JPS63242838A - 枚葉物の送り出し装置調整システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、枚葉物の送り出し装置調整システムに係り特
に、枚葉物パイルが圧着装置によって送り出しローラユ
ニットに圧着され、該ローラユニットがその都度これに
当接する枚葉物を送り出して搬送路に供給し、その際に
圧着装置の圧着力が実際値として評価され、比較プロセ
スに関連して最適な値に調整される形式の調整システム
に関する。

［従来の技術］ この種の調整システムとして既に公知となっている、例
えばドイツ連邦共和国特許出願公開第３，４３４，７８
０号の明細書によるシステムは、自動現金支払機内に収
納された容器から金銭証券、つまり紙幣を送り出すプロ
セスに係るものである。この種の装置は極めて確実に且
つ精密に作動しなければならず、そのためのキーポイン
トは、圧着装置により容器内の紙幣パイルにひいては送
り出しローラユニットに作用せしめられる圧着力を最適
な値に調整することにある。上述した公知の調整システ
ムにおいては、現金容器内で圧着プレートを紙幣パイル
に圧着する電気的な駆動モータの出力が調整されるよう
になっており、従って紙幣パイルは所定の圧着力で送り
出しローラユニットに圧着される。この圧着力は、測定
されて実際値として制御回路に伝送される。

このような方式によれば、確かに圧着力をかなり正確に
設定値に応じて調整することが出来る。

とはいえ、先ずこの種の設定値を実験的に検出し、次い
で所定の枚葉物データ（種類および寸法）について常に
一様な値を制御回路に送らねばならない。

この種の調整システムは、取扱う枚葉物の特性が１つの
枚葉物パイル内でほぼ一定である場合、つまり、各枚葉
物が新しく、折目や皺が形成されていない互いに等しい
品質のものである場合にのみ申分なく機能する。黙しな
がら、紙幣の送り出し装置ではこのように最適な条件を
期待することは出来ず、公知の調整システムで用いられ
る設定値は個々の紙幣パイルにとって決して最適なもの
ではないので、送り出しローラユニットにおける不十分
な又は過度に大きな圧着力に起因するような送り出しミ
スを避けることが出来ない。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明のｗｌ、題とするところは、実験的にではなく、
その都度の送り出しプロセスを評価することによって検
出された常に最適な設定値に応じて調整を実施しうるよ
うにすることにある。

［課題を解決するための手段］ 上記の課題を解決すべく提案された本発明のシステムに
よれば、冒頭に述べた形式の調整システムにおいて、圧
着力に関する比較値が調整プロセス中に少くとも２つの
送り出しプロセスに必要な時間の比教から導き出され、
これらの時間の合致が圧着力の最適値に達したことの判
定基準として評価される。

［発明の作用と効果］ 本発明の根底には、送り出しローラユニットにおける枚
葉物パイルの最適な圧着力と送り出しプロセスに要する
時間との間に成る関係が成立するという認識がある。連
続した送り出しプロセス中に、ダブルフィード（二重送
り）を惹起することなく、この時間が最小値をとるなら
ば、それが最適な圧着値に遠したことを意味する。この
ことは、種々異る枚葉物を用いた各種の送り出し装置の
長時間稼動によって確認することが出来た。所定の送り
出しローラ回転数における最適な、つまりミスのない送
り出し操作は、最大送り出し速度とも好都合な形で関連
している。従って、本発明による調整システムを応用す
るならば、送り出しローラユニットにおける圧着力の自
動的な整合が行われるので、かなりその性質に差のある
枚葉物をも１枚づつに分離するいわゆる「単葉化」が可
能ならしめられ、このことは特に該システムを現金支払
機に用いた場合にその項著な改良状態が判明する。

その都度の送り出しプロセスに要する時間を、送り出し
プロセスの開始時点と、送り出された枚葉物が搬送路に
設けられたセンサ装置を通過する時点との間で測定する
と有利である。この場合のセンサ装置としては、例えば
枚葉物の搬送装置に搬送プロセスを監視するためいづれ
にぜよ設けられる光電バリア乃至フォトセンサを用いる
ことが出来る。本発明による調整システムでは常に少く
とも２つの時間がその合致に関して評価されるので、セ
ンサ装置と送り出し位置との間隔は時間評価にとって重
大なものではない。とは言うもののセンサ装置から送り
出し位置までの距離を少くとも１枚の枚粟物長さに等し
い値にしておくならば、より正確な時間評価を行うこと
が可能になるので有利である。

送り出しプロセス開始時点の判定基準を送り出しローラ
駆動装置の始動（スイッチオン）におくと効果的である
。送り出しローラの駆動装置は送り出そうとする各１枚
の枚葉物ごとにオン・オフされねばならないので、例え
ば送り出しローラの電磁クラッチを接続するための信号
を、時間測定のスター５７７１１８号として用いれば、
この時間測定を難な〈実施することが出来る。

［実施例］ 次に、現金支払機に応用した本発明による調整システム
の実施例を添付図面にそくして詳細に説明する。

第１図には現金支払機に用いられるような銀行券容器１
０が縦断面で概略的に示され、更に、この銀行券容器１
０に配属された送り出しローラ２４と搬送ローラ２６，
２８．２９．３０とが示されている。これらのローラは
銀行券容器１０を挿入する図示されてない現金支払機に
所属している機素である。１台の現金支払機には、第１
図に示された形式による容器を複数個互いに並列的また
は上下に配置しておくことが出来る。

この銀行券容器１０は、背面壁１１と底面１２と前面壁
１３と天井面１４とを有している。５１行券容器１０内
に収容された銀行券パイル１６は、圧着プレート２０に
より銀行券容器１０の前面壁１３に圧着される。圧着プ
レート２０は、そのため銀行券容器１０内でこのプレー
トを担持している駆動装置３６によりガイドレール２１
．２２に沿って走行可能である。この駆動装置３６は、
有利には電気的なステップモータとして構成され、その
運転は、後述する形式により制御される。第１図には歯
付きレールとしてのガイドレール２１が略示されている
が、このレールに沿ってビニオン１つが案内されており
、ピニオン１９は圧着プレート２０に支承されており、
駆動装置３６であるステップモータによって駆動される
。これとは別の同形式による駆動要素をガイドレール２
２に沿って走行させ、矢張り駆動装置３６であるステッ
プモータを介して駆動することが可能であるが、これは
第１図には示されてない。

銀行券容器ＩＯの前面壁１３には送り出し開口部１５が
形成されており、第１図に符号２４で示されたような送
り出しローラから成る送り出しローラユニットがこの送
り出し開口部１５内に係合する。この送り出しローラ２
４は、図示されてない形式により電磁クラッチと結合さ
れた駆動軸２５上に装着されており、この電磁クラッチ
を介して矢張り図示されてない現金支払機のローラ駆動
装置に連結することが出来る。

銀行券容器１０の正面上縁部には更に１つのスリット状
開口部１７が受けられており、送り出しローラ２４がそ
の駆動軸２５を介して駆動されると、送り出された銀行
券がスリット状開口部１７から上方に移動せしめられる
。送り出しローラ２４は、適宜な断続的作業形式により
順次上記パイル１６の銀行券を送り出し用のスリット状
開口部１７から上方に送り出す、第１図には、この状態
が銀行券を示す１点鎖線１８によって示されている。次
いでこの銀行券１８は、対向ローラである搬送ローラ２
８と向き合って駆動軸２７に装着された搬送ローラ２６
の範囲に達する。これら２つのローラ２６，２８は、互
いに逆向きの回転方向に基づいて、送られる銀行券の枚
数を１枚のみに制限している。誤った送りにより同時に
２枚の銀行券が送り出されようとした場合には、１枚の
銀行券が対向ローラである搬送ローラ２８によって押し
戻され、この種の機械において自体公知である図示され
てない形式により保管される。送り出された銀行券１８
は搬送ローラ２６により次の搬送経路、つまり別の２つ
の圧着ローラである搬送ローラ２９．３０と案内条片３
１とによって規定される経路に送られ、更に第１図に矢
印３２により示された方向で収集コンベヤ上に移行され
る。

２つの圧着ローラである搬送ローラ２９，３０の間には
、例えばフォトセンサとして構成することのできるセン
サ装置３３が設けられている。各銀行券の通過はこのセ
ンサ装置３３によって確認され、その際にセンサ装置３
３から出される信号が駆動装置３６であるステップモー
タの調整に関して後述するような形式に応じて利用され
る。

送り出しローラ２４の駆動軸２５は、第１図に太い矢印
で示されたように、駆動装置３６であるステップモータ
から圧着プレート２０と銀行券パイル１６とを経て送り
出しローラ２４に及ぼされる圧着力を測定するためのパ
ワー測定装置４８に連結されている。送り出しプロセス
に要する圧着力は、ダブルフィードを防止する一方、枚
葉物を１枚づつ正しい順序で誤りなく送り出すため、所
定の範囲内の値をとらなければならない。特に銀行券を
１枚づつ分離する単葉化プロセスに際しては、各銀行券
がそれぞれ著しく異なった性質を示すので、圧着力を最
適な値に維持することが極めて重要なポイントになる。

第２図には、駆動装置３６であるステップモータによっ
て生ぜしめられる圧着力を各校葉物パイル乃至各銀行券
パイルごとに最適とされる値に保つための本発明による
調整方式が、駆動装置３６であるステップモータの制御
回路として示されている。駆動装置３６であるステップ
モータの出力Ｋ　＋は、圧着グレート２０を介して銀行
券パイル１６に伝達され、ひいては送り出しローラ２４
が銀行券パイル１６によって圧着され、その圧着力がパ
ワー測定装置４８によりに２として評価される。この圧
着力に２は、ステップモータ３６の出力に１から銀行券
パイル１６と圧着装置との摩擦損に相当する値を減じた
数値をとる。パワー測定値４８から出されるパワー信号
の電気的な振幅は、第２図に示された調整システムの運
転電圧値と基準電位値との中間にある値を有している。

この値はアナログ比較器５０内で所定の比較値と比較さ
れ、その結果、値が制御装置５２に送られ、制御装置５
２がその値に応じて駆動装置３６であるステップモータ
を制御する。

この比較値は圧着力に２として最適であると想定された
値によって規定され、銀行券容器１０が現金支払機内に
挿入されると同時にデジタル値として中間メモリー３９
内に送り込まれる。更に、このデジタル値は、デジタル
／アナログ変換器５６でアナログ値に変換されてからア
ナログ比較器５０に送られる。このような信号伝送方式
によれば、最初の送り出しプロセス開始前に圧着力に２
の仮想最適値をセットすることが出来る。

次に、後続の各送り出しプロセス中におる圧着力に２の
調整方式を述べる。

送り出しローラ２４の駆動軸２５を現金支払機の駆動装
置に連結するための図示されてない電磁クラッチを々駆
動させる信号は、スタートアップ信号として計数パルス
発生器３７に伝送される。この計数パルス発生器３７に
おける該当のインプットは、送り出しローラユニットと
運転結合状態を示すために符号２５であられされている
。つまり、この計数パルス発生器３７は、各送り出しプ
ロセスの開始と同時に始動される。更に、この計数パル
ス発生器３７に設けられたストップインプラｉ・には、
送り出された銀行券１８の前縁部が第１図による搬送ユ
ニット内でセンサ装置３３を通過した際に、センサ装置
３３からの信号が与えられる。

計数パルス発生器３７におけるこのストップインプット
は、符号３３で示されている。つまりこの計数パルス発
生器３７が発生する計数パルスは、送り出しプロセスの
開始時点と、送り出された銀行券１８の前縁部がセンサ
装置３３の傍を通過する時点との間の時間に関するパル
スであり、その計数パルス数がカウンタ３８に送られる
。カウンタ３８によってその都度カウントされた計数値
は、例えばセンサ装置３３の信号によって惹起されるよ
うな図には詳しく示されていない形式に基いて、比較器
４０並びに中間メモリー３９（信号記・臆器：ラッチ）
に送られる。比較器４０は２つのアウトプットを有して
おり、その都度送られて来た計数値を中間メモリー３９
から取出される計数値、つまり想定された最適値に相当
する値もしくは先行送り出しプロセスにおける値に等し
い値と比較する。比較器４０の各アウトプットから発生
される信号は、それぞれそのインプット信号より大でる
か小であるかの関係をあられしている。第２図にはこの
比較器４０の各アウトプットがそれぞれく。

〉のマークで示されている。

比較器４０からの各アウトプット信号は、駆動装置３６
であるステップモータの回転方向を制御するために用い
られる制御装置５２に送られる。

カウンタ３８により数えられた計数パルスの数が中間メ
モリー３９に記憶されている値より大きい場合には、比
較器４０が「より大」の信号を発生するので、駆動装置
３６であるステップモータの回転方向は出力に１を増大
させるように制御される。制御装′１１．５２はその中
で規定されたパルス数を駆動装置３６であるステップモ
ータに与え、これによって出力に１が所定の値だけ変動
せしめられる。

比較が行われる都度、カウンタ３８の内容は中間メモリ
ー３９に貯えられて、後続送り出しプロセスのための目
標値（基準値）として用いられる。

その結果として、各送り出しプロセスごとに圧着力が高
められることになる。何故ならば、銀行券１８と送り出
しローラ２４との間のスリップ度は圧着力の増大に伴っ
て漸次減少するからである。

然しながら過度に高い圧着力は搬送ローラ２６と対向ロ
ーラである搬送ローラ２８とのローラ組による単葉化機
能を低下させ、ひいてはダブルフィードの恐れが生ずる
ので、そのことは自体公知の従って第１図には示されて
ない形式によって検出され、制御インプット５４を介し
て制御装ｆｆ１５２に伝えられる。

ダブルフィード・メッセージは、制御装置５２により圧
着力を減少させる命令として通訳される。

かくして駆動袋ｒＩ！、３６であるステップモータは圧
着力を低下させるような回転方向で駆動される。

その圧着力の最適な値が得られるのは、カウンタ３８の
内容と中間メモリー３９の内容とが合致した場合、つま
り比’Ｆｌｆ’器４０から「より大」または「より小」
のメツセージが出された状態に達し、ダブルフィー１ζ
が生じない場合である。

更に、銀行券パイル１６から銀行券１８が送り出される
ごとに圧着力は所定の割合で低下する。その結果、所定
数の銀行券１８が送り出された後ではカウンタ３８の内
容が中間メモリー３９の内容より大になる。このような
場合には、圧着力が既述の形式に基いて後調整される。

【図面の簡単な説明】

第１図は送り出し及び搬送ローラユニットが配属された
銀行券容器を概略的に示した断面図、第２図は第１図に
よる装置に応用される圧着力調整システムの方式構成図
である。 図中、１０は銀行券容器、１１は背面を、１２は底面、
１３は前面壁、１４は天井面、１５は送り出し開口部、
１６は銀行券パイル、１７はスリット状開口部、１８は
銀行券を示す１点鎖線、１９はピニオン、２０は圧着プ
レート、２１．２２はガイドレール、２４は送り出しロ
ーラ、２５は駆動軸、２６は搬送ローラ、２７は駆動シ
ャフト、２８は対向ローラ、２９．３０は圧着ローラ、
３１は案内条片、３２は銀行券の移行方向を示す矢印、
３３はセンサ装置、３６は駆動装置（ステップモータ）
、３７は計数パルス発生器、３８はカウンタ、３９は中
間メモリ、４０は比較器、４８はパワー測定装置、５０
はアナログ比較器、５２は制御装置、５４は制御インプ
ラ）へ、５６はデジタル／アナログ変換器、Ｋ１はステ
ップモータの出力、Ｋ２は圧着力である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、枚葉物パイルが圧着装置によって送り出しローラユ
   ニットに圧着され、該ローラユニットがその都度これに
   当接する上記枚葉物を送り出して搬送路に供給し、その
   際に上記圧着装置の圧着力が実際値として評価され、比
   較プロセスに関連して最適な値に調整される形式の枚葉
   物の送り出し装置調整システムにおいて、上記圧着力に
   関する比較値が調整プロセス中に少くとも２つの送り出
   しプロセスに必要な時間の比較から導き出され、これら
   の時間の合致が上記圧着力の最適値に達したことの判定
   基準として評価されることを特徴とする枚葉物の送り出
   し装置調整システム。 ２、その都度の上記送り出しプロセスに要する時間が、
   上記送り出しプロセスの開始時点と、送り出された上記
   枚葉物が搬送路に設けられたセンサ装置を通過する時点
   との間で測定されることを特徴とする請求項１に記載の
   調整システム。 ３、上記センサ装置から送り出し位置までの距離が少く
   とも上記枚葉物の長さに等しくなるように設計されてい
   ることを特徴とする請求項２に記載の調整システム。 ４、上記送り出しプロセス開始時点の上記判定基準が送
   り出しローラ駆動装置の始動におかれていることを特徴
   とする請求項２または３に記載の調整システム。 ５、その都度の上記送り出しプロセスに要する時間がパ
   ルスの計数によって規定され、それぞれ２つの送り出し
   プロセスの計数値がより小であるかより大であるか等し
   いかを評価する装置に伝送されることを特徴とする請求
   項１ないし４のいずれかに記載の調整システム。 ６、上記圧着力を低下させる制御値としダブルフィード
   ・メッセージが用いられることを特徴とする請求項５に
   記載の調整システム。