JPS63270145A - 艶消調装飾体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は装飾効果を向上せしめると共に密着性が良く、
塗膜の剥離が生じにくい艶消調あるいは梨地調の装飾体
に関するものである。

（従来の技術とその問題点） 従来から、筆記具用軸、花粧品容器２時計用品等といっ
た装飾品において、その装飾効果を向上せしめる手段と
して、物品の表面処理といった方法が用いられ、この表
面処理いかんにより商品価値が大きく左右され、消費者
における購買意欲も多大な影響を受けるものである。

近年、物品の表面を艶消調あるいは梨地調としたものが
購買者に好まれているが、これらの表出方法として種々
の方法が提案されているＫもかかわらず満足するものが
得られていないのが現状である。

即ち、艶消調あるいは梨地調を表出させるための従来の
方法としては、樹脂粉体、ポリマービーズ、あるいは、
アルミナ、チタニア、シリカ、タルク等の無機粉体等を
含有した塗料を基材に塗布するものであるが、上記した
粉体中で。

特にシリカ粉は、その性質によシ塗膜の表面硬°度に影
響が出やすくなるものであり、塗膜の表面硬度を上げる
ために、−次粒子同志の結合性の高いものが用いられる
ので、塗料を基材に直接塗布すると、上記粉体の濃度が
基材近傍において高くなシ、基材と塗料中に含有される
樹脂との接着面積が低下し、密着性の高い塗膜は得られ
ない。

又、基材にプライマー、クリヤー、又はエナメル等の下
地剤を塗布したその上に塗料を塗布した場合は、密着性
は向上するが、下地層と塗膜との密着性の向上をはかる
ため、下地剤が完全に硬化していない状態で塗料を塗布
することになるもので、この時、上記粉体の濃度勾配が
生じたり、粉体自身の重さがかかること等により、上層
にある塗膜中に含有されている粉体が下層に移動してし
まうために、塗膜中に含有される粉体の量が減少し、装
飾効果の高い艶消間あるいは塗地調の塗膜が得られなく
なるものである。

（問題点を解決するための手段′） 本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、その要
旨を、基材上に、粉体を含有せる塗膜層を設けた装飾体
であって、前記塗膜層における粉体の含有割合を上方に
行くに従い次第に増加せしめ、且つ、基材と塗膜層との
間は、粉体無添加層を介在せしめたことを特徴とする艶
消調装飾体とするものである。

以下１図面を参照し１本発明を詳述する。

参照符号１は、鉄、銅、アルミニウム、亜鉛等の金属ま
たはこれらの合金等といった金属系基材、或は、セラミ
ックス、ガラス、樹脂等の基材を示すもので、適宜必要
に応じて、これらの基材の表面には、電気めっき、無電
解めっき等によりめっき層を設けたり、°リン酸塩処理
。

ノ　クロメート処理等といった化成処理等が施されてる
ものである。

上記基材１上には、粉体無添加層２が設けられるもので
あり、該粉体無添加層２は、基材１上に一般に用いられ
るブライマー、クリヤー。

エナメル、及び粉体を含有しない塗料を、適宜。

必要に応じて、一種もしくは二種以上組み合わせて用い
て、塗布を行なうことにより得られるものである。

上記粉体無添加層２上には粉体の含有割合を上方に行く
に従い次第に増加せしめた塗膜層３ａ、３ｂが設けられ
るものであシ１例えば第１図、第２図に示す様に上記粉
体無添加層２上に第１層３　ａ　ｈ第２層３ｂを該第１
層３ａ、第２層３ｂに含有される粉体の割合が３ａ＜３
ｂとなる様設けるものである。

尚１本発明における塗膜層３ａ、３ｂは、第１図、第２
図に示す様に、２層よシなるものに限定されるものでな
いことはもちろんである。

また、上記塗膜層３ａ、３ｂに含有される粉杏樹脂粉体
、ポリマービーズ、あるいは、アルミナ、ガラス、チタ
ニア、シリカ、タルク等の無機粉体等が挙げられ、これ
らは、適宜一種も、シ＜は二種以上混合して用いられる
。

本発明における塗膜層３ａ、３ｂは、コスト。

作業性等といった点よシ、２層設けることが最も好まし
く２表面硬度といった点より、上記粉体の含有量として
、上記粉体の種類によっても変わるが、概ね塗料固形分
に対して、第１層３ａ１〜５０重量％　、　９５２層３
ｂ　５〜６０重量％用いるのが好ましい。

上記塗膜層３ａ、３ｂを設ける方法として。

一般に用いる塗料に上記粉体を添加し、ロールミル、ボ
ールミル等の攪拌機にて混合分散し。

艶消間あるいは梨地調塗料を得て、該塗料をスプレー、
ロールコート等によシ上記粉体無添加層２上に塗布する
といった方法等が用いられるものである。

（作用） 本発明において、基材上に粉体無添加層を設けることに
より、基材に対する塗膜層の密着性が向上し、更に、上
記粉体無添加層上に粉体の含有割合を上方に行くに従い
次第に増加せしめた塗膜層を設けることによシ、塗膜層
中に含有される粉体の量の減少が緩和されるものである
。

（実施例） 実施例１ 真鍮の成形体上に、エポキシ系プライマー（Ｘ　−１２
−４７３，信越化学■製）を塗布し層厚的１０μｍの粉
体無添加層を得、この後、アクリル系塗料（フジクロン
１０００黒、関西ペイント■製）にシリカ粉（平均粒径
２，３μｍ、■マイクロン製）を塗料固形分に対して、
３０重量％添加し、高速攪拌機中にて、十分に混合分散
することにより得られた塗料を用い、該粉体無添加層上
にスプレーにて塗布を行ない、１３０℃、５分間焼成を
行ない１層厚約１０〜１２μｍの塗膜層を設け、該塗膜
層上に、上記アクリル系塗料にシリカ粉（平均粒径７７
μｍ、■マイクロン製）を塗料固形分に対して、４０！
量％添加し、高速攪拌機中にて、十分に混合分散するこ
とにより得られた塗料を用い、スプレーにて塗布を行な
い、１８０℃、３０分間焼成を行ない２層厚約１０〜１
２μｍの塗膜層を設け、サンプルとした。

実施例２ 真鍮の成形体をトリクレンにて洗浄し、浸漬脱脂、電解
脱脂を行なった後、ワット浴にてニッケルめっきを施し
て基材とした。

該基材を、水洗、乾燥し、アクリル系塗料（フジクロン
１０００黒、関西ペイント■製）を用い、吸着塗装を施
し、１３０℃、５分間焼成を行ない１層厚約８μｍの粉
体無添加層を得。

この後、実施例１と同様にして、サンプルを得た。

実施例３ 真鍮の成形体上に、実施例２と同様にして。

層厚的８μｍの粉体無添加層を得、以下下表に実施例４ 真鍮の成形体上に、エポキシ系プライマー（Ｘ−１２−
４１３，信越化学■製）を塗布し層厚的１０μｍの粉体
無添加層を設け、該粉体無添加層上に、アクリル系塗料
（マジクロン１０００黒、関西ペイント■製）を用い、
吸着塗装を施し、１３０℃、５分間焼成を行ない２層厚
約８μｍの粉体無添加層を得、この後、実施例１と同様
にして、サンプルとした。

比較例１ 実施例１と同様にして、基材上に粉体無添加層：ｆＡ設
ヒ２．該粉体無添加層上に、アクリル系塗料（フジクロ
ン１０００黒、関西ペイント■製）にシリカ粉（平均粒
径ｚ７μｍ、■マイクロン製）を塗料固形分に対して、
４０重量％添加し。

高速攪拌機中にて、十分に混合分散することにより得ら
れた塗料を用い、スプレーにて塗布を行ない、１８０℃
、３０分間焼成を行ない、膜厚的１０〜１２μｍの塗膜
を設け、装飾体を得て、サンプルとした。

比較例２ 真鍮の成形体上に、アクリル系塗料（フジクロン１００
０黒、関西ペイント■製）にシリカ粉（平均粒径ｚ７μ
ｍ、■マイクロン製）を塗料固形分に対して、４０重量
％添加し、高速攪拌機中にて、十分に混合分散すること
により得られた塗料を用い、スプレーにて塗布を行ない
。

１８０℃、３０分間焼成を行ない、膜厚的１０〜１２μ
ｍの塗膜を設け、装飾体を得て、サンプルとした。

（効果） 上記実施例１〜４．比較例１，２により得られたサンプ
ルを用い、密着性試験１反射率、沸騰水試験を行なった
結果を表１に示す。

表１ ※１密着性試験・・・・・・・・・カッターによ、り１
１１１１間隔のマス目を１００個刻設し、市販の粘着性
テープによりこれを剥した際の残りの個数を調べた。

（クロスカット試験） ※２反射率・・・・・・・・・マイクロマルチフォトメ
ーターＭＭＰ−２Ｄ型（日本電色工業■製）により、入
射光４５°２反射光４５°にて測定した。

※３沸騰水試験・・・・・・・・・９５℃以上のイオン
交換水に３０分間浸漬後、密着性について測定。

上述した如く１本発明によシ得られる装飾体は、装飾効
果が高い艶消調あるいは梨地調の塗膜を有すると共に、
密着性が良く、塗膜の剥離が生じにくいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本発明の実施例によシ得られた装飾体
の縦断面図を示す。 １・・・・・・・・・基材、２・・・・・・・・・粉体
無添加層３ａ、３ｂ・・・・・・・・・塗膜層、４・・
・・・・・・・めっき層、又は化成処理層

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 基材上に、粉体を含有せる塗膜層を設けた装飾体であっ
   て、前記塗膜層における粉体の含有割合を上方に行くに
   従い次第に増加せしめ、且つ、基材と塗膜層との間に、
   粉体無添加層を介在せしめたことを特徴とする艶消調装
   飾体。