JPH0532098A - 固形修正具 - Google Patents

固形修正具

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JPH0532098A
JPH0532098A JP21293891A JP21293891A JPH0532098A JP H0532098 A JPH0532098 A JP H0532098A JP 21293891 A JP21293891 A JP 21293891A JP 21293891 A JP21293891 A JP 21293891A JP H0532098 A JPH0532098 A JP H0532098A
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JP
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concealing
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Pending
Application number
JP21293891A
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English (en)
Inventor
Sadahiro Okai
禎浩 岡井
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】白色顔料などの隠蔽材40〜90重量%と、ワ
ックス10〜45重量%と、珪藻土5〜25重量%とよ
りなる。 【効果】修正塗膜上へ再筆記した筆跡ハジキがなく、乾
燥性にも優れる。勿論、修正隠蔽は良好に行なえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、万年筆、水性サインペ
ン、水性ボールペン等の水性インキの筆跡や、油性ボー
ルペン、油性サインペン等の油性インキの筆跡、そして
タイプライターやプリンターの印字、その他の印刷物の
隠蔽修正を行なうための固形修正具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水性インキや油性インキの筆跡、
そして各種印刷による像などを隠蔽修正するに際して
は、白色顔料、樹脂及び前記白色顔料を分散する分散媒
としての揮発性溶剤を主成分とする修正液を、その修正
箇所に塗布し、この塗膜が完全に乾燥してから塗膜上に
再筆記などの修正を行なうという方法を採っていた。
【0003】ところが、この様な修正液を使用した場合
には、修正液を塗布してから塗膜が完全に乾燥するまで
に十数秒から数十秒の待ち時間を必要とするため再筆記
に際しての迅速性に欠ける。そこで、待ち時間を略無し
とするものとして、隠蔽材とワックスとを主成分とする
固形修正具が種々提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記固
形修正具で修正を行なった後、この修正面に再筆記を行
なった場合、修正塗膜は紙などと比較して非吸収面の性
質が強いため、筆跡のハジキの発生(水性インキの濡れ
性が低いため)や筆跡の乾燥性(筆跡の乾燥は、インキ
に使用されている溶剤の蒸発による乾燥だけでなく、イ
ンキの筆記面への浸透にも依存している)が低下すると
いう問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、これらの状況
に基づきなしたものであり、基本的には固形の修正具が
持つ長所を完全に生かし、且つ、再筆記した筆跡のハジ
キが無く、また、筆跡の乾燥性が良好な固形修正具を得
るべく鋭意研究を重ねたところ、珪藻土が最適であるこ
とを見いだし、遂に本発明を完成したものである。
【0006】本発明は、隠蔽材とワックスと珪藻土とを
少なくとも含む固形修正具を要旨とするものである。
【0007】以下、本発明を詳述する。本発明に使用す
る隠蔽材は、筆跡や像を隠蔽するために用いるものであ
って、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化
チタン等の白色顔料が挙げられるが、隠蔽力の点から酸
化チタンが最も好ましく用いられる。酸化チタンは、ル
チル型、アナターゼ型など各種利用でき、具体的には、
タイトーンSR−1、同R−650、同R−3L、同R
−310、同A−110、同A−150、同R−5N
(以上、堺化学工業(株)製)、タイペークR−55
0、同R−580、同R−930、同A−100、同A
−220(以上、石原産業(株)製)、クロノスKR−
310、同KR−380、同KR−480、同KA−1
0、同KA−20、同KA−30(以上、チタン工業
(株)製)などが挙げられる。これらの白色顔料は、単
独でも2種以上適宜混合しても使用できる。その使用量
は、隠蔽材の種類によっても異なるが、筆跡などに対す
る隠蔽力を考慮すると、固形修正具全量に対し40〜9
0重量%が好ましい。これは隠蔽材の使用割合が40重
量%に満たないと筆跡や像に対する隠蔽力が不十分とな
り文字等が透けて見えることがあり、また、90重量%
を越えると塗膜形成能が低下する場合があるためであ
る。
【0008】ワックスは、塗布性能を向上するために使
用するものであって、蜜ろう、鯨ろう、虫白ろう等の動
物系ワックス、キャンデリラワックス、カルナバワック
ス、木ろう等の植物系ワックス、モンタンワックス、オ
ゾケライト等の鉱物系ワックス、パラフィンワックス、
マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックスとい
った天然ワックスや、フィッシャートロプシュワック
ス、低分子量ポリエチレン及びこれらの誘導体、モンタ
ンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリ
ンワックスの各々の誘導体、セチルアルコール、ステア
リン酸、ポリエチレングリコールステアレート、カスタ
ーワックス等の合成ワックス等が挙げられる。これらの
ワックスは、単独でも2種以上適宣混合しても使用で
き、その使用量は、固形修正具全量に対して10〜45
重量%が好ましい。
【0009】珪藻土は、再筆記した筆跡のハジキの発生
を防止し、筆跡乾燥性を良好にするために用いるもので
ある。具体例としては、ラジオライト600(平均粒子
径14μm)、同500(平均粒子径13μm)、同2
00(平均粒子径6.2μm)、同F(平均粒子径4.
3μm)、セライト281(平均粒子径2〜12μ
m)、セライトスーパーフロス(平均粒子径2〜4μ
m)、セライトスノーフロス(平均粒子径1〜2μm)
(以上、土屋カオリン工業(株)製)、セライトFC
(平均粒子径2〜6μm)、同SSC(平均粒子径6〜
10μm)、同HSC(平均粒子径8〜10μm)、同
ホワイトミスト(平均粒子径1〜6μm)、スーパーフ
ァインスーパーフロス(平均粒子径1〜4μm)(以
上、米国Johns−Manville社製)などが挙
げられる。これらは単独でも2種以上適宣混合しても使
用でき、固形修正具として塗布することを考慮すると、
その平均粒子径は1〜6μmが好ましい。これは、平均
粒子径が1μmより小さいと効果が少なく、6μmより
大きいと塗布時のタッチが重くなるためである。また、
その使用量は、固形修正具全量に対して5.0〜25.
0重量%が好ましい。これは、使用量が5.0重量%よ
り少ないとあまり効果が期待できず、また、30.0重
量%よりも多いと固形修正具が硬く塗布性能が劣る為で
ある。
【0010】尚、上記各成分以外、必要に応じて、マイ
カ、クレイ、カオリン等の充填材、有機、無機の有色顔
料などの着色材、ジブチルフタレート、ジオクチルフタ
レート、液状ゴムなどの可塑剤、更には界面活性剤と併
用し得ること勿論である。
【0011】特に、高分子量の界面活性剤との併用は大
きな効果を示す。これは、固形修正具を製造するとき
に、ワックスが珪藻土の表面の孔を塞ぐことを防止する
ためであると考えられる。高分子量の界面活性剤の具体
例としては、ポリプロピレングリコールとポリエチレン
グリコールとを反応させて得られるプロノン102、同
104、同201、同202B、同204や酸化エチレ
ンと酸化プロピレンの共重合物であるユニルーブMBシ
リーズ、同70DP−950B(以上、日本油脂(株)
製)などが挙げられ、その使用量は固形修正具全量に対
して2.5〜5重量%が好ましい。
【0012】本固形修正具は、上記各成分を加熱撹拌混
合し、また必要に応じてニーダー、ロールミル等の混練
機で混練し、これを溶融状態で型に流し込み、または射
出・圧入若しくは押出しし、冷却固化して得ることがで
きる。
【0013】
【作用】本発明に係る固形修正具に用いる珪藻土は、そ
の表面または内部に微小の孔が多数形成されており、し
かもその表面が親水性であるので、インキの濡れ性が良
好であると共に、塗膜表面に筆記されたインキを塗膜内
部に吸収するので、筆跡のハジキが防止でき、再筆記し
た筆跡の乾燥性が向上する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。「部」は
「重量部」を示す。 実施例1 酸化チタン(クロノスKR−380) 55部 130゜Fパラフィンワックス 25部 セライトスノーフロス(平均粒子径1〜2μm) 20部 上記成分を加熱二本ロールで混練分散を行ない、型に流
し込んで冷却し固形修正具を得た。
【0015】実施例2 酸化チタン(タイペークK−550) 57部 カスターワックス 18部 T−1ワックス(ジヘプタデシルケトン、花王(株)製) 10部 スーパーファインスーパーフロス(平均粒子径1〜4μm) 15部 上記成分を実施例1と同様になして固形修正具を得た。
【0016】実施例3 酸化チタン(クロノスKR−310) 60部 木ロウ 8部 ポリエチレンワックス(PEW−K2、チュウセイワックス・ポリマー(株) 製) 15部 セライトスーパーフロス(平均粒子径2〜4μm) 13部 プロノン208(高分子量界面活性剤) 4部 上記成分を実施例1と同様になして固形修正具を得た。
【0017】実施例4 酸化チタン(クロノスKA−10) 61部 T−1ワックス 12.5部 マイクロクリスタリンワックス(日本石油(株)製) 6部 セライトスノーフロス(平均粒子径1〜2μm) 11部 YSレジンPX−600(ヤスハラケミカル(株)製) 6部 ユニルーブ70DP−950B(高分子量界面活性剤) 3.5部 上記成分を実施例1と同様になして固形修正具を得た。
【0018】比較例1 実施例1のセライトスノーフロスを除き、これと同量の
酸化チタンを加えた以外は実施例1と同様になして固形
修正具を得た。
【0019】比較例2 実施例2のスーパーファインスーパーフロスを除き、こ
れと同量の酸化チタンを加えた以外は実施例2と同様に
なして固形修正具を得た。
【0020】比較例3 実施例3のセライトスーパーフロスを除き、これと酸化
チタンを加えた以外は実施例3と同様になして固形修正
具を得た。
【0021】比較例4 実施例4のセライトスノーフロスを除き、これと同量の
酸化チタンを加えた以外は実施例4と同様になして固形
修正具を得た。
【0022】
【発明の効果】上記実施例1〜4及び比較例1〜4で得
られた固形修正具を用いて、再筆記した筆跡のハジキ試
験及び乾燥性試験を行なった。結果を表1に示す。
【0023】筆跡ハジキ試験:試験片の修正面に、市販
の黒色の水性ボールペン(B−100、ぺんてる(株)
製)を用い、100gの筆記荷重で直線を筆記し、筆跡
を目視評価した。 試験片:上質紙に上記ボールペンで文字を書き、固形修
正具を用いて完全に隠蔽したもの。 ◎:紙面に筆記した筆跡に近い筆跡である ○:ハジキのほとんど無い良好な筆跡である △:筆跡の薄い個所が部分的にある筆跡である ×:ハジキの多い筆跡である
【0024】筆跡乾燥性試験:試験片の修正面に、市販
の黒色水性ボールペン(B−100、ぺんてる(株)
製)を用い、100gの筆記荷重で直線を筆記し、この
筆跡に上質紙を3Kgの荷重で圧着し、筆跡の上質紙へ
の転写を観察し、筆跡が転写しなくなるまでの時間を筆
跡乾燥時間とした。(試験時の条件、温度;22℃、湿
度;68%) 試験片:筆跡ハジキ試験に用いたもの。
【0025】
【表1】
【0026】以上詳細に説明したように、本発明に係る
固形修正具は、再筆記した筆跡のハジキがなく、筆跡乾
燥性が良好であるという、実用上優れた特性を有してい
るものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 隠蔽材とワックスと珪藻土とを少なくと
    も含む固形修正具。
JP21293891A 1991-07-30 1991-07-30 固形修正具 Pending JPH0532098A (ja)

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JP21293891A JPH0532098A (ja) 1991-07-30 1991-07-30 固形修正具

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JP21293891A JPH0532098A (ja) 1991-07-30 1991-07-30 固形修正具

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JPH0532098A true JPH0532098A (ja) 1993-02-09

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ID=16630784

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JP21293891A Pending JPH0532098A (ja) 1991-07-30 1991-07-30 固形修正具

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JP (1) JPH0532098A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2055733A1 (de) * 2007-11-02 2009-05-06 Faber -Castell AG Mine
JP2012219253A (ja) * 2011-04-14 2012-11-12 Pilot Ink Co Ltd 固形筆記体及びそれを用いた固形筆記体セット

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EP2055733A1 (de) * 2007-11-02 2009-05-06 Faber -Castell AG Mine
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