JPS63310469A

JPS63310469A - 複数のワインデイングヘツドをもつワインダー

Info

Publication number: JPS63310469A
Application number: JP63138245A
Authority: JP
Inventors: クレジミール　ミスタ
Original assignee: Karl Mayer Textilmaschinenfabrik GmbH
Current assignee: Karl Mayer Textilmaschinenfabrik GmbH
Priority date: 1987-06-06
Filing date: 1988-06-03
Publication date: 1988-12-19
Also published as: DE3719091C2; US4881693A; DE3719091A1; CH674838A5

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、複数のワインディングヘッドと、少なくとも
一つのコツプ供給箇所（単に、供給箇所ともいう）を備
え、該コツプ供給箇所からコツプを要求する特定のワイ
ンディングヘッドまで搬送する搬送装置と、そして上記
ワインディングヘッドにおいて指定されたコツプを払い
出す供給装置とを具備したワインダー（スプール機械と
も呼ばれる）に関する。

（従来技術）この種の周知のワイング−（ＤＥ　−０Ｓ３５０４８８
３）においては、コツプは水平に配置されたコンベヤ（
搬送装置の一種）によって個々のワインディングヘッド
まで案内される。この機械においては、各ワインディン
グヘッドに移載アーム（供給装置の一種）が設けられ、
この移載アームは、隣接して設けられたサーボモータの
作用によってコンベヤ（搬送通路に対応）上に振り出さ
れ、搬送されてくる該コンベヤ上のコツプを払い出し、
そして側方から下方のワインディングヘッド近傍の小さ
いストレージマガジンの中に供給する。

（発明が解決しようとする課題）上記構造では、各ワインディングヘッド毎にサーボモー
タ付きの移載アームを設けなければならないので、ワイ
ンダーのコストが高くなる。

また、制御において、特定（目標）のワインディングヘ
ッドに特定のコツプが到着する寸前にそこに位置する移
載アームが作動するようにしなければならず、またその
際、移載アーム等が他のワインディングヘッドに搬送さ
れつつあるコツプと干渉しないようにする等の配慮がな
される必要がある。

さらにその際、コツプは、コンベヤ上での搬送の際に、
側方のガイド用のスチール板に接触し、糸（ヤーン）の
損傷をもたらすことがある。

本発明の目的は、構造的に安価に提供でき、且つ、簡単
な制御で、特定のコツプを特定のワインディングヘッド
に速やかに供給することができるような冒頭に述べた構
成のワインダーを提供することにある。

（課題を解決するための手段）この課題は、本発明にかかるワインダー、即ち、搬送通
路に沿って走るかも＜シフはスライドする運搬ユニット
と、この運搬ユニットが一個のみのコツプを保持しワイ
ンディングヘッドに供給する保持装置と供給装置を具備
するとともに、コツプが要求される度に、搬送通路を通
ってコツプ供給箇所から目標のワインディングヘッドま
で搬送する搬送伝達部材を具備するワインダーによって
、解決される。

（作用）このワインダーにおいては、上述の供給装置が運搬：Ｌ
ニット上に構成されるため、各ワインディングヘッド毎
に上記供給装置を設けることを要しない。また、運搬ユ
ニットはそれぞれ一個のコツプのみを搬送するため、供
給装置は複数のコツプの中から所定のものを判別（選択
）することを要しない。さらに、運搬ユニットがコツプ
を要求する特定のワインディングヘッドの位置で停止す
ると、供給装置をそのワインディングヘッドのためにの
み作動させることができる。従って、このワインダーは
全体として非常に簡単で信頼性の高い制御を可能とさせ
るとともに、運搬ユニットを軽量でコンパクトにするこ
とができる。この結果、この運搬ユニットは上記従来の
ものに比べて大きい速度で動かすことが可能となる。さ
らに、コツプを保持する保持装置に保持部材を設けてコ
ツプを保持するように構成すると、この保持部材がコツ
プを予め定められた位置で確実に保持することができる
ため、コツプの糸が搬送中に損傷を受ける危険が最小と
なるようにすることができる。これは、また、見方を変
えれば、搬送速度を高速にしてもコツプの位置が変わる
ことがないようにすることができることにもなる。

また、本発明において、供給装置を運搬ユニット上の相
対的に動き得る一対の保持装置の一部分の部材を用いて
構成すると、この部材の位置を相対的に移動させること
により、コツプに作用する重力のみによってコツプを解
放できワインディングヘッド側へガイドできるという優
れた点を生ずるさせることができる。

さらに、この保持装置に、２つの保持部材を備えさせて
、これらがコツプキャップの両端部に嵌入するようにす
ると、搬送時にコツプの定められた位置での安全な保持
状態を得ることができる。また、このような構成におい
ては、保持部材は単にコツプキャップに接触するだけで
糸には接触しない、これは、コツプの糸が損傷すること
に対するリスクを減少させることとなる。

さらに、保持装置の構成において、一方の保持部材が一
方のコツプキャップ端部の下に入り込み、他方の保持部
材がテーバにより他方のコツプキャップの端部に嵌入す
ることにより保持されるよう構成すると、スプール離反
側においてコツプキャップ端の下側が掴まれるため、キ
ャップ内にある糸は損傷を受けないという優れた作用効
果を生ずる。

このような、他の一方のコツプキャップの内部へもう一
方の保持部材を挿入するような構成は、このキャップ端
部が一般に外側において軸方向の比較的短い規格されて
いない長さをもっているという現況に対して対応できる
という、特に優れた作用効果となる。

さらに、保持装置の二つの保持部材が運搬ユニットの搬
送方向において相対的に移動できる三箇所の部材にそれ
ぞれ一つ設けられ、これらの部材がサーボモータにより
搬送通路上の移動方向に相対的に移動可能であるよう構
成され、且つこれらはその相対的関係を維持したまま走
行もしくはスライド可能に構成させると、搬送動作以外
に以下のような効果を生じさせる。即ち、これらの三箇
所の上記部材を相互に対向して近接する方向に移動させ
ると、コツプはしっかり保持される。また、これらの部
材を相互に遠ざかる方向に移動させれば、コツプが解放
されて重力によりコツプが下に落ち、供給装置が構成さ
れることができる。

上記ワインダーにおいて、サーボモータを固定箇所に取
着し、搬送伝達部材により移動動作するようにすると、
供給装置を作動させるときにも搬送伝達部材の駆動のた
めに設けられたサーボモータを位置的に動かすことが−
ないので、移動部分の￥ｔｍを小さくすることができる
。この搬送伝達部材は、チェーン、ベルト、ワイヤーロ
ッドあるいはこれらと同等のもので構成してよい。

上記ワインダーにおいて、保持装置がコツプキャップの
スプール離反側の正面もしくは周囲面に接合するための
クランプエレメント（クランプ部材）を設けると、通常
コツプキャップの内部に保持される糸の端は緊張した状
態で保持されるので、糸の端は搬送の間ｈ′伍実にその
位置にあるようにすることができる。このことは、従来
の運搬ユニットにおいては、糸の端が非緊張状態で保持
され、キャップ内部から出てしまうことがあるため、糸
の端部が後に行われる結糸過程もしくは撚り過程におい
て探し難いという難点があるが、本発明にかかるワイン
ダーにおいてはそのような欠点はない。

上記ワインダーにおいて、運搬ユニットを、搬送伝達部
材を介してモータに固定的に連結し、ごのモータを、供
給箇所とコツプを要求するワインディングへ・ノド間の
位置（距離）によって予め定められた回転数もしくはピ
ッチ送り回転数に従って作動するように構成すると、以
下のような効果を生じさせる。即ち、コツプの要求命令
によって運搬ユニットを正しいワインディングヘッドの
位置に搬送させる場合には、ただ供給箇所と各スプール
ステーション（ワインディングヘッド）との間の距離に
対応させて回転数もしくはピッチ送り回転数を決定する
だけでよい。そして、その後は、上記規定の正しい位置
に到着した後、命令を発して、供給装置が供給動作をお
こえばよい。このように構成すると、制御エラーは実際
的には皆無となる。

さらに、上記モータを、コツプを要求するワインディン
グヘッドの位置によって決まるパルス数をインプットで
きるステップモータとすると、運搬ユニットを非常に高
い精度で一定の行程を移動させることができる。

更に好ましくは、上記モータが、二つのチェーンあるい
は歯付きベルト等の搬送伝達部材を駆動させ、これらの
一つが上述の互いに向かい合って移動する保持装置（供
給装置）の二つのスライド部材の一つに連結され、他の
一つの上記搬送伝達部材が同じくもう一つの上記スライ
ド部材に連結されるよう構成し、そして、また一方の搬
送伝達部材がモータにより移動可能である転向装置を介
して案内され、この転向装置が搬送伝達部材の近傍にお
いて各搬送伝達部材を互いに対向させて移動させるよう
構成すると、この二つの搬送伝達部材により、上記二つ
のスライド部材が、一体的移動あるいは相対的移動もよ
り簡単におこなうことができることとなる。

更にワインダーにおいて、保持装置が搬送通路の下側に
位置するよう配置すると、搬送時に優れた重心バランス
を発揮させることができる。さらに、運搬ユニットの他
の部分が、コツプを供給する際に、干渉して邪魔になら
ないという利点を生じさせることができる。

また、本ワインダーは、搬送装置が多数のワインディン
グヘッドに対してコツプを搬送することが可能であるの
で、異なる糸を有するコツプのために、少なくとも２つ
の供給個所を設け、各供給個所を予め定められたワイン
ディングヘッドに関係づけて配置するならば、優れた効
果を発揮する。即ち、そうすれば、一台のワインダーに
おいて同時に異なる糸群をスプールできることになる。

（実施例）以下に本発明を図面に示された好ましい実施例によりよ
り詳細に説明する。

第１図は本発明によるワインダーの側面図、第２図は第
１図のワインダーの平面図、第３図はコツプを保持した
運搬ユニットの側面図、第４図は第３図の運搬ユニット
の平面図、第５図はコツプを保持する前の運搬ユニット
の側面図、第６図は第５圓のコツプを保持する前の運搬
ユニットの平面図、第７図はコツプを払い出す状態での
運搬ユニットの側面図、第８図は他の実施例にかかるワ
インダーの一部分を示す側面図である。

第１図および第２図に示すワインダーは、スプール３を
それぞれ形成するためのワインディングヘッドを全部で
８つもっている。これらのワインディングヘッドの構造
は一般的な（周知の）ものである。この機械の左端には
重両ステーション４があり、それにコツプマガジン６を
備える供給個所５がある。この供給個所から、コツプ７
が、運搬ユニット８により搬送通路９に沿って８つのス
プール個所２のそれぞれに搬送される。

また、このワインダーの右端には、中央駆動ステーショ
ン１０と、管路１２を介してワインダー１の図示しない
サクション装置と連結しているサクションファン１１と
が、設けられている。

第３図及び第４図が示すように、運搬ユニット８は、搬
送通路９上を該通路９に沿って走行することができる車
輪１３及び１４を有する。この車輪にはリムフランジ１
５が、運搬ユニット８を確実にガイドするために、レー
ル１６から突き出した状態で設けられている。車輪１３
と１４の軸は、運搬ユニット８の一部を構成する部材（
移動部材）１７に支持されている。

この部材１７に搬送伝達部材としての歯付きベルト２０
が固着されている。この部材１７に対して相対的に移動
可能であるところの、運搬ユニット８の部材（移動部材
）２１に、歯付きベルトで形成されている第２の搬送伝
達部材２３の端部２２および２２ａが固着されている。

上記部材１７は、第７図においてその左下の端部に、そ
の表側にクランププレート２５を具備した断面Ｕ形の保
持部材２４を有する。この保持部材２４はコツプキャッ
プの端部を保持するものである。

上記部材２１は、その右端に保持部材２７を有し、この
保持部材２７はテーパ部分２８とそれにつづく円筒状の
部分からなり、この部分がコツプキャップの一方の端部
２９に嵌入できるよう構成されている。

上記保持部材２４は、コツプキャップの一方の端２６を
収容する。

図において、保持部材２４と２７とが、コツプ７の保持
装置３０を形成していることが示されている。ここで、
コツプキャップの内部にまで達している糸の端３１は、
保持部材２４のクランププレート２５によりコツプキャ
ップの正面及び周囲面によって確実に保持される。

第５図及び第６図は、供給個所における運搬ユニット８
の保持状態を示している。運搬ユニットの両端部の部材
１７と２１は、コツプを保持する過程において、保持部
材２４と２７とが搬送方向９の方向で離反するように、
相対的に離れる方向に移動する。供給個所にあるリフト
装置３２がコツプ７を上にもち上げる。すると、両方の
保持部材２４及び２７は、コツプ７が確実に保持（収容
）されるように互いに近づ（方向に移動する。

第７図は、ワインディングヘッド位置における運搬ユニ
ット８を示す。この位置において、部材１７は停止状態
（そのままの位置）にあり、部材２１は右に移動する。

これにより、保持部材２７はコツプキャップの端２９が
ら外れて、コンブ７の片方（図において右端側）が下方
に傾動する。もう一方のコツプキャップの端２６は、な
お保持部材２４に支えられている。二つのガイド部材３
３及び３４は、ワインディングヘッド３６の搬送帯上の
ピン３５がコツプキャップの端部の中に入り込むことが
できるように、コツプキャップの端２９を下の方に導く
ように作用（ガイド）する。これにより、コンブ７は立
った状態になる。

上述のように、本ワインダーでは、部材２１の移動機能
によって供給装置を形成している。

駆動ステーション１０は一つのモータ３７を具備し、こ
のモータは歯付きベルトで構成される搬送伝達部材２０
と２３を駆動する。搬送伝達部材２３は、全ガイドロー
ラー３８から４５までによってガイドされるが、搬送伝
達部材２０は、ガイドローラー４０から４３まで、及び
３８の後ろに設けられているガイドローラー４５により
ガイドされる。二つのガイドローラー３９と４４は、サ
ーボモータ４６により上下運動する共通のサポータ−（
支持部材）上に固定される。これにより、搬送伝達部材
２０に対する搬送伝達部材２３の相対的位置が調整（移
動）可能となり、それにより、運搬ユニットにおいて部
材１７と２１との間における必要な相対的移動が得られ
る。

もし、ある特定のワインディングヘッドがコツプを要求
すると、モータ３７に、供給個所５とその特定のワイン
ディングヘッド２との間の通路の距離に相当する一定の
ステップ数もしくは一定の回転ピッチ数だけ動かすよう
な命令が出される。その結果、運搬ユニット８は要求さ
れるワインディングヘッド２のところに移動する。モー
タ３７が停止するとすくに、サーボモータ４６が作動さ
せられ、それによりコツプ７が解放（供給）される。そ
して、運搬ユニットはスタート位置に戻り、そこで次の
コツプが充当される。

第８図による実施例においては、上記実施例と同じ部分
（部材）については同じ参照番号が、対応する部分につ
いては対応する上記番号に１００を加えた参照番号が付
されている。ワインダ−１０１は、この実施例において
も、スプール３を形成する複数のワインディングヘッド
２を有する。コツプ７は、運搬ユニット８の作動により
、対応するワインディングヘッド２に供給される。上述
の実施例と違っている点は、一つの準備ステーション１
０４が、それぞれ異なるマガジン６．１０６によって形
成される２つの供給個所５．１０５を備えていることで
ある。各マガジンは異なる種類の糸を具備したコツプを
収容し、それぞれのマガジンは予め定められたワインデ
ィングヘッドにコツプを供給する。従って、ワインダー
は、２つの異なる種類の糸をスプールすることができる
。

また、上記実施例での歯付きベルトに代えて、チェーン
もしくはワイヤーロッド等を用いてもよい。また、運搬
ユニットは、スライドキャリッジによって形成してもよ
く、特に好ましくはスライドキャリッジをエアークッシ
ョンにより支持し往復運動させることである。

また、運搬ユニットは、上述の実施例のように同じ行程
を戻る必要はな（、旋回して供給個所に返却されるよう
にしてもよい。この場合、ひとつ以上の運搬ユニットを
設けることも可能である。

また、本実施例にかかる上記ワインダーは、以下のよう
な作用効果を有する。

即ち、供給装置が運搬ユニット上の相対的に動き得る保
持装置の一部分を用いて構成されているため、上記保持
装置の一部分の位置を移動させることにより、コツプに
作用する重力のみによってコツプを解放できワインディ
ングヘッド側へガイドできる。

保持装置が搬送通路の下側に位置しているため、搬送時
に優れた重心バランスを発揮するとともに、運搬ユニッ
トの他の部分が供給する時に干渉して邪魔にならないと
いう利点もある。

上述のように、保持装置が２つの保持部材を備え、これ
らがコツプキャップの両端部に嵌入するよう構成すると
、搬送時にコツプの定められた位置での安全な保持状態
を保障する。

また、上記保持部材が単にコツプキャップに接触するだ
けで糸には接触しないため、糸が損傷することに対する
リスクを減少させることとなる。

さらに、上述のように、一方の保持部材が一方のコツプ
キャップ端部の下に入り込み、他方の保持部材がテーパ
により他方のコツプキャップの端部に嵌入することによ
り保持されるよう構成すると、スプール離反側において
コツプキャップ端の下側が掴まれるため、キャップ内に
ある糸は損傷を受けることはない。

また、他の一方のコツプキャップの内部へもう一方の保
持部材を挿入するように構成すると、コツプのキャップ
端部が一般に外側において軸方向の比較的短い規格され
ていないが、どのような長さであっても保持することが
できる。

また、保持装置の二つの保持部材が運搬ユニットの搬送
方向において相対的に移動できる三箇所の部材にそれぞ
れ一つ設けられ、これらの部材がサーボモータにより搬
送通路上の移動方向に相対的に移動可能であるよう構成
され、且つこれらはその相対的関係を維持したまま走行
もしくはスライド可能に構成されているため、これらの
保持部材を相互に対向して近接する方向に移動させると
、コツプはしっかり保持され、また、これらの部材を相
互に遠ざかる方向に移動させれば、コツプが解放されて
重力によりコツプが下に落ち、保持装置と供給装置とを
構成するができる。

上記機械においてサーボモータは固定箇所に取着され、
搬送伝達部材により移動動作するようになっているため
、供給装置を作動させるときにも搬送伝達部材の駆動の
ために設けられたサーボモータを位置的に動かすことが
ないので、移動部分の質量を小さくすることができる。

さらに、保持装置がコツプキャップのスプール離反側の
正面もしくは周囲面に接合するためのクランプエレメン
トを有するため、通常コンブキャップの内部に保持され
る糸の端は緊張した状態で保持されるので、糸の端は搬
送の間確実にその位置で保持することができる。このこ
とは、従来の運搬ユニットの場合、糸の端が非緊張状態
で保持され、キャップ内部から出てしまうことがあるた
め、糸の端部が後に行われる結糸過程もしくは撚り過程
において探し難いという難点があるが、本ワインダーに
おいてはそのような欠点はない。

また、運搬ユニットは搬送伝達部材を介してモータに固
定的に連結されており、このモータは、供給箇所とコツ
プを要求するワインディングヘッド間の位置（距離）に
よって予め定められた回転数もしくはピッチ送り回転数
に従って作動するように構成されているため、要求命令
によって運搬ユニットを所定の正しいワインディングヘ
ッドの位置に搬送させるためには、ただ供給箇所と各ス
プールステーション（ワインディングヘッド）との間の
距離に対応させて回転数もしくはピッチ送り回転数を決
定するだけでよい、そして上記正しい位置に到着した後
に命令を発して、供給装置が供給動作をおこなうように
するだけでよい。従って、制御エラーは実際的には皆無
となる。

さらに、上述のように、パルス数をインプットできるス
テップモータとすると、運搬ユニットを非常に高い精度
で一定の行程を移動させることができる。

更に、上述のように、モータで、二つのチェーンあるい
は歯付きベルト等の搬送伝達部材を駆動させ、これらの
一つが上述の互いに向かい合って移動する保持装置（供
給装置）の２つのスライド部材（移動部材）の一つに連
結し、他の一つの上記搬送伝達部材が同じくもう一つの
上記スライド部材（移動部材）に連結し、また一方の搬
送伝達部材がモータにより移動可能である転向装置を介
して案内され、この転向装置が搬送伝達部材の近傍にお
いて各搬送伝達部材を互いに対向させて移動させると、
二つの搬送伝達部材により、一体的移動もそれらの相対
的移動もより而単におこなうことができる。

上述のような構成においては、搬送装置は多数のワイン
ディングヘッドに対して搬送することができるので、異
なる糸を有するコツプのために、少な（とも２つの供給
個所を設け、各供給個所を予め定められたワインディン
グヘッドに関係づけて配置するならば、優れた効果を発
揮する。即ち、そうすれば、一台のワインダーにおいて
同時に異なる糸群をスプールできることになる。

（発明の効果）本発明にかかるワインダーは、供給装置が運搬ユニット
上に構成されるため、各ワインディングヘッド毎に上記
供給装置を設けることを要しないので、ワインディング
ヘッド−箇所当たりのコストは低く抑えることができる
。

また、運搬ユニットはそれぞれ一個のコツプのみを搬送
するため、供給装置は複数のコ・７プの中から所定のも
のを判別することを要しない。さらに、運搬ユニットが
コツプを要求する特定のワインディングヘッドの位置で
停止すると、供給装置をそのワインディングヘッドのた
めのみ作動させることができる。このことは全体として
非常に簡単で信転性の高い制御を可能とさせる。しかも
、運搬ユニットを軽量でコンパクトにすることができる
。

従って、この運搬ユニットは上記従来のものに比べて大
きい速度で動かすことが可能となる。さらに、コツプを
保持する保持装置の保持部材がコツプを予め定められた
位置で確実に保持することができるため、糸が搬送中に
損傷を受ける危険が最小となる。また、このため、搬送
速度を高速にしてもコツプの位置が変わることがないよ
うにすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるワインダーの側面図、第２図は第
１図のワインダーの平面図、第３図はコツプを保持した
状態での運搬ユニットの側面図、第４図は第３図の平面
図、第５図はコツプを保持する前状態での運搬ユニット
の側面図、第６図は第５図の平面図、第７図はコツプを
払い出す状態での運搬ユニットの側面図、第８図は他の
実施例にかかるワインダーの一部分を示す側面図である
。ｌ・・・ワインダー、２・・・ワインディングヘッド、
３・・・スプール、５・・・コツプ供給箇所、７・・・
コツプ、８・・・運搬ユニット、９・・・通路、２１・
・・供給装置、３０・・・保持装置。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）、複数のワインディングヘッドと、少なくとも一
つのコップ供給箇所と、コップ供給箇所からコップを要
求するワインディングヘッドに搬送する搬送装置と、ワ
インディングヘッドにおいてコップを搬送装置から供給
する供給装置を具備したワインダーであって、上記搬送
装置が搬送通路（９）に沿って走行あるいはスライド可
能である運搬ユニット（８）を有し、この運搬ユニット
が、一個のコップ（７）を保持可能な保持装置（３０）
と供給可能な供給装置（２１）を有するとともに、コッ
プが要求される度に、供給箇所（５）とコップを要求す
るワインディングヘッドとの間の行程において搬送動作
をすることを特徴とするワインダー。
（２）、前記供給装置が、運搬ユニット（８）に対して
相対的に移動可能な保持装置（３０）の部材（２１）に
より形成されることを特徴とする請求項第１項に記載の
ワインダー。
（３）、前記保持装置（３０）が、搬送通路（９）の下
側に位置することを特徴とする請求項第１項もしくは第
２項に記載のワインダー。
（４）、前記保持装置（３０）が、コップキャップの端
部（２６、２９）を掴む２つの保持部材（２４、２７）
を有することを特徴とする請求項第１項から第３項まで
のいずれか一つの項に記載のワインダー。
（５）、一方の保持部材（２４）が一方のコップキャッ
プ端部（２６）の下側に入り込み、他方の保持部材（２
７）がテーパ（２８）により他のコップキャップ端部（
２９）の中に嵌入するよう構成されていることを特徴と
する請求項第４項に記載のワインダー。
（６）、両方の保持部材（２４、２７）が搬送通路（９
）の方向に互いに相対的に移動できるところの運搬ユニ
ットの二つの部材（１７、２１）に設けられており、そ
してこれらの部材がサーボモータにより相互に対向して
移動可能であることを特徴とする請求項第４項もしくは
第５項に記載のワインダー。
（７）、サーボモータ（４６）が、位置固定的に設けら
れ、搬送伝達部材（２３）を介して運搬ユニット（８）
を移動させることを特徴とする請求項第６項に記載のワ
インダー。
（８）、保持装置（３０）が、コップキャップのスプー
ル離反側の正面もしくは周囲面に接合するためのクラン
プエレメント（２５）を有することを特徴とする請求項
第１項から第７項までのいずれか一つの項に記載のワイ
ンダー。
（９）、運搬ユニット（８）は、搬送伝達部材（２０、
２３）を介して固定位置に設けられたモータ（３７）に
連結されており、このモータが、供給箇所（５）を基準
位置として、コップを要求するスプール箇所（２）の位
置に従って予め付与された回転数もしくはピッチ送り回
転数による命令を実行することを特徴とする請求項第１
項から第８項までのいずれか一つの項に記載のワインダ
ー。
（１０）、モータ（３７）は、コップを要求するスプー
ル箇所の位置によって決まるパルス数をインプットでき
るサーボモータであることを特徴とする請求項第９項に
記載のワインダー。
（１１）、モータ（３７）が、二つのベルト状あるいは
チェーン状等の搬送伝達部材を作動させ、これら２つの
搬送伝達部材（２０、２３）はそれぞれ、互いに向かい
合って移動する２つの運搬ユニット（８）の一部の部材
（７、２１）に連結しており、そしてまた、一方の搬送
伝達部材（２３）が、サーボモータ（４６）により移動
可能である転向装置（３９、４４）を介して案内され、
この転向装置が運搬ユニット（８）近傍における各搬送
伝達部材を相互に移動調整することを特徴とする請求項
第７項及び第９項に記載のワインダー。
（１２）、異なる種類の糸を有するコップ（７）のため
に、少なくとも２つの供給箇所（５、１０５）が設けら
れ、各供給箇所は予め定められた特定のワインディング
ヘッドとの関係において配置されることを特徴とする請
求項第１項から第１１項までのいずれか一つの項に記載
のワインダー。