JPS6332111B2 - - Google Patents

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JPS6332111B2
JPS6332111B2 JP1286782A JP1286782A JPS6332111B2 JP S6332111 B2 JPS6332111 B2 JP S6332111B2 JP 1286782 A JP1286782 A JP 1286782A JP 1286782 A JP1286782 A JP 1286782A JP S6332111 B2 JPS6332111 B2 JP S6332111B2
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JP
Japan
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phosphor
activator
emitting
blue
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JP1286782A
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JPS58129084A (ja
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Takashi Hase
Hidemi Yoshida
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Kasei Optonix Ltd
Original Assignee
Kasei Optonix Ltd
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Priority to DE198282110097T priority patent/DE78538T1/de
Priority to EP82110097A priority patent/EP0078538B1/en
Publication of JPS58129084A publication Critical patent/JPS58129084A/ja
Publication of JPS6332111B2 publication Critical patent/JPS6332111B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は陰極線管、さらに詳しくは高解像度陰
極線管に関する。
細密な文字や図形の表示が行なわれるコンピユ
ーターの末端表示装置、航空機管制システムの表
示装置等には高解像度の陰極線管の使用が望まれ
ている。陰極線管の解像度を向上させるための有
力な方法として、陰極線管のフレーム周波数を減
少させる方法が知られている。すなわち、テレビ
ジヨン用陰極線管等の普通の陰極線管のフレーム
周波数は55Hz前後であるが、このフレーム周波数
を30Hz程度に下げることによつて信号周波数帯域
を普通の陰極線管の約2倍に拡げるかあるいは映
像周波数帯域を普通の陰極線管の約1/2倍に選ぶ
ことができ、それによつて解像度を高めることが
できる。このように陰極線管のフレーム周波数を
減少させることによつてその解像度を高めること
ができるのは、陰極線管の駆動回路の映像周波数
帯域がフレーム周波数と信号周波数帯域との積に
よつて決まるからである。
このような高解像度陰極線管の螢光膜は長残光
性の螢光体で構成される必要がある。これは、陰
極線管の螢光膜が短残光性の螢光体で構成される
と、螢光膜走査速度が遅いために画面にちらつき
が生じるためである。一般にこのような高解像度
陰極線管の螢光膜を構成する螢光体は残光時間
(本明細では励起停止後発光輝度が励起時の10%
まで低下するのに要する時間すなわち「10%残光
時間」を意味するものとする)が普通の陰極線管
の螢光膜を構成する短残光性螢光体よりも数十か
ら数百倍長いことが必要である。
従来、高解像度陰極線管に使用可能な長残光性
螢光体としては、マンガン付活珪酸亜鉛緑色発光
螢光体(Zn2SiO4:Mn)、マンガンおよび砒素付
活珪酸亜鉛緑色発光螢光体(Zn2SiO4:Mn,
As)、マンガン付活オルト燐酸亜鉛・マグネシウ
ム赤色発光螢光体〔(Zn,Mg)3(PO42:Mn〕、
マンガン付活オルト燐酸亜鉛赤色発光螢光体
〔Zn3(PO42:Mn〕、マンガン付活珪酸マグネシ
ウム赤色発光螢光体(MgSiO3:Mn)、マンガン
および鉛付活珪酸カルシウム橙色発光螢光体
(CaSiO3:Mn,Pb)、マンガン付活塩化燐酸カ
ドミウム橙色発光螢光体〔3Cd3(PO42・CdCl2
Mn〕、ユーロピウムおよびジスプロシウム付活
希土類酸化物赤色発光螢光体(Ln2O3:Eu,Dy、
但しLnはY,Gd,LaおよびLuのうちの少なく
とも1種である)、マンガン付活弗化カリウム・
マグネシウム橙色発光螢光体(KMgF3:Mn)、
マンガン付活弗化マグネシウム赤色発光螢光体
(Mg2:Mn)等が知られている。周知のように白
黒陰極線管の螢光膜は赤色発光成分螢光体、緑色
発光成分螢光体および青色発光成分螢光体を適当
な割合で混合した白色発光混合螢光体の膜であ
り、またカラー陰極線管の螢光膜は赤色発光成分
螢光体からなる赤色発光素子、緑色発光成分螢光
体からなる緑色発光素子および青色発光成分螢光
体からなる青色発光素子の発光素子トリオ(一般
に各発光素子はドツト状あるいはストライプ状に
形成される)の規則的な繰返しにより構成されて
いるが、前記長残光性の緑色発光螢光体および橙
色乃至赤色発光螢光体はそれぞれ高解像度白黒あ
るいはカラー陰極線管の緑色発光成分螢光体およ
び赤色発光成分螢光体として使用することができ
る。
上述のように高解像度陰極線管の螢光膜を構成
する赤色発光成分螢光体および緑色発光成分螢光
体として使用可能な長残光性の螢光体はいくつか
知られているが、高解像度陰極線管の螢光膜を構
成する青色発光成分螢光体として使用可能な長残
光性の螢光体、すなわち長残光性の青色発光螢光
体は従来全く知られていない。このために従来は
白黒テレビジヨン用陰極線管、カラーテレビジヨ
ン用陰極線管等に実用されている銀を付活剤と
し、塩素、臭素、沃素、弗素およびアルミニウム
のうちの少なくとも1種を共付活剤とする短残光
性の青色発光硫化亜鉛螢光体(ZnS:Ag,X但
しXは塩素、臭素、沃素、弗素およびアルミニウ
ムのうちの少なくとも1種である)に前記長残光
性の緑色発光螢光体および橙色乃至赤色発光螢光
体を特定の割合で混合し、この混合螢光体(ライ
トブルー螢光体と呼ばれている)を高解像度陰極
線管の螢光膜を構成する青色発光成分螢光体とし
て使用し、人間の眼にあたかも青色の発光に残光
があるように感じさせる方法がとられている。し
かしながらライトブルー螢光体はその主成分であ
るZnS:Ag,X螢光体の残光時間が百数十から
数百マイクロ秒と非常に短かいために励起停止後
発光色に色ずれを生じ、従つてライトブルー螢光
体を青色発光成分螢光体として前記長残光性の赤
色発光成分螢光体および緑色発光成分螢光体と共
に使用した従来の高解像度陰極線管の螢光膜は励
起停止後発光色に色ずれを生じる。例えばライト
ブルー螢光体を青色発光成分螢光体として使用し
た従来の高解像度白黒陰極線管の螢光膜は励起中
は白色発光を示すが、励起停止後発光色が白色か
ら赤色発光成分螢光体の発光色と緑色発光成分螢
光体の発光色の加法混色(黄色)の方向へ経時的
に変化する。またライトブルー螢光体は発光色の
異なる螢光体を混合したものであるので発光色に
色むらが生じ易く、また発光色(青色)の色純度
も悪い。従つて特にライトブルー螢光体を青色発
光成分螢光体として使用した高解像度カラー陰極
線管の螢光膜は、青色発光成分螢光体(青色発光
素子)の発光色に色むらが生じ易く、また発光色
の色純度も悪い。
上述のように高解像度陰極線管の青色発光成分
螢光体として使用可能な長残光性の青色発光螢光
体は従来全く知られておらず、このことが高解像
度陰極線管の普及を阻害する大きな原因となつて
いる。
本発明は上述のような状況の下で行なわれたも
のであり、新規な長残光性のの青色発光螢光体を
螢光膜を構成する青色発光成分螢光体として使用
した高解像度陰極線管を提供することを目的とす
る。
本発明の高解像度陰極線管においては、螢光膜
を構成する青色発光成分螢光体として下記の4種
類の長残光性青色発光硫化物螢光体のうちの少な
くとも1種が用いられる。
硫化亜鉛を母体とし、銀を付活剤とし、イン
ジウムを第1の共付活剤とし、塩素、臭素、沃
素、弗素およびアルミニウムのうちの少なくと
も1種を第2の共付活剤とし、前記付活剤、第
1の共付活剤および第2の共付活剤の量がそれ
ぞれ前記硫化亜鉛母体の5×10-4〜10-1重量
%、10-6〜10-1重量%および5×10-6〜5×
10-2重量%である硫化亜鉛螢光体(以下「螢光
体―I」という)。
硫化亜鉛を母体とし、銀を付活剤とし、イン
ジウムを第1の共付活剤とし、塩素、臭素、沃
素、弗素およびアルミニウムのうちの少なくと
も1種を第2の共付活剤とし、前記付活剤、第
1の共付活剤および第2の共付活剤の量がそれ
ぞれ前記硫化亜鉛母体の5×10-4〜10-1重量
%、10-6〜10-1重量%および5×10-6〜5×
10-2重量%であり、かつ硫黄を前記硫化亜鉛母
体の10-5〜8×10-1重量%含有する硫化亜鉛螢
光体(以下「螢光体―」という)。
硫化亜鉛を母体とし、銀を付活剤とし、イン
ジウムを第1の共付活剤とし、金および銅の少
なくとも一方を第2の共付活剤とし、塩素、臭
素、沃素、弗素およびアルミニウムのうちの少
なくとも1種を第3の共付活剤とし、前記付活
剤、第1の共付活剤、第2の共付活剤および第
3の共付活剤の量がそれぞれ前記硫化亜鉛母体
の5×10-4〜10-1重量%、10-6〜10-1重量%、
1.5×10-2重量%以下および5×10-6〜5×10-2
重量%である硫化亜鉛螢光体(以下「螢光体―
」という)。
硫化亜鉛を母体とし、銀を付活剤とし、イン
ジウムを第1の共付活剤とし、金および銅の少
なくとも一方を第2の共付活剤とし、塩素、臭
素、沃素、弗素およびアルミニウムのうちの少
なくとも1種を第3の共付活剤とし、前記付活
剤、第1の共付活剤、第2の共付活剤および第
3の共付活剤の量がそれぞれ前記硫化亜鉛母体
の5×10-4〜10-1重量%、10-6〜10-1重量%、
1.5×10-2重量%以下および5×10-6〜5×10-2
重量%であり、かつ硫黄を前記硫化亜鉛母体の
10-5〜8×10-1重量%含有する硫化亜鉛螢光体
(以下「螢光体―」という)。
前記螢光体―,,およびはいずれも白
黒およびカラーテレビジヨン用陰極線管の青色発
光成分螢光体等として広く実用されている前記短
残光性のZnS:Ag,X青色発光螢光体にさらに
インジウムを付活することにより該螢光体を長残
光性の螢光体にしたものである。これら螢光体の
残光時間はいずれも主としてインジウム付活量及
び電子線の電流密度に依存して5〜300ミリ秒の
範囲内で変化する。
しかしながら、本発明の高解像度陰極線管に使
用される螢光体の残光時間が5ミリ秒以下である
と、画面にちらつきが生じ、また、残光時間が
150ミリ秒以上であると画面に残像が生じること
が本発明者等の研究によつて見い出されているの
で、本発明の高解像度陰極線管に使用される螢光
体の残光時間は電子線の電流密度に依存するもの
の5〜150ミリ秒であることが必要とされる。
従つて、本発明の高解像度陰極線管の螢光膜を
構成する青色発光成分螢光体は前記螢光体―,
,およびのうちの少なくとも1種のみから
なるものであつてもよいし、前記螢光体―,
,およびのうちの少なくとも1種に短残光
性の青色発光螢光体を適当量混合したものであつ
てもよいが、その残光時間は5〜150ミリ秒であ
る必要がある。
また、本発明の高解像度陰極線管の螢光膜を構
成する緑色発光成分螢光体も前記従来公知の長残
光性緑色発光螢光体のような残光時間が少なくと
も5ミリ秒の長残光性緑色発光螢光体のみからな
るものであつてもよいし、あるいは残光時間が少
なくとも5ミリ秒の長残光性緑色発光螢光体に短
残光性の緑色発光螢光体を適当量混合したもので
あつてもよいが、その残光時間は、前記青色発光
成分螢光体と同様に5〜150ミリ秒である必要が
ある。
さらに、前記青色発光成分螢光体および緑色発
光成分螢光体と共に本発明の高解像度陰極線管の
螢光膜を構成する赤色発光成分螢光体も前記従来
公知の長残光性橙色乃至赤色発光螢光体のような
残光時間が少なくとも5ミリ秒の長残光性橙色乃
至赤色発光螢光体のみからなるものであつてもよ
いし、あるいは残光時間が少なくとも5ミリ秒の
長残光性橙色乃至赤色発光螢光体に短残光性の橙
色乃至赤色発光螢光体を適当量混合したものであ
つてもよいが、その残光時間は、前記青色発光成
分螢光体および緑色発光成分螢光体と同様に5〜
150ミリ秒である必要がある。
すなわち、本発明の高解像度陰極線管は 上記螢光体―,,およびのうちの少
なくとも1種を主成分とし、残光時間が5〜
150ミリ秒である青色発光成分螢光体、 残光時間が少なくとも5ミリ秒の長残光性緑
色発光螢光体からなり、残光時間が5〜150ミ
リ秒である緑色発光成分螢光体、および 残光時間が少なくとも5ミリ秒の長残光性橙
色乃至赤色発光螢光体からなり、残光時間が5
〜150ミリ秒である赤色発光成分螢光体 からなる螢光膜を有することを特徴とする。
先に述べたように、本発明の高解像度陰極線管
の螢光膜の青色発光成分螢光体として使用される
螢光体―,,およびはいずれも白黒およ
びカラーテレビジヨン用陰極線管の青色発光成分
螢光体等として広く実用されている前記短残光性
ZnS:Ag,X青色発光螢光体にさらにインジウ
ムを付活することにより該螢光体を長残光性の螢
光体にしたものであり、新規な螢光体である。螢
光体―およびの製造方法については本出願人
が先に出願した特願昭56―176170号および特願昭
56―181624号に詳細に説明されているが、その概
要は次の通りである。
すなわち、特願昭56―176170号に記載されてい
る製造方法は、母体原料、付活剤原料、第1の共
付活剤原料であるガリウム、第2の共付活剤原料
である塩素、および臭素、沃素、弗素およびアル
ミニウムのうちの少なくとも1種の4つの螢光体
原料を粉砕混合機を用いて充分に混合して螢光体
原料混合物を得、この得られた混合物を耐熱性容
器に充填して焼成を行なうものである。この焼成
は硫化性雰囲気中で600〜1200℃程度の焼成温度
で0.5〜7時間程度焼成する。焼成後、得られた
焼成物を水洗し、乾燥させ、ふるいにかけて本発
明の螢光体を得る。
また、特願昭56―181624号に記載されている製
造方法は、上記方法と同じであるが、上記母体原
料として、母体および硫黄の原料としての硫化亜
鉛生粉を用いるもので、これは、例えばPH6乃至
4の弱酸性硫酸亜鉛水溶液にその水溶液のPH値を
一定に維持しながら硫化アンモニウムを添加して
硫化亜鉛を沈澱させることによつて調整すること
ができる。また、硫化亜鉛母体の10-5乃至8×
10-1重量%の範囲から選ばれる目的とする硫黄含
有量を達成しうる量の化学量論量以外の硫黄を含
むものが用いられる。このような母体原料を用い
る他は、上記特願昭56―176170号に記載された方
法と全く同じである。
螢光体―は螢光体―にさらに微量の硫黄を
含有させることにより螢光体―の発光輝度を改
良したものである。また螢光体―は螢光体―
にさらに金および銅のうちのいずれか一方あるい
はその両方を適当量付活することにより螢光体―
の発光輝度を改良したものである。さらに螢光
体―は螢光体―に微量の硫黄を含有させると
同時に金および銅のうちのいずれか一方あるいは
その両方を適当量付活することにより螢光体―
の発光輝度を改良したものである。従つて、銀付
活量、インジウム付活量および塩素、臭素、沃
素、弗素およびアルミニウムのうちの少なくとも
1種の付活量が同じである螢光体を比較する場
合、螢光体―,およびは螢光体―よりも
高輝度の発光を示す。なお螢光体―およびは
それぞれ螢光体―およびの製造において使用
される螢光体原料混合物に適当な金化合物あるい
は銅化合物あるいはその両方を必要量添加し、そ
れを螢光体原料混合物として使用すること以外は
上記2つの特許出願に記載されている螢光体―
およびの製造方法と同じ方法で製造される。螢
光体―およびにおいて第2の共付活剤として
金が単独で用いられる場合には、その付活量は硫
化亜鉛母体の10-3〜8×10-3重量%であるのが好
ましく、また銅が単独で用いられる場合には、そ
の付活量は硫化亜鉛母体の1.5×10-4〜8×10-4
重量%であるのが好ましい。
螢光体―,,およびの励起停止後の残
光時間はいずれも主としてインジウムの付活量及
び電子線の電流密度に依存して5〜300ミリ秒の
範囲内で変化する。このように螢光体―,,
およびは従来のZnS:Ag,X螢光体とは異
なり長い残光を示し、その残光特性は主としてイ
ンジウム付活量に依存して変化するが、螢光体―
,,およびのいずれにおいてもインジウ
ムは発光輝度および発光色の純度にも影響を及ぼ
す。すなわち、螢光体―,,およびのい
ずれにおいても発光輝度はインジウム付活量が増
加するに従つて次第に低下し、また発光色の純度
はインジウム付活量が非常に増加すると低下す
る。
上記2つの特許出願に螢光体―およびにつ
いて記載されているように、螢光体―,,
およびはいずれも所定の螢光体原料混合物を硫
化性雰囲気中で600〜1200℃の温度で焼成するこ
とによつて製造されるが、焼成温度が1050℃より
も高い場合には六方晶系を主結晶相とする螢光体
が得られ、一方焼成温度が1050℃以下である場合
には立方晶系を主結晶相とする螢光体が得られ
る。すなわち、螢光体―,,およびはい
ずれも1050℃付近に相転移点を有している。螢光
体―,,およびのいずれにおいても、立
方晶系を主結晶相とする螢光体と六方晶系を主結
晶相とする螢光体を比較する場合、前者は後者よ
りも発光輝度が約1.3から2倍高く、また発光輝
度および発光色純度のより高いインジウム付活量
が比較的少ない螢光体については、前者は後者よ
りも残光時間が長い。これらの点から、本発明の
高解像度陰極線管の螢光膜に用いられる螢光体―
,,およびは立方晶系を主結晶相とする
ものであるのが好ましい。なお螢光体―,,
およびのいずれにおいても、立方晶系を主結
晶相とする螢光体の発光スペクトルは六方晶系を
主結晶相とする螢光体の発光スペクトルよりもわ
ずかに長波長側にある。
なお、以下に述べられる実施例の残光時間の値
はいずれも刺激電子線の電流密度が1μA/cm2であ
る場合の値である。
第1図は螢光体―の発光スペクトルを例示す
るものである。第1図において、曲線aおよびb
はそれぞれ銀、インジウムおよび塩素の付活量が
それぞれ硫化亜鉛母体の10-2重量%、10-2重量%
および10-4重量%である立方晶系および六方晶系
を主結晶相とするZnS:Ag,In,Cl螢光体の発
光スペクトル、曲線cは銀および塩素の付活量は
上記と同じでありインジウム付活量が硫化亜鉛母
体の2×10-2重量%である立方晶系を主結晶相と
するZnS:Ag,In,Cl螢光体の発光スペクトル
である。
第1図に例示されるように、螢光体―は青色
発光を示す。曲線aと曲線bの比較から明らかな
ように、螢光体―はインジウム付活量が非常に
増加すると発光スペクトルの半値幅が広くなり発
光色の色純度が低下する。しかしながら、インジ
ウム付活量がその上限である10-1重量%である場
合でも螢光体―は従来高解像度陰極線管の青色
発光成分螢光体として実用されているライトブル
ー螢光体よりも色純度の高い青色発光を示す。特
に曲線aで示されるインジウム付活量が10-2重量
%である螢光体―の発光スペクトルはライトブ
ルー螢光体の主成分であるZnS:Ag,X螢光体
の発光スペクトルよりも半値幅が狭く、従つてイ
ンジウム付活量が少なくとも10-2重量%以下であ
る螢光体―はZnS:Ag,X螢光体よりも色純
度の高い青色発光を示す。また曲線aと曲線bの
比較から明らかなように、螢光体―において立
方晶系を主結晶相とする螢光体(曲線a)は六方
晶系を主結晶相とする螢光体(曲線b)よりもわ
ずかに長波長側に発光スペクトルを有している。
なお、螢光体―,およびにおけるインジ
ウム付活量の変化に伴なう発光スペクトルの変化
(発光色の色純度の変化)の様子は第1図によつ
て説明した螢光体―の場合とほぼ同じである。
螢光体―,およびはいずれも螢光体―と
同様ライトブルー螢光体よりもはるかに色純度の
高い青色発光を示す。特にインジウム付活量が
10-2重量%以下である螢光体―,およびは
ライトブルー螢光体の主成分であるZnS:Ag,
X螢光体よりも色純度の高い青色発光を示す。ま
た螢光体―,およびにおいても、立方晶系
を主結晶相とする螢光体は六方晶系を主結晶相と
する螢光体よりもわずかに長波長側に発光スペク
トルを有している。
第2図は螢光体―におけるインジウム付活量
と10%残光時間との関係を例示するグラフであ
り、銀および塩素の付活量がそれぞれ硫化亜鉛母
体の10-2重量%および10-4重量%である立方晶系
を主結晶相とするZnS:Ag,In,Cl螢光体にお
ける上記関係である。
第2図に例示されるように、インジウム付活量
が硫化亜鉛母体の10-6〜10-1重量%の範囲にある
螢光体―は残光時間が極めて長い。第2図にお
いては螢光体―の残光時間はインジウム付活量
に依存して5〜60ミリ秒の範囲内で変化している
が、螢光体―の残光時間、特に残光時間の上限
は螢光体製造時の条件によつてかなり変化する。
そして今のところ螢光体―の残光時間の最大値
は約80ミリ秒であることが確認されている。
第2図に例示されるように、螢光体―のうち
でもインジウム付活量が5×10-4〜10-1重量%の
範囲にある螢光体は残光時間が特に長い。しかし
ながら、先に説明したように螢光体―の発光輝
度はインジウム付活量が増加するに従つて次第に
低下し、またその発光色純度はインジウム付活量
が非常に増加すると低下する。この発光輝度およ
び発光色純度を考慮に入れると、本発明の高解像
度陰極線管の螢光膜に用いられる螢光体―はイ
ンジウム付活量が5×10-6〜10-2重量%の範囲の
ものであるのが好ましい。
なお第2図は立方晶系を主結晶相とする螢光体
―についてのインジウム付活量と10%残光時間
との関係を示すグラフであるが、六方晶系を主結
晶相とする螢光体―についてもインジウム付活
量と10%残光時間との関係は第2図と同じような
傾向にある。すなわち、インジウム付活量が10-6
〜10-1重量%の範囲にある六方晶系を主結晶相と
する螢光体―は残光時間が従来のZnS:Ag,
X螢光体よりも数十から数百倍長く、特にインジ
ウム付活量が5×10-4〜10-1重量%の範囲にある
六方晶系を主結晶とする螢光体―は残光時間が
著しく長い。しかしながら、前記好ましいインジ
ウム付活量範囲(5×10-6〜10-2重量%において
は六方晶系を主結晶相とする螢光体―は立方晶
系を主結晶相とする螢光体―よりも残光時間が
短かい。
先に説明したように、立方晶系を主結晶相とす
る螢光体―は六方晶系を主結晶相とする螢光体
―よりも発光輝度が約1.3〜2倍高い。また上
記の好ましいインジウム付活量範囲(5×10-6
10-2重量%)においては立方晶系を主結晶相とす
る螢光体―は六方晶系を主結晶相とする螢光体
―よりも残光時間が長い。これらの点から、本
発明の高解像度陰極線管の螢光膜に用いられる螢
光体―は立方晶系を主結晶相とするものである
のが好ましく、インジウム付活量が5×10-6
10-2重量%の範囲にある立方晶系を主結晶相とす
るものであるのが特に好ましい。
以上螢光体―の残光特性を第2図によつて説
明したが、螢光体―,およびも螢光体―
とほぼ同じ残光特性を示す。すなわち、螢光体―
,およびの残光時間はインジウム付活量お
よび螢光体製造時の条件に依存して約5〜80ミリ
秒の範囲内で変化し、インジウム付活量および螢
光体製造時の条件が同じである螢光体を比較する
場合、螢光体―,およびの残光時間は螢光
体―の残光時間とほぼ同じである。なお、先に
説明したように螢光体―,およびもその発
光輝度はインジウム付活量が増加するに従つて次
第に低下し、またその発光色純度はインジウム付
活量が非常に増加すると低下する。この発光輝度
および発光色純度を考慮に入れると、本発明の高
解像度陰極線管の螢光膜に用いられる螢光体―
,およびは螢光体―と同様インジウム付
活量が5×10-6〜10-2重量%の範囲のものである
のが好ましい。また先に説明したように、螢光体
―,およびにおいても立方晶系を主結晶相
とする螢光体は六方晶系を主結晶相とする螢光体
よりも発光輝度が約1.3〜2倍高い。従つて、本
発明の高解像度陰極線管の螢光膜に用いられる螢
光体―,およびはいずれも螢光体―と同
様立方晶系を主結晶相とするものであるのが好ま
しく、インジウム付活量が5×10-6〜10-2重量%
の範囲にある立方晶系を主結晶相とするものであ
るのが特に好ましい。螢光体―,およびは
いずれも螢光体―の発光輝度を改良したもので
ある。
以上螢光体―,,およびについて説明
したが、これら螢光体は第1の共付活剤インジウ
ムの一部がガリウムあるいはスカンジウムあるい
はその両方で置換されていてもよい。また螢光体
―,,およびは2価のユーロピウム、ビ
スマス、アンチモン等の付活剤でさらに付活され
ていてもよい。さらに螢光体―,,および
は発光波長を多少長波長側へシフトさせるため
に母体を構成する亜鉛の一部がカドミウムによつ
てあるいは母体を構成する硫黄の一部がセレンに
よつて置換されていてもよい。
本発明の高解像度陰極線管の螢光膜を構成する
青色発光成分螢光体は前記螢光体―,,お
よびのうちの少なくとも1種によつて構成され
る。青色発光成分螢光体は前記螢光体―,,
およびのうちの少なくとも1種のみからなる
ものであつてもよいし、あるいは前記螢光体―
,,およびのうちの少なくとも1種に残
光特性や発光輝度を調整するために短残光性の青
色発光螢光体を適当量混合したものであつてもよ
い。
前記螢光体―,,およびの残光時間は
刺激電子線の電流密度1μA/cm2に対して5〜80ミ
リ秒であるが、前記電子線の電流密度を小さくす
ると最大300ミリ秒程度になりうるので、このよ
うな場合には本発明の高解像度陰極線の螢光膜を
構成する青色発光成分螢光体の残光時間が好まし
い残光時間、即ち、5〜150ミリ秒となるように、
螢光体―,,およびのうちの少なくとも
1種に短残光性の青色発光螢光体を適当な量比で
混合して残光時間が5ミリ秒以下および150ミリ
秒以上にならないようにする必要がある。螢光体
―,,およびのうちの少なくとも1種に
混合される短残光性青色発光螢光体の具体例とし
てZnS:Ag,X螢光体が挙げられる。
上記のように青色発光成分螢光体は螢光体―
,,およびのうちの少なくとも1種のみ
からなるか、あるいは螢光体―,,および
のうちの少なくとも1種にこれら螢光体―,
,およびと同系色の短残光性青色発光螢光
体を適当量混合したものであるので、励起停止後
発光色に色ずれを生じることは全くあるいはほと
んどない。また青色発光成分螢光体はそれが2種
以上の螢光体を混合したものであつても従来のラ
イトブルー螢光体のように発光色の異なる螢光体
を混合したものではないので発光色に色むらが生
じることはない。さらに先に説明したように螢光
体―,,およびはいずれもライトブルー
螢光体よりもはるかに色純度の高い青色発光を示
すものであるので、青色発光成分螢光体はそれが
螢光体―,,およびのうちの少なくとも
1種のみからなる場合は勿論のこと螢光体―,
,およびのうちの少なくとも1種にこれら
螢光体―,,およびと同系色の短残光性
青色発光螢光体を適当量混合してなる場合でも発
光色の異なる螢光体を混合してなるライトブルー
螢光体よりもはるかに色純度の高い青色発光を示
す。
本発明の高解像度陰極線管の螢光膜を構成する
緑色発光成分螢光体は残光時間が少なくとも5ミ
リ秒の長残光性緑色発光螢光体によつて構成され
る。そのような長残光性緑色発光螢光体の具体例
例として従来公知のZn2SiC4:Mn螢光体、
Zn2SiO4:Mn,As螢光体等が挙げられる。緑色
発光成分螢光体は残光時間が少なくとも5ミリ秒
の長残光性緑色発光螢光体のみからなるものであ
つてもよいし、あるいは残光時間が少なくとも5
ミリ秒の長残光性緑色発光螢光体に残光特性や発
光輝度を調整するために短残光性の緑色発光螢光
体を適当量混合したものであつてもよいが、その
残光時間は5〜150ミリ秒である。従つて、残光
時間が150ミリ秒よりも長い長残光性緑色発光螢
光体が用いられる場合には、その螢光体に短残光
性の緑色発光螢光体が適当量混合され残光時間が
150ミリ秒以下に調整されなければならない。ま
た長残光性緑色発光螢光体に短残光性緑色発光螢
光体を混合して緑色発光成分螢光体を構成する場
合、得られる緑色発光成分螢光体の残光時間が5
ミリ秒よりも短くならないような量比で両者を混
合しなければならない。長残光性緑色発光螢光体
に混合される短残光性緑色発光螢光体の具体例と
して銅およびアルミニウム付活硫化亜鉛螢光体
(ZnS:Cu,Al)、銅、金およびアルミニウム付
活硫化亜鉛螢光体(ZnS:Cu,Au,Al)、銀付
活硫化亜鉛・カドミウム螢光体〔(Zn,Cd)S:
Ag〕、銅付活硫化亜鉛・カドミウム螢光体
〔(Zn,Cd)S:Cu〕、銅および塩素付活硫化亜
鉛螢光体(ZnS:Cu,Cl)、銅およびアルミニウ
ム付活硫化亜鉛・カドミウム螢光体〔Zn,Cd)
S:Cu,Al〕、銀およびアルミニウム付活硫化亜
鉛・カドミウム螢光体〔Zn,Cd)S:Ag,Al〕、
テルビウム付活希土類酸硫化物螢光体
(Ln2O2S:Tb、但しLnはY、Gd、LaおよびLu
のうちの少なくとも1種である)等が挙げられ
る。
前記青色発光成分螢光体および緑色発光成分螢
光体と共に本発明の高解像度陰極線管の螢光膜を
構成する赤色発光成分螢光体は残光時間が少なく
とも5ミリ秒の長残光性橙色乃至赤色発光螢光体
によつて構成される。そのような長残光性橙色乃
至赤色発光螢光体の具体例として従来公知の
(Zn,Mg)3(PO42:Mn螢光体、Zn3(PO42
Mn螢光体、MgSiO3:Mn螢光体、CaSiO3
Mn,Pb螢光体、3Cd3(PO43・CdCl2:Mn螢光
体、Ln2O3Eu,Dy螢光体(但しLnはY、Gd、
LaおよびLuのうちの少なくとも1種である)、
KMgF3:Mn螢光体、MgF2:Mn螢光体等が挙
げられる。赤色発光成分螢光体は残光時間が少な
くとも5ミリ秒の長残光性橙色乃至赤色発光螢光
体のみからなるものであつてもよいし、あるいは
残光時間が少なくとも5ミリ秒の長残光性橙色乃
至赤色発光螢光体に残光特性や発光輝度を調整す
るために短残光性の橙色乃至赤色発光螢光体を適
当量混合したものであつてもよいが、その残光時
間は5〜150ミリ秒である。従つて、残光時間が
150ミリ秒よりも長い長残光性橙色乃至赤色発光
成分螢光体が用いられる場合には、その螢光体に
短残光性の橙色乃至赤色発光螢光体が混合され残
光時間が150ミリ秒以下に調整されなければなら
ない。また長残光性橙色乃至赤色発光螢光体に短
残光性橙色乃至赤色発光螢光体を混合して赤色発
光成分螢光体を構成する場合、得られる赤色発光
成分螢光体の残光時間が5ミリ秒よりも短かくな
らないような量比で両者を混合しなければならな
い。長残光性橙色乃至赤色発光螢光体に混合され
る短残光性橙色乃至赤色発光螢光体の具体例とし
てユーロピウム付活希土類酸硫化物螢光体
(Ln2O2S:Eu、但しLnはY、Gd、LaおよびLu
のうちの少なくとも1種である)、ユーロピウム
付活希土類酸化物螢光体(Ln2O3:Eu、但しLn
は上記と同じ定義を有する)、ユーロピウム付活
希土類バナジン酸塩螢光体(LnVO4:Eu、但し
Lnは上記と同じ定義を有する)、金およびアルミ
ニウム付活硫化亜鉛螢光体(ZnS:Au,Al)等
が挙げられる。
本発明の高解像度陰極線管が白黒陰極線管であ
る場合、その螢光膜は上記青色発光成分螢光体、
緑色発光成分螢光体および赤色発光成分螢光体を
適当な割合で混合した白色発光混合螢光体の膜で
ある。該螢光膜は従来白黒陰極線管の螢光膜形成
に一般に採用されている沈降塗布法、回転塗布法
等によつてフエースプレート上に形成される。一
般に螢光膜の背面(電子線入射面)には励起の際
のチヤージアツプを防止する等のためのアルミニ
ウム等からなる金属蒸着膜(メタルバツク)が設
けられる。なお本発明の高解像度白黒陰極線管の
螢光膜以外の部分の構成あるいは構造は従来の白
黒陰極線管と同じであり、従つてその説明は省略
する。
先に説明したように、本発明の高解像度陰極線
管の螢光膜に用いられる青色発光成分螢光体はそ
の残光時間が充分に長いものであり、また励起停
止後発光色に色ずれを生じることは全くあるいは
ほとんどない。従つて、本発明の高解像度白黒陰
極線管の螢光膜は励起停止後も白色発光を示し、
ライトブルー螢光体を青色発光成分螢光体として
使用した従来の高解像度白黒陰極線管の螢光膜の
ように励起停止後発光色に顕著な色ずれが起こる
ことはない。
本発明の高解像度陰極線管がカラー陰極線管で
ある場合、その螢光膜は前記青色発光成分螢光体
からなる青色発光素子、前記緑色発光成分螢光体
からなる緑色発光素子および前記赤色発光成分螢
光体からなる赤色発光素子の発光素子トリオの規
則的な繰返しにより構成される。各発光素子は従
来のカラー陰極線管と同様にドツト状あるいはス
トライプ状に形成されるが、ドツト状に形成され
るのがより好ましい。各発光素子は光印刷法等の
従来周知の方法でフエースプレート上に形成され
る。一般に螢光膜の背面(電子線入射面)には前
記白黒陰極線管の場合と同様にアルミニウム等か
らなる金属蒸着膜が設けられる。また一般に螢光
膜と電子銃(一般に3本である)の間にシヤドー
マスクが設置される。なお本発明の高解像度カラ
ー陰極線管の螢光膜以外の部分の構成あるいは構
造は従来のカラー陰極線管と同じである。従つて
その詳細な説明はここでは省略する。
先に説明したように、本発明の高解像度カラー
陰極線管の螢光膜を構成する青色発光成分螢光体
(青色発光素子)は励起停止後発光色に色ずれを
生じることは全くあるいはほとんどない。またこ
の青色発光成分螢光体の残光時間は充分に長いの
で、本発明の高解像度カラー陰極線管の螢光膜は
励起停止後も励起中とほぼ同じ色の発光を示し、
ライトブルー螢光体を青色発光成分螢光体として
使用した従来の高解像度カラー陰極線管のように
励起停止後発光色に顕著な色ずれが起こることは
ない。さらに、先に説明したように、本発明の高
解像度カラー陰極線管の螢光膜を構成する青色発
光成分螢光体は従来のライトブルー螢光体のよう
に発光色に色むらが生じることはなく、またその
発光色の色純度は従来のライトブルー螢光体より
もはるかに高い。
以上説明したように、本発明は励起停止後の発
光色のずれ等ライトブルー螢光体を青色発光成分
螢光体として使用した従来の高解像度陰極線管が
有する欠点が改善された高解像度陰極線管を提供
するものであり、その工業的利用価置は非常に大
きなものである。
次に特に白黒陰極線管に関する実施例によつて
本発明を説明する。
実施例 1 青色発光成分螢光体として銀、インジウムおよ
び塩素付活量がそれぞれ硫化亜鉛母体の10-2重量
%、2×10-3重量%および10-4重量%であり、残
光時間が30ミリ秒である立方晶系を主結晶相とす
るZnS:Ag,In,Cl螢光体(螢光体―に含ま
れる)40重量%、緑色発光成分螢光体として残光
時間が65ミリ秒のZn2SiO4:Mn,As螢光体30重
量%、および赤色発光成分螢光体として残光時間
が133ミリ秒の(Zn,Mg)3(PO42:Mn螢光体30
重量%を使用し、これら螢光体を均一に混合して
白色発光混合螢光体を得た。この混合螢光体を沈
降塗布法によりフエースプレート上に均一に塗布
して螢光膜を形成し、その後一般的な白黒陰極線
管製造方法に従つて本発明の白黒陰極線管を製造
した。
これとは別に上記ZnS:Ag,In,,Cl螢光体の
代わりに銀および塩素の付活量が上記ZnS:Ag,
In,Cl螢光体と同じである立方晶系を主結晶相と
する短残光性のZnS:Ag,Cl螢光体を用いるこ
と以外は上記と同様にして白黒陰極線管を製造し
た(この陰極線管は上記ZnS:Ag,Cl螢光体、
上記Zn2SiO4:Mn,As螢光体および上記(Zn,
Mg)3(PO42:Mn螢光体を混合してなるライト
ブルー螢光体を青色発光成分螢光体として使用し
た白黒陰極線管に相当する。以下「従来の陰極線
管」という。)。
上記2つの陰極線管の螢光膜は電子線励起下に
おいてはその発光スペクトルがいずれも第3図曲
線aで示されるような白色発光を示した。しかし
ながら、本発明の陰極線管の螢光膜が励起停止15
ミリ秒後および30ミリ秒後においてもほぼ白色の
発光を示したのに対し、従来の陰極線管の螢光膜
は励起停止15ミリ秒後には黄緑色の発光を、30ミ
リ秒後には黄色の発光を示し、発光色に色ずれを
生じた。第3図の曲線bおよびcはそれぞれ本発
明の陰極線管の螢光膜の励起停止15ミリ秒後およ
び30ミリ秒後の発光スペクトルであり、また第3
図の曲線dおよびeはそれぞれ従来の陰極線管の
螢光膜の励起停止15ミリ秒後および30ミリ秒後の
発光スペクトルである。これら発光スペクトルか
ら明らかなように、本発明の陰極線管の螢光膜は
励起停止30ミリ秒後でも青色領域の発光を有して
いるのに対し、従来の陰極線管の螢光膜は励起停
止15秒後ですでに青色領域の発光を失なつてい
る。
第4図は上記本発明および従来の陰極線管の螢
光膜の電子線励起下における発光色度点並びに電
子線励起停止15ミリ秒後および30ミリ秒後の発光
色度点をそれら螢光膜を構成する螢光体の発光色
度点と共にCIE表色系色度座標上に示すものであ
る。第4図において点Aは本発明の陰極線管の螢
光膜を構成する長残光性ZnS:Ag,In,Cl螢光
体および従来の陰極線管の螢光膜を構成する短残
光性ZnS:Ag,Cl螢光体の発光色度点、点Bは
両方の陰極線管の螢光膜を構成するZn2SiO4
Mn,As螢光体の発光色度点、点Cは両方の陰極
線管の螢光膜を構成する(Zn,Mg)3(PO42
Mn螢光体の発光色度点である。
本発明の陰極線管の螢光膜および従来の陰極線
管の螢光膜はいずれも電子線励起下においてはそ
の発光色度点が点D(第3図曲線aに相当する)
で表わされる白色発光を示す。本発明の陰極線管
の螢光膜の発光色度点は励起停止15ミリ秒後に点
E(第3図曲線bに相当する)となり、さらに30
ミリ秒後には点F(第3図曲線cに相当する)と
なる。しかしながら点Eおよび点Fはいずれも白
色領域内にあり、従つて本発明の陰極線管の螢光
膜における励起停止後の発光色の色ずれはわずか
である。これれに対して従来の陰極線管の螢光膜
の発光色度点は励起停止15ミリ秒後に黄緑色領域
内の点G(第3図曲線dに相当する)となり、さ
らに30ミリ秒後には黄色領域内の点H(第3図曲
線eに相当する)となる。このように従来の陰極
線管の螢光膜における励起停止後の発光色の色ず
れは顕著である。
実施例 2 青色発光成分螢光体として実施例1のZnS:
Ag,In,Cl螢光体40重量%、緑色発光成分螢光
体として実施例1のZn2SiO4:Mn,As螢光体33
重量%と短残光性のZnS:Cu,Al螢光体7重量
%、および赤色発光成分螢光体として実施例1の
(Zn,Mg)3(PO42:Mn螢光体12重量%と短残光
性のY2O2S:Eu螢光体8重量%を使用し、実施
例1と同様にして白黒陰極線管を製造した。なお
前記Zn2SiO4:Mn螢光体と前記ZnS:Cu,Al螢
光体とによつて構成される緑色発光成分螢光体お
よび上記(Zn,Mg)3(PO42:Mn螢光体と上記
Y2O2S:Eu螢光体とによつて構成される赤色発
光成分螢光体の残光時間はいずれも30ミリ秒であ
る。
得られた陰極線管の螢光膜は電子線励起下にお
いて白色発光を示したが、その発光色度点は励起
を止めて15ミリ秒経過した後でも全く変化しなか
つた。
実施例 3 青色発光成分螢光体として実施例1のZnS:
Ag,In,Cl螢光体40重量%、緑白発光成分螢光
体として残光時間が28ミリ秒のZn2SiO4:Mn螢
光体40重量%、および赤色発光成分螢光体として
残光時間が36ミリ秒の3Cd3(PO42・CdCl2:Mn
螢光体20重量%を使用し、実施例1と同様にして
白黒陰極線管を製造した。
得られた陰極線管の螢光膜は電子線励起下にお
いて実施例2の陰極線管の螢光膜と同じ色度点を
有する白色発光を示し、その発光色度点は励起を
止めて15ミリ秒経過した後でもほとんど変化しな
かつた。
実施例 4 青色発光成分螢光体として銀、インジウムおよ
び塩素の付活量および硫黄含有量がそれぞれ硫化
亜鉛母体の10-2重量%、2×10-3重量%、10-4
量%および10-4重量%であり、残光時間が30ミリ
秒である立方晶系を主結晶相とする硫黄含有
ZnS:Ag,In,Cl螢光体(螢光体―に含まれ
る)37重量%、緑色発光成分螢光体として実施例
1のZn2SiO4:Mn,As螢光体34重量%と実施例
2の短残光性ZnS:Cu,Al螢光体8重量%、お
よび赤色発光成分螢光体として実施例1の(Zn,
Mg)3(PO42:Mn螢光体13重量%と実施例2の
短残光性Y2O2S:Eu螢光体9重量%を使用し、
実施例1と同様にして白黒陰極線管を製造した。
なお上記Zn2SiO4:Mn,As螢光体と上記ZnS:
Cu,Alとによつて構成される緑色発光成分螢光
体および上記(Zn,Mg)3(PO42:Mn螢光体と
上記Y2O2S:Eu螢光体とによつて構成される赤
色発光成分螢光体の残光時間はいずれも30ミリ秒
である。
得られた陰極線管の螢光膜は電子線励起下にお
いて実施例2の陰極線管の螢光膜と同じ色度点を
有する白色発光を示し、その発光輝度は実施例2
陰極線管の螢光膜よりも3%高かつた。また該螢
光膜の発光色度点は励起を止めて15ミリ秒経過し
た後でも全く変化しなかつた。
実施例 5 青色発光成分螢光体として銀、インジウム、銅
および塩素の付活量および硫黄含有量がそれぞれ
硫化亜鉛母体の10-2重量%、2×10-3重量%、
10-4重量%、10-4重量%および10-4重量%であ
り、残光時間が30ミリ秒である立方晶系を主結晶
相とする硫黄含有ZnS:Ag,In,Cu,Cl螢光体
(螢光体―に含まれる)32重量%、緑色発光成
分螢光体として実施例1のZn2SiO4:Mn,As螢
光体36重量%と実施例2の短残光性ZnS:Cu,
Al螢光体8重量%、および赤色発光成分螢光体
として実施例1の(Zn,Mg)3(PO42:Mn螢光
体14重量%と実施例2の短残光性Y2O2S:Eu螢
光体10重量%を使用し、実施例1と同様にして白
黒陰極線管を製造した。なお上記Zn2SiO4:Mn,
As螢光体と上記ZnS:Cu,Al螢光体とによつて
構成される緑色発光成分螢光体および上記(Zn,
Mg)3(PO42:Mn螢光体と上記Y2O2S:Eu螢光
体とによつて構成される赤色発光成分螢光体の残
光時間はいずれも30ミリ秒である。
得られた陰極線管の螢光膜は電子線励起下にお
いて実施例2の陰極線管の螢光膜と同じ色度点を
有する白色発光を示し、その発光輝度は実施例2
の陰極線管の螢光膜よりも7%高かつた。また該
螢光膜の発光色度点は励起を止めて15ミリ秒径過
した後でも全く変化しなかつた。
実施例 6 青色発光成分螢光体として銀、インジウム、金
および塩素の付活量および硫黄含有量が硫化亜鉛
母体の10-2重量%、2×10-3重量%、10-3重量
%、10-4重量%および10-4重量%であり、残光時
間が30ミリ秒である立方晶系を主結晶相とする硫
黄含有ZnS:Ag,In,Au,Cl螢光体(螢光体―
に含まれる)32重量%、緑色発光成分螢光体と
して実施例1のZn2SiO4:Mn,As螢光体36重量
%と実施例2の短残光性ZnS:Cu,Al螢光体8
重量%、および赤色発光成分螢光体として実施例
1の(Zn,Mg)3(PO42:Mn螢光体14重量%と
実施例2の短残光性Y2O2S:Eu螢光体10重量%
を使用し、実施例1と同様にして白黒陰極線管を
製造した。なお上記Zn2SiO4:Mn,As螢光体と
上記ZnS:Cu,Al螢光体とによつて構成される
緑色発光成分螢光体および上記(Zn,Mg)3
(MO42:Mn螢光体と上記Y2O2S:Eu螢光体と
によつて構成される赤色発光成分螢光体の残光時
間はいずれも30ミリ秒である。
得られた陰極線管の螢光膜は電子線励起下にお
いて実施例2の陰極線管の螢光膜と同じ色度点を
有する白色発光を示し、その発光輝度は実施例2
の陰極線管の螢光膜よりも7%高かつた。また該
螢光膜の発光色度点は励起を止めて15ミリ秒経過
した後でも全く変化しなかつた。
実施例 7 青色発光成分螢光体として銀、インジウムおよ
びアルミニウム付活量がそれぞれ硫化亜鉛母体の
10-2重量%、1×10-3重量%および2×10-4重量
%であり、残光時間が28ミリ秒である立方晶系を
主結晶相とするZnS:Ag,In,Al螢光体(螢光
体―1に含まれる)40重量%、緑色発光成分螢光
体として実施例1のZn2SiO4:Mn,As螢光体35
重量%と短残光性のZnS:Cu,Cl螢光体5重量
%、および赤色発光成分螢光体として実施例1の
(Zn,Mg)3(PO42:Mn螢光体10重量%と短残光
性のY2O2S:Eu螢光体10重量%を使用し、実施
例1と同様にして白黒陰極線管を製造した。なお
前記Zn2SiO4:Mn螢光体と前記ZnS:Cu,Cl螢
光体とによつて構成される緑色発光成分螢光体お
よび上記(Zn,Mg)3(PO42:Mn螢光体と上記
Y2O2S:Eu螢光体とによつて構成される赤色発
光成分螢光体の残光時間はいずれも30ミリ秒であ
る。
得られた陰極線管の螢光膜は電子線励起下にお
いて白色発光を示したが、その発光色度点は励起
を止めて15ミリ秒経過した後でも全く変化しなか
つた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の高解像度陰極線管の螢光膜の
青色発光成分螢光体として用いられる長残光性硫
化亜鉛螢光体の発光スペクトルを例示するグラフ
である。第2図は本発明の高解像度陰極線管の螢
光膜の青色発光成分螢光体として用いられる長残
光性硫化亜鉛螢光体におけるインジウム付活量と
1%残光時間との関係を例示するグラフである。
第3図は本発明および従来の高解像度白黒陰極線
管の螢光膜の電子線励起下における発光スペクト
ル並びに電子線励起停止15ミリ秒後および30ミリ
秒後の発光スペクトルを例示するグラフである。
第4図は本発明および従来の高解像度白黒陰極線
管の螢光膜の電子線励起下における発光色度点並
びに電子線励起停止15ミリ秒後および30ミリ秒後
の発光色度点をそれら螢光膜を構成する螢光体の
発光色度点と共にCIE表色系色度座標上に示すも
のである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 硫化亜鉛を母体とし、銀を付活剤と
    し、インジウムを第1の共付活剤とし、塩
    素、窒素、沃素、弗素およびアルミニウムの
    うちの少なくとも1種を第2の共付活剤と
    し、前記付活剤、第1の共付活剤および第2
    の共付活剤の量がそれぞれ前記硫化亜鉛母体
    の5×10-4〜10-1重量%、10-6〜10-1重量%
    および5×10-6〜5×10-2重量%である青色
    発光硫化亜鉛螢光体、 硫化亜鉛を母体とし、銀を付活剤とし、イ
    ンジウムを第1の共付活剤とし、塩素、窒
    素、沃素、弗素およびアルミニウムのうちの
    少なくとも1種を第2の共付活剤とし、前記
    付活剤、第1の共付活剤および第2の共付活
    剤の量がそれぞれ前記硫化亜鉛母体の5×
    10-4〜10-1重量%、10-6〜10-1重量%および
    5×10-6〜5×10-2重量%であり、かつ硫黄
    を前記硫化亜鉛母体の10-5〜8×10-1重量%
    含有する青色発光硫化亜鉛螢光体、 硫化亜鉛を母体とし、銀を付活剤とし、イ
    ンジウムを第1の共付活剤とし、金および銅
    の少なくとも一方を第2の共付活剤とし、塩
    素、臭素、沃素、弗素およびアルミニウムの
    うちの少なくとも1種を第3の共付活剤と
    し、前記付活剤、第1の共付活剤、第2の共
    付活剤および第3の共付活剤の量がそれぞれ
    前記硫化亜鉛母体の5×10-4〜10-1重量%、
    10-6〜10-1重量%、1.5×10-2重量%以下およ
    び5×10-6〜5×10-2重量%である青色発光
    硫化亜鉛螢光体、および 硫化亜鉛を母体とし、銀を付活剤とし、イ
    ンジウムを第1の共付活剤とし、金および銅
    の少なくとも一方を第2の共付活剤とし、塩
    素、臭素、沃素、弗素およびアルミニウムの
    うちの少なくとも1種を第3の共付活剤と
    し、前記付活剤、第1の共付活剤、第2の共
    付活剤および第3の共付活剤の量がそれぞれ
    前記硫化亜鉛母体の5×10-4〜10-1重量%、
    10-6〜10-1重量%、1.5×10-2重量%以下およ
    び5×10-6〜5×10-2重量%であり、かつ硫
    黄を前記硫化亜鉛母体の10-5〜8×10-1重量
    %含有する青色発光硫化亜鉛螢光体、 のうちの少なくとも1種を主成分とし、10%残
    光時間が5〜150ミリ秒である青色発光成分螢
    光体、 10%残光時間が少なくとも5ミリ秒の長残光
    性緑色発光螢光体からなり、10%残光時間が5
    〜150ミリ秒である緑色発光成分螢光体、およ
    び 10%残光時間が少なくとも5ミリ秒の長残光
    性橙色乃至赤色発光螢光体からなり、10%残光
    時間が5〜150ミリ秒である赤色発光成分螢光
    体 からなる螢光膜を有することを特徴とする高解像
    度陰極線管。 2 前記)の青色発光硫化亜鉛螢光体の第1の
    共付活剤の量、前記)の青色発光硫化亜鉛螢光
    体の第1の共付活剤の量、前記)の青色発光硫
    化亜鉛螢光体の第1の共付活剤の量、および前記
    )の青色発光硫化亜鉛螢光体の第1の共付活剤
    の量がいずれも5×10-6〜10-2重量%であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の高解像
    度陰極線管。 3 前記)の青色発光硫化亜鉛螢光体の主結晶
    相、前記)の青色発光硫化亜鉛螢光体の主結晶
    相、前記)の青色発光硫化亜鉛螢光体の主結晶
    相および前記)の青色発光硫化亜鉛螢光体の主
    結晶相がいずれも立方晶系であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項または第2項記載の高解
    像度陰極線管。 4 前記長残光性緑色発光螢光体がマンガン付活
    珪酸亜鉛螢光体(Zn2SiO4:Mn)およびマンガ
    ンおよび砒素付活珪酸亜鉛螢光体(Zn2SiO4
    Mn、As)のうちの少なくとも1種であり、前記
    長残光性橙色乃至赤色発光螢光体がマンガン付活
    オルト燐酸亜鉛・マグネシウム螢光体[(Zn、
    Mg)3(PO42:Mn]、マンガン付活オルト燐酸亜
    鉛螢光体[Zn3(PO42:Mn]、マンガン付活珪酸
    マグネシウム螢光体(MgSiO3:Mn)、マンガン
    および鉛付活珪酸カルシウム螢光体(CaSiO3
    Mn、Pb)、マンガン付活塩化燐酸カドミウム螢
    光体[3Cd3(PO42・CdCl2:Mn]、ユーロピウム
    およびジスプロシウム付活希土類酸化物螢光体
    (Ln2O3:Eu、Dy、但しLnはY、Gd、Laおよび
    Luのうちの少なくとも1種である)、マンガン付
    活弗化カリウム・マグネシウム螢光体
    (KMgF3:Mn)およびマンガン付活弗化マグネ
    シウム螢光体(MgF2:Mn)のうちの少なくと
    も1種であることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項乃至第3項のいずれか1項記載高解像度陰極
    線管。 5 前記高解像度陰極線管が高解像度白黒陰極線
    管であり、前記螢光膜が前記青色発光成分螢光
    体、前記緑色発光螢光体および前記赤色発光螢光
    体を適当な割合で混合してなる白色発光混合螢光
    体の膜であることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項乃至第4項のいずれか1項記載の高解像度陰
    極線管。 6 前記高解像度陰極線管が高解像度カラー陰極
    線管であり、前記螢光膜が前記青色発光成分螢光
    体からなる青色発光素子、前記緑色発光成分螢光
    体からなる緑色発光成分素子および前記赤色発光
    成分螢光体からなる赤色発光素子の発光素子トリ
    オの規則的な繰返しにより構成されていることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第4項のい
    ずれか1項記載の高解像度陰極線管。
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