JPH02149229A

JPH02149229A - 加熱調理器

Info

Publication number: JPH02149229A
Application number: JP30292088A
Authority: JP
Inventors: Tadami Suzuki; 鈴木　忠視
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1988-11-30
Filing date: 1988-11-30
Publication date: 1990-06-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、ホットプレート、フライパンなどの加熱調理
器に関するものである。

従来の技術従来、ホットプレートなどの加熱調理器の調理面には４
弗化エチレン、四弗化エチレン−六弗化プロピレン共重
合体などの弗素樹脂が使用されている。

弗素系樹脂は非粘着性が高く、かつ耐薬品性。

耐熱性も優れているため、加熱調理時に調理物と調理面
との離型性が良く、掃除がしやすいという大きな特微力
戸あり、近年、急速に普及してきた。

しかしながら、弗素系樹脂被膜は硬度が低いために、金
属ヘラなどを使った場合、傷付きやすく、したがって堅
牢度の点で問題があり、この問題を改善するために、種
々の方法が行なわれている。

すなわち、アルミニウム合金の表面をプラスチングによ
り粗面化し、その表面にセラミック粒子をプラズマ溶射
等の方法で溶射被覆してアルミニウム合金の表面を硬化
させた後、プライマー層を介して弗素系樹脂を被覆する
方法、またはアルミニウム合金の表面をエツチングによ
って粗面化した後、この表面を陽極酸化被膜によって硬
質化し、この表面に弗素系樹脂を被覆する方法などがあ
る。

発明が解決しようとする課題上記した方法によれば、金属ヘラで弗素系樹脂に傷をつ
けたとしても、アルミニウム合金の生地に達しにくいた
め、硬化処理のないものに比較して耐食性は向上するが
、弗素系樹脂の硬度が高くなっていないため、關理面は
傷ついて非常に汚くなり、被粘着性、耐食性が低下して
くるという問３　〆＼−ン照点があった。

また、弗素系樹脂の硬度を高くする他の方法として、弗
素樹脂にチタンコーティングマイカ等を添加する方法か
めるが、これはむしろ装飾的な観点から添加されている
もので２１）、被膜硬度の向上は微々たるものでめる。

本発明は上記従来の問題点を解決するもので、従来、金
属ヘラなどで容易に傷がついていた弗素系樹脂被膜につ
いて、被粘着性９着色性、造膜性。

被膜表面の平滑性、弗素系樹脂塗料の分散性などの緒特
性を損うことなく、被膜硬度を向上させて、耐擦傷性、
耐摩耗性、耐食性を向上させることを目的とするもので
ある。

課題を解決するだめの手段上記課題を解決するために本発明は、ア）ｖミニラムま
たはアルミニウム合金からなる調理器の表面に、Ｂ４Ｃ
（炭化ボロン）を含む弗素系樹脂被覆層を形成したもの
である。

作　　　用上記手段から明らかなように、アルミニウムまたはアル
ミニウム合金からなる調理容器の表面に、Ｂ４Ｃ（炭化
ボロン）を含む弗素系樹脂被覆層を形成した場合、Ｂ４
Ｃ（炭化ボロン）の作用により、弗素系樹脂被覆層の硬
度は大巾に向上するものでおる。

Ｂ４Ｃ（炭化ボロン）はダイヤモンドの次に硬く、鎖車
硬度が４２００　Ｋｐ／ｃ１４である。また、これはボ
ロンと炭素の比が約８＝２の化合物で高温強度が大きく
、かつ融点は２４２７℃でるり、黒色の色相を呈してい
る。そしてまた、ボロンの含有量は約８０係でるるため
に発水性があり、被粘ノｊへ性も高い。したがって、弗
素系塗料に添加した場合、被粘着性を損うこともなく、
かつ黒く着色されているため、焼肉などの調理を繰り返
し行なっても変色が非常に少なく、汚れが目立ちにくい
。さらに弗素系塗料にＢ４Ｃ（炭化ボロン）を添加した
場合、均一に分散されるため、被膜表面の平滑性。

耐摩耗性、耐擦傷性１着色性、耐食性が大巾に改善され
る。

実施例以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。図は本発明の加熱調理器の一実施例を示すホットプ
レートの調理面の拡大図を示したもので、アルミニウム
またはアルミニウム合金からなる調理容器１の表面にセ
ラミックス粒子の溶射層２を形成した後、プライマー３
を介して、Ｂ　Ｃ（炭化ボロン）を含む弗素系樹脂被覆
層４を設けたものである。

前記調理容器１はアルミニウムｆ：りはアルミニウム合
金が適用できるが、本弁明の一実施例ではアルミニウム
ダイキ鷹ヤスト（ＡＤＣ−１０）を用いて実験した。本
発明の調理容器の製作手順にしたがって説明すると、ま
ず、調理容器１を設計に基づいてダイキャストで形成し
、調理面をプラヌト材で研削して凹凸を設けた後、セラ
ミックスの溶射材料をプラズマ溶射装置により研削面に
吹きつけ、そして投錨効果によって溶射層２を形成し、
ダイキャスト面を硬化させる。そしてこの面にプライマ
ー３を介して、Ｂ４Ｃ（炭化ボロン）を含む弗素系塗料
を塗布し、その後、乾燥、焼成し６　、、て弗素系樹脂被覆層４を形成する。

弗素系樹脂被覆層４は、ＰＴＦＥ、ＰＦＡの単独あるい
は混合物を主成分とし、これに少なくともＢ４Ｃ（炭化
ボロン）を含有させている。

次に弗素系樹脂被覆層４の一実施例について述べる。す
なわち、ＰＴＦＥのデイスパージヨンをベースに、これ
に分散剤、造膜剤、クラック防止剤などといっしょにＢ
４Ｃ（炭化ボロン）を添加して、ＰＴＦＥの水性分散液
を調整する。

Ｂ４Ｃ（炭化ボロン）の添加量は固型分に対して、６０
ｗｔ％まで添加できるが、好ましくは１〜３０　ｗ　ｔ
％の添加にとどめるべきである。なぜならば、Ｂ４Ｃの
添加量が３０％を毬えると、被膜表面の平滑性が低下し
、一方、１ｗｔ％未満では添加効果が少ないからである
。

またＢ４Ｃの粒径は小さい程、被膜の平滑性が良くなる
が、本実施例では１０μｍ以下の粒径の微粉末を１０ｗ
ｔ％（固型分）添加した。

上記のようにして調整したＰＴＦＥの水性分散液を溶射
層２の表面にプライマー３を介して２０μｍ前後になる
ように塗布し、１２０℃で１０分７　　。

間乾燥した後、３８０℃で１０分間焼成し、その後、３
３０℃で水冷して本発明のサンプルを作成した。そして
評価は、Ｂ４Ｃ（炭化ボロン）の入っていないもの（従
来例）との比較で行なった。

硬度は鉛筆硬度計により、冷時（室温）と熱時（２ｏｏ
℃）でそれぞれ測定した。その測定結果は、冷時は従来
例がＦでめったのに対して、本発明の実施例では３Ｈで
めった。また熱時は従来例が３Ｂでめったのに対して、
本発明の実施例ではＦでめった。

また、被粘着性については、焼肉テストを行なった結果
、従来例と全く差がなかった。

さらに表面の平滑性については、従来例よりも若干よか
った。また、耐摩耗性についても従来よりも良好であっ
た。そしてまた調理後の被膜の変色は従来よりも少なか
った。

発明の効果上記実施例の説明から明らかなように本発明によれば、
アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる調理容器
の表面に、Ｂ４Ｃ（炭化ボロン）を含む弗素系樹脂被覆
層を設けているため、ｒ＃摩耗性、耐擦傷性１表面平滑
性９着色性に優れた調理容器を有する加熱調理器を得る
ことができるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の加熱調理器の一実施例を示すホットグレー
トの調理面の拡大断面図である。１・・・・・・調理容器、２・・・・・・溶射層、３・
・・・・・プライマー層、４・・・・・・弗素系樹脂被
覆層。

Claims

【特許請求の範囲】

アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる調理容器
の表面に、Ｂ＿４Ｃ（炭化ボロン）を含む弗素樹脂被覆
層を設けたことを特徴とする加熱調理器。