JPH0767784A - 調理器の調理プレート - Google Patents
調理器の調理プレートInfo
- Publication number
- JPH0767784A JPH0767784A JP21661593A JP21661593A JPH0767784A JP H0767784 A JPH0767784 A JP H0767784A JP 21661593 A JP21661593 A JP 21661593A JP 21661593 A JP21661593 A JP 21661593A JP H0767784 A JPH0767784 A JP H0767784A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooking plate
- coating
- diamond
- fluorine coating
- dispersed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Baking, Grill, Roasting (AREA)
- Cookers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 調理プレート表面の剥がれ、傷付きを防止す
る。 【構成】 アルミニウム製の基材２の上面に、トップコ
ートのフッ素塗料６を塗布する。フッ素塗料６の中に、
ダイヤモンド超々微粒子５を分散混入する。ダイヤモン
ド超々微粒子５は、平均粒径が１００オングストローム
以下の丸みを帯びた形状を有する。 【効果】 分散されたダイヤモンド超々微粒子５によ
り、フッ素塗料６の表面は十分な硬さを確保できる。ま
た、ダイヤモンド超々微粒子５は丸みを帯びた形状のた
め、フッ素塗料６の表面を滑らかにできる。
る。 【構成】 アルミニウム製の基材２の上面に、トップコ
ートのフッ素塗料６を塗布する。フッ素塗料６の中に、
ダイヤモンド超々微粒子５を分散混入する。ダイヤモン
ド超々微粒子５は、平均粒径が１００オングストローム
以下の丸みを帯びた形状を有する。 【効果】 分散されたダイヤモンド超々微粒子５によ
り、フッ素塗料６の表面は十分な硬さを確保できる。ま
た、ダイヤモンド超々微粒子５は丸みを帯びた形状のた
め、フッ素塗料６の表面を滑らかにできる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭用のホットプレー
ト等に用いられる調理器の調理プレートに関する。
ト等に用いられる調理器の調理プレートに関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、ホットプレート等この種の調理
器は、被調理物を調理するための加熱手段を備えた調理
プレートが装着される。この調理プレートは、良好な熱
伝導性を保つために、基材をプレス成形されたアルミニ
ウム板あるいはアルミニウム製ダイカスト品などで構成
するが、この基材の表面上にプライマー，トップコート
などのフッ素コーティング層を２層乃至３層設けること
で、被調理物に対する非粘着性を確保するようにしてい
る。
器は、被調理物を調理するための加熱手段を備えた調理
プレートが装着される。この調理プレートは、良好な熱
伝導性を保つために、基材をプレス成形されたアルミニ
ウム板あるいはアルミニウム製ダイカスト品などで構成
するが、この基材の表面上にプライマー，トップコート
などのフッ素コーティング層を２層乃至３層設けること
で、被調理物に対する非粘着性を確保するようにしてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、単にフッ素コーティング層を施しただけの構造で
は、調理プレート表面に十分な硬さが確保されておら
ず、例えば、お好み焼きを作る際に金属製のへらを使用
すると、このフッ素コーティング層が簡単に剥がれた
り、あるいは、傷が付いたりするなどの欠点を生じるこ
とになる。
て、単にフッ素コーティング層を施しただけの構造で
は、調理プレート表面に十分な硬さが確保されておら
ず、例えば、お好み焼きを作る際に金属製のへらを使用
すると、このフッ素コーティング層が簡単に剥がれた
り、あるいは、傷が付いたりするなどの欠点を生じるこ
とになる。
【０００４】本発明は上記各問題点に鑑み、金属製のへ
らを使用しても、表面が簡単に剥がれたり傷付いたりし
ない調理器の調理プレートを提供することをその目的と
する。
らを使用しても、表面が簡単に剥がれたり傷付いたりし
ない調理器の調理プレートを提供することをその目的と
する。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、トップコート
のフッ素塗料の中に、平均粒径が１００オングストロー
ム以下の丸みを帯びた形状のダイヤモンド超々微粒子を
分散して含有させたものである。
のフッ素塗料の中に、平均粒径が１００オングストロー
ム以下の丸みを帯びた形状のダイヤモンド超々微粒子を
分散して含有させたものである。
【０００６】
【作用】トップコートのフッ素塗料内にダイヤモンド超
々微粒子が分散されるため、このフッ素塗料の表面は十
分な硬さが得られる。また、ダイヤモンド超々微粒子は
丸みを帯びた形状のため、フッ素塗料の表面を滑らかに
できる。
々微粒子が分散されるため、このフッ素塗料の表面は十
分な硬さが得られる。また、ダイヤモンド超々微粒子は
丸みを帯びた形状のため、フッ素塗料の表面を滑らかに
できる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。図１において、１は被調理物を調理するた
めの平板状の調理プレートであり、アルミニウム製の基
材２を生地としている。基材２の上面には酸化アルミナ
３が溶射され、この酸化アルミナ３の上面にプライマー
（下塗り）のフッ素塗料４の層が形成される。また、フ
ッ素塗料４の上面に、丸みを帯びた形状のダイヤモンド
超々微粒子を分散して含有させたトップコート（上塗
り）のフッ素塗料６の層を形成する。
て説明する。図１において、１は被調理物を調理するた
めの平板状の調理プレートであり、アルミニウム製の基
材２を生地としている。基材２の上面には酸化アルミナ
３が溶射され、この酸化アルミナ３の上面にプライマー
（下塗り）のフッ素塗料４の層が形成される。また、フ
ッ素塗料４の上面に、丸みを帯びた形状のダイヤモンド
超々微粒子を分散して含有させたトップコート（上塗
り）のフッ素塗料６の層を形成する。
【０００８】次に、上記構成の調理プレート１につき、
その製造方法を説明する。まず、プレス加工あるいはダ
イカスト加工により、生地となるアルミニウムを所定の
形状に形成し、基材２を得る。次に、フッ素塗料４と基
材２との密着性を高めるために、基材２の表面をブラス
ト処理またはエッチング処理し、この基材２の表面に対
する粗面化を図る。その後、溶射工程に移行し、基材２
の表面の硬度、並びにフッ素塗料４と基材２との密着性
をさらに高めるために、この基材２の表面全体に酸化ア
ルミナ３などを溶射する。なお、この溶射工程は適宜省
略される場合もある。次いで、この酸化アルミナ３の上
面に、下塗りとしてプライマーのフッ素塗料４を塗布し
た後、この状態で一定時間自然乾燥させる。さらに、蒸
留水１００ｍｌ中約７．２ｇのダイヤモンド超々微粒子
５を混入させ、これを非粘着性に優れたフッ素塗料６中
に混ぜ合わせた後、このトップコートのフッ素塗料６を
下塗りのフッ素塗料４の上面に塗布する。そして、約３
７５℃で１５分間焼成処理する焼付乾燥を行うことで、
調理プレート１が得られる。
その製造方法を説明する。まず、プレス加工あるいはダ
イカスト加工により、生地となるアルミニウムを所定の
形状に形成し、基材２を得る。次に、フッ素塗料４と基
材２との密着性を高めるために、基材２の表面をブラス
ト処理またはエッチング処理し、この基材２の表面に対
する粗面化を図る。その後、溶射工程に移行し、基材２
の表面の硬度、並びにフッ素塗料４と基材２との密着性
をさらに高めるために、この基材２の表面全体に酸化ア
ルミナ３などを溶射する。なお、この溶射工程は適宜省
略される場合もある。次いで、この酸化アルミナ３の上
面に、下塗りとしてプライマーのフッ素塗料４を塗布し
た後、この状態で一定時間自然乾燥させる。さらに、蒸
留水１００ｍｌ中約７．２ｇのダイヤモンド超々微粒子
５を混入させ、これを非粘着性に優れたフッ素塗料６中
に混ぜ合わせた後、このトップコートのフッ素塗料６を
下塗りのフッ素塗料４の上面に塗布する。そして、約３
７５℃で１５分間焼成処理する焼付乾燥を行うことで、
調理プレート１が得られる。
【０００９】この一連の製造工程において、溶剤を水と
するトップコートのフッ素塗料６の中には、重量比で
０．０１乃至５％のダイヤモンド超々微粒子５を混入さ
せることが望ましい。例えば、約１４００ｃｍ2のフッ
素塗料６の中には、５０ｇ乃至０．５ｇのダイヤモンド
超々微粒子５を混入する。これに対し、フッ素塗料６に
対するダイヤモンド超々微粒子５の重量比が０．０１％
以下の場合には、フッ素塗料６に満足な硬度が得られな
くなる。また、フッ素塗料６に対するダイヤモンド超々
微粒子５の重量比が５％を超えると、ダイヤモンド自体
のコストが製品全体のコストに著しい影響を与えるよう
になる。さらに、ダイヤモンド超々微粒子５の平均粒径
は、１００オングストローム以下であることが望まし
い。これにより、フッ素塗料６とダイヤモンド超々微粒
子５を混入した水との撹拌後、途中でダイヤモンド超々
微粒子５が沈殿したり分離したりすることを防ぐことが
できる。
するトップコートのフッ素塗料６の中には、重量比で
０．０１乃至５％のダイヤモンド超々微粒子５を混入さ
せることが望ましい。例えば、約１４００ｃｍ2のフッ
素塗料６の中には、５０ｇ乃至０．５ｇのダイヤモンド
超々微粒子５を混入する。これに対し、フッ素塗料６に
対するダイヤモンド超々微粒子５の重量比が０．０１％
以下の場合には、フッ素塗料６に満足な硬度が得られな
くなる。また、フッ素塗料６に対するダイヤモンド超々
微粒子５の重量比が５％を超えると、ダイヤモンド自体
のコストが製品全体のコストに著しい影響を与えるよう
になる。さらに、ダイヤモンド超々微粒子５の平均粒径
は、１００オングストローム以下であることが望まし
い。これにより、フッ素塗料６とダイヤモンド超々微粒
子５を混入した水との撹拌後、途中でダイヤモンド超々
微粒子５が沈殿したり分離したりすることを防ぐことが
できる。
【００１０】上記製造工程により得られた調理プレート
１は、フッ素塗料６内にダイヤモンド超々微粒子５が分
散されるため、従来に比べフッ素塗料６の表面は十分な
硬さを得ることができる。また、ダイヤモンドは化学的
に極めて安定しており、経年変化を起こす虞れがなく、
さらに、ダイヤモンド超々微粒子５は丸みを帯びた形状
を有するため、塗装されたフッ素塗料６の表面の摩擦係
数を従来に比べて約３０％低い、平均０．３５乃至０．
２５程度にすることが可能となり、このフッ素塗料６の
表面を従来に比べ滑らかにすることができる。
１は、フッ素塗料６内にダイヤモンド超々微粒子５が分
散されるため、従来に比べフッ素塗料６の表面は十分な
硬さを得ることができる。また、ダイヤモンドは化学的
に極めて安定しており、経年変化を起こす虞れがなく、
さらに、ダイヤモンド超々微粒子５は丸みを帯びた形状
を有するため、塗装されたフッ素塗料６の表面の摩擦係
数を従来に比べて約３０％低い、平均０．３５乃至０．
２５程度にすることが可能となり、このフッ素塗料６の
表面を従来に比べ滑らかにすることができる。
【００１１】以上のように、本実施例における調理プレ
ート１は、トップコートのフッ素塗料６の中に、平均粒
径が１００オングストローム以下の丸みを帯びた形状の
ダイヤモンド超々微粒子５を分散して含有させたもので
あり、従来の調理プレート１に比べてはるかに硬く、か
つ摩擦係数の少ない滑らかなトップコート表面を形成す
ることが可能となる。したがって、金属製のへらを使用
しても、この表面が簡単に剥がれたり傷付いたりするこ
となく、長期に渡り被調理物に対する非粘着性を確保す
ることができる。
ート１は、トップコートのフッ素塗料６の中に、平均粒
径が１００オングストローム以下の丸みを帯びた形状の
ダイヤモンド超々微粒子５を分散して含有させたもので
あり、従来の調理プレート１に比べてはるかに硬く、か
つ摩擦係数の少ない滑らかなトップコート表面を形成す
ることが可能となる。したがって、金属製のへらを使用
しても、この表面が簡単に剥がれたり傷付いたりするこ
となく、長期に渡り被調理物に対する非粘着性を確保す
ることができる。
【００１２】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能
である。
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能
である。
【００１３】
【発明の効果】本発明は、トップコートのフッ素塗料の
中に、平均粒径が１００オングストローム以下の丸みを
帯びた形状のダイヤモンド超々微粒子を分散して含有さ
せたものであり、金属製のへらを使用しても、表面が簡
単に剥がれたり傷付いたりしない調理器の調理プレート
を提供できる。
中に、平均粒径が１００オングストローム以下の丸みを
帯びた形状のダイヤモンド超々微粒子を分散して含有さ
せたものであり、金属製のへらを使用しても、表面が簡
単に剥がれたり傷付いたりしない調理器の調理プレート
を提供できる。
【図１】本発明の一実施例を示す調理プレートの断面図
である。
である。
１ 調理プレート ５ ダイヤモンド超々微粒子 ６ フッ素塗料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 船久保 幹 新潟県加茂市大字後須田2570番地１ 東芝 ホームテクノ株式会社内 (72)発明者 中村 義則 新潟県加茂市大字後須田2570番地１ 東芝 ホームテクノ株式会社内 (72)発明者 中山 靖雄 新潟県加茂市大字後須田2570番地１ 東芝 ホームテクノ株式会社内 (72)発明者 濱田 喬 東京都目黒区中根２丁目３番５号 株式会 社東京ダイヤモンド工具製作所内
Claims (1)
- 【請求項１】 トップコートのフッ素塗料の中に、平均
粒径が１００オングストローム以下の丸みを帯びた形状
のダイヤモンド超々微粒子を分散して含有させたことを
特徴とする調理器の調理プレート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21661593A JPH0767784A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 調理器の調理プレート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21661593A JPH0767784A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 調理器の調理プレート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0767784A true JPH0767784A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=16691211
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21661593A Pending JPH0767784A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 調理器の調理プレート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0767784A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1048751A1 (de) * | 1999-04-29 | 2000-11-02 | Hort, Stefan | Verfahren zum Aufbringen einer harten Beschichtung auf einen Gegenstand und beschichteter Gegenstand |
| JP2006281742A (ja) * | 2005-04-05 | 2006-10-19 | Nisshin Steel Co Ltd | 耐熱非粘着塗装金属板 |
| JP2006297685A (ja) * | 2005-04-19 | 2006-11-02 | Du Pont Mitsui Fluorochem Co Ltd | フッ素樹脂塗膜 |
| JP2007143912A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 炊飯器 |
| JP2011116075A (ja) * | 2009-12-07 | 2011-06-16 | Du Pont Mitsui Fluorochem Co Ltd | 高耐摩擦摩耗性を有するフッ素樹脂積層体 |
| JP2012096540A (ja) * | 2005-12-14 | 2012-05-24 | E I Du Pont De Nemours & Co | ダイヤモンド粒子を含む非付着性被膜組成物および前記組成物が適用された基材 |
| EP2586891A1 (de) | 2011-10-25 | 2013-05-01 | Stefan Hort | Kochgerät |
| JP2015532318A (ja) * | 2012-09-28 | 2015-11-09 | カルボデオン リミティド オサケユイチア | フルオロポリマーコーティング |
-
1993
- 1993-08-31 JP JP21661593A patent/JPH0767784A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1048751A1 (de) * | 1999-04-29 | 2000-11-02 | Hort, Stefan | Verfahren zum Aufbringen einer harten Beschichtung auf einen Gegenstand und beschichteter Gegenstand |
| JP2006281742A (ja) * | 2005-04-05 | 2006-10-19 | Nisshin Steel Co Ltd | 耐熱非粘着塗装金属板 |
| JP2006297685A (ja) * | 2005-04-19 | 2006-11-02 | Du Pont Mitsui Fluorochem Co Ltd | フッ素樹脂塗膜 |
| JP2007143912A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 炊飯器 |
| JP2012096540A (ja) * | 2005-12-14 | 2012-05-24 | E I Du Pont De Nemours & Co | ダイヤモンド粒子を含む非付着性被膜組成物および前記組成物が適用された基材 |
| JP2011116075A (ja) * | 2009-12-07 | 2011-06-16 | Du Pont Mitsui Fluorochem Co Ltd | 高耐摩擦摩耗性を有するフッ素樹脂積層体 |
| EP2586891A1 (de) | 2011-10-25 | 2013-05-01 | Stefan Hort | Kochgerät |
| JP2015532318A (ja) * | 2012-09-28 | 2015-11-09 | カルボデオン リミティド オサケユイチア | フルオロポリマーコーティング |
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