JP2864409B2 - 固形修正具 - Google Patents

固形修正具

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、万年筆、水性サインペン、水性ボールペン
等の水性インキの筆跡や、油性ボールペン、油性サイン
ペン等の油性インキの筆跡、そしてタイプライターやプ
リンターの印字、その他の印刷物の隠蔽修正を行なうた
めの固形修正具に関し、更に詳細には、修正塗膜の強度
及び定着性に優れた固形修正具に関する。
(従来の技術と発明が解決しようとする課題) 従来、水性インキや油性インキの筆跡、そして各種印
刷による像等を隠蔽修正するに際しては、白色顔料、樹
脂及び前記白色顔料を分散する分散媒としての揮発性溶
剤を主成分とする修正液を、その修正箇所に塗布し、こ
の塗膜が完全に乾燥してから塗膜上に再筆記などの修正
を行なうという方法を採っていた。しかし乍ら、この様
な修正液を使用した場合には、修正液を塗布してから塗
膜が完全に乾燥するまでに十数秒から数十秒の待ち時間
を必要とするため再筆記に際しての迅速性に欠けるもの
であった。この待ち時間は、溶剤が蒸発するのに必要な
時間である。従って、この待ち時間を短縮するためには
揮発性の高い溶剤を使えばよいが、それでもこの待ち時
間を実質的に無くするためには、基本的に溶剤を使用す
る以上不可能なことである。即ち、待ち時間を皆無とす
るためには、修正具自体が白色顔料が分散されている固
形物であり、且つ、その固形物は塗布可能なものである
ことが最低必要条件となる。このような固形物であっ
て、しかも塗布可能なものとしては、一般に顔料とワッ
クスと油剤とよりなるクレヨン等の描画材が挙げられ
る。しかし、ワックス及び油剤に白色顔料を単に分散さ
せたものでは塗布後の塗膜が柔らかく、筆記具を用いて
の筆記ができず、更に、塗膜の定着性にも劣っているた
め、手指等の擦過により塗膜が容易にのびてしまい、従
ってその本来の目的を果たせないことになるばかりか、
塗布部分近傍を汚損してしまうという別の問題を誘発し
た。
(課題を解決するための手段) 本発明はこれらの状況に基づきなされたものであり、
基本的には固形の修正具が持つ長所を完全に生かし、且
つ、筆記具を用いての筆記が可能であり、また、手指等
の擦過により塗膜が容易にのびない強度及び定着性を有
する塗膜を形成し得るものを得るべく鋭意研究を重ねた
ところ、テルペン樹脂及び/又はテルペン樹脂誘導体が
最適であることを見い出し、遂に本発明を完成したもの
である。
即ち、本発明は、白色顔料とワックスとテルペン樹脂
及び/又はテルペン樹脂誘導体とから少なくともなる固
形修正具を要旨とするものである。
以下、本発明を詳述する。
本発明に使用する白色顔料は、筆跡や像を隠蔽するた
めに用いるものであって、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭
酸カルシウム、酸化チタン等が挙げられるが、隠蔽力の
点から酸化チタンが最も好ましく用いられる。酸化チタ
ンは、ルチル型、アナターゼ型など各種利用でき、具体
的には、タイトーンSR−1、同R−650、同R−3L、同
R−310、同A−110、同A−150、同R−5N(以上、堺
化学工業(株)製)、タイペークR−580、同R−550、
同R−930、同A−100、同A−220(以上、石原産業
(株)製)、クロノスKR−310、同KR−380、同KR−48
0、同KA−10、同KA−20、同KA−30(以上、チタン工業
(株)製)などが挙げられる。
これらの白色顔料は、単独でも2種以上適宜混合して
も使用でき、その使用量は、白色顔料の種類によっても
異なるが、筆跡などに対する隠蔽力を考慮すると、固形
修正具全量に対し40重量%以上90重量%以下が望まし
い。これは白色顔料の使用割合が40重量%に満たないと
筆跡や像に対する隠蔽力が不十分となり文字等が透けて
見えることがあり、また、90重量%を越えると塗膜形成
能が低下する場合が有るためである。
ワックスは、塗布性能を向上するたに使用するもので
あって、蜜ろう、鯨ろう、虫白ろう等の動物系ワック
ス、キャンデリラワックス、カルナバワックス、木ろう
等の植物系ワックス、モンタンワックス、オゾケライト
等の鉱物系ワックス、パラフィンワックス、マイクロク
リスタリンワックス等の石油系ワックスといった天然ワ
ックスや、フィッシャートロプシュワックス、低分子量
ポリエチレン及びこれらの誘導体、モンタンワックス、
パランィンワックス、マイクロクリスタリンワックスの
各々の誘導体、セチルアルコール、ステアリン酸、ポリ
エチレングリコールステアレート、カスターワックス等
の合成ワックス等が挙げられる。これらのワックスは、
単独でも2種以上適宜混合しても使用でき、その使用量
は、顔料などの粉体を除いた固形修正具全量に対して10
〜50重量%が好ましい。
本発明において使用するテルペン樹脂及び/又はテル
ペン樹脂誘導体は、前述した白色顔料の分散媒であり、
且つ、高い強度及び強い定着性の塗膜を形成するために
使用するものである。テルペン樹脂は、α−ピネン重合
体樹脂としてYSレジンAシリーズ(ヤスハラケミカル
(株)製)、β−ピネン重合体樹脂としてYSレジンPXN
シリーズ(サスハラケミカル(株)製)、テルペン重合
体樹脂(α−ピネン、β−ピネン、ジペンテンの共重合
体)としてYSレジンPXシリーズ、同PEシリーズ(以上、
ヤスハラケミカル(株)製)などが挙げられる。テルペ
ン樹脂誘導体は、芳香族変性テルペン樹脂としてYSレジ
ンTOシリーズ(ヤスハラケミカル(株)製)、水素添加
テルペン樹脂としてクリアロンPシリーズ、同Mシリー
ズ、同Kシリーズ(ヤスハラケミカル(株)製)、テル
ペンフェノール共重合体樹脂としてYSポリスター2000、
同Tシリーズ、同Sシリーズ、マイティエースGシリー
ズ(ヤスハラケミカル(株)製)などが挙げられる。こ
れらの樹脂及び/又はその樹脂誘導体は、単独でも2種
以上適宜混合しても使用でき、その使用量は、顔料など
の粉体を除いた固形修正具全量に対して10〜60重量%が
好ましい。また、その軟化点は40〜90℃であることが好
ましい。これは、40℃未満の場合、塗膜の強度がやや不
十分であったり、定着性が低くなり、のびが生じ易くな
る傾向があるからであり、90℃を超えた場合塗布時のタ
ッチが低下する傾向を有しているからである。
尚、上記各成分以外に、必要に応じてマイカ、クレ
イ、カオリン等の充填材や、有機、無機の有色顔料など
の着色材、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレー
ト、液状ゴムなどの可塑剤、更には界面活性剤と併用し
得ること勿論である。
本固形修正具は、上記各成分を加熱撹拌混合し、また
必要に応じてニーダー、ロールミル等の混練機で混練
し、これを溶融状態で型に流し込み、または射出・圧入
若しくは押出しし、冷却固化して得ることができる。
(作 用) テルペン樹脂及び/又はテルペン樹脂誘導体は、粘着
性を有する固い皮膜を形成する。従って、これを用いた
場合、その皮膜は、被塗布面に強固に定着し、筆記具な
どで筆記してもペン先によって皮膜が削り取られるとい
った事がなく容易に筆記でき、手指等の擦過により塗膜
がのびてしまうといったこともない。
(実施例) 以下、本発明の実施例を説明する。
実施例1 酸化チタン(タイトーンSR−1) 60部 モンタンワックス 5部 YSレジンPX1000(軟化点:100℃) 20部 ジヘプタデシルケトン 8部 ペンタエリスリチルテトラステアレート 7部 上記成分を加熱二本ロールで混練分散を行ない、型に
流し込んで冷却し固形修正具を得た。
実施例2 酸化チタン(タイペークR550) 55部 カスターワックス 10部 YSレジンTO−85(軟化点:85℃) 18部 ジウンデシルケトン 9部 ペンタエリスリチルテトラステアレート 8部 上記成分を実施例1と同様になして固形修正具を得
た。
実施例3 酸化チタン(クロノスKR−380) 70部 カルナウバワックス 4部 クリアロンM−105(軟化点:105℃) 10部 ジヘプタデシルケトン 7部 ペンタエリスリチルテトラステアレート 9部 上記成分を実施例1と同様になして固形修正具を得
た。
実施例4 酸化チタン(クロノスKA−10) 75部 ライスワックス 3部 YSレジンPX300N(軟化点:30℃) 8部 ジヘプタデシルケトン 9部 ペンタエリスリチルテトラステアレート 5部 上記成分を実施例1と同様になして固形修正具を得
た。
実施例5 酸化チタン(クロノスKR−310) 65部 マイクロクリスタリンワックス 7部 YSレジンPX600(軟化点:60℃) 6部 YSレジンPX700(軟化点:70℃) 5部 ジヘプタデシルケトン 9部 ペンタエリスリチルテトラステアレート 9部 上記成分を実施例1と同様になして固形修正具を得
た。
比較例1〜5 実施例1〜5の成分からテルペン樹脂及びテルペン樹
脂誘導体を除いた以外は各々実施例1〜5と同様になし
て固形修正具を得た。
[発明の効果] 上記実施例1〜5及び比較例1〜5で得られた固形修
正具を用いて、再筆記性試験及び塗膜定着性試験を行な
った。
結果を表1に示す。
再筆記性試験:試験片の修正面に、市販の黒色の油性
ボールペン(BK−70、ぺんてる(株)製)を用い、300g
の筆記荷重で直線を筆記し、筆跡を観察した。
○:良好な筆記が得られる △:塗膜が少々凹むが、実用上支障のない筆跡が得られ
る ×:筆記不可能 塗膜定着性試験:試験片の修正面を、指で2Kgの圧力
を加えながら擦過し、塗膜の状態を観察した。
○:変化無し ×:のび及び塗膜の剥離が発生する 試験片:上質紙に上記油性ボールペンで文字を書き、
固形修正具を用いて完全に隠蔽したもの。
以上詳細に説明したように、本発明に係る固形修正具
は、塗膜の強度及び定着性に優れているので、再筆記が
良好に行なえ、塗布部分近傍を汚損してしまう事もない
優れた特性を有しているものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】白色顔料とワックスとテルペン樹脂及び/
    又はテルペン樹脂誘導体とから少なくともなる固形修正
    具。
JP32012490A 1990-11-22 1990-11-22 固形修正具 Expired - Fee Related JP2864409B2 (ja)

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