JPH04164973A - 修正液 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、修正液に関するものであり、特に感熱記録紙
の修正も可能な修正液に関するものである。

（従来の技術） 修正液は、隠蔽材と、水又は有機溶剤と、使用する水又
は有機溶剤に溶解若しくは分散する樹脂などの結合材と
を主成分としている。隠蔽材としては、酸化チタンのよ
うな高い隠蔽性を示す顔料を用いる。溶剤は万年筆、水
性サインペン等の水性インキの筆跡に対してはトルエン
、キシレン、１．１．１−）−リクロロエタン、トリク
ロロエチレン等を主溶剤として用い、油性ボールペン、
油性マーカー等の油性インキによる筆跡や、タイプライ
タ−による印字、乾式複写機による複写像などに対して
は水を主溶剤として用いていた。更に近年、筆跡の種類
によって溶剤を使いわけるといった煩雑さを解消するた
めシクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシク
ロヘキサン等のシクロヘキサン系の溶剤を用いている。

結合材は、トルエン、キシレン、１，１．１−トリクロ
ロエタン、トリクロロエチレンやシクロヘキサン系の溶
剤等を用いた場合、アクリル樹脂、ビニルアルキルエー
テル樹脂、環化ゴム、スチレン−ブタジェン共重合体系
エラストマー等が用いられ、水を主溶剤として用いた場
合、（メタ）アクリル酸エステル系樹脂エマルジョン、
スチレン−ブタジェン共重合体系樹脂エマルジョン、エ
チレン−酢酸ビニル樹脂エマルジョンが用いられている
。

近年ファクシミリ、電子機器のプリンター用紙などに感
熱記録紙が多く使用されている。この感熱記録紙は、同
一紙面上に、相互に反応して発色を生じる２種類の化合
物を超微粒子カプセル等で互いに隔離した状態で配置し
ており、加熱により双方が溶融して発色するものである
。現在では上記一方の成分として電子供与体であるロイ
コ染料を使用し、他方の成分として電子受容体である有
機酸及びその塩類などからなる呈色剤を使用し、そのイ
オン交換反応により発色させるものが高速記録用紙とし
て汎用されている。

このような感熱記録紙に前記修正液を使用した場合、修
正塗膜に文字が浮き上がったり、修正塗膜全面に着色を
生じるといった現象が認められている。これを防止する
ために、パラフィン系、ナフテン系溶剤を用い、アミン
類を添加することにより発色、文字の浮きを抑えること
が従来知られている（特開昭６３−１４２０７７号公報
）。

（発明が解決しようとする課題） 上記アミン類を使用した場合、不快なアミン臭を避ける
ことが出来ず、家庭、学校、職場での使用には適さない
という問題があった。

（課題を解決するための手段） 本発明は、隠蔽材と、パラフィン系及び／又はナフテン
系溶剤と、該溶剤に可溶な結合材と、塩基性マグネシウ
ム・アルミニウム・ハイドロオキシ・カーボネート・ハ
イドレートとより少なくともなる修正液を要旨とするも
のである。

以下、詳細に説明する。

隠蔽材は、酸化チタンや酸化亜鉛などの隠蔽性の高い顔
料を用いるが、特に、酸化チタンが良好である。酸化チ
タンとしては、ルチル型、アナターゼ型などの各種の酸
化チタンが使用できる。市販のものとしては、タイトー
ン５Ｒ−１、同Ｒ−６５０、同Ｒ−３Ｌ、同Ａ−１１０
、同Ａ−１５０、同Ｒ−５Ｎ（以上、堺化学工業■製）
、タイベークＲ−５８０、同Ｒ−５５０．同Ｒ−９３０
、同Ａ−１００、同Ａ−２２０、同ＣＲ５８（以上、石
原産業■製）、クロノスＫＲ−３１０、同ＫＲ−３８０
、同ＫＲ−４８０、同ＫＡ−１０同ＫＡ−２０、同ＫＡ
−３０（以上、チタン工業■製）、タイピュアＲ−９０
０同Ｒ−９３１、（以上、デュポン・ジャパン・リミテ
ッド社製）などが挙げられる。その使用量は修正液全量
に対して２０〜５０重量％が好ましい。

溶剤は、結合材の溶解、粘度調整などに使用するもので
ある。感熱記録紙に使用して発色、文字の浮きを最小限
にとどめるため、具体的には、ｎ−ヘキサン、ｎ−へブ
タン、ｎ−オクタンなどのパラフィン系溶剤、シクロヘ
キサン、メチルシクロヘキサン、シクロペンタン、メチ
ルシクロペンタンなどのナフテン系溶剤などが単独もし
くは混合して使用可能であり、塗膜の乾燥時間を考慮す
れば沸点が４０℃〜１５０℃のものが好ましく、その使
用量は修正液全量に対して３０〜６０重量％が好ましい
。

上記溶剤に可溶な結合材は、塗膜を形成するために使用
するもので、具体的には、アクリル樹脂、アルキッド樹
脂、ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ビニルアルキルエ
ーテル樹脂、環化ゴム、スチレン−ブタジェン系エラス
トマーなどがあり、その使用量は修正液全量に対して５
〜２０重量％が好ましい。

本発明の特徴点である塩基性マグネシウム・アルミニウ
ム・ハイドロオキシ・カーボネート・ハイドレートは、
感熱記録紙修正時の筆跡の浮き、修正面の発色を抑える
ために使用するものであり、無色、無臭の粉体なので、
白色の修正液に使用しても修正液の白さを損ねることが
無い。具体例としては、天然鉱物としてのハイドロタル
サイト、合成品としてのハイドロタルサイトＤＨＴ−４
Ａ（協和化学工業■製）が挙げられ、その添加量は修正
液全量に対して０．１〜１０重量％が好ましい。

尚、上記した成分の他に、修正する紙などの色調に合わ
せるため従来知られている着色顔料を併用したり、顔料
の分散安定性のために分散剤や沈降防止剤を、粘度調整
のために増粘剤を、塗膜の硬さを調整するために可塑剤
を、塗布性能を良好にならしめる為にフロー向上剤やレ
ベリング剤を適宜添加することができる。

本発明の液状組成物は、上記各成分をボールミル、アト
ライター、サンドグラインダー等の撹拌分散機を使用し
て分散混合することによって得られる。

（作用） 本発明に係わる修正液に使用している塩基性マグネシウ
ム・アルミニウム・ハイドロオキシ・カーボネート・ハ
イドレートはロイコ染料より強い電子供与体であるため
、電子受容体である呈色剤と反応しロイコ染料の発色、
文字の浮きを化学的に防止するものと推考される。

（実施例） 以下、単に「部」とあるのは「重量部」を示す。

失凰貫上 クロノスＫＲ−３８０６５部 （チタン工業■製、ルチル型チタン） アクリロイドＢ−６６１２部 （米国ローム＆ハース社製、アクリル樹脂）メチルシク
ロヘキサン　　　　　　　１２０部ハイドロタルサイト
ＤＨＴ−４Ａ　　　　１８部（協和化学工業■製） ホモゲノールＬ−１８１，２部 （花王■製５分散剤） 上記各成分をボールミルにて２４時間分散処理して修正
液を得た。

実施例２ 実施例１において、メチルシクロヘキサン１２０部を、
メチルシクロヘキサン１００部、ｎ−ヘキサン２０部と
した他は実施例１と同様になしてト 修正液を得た。

比較例１ 実施例１においてハイドロタルサイトＤＨＴ−４Ａを除
いた他は実施例１と同様になして修正液を得た。

ｌ絞鰹又 実施例１においてハイドロタルサイトＤＨＴ−４Ａを除
き、ジエチレントリアミン１８部を加えた他は実施例１
と同様になして修正液を得た。

（発明の効果） 実施例１〜２、比較例１〜２で得られた修正液を用い、
感熱紙の文字の修正試験を行った。

結果を表１に示す。

熱記録紙に用いても、発色、文字浮きの発生がなく、し
かもアミン類を使用した場合のような不快臭もなく良好
なものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 隠蔽材と、パラフィン系及び／又はナフテン系溶剤と、
   該溶剤に可溶な結合材と、塩基性マグネシウム・アルミ
   ニウム・ハイドロオキシ・カーボネート・ハイドレート
   とより少なくともなる修正液。