JP2001218684A - 調理器具用部材及び調理器具 - Google Patents
調理器具用部材及び調理器具Info
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Abstract
傷付き性等に優れ、また、手入れが容易であるため長時
間の使用後にも初期の優れた特性を維持する皮膜を備え
た調理器具用部材及び該調理器具用部材を備えた調理器
具を提供を目的とする。 【解決手段】 基体上にフッ素樹脂を含有する少なくと
も三層の塗膜を有する調理器具用部材であって、基材上
に塗装される最下層(第一層)膜から最上層膜に従っ
て、各層中 (1)フッ素樹脂の含有量を順次増大させ、且つ (2)無機充填剤の含有量を順次減少させ、最上層膜は
無機充填剤を含まない塗膜を有する調理器具用部材及び
該部材を備えた調理器具を提供する。
Description
に使用する調理器具用部材および該調理器具用部材を使
用する調理器具に関する。
ン、電子レンジ等の調理器具を用いて調理を行う場合に
は、発生する油蒸気乃至油煙、煮こぼれ汁、調理材料や
その煮こぼれ汁等の加熱による分解生成物の凝縮物など
により、天板、コンロ汁受け皿、焼き網等の部材が汚染
される。
手段として、調理器具用部材の表面にフッ素樹脂を含有
する塗料を塗布する方法が各種提案されている。例え
ば、ガスコンロの天板には、1コート又は2コートタイ
プのフッ素樹脂塗料を塗布したものが市販されている。
を塗布したものは、初期の段階では、ある程度の凝固物
の非粘着性は確保されるが、塗膜自体の強度が不十分で
あるため、汚れ除去のための手入れの際に皮膜が損傷し
やすく、比較的短時間内で皮膜特性が失われるにいたる
という問題点がある。
補強剤として無機充填剤を添加したフッ素樹脂含有塗料
も市販されている。しかしながら、補強剤として添加し
ている無機充填剤は、非粘着性を有しないため、無機充
填剤の添加量が多いとフッ素樹脂の割合が少なくなり、
非粘着性が低下する。よって、その添加量には限界があ
り、塗膜の硬度及び耐久性の向上効果が少ないという問
題点があった。
耐久性、耐磨耗性、耐傷付き性等に優れ、また、手入れ
が容易であるため長時間の使用後にも初期の優れた特性
を維持する皮膜を備えた調理器具用部材及び該調理器具
用部材を備えた調理器具を提供することを目的とする。
を解決するために従来技術の問題点に鑑みて、鋭意研究
を進めた結果、以下のような特徴を有する、少なくとも
3層構造を有するフッ素樹脂含有塗膜を調理器具用部材
上に形成させる場合には、その目的を達成しうることを
見いだした。本発明は、これらの知見に基づいて完成さ
れたものである。
樹脂含有塗膜において、基材上に塗装される最下層(第
一層)膜から最上層膜に従って、各塗膜中 (1)フッ素樹脂の含有量を順次増大させ、且つ (2)無機充填剤の含有量を順次減少させ、最上層膜は
無機充填剤を含まない塗膜を形成させることにより、非
粘着性、耐久性、耐磨耗性、耐傷付き性に優れた塗膜が
得られることを見いだした。
及び該調理器具用部材を備えた調理部材を提供する。
なくとも三層の塗膜を有する調理器具用部材であって、
基材上に塗装される最下層(第1層)膜から最上層膜に
従って、各塗膜中 (1)フッ素樹脂の含有量を順次増大させ、且つ (2)無機充填剤の含有量を順次減少させ、最上層膜は
無機充填剤を含まない塗膜を有する調理器具用部材。
固形分としてフッ素樹脂を10〜50重量%及び無機充填剤
を20〜60重量%含有する塗料を塗装し、(b)塗着した
第1層の上に第2層として、固形分としてフッ素樹脂を
20〜60重量%及び無機充填剤を10〜50重量%含有する塗
料を塗装し、(c)塗着した第2層の上に第3層とし
て、固形分としてフッ素樹脂を60重量%以上含有する塗
料を塗装した、3層の塗膜を有する項1に記載の調理器
具用部材。
オロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフ
ルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラ
フルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体
(FEP)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、テ
トラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)及び
ポリビニリデンフルオライド(PVDF)からなる群から選
ばれる少なくとも1種である項1又は2に記載の調理器
具用部材。
カ、チタニア、ジルコニア、マグネシア、酸化ベリリウ
ム、酸化亜鉛、酸化カルシウム、炭化珪素、窒化珪素、
窒化ホウ素、炭化ホウ素、窒化アルミニウム、炭化アル
ミニウム、ホウ化チタン、窒化チタン及び炭化チタンか
らなる群から選ばれる少なくとも1種である項1〜3の
いずれかに記載の調理器具用部材。
以下である項1〜4のいずれかに記載の調理器具用部
材。
以下である項1〜5のいずれかに記載の調理器具用部
材。
ロ汁受け皿、オーブン皿、グリル皿、焼き網、焼き網用
鉄板、ロストル、ジンギスカン鍋、五徳、炊飯釜、電気
(湯沸かし)ポット内釜、給水タンク、ホットプレート
用プレート、フライパン、電子レンジ用調理皿、鍋、グ
リル鍋、オーブントースター用調理皿及び調理網からな
る群から選ばれる項1〜6のいずれかに記載の調理器具
用部材。
器具用部材を備えた調理器具。
コンロ、ガスオーブンレンジ、電気オーブンレンジ、電
子レンジ、炊飯器、バーベキューコンロ、ホットプレー
ト、鍋、フライパン、グリル鍋、焼き肉器、オーブント
ースター、電気(湯沸かし)ポット又は自動給茶器のい
ずれかである項8に記載の調理器具。
ッ素樹脂や無機充填剤の形状が粒状である場合には、
「平均粒径」を意味し、それ以外の形状(例えば、針状
等)を有する場合には、長手方向の長さで規定した値を
いう。
の材質としては、銅、ステンレス鋼、一般鋼、アルミニ
ウム、アルミニウム合金などの金属類、又はプラスチッ
クなどの樹脂類:炭素材;木;石;ガラス;タイルなど
のセラミックス等の非金属類が利用できる。金属類の中
では、一般鋼、アルミニウム合金が安価で高強度という
点で好ましい。
ンロや電気コンロに使用する天板、コンロ汁受け皿、五
徳、グリル皿、焼き網;ガスオーブンレンジ、電気オー
ブンレンジに使用するオーブン皿;焼き肉器に使用する
焼き網用鉄板、焼き網、ロストル、ジンギスカン鍋;炊
飯器に使用する炊飯釜;電気(湯沸かし)ポットに使用
する内釜;自動給茶器に使用する給水タンク;ホットプ
レートに使用する鉄製又はカーボン製プレート、鉄製又
はカーボン製フライパン;電子レンジに使用する調理
皿;鍋;グリル鍋;オーブントースターに使用する調理
皿や調理網等が挙げられる。
用できる厚さであれば特に限定されない。
が、フッ素樹脂を含有することを必須要件とする。フッ
素樹脂としては、公知のフッ素樹脂であれば特に限定さ
れないが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラ
フルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテ
ル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフ
ルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリクロロトリフル
オロエチレン(PCTFE)、テトラフルオロエチレン−エ
チレン共重合体(ETFE)、ポリビニリデンフルオライド
(PVDF)などが挙げられる。この中でも、PTFE、PFA、F
EPが、非粘着性に優れているという点で好ましい。
公知物質であり、その原料、製造方法などは特に限定さ
れない。
状、針状(ウィスカーを含む)、粒状、鱗片状などの種
々の形状のものを任意に選択することができ、各塗料に
おいてフッ素樹脂をそれぞれ単独で使用してもよく、あ
るいは2種以上を併用してもよい。また、種々の形状の
ものを混合して用いてもよい。更に、2種以上のフッ素
樹脂を併用する場合であっても、それらの混合割合は特
に限定されず、任意に選択することができる。
好に分散させるため、また、塗膜中に均一の分散させる
ために、30μm以上の粗大径のものを含まないことが望
ましい。フッ素樹脂の平均径は、以下に示すような塗膜
の厚さも考慮して定めればよいが、通常平均10μm以下
であり、平均5μm以下のものがより好ましい。下限は特
に限定されないが、通常0.01μm程度である。平均
径が小さすぎると、塗料中に均一に分散しにくく、平均
径が大きすぎると、塗膜にした場合に、塗膜が均一にな
りにくい。
するためのすべての塗料が、無機充填剤を含有すること
を必須要件とする。無機充填剤としては、公知のもので
あれば特に限定されないが、アルミナ、シリカ、チタニ
ア、ジルコニア、マグネシア、酸化ベリリウム、酸化亜
鉛、酸化カルシウムなどの酸化物系無機物、炭化珪素、
窒化珪素、窒化ホウ素、炭化ホウ素、窒化アルミニウ
ム、炭化アルミニウム、ホウ化チタン、窒化チタン、炭
化チタンなどの非酸化物系無機物などが挙げられる。こ
の中でも、酸化物系無機物、より好ましくは、アルミ
ナ、シリカ、チタニアが、安価で適度な硬度がある点で
好ましい。
公知物質であり、その原料、製造方法などは特に限定さ
れない。
状、針状(ウィスカーを含む)、粒状、鱗片状などの種
々の形状のものを用いることができ、各塗料において無
機充填剤をそれぞれ単独で使用してもよく、あるいは2
種以上を併用してもよい。また、種々の形状のものを混
合して用いてもよい。更に、2種以上の無機充填剤を併
用する場合であっても、それらの混合割合は特に限定さ
れず、任意に選択することができる。
散の均一性を確保するために、また、塗膜中に均一の分
散させるために、無機充填剤は30μm以上の粗大径のも
のを含まないことが望ましい。また、無機充填剤の平均
径は、塗膜の厚さも考慮して定めればよいが、通常平均
10μm以下であり、平均5μm以下のものがより好まし
い。下限は特に限定されないが、通常0.01μm程度
である。平均径が小さすぎると、塗料中に均一に分散し
にくく、平均径が大きすぎると、塗膜にした場合に、塗
膜が均一になりにくい。
強剤としての無機充填剤と、その各層の上層との密着性
を高めるためにフッ素樹脂を含有させ、最上層には、非
粘着性を高めるために無機充填剤を添加せずにフッ素樹
脂のみを含有する塗料を使用することを特徴とする。こ
の際、塗膜の硬度と非粘着性を高めるために、基体上の
最下層(第1層)膜から最上層膜に従って、無機充填剤
の含有量を減少させ、最上層においては無機充填剤を含
まないように、一方、最下層(第1層)膜から最上層膜
に従って、フッ素樹脂の含有量を順次増大させることを
特徴とする。具体的には、固形分組成として、無機充填
剤の含有量を、最下層は20〜60重量%程度であり、基体
上の最下層(第1層)膜から最上層膜に従って、10〜50
重量%づつ、好ましくは20〜40重量%づつ減少させ、最
上層においては無機充填剤を含まないようにし、且つ、
フッ素樹脂の含有量を、最下層は10〜50重量%程度で
あり、最下層(第1層)膜から最上層膜に従って、10〜
60重量%、好ましくは20〜40重量%増加させ、最上層で
は、60重量%以上、好ましくは80重量%以上とするのが
よい。
充填剤の好ましい組み合わせとしては、特に限定されな
いが、例えば、PTFEとチタニア、PTFEとアルミナ、PTFE
とシリカなどが挙げられる。
特に限定されず、任意に選択することができる。例え
ば、基体上に3層の塗膜を形成させる場合には、 ・第1層塗料の固形分組成として、フッ素樹脂を10〜50
重量%及び無機充填剤を20〜60重量%含有する塗料を、 ・第2層塗料の固形分組成として、フッ素樹脂を20〜60
重量%及び無機充填剤を10〜50重量%含有する塗料を、 ・第3層塗料の固形分組成として、フッ素樹脂を60〜10
0重量%含有する塗料を用いるのが好ましい。
重量%及び無機充填剤を40〜60重量%含有する塗料を、 ・第2層塗料の固形分組成として、フッ素樹脂を30〜50
重量%及び無機充填剤を20〜40重量%含有する塗料を、 ・第3層塗料の固形分組成として、フッ素樹脂を80〜10
0重量%含有する塗料を用いるのがよい。
に、皮膜中できるだけ均一に分散含有されていることが
好ましく、従って、塗料中において該微粒子が均一に分
散させた状態が好ましい。
や無機充填剤を均一に分散させるために、また、加熱処
理後に揮散するような溶剤が用いられる。例えば、トル
エン、ベンゼン、キシレン、テトラヒドロフラン、アセ
トン、メチルセロソロブ、ブチルセロソルブ、エチレン
グリコール、エタノール、n-メチルピロリドン、ジアセ
トンアルコールなどが挙げられる。これらは、1種又は
2種以上を混合して用いてもよい。
タノール、トルエンを用いることが好ましく、水溶液の
場合は、界面活性剤を添加してもよい。
20〜60重量%の量が好ましい。固体分が少なすぎると、
塗料が流動しすぎて均一な塗膜とならず、固体分が多す
ぎると粘度が高くなりすぎ塗装できない。
材の材質及び形状、該部材を使用する各種調理器具の用
途などにより異なるが、通常20〜100μm程度である。従
って、各層の厚さは、5〜30μm程度である。
るための塗料には、バインダーを用いるのがよい。バイ
ンダーとしては、ポリアミドイミド、ポリフェニルスル
フィド、ポリエーテルサルホン等を挙げられる。これら
の含有量は各層の固形分中、10〜50重量%程度である。
アンチモンなどの難燃助剤;カーボンブラック、二酸化
チタン等の顔料;エステル類、ポリオール、ポリサルフ
ァイド、ウレタンプレポリマー等の可塑剤;カルボキシ
ル基末端ブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴム、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体等の液状ゴム;シランカッ
プリング剤、チタン系カップリング剤などの表面改質
剤;シリコーンオイル、シリコーンゴム、各種プラスチ
ック粉末、各種エンジニアリングプラスチック粉末、A
BS樹脂、MBS樹脂の粉末などの低応力化剤などを適
宜添加することができる。更に必要に応じて、流動調整
剤、レベリング剤、消泡剤、帯電防止剤、紫外線吸収
剤、分散剤などを配合してもよい。
装するごとに加熱処理によって焼き付けてもよいし、何
層か塗装乾燥を繰り返した後加熱処理によって焼き付け
更に塗装乾燥、加熱焼き付けを施してもよいし、また
は、全ての層を塗装して乾燥後、加熱処理によって焼き
付けてもよい。本発明においては、全ての層を塗装して
乾燥後、加熱処理によって焼き付けるのが好ましい。
基体の表面は凹凸状態にしておくことが好ましい。基材
の表面を凹凸状態にする手法としては、アルカリ水溶液
に浸漬してエッチングを行う、金属またはセラミック溶
射を行う、ショットブラストを行う等があるが、この中
でもショットブラストが低コストで均一に表面を凹凸状
態にできるため、好ましい。
理器具用部材の基体上に直接形成する必要はなく、上記
の基体上に公知の金属またはセラミック溶射、亜鉛やス
ズなどのメッキ皮膜を形成した後、以下のごとく塗膜を
形成しても良い。
は、公知の各種方法を採用することができるが、例え
ば、刷毛法、スプレーコート法、バーコート法、フロー
コート法、浸漬法、キャスティング法などが挙げられ
る。特に、スプレーコート法は、塗膜の膜厚を均一にし
やすい点で、好適である。スプレーコート法の場合に用
いられる塗装機としては、公知のものが使用できる。
ための乾燥工程としては、10〜120分間程度室温で乾燥
するか、50〜200℃程度で1〜30分間程度強制的に乾燥さ
せてもよい。
0〜400℃程度、より好ましくは 300〜380℃程度の温度
で行うのがよい。熱処理温度が250℃未満である場合に
は、加熱処理時間を長くする必要があり、一方、400℃
を上回る場合には、フッ素樹脂が分解するおそれが生じ
るので好ましくない。加熱処理時間は、特に限定される
ものではないが、通常10〜60分間程度でよい。
を有する調理器具用部材は、各種用途に用いることがで
き、例えば、ガスコンロ、電気コンロ、ガスオーブンレ
ンジ、電気オーブンレンジ、電子レンジ、炊飯器、バー
ベキューコンロ、ホットプレート、鍋、フライパン、グ
リル鍋、焼き肉器、オーブントースター、電気(湯沸か
し)ポット、自動給茶器等の調理器具に備えることがで
きる。
材上に形成された少なくとも3層を有する皮膜は、フッ
素樹脂固有の性質と無機充填剤の固有の性質を兼ね備え
ている。具体的には、この塗膜は、フッ素樹脂に由来す
る硬度の潤滑性、耐磨耗性、防汚性、耐焦げ付き性等を
有し、このような特徴ある層にすることによって、更に
特に優れた耐久性、耐熱性、耐薬品性、撥油性、撥水性
等を発揮する。更に、無機充填剤に由来する高硬度、高
強度などによって、耐久性、耐磨耗性、耐傷付き性等に
優れる皮膜となっている。
徴とするところをより一層明確にする。
た。
用いて、液滴法により水の接触角を測定した。
条件下に放置した後常温に戻し、セロファン粘着テープ
により、圧着剥離試験を行った。
置)×10サイクル密着力試験結果において、"100/10
0"とあるのは、剥離が生じなかったことを示し、"50/1
00"とあるのは、碁盤目の半数が剥離したことを示す。
落とす衝撃試験を行って変形させた部分の塗面の損傷を
肉眼で確認した。 おもり:500g 落下高さ:500mm。
記の薬品或いは材料に96時間浸漬した。4時間毎に試験
片を取り出し水洗いを行った後、変色及び剥がれの有無
を肉眼で確認すると共に、96時間浸漬後にセロファン
粘着テープにより、圧着剥離試験を行った。
株式会社製) (c)カレー(商標"ククレカレー辛口"、ハウス食品株
式会社製) (d)こいくち醤油(キッコーマン株式会社製) (e)台所用漂白剤(商標"キッチンハイター"、花王株
式会社製)15容量%水溶液 (f)台所用漂白剤(商標"キッチンハイター"、花王株
式会社製)100%原液結果の判定は、上記(2)の場合と
同様である。
せながら、加重500gで1分間押しつけた後、傷の有無を
肉眼で調べた。
℃で30分間加熱して焦げ付かせた後、冷却し、指先で
炭化生成物を軽く圧迫して、焦げ付き性を評価した。
ウス食品株式会社製) (B)卵+醤油+砂糖(比率(重量比)1:1:1)。
ーブルコンロ(大阪ガス株式会社製、10−698型)
のグリルにセットした後、両面焼きで5分間加熱した。
加熱後、焼き魚を焼き網に載置した状態で、グリルから
焼き網を取り出し、凧糸で焼き網を2カ所固定する。そ
して、凧糸にテンションゲージをつけて焼き魚を持ち上
げ、焼き魚が焼き網からはがれる際の指示値を測定し
た。尚、焼き網の身離れ加重とは、テンションゲージの
指示値から焼き魚を剥がした後の焼き魚の自重を減じた
値という。この試験は各焼き網につき、5回ずつ測定し
た。
テーブルコンロ天板と焼き網をテーブルコンロ(大阪ガ
ス株式会社製、10−698型)に取り付け、5家庭に
て4ヶ月間モニター試験を実施した。
分の製品名、及び製造会社は以下の通りである。 ・ポリエーテルサルホン(スミカエクセル、住友化学工
業(株)製) ・PTFE (ルブロンL-2(平均粒径0.2μm)、ダイキン
工業(株)製) ・PFA(ネオフロンPFA(平均粒径1μm)、ダイキン工
業(株)製) ・FEP(ネオフロンFEP(平均粒径2μm)、ダイキン工
業(株)製) ・アルミナ微粒子 ((平均粒径1μm)、(株)高純
度化学研究所製) ・シリカ微粒子((平均粒径1μm)、(株)高純度化
学研究所製) ・チタニア微粒子((平均粒径1μm)、(株)高純度
化学研究所製) ・炭化珪素微粒子((平均粒径1μm)、(株)高純度
化学研究所製)実施例1 塗装材料として以下の3種類を用いた。 ・テーブルコンロ天板(幅595mm×奥行き420mm×厚さ1m
mであって、折り返し(深さ)10mmのもの、材質SUS43
0) ・焼き網(幅185mm×奥行き255mmの大きさを有し、外枠
は直径5mmの棒材、網部は直径3mmの棒材で形成されてい
るもの。材質SPCC) ・テストピース(幅50mm×奥行き50mm×厚さ1mmの平板
状、材質SUS430)。
ストピースに、#100のショットプラスト処理を行った。
ついで、各材料をアルカリ脱脂液で50℃、5分間浸漬し
て脱脂処理を行い、水洗して乾燥させた。
り)塗料(溶媒:n-メチルピロリドンとジアセトンアル
コールの2:1(容量比)混合溶剤)を調製して、各塗装
材料に以下に示す380℃での加熱処理後の膜厚が20±5μ
mとなるまで、スプレー塗装をおこなって、60分間自
然乾燥させた。
43重量%含む第2層(中塗り)塗料(溶媒:n-メチルピ
ロリドンとジアセトンアルコールの2:1(容量比)混合
溶剤)を調製して、各塗装材料に以下に示す380℃での
加熱処理後の膜厚が20±5μmとなるまで、スプレー塗装
をおこなって、60分間自然乾燥させた。
45重量%含む第3層(上塗り)塗料(溶媒:界面活性剤
Triton-X(トリトン-X)を2重量%配合した水系ディスパ
ージョン(2%Triton-x/水))を調製して、各塗装材料に
以下に示す380℃での加熱処理後の膜厚が20±5μmとな
るまで、スプレー塗装をおこなって、60分間自然乾燥
させた。
加熱処理を行った。
(6)の試験を、焼き網については、上記(7)及び
(8)の試験を、テーブルコンロ天板については上記
(8)の試験をそれぞれ行った。結果を表1〜表4に示
す。尚、表1〜表4には、他の実施例及び比較例の結果
も併せて示す。
層(上塗り)塗料の固形分組成を以下のように変更した
以外は実施例1と同様に、テーブルコンロ天板、焼き網
及びテストピースの各塗料材料に塗装及び加熱処理を行
い、各材料上に3層の塗膜を形成させた。
(6)の試験を、焼き網については、上記(7)及び
(8)の試験を、テーブルコンロ天板については上記
(8)の試験をそれぞれ行った。結果を表1〜表4に示
す。
層(上塗り)塗料の固形分組成を以下のように変更した
以外は実施例1と同様に、テーブルコンロ天板、焼き網
及びテストピースの各塗料材料に塗装及び加熱処理を行
い、各材料上に3層の塗膜を形成させた。
(6)の試験を、焼き網については、上記(7)及び
(8)の試験を、テーブルコンロ天板については上記
(8)の試験をそれぞれ行った。結果を表1〜表4に示
す。
層(上塗り)塗料の固形分組成を以下のように変更した
以外は実施例1と同様に、テーブルコンロ天板、焼き網
及びテストピースの各塗料材料に塗装及び加熱処理を行
い、各材料上に3層の塗膜を形成させた。
(6)の試験を、焼き網については、上記(7)及び
(8)の試験を、テーブルコンロ天板については上記
(8)の試験をそれぞれ行った。結果を表1〜表4に示
す。
層(上塗り)塗料の固形分組成を以下のように変更した
以外は実施例1と同様に、テーブルコンロ天板、焼き網
及びテストピースの各塗料材料に塗装及び加熱処理を行
い、各材料上に3層の塗膜を形成させた。
(6)の試験を、焼き網については、上記(7)及び
(8)の試験を、テーブルコンロ天板については上記
(8)の試験をそれぞれ行った。結果を表1〜表4に示
す。
層(上塗り)塗料の固形分組成を以下のように変更した
以外は実施例1と同様に、テーブルコンロ天板、焼き網
及びテストピースの各塗料材料に塗装及び加熱処理を行
い、各材料上に3層の塗膜を形成させた。
(6)の試験を、焼き網については、上記(7)及び
(8)の試験を、テーブルコンロ天板については上記
(8)の試験をそれぞれ行った。結果を表1〜表4に示
す。
層(上塗り)塗料の固形分組成を以下のように変更した
以外は実施例1と同様に、テーブルコンロ天板、焼き網
及びテストピースの各塗料材料に塗装及び加熱処理を行
い、各材料上に3層の塗膜を形成させた。
(6)の試験を、焼き網については、上記(7)及び
(8)の試験を、テーブルコンロ天板については上記
(8)の試験をそれぞれ行った。結果を表1〜表4に示
す。
層(上塗り)塗料の固形分組成を以下のように変更した
以外は実施例1と同様に、テーブルコンロ天板、焼き網
及びテストピースの各塗料材料に塗装及び加熱処理を行
い、各材料上に3層の塗膜を形成させた。
(6)の試験を、焼き網については、上記(7)及び
(8)の試験を、テーブルコンロ天板については上記
(8)の試験をそれぞれ行った。結果を表1〜表4に示
す。
皮膜が、優れた密着力、耐衝撃変形性、耐薬品性、耐磨
耗性、耐熱焦げ付き性等を備えていることが明らかであ
る。
Claims (9)
- 【請求項1】 基体上にフッ素樹脂を含有する少なくと
も三層の塗膜を有する調理器具用部材であって、基材上
に塗装される最下層(第1層)膜から最上層膜に従っ
て、各塗膜中 (1)フッ素樹脂の含有量を順次増大させ、且つ (2)無機充填剤の含有量を順次減少させ、最上層膜は
無機充填剤を含まない塗膜を有する調理器具用部材。 - 【請求項2】 基体上に、(a)第1層として、固形分
としてフッ素樹脂を10〜50重量%及び無機充填剤を20〜
60重量%含有する塗料を塗装し、(b)塗着した第1層
の上に第2層として、固形分としてフッ素樹脂を20〜60
重量%及び無機充填剤を10〜50重量%含有する塗料を塗
装し、(c)塗着した第2層の上に第3層として、固形
分としてフッ素樹脂を60重量%以上含有する塗料を塗装
した、3層の塗膜を有する請求項1に記載の調理器具用
部材。 - 【請求項3】 該フッ素樹脂が、ポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロ
アルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオ
ロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FE
P)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、テト
ラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)及びポ
リビニリデンフルオライド(PVDF)からなる群から選ば
れる少なくとも1種である請求項1又は2に記載の調理
器具用部材。 - 【請求項4】 該無機充填剤が、アルミナ、シリカ、チ
タニア、ジルコニア、マグネシア、酸化ベリリウム、酸
化亜鉛、酸化カルシウム、炭化珪素、窒化珪素、窒化ホ
ウ素、炭化ホウ素、窒化アルミニウム、炭化アルミニウ
ム、ホウ化チタン、窒化チタン及び炭化チタンからなる
群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜3のい
ずれかに記載の調理器具用部材。 - 【請求項5】 該無機充填剤の平均径が、10μm以下で
ある請求項1〜4のいずれかに記載の調理器具用部材。 - 【請求項6】 該フッ素樹脂の平均径が、10μm以下で
ある請求項1〜5のいずれかに記載の調理器具用部材。 - 【請求項7】 該調理器具用部材が、天板、コンロ汁受
け皿、オーブン皿、グリル皿、焼き網、焼き網用鉄板、
ロストル、ジンギスカン鍋、五徳、炊飯釜、電気(湯沸
かし)ポット内釜、給水タンク、ホットプレート用プレ
ート、フライパン、電子レンジ用調理皿、鍋、グリル
鍋、オーブントースター用調理皿及び調理網からなる群
から選ばれる請求項1〜6のいずれかに記載の調理器具
用部材。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の調理器
具用部材を備えた調理器具。 - 【請求項9】 該調理器具が、ガスコンロ、電気コン
ロ、ガスオーブンレンジ、電気オーブンレンジ、電子レ
ンジ、炊飯器、バーベキューコンロ、ホットプレート、
鍋、フライパン、グリル鍋、焼き肉器、オーブントース
ター、電気(湯沸かし)ポット又は自動給茶器のいずれ
かである請求項8に記載の調理器具。
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