JPS6328925A

JPS6328925A - 空気仮撚による精紡糸の製造方法

Info

Publication number: JPS6328925A
Application number: JP17322586A
Authority: JP
Inventors: 隆夫鈴木; 増井　利次
Original assignee: Kanebo Ltd
Current assignee: Kanebo Ltd
Priority date: 1986-07-22
Filing date: 1986-07-22
Publication date: 1988-02-06
Also published as: JPH0532503B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は空気仮撚式精紡法によって製造された精紡糸及
びその製造方法に関する。

（従来技術）粗糸を牽伸装置によってドラフトしフリースとした後こ
れを空気仮撚装置に導いて仮撚を付与し、中央部に位置
する短＃１４ｍ束に仮撚を施しながらこのｍ１８束の周
りに実質的に自由端を備える短識維を生じさせ、上記仮
撚の解撚時に外側の無拘束１維群を中央部の繊維束に巻
付かせて紡績糸とする技術は空気仮撚式紡績法と呼称さ
れ、リング精紡法に代る革新紡績法の一つとして近時注
目を集めており、これに関連する発明考案は特公昭５６
−８１８７０号公報に記載する発明等多数提案されてい
る。

前記空気仮撚式紡績法はリング紡績法に似ていること、
特公昭５０−７８１２号公将に記載の通り被覆糸や複合
糸の紡績が容易であること、更に紡績糸の中心部が実質
的に無撚であるためソフトであって加工処理液の滲透性
が良い等の諸利点を備えているので、実用化以来、綿・
羊毛等の天然ｉ！ｍＭ、ポリエステル、アクリル、レー
ヨン等の単独紡績及びポリエステル／綿、レーヨン／綿
等の混紡紡績に使用されている。

この様な紡績法を実施する装置としては甘口機械製作所
の製作した“村田ジェットスピナー″（略称ＭＪ８）等
の実用機が存在するが、前記ＭＪ８に、羊毛単独、ポリ
エステル／羊毛、アクリル／羊毛、レーヨン／羊毛等羊
毛繊維を主体とする粗糸を供給して紡績すると、羊毛ｗ
Ａ紬の備えるｆ１４維長分布の点から良好な糸条が得ら
れない障害がある。

即ち羊毛繊維の繊維長分布は極めて不均斉なものであり
、最小１０　ｍｍ前後から最大２５０ｍｍ前後にも達し
て奢り、綿繊維を紡績の主対象とする前記ＭＪ８には本
質的に不向きである。従って羊毛繊維をＭ２Ｓで紡績す
るには、従来羊毛スライバーを切断してスクエアトップ
とし、最大鷹細長を４０〜５０　ｍｍの範囲に切り揃え
て使用する必要があった。

（発明が解決しようとする問題点）一般にｍ！！！工程の操業性を良好に保つためには、所
定の糸強力と均整度を原糸に付与する必要がある。とこ
ろが紡績原料の主体がスクエアトップであり、且つ得ら
れる糸条が空気仮燃式紡績糸である場合には、前記要件
の充足のために、糸条鞘部の巻付繊細の量を多くし、糸
条横断面における糸条構成本数を少くとも８０本以上に
し、しかもその巻着角度も強くして急角度にする必要が
あり、必然的に得られる糸条の風合いが硬くなり柔軟性
に欠は外衣素材の梳毛糸としては不向きとなる欠点があ
った。

本発明は空気仮撚式紡績法、具体的にはＭ、ｒ８によっ
て得られる紡績糸に存在する上記問題点の解消を目的と
するものである。

（問題点を解決するための手段）本発明は上記目的を達成するために次の構成を備えてい
る。即ち第１番目の発明は、動植物繊維及び／又は合化
犠繊紬のステーブル繊維を開繊状態のま＼ドラフト装置
のフロントローラーから空気噴射及び仮撚付与部に順次
供給して得られる精紡糸において、構成１雑の１０％（
重量比）以上に羊毛４維を用い、該羊毛繊維の最長ｗ４
繕長を１００ｍｍ以上に、平均嘩細長を５０　ｍｍ以上
にしたことを要旨とする空気仮撚による精紡糸であり、
又第２番目の発明は、前記発明の精紡糸を得るのに最適
な方法であって、動植物ｌａＭ及び／又は合孔＃ａ識維
のステープル繊維を開繊状態のま＼ドラフト装置のフロ
ントローラーから空気噴射及び仮撚付与部に順次供給し
て精紡糸を製造するに際し、供給粗糸に、最長ＷａＳ長
が１ＱＱａｎ以上、平均繊維長が５０ｍｍ以上の羊毛繊
維を１０％（重量比）以上含有せしめると共に、８線ダ
プルエプロン式ドラフト装置のミツドルトップローラ−
に、自身の局面に凹溝を設けた中抜きローラーを用いる
ことを要旨とするものである。以下図面に示す実施例に
より本発明を具体的に説明する。

（実施例）先ず最初にＭ２Ｓの概略を第１図により説明する。実公
昭５６−１４８７６号公報に記載の通り、篠巻ボビン（
１）から引き出された粗糸（２）はバックローラ一対（
３）、エプロン（４）を備えるミツドルローラ一対（５
）、フロントローラ一対（６）、の８者を順次通過して
フリースに形成された後、第１空気旋回ノズル（７）、
解撚ｖ（８）、第２空気旋回ノズル（９）、引出しロー
ラーαＱを経由し、第４図図示の精紡糸（至）に形成さ
れ、パッケージ（９）に巻取られる。

本発明方法に詔いてはか＼る周知の紡績過程において、
第２図図示の前記ドラフト装！！＠中のミツドルトップ
ローラ−に中抜きローラー（至）を用いたものである。

中抜きローラー（資）は第８図に示す如く、作用面外周
に適宜深さの凹部を設けて中抜き部へ４を形成しており
、この作用面外周にエプロン（４）が接触している。中
抜き部ａ４の深さは供給粗糸の太さによって定まるので
あるが、例えば羊毛１００％のスライパーで且つ単位！
を量が１ｆ／Ｍｌの場合、０．４〜Ｏ，Ｂ　ｍｍ程度が
適当である。

ＭＪ８紡績の従来過程では該過程の中亥をなすドラフト
装置の各ゲージが綿繊袖を対象として設計されているの
で、綿［１よりも長い１給、例えば羊毛１Ｍを紡出する
場合はこれに合せて精紡機を設計、製作する必要があっ
た。ところが本発明に勿いては中抜きローラー（至）を
用いることにより羊毛＠槍を含むｍ暢束を容易に紡出し
得る。

具体的に説明すると、ある冒の完毛用礁＠　１００％の
ＦＪＩＩｉダイヤグラムは第６図に示す形となって怠り
、最長繊維長は約ｔ　ｓ　ｏ　ｍｍに達している。

従来公知のＭＪＳ機で紡出するためにはこれを例えば図
示二点鎖線工の位置でカットし、単結用又は混紡用繊補
としている。ところがこの様な操作を実施すると、糸条
強力の基礎となる領域五の長ｉａ暢が損なわれ菅頭記載
の様に必然的に糸条強力が低下する。

本発明に詔いてはドラフト装置に中抜きローラーを使用
することにより第５図図示の職俄ダイヤダラムをそのま
＼、カットを行なわずに使用する。

従って本発明においては領域人の長＊Ｍはそのま＼得ら
れた糸条中に存在する。

本発明において使用される羊毛繊維としては束毛繊維、
即ち最長繊維長が１００ｍｍ以上、平均繊維長が５０ｒ
ｎｍ以上である羊毛繊維であることを要し、それよりも
ＩＩＩＭ長が短い紡毛用部分では得らｈ条の強力及び糸
質が格段と劣り、又紡出調子も悪化し、使用することが
出来ない。

羊毛繊維の混合割合について説明すると、羊毛繊維は全
繊維に対して重量比で少なくとも１０％含有せしめる。

羊毛繊細の量が１０重１％未満となると羊毛の有するヌ
メリ、ツクラミ及びコシ感等の風合が急速に悪くなり、
本発明の目的とする羊毛調を備えた空気仮撚式紡績糸を
得ることが出来ない。尚混紡対象繊維について説明する
と、綿・絹・合繊等、どの様な繊維でも良いが、ステー
プルｍｌであることを要し、出来れば混紡対象の羊毛繊
維より短い平均繊維長のものが好適である。

以下具体的な実施例を説明する。

（実施例１）通常工程を経由して製造された羊毛Ｊｉｌ紬１００％の
梳毛スライバー１．８番手（メートル番手以下同様）を
、供給形態をダブルロービングの形にし、第１図〜第８
図に示すＭ７８機に通して８６番手（メートル番手）の
紡績糸を製した。尚中抜きローラーの溝深さは０．６皿
にした。

前記梳毛スライバーの繊維ダイヤグラムは最長ｌ繊維細
長　９　Ｑ　１ｍ　、平均繊維長７３Ｍであり、ドラフ
ト装置のローラーゲージをＦにＢ＝８２Ｘ１１２ｍｍに
セットし、総ドラフトを４０倍とした。

得られた本発明の精紡糸８６番手及び比較のた第　　１
　　表尚第１表中の単糸強力及び伸度は１．ＴＩ８　Ｌ１００
５７．５単糸伸長強さ及び伸び率の（定速緊張形試験機
でつかみ間圧ｍｉ　５０　ａｍ引張速度３０ａｍ／ｍｉ
　ｎ　）であり、Ｕ％、Ｔｈ１ｎ（−５０％）Ｔｈｉｃ
ｋ（＋　５０％）　ｎｅｐｓ（＋２００％）はＪＩＳ１
１００５７．２０糸むらム法、Ｂ法で計測したもの、熱
水収縮率はＪＩＳ　　Ｌ１００５　７．２４熱水収縮率
人法で測定したものである。

第１表から理解される様に、従来のＭＪ８糸は強力、Ｕ
％、Ｔｈ１ｎ（−５０％）Ｔｈｉｃｋ（＋５０％）　ｎ
ｅｐｓ（＋　２００％）が劣り、１維を過度にローラー
で把持するため熱水収縮率も大きく、この糸より製造し
た布帛は外観、風合いで高品質のものが得られないが、
本発明により標準以上の品質のものが製造出来る様にな
った。

（実施例２）通常工程を経由して製造された羊毛１ｗＡ１００％の梳
毛スライバーとポリエステルステーブル２）Ｘ　７８　
ｍｍのスライバーを五景比で前者対後者が８５／６５に
なるように混紡し、２．９番手のスライバーを得た。こ
れを第１実施例と同様、ダブルロービングの形で第１図
〜第３図に示すＭ２Ｓ機に通して５８番手（メートル番
手）の紡績糸を製した。尚中抜きローラーの深さは０１
６ｍｍにした。

前記混紡スライバーの繊維ダイヤグラムは最長ｗ４繕長
１３　Ｑ　ｍｆｎ　、平均繊維細長　７　ｍｍであり、
ドラフト装置のローラーゲージをＦＸＢ＝８２Ｘ１１２
ｍｍにセットし、総ドラフトを４０倍とした０得られた本発明の精紡糸５０　ｍ／ｍ　　及び比較のた
め従来の５８ｍ／′ｍ　Ｍ紡糸の糸質を第２表に示す。

第　　２　　表尚第２表中の単糸強力及び単糸伸度は、実施例１と同方
法で測定したものである。

（発明の効果）本発明は上述の如く、空気仮撚式紡績法の欠点である梳
毛Ｊｉｌ［がそのま＼使用できない問題点を解決し、羊
毛特有の長ｉ！ＩＵＩをそのま＼紡績糸中に含有せしめ
ることが可能となり、実施例１で得ら・れた紡績糸では
構成単繊維数が６０本、実施例２では同じく６２本の様
に、これを大きく減少せしめること即ち細番手を紡出す
ることが可能となる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法を実施する装置の全体を示す正面図
、第２図は前記装置の要部を示す斜視図、第８図は中抜
きローラーを示す平面図、第４図は本発明糸の外観を示
す斜視図、第５図は梳毛コ維のダイヤグラムである。（１）・・・篠巻ボビン、　　（２）・・・粗糸、（３
）・・・バックローラ一対、（４）・・・エプロン、（５）・・・ミツドルローラ一
対、（６）・・・フロントローラ一対、（７）・・・第１空気旋回ノズル、（８）・・・解撚管、　　　　　（９）・・・第２空気
旋回ノズル、αＱ・・・引出しローラー、■・・・パッ
ケージ、■・・・ドラフト装置、　（２）・・・中抜き
ローラー、α→・・・中抜き部。第２図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）動植物繊維及び／又は合化繊繊維のステープル繊
維を開繊状態のまゝドラフト装置のフロントローラーか
ら空気噴射及び仮撚付与部に順次供給して得られる精紡
糸において、構成繊維の１０％（重量比）以上に羊毛繊
維を用い、該羊毛繊維の最長繊維長を１００ｍｍ以上に
、平均繊維長を６０ｍｍ以上にしたことを特徴とする空
気仮撚による精紡糸。
（２）動植物繊維及び／又は合化繊繊維のステープル繊
維を開繊状態のまゝドラフト装置のフロントローラーか
ら空気噴射及び仮撚付与部に順次供給して精紡糸を製造
するに際し、供給粗糸に、最長繊維長が１００ｍｍ以上
、平均繊維長が５０ｍｍ以上の羊毛繊維を１０％（重量
比）以上含有せしめると共に、３線ダプルエプロン式ド
ラフト装置のミッドルトップローラーに、自身の周面に
凹溝を設けた中抜きローラーを用いることを特徴とする
空気仮撚による精紡糸の製造方法。