JPS63142075A - 修正液 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、紙面に表記された文字、線、模様等を塗布
により隠蔽消去して修正するのに使用される修正液、特
に感熱記録紙に対する修正も可能な万能タイプの修正液
に関する。

〔従来の技術〕

一般に、この種修正液は、酸化チタン等の白色顔料と結
合剤樹脂と溶媒とを主成分とする塗料形態であり、該溶
媒として水を使用した水性タイプ、トルエンやキシレン
あるいは塩素系溶剤等を使用した油性タイプ、パラフィ
ン系やナフテン系等の溶剤を使用した共用タイプのもの
が知られており、特に共用タイプのものは、油性および
水性のいずれの筆記具で表記された文字等に対しても修
正可能という利点があることから主流になりつつある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、近年において、コンピュータおよびデータ通
信の端末装置、ファクシミリ、ワードプロセッサー、テ
レタイプの如き電子機器用プリン夕の記録紙、感熱複写
機用紙、医療用、工業用および一般計器用の記録計チャ
ート用紙等として、２成分発色系感熱記録紙が実用化さ
れている。

この感熱記録紙は、相互に反応して発色を生じる２種の
化合物が結合剤中に微粒子状として互いに隔離した形で
含まれる発色層を有しており、加熱によりその一方また
は両方が溶融して起こる上記発色反応を利用して所要の
記録を得るものである。

そして現在では上記一方の成分としてラクトン系フルオ
ラン系、スピロピラン系等の単独では無色であるロイコ
染料と称されるものを使用すると共に、他方の成分とし
てビスフェノールＡの如きフェノール化合物、有機酸お
よびその塩類等からなる呈色剤を使用し、電子供与体と
してのロイコ染料と電子受容体としての上記呈色剤との
イオン交換型電子受授反応によって上記染料の発色を生
じさせるものが高速記録紙用として汎用されている。

しかしながら、このような感熱記録紙に前記従来の修正
液を塗布した場合、修正塗膜に文字が浮き上がったり、
修正塗膜全面に着色を生じるといった現象が認められて
いる。そして上記現象は修正液が油性タイプである場合
に極めて顕著であると共に、共用タイプのものでも生じ
ることが多く。

また水性タイプのものでは初期には生じないが修正後に
経時的に表われてくる。また水性タイプのものは、感熱
記録紙に適用した場合に修正塗膜の乾燥が非常に遅くな
るという問題があった。

従って、従来の修正液はいずれも感熱記録紙に対しては
実質的に使用できないという問題点があった・ 〔問題点を解決するための手段〕 この発明者らの検討によれば、従来の修正液を感熱記録
紙に塗布した場合の前記現象は、修正液９こ必須成分と
して多量に含まれる酸化チタン等の白色顔料が固体酸つ
・まり、電子受容体として前記発色反応の呈色剤となる
こと、すなわち油性タイプや共用タイプに使用されてい
る溶剤中に発色層のロイコ染料が溶出してこれが白色顔
料と反応して発色すること番こ起因すると考えられる。

また、水性タイプのものでは、上記溶出は生じないが、
長期間のうちにロイコ染料が徐々に紙面にブリードして
やはり上記発色反応性を生じるものと考えられる。

そこで、この発明者らは更に鋭意検討を重ねた結果、パ
ラフィン系または（および）ナフテン系溶剤を使用する
修正液に特定の不揮発性有機物質を配合した場合、これ
を感熱記録紙に塗布しても前記の文字等の浮き上がりや
着色の現象が確実に防止され、塗布対象に全く制約を受
けない完全な万能タイプの修正液となることを見い出し
、この発明をなすに至った。

すなわち、この発明の修正液は、白色顔料３０〜６０重
量％、パラフィン系または（および）ナフテン系溶剤２
５〜６０重＠チ、該溶剤に可溶である結合剤３〜２０重
量％、非イオン界面活性剤、陽イオン性第４級アンモニ
ウ′ム塩、置換オキサゾリンまたはイミダゾリン、ピリ
ジウム塩、アルキルまたはアリルアミンアセテートから
選ばれる少なくとも一種の非揮発性有機物質０．５〜ｌ
Ｏ重量％を含有するものである。

〔発明の構成と作用〕

この発明に係る修正液は、これに含有される前記特定の
非揮発性有機物質の作用により、２成分発色系感熱記録
紙に塗布しても修正塗膜に文字が浮き上がったり着色を
生じることがなく、上記白色顔料による隠蔽性が充分に
発揮されて確実かつ美麗な修正を行える。このような作
用を生どろ機構については明確ではないが、該有機物質
が溶剤に溶出したロイコ染料の発色を化学的作用もしく
は吸着、凝集などの物理的作用によって妨害したり、あ
るいは修正液中の白色顔料の固体酸としての活性を封じ
るものと考えられ、また該有機物質が非揮発性であるこ
とから、修正後の経時的な染料のブリードによる発色に
対しても永続的な発色層＋）効果が発揮される。

上記の非揮発性有機物質の修正液中含有量は、０．５重
＠チ以上であって、これより少ないと充分な効果が得ら
れない。また、この配合量があまりに多すぎると修正塗
膜が粘着性を帯びてこの塗、膜上に再筆記しにくくなる
ことから、１０重量％以王とくに好ましくは５重量％以
下とすべきである。

非揮発性有機物質として用いる非イオン界面活性剤とし
ては、特に限定されず種々の既知化合物が使用可能であ
り、例えば、ａ）ポリオキシエチレンセカンダリ−アル
キルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、
ポリオキシエチレンセチルエーテルの如きポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ｂ）ポリオキシエチレンノニ
ルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフ
ェノールエーテルの如きポリオキシエチレンアルキルフ
ェノールエーテル、ｃ）ホリオキシエチレンラウリルア
ミノエーテル、ポリオキシエチレンステアリルアミノエ
ーテルの如きポリオキシエチレンアルキルアミノエーテ
ル、ｄ）ポリエチレングリコールモノラウレート、ポリ
千チレングリコールモノオレエート、ポリエチレングリ
コールモノステアレート、ポリオキシエチレングリコー
ルジラウレート、ポリオキシエチレンジステアレートの
如きポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ｅ）ポリ
オキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノオレエ−ト、ポリオキシエチレ
ンソルビタンモノラウレートの如きポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル、ｆ）、ｔ：リオキシエチレ
ンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラウリ
ン酸モノグリセライド、ステアリン酸モノグリセライド
、オレイン酸モノグリセライドの如きグリセリン脂肪酸
エステル、ｇ）ポリオキシエチレンスチレン化フェノー
ルエーテル、ｈ）ｆ、’Ｊオキシエチレンポリプロピレ
ングリコールおよびその脂肪酸エステル、　ｉ）ポリオ
キシエチレン椰子脂肪酸モノエタノールアマイド、ポリ
オキシエチレンラウリン酸モノエタノールアマイド、椰
子脂肪酸ジェタノールアマイドの如き脂肪酸アルカノー
ルアマイド、ｊ）ペンタエリスリトール脂肪酸エステル
、　ｋ）ソルビタン脂肪酸エステル、　１）ポリグリセ
リン脂肪酸エステル等が挙げられ、特にａ　−ｉにおけ
るポリオキシエチレン構造を有するものが前記効果を良
好昏こ発揮するものとして推奨される。

また、非イオン界面活性剤以外の非揮発性有機物質とし
ては、陽イオン界面活性剤に属する一部の化合物、つま
り前記の如く陽イオン性第４級アンモニウム塩、置換オ
キサゾリンまたはイミダゾリン、ピリジウム塩、アルキ
ルまたはアリルアミンアセテートが使用可能である。

陽イオン性第４級アンモニウム塩としては、アルキル基
の炭素数が８以上のアルキルトリメチルアンモニウムク
ロライド、アルキル基の炭素数が８以上のジアルキルジ
メチルアンモニウムクロライド、これら塩化物と同様構
造の臭化物、沃化物、酢酸塩等が挙げられる。

置換オキサゾリンまたはイミダゾリンとしては、２・４
・４−トリメチル−２−オキサゾリン、２−オレイル−
４−ヒドロキシメチル−４−メチル−２−オキサゾリン
などの置換基がアルキル基またはヒドロキシアルキル基
であるものが好適である。

ピリジウム塩としては次式； （Ｘはハロゲン原子、Ｒは炭素８以上のアルキル基もし
くはアリル基） で示されるもの、アルキルまたはアリルアミンアセテー
トとしてはアルキル基またはアリル基が炭素数８以上で
あるものが挙げられる。

なお、これらの非揮発性有機物質の中でも、特番こ非イ
オン界面活性剤および陽イオン性第４級アンモニウム塩
が好適である。

この発明で使用する白色顔料としては、通常では隠蔽力
の点から酸化チタンが最適であるが、必要に応じて酸化
チタンと共に副成分として他の白色顔料を併用してもよ
い。

溶剤としては、既述のよう昏こパラフィン系または（お
よび）ナフテン系溶剤を使用する。すなわち、これらの
溶剤は一般に溶解力が低い貧溶剤であることから、これ
を用いた場合、前記従来の共用タイプの修正液に使用さ
れているように水性および油性のいずれの筆記具で表記
された文字等でも修正できる利点があると共番こ、感熱
記録紙に塗布した際に発色層のロイコ染料の溶出が小さ
く、前記の非揮発性有機物質の量が修正液性状に悪影響
のない程度で前記効果を充分に発揮させることが可能に
なる。これに対して従来の油性タイプの修正液に使用さ
れているようなトルエン、キシレン、塩素系溶剤を使用
すると、上記染料の溶出が非常（こ多くなるため、同様
の非揮発性有機物質を使用しても前記効果を奏するには
多量に配合せねばならず、修正液として実用的性能を付
与できなくなる。

上記のパラフィン系溶剤としては、ｎ−へブタン％ｎ−
ヘキサン、イソへブタン、ｎ−オクタン、イソオクタン
等、またナフテン系溶剤としてはシクロヘキサン、メチ
ルシクロへ牛サン、エチルシクロヘキサン等が挙げられ
、これらは併用しても差し支えない。なお、これら溶剤
の修正液中配合量は、２５重量％より少ないと液の高粘
土化および白色顔料の分散不良を招き、修正液の調製が
困難になると共に塗布性も悪くなり、また６０重量％よ
り多くなると液の低濃度化によって隠蔽力が不充分にな
ると共に修正塗膜の乾燥に時間を要して迅速な修正作業
が行えなくなる。従って、この配合量は２５〜６０重量
％の範囲とするのがよい。

結合剤としては、上記溶剤に可溶な樹脂であれば種々使
用可能であり、例えばアクリル系樹脂、ビニル系樹脂、
脂肪族炭化水素系樹脂等が挙げられ、これらは２Ｎ１以
上を併用してもよい。

このような結合剤樹脂の修正液中配合量は、３重量％よ
り少なくなると白色顔料の結着力が不足して修正塗膜の
塗膜性不良を招き、この上に修正文字等を筆記し難くな
り、２０重量％より多くなると液の高粘土北条こよって
修正液の調製が困難になると共に塗布性も悪化する。従
ってこの配合量は３〜２０重敬チのｉ囲とするのがよい
。

なお、修正液中には上記各成分以外に必要に応じて各種
添加剤、例えば充填剤、分散剤、着色剤等を適宜配合し
てもよい。

なお、この発明の修正液は、前記の染料発色型の２成分
発色系感熱記録紙のほか、熱による２成分のイオン交換
型電子受授反応によって金属化合物からなる発色体を生
じる２成分発色系感熱記録紙、カーボンレスペーパーと
称されるような感圧記録紙、カーボン粉末を表記材料と
する各種複写紙等にも適用可能であり、無論、通常の水
性および油性の筆記具で表記された書面や印刷物等に対
しても良好な修正を行える。

〔実施例〕

以下、この発明を実施例に基づいて具体的に説明する。

なお、以下において部とあるのはいずれも重量部を意味
する。

実施例１，２ 酸化チタン　　　　　　　　　５００部（石原産業社製
　タイベークＲ−１８０）ポリビニルイソブチルエーテ
ル樹脂　　　３２部（ＢＡＳＦ社製ルトナールｌ−６０
） 石油樹脂　　　　　　　　５０部 （荒用化学工業社製アルコンＰ−９０）メチルシクロヘ
キサノン　　　　　　　　３８８部上記組成に表１記載
の非揮発性有機物質を表記部数加えてボールミルにて１
２時間混合分散して修正液を得た。

表　　　　　１ 実施例３〜１２ 酸化チタン（前出）　　　　　　　　５００部ポリビニ
ルイソブチルエーテル樹脂（前出）４８部石油樹脂　　
　　　　　　　　　　　６０部（三井石油化学社製ハイ
レッッＲ−１００Ｘ）ｎ−へブタン　　　　　　　　　
　　　３２２部上記組成に表２記載の非揮発性有機物質
を表記部数加えてボールミルをこて１２時間混合分散し
て修正液を得た。

表　　　　　２ 実施例１３．１４ 酸化チタン（前出）　　　　　　　　５００部アクリル
樹脂　　　　　　　　　　　７０部（日数ファインプロ
ダクツ社製ラッカタイト５８８−Ａ） メチルシクロへ牛サン　　　　　　４３８４’［上記組
成に表３記載の非揮発性有機物質を表記部数加えてボー
ルミルにて１２時間混合して、修正液を得た。

比較例　１ 非揮発性有機物質を使用しなかった以外は実施例１，２
と同様にして修正液を得た。

比較例　２ 非揮発性有機物質を使用しなかった以外は実施例３〜１
２と同様にして修正液を得た。

比較例　３ 非揮発性有機物質を使用しなかった以外は実施例１３．
１４と同様にして修正液を得た。

以上の実施例および比較例の修正液を表４に示す所定の
文章転写後のファクシミリ用紙の文字面上に修正用刷毛
で塗布して修正を行うと共に、通常のレポート用紙に油
性ボールペンで筆記した文字面（こ同様に塗布して修正
を行った。その結果を表５に示す。尚、表５における修
正評価は、○・・・・・・完全に文字が隠蔽された。

△・・・・・・少し文字が浮き上がるが、厚塗りでは隠
蔽された。

×・・・・・・厚塗りでも文字の浮き上がりを生じた。

××・・−・・塗膜全体に着色を生じた。

の４段階で評価した。

以下余白 表　　　　　４ 以下余白 表　　　　　５ 〔発明の効果〕 この発明によれば、白色顔料と特定の溶剤および結合剤
を特定割合で含む修正液組成において特定の非揮発性物
質を特定最配合することから、２成分発色系の感熱記録
紙に塗布しても文字等の浮き上がりや修正塗膜の着色を
生じず確実かつ美麗な修正を行なえ、通常の油性および
水性の筆記具による書面に対しても支障なく塗布修正で
き、塗布対象に全く制約を受けない完全な万能タイプの
修正液が提供される。

特許出願人　丸十ｒヒ成株式会社　、

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）白色顔料３０〜６０重量％、パラフィン系または
   （および）ナフテン系溶剤２５〜６０重量％、該溶剤に
   可溶である結合剤３〜２０重量％、非イオン界面活性剤
   、陽イオン性第４級アンモニウム塩、置換オキサゾリン
   またはイミダゾリン、ピリジウム塩、アルキルまたはア
   リルアミンアセテートから選ばれる少なくとも一種の非
   揮発性有機物質０．５〜１０重量％を含有してなる修正
   液。
2. （２）前記非揮発性有機物質が非イオン界面活性剤およ
   び陽イオン性第４級アンモニウム塩から選ばれる少なく
   とも一種の化合物である特許請求の範囲第（１）項記載
   の修正液。
3. （３）非イオン界面活性剤がポリオキシエチレン構造を
   有する化合物である特許請求の範囲第（１）項または第
   （２）項記載の修正液。