JPH06337117A - 高温調理機器用皮膜およびその製造方法 - Google Patents

高温調理機器用皮膜およびその製造方法

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JPH06337117A
JPH06337117A JP12579493A JP12579493A JPH06337117A JP H06337117 A JPH06337117 A JP H06337117A JP 12579493 A JP12579493 A JP 12579493A JP 12579493 A JP12579493 A JP 12579493A JP H06337117 A JPH06337117 A JP H06337117A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温耐熱性および非粘着性という特徴を長期
間保持できる皮膜にする。 【構成】 高温調理機器の調理面、あるいは加熱室壁面
等の基材E上に、主成分であるポリチタノカルボシラン
ワニス、耐熱顔料を含む塗料をセラミック化した下塗膜
Dが形成される。この下塗膜用塗料中にフッ素樹脂と、
さらに添加剤Xとしてアクリル樹脂、シリコーン樹脂ま
たはシリコーンアクリル樹脂を混合させた塗料を下塗膜
Dに塗布して、セラミック化した中塗膜Aを形成する。
この上に、金属酸化物顔料を含む無機顔料を添加した黒
色ディスパージョン型フッ素樹脂塗料を塗布、焼成した
連続フィルム状の非粘性皮膜である上塗膜Cを形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に、電子レンジや
オーブントースター等の加熱室の壁面、ホットプレート
や調理鍋等の加熱調理面等の基材の上に形成される皮膜
の構造に関するものであり、特に食品油質が付着して
も、油染みが目立たないように改良された高温調理機器
用皮膜に関するものである。さらに、このような高温調
理機器用皮膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高温調理機器としてのオーブンレ
ンジおよびホットプレートをそれぞれ図面に示す。図3
はオーブンレンジの斜視図であり、図4はオーブンレン
ジに用いられている内箱の斜視図である。オーブンレン
ジ2は本体部4とドア6とからなる。本体部4には、内
箱8が嵌込まれており、内箱8は、左右の側壁10a,
10bと天板12と底板14と背板16と前板18とか
らなる。天板12には、天板12に設けられたヒータ
(図示せず)の熱を、内箱8内に導入するための複数個
の孔が設けられてなる高温熱照射孔部20が設けられて
いる。なお、22はドアの裏面である。
【0003】図5は電気ホットプレートの断面図であ
る。電気ホットプレート24はプレート板26と蓋28
とからなる。プレート板26はアルミニウム合金鋳物ダ
イキャスト材で形成されており、シーズヒータ30が埋
め込まれている。
【0004】そして、オーブンレンジの内箱8の壁面お
よび電気ホットプレートのプレート板26の調理面25
には、耐熱性を有するステンレス鋼板、ホーロー仕上げ
した鋼板あるいは4フッ化エチレン樹脂、PES樹脂、
シリコーン樹脂、ポリシロキサン樹脂等の結合材と無機
質顔料と充填材とからなる耐熱性高分子組成物またはセ
ラミックが塗布された耐熱性金属が使用されている。
【0005】ところで、高温高速の調理機器の開発にお
いては、調理食品の味をよくするために、また時間の有
効利用を図るために、調理時間を短縮するという要求が
ある。そのため、食料品を高温下で処理する必要があ
り、調理面25、オーブンの内箱の内壁、ドア内面を高
温耐熱性のものにする必要がある。しかしながら前述し
た従来のオーブンレンジおよび電気ホットプレートで
は、高温耐熱性の点において不十分であった。
【0006】そこで、ポリチタノカルボシランを結合材
とする有機溶剤ワニス、耐熱性の金属酸化物または複合
酸化物からなる耐熱顔料、および塗料用添加剤を含む塗
料を、ホットプレートの調理面またはオーブンレンジの
内箱の壁面等に焼き付けて耐熱酸化性、耐食性および清
掃性の向上ならびに食品の焦げつき防止を図る技術が開
示されている(以下、先行技術1という)。
【0007】また、これらをさらに改良するために、上
記ポリチタノカルボシランを結合材とした塗料と馴染み
のよいフッ素樹脂粉末を20%以下の配合量で添加した
塗料を最上層部に塗膜形成する技術がある(特開平2−
282626号公報:先行技術2という)。
【0008】またさらに、上記フッ素樹脂粉末を配合し
たポリチタノカルボシランを結合材とした塗料を塗膜形
成した上に、さらに、フッ素樹脂の薄膜状の非粘着性皮
膜を最上層部に形成した技術がある(特開平3−326
18号公報:先行技術3という)。
【0009】次の改良として、先行技術3のフッ素樹脂
の薄膜状の非粘着性皮膜の下に、ツブツブ斑点模様状に
形成したセラミック層と異なる色調を有する凹凸層を設
けた技術がある(特開平4−93517号公報:先行技
術4という)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術1におい
て、ポリチタノカルボシランを主成分とする塗料から形
成された塗膜は、300〜320℃,20分の焼付け条
件で硬化焼結し、さらに温度を上昇させると、約400
℃からポリチタノカルボシランのポリマーがセラミック
化する。長時間加熱するか、または600〜800℃の
高温下にさらに加熱することにより、このポリチタノカ
ルボシランポリマーは完全にセラミック化する。こうし
て得られたセラミック質塗膜は、高温耐熱性を持つ点に
おいて他に類を見ない。
【0011】しかしながら、このセラミック質塗膜を用
いた調理機器においても、以下に述べる問題点があっ
た。すなわち、800℃の高温を出す赤外線ヒータを用
いたオーブン庫内においては、魚、牛肉、豚肉、鶏肉等
の調理食品から飛散する肉質と油質の点滴が塗膜に付着
し、焦げ付いて、炭化する。このときの壁面の温度が2
50℃以下であれば、また、300℃に加熱されても調
理時間が30分以内であれば、壁面に付着した固化物も
すぐに剥がれ、清掃性に何ら問題はない。
【0012】しかしながら、庫内温度を300℃という
高温にすると、一般壁面(側壁10a,10bおよび背
板16)は280〜300℃の高温に加熱され、高温熱
照射孔部20から出てくる800℃の熱線が照射される
底面14は300℃もの高温になる。また、温風を循環
させ、庫内を300℃にするコンベクション機能を有す
るオーブンレンジにおいては、温風吹出し孔の近傍は約
400〜450℃の高温になる。このような高温下にお
いて、塗膜に付着した油滴は、付着性が非常に強力で、
通常の清掃によってはなかなかとれない。そこで、その
まま使用することになるが、7時間〜100時間も使用
すると、付着した油滴が固化し、炭化し、最後に灰化
し、皮膜を侵食して素地面を露出させるという事態を引
起こす。したがって、このポリチタノカルボシランを主
成分とする塗膜は、実用上問題であった。
【0013】次に、先行技術2の問題点について説明す
る。図6は先行技術2に開示された皮膜構造の断面図で
ある。32は高温調理機器の調理面あるいは加熱室壁面
等の基材を表わしている。基材32の上に、主成分であ
るポリチタノカルボシランがセラミック化してなるセラ
ミック層34が形成されている。セラミック層34内に
は、顔料粒子36が埋め込まれている。セラミック層3
4上には、非粘着性を呈する樹脂を含む非粘着性樹脂層
38が形成されている。セラミック層34と非粘着性樹
脂層38との界面において、非粘着性樹脂40とポリチ
タノカルボシランとの割合は上下に連続的に変化してい
る。すなわち、セラミック層34の上層部にいくにつれ
て、非粘着性樹脂40の濃度は高くなり、セラミック層
34の最上層部においては、非粘着性樹脂40の濃度は
100%になっている。
【0014】しかし、現実に、量産ラインで、オーブン
レンジあるいはホットプレートを製造してみると、先行
技術2のものはセラミック層34の上に非粘着性の樹脂
粉末を焼成するものであるため、図6に示す構造のもの
に仕上げることは大変難しく、吹付け時の塗料の霧の二
次的な付着によって非粘着性樹脂40がセラミック層の
最上層部に浮上沈着しない場合もあった。また、図6に
示すように仕上げようとすると、塗料の十分量を吹付け
て、膜厚を余分に大きくし、光沢のある塗り上がり面に
しないとできない。ところが、このような厚膜の仕上げ
を行なうと、波打ちや”タレ”を生じて、見苦しい外観
になる恐れがある。また、非粘着性樹脂40の濃度が最
上層部で100%になっていても、塗料添加用の高温耐
熱材料である、4フッ化樹脂粉末は融点に達しても、流
動性が悪く、粒子と粒子の密接した微細空間を持ってい
るため、高温の食品焦げ付きによる非粘着性は十分とい
いがたい。
【0015】次に、先行技術3の問題点について説明す
る。図7は先行技術3に開示されている皮膜構造の断面
図である。Eは高温調理機器の調理面あるいは加熱室壁
面等の基材を表わしている。基材Eの上に、主成分であ
るポリチタノカルボシランと顔料粒子とフッ素樹脂粉末
を含む塗料がセラミック化してなるセラミック層Aが形
成されている。セラミック層Aの上にフッ素樹脂層Cが
形成されている。フッ素樹脂層Cは、セラミック層Aの
上に、ディスパージョン型フッ素樹脂の液状塗料を霜降
り状または薄く連続し塗布し、焼付けて形成する。
【0016】また、この先行技術3には、図8に示す皮
膜構造も開示されている。すなわち、基材Eの上に、主
成分であるポリチタノカルボシランと顔料粒子がセラミ
ック化してなるセラミック層Dが形成されている。セラ
ミック層Dの上に、主成分であるポリチタノカルボシラ
ン、顔料粒子、フッ素樹脂粉末がセラミック化してなる
セラミック層Aが形成されている。セラミック層Aの上
にフッ素樹脂層Cが形成されている。
【0017】先行技術3において、以上のように構成さ
れた高温調理機器用皮膜は、ポリチタノカルボシランの
持つ高温耐熱性という優秀な特徴を保持しつつ、非粘着
性をも有する。したがって、この皮膜は、完全な長期耐
久性を有するとともに非粘着性を有し、セラミック皮膜
への汚染物質の浸透による染色を防ぐ皮膜構造になって
いる。量産を行なって、製品にした電子レンジのオーブ
ンでは、実際に、豚肉、牛肉、鶏肉等を調理してみる
と、油分の付着または焦げ付き付着の面において、良好
な結果が得られる。しかしながら、よく見ると、清掃後
に残る油脂分の付着跡がセラミック層Aに染込んでお
り、見る角度によっては、油染み跡が顕著に目立つとい
う問題があり、もう一歩のところで十分でない。
【0018】次に、先行の技術4の問題点について説明
する。図9は先行技術4に開示されている皮膜構造の断
面図である。Eは高温調理機器の調理面あるいは加熱室
壁面等の基材を表わしている。基材Eの上に、主成分で
あるポリチタノカルボシランと顔料粒子がセラミック化
してなるセラミック層Dが形成されている。セラミック
層Dの上に、主成分であるポリチタノカルボシラン、顔
料粒子、フッ素樹脂粉末がセラミック化してなるセラミ
ック層Aが形成されている。セラミック層Aの上にセラ
ミック層Aの塗料にマイカ粉顔料を数%添加混合した塗
料を用いて、ツブツブ斑点模様の凹凸層Bが形成され、
この凹凸層Bの上にフッ素樹脂層Cが形成されている。
フッ素樹脂層Cは、凹凸層Bの上にディスパージョン系
のフッ素樹脂の液状塗料を霜降り状または薄く連続して
塗布し、焼付けて形成する。
【0019】先行技術4において、以上のように構成さ
れた高温調理機器用皮膜は、ポリチタノカルボシランの
持つ高温耐熱性と非粘着性を有し、セラミック皮膜への
汚染物質の浸透による染色を、ツブツブ斑点模様の凹凸
層Bを追加することにより、付着した食品の油脂分がセ
ラミック層Aに染み込んでも、その染み跡はセラミック
層Aの黒色と凹凸層Bのツブツブ斑点による光干渉現象
によって、見た目に染み跡が見えなくなり、その結果、
油染みが目立たなくなる。しかしながら、油染みが目立
たなくなったけれども、先行技術3のときに問題になっ
ていた非粘着性において、長期使用で熱と食品汚染物質
等によりフッ素樹脂層Cが表面酸化することと、フッ素
樹脂層Cが霜降りあるいは5μmの厚みの薄膜になって
いるために食品が付着して焦げ付き固着することが解決
されずに残ったままになっていた。
【0020】そこで、本発明は、上記に鑑み、ポリチタ
ノカルボシランの持つ高温耐熱性とフッ素樹脂膜の持つ
非粘着性という特徴を保持しつつ、かつ、油染み跡が目
立たないで、長期使用による焦げ付きに対しいつまでも
非粘着性を維持するように改良された高温調理機器用皮
膜およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、高温調理機器の調理面、あるいは加熱室壁面等の
基材E上に形成される皮膜であって、この皮膜が、主成
分であるポリチタノカルボシランワニス、耐熱顔料をセ
ラミック化した下塗膜Dの上に、この下塗膜用塗料中に
フッ素樹脂を添加し、さらに添加剤Xとしてアクリル樹
脂、シリコーン樹脂またはシリコーンアクリル樹脂を混
合させた塗料が塗布されてセラミック化した中塗膜Aで
ある混合層と、この混合層の上に、金属酸化物顔料を含
む無機顔料を添加した黒色ディスパージョン型フッ素樹
脂塗料を塗布、焼成した連続フィルム状の上塗膜Cであ
る非粘性皮膜とから成るものである。
【0022】そして、この皮膜の製造方法は、主成分で
あるポリチタノカルボシランワニス、耐熱顔料を有機溶
剤で液状にした塗料を基材E上に塗布形成した後に、前
記塗料にフッ素樹脂とともにアクリル樹脂、シリコーン
樹脂またはシリコーンアクリル樹脂を添加し混合した塗
料で下塗膜D上に中塗膜Aを塗布形成した後に、この中
塗膜Aを、室温乾燥あるいは強制乾燥によって、有機溶
剤を塗装表面のみを揮発させた状態にし、この中塗膜の
上に、金属酸化物を含む無機顔料を添加した黒色ディス
パージョン型フッ素樹脂の液状塗料を連続フィルム状に
塗布形成して焼結するものである。
【0023】
【作用】上記課題解決手段において、中塗膜Aにフッ素
樹脂粉末とアクリル樹脂、シリコーン樹脂またはシリコ
ーンアクリル樹脂が含有されて、セラミックとフッ素樹
脂との混合層となり、この中塗膜Aが室温乾燥状態で、
表面のみ乾燥させた上にディスパージョン型フッ素樹脂
の液状塗料を塗布するので、セラミック層とフッ素樹脂
皮膜との結合がアクリル樹脂、シリコーン樹脂またはシ
リコーンアクリル樹脂の介在で強くなじみが良くなり、
剥離が生じない。また、上塗膜Cでは、金属酸化物顔料
を含むフッ素樹脂によって、高温での白色化現象を防
ぎ、実調理での油汚染による跡が見えなくなる。
【0024】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る高温調理機器
用皮膜の断面図である。基材Eの上に、下塗膜Dとなる
塗料が10〜20μmの仕上げになるようにスプレー塗
布される。基材Eには、予め脱脂、錆落とし、化成処
理、サンドブラスト等の前処理を行ったアルミニウムめ
っき鋼板、Al−Znめっき鋼板(ガルバリウム鋼
板)、13あるいは18Cr系ステンレス鋼板が用いら
れる。
【0025】下塗膜用塗料としては、ポリチタノカルボ
シラン(例えば、宇部興産株式会社製のチラノコート)
を結合材とした有機溶剤ワニスに高温に耐えるFe,C
o,Mn,Cr等の金属酸化物または複合酸化物の無機
顔料、分散剤、シリコーンオイルおよび有機溶剤を混合
してなるものを使用した。この塗料の一般的な配合割合
を次にまとめる。
【0026】 チラノコートを含む有機溶剤ワニス:20〜30部 耐熱顔料:30〜40部 分散剤とオイル:1〜2部 溶剤:30〜40部 なお、上記配合割合において、塗料の比重が1.1〜
1.8、塗料の不揮発分が55〜60%になるように配
合されるのが好ましい。また、塗料の色は、耐熱顔料お
よび添加剤を厳選して、真っ黒に近い黒色がよい。
【0027】次に、下塗膜Dの上に、中塗膜用塗料が1
0〜20μmの仕上げになるようにスプレー塗布され
る。この塗料には、前記塗料の配合割合に追加して、フ
ッ素樹脂粉末(ヘキストジャパン株式会社製のホスタフ
ロン#9205)を15±5部添加混合し、さらに、フ
ッ素樹脂の密着性をよくするための添加剤Xとしてアク
リル樹脂、シリコーン樹脂またはシリコーンアクリル樹
脂を15〜25部添加混合した白味のない黒色塗料が好
ましい。この中塗膜Aを室温乾燥あるいは強制乾燥し、
有機溶剤を揮発させ、最表面のみを乾いた状態にする。
【0028】次に、上塗膜Cとしてディスパージョン型
4フッ化エチレン樹脂のフッ素樹脂の液状塗料(例え
ば、ダイキン工業株式会社の商標”シルクウェア”黒色
系品番EK−4609BK)を5〜15μmの厚みにな
るように、連続フィルム状に塗布し、室温乾燥あるいは
150℃、20分の予備乾燥を経て、380〜420℃
の温度で10〜20分間焼結する。すると、図1に示す
断面構造を有する皮膜が形成される。このとき、上塗膜
Cは従来5μm以下の薄い膜あるいは霜降り状にしか仕
上げることができなかったが、5〜15μmの連続した
膜で十分な量のフッ素樹脂膜(4フッ化エチレン樹脂)
となる。また、このフッ素樹脂の黒色塗料中にFe−M
n−Co−Cr系複合酸化物、カーボンブラックを含む
黒色無機顔料を配合した塗料にしておくと、耐熱変色白
化が防止できる。なお、上記実施例では下塗膜Dを形成
した場合について説明したが、この下塗膜Dを省略した
構造であってもよい。
【0029】次に、上述のような構造を有する皮膜を、
従来の皮膜に比べて、最上層の上塗膜Cの膜厚を厚くな
るようにするための留意点について説明する。
【0030】ポリチタノカルボシランを含む有機溶剤ワ
ニスおよび耐熱塗料を主成分とする中塗膜用塗料が、従
来塗料に比べて厚塗りした上塗膜用塗料との塗膜層間密
着を良くするために、高温になってもあるいは長期間経
っても層間剥離しない組成にされていることである。す
なわち、従来の中塗膜Aに相当する部分の塗料組成は、
上塗膜用塗料を厚く塗ると焼成成膜後、簡単に中塗膜A
と上塗膜Cとの界面から剥離してしまう。そこで、従来
は上塗膜用塗料を薄く霜降り状あるいは5μm以下の厚
みのフィルムに仕上げて層間剥離を防いでいた。従来の
方法で成膜した塗膜表面は上塗膜Cの塗膜が薄いため、
調理時の食品油質が飛散付着し、150〜400℃に昇
温することによって、上塗膜Cの塗膜を通過して中塗膜
Aに達し、セラミック質と結合し強固に焦げ付き付着し
て、容易にはがれない状態になって調理面を早く汚染
し、見苦しい外観を呈するようになっていた。
【0031】そこで、中塗膜用塗料に対するフッ素樹脂
の密着性を強化して、フッ素樹脂の厚膜を可能とするた
めの中塗膜用塗料に添加する樹脂選定試験を行い、その
結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】ここで、塗料Aとはポリチタノカルボシラ
ンを結合材とした塗料にフッ素樹脂粉末を20%以下の
配合量で添加した塗料のことである。フッ素樹脂の密着
性は2mm幅のゴバン目試験とする。アクリル樹脂は例
えば大日本インキ化学株式会社製のアクリディックA4
05、アルキッド樹脂は例えば大日本インキ化学株式会
社製のベッコライトM−6005−60、エポキシ樹脂
は例えば大日本インキ化学株式会社製のエピクロン84
0、メラミン樹脂は例えば大日本インキ化学株式会社製
のスーパーベッカミンJ−820−60、シリコーン樹
脂は例えば信越化学工業株式会社製のKR211、シリ
コーンアクリル樹脂は例えば信越化学工業株式会社製の
KR9706、シリコーンポリエステル樹脂は例えば信
越化学工業株式会社製のKR5203である。
【0034】これにより、アクリル樹脂、シリコーン樹
脂、シリコーンアクリル樹脂のいずれかを中塗膜用塗料
に添加することで、フッ素樹脂の密着性が得られること
がわかる。
【0035】また、中塗膜用塗料に添加すべき樹脂の最
適な混合比率を選定する中塗膜用塗料の樹脂変量試験を
行い、その結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】ここで、塗料Aとはポリチタノカルボシラ
ンを結合材とした塗料にフッ素樹脂粉末を20%以下の
配合量で添加した塗料のことである。シリコーンアクリ
ル樹脂は例えば信越化学工業株式会社製のKR9706
である。フッ素樹脂の密着性は2mm幅のゴバン目試験
とする。そして、被膜性能とは、耐熱性、耐酸性、耐ア
ルカリ性、耐洗剤性、耐沸騰水性、耐汚染性、耐食性の
高温調理機器用皮膜として必要な性能である。
【0038】これにより、混合比率を15〜25%にす
ると、フッ素樹脂の密着性および被膜性能に優れた中塗
膜用塗料とすることができる。
【0039】また、中塗膜Aの上に塗布するフッ素樹脂
の膜厚変化試験を行い、その結果を表3に示す。これよ
り、フッ素樹脂の膜厚が5〜15μmであれば、中塗膜
Aに対するフッ素樹脂の密着性および非粘着性が良好と
なることがわかる。
【0040】
【表3】
【0041】ここで、塗料Aとはポリチタノカルボシラ
ンを結合材とした塗料にフッ素樹脂粉末を20%以下の
配合量で添加した塗料のことである。シリコーンアクリ
ル樹脂は例えば信越化学工業株式会社製のKR9706
である。フッ素樹脂の密着性は2mm幅のゴバン目試験
とする。そして、非粘着性とは、300℃×30分後に
魚、牛肉、豚肉、鶏肉等の調理食品から飛散する肉質と
油質の点滴が塗膜に付着したものの取れやすさである。
【0042】次に、上塗膜用塗料のフッ素樹脂に金属酸
化物を添加したときの耐熱変色性試験の結果を表4に示
す。
【0043】
【表4】
【0044】ここで、塗料Cとはディスパージョン型4
フッ化エチレン樹脂塗料で、例えばダイキン工業株式会
社製のシルクウェアEK4609BKである。金属酸化
物は例えばアサヒ化成工業株式会社製のブラック44で
ある。そして、耐熱変色性とは、400℃×16時間加
熱後の変色の度合いである。非粘着性とは、300℃×
30分後に魚、牛肉、豚肉、鶏肉等の調理食品から飛散
する肉質と油質の点滴が塗膜に付着したものの取れやす
さである。
【0045】これにより、金属酸化物を10%の混合比
率で添加すると、フッ素樹脂の非粘着性を損なうことな
しに高温での白色化現象を防止できることがわかる。
【0046】したがって、本発明の皮膜形成方法では、
中塗膜用塗料の組成中にアクリル樹脂、シリコーン樹脂
またはシリコーンアクリル樹脂を添加しているため、中
塗膜Aの上に、上塗膜Cを厚膜に形成しても剥離を生じ
ない強固に密着したフッ素樹脂層を形成することがで
き、調理済み後に食品油質が付着しても上塗膜Cを通過
または透過せずに、油染みや焦げ付きが著しく目立たな
くなる。しかも、上塗膜Cに金属酸化物を添加している
ため、耐熱変色性も向上して、調理での油汚染によるし
み跡を見えなくすることができる。
【0047】次に、本発明の高温調理機器用皮膜を図3
および図4に示すオーブンレンジに適用して、適切な塗
布方法、ディスパージョン型フッ素樹脂塗料の積層手
順、焼成条件を求めた。内箱8の左右の側壁10a,1
0b、底板14、背板16、前板18および前板18と
接触するドア6の裏面22には、250〜450℃の範
囲の温度に耐え得るように、アルミニウムメッキ鋼板、
ガルバリウム鋼板あるいはSUS430,SUS41
0,SUS304のステンレス鋼板が用いられた。天板
12にはヒータが設けられており(図示せず)、その最
大温度が800℃にもなるので、天板12には耐熱性に
優れたSUS444等のステンレス鋼板が使用される。
【0048】(実施例1)まず、下塗膜用塗料でオーブ
ン8の天板12、底板14、背板16、左右側壁10
a,10bの内表面と前板18の表面に、10〜20μ
mの仕上がり厚みになるように塗装吹付けを行なう。次
に、中塗膜用塗料を用いて、天板12以外の部分、すな
わち底板14、背板16、左右側壁10a,10bおよ
び前板18に、10〜20μmの厚みになるように、吹
付け塗装を行なう。天板12は800℃のヒータが取付
けられるため、下塗膜用塗料を用いて、図2に示すよう
な1コート仕上げにする。これにより、800℃までの
耐熱性を有する、耐久性のある塗膜が堅持できる。
【0049】次に、天板12を除いた面に、上塗膜用塗
料を用いて、5〜15μmの連続した膜になるように吹
付け仕上げを行なう。その後、150℃、10〜15分
の予備乾燥後、380〜420℃,10〜20分の焼成
を行ない、セラミック化とフッ素樹脂の塗膜化を行なっ
て、仕上げとする。なお、背板16の外側に熱風を循環
させるためのヒータが配設される場合には、背板16の
温度が400℃を超えるので、そのような場合には上塗
膜用塗料のコーティングは行なわない。上述の工程で、
特に注意をしなければならない点は、上塗膜用塗料を吹
付けるときに、先に吹付けした中塗膜用塗料内の溶剤の
蒸発が早く、乾燥し切ってしまうと、上塗膜用塗料を吹
付けたときには、層間なじみを起こさなくなるので、中
塗膜用塗料を吹付け後、この塗料の表面が、有機溶剤を
飛ばして表面のみ乾いた状態のときに、重ね塗りするこ
とである。また、中塗膜用塗料の上に塗る上塗膜用塗料
の厚みが15μmを越えて20μm以上になると、層間
密着性を低下させるので、塗膜厚が大きくならないよう
に仕上げる必要がある。
【0050】(実施例2)図5に示すホットプレートの
場合には、実施例1の工程とは異なり、800℃以上の
耐熱性が要求される天板および400℃以上の耐熱性が
要求される背板がないため、基材上にのみ下塗膜用塗
料、中塗膜用塗料、上塗膜用塗料の順にコーティングを
行なって、実施例1と同じ乾燥、焼成を行なって仕上げ
る。
【0051】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、高温調理機器用皮膜は、中塗膜にフッ素樹脂と
アクリル樹脂、シリコーン樹脂またはシリコーンアクリ
ル樹脂が含まれているので、中塗膜の上に上塗膜を厚膜
に形成しても剥離を生じない強固に密着したフッ素樹脂
膜を形成することができ、調理済み後、食品油質が付着
しても、厚い上塗膜を通過または透過せずに、油染みや
焦げ付きが著しく目立たなくなるという効果がある。
【0053】また、上塗膜のフッ素樹脂に金属酸化物を
添加することによって、高温での白色化現象を防ぎ、長
期使用においても皮膜の変色を防止でき、実調理での油
汚染による跡を見えなくすることができるといった効果
がある。
【0054】したがって、高温耐熱性と表面の非粘着性
とをいつまでも保持し、しかも長期使用においても焦げ
付きに対する抵抗力を喪失しない皮膜を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る高温調理機器用皮膜の
断面図
【図2】本発明が適用されたオーブンレンジの天板に形
成される皮膜の断面図
【図3】オーブンレンジの斜視図
【図4】オーブンレンジに嵌め込まれる内箱の斜視図
【図5】電気ホットプレートの断面図
【図6】本発明に関連のある先行技術2に開示されてい
る皮膜構造の断面図
【図7】本発明に関連のある他の先行技術3に開示され
ている皮膜構造の断面図
【図8】本発明に関連のある他の先行技術3に開示され
ている皮膜構造の断面図
【図9】本発明に関連のある他の先行技術4に開示され
ている皮膜構造の断面図
【符号の説明】
A 中塗膜 C 上塗膜 D 下塗膜 E 基材 X 添加剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 183/04 PMS C09J 133/00 PFZ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温調理機器の調理面あるいは加熱室壁
    面等の基材の上に形成される皮膜であって、 主成分であるポリチタノカルボシランワニス、耐熱顔料
    を含む黒色塗料が前記基材上に塗布されセラミック化し
    たセラミック層からなる下塗膜と、前記セラミック層と
    フッ素樹脂との混合層からなる中塗膜と、フッ素樹脂か
    らなる上塗膜との3層からなる高温調理機器用皮膜にお
    いて、 前記セラミック層とフッ素樹脂との混合層に、アクリル
    樹脂、シリコーン樹脂またはシリコーンアクリル樹脂を
    添加したことを特徴とする高温調理機器用皮膜。
  2. 【請求項2】 アクリル樹脂,シリコーン樹脂またはシ
    リコーンアクリル樹脂の混合層への混合比率を15〜2
    5%にしたことを特徴とする請求項1記載の高温調理機
    器用皮膜。
  3. 【請求項3】 上塗膜のフッ素樹脂に金属酸化物を添加
    したことを特徴とする請求項1記載の高温調理機器用皮
    膜。
  4. 【請求項4】 上塗膜が5〜15μmの連続した膜厚と
    されたことを特徴とする請求項3記載の高温調理機器用
    皮膜。
  5. 【請求項5】 下塗膜を10〜20μm、中塗膜を10
    〜20μm、上塗膜を5〜15μmの厚みにして、3層
    全体を30〜40μmの厚みに形成したことを特徴とす
    る請求項1、2、3または4記載の高温調理機器用皮
    膜。
  6. 【請求項6】 主成分であるポリチタノカルボシランワ
    ニス、耐熱顔料を含む塗料で下塗膜を基材上に塗布形成
    した後に、 前記塗料にフッ素樹脂粉末を添加し、アクリル樹脂、シ
    リコーン樹脂またはシリコーンアクリル樹脂を添加し混
    合した塗料で中塗膜を塗布形成し、 この中塗膜を室温乾燥あるいは強制乾燥によって有機溶
    剤を塗装表面のみを揮発させた状態にし、 この中塗膜の上に、ディスパージョン型フッ素樹脂の液
    状塗料を連続フィルム状に塗布形成して焼結する高温調
    理機器用皮膜の製造方法。
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