JPS632074A - 静電荷像現像用トナ− - Google Patents

静電荷像現像用トナ−

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JPS632074A
JPS632074A JP61163371A JP16337186A JPS632074A JP S632074 A JPS632074 A JP S632074A JP 61163371 A JP61163371 A JP 61163371A JP 16337186 A JP16337186 A JP 16337186A JP S632074 A JPS632074 A JP S632074A
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resin
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俊一 千葉
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哲 井上
Yasuo Asahina
安雄 朝比奈
Hiroyuki Fushimi
寛之 伏見
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 戎夏立災 本発明は静電荷像現像用トナーに関し、詳しくは、特定
の結着樹脂を用い、これに特定の化合物を荷電制御剤(
極性制御剤)として含有せしめてなる静電荷像現像用ト
ナーに関する。
丈來技五 電子写真感光体や静電記録体などのうえに形成された静
電潜像を現像する手段としては、液体現像剤を用いる方
式(湿式現像法)と、結着樹脂中に着色剤を分散させた
トナー或いはこのトナーを固体キャリアと混合した一成
分型乃至二成分型乾式現像剤を用いる方式(乾式現像法
)とが−般に採用されている。そして、これら方式には
それぞれ長所・短所があるが、現在では乾式現像法が多
く利用されている。
ところで、前記のトナー(現像粉)においては単に結着
樹脂に染料、顔料などの着色剤を分散させただけのもの
では望ましい帯電性が得られないため、これに荷電制御
剤(極性制御剤)が適当量添加されているのが普通であ
る。従来の荷電制御剤の代表例としては、(i)トナー
に正電荷を与えるものとして例えばニグロシン系染料が
、また(ii)トナーに負電荷を与えるものとして例え
ば含クロムモノアゾ錯体、含クロムサリチル酸化合物錯
体、含クロル有機染料(銅フタロシアニングリーン、含
クロルモノアゾ染料)のごとき含金属染料があげられる
。だが、こうした従来の荷電制御剤は大力有色物質であ
るか。
結着樹脂との相溶性又は濡れ性に劣り或いは昇華性であ
るために長期にわたって良好な荷電制御性をもたない物
質であるか等のため、電子写真用トナー特にカラートナ
ーには不向きである。
加えて、こうした従来の荷電制御剤を含有したトナーは
初期には良好な現像特性を示すものの寿命が短かく連続
複写で逆帯電を起すなど安定した帯電性(Q/M)が得
られず、 かつ、環境安定性(温湿度変化に対する安定
度合い)が悪いといった欠点や、3色又は4色重ねの転
写性に劣るといった欠点をもっている。なお、これら従
来の着色剤及び荷電制御剤については特公昭48−25
941号、特公昭48−26784号、特公昭49−2
0225号、特開昭50−140137号、特開昭50
−142037号、特開昭50−142038号、特公
昭46−43440号、特公昭48−30899号、特
公昭49−46423号、特公昭49−26909号、
特開昭49−51949号、特開昭49−134303
号などの公報に開示されている。
もっとも、トナーを負帯電に制御するために結着樹脂と
して塩素化パラフィン、不飽和ポリエステルなどを使用
することや、当初から一種の架橋構造を有した特定のポ
リエステル樹脂(非線状化低融点芳香族樹脂とサリチル
酸キレート化物との反応物のごときもの)を使用するこ
とは知られている(特開昭59−29259号公報)が
、これら樹脂ではバインダーとしての所望の分子量が得
られに<<、そのためトナーとしての重要な熱特性(定
着時ヒートロールでの溶融特性)が得られずヒートロー
ラへのコピー巻き付きによるコピー排出ミス、ペーパー
上のトナー像がローラー面へ移行し文字が不鮮明となる
オフセット現象を起こしやすいといった不都合が認めら
れていた。
目     的 本発明の第一の目的は、無色の極性制御剤を含有させる
ことにより1色材本来の色を損なうことなく長期にわた
って負に荷電制御された一成分型乃至二成分型乾式現像
剤におけるトナーを提供するものである。本発明の第二
の目的は、連続複写でも逆帯電トナーの発生が起らず、
地汚れ(カブリ)のない鮮明な画像が常に得られ。
しかも耐久性かつ環境安定性にすぐれた静電荷像現像用
トナーを提供するものである。本発明の第三の目的は、
オフセット現象を起こすことがなく、またフルカラーの
多重転写性にすぐれた乾式カラートナーを提供するもの
である。
構   成 本発明は着色剤、結着樹脂および荷電制御剤を主成分し
た静電荷像現像用トナーにおいて、該結着樹脂がビスフ
ェノール型ジオールと多価カルボン酸とから合成される
ポリエステル樹脂であり、かつ、該荷電制御剤がサリチ
ル酸金属塩及び/又はサリチル酸誘導体の金属塩である
ことを特徴としている。
ちなみに1本発明者らは乾式トナーの現像特性、転写性
などについているいろ研究し検討したところ、結着樹脂
として特定のポリエステル樹脂が用いられ、かつ、荷電
制御剤としてサリチル酸の金属塩(特に亜鉛塩が望まし
い)及びサリチル酸誘導体の金属塩(特に亜鉛塩が望ま
しい)が用いられた際にはきわめて良好なトナーが得ら
れることを確かめた。本発明はそうした知見に基すいて
なされたものである。
なお、トナー用バインダー(結着樹脂)に上記特定され
たのとは異なる通常のポリエステル樹脂を適用すること
自体は従来知られていたが、これに着色剤(顔料、染料
)を分散させたトナーでは着色剤の選択や分散性の違い
などにより複写時での帯電性が不安定になり、良質の画
像が得られないというのが実情であった。
このため、本発明では結着樹脂として、ビスフェノール
型ジオールと多価カルボン酸とから合成されるポリエス
テル樹脂が用いられる。この特定樹脂がバインダーとし
て使用された場合、トナーは良好な負帯電性を示すよう
になる。
ここでのビスフェノール型ジオールの具体例としては次
のごときものがあげられる。
(1)ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(2)  ポリオ
キシエチレン(2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン (3)ポリオキシスチレン(6)−2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン (4)ポリヒドロキシブチレン(2)−2,2−ビス(
4−ヒドロキシフェニル)プロパン(5)ポリオキシプ
ロピレン(3)−ビス(4−ヒドロキシフェニル)チオ
エーテル (6)ポリオキシプロピレン(2)−2,2−ビス(4
−シクロヘキサノール)プロパン(7)ポリオキシエチ
レン(2)−2,6−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニ
ル (8)ポリオキシエチレン(2+ 5)−P+ P−ビ
スフェノール (9)ポリオキシブチレン(4)−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ケトン (10)オキシエチレン−2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン (11)オキシプロピレン−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン また、多価カルボン酸の具体例としては、マレイン酸、
フマル酸、グルタル酸、フタル酸、無水マレイン酸、無
水フマル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、トリメリット酸。
1.2.4−ベンゼントリカルボン酸などがあげられる
従って、本発明におけるポリエステル樹脂は。
例えば、前記(1)のジオールとフマル酸とから合成さ
れる(縮合反応により得られる)軟化点約100℃のも
の、前記(2)のジオールとテレフタル酸とから合成さ
れる軟化点約90℃のもの、前記(5)とジオールとイ
ソフタル酸とから合成される軟化点約110℃のもの、
前記(1)のジオールとフマル酸及びトリメリット酸と
から合成される軟化点約130℃のもの、前記(10)
のジオールとフマル酸とから合成される軟化点約100
℃のものなどである。合成されたポリエステル樹脂の分
子量は3000〜20000 <らいが適当である。
なお、この合成は公知の手段により行なうことができる
ここで、前記ポリエステル樹脂の合成例のいくつかを示
せば次のとおりである。
(合成例1) テレフタル酸7モル(1162g)、トリメリット酸2
モル(420g)、ポリオキシプロピレン(2゜2)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン8.
84モル(2457g)、及びグリセリン0.16モル
(14,7g)を常法により縮合せしめてポリエステル
樹脂を合成した。合成時に各七ツマ−が留出あるいは逸
散しないよう十分留意し、また留出あるいは逸散した場
合はその分だけ途中で添加した。
(合成例2) ポリオキシエチレン(2)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン9モル、テレフタル酸9モルを
原料とし常法により縮合せしめてポリエステル樹脂を合
成した。
(合成例3) ポリオキシプロピレン(3)−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)チオエーテル9モル、イソフタル酸9モルを原
料とし常法により縮合せしめてポリエステル樹脂を合成
した6 (合成例4) ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン9モル、テレフタル酸7
モル、トリメリット酸2モルを原料とし常法により縮合
せしめてポリエステル樹脂を合成した。
本発明ではこうした特定のポリエステル樹脂がバインダ
ーとして用いられているが、これに単に着色剤を分散さ
せただけのトナーでは着色剤の種類や分散性の違いによ
り、ラン時(連続複写時)に帯電性が不安定になりやす
く逆帯電トナーが発生し、その結果、画像は地汚れのあ
るものとなったり、 Q/Hの値が上昇し画像濃度の低
い複写物しか得られない、といった傾向がみられる。
そこで、本発明はかかる不都合を上記特定のポリエステ
ル樹脂にサリチル酸金属塩及び/又はサリチル酸誘導体
の金属塩を荷電制御剤として併用させることで解消させ
ている。
本発明で荷電制御剤として用いられるサリチル酸又はサ
リチル酸誘導体の金属塩は下記の一般式によって表すこ
とができる。
(但しR1、R2およびR3は水素又は炭素数1〜10
のアルキル基或いはアリル基であるが特に水素又は炭素
数1〜6のアルキル基或いはアリル基が望ましい。ここ
でR1、R2およびR3は同時に同じであっても異なっ
ていてもよい。 また、Meは亜鉛、ニッケル、コバル
ト、鉛、クロムから選ばれるいずれかの金属であるが特
に亜鉛が望ましい。) かかる−般式で表わされた金属塩は、 CLARK。
J、L、Kao、H,(1948) J、Amer、C
hem、Soc、70.2151に記載された方法によ
って容易に合成することができる。例えば、溶媒中に2
モルのサリチル酸ナトリウム塩(サリチル酸誘導体のナ
トリウム塩を含む)と、1モルの塩化亜鉛とを添加し混
合し、加温して攪拌することにより亜鉛塩として得るこ
とができる。この金属塩は白色を呈する結晶であり、ト
ナーバインダー中に分散させた場合にも着色を示さない
ものである。金属塩が亜鉛塩以外のものについても上記
の方法に準じて製造することができる。これら金属塩は
単独で用いられても二種以上の併用であってもかまわな
い。
本発明のトナーはこうした化合物とともに着色剤及び前
記の結着樹脂(ビスフェノール型ジオールと多価カルボ
ン酸とから合成されるポリエステル樹脂)を必須成分と
してつくられている。
本発明で用いられる着色剤には従来マゼンタ、シアン、
イエローなどのカラートナー用着色剤として使用されて
きたものの全てが適用できる。
具体的には群青、紺青、シリカ、アルミナ、チタンのご
とき無機顔料類:アゾ系染顔料、アントラキノン系染顔
料、フタロシアニン系染顔料、キナクドリン系染顔料、
ペリレン系染顔料、インジゴ系染顔料、塩基性染料及び
そのレーキ塩のごとき有機系染顔料類などが例示できる
。これら着色剤は二種以上の混合使用も可能である。
必要であれば、カーボンブラックのごとき黒色用着色剤
の使用も考えられてよい。これら着色剤のうちでも特に
フタロシアニン系染顔料、ベンジジンイエロー系顔料の
使用が望ましい。
フタロシアニン系顔料の代表例としてはc、r。
ピグメントブルー15、C,1,ピグメントブルー16
゜C,1,ピグメントブルー17. C,1,ピグメン
トグリーン7、C,1,ピグメントグリーン12. C
,1,ピグメントグリーン36、C,1,ピグメントグ
リーン37、C,1,ピグメントグリーン38などがあ
げられ、フタロシアニン系染料の代表例としてはC,1
,ソルベントブルー25、C,1,ソルベントブルー5
5、C0■、ソルベントブルーフ0− C,1,ダイレ
クトブルー25、C,1,ダイレクトブルー86などが
あげられる。
また、これらフタロシアニン系染顔料をモディファイし
たものも有効に使用しうるし、これらフタロシアニン系
染顔料に他のブルーないしグリーン色を呈する着色剤を
ブレンドして使用することも可能である。
ベンジジンイエロー系顔料の代表例としてはベンジジン
イエロー(C,1,21090)ペンジジンイxo−G
R(C,1,21090)ベンジジンイエローFOR(
C,1,21100)ベンジジンイエローGE (C,
1,21100)などがあげられる。
本発明のトナーには上記成分のほかに必要に応じてトナ
ーの熱特性、電気特性、物理特性などを調整する目的で
各種の可塑剤(フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル
など)、抵抗調整剤(酸化スズ、酸化鉛、酸化アンチモ
ンなど)等の助剤を添加することも可能である。
また、結着樹脂である前記特定のポリエステル樹脂の一
部を他の樹脂に代替させること又は前記ポリエステル樹
脂に他の樹脂をブレンドして使用すること等がなされて
よいが、その際には、結着樹脂全体に占める前記特定の
ポリエステル樹脂は50重量%以上になるようにしてお
くことが必要である。
そうした前記特定のポリエステル樹脂(ビスフェノール
型でオールと多価カルボン酸とから合成されるポリエス
テル樹脂)以外の結着剤用樹脂としては、ポリスチレン
、ポリp−クロルスチレン、ポリビニルトルエンなどの
スチレン及びその置換体の単重合体;スチレン−p−ク
ロルスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体
、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニ
ルナフタレン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共
重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレ
ン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸
オクチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸メチル共
重合体、スチレン−メタアクリル酸エチル共重合体、ス
チレン−メタアクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α
クロルメタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アク
リロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテ
ル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体
、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−
ブタジェン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、
スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体などの
スチレン系共重合体;ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル
、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコーン樹脂、ポ
リエステル、ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ樹脂
、ポリビニルブチラール、ロジン、変性ロジン、テルペ
ン樹脂、フェノール樹脂、キシレン樹脂、脂肪族又は脂
環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィ
ン、パラフィンワックスなどが例示できる。
トナー中に占める前記金属塩の量は、結着樹脂100重
量部に対し0.1〜30重量部、好ましくは0.5〜1
0重量部程度である。 また、トナー中に占める着色剤
の量は結着樹脂100重量部に対し0.1〜30重量部
程度である。
更に、本発明においてはトナー粒子(5〜20μm)の
製造後、これにTie、 、 Al、03. Sin、
などの微粉末を添加しこれらでトナー粒子表面を被覆せ
しめることによってトナーの流動性の改質を図ったり、
ステアリン酸亜鉛、フタル酸などを添加して感光体の劣
化防止を図ったりすることも効果的である。
既述のように1本発明トナーはNSPプロセスでの一成
分型現像剤(非磁性トナー)として使用することや、キ
ャリアと混合されて二成分型現像剤として使用すること
が可能である。
キャリアとしては粒径50〜300μmくらいの鉄粉、
ニッケル粉、フェライト粉、ガラスピーズなどが、また
、これらを芯材としてその表面にスチレン−アクリル酸
エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共
重合体、アクリル酸エステル重合体、メタクリル酸エス
テル重合体、シリコーン樹脂、ポリアミド樹脂、アイオ
ノマー樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂など或い
はこれら樹脂の混合物をコーティングしたものが使用さ
れる。特に、本発明トナーのようにその中に特定の金属
塩(サリチル酸の亜鉛塩及び/又はサリチル酸誘導体の
亜鉛塩のごとき化合物)が添加されている場合には、そ
の金属塩に対してより所望の安定した負帯電を与えるう
えから、前記キャリアに被覆樹脂が設けられているもの
ではその樹脂としてはシリコーン樹脂ないしシリコーン
樹脂中に導電性微粉末を分散させたものの使用が有利で
ある。
なお、サルチル酸又はサリチル酸の金属錯体を荷電制御
剤として用いること(特開昭55−42752号公報)
は知られているが、 このものでは下記にみられるよう
に本発明者らが意図する程度には効果が得られない。
次に実施例及び比較例を示す。ここでの部はすべて重量
部である。
実施例1 銅フタロシアニンブルー(東洋イ ンキ社製すオノゲンブルーKL)’5部3.5−ジター
シャリ− ブチルサリチル酸亜鉛塩       3部を熱ロール
ミルで溶融混練し、冷却後ハンマーミルを用いて粗粉砕
し、エアージェット方式による微粉砕機で微粉砕した。
得られた微粉末を分級し5〜15μmの粒径にし、分級
した微粉末100部に対し疎水性シリカ0.5部を外添
して本発明に係る青色トナーをつくった。このトナー3
.5部とキャリア(粒径50〜100μmの不定形鉄粉
)100部とを混合して二成分型乾式現像剤とした。
この現像剤を用い、10℃15%RH,20℃60%R
Hの環境下で乾式電子写真複写機(リコー社製すコピー
FT6080)により現像を行なったところ、カブリや
、転写ぬけ、ぼそつき等のない鮮明な青色トナー画像が
得られた。また、20000枚の連続複写を行なっても
複写品質の低下はみられなかった。 さらに30℃、9
0%RHの環境下で10000枚連続コピーしたが、画
像品質は変化せず良好な品質が維持された。前記亜鉛塩
の代りにクロム塩を用いたところ、亜鉛塩に比べ若干劣
るものの良好な結果が得られるのが認められた。
また、これらの現像剤を乾式フルカラー電子写真複写機
(リコー社製カラー5000)のシアン現像部に入れて
フルカラー画像を出したことろ、転写ぬけ、転写むら、
ぼそつき等のない良質のフルカラー画像が得られた。
更に、結着樹脂を合成例1のものから合成例2、合成例
3又は合成例4に代えてつくられたトナーの連続複写時
での帯電量(Q/M)は表−1のように測定された。
表−1 (単位μc/g) 比較例1 3.5−ジターシャリ−ブチルサリチル酸亜鉛塩を用い
なかった以外は実施例1とまったく同様にしてトナー、
二成分型乾式現像剤を作製した。
この現像剤を用い実施例1と同じ条件で複写を行なった
ところ、 連続100枚のコピーでカブリが発生し、連
続500枚のコピーでQ/Mが−30,5μc/gとな
り(複写初期は−16.0μc/g)、画像濃度は低下
するがカブリは増々ひどくなり、1000枚の複写では
現像能力がなくなってしまうのが認められた。
また、この現像剤を乾式フルカラー電子写真複写機(リ
コー社製カラー5ooo)のシアン現像部に入れてフル
カラーの画像出しを行なったことろ、複写初期でも転写
によるぼそつきや転写むらがあり、複写品質の悪いコピ
ーが得られた。
比較例2 結着樹脂としてスチレン−nブチルメタアクリレート共
重合体を用いた以外は実施例1とまったく同様にしてト
ナー、二成分型乾式現像剤を作製した。
このイ像剤を用い実施例1と同じ条件で複写を行なった
ところ、連続100枚のコピーでカブリが発生し、連続
500枚のコピーでQ/Mが−28,9μc/gとなり
(複写初期は−15,2μc/g)、画像濃度は低下す
るがカブリ番ヨ増々ひどくなり、1000枚の複写では
現像能力がなくなってしまうのが認められた。
また、この現像剤を乾式プルカラー電子写真複写機(リ
コー社製カラー5ooo)のシアン現像部に入れてフル
カラーの画像を出しを行なったことろ、複写初期でも転
写によるぼそつきや転写むらがあり、複写品質の悪いコ
ピーが得られた。
なお、このトナーのブローオフ法により帯電量(Q/M
)は複写初期で−21,9μc/g、連続20000枚
複写時で−16,5μc/gと測“定された。
比較例3 トナー成分を下記のものに代えた以外は実施例1とまっ
たく同様にして比較トナーを作製し二成分型乾式現像剤
をつくった。
スチレン−2へキシルエチ ルアクリレート−nブチル メタクリレート共重合体      100部銅フタロ
シアニンブルー(東洋イ ンキ社製すオノゲンブルーKL)     5都合りロ
ムモノアゾ錯体        0.5部この比較現像
剤のブローオフ法による帯電量は複写初期で一7μc/
gと測定された。
続いて、この比較現像剤を用い実施例1と同様にして現
像したところ暗青色の色調のコピーが得られた。また、
5000枚の連続複写した後では、現像剤のブローオフ
法による帯電量は一5μc/gを割り、地肌部の汚れた
不鮮明な画像となった。
比較例4 トナー成分を下記のものに代えた以外は実施例1とまっ
たく同様にしてやや緑色化した青色のトナーを作製し、
二成分型乾式現像剤をつくった・ ンキ社製すオノゲンブルーKL)     5部3.5
−ジターシャリ−ブチル サルチル酸クロム錯化合物     0.5部この比較
現像剤のブローオフ法による帯電量は複写初期で一13
μc/gと測定された。
続いて、この比較現像剤を用い実施例1と同様にして現
像したところややにごりのある青色コピーが得られた。
また、 5000枚の連続複写した後では、現像剤のブ
ローオフ法による帯電量は一6μc/gまで低下し、地
肌部の汚れた不鮮明な画像となった。さらに30℃、9
0%RHの環境下で連続コピーしたところ帯電量は一3
μc/gまで低下し、地肌部は一層汚れたものとなった
実施例2 トナー成分を下記のものに代えた以外は実施例1とまっ
たく同様にして本発明に係る粒径5〜15μmのシリカ
を外添した青色トナーを作製し二成分型乾式現像剤をつ
くった。
スチレン−アクリル酸ブチル共重合体 30部C,1,
ピグメント ブルー15      2部C,1,ソル
ベント ブルー25      2部この現像剤を用い
リコー社製電子写真複写機(FT6080)で2000
0枚の連続複写をしたところ安定でかつ良好な青色コピ
ーが20000枚後も得られた。
この現像剤の帯電量は複写初期で−18,0μC/g、
連続20000枚複写時で−14,4μc/gと測定さ
れた。また、前記亜鉛塩の代りにクロム塩を用いたとこ
ろ、亜鉛塩に比べ若干劣るものの良好な結果が得られる
のが認められた。
また、これらの現像剤を乾式フルカラー電子写真複写機
(リコー社製カラー5000)のシアン現像部に入れて
フルカラー画像を出したことろ、転写ぬけ、転写むら、
ぼそつき等のない良質のフルカラー画像が得られた。
比較例5 3.5−ジターシャリ−ブチルサリチル酸亜鉛塩を用い
なかった以外は実施例2とまったく同様にしてトナー、
二成分型乾式現像剤を作製した。
この現像剤を用いリコー社製電子写真複写機(FT −
6080)で連続複写したところ、 500枚からのカ
ブリが発生し、帯電量が一5μc/g以下になった(複
写初期は−14,8μc/g)。1000枚ではトナー
飛散がひどくなり1画質もカブリのため低下するのが認
められた。
実施例3 トナー成分を下記のものに代えた以外は実施例1とまっ
たく同様にして本発明に係る粒径5〜15μmの青緑色
トナーを作製し二成分型乾式現像剤をつくった。
スチレン−アクリル酸共重合体    30部C,1,
ピグメント ブルー17      2部C,1,ピグ
メント グリーン       1部この現像剤を用い
リコー社製電子写真複写機(FT6080)で2000
0枚の連続複写をしたところ安定でかつ良好な青緑色コ
ピーが20000枚後も得られた。また、前記亜鉛塩の
代りにクロム塩を用いたところ、亜鉛塩に比べ若干劣る
ものの良好な結果が得られるのが認められた。
また、これらの現像剤を乾式フルカラー電子写真複写機
(リコー社製カラー5000)のシアン現像部に入れて
フルカラー画像を出したことろ、転写ぬけ、転写むら、
ぼそつき等のない良質のフルカラー画像が得られた。
実施例4 銅フタロシアニンブルーの代りにベンジジンイエロー(
東京色材社製)を用いた以外は実施例1とまったく同様
にして本発明に係る黄色トナー(シリカが0.5部外添
されている)、更に二成分型乾式現像剤をつくった。
この現像剤を用い実施例3と同様に20000枚の連続
複写を行ない、また、この現像剤をフルカラー電子写真
複写機のイエロー現像部に入れてフルカラー画像を出し
たところ、実施例3と同じように良好な結果が得られた
。連続複写時のQ/Mの経時変化と画質の評価をまとめ
て表−2に示す。
比較例6 トナー成分を下記のものに代えた以外は実施例1とまっ
たく同様にして黄色トナー、更に二成分型乾式現像剤を
つくった。
ベンジジンイエロー(東京色材社製)  5部この現像
剤を用い電子写真複写機(FT −6080)で連続複
写したところ、100枚Cカブリが発生し、500枚で
はQ/Mの値が上昇し画像濃度の低下とともにカブリは
一層ひどくなり、1000枚では現像能力がなくなって
しまっ゛た。
また、この現像剤を乾式フルカラー電子写真複写機(リ
コー社製カラー5ooo)のイエロー現像部に入れて複
写に供したところ、初期から転写によるぼそっきや転写
むらが認められ、複写品質は悪いものであった。表−2
にこの現像剤のQ/Mの経時変化等をまとめて示す。
実施例5 トナー成分を下記のものに代えた以外は実施例1とまっ
たく同様にして黄色トナー(シリカが0.5部外添され
ている)、更に二成分型乾式現像剤をつくった。
スチレン−アクリル酸共重合体    30部ベンジジ
ンイエローOR(東京色材社製)2部この現像剤を用い
実施例3と同様に20000枚の連続複写を行なったと
ころ、転写による品質の低下まなくカブリのない画像が
得られ、2000枚コピー後も画像品質に低下は認めら
れなかった。表−2にこの現像剤のQ/Mの経時変化等
をまとめて示す。
比較例6 トナー成分を下記のものに代えた以外は実施例1と同様
にして黄色トナー、更に二成分型乾式現像剤をつくった
スチレン−アクリル酸共重合体    30部ベンジジ
ンイエロー(東京色材社製)  2部この現像剤を用い
電子写真複写機(FT −6080)で連続複写したと
ころ、500枚でカブリが発生し、Q/Mが一10μc
/g以下となった。1000枚ではトナー飛散がひどく
なり、また、画質もカブリのため低下するのが認められ
た。表−2にこの現像剤のQ/Mの経時変化等をまとめ
て示す。
(以下余白) 表  −2 (単位μc/g) (注)画像評価において◎、○、Δ、×、××は良好か
ら段階的に不良へと移ることを意味している。
効   果 実施例の記載から明らかなように、特定の結着樹脂及び
金属塩(特にサリチル酸又はサリチル酸誘導体の亜鉛塩
)を含有させた本発明トナーは安定な帯電性を示し、加
えて環境変動が少なく、転写性が良好である等から多数
枚コピーを得るうえでも有効なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、着色剤、結着樹脂および荷電制御剤を主成分とする
    トナーにおいて、該結着樹脂がビスフェノール型ジオー
    ルと多価カルボン酸とから合成されるポリエステル樹脂
    であり、かつ、該荷電制御剤がサリチル酸金属塩及び/
    又はサリチル酸誘導体の金属塩であることを特徴とする
    静電荷像現像用トナー。
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