JPH0677544B2 - 高温調理機器用皮膜の構造及びその形成方法 - Google Patents

高温調理機器用皮膜の構造及びその形成方法

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JPH0677544B2 JP17030889A JP17030889A JPH0677544B2 JP H0677544 B2 JPH0677544 B2 JP H0677544B2 JP 17030889 A JP17030889 A JP 17030889A JP 17030889 A JP17030889 A JP 17030889A JP H0677544 B2 JPH0677544 B2 JP H0677544B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <技術分野> この発明は、電子レンジやオーブントースター等の加熱
室の壁面、ホットプレートや調理鍋等の加熱調理面の基
材の上に形成される皮膜の構造及びこの皮膜の形成方法
に関する。
<従来技術> 第9図はオーブンレンジの斜視図であり、第10図は該オ
ーブンレンジに用いられている内箱の斜視図である。オ
ーブンレンジ2は本体部4とドア6とからなる。本体部
4には、内箱8が嵌め込まれる。。内箱8は、左右の側
壁10,10′と天板12と底板14と背板16と前板18とからな
る。天板12には、天板12に設けられたヒータ(図示せ
ず)の熱を、内箱8内に導入するための複数個の孔が設
けられてなる高温熱照射孔部20が設けられている。
第11図は、電気ホットプレートの断面図である。電気ホ
ットプレート24は、プレート板26と蓋28とからなる。プ
レート板26にはシーズヒータ30が埋込まれている。プレ
ート板26はアルミニウム合金鋳物ダイキャスト材で形成
されている。第10図および第11図を参照して、高温調理
機器の内箱8の壁面および電気ホットプレートのプレー
ト板26の調理面25には、耐熱を有するステンレス鋼板琺
瑯仕上げした鋼板、あるいは四フッ化エチレン樹脂,PES
樹脂,シリコン樹脂,ポリシロキサン樹脂等の結合剤と
無機質顔料と、充填材等からなる耐熱性高分子組成物ま
たはセラミックが塗布された耐熱性金属が使用されてい
る。
<本発明の基礎となった先行技術> ところで、高温高速の調理機器の開発においては、調理
食品の味を良くするために、また時間の有効利用を図る
ために、調理時間を短縮するという要求がある。そのた
め、食料品を高温下で処理する必要があり、第10図およ
び第11図を参照して、調理面25、オーブンの内箱の内
壁、ドア内面を高温耐熱性のものにする必要がある。し
かしながら、前述した従来のオーブンレンジおよび電気
ホットプレートでは、高温耐熱性の点において不十分で
あった。
そこで、本出願人会社は、既に、ポリチタノカルボシラ
ンを結合剤とする有機溶剤ワニス、耐熱性の金属酸化物
または複合酸化物からなる耐熱顔料、および塗料用添加
剤を含む塗料を、ホットプレートの調理面またはオーブ
ンレンジの内箱の壁面等に焼付けて、耐熱酸化性、耐食
性および清掃性の向上ならびに食品の焦げつき防止を図
る技術を開示している。(先行技術1) 又、これらをさらに改良するために、前記、ポリチタノ
カルボシランを結合剤とした塗料となじみのよいフッ素
樹脂粉末を20%以下の配合量で添加した塗料を最上層部
に塗膜形成する技術を開示している。(特願平1−1042
39号)(先行技術2) <発明が解決しようとする課題> 前述の先行技術1において、ポリチタノカルボシランを
主成分とする塗料から形成された塗膜は、300〜320℃,2
0分の焼付け条件で硬化焼結し、さらに温度を上昇させ
ると、約400℃からポリチタノカルボシランのポリマー
がセラミック化する。長時間加熱するか、または600〜8
00℃の高温下にさらに加熱することにより、このポリチ
タノカルボシランポリマーは完全にセラミック化する。
こうして得られたセラミック質塗膜は高温耐熱性を持つ
点において、他に類を見ない。
しかしながら、このセラミック質塗膜を用いた調理機器
においても、以下に述べる問題点があった。すなわち、
800℃の高温を出す赤外線ヒータを用いたオーブン庫内
においては、魚、牛肉、豚肉、鶏肉等の調理食品から飛
散する肉質と油質の点滴が塗膜に付着し、焦げついて、
炭化固化する。このときの壁面の温度が250℃以下であ
れば、また、300℃に加熱されても調理時間が30分以内
であれば、壁面に付着した固化物もすぐに剥がれ、清掃
性に何ら問題はない。
しかしながら、第10図を参照して、庫内温度を300℃と
いう高温にすると、一般壁面(側壁10,10および背板1
6)は280〜300℃の高温に加熱され、高温熱照射孔部20
から出てくる800℃の熱線が照射される底面14は300℃も
の高温になる。また、温風を循環させ、庫内を300℃に
するコンベクション機能を有するオーブンレンジにおい
ては、温風吹出孔の近傍は約400〜450℃の高温になる。
このような高温下において、塗膜に付着した油滴は、付
着性が非常に強力で、通常の清掃によってはなかなか取
れない。そこで、そのまま使用することになるのである
が、7時間〜100時間も使用すると、付着した油滴が固
化し、炭化し、最後に灰化し、皮膜を浸蝕し、表地面を
露出させるという事態を引き起こす。したがって、この
ポリチタノカルボシランを主成分とする塗膜は、実用上
問題であった。
次に先行技術2について、第12図を参図して、皮膜構造
の構成を説明する。第12図を参照して、32Aは高温調理
機器の調理面あるいは加熱室壁面等の基材を表わしてい
る。基材32Aの上に、主成分であるポリチタノカルボシ
ランがセラミック化してなるセラミック層34Aが形成さ
れている。セラミック層34A内に顔料粒子36Aが埋込まれ
ているが、この顔料粒子36Aは必須構成要件ではない。
セラミック層34A上には、非粘着性を呈する樹脂を含む
非粘着性樹脂層38Aが形成されている。そして、セラミ
ック層34Aと非粘着性樹脂層38Aとの界面において、非粘
着性樹脂40Aとポリチタノカルボシランとの割合は上下
に連続的に変化している。すなわち、セラミック層34A
の上層部にいくにつれて、非粘着性樹脂40Aの濃度は高
くなり、セラミック層34Aの最上層部においては、非粘
着性樹脂40Aの濃度は100%になっている。
しかし、現実に、量産ラインで、第10図のオーブン或
は、第11図のホットプレートを製造してみると、先行技
術2のものはセラミック層34Aの上に非粘着性の樹脂粉
末を焼成するものであるため、第1B図に仕上げることは
大へん難しく、ほとんどが、吹付時の塗料の霧が二次的
に付着し、非粘着性樹脂40がセラミック層の最上層部に
浮上沈着していなかったり、又第1図Bのように仕上げ
ようとすると、塗料の十分量を吹付けて、膜厚を余分に
大きくし光沢のある塗り上り面にしないと出来ない。と
ころが、このような厚膜の仕上げを行うと、波打ちや
“タレ”を生じて、見苦しい外観になる恐れがある。
又、非粘着性樹脂40の濃度が最上層部で100%になって
いても、塗料添加用の高温耐熱材料である四フッ化樹脂
粉末は融点に達しても、流動性が悪く、粒子と粒子の密
接した微細空間を持つているため、高温の食品焦げ付き
による非粘着性は十分と言い難い。
本発明は、ポリチタノカルボシランのもつ高温耐熱性と
いう優秀な特徴を保持しつつ、非粘着性をも有する高温
調理機器用皮膜であって、完全な長期耐久性を有する非
粘着性皮膜を有すると共に、セラミック皮膜への汚染物
質の浸透による染色を防ぐ皮膜の構造及び形成方法を提
供するものである。
<課題を解決するための手段> 1.高温調理機器の調理面あるいは加熱室壁面等の基材上
に形成される皮膜であって、 この皮膜が、主成分であるポリチタノカルボシランワニ
ス、耐熱顔料にフッ素樹脂を添加した塗料が基材上に塗
布されてセラミック化したセラミック層と、 このセラミック層の上に、薄膜状にディスパージョン型
フッ素樹脂を塗布,焼成した非粘着性皮膜と、 から成る高温調理機器用皮膜の構造。
2.高温調理機器の調理面あるいは加熱室壁面等の基材上
に形成される皮膜であって、 主成分であるポリチタノカルボシランワニス,耐熱顔料
に、フッ素樹脂粉末を添加して有機溶剤で液状にした塗
料で下塗装膜層を、基材上に塗布形成した後に、 この下塗装膜層を、室温乾燥あるいは強制乾燥によっ
て、有機溶剤を揮発させ或いは半焼成状態にし、 この下塗装膜層の上に、ディスパージョン系フッ素樹脂
の液状塗料を、霜降り状或いは薄く連続して塗布形成し
て焼結する高温調理機器用皮膜の形成方法。
<作用> 上記皮膜は、下塗装膜層にフッ素樹脂粉末が含有されて
セラミック層となり、この下塗装膜層が室温乾燥或いは
半焼成状態で形成された上に上記ディスパージョン系の
フッ素樹脂の液状塗料を塗布するので、セラミック層と
フッ素樹脂皮膜との結合が強くなる。又、フッ素樹脂皮
膜は下地のセラミック皮膜層にフッ素樹脂が含有されて
いることにより、なじみが良く、非粘着性を確実なもの
とする。
<実施例> 以下本発明の実施例を図面に従って説明する。
第1図A,第1図B,第1図C,第1図Dは、本発明実施例に
係る皮膜が形成される過程を模式的に示したものであ
る。
第1図Aは焼成前、第1図B乃至第1図Dは焼結後の断
面を示している。
まず、第1図Aを参照して、基板32の上に塗料42が10〜
40ミクロン仕上げになるようにスプレー塗布される。塗
料42としては、ポリチタノカルボシラン(たとえば宇部
興産株式会社製のチラノコート)を結合剤とした有機溶
剤ワニス中に、高温に耐えるFe,Co,Mn,Cr等の金属酸化
物または複合酸化物の耐熱顔料、フッ素樹脂粉末(ヘキ
ストジャパン株式会社のフォスタフロン#9205)、増粘
剤、シリコンオイルおよび有機溶剤を混合してなるもの
を使用した。一般的な配合割合を次にまとめる。
チラノコートを含む有機溶剤ワニス ……20〜40部 耐熱顔料 ……20〜40部 フォスタフロン#9205 ……3〜20重量% 増粘剤 ……0.1〜1.0重量% シリコンオイル ……0.1〜1.0重量% 有機溶剤 ……20〜40部 なお、塗料の比重が1.1〜1.8、塗料の不揮発分が50〜70
%になるように、配合されるのが好ましい。
また、塗料の色は、耐熱顔料の成分により、黒色、茶色
または白色等にできることは言うまでもない。
基材32には、予め、脱脂、錆落し、化成処理、サンドブ
ラスト等の前処理を行なったアルミニウムめっき銅板、
13あるいは18Cr系のステンレス鋼板が用いられた。
次に、150℃20分の予備乾燥後、或は、室温乾燥後、デ
ィスパージョン型四フッ化エタノン樹脂のフッ素樹脂の
液状塗料(例えば、ダイキン工業株式会社の商標“シル
クウエア”黒色系)を薄く、霜降り状或は薄く連続して
塗布し、室温乾燥或は150℃20分の予備乾燥を経て、380
〜420℃の温度で20〜30分間焼結すると、第1図B或い
は第1図Cに示す塗膜が形成される。
第1図Bは、連続したディスパージョン型四フッ化エタ
ノン樹脂塗料を薄く塗布したとき、第1図Cは、霜降り
状に薄く塗布して仕上げた場合の成膜断面構成図であ
る。
例えば第1図Bでは、最上層部の非粘着性樹脂層38がよ
り緻密になるように、基材32の上に、主成分であるポリ
チタノカルボシランがセラミック化してなるセラミック
層34が形成されている。さらに、34上にはセラミック層
34内に顔料粒子36以外の非粘着性樹脂粉末40を含む層を
形成され、さらに四フッ化樹脂を主成分とするディスパ
ージョンタイプのフッ素樹脂塗料を薄膜コーティングし
た3層構造になっている。
又、この非粘着性樹脂粉末40を含まない層,含む層,デ
ィスパージョン層の3層構造以外に、前記非粘着性樹脂
粉末40を含まないセラミック層を省略した2層構造でも
よい。
他方、非粘着性樹脂粉末40を含む塗料で最上層部を形成
するセラミック層40の非粘着性樹脂粉末の添加配合量を
20%以上の、30,40,50,60%と増加する方法が考えられ
るが、20%以上の添加量になると、急激に表面層の強度
が低下し、もろい皮膜特性となって、手の爪で容易に傷
付きを生じ、クリする。そして、非粘着特性を失ってし
まう。各添加量の違いによる実用塗膜性能を調査する
と、上限添加量は20%であった。
上述のとおり、最上層部に非粘着性を呈する樹脂からな
る四フッ化エチレン樹脂系ディスパージョン塗料を用い
て仕上げることのできるように、このディスパージョン
型四フッ化エチレン樹脂塗料塗膜層の下に、四フッ化エ
チレン系樹脂粉末(20%以下)を含有するポリチタノカ
ルボシランを顔料粒子を主成分とする塗料の塗膜層をあ
らかじめ形成しておいて、複合積層した1体の皮膜層構
造にする。この複層構造は、2〜3層からなり、最上層
部は、従来のフッ素樹脂コーティングの表面肌である
が、下層のセラミック層の働きで、相乗効果によって、
硬く,金属ヘラ或はホーロー仕上品,ステンレス等の調
理部品と接触しても傷付きがない。又、目的の油滴等が
付着し、強固に焦げ付いても、容易に除去でき、除去し
た後の染色(シミあと)も少なく目立たない。又、高温
450℃まで耐え、密着性も良好である。
考えられる焼結の機構を説明すると、まず、チラノコー
トを含む有機溶剤ワニス,耐熱顔料を主成分とする下塗
を半焼成状態にした上に、ディスパージョン型フッ素塗
料である上塗をコーティングすることにより、当該下塗
のフッ素樹脂粉末を添加したポリチタノカルボシランの
塗膜層と上塗のディスパージョンのアルカリ性(アンモ
ニア)フッ素樹脂塗料の塗膜層の間で、相互にトルエン
などの溶剤が作用して溶け合い、層間混合層を作る。次
に、380〜420℃の焼結で、下塗のフッ素樹脂粉末と上塗
のディスパージョンフッ素樹脂粒子とが熱で混合溶融状
態になって、さらに強固に相互結合し、1体になる。焼
結時間を長くすると、下塗と上塗のフッ素樹脂が強固に
溶けあい上塗の層が厚いときでも、層間ハクリを起さな
くなる。このとき、下塗の塗料中に、チタン酸カリウム
の繊維を数%添加混合しておくと、さらに密着性が向上
し、セラミック質独特の欠陥であるマイクロクラックが
防止できる。この構造図が第1図Dである。40′がせん
い質,40″が下塗塗膜のフッ素樹脂粉末のリッチ層で、4
0′のせんい質と混合された複合層を示している。38′
は最上層部のフッ素コート部分である。
次に、本発明を第9図および第10図に示すオーブンレン
ジに適用して、適切な塗布方法、ディスパージョン型フ
ッ素樹脂塗料の積層手順、焼成条件を求めた。内箱8の
左右の側壁10,10′、底板14、背板16、前板18および前
板18と接触するドア6の裏面22には、250〜450℃の範囲
の温度に耐え得るように、アルミニウムめっき鋼板ある
いはSUS430,SUS410,SUS304のステンレス鋼板が用いられ
た。天板12にはヒータが設けられており(図示せず)、
その最大温度が800℃にもなるので、天板12には耐熱性
のSUS444等のステンレス鋼板が使用された。
実施例1 前述の一般的配合割合において、フッ素樹脂粉末(ヘキ
ストジャパン社製ホスタフロン#9205)を3,6,8,15,20
重量%と変化させて、塗料50を形成した。一方、フッ素
樹脂が0重量%(すなわち、フッ素樹脂を全く含まない
塗料52)のものも準備した。フッ素樹脂粉末を含む塗料
50を、第9図および第10図を参照して、側壁10,10′、
底板14、背板16、前板18およびドア6の裏面22に、10〜
40ミクロン仕上げになるように塗布した。塗布方法は第
2図に示すとおりである。すなわち、基材32の上に塗料
50を吹付けて、常乾又は150℃20分の予備乾燥で、溶剤
分を揮発させたのち、四フツ化エチレン樹脂のディスパ
ージョン型液体塗料43を薄く霜降り状、或は、薄く連続
して塗布する方法である。天板12には、前述のフッ素樹
脂粉末を含まない塗料52を10〜40ミクロン仕上げになる
厚さに塗布した。次に、150℃で20分間予備乾燥を行な
った後、焼付け硬化を380〜420℃で20分間行なった。
実施例2 前述の一般的配合割合において、フッ素樹脂を全く含ま
ない塗料52を準備した。このフッ素樹脂を全く含まない
塗料52を側壁10,10′、底板14、背板16、前板18、ドア
6の裏面22に10〜15ミクロンの仕上げになるように吹付
け塗布した。天板12には、フッ素樹脂を含まない塗料52
を10〜40ミクロン仕上げになるように塗布した。塗布方
法は、第3図に示すとおりである。すなわち、基材32の
上にフッ素樹脂を含まない塗料52を吹付け塗布した。そ
の後、室温に放置して、有機溶剤を揮発させた。表面に
艷がなくなったところをみはからって、その上に3〜20
重量%(3,6,8,15,20重量%が選ばれた)の範囲のフッ
素樹脂粉末を含む塗料50を、乾燥焼付け後の厚みが10〜
20ミクロンになるように塗布した。その後、室温放置乾
燥又は、150℃で20分間予備乾燥を行なった後、四フッ
化エチレン樹脂のディスパージョン型液体塗料43を薄く
霜降り状、或は、薄く連続して塗布し、150℃20分の予
備乾燥を経て、380〜420℃の温度で20〜30分間焼付硬化
を行なった。
第4図〜第8図に示す実施例は、本発明を第11図に示す
電気ホットプレートの調理面に適用したものである。本
発明を適用した電気ホットプレートの調理面は、250〜4
50℃の温度範囲の高温調理において、良好な非粘着性と
清掃性を示した。以下、塗膜の製造方法について説明す
る。
実施例3 第4図を参照して、基材32の調理面を400℃でオイル焼
きした後、ショットブラストした。得られた粗面54を清
掃、清浄した後、該粗面54上に、下塗り用の、フッ素樹
脂を含まない塗料52を10〜20ミクロン仕上げになるよう
に塗布した。その後、室温に放置して、有機溶剤を揮発
させた後、フッ素樹脂を8〜15重量%含む塗料50を10〜
30ミクロン仕上げになるように塗布した。なお、塗料は
実施例1で調合されたものと同じである。以下に述べる
実施例においても同様である。その後、室温に放置又
は、150℃で20分間乾燥した後、四フッ化エチレン樹脂
のディスパージョン型液状塗料43を塗布し、150℃20分
の予備乾燥を経て380〜420℃で20〜30分間焼付け硬化を
行なった。
実施例4 第5図を参照して、基材32の調理面を400℃でオイル焼
きした後、ショットプラストして、その表面に凹凸をつ
けた。得られた粗面54を清掃、清浄した後、粗面54上に
セラミック質のアルミナ−チタニア56の溶射を行なっ
た。その後、下塗り用のフッ素樹脂を含まない塗料52を
10〜20ミクロン仕上げになるように塗布した。次に、室
温に放置して、有機溶剤を揮発させた後、フッ素樹脂を
8〜15重量%含む塗料50を20〜30ミクロン仕上げになる
ように塗布した。この実施例では、セラミック質のアル
ミナ−チタニア56が粗面54の上に溶射されているので、
基材32と塗膜との良好な密着性が得られる。
実施例5 第6図を参照して、基材32の調理面を400℃でオイル焼
きした後、ショットブラストしてその表面に凹凸につけ
た。得られた粗面54を清浄、清掃した後、粗面54上にセ
ラミック質のアルミナ−チタニア56を溶射した。その
後、8〜15重量%のフツ素樹脂粉末を含む塗料50を20〜
40ミクロン仕上げになるように塗布した。このような実
施例であっても、良好な性能を示した。この場合、下塗
りの塗料を用いないので、製造コストが減少するという
効果を奏する。
実施例6 第7図を参照して、基材32の調理面を400℃でオイル焼
きした後、ショットプラストして、その表面に凹凸をつ
けた。得られた粗面54を清浄、清掃した後、粗面54上に
セラミック質のアルミナ−チタニア56を溶射した。その
後、ポリチタノカルボシランを結合剤としたアルミニウ
ム粉を混合したシルバー色の耐熱プライマ塗料58を3〜
5ミクロン仕上げになるように塗布した。その後、室温
乾燥し、溶剤を揮発させた後、フッ素樹脂を8〜15重量
%含む塗料50を20〜40ミクロン仕上げになるように塗布
した。この実施例では、プライマ塗料58を用いているの
で、耐食性が向上するという効果を奏する。
実施例7 第8図を参照して、基材32の調理面を400℃でオイル焼
きした後、ショットブラストして凹凸をつけた。得られ
た粗面54を清掃、清浄した後、粗面54上にセラミック質
のアルミナ−チタニア56を溶射した。その後、ポリチタ
ノカルボシランを結合剤にしたアルミニウム粉を混合し
たシルバー色の耐熱プライマ塗料58を3〜5ミクロン仕
上げになるように塗布した。その後室温で乾燥し、溶剤
揮発させた後、フッ素樹脂を含まない塗料52を10〜15ミ
クロン仕上げになるように塗布した。その後、室温で乾
燥し、フッ素樹脂を8〜15重量%含む塗料50を10〜30ミ
クロン仕上げになるように塗布し、室温で乾燥又は、15
0℃20分の強制乾燥で、有機溶剤分を揮発させた後、四
フッ化エチレン樹脂のディスパージョン型液体塗料43を
薄く、霜降り状或は、薄く連続して塗布し、150℃20分
の予備乾燥を経て、380〜420℃の温度で、20〜30分間焼
付硬化を行なった。
上記実施例では、オーブンレンジと電気ホットプレート
を例示したが、他の高温調理機器に本発明を適用するこ
とも可能である。
以上、本発明を要約すると次のとおりである。
(1)特許請求の範囲に記載のものにおいて、非粘着性
樹脂層はフッ素樹脂で形成されているが、従来技術より
実用上、高温で長期に非粘着性を示すように、セラミッ
クを形成する塗料中にフッ素樹脂粉末を添加(〜20%)
した塗料を下塗にして、上塗にディスパージョン型フッ
素樹脂塗料を薄く形成させたこと。
(2)特許請求の範囲に記載の皮膜構造の製造方法は、
前記、フッ素樹脂粉末添加のセラミック系塗料を基材の
上に塗布した上にディスパージョン型フッ素樹脂塗料を
最上層部に形成する工程において、フッ素樹脂粉末添加
のセラミック系塗料を塗布したのち、室温乾燥或は強制
乾燥によって溶剤を揮発させる或は、半焼成状態にし
て、ディスパージョン型フッ素樹脂塗料に含まれる溶剤
とアルカリ性(アンモニアなど)の作用で、溶解結合す
るようにして、塗布する工程と、最終仕上げ後、上記塗
料を焼結させる工程を備える。
(3)上記、第2項に記載の方法において、上記焼結
は、380〜420℃の範囲内で加熱することによって行なわ
れる方法。
(4)上記(1),(2)に記載の方法において、最上
層部ディスパージョン型フッ素樹脂塗料の塗布は厚み10
ミクロン以下の霜降り状或は、連続した薄膜に仕上げる
塗布方法。
<発明の効果> 以上説明したとおり、本発明の皮膜構造によれば、最
上層部に非粘着性を呈する樹脂からなる非粘着性脂(フ
ッ素樹脂)層が、従来法(時として、セラミック層内部
にフッ素粉末が多く埋没する)に比べ、確実に表層に霜
降り状或は連続して形成されるので、非粘着性におい
て、バラツキを生じない。又、塗装する設備の違いによ
る大差も生じない。
最上層部のフッ素樹脂層の密着性は、下塗にフッ素樹
脂粉末を添加したセラミック塗料を用いていることと、
下塗を塗ったあと、焼成しないで溶剤を揮発する室温設
置セッティング(例えば、塗装ブースで排気運転しなが
らコンベアを移動させて、20℃5〜10分すると、この状
態が再現する)或は、150℃前後の強制乾燥を10〜20分
行い、トルエン溶剤の浸み込ませた布でこすると溶解し
て塗料が付く、半硬化状態のいづれかを行い、最上層に
ディスパージョン型フッ素樹脂塗料のトルエン等の有機
溶剤を含む塗料で、前記、霜降り或は連続膜を形成さ
せ、予備乾燥後フッ素樹脂塗料のフッ素樹脂分が熱溶融
重合する380〜420℃20分の焼成を行い仕上げ完了とする
る。このとき、下塗のフッ素樹脂粉末を含むセラミック
塗料を塗布したのち、最終焼成の300℃以上の焼付けを
行ってしまうと、最上層部フッ素樹脂塗料層との最終焼
結完了時の密着性で層間ハクリを起こし、最上層部のフ
ッ素樹脂がフイルム状にハクリする。このとき、上塗の
フッ素コートが霜降り状、連続膜状、ほかのいづれにお
いても同様の結果である。
金属,ホーロー仕上げ,セラミック,陶器,磁器など
の硬質で、鋭角な傷付きを起こし易い調理器具,食器な
どが、たびたび接触しても、ハクリの起こさない皮膜構
造は、前記したフッ素樹脂粉末を添加したセラミック塗
装膜が下にしたことが必須の条件であり、さらに、上塗
のディスパージョン型フッ素樹脂塗料の吹付膜が厚くな
ると、フッ素樹脂本来の柔軟な性質がでて、鋭利な金属
ヘラや、ホーロートレイの接触で高温〜室温条件でハク
リ、傷付きを起こしてしまう。本発明の場合、10μ以下
の霜降り状或は連続膜にしているので、下塗のフッ素樹
脂粉末入セラミック層との相乗効果で、フッ素樹脂本来
の欠点がカバーでき、耐摩耗性,金属ヘラの使える皮膜
となっているので、電子レンジオーブン調理が高温で
も、トレイの出し入れで、皮膜がハクリしない。又、ホ
ットプレートで調理を行い、金属ヘラを用いても、ハク
リを起さないことが判明した。その他の方法で、下塗に
フッ素樹脂粉末を含有しない、セラミックコートを用い
て仕上げると、最上層部フッ素コートとの間で、十分な
密着性期待できず、金属ヘラによる摩耗性テストでも、
前記皮膜におよばず、ハクリ仕易い皮膜となる。
前記、非粘着性向上効果を、実調理でテストした結果例
を示すと、ローストチキン(若鳥一匹)をコンベクショ
ン機能で調理し、飛散した油脂分が、オーブン壁面に霧
状〜油滴状に付着し、焦げ付いた汚れを水にぬれた拭き
とり清掃紙で清掃すると、従来法のフッ素樹脂粉末を添
加したセラミック塗料を最上層部に塗布して、フッ素樹
脂リッチ層を表面に形成したものは、ほぼ、完全に近い
状態に拭きとれるが、小さい点状で焦げついた(こびり
ついた)ものは、除去するのに力がかかり、点状のシミ
が残ったりして、十分な評価がでていなかった。本発明
の皮膜構造は、それを上回わる完全なものとなり、焦げ
付き付着物が完全にとれて、付着物のあとシミ,汚れが
目立たなくなった。
一方、ホットプレートのステーキ調理テストの場合、セ
ラミック塗料中にフッ素樹脂粉末を添加した表面仕上の
従来品は、300℃に昇温したプレート面にステーキ肉を
載せて調理を行うと、調理後のホットプレートのプレー
ト表面を、清掃すると肉汁がこびりついて、クリーンに
することが難しい状態になる。本発明の皮膜構造にする
と、調理後のプレート面にこびりついた肉汁や焦げつい
た調理カスも、布や紙で拭きとれる状態になって、実用
性のある皮膜構造であることが実証され、又、金属ヘラ
を使っても、耐久性のある硬い非粘着性を示した。
本発明の工程で仕上げる理由として、従来から耐熱性
(420℃の分解開始温度)と非粘着性に優れたフッ素樹
脂コーティングの特性をセラミックに付与して、セラミ
ックとフッ素コートの相乗効果で、従来にない特性を得
ることができないか検討を進めてきた結果、その適合条
件が発見でき、本皮膜構造と特徴を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは、本発明の一実施例にかかる皮膜構造の、焼
結前の状態を断面図で示したものである。第1図B,第1
図C,第1図Dは、本発明の一実施例にかかる皮膜構造の
断面図である。第2図は、本発明にかかる皮膜構造の製
造方法を示した断面図である。第3図は、この発明の皮
膜構造の製造方法の他の例を示す断面図である。第4図
は、この発明のさらに他の実施例の断面図である。第5
図は、この発明のさらに他の実施例の断面図である。第
6図は、この発明のさらに他の実施例の断面図である。
第7図は、この発明のさらに他の実施例の断面図であ
る。第8図は、この発明のさらに他の実施例の断面図で
ある。第9図は、オーブンレンジの斜視図である。第10
図は、オーブンレンジに嵌め込まれる内箱の斜視図であ
る。第11図は、電気ホットプレートの断面図、第12図は
先行技術2の断面図である。 図において、2はオーブンレンジ、6はドア、10は側
壁、12は天板、14は底板、16は背板、18は前板、22はド
アの裏面、24は電気ホットプレート、25は調理面、32は
基材、34はセラミック層、38,38′は非粘着性樹脂層で
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高温調理機器の調理面あるいは加熱室壁面
    等の基材上に形成される皮膜であって、 この皮膜が、主成分であるポリチタノカルボシランワニ
    ス、耐熱顔料にフッ素樹脂を添加して塗料が基材上に塗
    布されてセラミック化したセラミック層と、 このセラミック層の上に、薄膜状ディスパージョン型フ
    ッ素樹脂を塗布,焼成した非粘着性皮膜と、から成る高
    温調理機器用皮膜の構造。
  2. 【請求項2】高温調理機器の調理面あるいは加熱室壁面
    等の基材上に形成される皮膜であって、 主成分であるポリチタノカルボシランワニス,耐熱顔料
    に、フッ素樹脂粉末を添加して有機溶剤で液状にした塗
    料で下塗装膜層を、基材上に塗布形成した後に、 この下塗装膜層を、室温乾燥あるいは強制乾燥によっ
    て、有機溶剤を揮発させ或いは半焼成状態にし、 この下塗装膜層の上に、ディスパージョン系のフッ素樹
    脂の液状塗料を、霜降り状或いは薄く連続して塗布形成
    して焼結する高温調理機器用皮膜の形成方法。
JP17030889A 1988-11-09 1989-06-30 高温調理機器用皮膜の構造及びその形成方法 Expired - Fee Related JPH0677544B2 (ja)

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