JP3543239B2 - ねじ受け具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種の部品を所望のパネルにボルトを介してねじ止めするために使用されるねじ受け具の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種ねじ受け具として、例えば、実公昭63−39446号公報や実公平5−5284号公報に示すものが存する。
これら従来のねじ受け具は、多少の構造上の相違を有するが、基本的には、いずれも、合成樹脂製基体と金属製ナットの2部品とから成り、特に、前者の合成樹脂製基体に関しては、上下一対の挾持片と連結部を有する横U字状に成形して、一対の挾持片の各中央部にボルトを挿通する貫通孔を穿設すると共に、一方の挾持片の外面側にその貫通孔を取り囲む筒状の収納部を一体に連設して、該収納部の側面にナット手段たる上記金属製ナットを挿入する挿入口を開設する構成となっている。
【0003】
従って、実際の使用に際しては、上記挿入口から収納部内に金属製ナットを挿入して、合成樹脂製基体と金属製ナットの合体状態を得、同基体をパネルの端部に上下一対の挾持片を介して取り付けた後、部品を自身の通孔が他方の挾持片の貫通孔と一致する状態に添わせて、ボルトの先端部を当該部品の通孔から各貫通孔とパネルの通孔を経て一方の挾持片に連設されている収納部内に導き、該収納部内に収納されている金属製ナットに螺合して締め付ければ、これにより、部品がパネルに対してねじ止め固定されることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
然し乍ら、従来のねじ受け具にあっては、一方の挾持片の貫通孔の孔縁又は他方の挾持片の貫通孔の孔縁にパネルの通孔内に嵌まり込むテーパー突起を形成して、該テーパー突起の作用で、合成樹脂製基体をパネルの端部側に位置決めする構成を採用してはいるが、原理的には、単に、このパネルの端部を一対の挾持片で弾性的に挾持するだけである。
【0005】
この為、ボルトの先端部を部品の通孔から各貫通孔とパネルの通孔を経て、一方の挾持片に連設されている収納部内に導く過程で、当該ボルトの先端部が収納部内の金属製ナットにぶつかると、一方の挾持片が押し上げられて容易に口開きを起こして、ボルトの先端部を金属製ナットにスムーズに螺合できなくなってしまうので、これにより、作業性が著しく低下してしまう大きな問題点を有している。
又、この一方の挾持片の口開きに起因して、金属製ナットにボルトの先端部が斜めから螺合して、両者の締付状態が不良となってしまう恐れがあることも否定できない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、斯る従来のねじ受け具が抱える課題を有効に解決するために開発されたもので、請求項1記載の発明は、横U字状を呈する合成樹脂製基体を備え、パネルの端部を挾持するその一対の挾持片の内、一方の挾持片にボルトを挿通する貫通孔を穿設して、該一方の挾持片の外面側に貫通孔と連続するナット手段を設けてなるねじ受け具において、他方の挾持片をその自由端縁が一方の挾持片の貫通孔内に突出しない短寸法に成形すると共に、一方の挾持片の自由端部寄り内面に、上記パネルの通孔の孔縁に内側から係止するロック爪を形成し、且つ、短寸法に成形された他方の挾持片の自由端部内面に、該ロック爪と一緒にパネルの通孔内に嵌まり込むストッパー部を形成する構成を採用した。
請求項2記載の発明は、請求項1を前提として、ロック爪とストッパー部を対向して形成する構成を採用した。
請求項3記載の発明は、請求項1乃至請求項2を前提として、一方の挾持片のロック爪と他方の挾持片の自由端縁の対向部位に円弧形状を付与する構成を採用した。
【0007】
依って、本発明の下では、パネルの端部を一方の挾持片と短寸法に成形された他方の挾持片の間に当てがいながら押し込むと、一方の挾持片の内面に形成されているロック爪がパネルの通孔内に導かれて、当該通孔の対応する孔縁に内側から係止すると同時に、ストッパー部もロック爪と対向して通孔内に嵌まり込むので、これにより、合成樹脂製基体がパネルの端部に位置決めされて確実に取り付けられる。
【0008】
そこで、後は、部品を自身の通孔が一方の挾持片の貫通孔と一致する状態に添わせて、当該部品の通孔からパネルの通孔と貫通孔を経て、ボルトの先端部を一方の挾持片側に設けられているナット手段と螺合させれば、これにより、部品がパネルに対してねじ止め固定される訳であるが、この時に、例え、ボルトの先端部がナット手段にぶつかって、一方の挾持片を押し上げようとしても、上記ロック爪がパネルの通孔の孔縁に強固に係止している関係で、従来の如く、ボルトの先端部で、一方の挾持片が押し上げられて口開きを起こすことを効果的に防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する一実施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係るねじ受け具も、従来のものと同様に、図1に示す如く、合成樹脂製基体1と金属製ナットNの2部品から成り、前者の合成樹脂製基体1は、パネルの端部を弾性的に挾持する一対の挾持片2A・2Bと連結部3を有する横U字状を呈し、一方の挾持片2Aの外面側にその貫通孔4を取り囲む筒状の収納部5を一体に連設して、該収納部5の側面に金属製ナットNを挿入する挿入口6を開設することを前提とするものであるが、特徴とするところは、以下の構成を採用した点にある。
【0010】
即ち、本実施の形態にあっては、特に、図2・図3に示す如く、他方の挾持片2B側にはボルトを挿入する貫通孔を穿設せずに、当該他方の挾持片2Bをその自由端縁2bが一方の挾持片2Aの貫通孔4内に突出しない短寸法となるように成形し、この短寸法に成形された他方の挾持片2Bの自由端部内面に円弧状のストッパー部7を一体に形成して、該ストッパー部7をパネルの通孔内に嵌め込ませる構成となすと共に、一方の挾持片2Aの自由端部寄りの内面に、外方に折曲する先端部8aを有する円弧状のロック爪8を上記貫通孔4の孔縁に沿って一体に形成して、該ロック爪8の折曲先端部8aをパネルの通孔の対応する下縁に内側から係止させる構成となしたものである。
【0011】
従って、本実施の形態の下では、この対向するロック爪8と他方の挾持片2Bの自由端縁2bの間にボルトの挿通を許容する空間が画成され、且つ、当該ロック爪8と自由端縁2bがボルトを挿通するガイドともなる。この為、ロック爪8と自由端縁2bの対向部位側に対しても、図示する如く、一方の挾持片2Aの貫通孔4と対応した円弧形状を付与することが好ましい。
尚、図中9は、上記収納部5の上壁面に形成されたボルトの先端部を受け入れる天井孔である。
【0012】
依って、斯る構成のねじ受け具を用いて、各種の部品P2をパネルP1側にねじ止め固定する場合にも、基本的には、従来と同様に、まず、上記挿入口6から収納部5内に金属製ナットNを挿入して、合成樹脂製基体1と金属製ナットNの合体状態を得、同基体1をパネルP1の端部側に上下一対の挾持片2A・2Bの弾性挾持力を利用して取り付けることとなる。
【0013】
しかし、この場合には、図4に示す如く、パネルP1の端部を長寸法を呈する一方の挾持片2Aと短寸法を呈する他方の挾持片2Bの間に当てがいながら押し込むと、図5に示す如く、一方の挾持片2Aの内面側に形成されているロック爪8がパネルP1の通孔H1内に導かれて、自身の折曲先端部8aを対応する通孔H1の下縁に係止させると同時に、ストッパー部7も当該ロック爪8と対向して通孔H1内に自動的に嵌まり込むので、これにより、金属製ナットNを合体した合成樹脂製基体1がパネルP1の端部側に簡単に取り付けられる。
しかも、この取付状態にあっては、ロック爪8とストッパー部7とがパネルP1の通孔H1の内径に沿って嵌まり込んでいるので、合成樹脂製基体1がパネルP1の端部に確実に位置決めされて、不用意に移動することが決してない。
【0014】
そこで、後は、部品P2を自身の通孔H2が一方の挾持片2Aの貫通孔4と一致する状態に添わせて、ボルトBの先端部を当該部品P2の通孔H2からパネルP1の通孔H1と貫通孔4を経て、一方の挾持片2Aに連設されている収納部5内に導き、当該収納部5内に収納されている金属製ナットNに螺合して締め付ければ、これにより、図6に示す如く、部品P2がパネルP1に対してねじ止め固定される訳である。
【0015】
しかし、本実施の形態にあっては、この場合に、例え、ボルトBの先端部が金属製ナットNにぶつかって、一方の挾持片2Aを図中矢印方向に押し上げようとしても、既述した如く、ロック爪8の折曲先端部8aがパネルP1の通孔H1の下縁に強固に係止して、当該一方の挾持片2Aの同方向に対する押し上げを積極的に阻止している関係で、従来の如く、ボルトBの先端部で、一方の挾持片2Aが押し上げられて口開きを起こすことを効果的に防止できるので、ボルトBの先端部を金属製ナットNにスムーズに螺合させることが可能となる。
【0016】
従って、従来のものと比較すると、部品P2の固定作業の向上が大いに期待できるばかりか、一方の挾持片2Aの口開きに起因して、金属製ナットNにボルトBの先端部が斜めから螺合して、締め付け状態が不良となる心配も決してない。又、本実施の形態にあっても、具体的には図示しないが、収納部5の内壁面に対しては、収納される金属製ナットNの六角形状に相似する断面形状を付与しているので、ボルトBの螺合締付時に、金属製ナットNが共回りする心配もない。
【0017】
尚、上記実施の形態にあっては、合成樹脂製基体1と金属製ナットNの2部品から成るねじ受け具を対象としたものであるが、本発明は、これに限定されるものではなく、独立した金属製ナットNに代えて、一方の挾持片2A側にその貫通孔4と連続する筒状のナット部を一体に形成したねじ受け具等に対しても、容易に実施応用できることは言うまでもない。
【0018】
【発明の効果】
以上の如く、本発明は、上記構成の採用により、ナット手段が設けられている一方の挾持片がボルトの先端部で押し上げられて口開きを起こすことを完全に防止できるので、部品の固定作業の向上が大いに期待できると共に、一方の挾持片の口開きに起因して、ナット手段にボルトの先端部が斜めから螺合して、締め付け状態が不良となる心配も全くなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るねじ受け具を分解して示す斜視図である。
【図2】合成樹脂製基体のみを他方の挾持片側から示す斜視図である。
【図3】(A)は図1のA−A線断面図、(B)は図1のB−B線断面図である。
【図4】パネルの端部に合成樹脂製基体を取り付ける作業工程を説明する要部断面図である。
【図5】パネルの端部に合成樹脂製基体を取り付けた状態を示す要部断面図である。
【図6】部品をパネルにねじ止め固定した状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 合成樹脂製基体
2A 一方の挾持片
2B 他方の挾持片
2b 他方の挾持片の自由端縁
4 貫通孔
5 収納部
7 ストッパー部
8 ロック爪
8a ロック爪の折曲先端部
N 金属製ナット(ナット手段)
P1 パネル
H1 パネルの通孔
P2 部品
H2 部品の通孔

Claims (3)

  1. 横U字状を呈する合成樹脂製基体を備え、パネルの端部を挾持するその一対の挾持片の内、一方の挾持片にボルトを挿通する貫通孔を穿設して、該一方の挾持片の外面側に貫通孔と連続するナット手段を設けてなるねじ受け具において、他方の挾持片をその自由端縁が一方の挾持片の貫通孔内に突出しない短寸法に成形すると共に、一方の挾持片の自由端部寄り内面に、上記パネルの通孔の孔縁に内側から係止するロック爪を形成し、且つ、短寸法に成形された他方の挾持片の自由端部内面に、該ロック爪と一緒にパネルの通孔内に嵌まり込むストッパー部を形成したことを特徴とするねじ受け具。
  2. ロック爪とストッパー部を対向して形成したことを特徴とする請求項1記載のねじ受け具。
  3. 一方の挾持片のロック爪と他方の挾持片の自由端縁の対向部位に円弧形状を付与したことを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれかに記載のねじ受け具。
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