JPH05598A - 固形修正具 - Google Patents

固形修正具

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JPH05598A
JPH05598A JP2961391A JP2961391A JPH05598A JP H05598 A JPH05598 A JP H05598A JP 2961391 A JP2961391 A JP 2961391A JP 2961391 A JP2961391 A JP 2961391A JP H05598 A JPH05598 A JP H05598A
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JP
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wax
concealing
thermoplastic elastomer
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solid
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Pending
Application number
JP2961391A
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English (en)
Inventor
Sadahiro Okai
禎浩 岡井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】白色顔料などの隠蔽材と、ワックスと、熱可塑
性エラストマーとを少なくとも含む。 【効果】塗膜の強度及び定着性に優れているので、修正
後の塗膜への筆記具を用いての再筆記性が良好で、塗布
部分近傍を汚損してしまう事もない。勿論、修隠蔽は良
好に行なえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、万年筆、水性サインペ
ン、水性ボールペン等の水性インキの筆跡や、油性ボー
ルペン、油性サインペン等の油性インキの筆跡、そして
タイプライターやプリンターの印字、その他の印刷物の
隠蔽修正を行なうための固形修正具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水性インキや油性インキの筆跡、
そして各種印刷による像などを隠蔽修正するに際して
は、白色顔料、樹脂及び前記白色顔料を分散する分散媒
としての揮発性溶剤を主成分とする修正液を、その修正
箇所に塗布し、この塗膜が完全に乾燥してから塗膜上に
再筆記などの修正を行なうという方法を採っていた。
【0003】ところが、この様な修正液を使用した場合
には、修正液を塗布してから塗膜が完全に乾燥するまで
に十数秒から数十秒の待ち時間を必要とするため再筆記
に際しての迅速性に欠けるものであった。この待ち時間
は、溶剤が蒸発するのに必要な時間である。従って、こ
の待ち時間を短縮するためには揮発性の高い溶剤を使え
ばよいが、それでもこの待ち時間を実質的に無くするた
めには、基本的に溶剤を使用する以上不可能なことであ
る。
【0004】即ち、待ち時間を皆無とするためには、修
正具自体が白色顔料が分散されている固形物であり、且
つ、その固形物は塗布可能なものであることが最低必要
条件となる。このような固形物であって、しかも塗布可
能なものとしては、一般に顔料とワックスと油剤とより
なるクレヨン等の描画材が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワック
ス及び油剤に白色顔料を単に分散させたものでは塗布後
の塗膜が柔らかく、筆記具を用いての再筆記が困難で、
更に、定着性も劣っているため、手指等の擦過により塗
膜が容易にのびてしまい、従ってその本来の目的を果た
せないことになるばかりか、塗布部分近傍を汚損してし
まうという別の問題を誘発した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこれらの状況に
基づきなされたものであり、基本的には固形の修正具が
持つ長所を完全に生かし、且つ、筆記具を用いての再筆
記が容易で、また、手指などの擦過により塗膜が容易に
のびない強度及び定着性を有する塗膜を形成し得る固形
修正具を得るべく鋭意研究を重ねたところ、熱可塑性エ
ラストマーが最適であることを見い出し、遂に本発明を
完成したものである。
【0007】即ち、本発明は、隠蔽材と、ワックスと、
熱可塑性エラストマーとから少なくともなる固形修正具
を要旨とするものである。
【0008】以下、本発明を詳述する。本発明に使用す
る隠蔽材は、筆跡や像を隠蔽するために用いるものであ
って、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化
チタン等の白色顔料が挙げられるが、隠蔽力の点から酸
化チタンが最も好ましく用いられる。酸化チタンは、ル
チル型、アナターゼ型など各種利用でき、具体的には、
タイトーンSR−1、同R−650、同R−3L、同R
−310、同A−110、同A−150、同R−5N
(以上、堺化学工業(株)製)、タイペークR−58
0、同R−550、同R−930、同A−100、同A
−220(以上、石原産業(株)製)、クロノスKR−
310、同KR−380、同KR−480、同KA−1
0、同KA−20、同KA−30(以上、チタン工業
(株)製)などが挙げられる。これらの白色顔料は、単
独でも2種以上適宜混合しても使用できる。その使用量
は、隠蔽材の種類によっても異なるが、筆跡などに対す
る隠蔽力を考慮すると、固形修正具全量に対し40重量
%以上、90重量%以下が望ましい。これは隠蔽材の使
用割合が40重量%に満たないと筆跡や像に対する隠蔽
力が不十分となり文字等が透けて見えることがあり、ま
た、90重量%を越えると塗膜形成能が低下する場合が
あるためである。
【0009】ワックスは、塗布性能を向上するために使
用するものであって、蜜ろう、鯨ろう、虫白ろう等の動
物系ワックス、キャンデリラワックス、カルナバワック
ス、木ろう等の植物系ワックス、モンタンワックス、オ
ゾケライト等の鉱物系ワックス、パラフィンワックス、
マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックスとい
った天然ワックスや、フィッシャートロプシュワック
ス、低分子量ポリエチレン及びこれらの誘導体、モンタ
ンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリ
ンワックスの各々の誘導体、セチルアルコール、ステア
リン酸、ポリエチレングリコールステアレート、カスタ
ーワックス等の合成ワックス等が挙げられる。これらの
ワックスは、単独でも2種以上適宣混合しても使用で
き、その使用量は、固形修正具全量に対して10〜45
重量%が好ましい。
【0010】本発明において使用する熱可塑性エラスト
マーは、塗膜強度を向上させ筆記具を用いての再筆記性
を良好にするために用いるものである。ポリスチレン系
熱可塑性エラストマーとしては、例えば、クレイトンG
及びDシリーズ、カリフレックスTRシリーズ(以上、
シェル化学(株))、クインタックシリーズ(以上、日
本ゼオン(株))、タフプレンA、アサプレンT431
(以上旭化成工業(株))、ソルプレンTシリーズ(以
上日本エラストマー(株))等が、ポリオレフィン系熱
可塑性エラストマーとしてはミラストマーシリーズ(三
井石油化学工業(株))、住友TPE817、同81
9、同820、同821、同822、同823、同82
4、同901、同902、同903、同904、同90
7、同1000、同1500、同1600、同170
0、同1800、同1900、同5260、同5280
(以上住友化学工業(株))、JSRサーモランシリー
ズ(以上日本合成ゴム(株))等が、ポリウレタン系熱
可塑性エラストマーとしては、ミラクトランE、Pシリ
ーズ(以上日本ミラクトラン(株))、エラストランシ
リーズ(以上日本エラストラン(株))、パラプレンシ
リーズ(以上日本ウレタン工業(株))等が、ポリエス
テル系熱可塑性エラストマーとしては、ペルプレンP、
Sシリーズ(以上東洋紡績(株))等が使用でき、その
他としては、1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラス
トマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、天然
ゴム系熱可塑性エラストマー等も使用できる。これら
は、単独でも2種以上適宣混合しても使用できる。その
使用量は、固形修正具全量に対して0.2重量%以上、
3.0重量%以下が好ましい。これは、使用量が0.2
重量%より少ないとあまり効果が期待できず、また、
3.0重量%よりも多いと塗布時に塗膜の凝集力が強く
なりすぎ、塗布性及び定着性に欠け、小さなカス状の塊
が発生する為である。また、熱可塑性エラストマーの伸
び(JIS K6301)は、300%から800%で
あることが好ましい。これは、300%未満の場合、塗
膜上に筆記する際、筆記具のペン先によって削り取られ
易くなるためであり、800%を越えた場合、凝集力が
強く塗布が不利になったり、塗膜が必要以上に厚くなっ
たりするためである。
【0011】尚、上記各成分以外、必要に応じて、マイ
カ、クレイ、カオリン等の充填材、有機、無機の有色顔
料などの着色材、ジブチルフタレート、ジオクチルフタ
レート、液状ゴムなどの可塑剤、更には界面活性剤と併
用し得ること勿論である。
【0012】本固形修正具は、上記各成分を加熱撹拌混
合し、また必要に応じてニーダー、ロールミル等の混練
機で混練し、これを溶融状態で型に流し込み、または射
出・圧入若しくは押出しし、冷却固化して得ることがで
きる。
【0013】
【作用】本発明に係る固形修正具に用いる熱可塑性エラ
ストマーは、それ自体が柔軟性及び強力な凝集力を有し
ているものであり、これを固形修正具の成分として用い
た場合、塗布性を損なわずに強靱な塗膜が得られる。従
って、筆記具のペン先によって塗膜が削り取られず容易
に筆記が可能となり、また、手指等の擦過により塗膜が
伸びてしまうこともない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。「部」は
「重量部」を示す。 実施例1 酸化チタン(タイトーンSR−1) 65部 130゜Fパラフィンワックス 33.5部 クレイトンG1650(伸び500%、シェル化学(株)製) 1.5部 上記成分を加熱二本ロールで混練分散を行ない、型に流
し込んで冷却し固形修正具を得た。
【0015】実施例2 酸化チタン(タイペークR550) 63部 ポリエチレンワックス(PEW−K2、チュウセイワックスポリマー(株)製 ) 20部 T−1ワックス(花王(株)製) 15部 クインタック3422(伸び1230%、日本ゼオン(株)製) 2部 上記成分を実施例1と同様になして固形修正具を得た。
【0016】実施例3 酸化チタン(クロノスKR−380) 70部 カスターワックス 25部 ミラクトランE675MNAT(伸び800%、日本ミラクトラン(株)製) 1.0部 界面活性剤(リケマールS−100、理研ビタミン(株)製) 4部 上記成分を実施例1と同様になして固形修正具を得た。
【0017】実施例4 酸化チタン(クロノスKR−310) 60部 ライスワックス 17.5部 ミラストマー6030N(伸び500%、三井石油化学工業(株)製) 0.5部 クレイトンG1726X(伸び200%、シェル化学(株)製) 2部 上記成分を実施例1と同様になして固形修正具を得た。
【0018】実施例5 酸化チタン(クロノスKA−10) 72部 カルナバワックス 20部 木ろう 5部 住友TPE1600(伸び280%、住友化学工業(株)製) 3部 上記成分を実施例1と同様になして固形修正具を得た。
【0019】比較例1 実施例1のクレイトンG1650を除き、これと同量の
白色ワセリン(油剤、小堺製薬(株)製)を加えた以外
は実施例1と同様になして固形修正具を得た。
【0020】比較例2 実施例2のクインタック3422を除いた以外は実施例
2と同様になして固形修正具を得た。
【0021】比較例3 実施例3のミラクトランE675MNATを除いた以外
は実施例3と同様になして固形修正具を得た。
【0022】比較例4 実施例4のミラストマー6030NとクレイトンG17
26Xを除いた以外は実施例4と同様になして固形修正
具を得た。
【0023】
【発明の効果】上記実施例1〜5及び比較例1〜4で得
られた固形修正具を用いて、再筆記性試験及び塗膜定着
性試験を行なった。結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】再筆記性試験:試験片の修正面に、市販の
黒色ボールペン(BK−70、ぺんてる(株)製)を用
い、300gの筆記荷重で直線を筆記し、筆跡を観察し
た。 試験片:上質紙に上記ボールペンで文字を書き、固形修
正具を用いて完全に隠蔽したもの。 ○:良好な筆跡が得られた、△:部分的に筆跡が薄くな
るが実用上支障無し、×:筆記不可能
【0026】塗膜定着性試験:上記試験片の修正面を、
指で2Kgの圧力を加えながら擦過し、塗膜の状態を観
察した。 ○:変化無し、△:少々の伸びが発生、×:伸び及び塗
膜の剥離が発生する
【0027】以上詳細に説明したように、本発明に係る
固形修正具は、塗膜の強度及び定着性に優れているの
で、再筆記が良好に行え、塗布部分近傍を汚損してしま
う事もない優れた特性を有しているものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 隠蔽材と、ワックスと、熱可塑性エラス
    トマーとから少なくともなる固形修正具。
JP2961391A 1991-01-30 1991-01-30 固形修正具 Pending JPH05598A (ja)

Priority Applications (1)

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JP2961391A JPH05598A (ja) 1991-01-30 1991-01-30 固形修正具

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JP2961391A JPH05598A (ja) 1991-01-30 1991-01-30 固形修正具

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JPH05598A true JPH05598A (ja) 1993-01-08

Family

ID=12280925

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JP2961391A Pending JPH05598A (ja) 1991-01-30 1991-01-30 固形修正具

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JP (1) JPH05598A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006241343A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Zebra Pen Corp 白色顔料インク組成物
JP2017071198A (ja) * 2015-10-09 2017-04-13 フジコピアン株式会社 感圧転写修正テープ

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JP2006241343A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Zebra Pen Corp 白色顔料インク組成物
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