JPS5821545B2 - ふっ素樹脂皮膜の形成方法 - Google Patents

ふっ素樹脂皮膜の形成方法

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JPS5821545B2
JPS5821545B2 JP2284880A JP2284880A JPS5821545B2 JP S5821545 B2 JPS5821545 B2 JP S5821545B2 JP 2284880 A JP2284880 A JP 2284880A JP 2284880 A JP2284880 A JP 2284880A JP S5821545 B2 JPS5821545 B2 JP S5821545B2
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film
fluororesin
steel plate
test
composite film
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JP2284880A
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繁弥 華園
幸一 信川
幸禧 砂田
義孝 森
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ARAKAWA KINZOKU KOGYO KK
NITSUKEN TOSO KOGYO KK
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ARAKAWA KINZOKU KOGYO KK
NITSUKEN TOSO KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、はうろう皮膜面にふっ素樹脂皮膜を形成す
る新規な方法に関する。
しかしてその目的は、はうろう用鋼板(以下母材鋼板と
いう)の表面に形成したほうろう皮膜面にふっ素樹脂を
塗布して該樹脂皮膜の剥離が全くなく、かつ耐ひつかき
性および特に熱時における耐摩耗性にすぐれた耐食性皮
膜を合理的かつ効果的に得る方法を提供することにある
従来、はうろう皮膜面にふっ素樹脂皮膜を形成する場合
は周知のように、はうろう皮膜面が平滑に過ぎるために
、ふっ素樹脂の付着強度が甚だ弱く、非実用的であるこ
とから、これが改善策として、(1)母材鋼板面に塗布
したほうろうの上塗り表面を軽くプラストすることによ
り核部に凹凸を形成する方法、または(2)前記鋼板に
施したほうろうの下塗り表面にアルミニューム用フリッ
トを霧状に塗布焼成して凹凸表面を形成する方法などが
行われて来た。
しかしながら(1)にあってはブラストの強弱によって
粗面の形状が一様でないばかりでなく、局部的に母材鋼
板面が露出する等の欠点があり、しかもこの方法は母材
鋼板に予めほうろうを下塗り後高温焼成し、しかる後再
び核部にほうろうを上塗りして、高温焼成するという多
工程にわたる繁雑さがある。
また(2)の場合においても前記の如く2回にわたるほ
うろう加工を必要とするために工程上の複雑さは(1)
同様避けられない。
こへにおいて本発明は、本発明者等が前記の欠点を解消
すべく種々研究の結果1回のみの加工処理によって母材
鋼板面に前記複合皮膜を合理的かつ効果的に形成すると
又もに、高温処理回数を減じてふっ素樹脂皮膜形成時に
おける最適な表面あらさを有せしめ得ることを見出し本
発明を完成した。
こ瓦に使用するフリットとしては、母材鋼板面にほうろ
う皮膜を形成した時に、一部再結晶粒を生成する如き例
えば日本フェロ−社製XG−147および#1091の
混合フリットを用いて満足されるものであるが、この使
用は皮膜の表面に光沢を附与する結果となるばかりでな
く、生成する膜面のあらさば再結晶粒の多少によって異
るとしても、平均自乗あらさくRMS)は約4μであり
、1mm長間の山の数は4〜5ケに過ぎない。
このため、その上面にふっ素樹脂を塗布した場合に、該
樹脂皮膜の複合皮膜えの付着力が弱く実用件に欠ける。
しかるに上記特性をもつフリットに例えばアルミナ粉末
粒子を添加するときは、生成皮膜の表面は光沢がなく、
いわゆるツヤ消し状となり、かつその表面あらさば添加
粉末粒子の大きさおよび量の多少によって異なるが、確
認できる前記三者(表面あらさに及ぼす粒子の大小およ
び添加量)の関係は次の通りである。
アルミナ粉末の添加量は、260〜360メツシユ(粒
子)の範囲において、フリツ)100重量部当り5〜1
5重量部である。
この時のRMSは7〜13μとして得られ、1間長間に
確認される山の数は10〜15ケである。
従って腰部にふっ素樹脂を塗布する時に、生成する樹脂
皮膜は前記複合皮膜に強固に付着する。
このように皮膜生成時において再結晶粒を生成する如き
フリットのみで形成される皮膜は前記のように、その表
面に凹凸を形成するが、その状態は凸部の形成よりはむ
しろ凹部を形成する傾向が強く、凸部は比較的なだらか
な山型を示し凹部は深いくさび型をなすものである。
また上記とは逆に再結晶粒を生成しないようなフリット
に、アルミナ粉末またはシリカ粉末もしくはそれらの混
合粉末を添加して生成した皮膜(特願昭54−1193
18号)は凹凸形状の表面をつくるが、その状態は四部
より−も凸部が多く形成され、凸部が鋸歯状を示すのに
対し、凹部は比較的浅い。
このことは小板式あらさ試験器により確認することがで
きる。
この発明は上記する如く、相反する特性を具えて相反す
る効果を奏する前記各物質を有効利用したところに本発
明の主要な意義があり、それら両者から生成される複合
皮膜面にふっ素樹脂皮膜を形成した時に、その付着を強
大ならしめた点に真の特徴がある。
従ってその実施態様では、適用するフリットの組成を例
えば5iO234〜45%、Na2015〜18%、K
2O2,5〜4.5%、B2O33〜9%、Al203
20〜40%、Ca04〜6%、Na5iF5〜8%、
BaO2〜3%、Ti023〜5%の如く再結晶粒の生
成要素であるTiO□を含有せしめることにより凹部を
形成するとともに、アルミナ粉末またはシリカ粉末もし
くはそれら混合粉末を添加することにより凸部を形成す
るものであって、カミる複合皮膜にふっ素樹脂を塗布す
ることからなるものである。
このため被塗布樹脂はよくその凹部な充満するとへもに
凸部を被覆して複合皮膜の現出がなく、両皮膜の付着を
一層強大ならしめる効果を奏し層間剥離を皆無ならしめ
るものである(実施例参照)。
しかも上記において複合皮膜表面のあらさが前記する如
<RMS 7〜13μの大きな数値で示されるにも拘わ
らず、凸部のみで形成されたときの場合と異り、腰部に
塗布されたふっ素樹脂皮膜の表面が比較的滑かであると
いう特長をも併せ有する。
このことは前記樹脂皮膜の複合皮膜への付着強度の強太
さと相俟って、その表面滑性と非粘着性とからする実用
上の利点は特に太きい。
また、この発明はすでに述べたように、ふっ素樹脂皮膜
の形成過程におけるほうろう焼成が従来の2回に対し1
回だけで済むので、省エネルギーの見地からしても最も
望ましい方法として評価される。
さらにこの発明は、ふっ素樹脂皮膜がその下層を形成し
ている複合皮膜の凹部に緊密強固に付着しているために
、樹脂膜は良好な耐ひつかき性と耐摩耗性とを有し、特
に熱時における耐摩耗性においては市販品と比し遥にす
ぐれ、しかも耐食性においてもすぐれている。
以上説明したようにこの発明によれば、母材鋼板面に設
けたほうろう皮膜面に塗布したふっ素樹脂皮膜が前記す
る如き諸効果を遺憾なく発揮するものであるから、従来
この種製品の母材金属として賞月されて来たアルミニウ
ムまたはその合金類に代え鋼板の使用が可能となり、従
ってその製品例えば鍋、フライパン、ホットプレート等
の家庭用品に至るまで本方法を適用することにより、製
品のすぐれた実用性と相俟ってその低廉化が期待でき、
広範な用途を期待することができる。
以下、本発明を実施例によってさらに具体的に説明する
実施例 1 母材鋼板(はうろう用鋼板)の200mmX200mm
×1.2mmをほうろう加工時の前処理法(常法)によ
って付着脳油をアルカリ洗滌により除去後、湯洗、水洗
し、15%硫酸水溶液中に8分間浸せきした後水洗乾燥
する。
次いで常法によりニッケルフラッシュを行い、水洗、中
和、水洗後加熱乾燥する。
をボールミルで6時間ミル引してスリップを得る次いで
得られたスリップを前述の処理を施した母材鋼板表面に
このスリップを常法により塗布し820℃、5分間焼成
する。
この複合皮膜表面は光沢がなく、その厚さは110μで
あり、表面あらさはRMSで10〜12μであった(小
板式あらさ針使用)。
1nm長間に存在する山の数は14ケであった。
次にこの表面にふっ素樹脂ノ°ライマーを膜厚8〜lO
μとなる如く常法により塗布し。
常温乾燥後ふっ素樹脂上塗を膜厚的20μとなる如く塗
布し、430℃で3.5分間焼成後これを供試片として
次の試験に供したがその結果は極めて満足すべきもので
あった。
(1)付着試験のため得られた供試片の樹脂皮膜面に片
刃安全かみそりによって2.5mvt×2.5mmのカ
ットをlOOケ(クロスカット)を設け、該クロスカッ
ト面にセロテープを圧締粘着させた後、常法により剥離
試験20回繰返し行ったが全く異常はなかった。
(2)前記供試鋏片を煮沸水中に投入し30分(保持時
間)後取出し直ちに前記同様のクロスカットを行い、セ
ロテープ粘着による剥離試験を20回行ったが、前記同
様異常は全く認められなかった。
り(3)耐摩耗試験を行うためステンレス製ワイヤータ
ワシすなわち、ナス18−8ステンレススチールたわし
く日本精練社製)を用い常温で2.4kg垂直垂直下に
速度60回/分で表面を10000回こすり、1000
0回終了後メチル・エチル・ケトン(MEK)を布につ
げステンレスの摩耗粉末をふきとり、30倍拡大鏡によ
り異常の有無を点検したが摩耗による複合皮膜の露出は
全く見られなかった。
(4)熱時における摩耗度試験のため、前記供試片を1
65℃(表面温度)に加熱し、前記常温試験と同条件下
で1oooo回こすり、又これとは別に、サラダ油を補
給しながら165℃の加熱下で10000回こすった。
常温時の試験終了後と同一方法により異常の有無を点検
したが摩耗による複合皮膜の露出はいずれも全く見られ
なかった。
またコイン状のもので引っかきを行ったが、きすは生じ
なかった。
実施例 2 母材鋼板の200m1X 200mmX 1.277X
771を実施例1と同様に処理する。
次に をボールミルで6時間ミル引きしてスリップを得た後、
該スリップを実施例1と同様に前記被処理母材鋼板の表
面に塗布し820℃で5分間焼成を行った。
得られた複合皮膜の厚さは120μであり、表面凹凸の
あらさはRMS 8〜10μで、■龍長間の山の数は1
1〜14ケであった。
次いで、この表面に実施例1と同様にふっ素樹脂塗膜を
形成せしめた後これを供試片として、付着試験、耐α摩
耗試験、熱時摩耗試験および引っかき試験に供したが、
その結果はいずれも実施例1同様異常は認められなかっ
た。
実施例 3 母材鋼板の200.mmX 200mmX 1.2mm
に実施例1と同様の前処理を行った。
次に をボールミルで6時間ミル引きをしてスリップを得、次
いでこのスリップを実施例1同様に前記被処理母材鋼板
表面に塗布し820℃で5分間焼成した。
この場合皮膜の厚みは110μ、あらさはRMS 7.
5〜9 μであり、111t1n長間の山の数は12〜
14ケであった。
次いでこの表面に実施例1と同様にしてふっ素樹脂を塗
布、焼成後、該供試片について付着試験、耐摩耗試験(
室温および熱時(165℃)の場合を含む)および引っ
かき試験を行ったが、その結果はいずれも実施例1同様
異常がなく満足すべきものであった。
実施例 4 母材鋼板の200m1X 200mmX 1.2mvt
に実施例1と同様の前処理を施した後、核部に をボールミルで6時間ミル引きして得たスリップを実施
例1と同様に塗布し、820℃、5分間焼成した。
この複合皮膜の厚さは130μで表面凹凸のあらさば1
7〜20μ、山の数は9〜11ケ/mmであった。
ついでこの表面に実施例1と同様にふっ素樹脂を塗布、
焼成後該供試片について実施例1同様の試験を行ったが
、極めて良結果を得た。
実施例 5 実施例1同様の母材鋼板に同様の前処理を施した後、核
部に をボールミルで6時間ミル引きして得たスリップを実施
例1と同様に塗布し、820℃、5分間焼成した。
この複合皮膜の厚さは120μで表面凹凸のあらさは1
8〜20μ、山の数は8〜10ケ/mmであった。
この表面に実施例1と同様にふっ素樹脂を塗布、焼成後
世試片を実施例1同様の試験に供したが、その結果は良
好であった。
実施例 6 実施例1同様の母材鋼板に同様の前処理を施した後、核
部に をボールミルで6時間ミル引きして得たスリップを実施
例1と同様に塗布し、820℃、5分間焼成した。
この複合皮膜の厚さは125μで表面凹凸のあらさば1
7〜19μ、山の数は7〜10ケ/龍であった。
この表面に実施例1と同様にふっ素樹脂を塗布、焼成後
該供試片を実施例1同様の試験に供した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 はうろう用鋼板の表面に皮膜形成時に一部再結晶粒
    を生成する如きフリットとアルミナ粉末またはシリカ粉
    末の単体もしくはそれらの混合粉末からなる凹凸形状の
    表面を有する複合皮膜を形成し、該皮膜表面にふっ素樹
    脂を塗布することを特徴とするふっ素樹脂皮膜の形成方
    法。
JP2284880A 1980-02-27 1980-02-27 ふっ素樹脂皮膜の形成方法 Expired JPS5821545B2 (ja)

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JPS56121667A JPS56121667A (en) 1981-09-24
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JP2008000703A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Daito Paint Kk 滑り性に優れた板の製造方法
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