JPS6311995A

JPS6311995A - 電子楽器の蓋体構造

Info

Publication number: JPS6311995A
Application number: JP62024759A
Authority: JP
Inventors: 吉良　康宏; 山村　俊幸
Original assignee: Yamaha Corp
Current assignee: Yamaha Corp
Priority date: 1986-03-24
Filing date: 1987-02-06
Publication date: 1988-01-19
Anticipated expiration: 2009-09-07
Also published as: JPH0670743B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は電子オルガン等の電子楽器に適用して好適な
蓋体構造に係り、特に軽快に開閉操作することができ、
また開蓋時における圧迫感を少なくし得るようにしたも
のである。

〔従来の技術〕

従来から、電子オルガン等の電子楽器の鍵盤部を被う蓋
体としては、前後方向にスライド自任に配設され開蓋時
に楽器本体内に収納されるスライド型の蓋体（例実公昭
５９−１３６４５号公−４Ｌ）と、上下方向に回動自在
に配設され開蓋時に楽器本体上に立設される回動型の蓋
体（例実公昭５８−５０３６２号公報）の２種類が知ら
れている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかるに、前者のスライド蓋は、複数個の蓋構成部材を
一連に屈曲自在に連結してよろい戸状に形成されるため
、構造が面倒で部品点数も多く、製造コストが高くつく
という不都合を肩している。

また楽器本体の内側面に設けた山板の上面に沿ってスラ
イド蓋をスライドさせているため、ガタ付き易く、特に
薄形軽量のものにおいてはその傾向が強く、そこでガイ
ド溝に沿ってスライドさせることも考えられるが、その
場合でもガイド溝とスライド蓋との隙間が問題となる。

すなわち、隙間を小さく設定すると、スライド蓋とガイ
ド溝との間がこじれて抵抗力が大きくなるため、スムー
ズに摺動し得す、逆に隙間を大きく設定すると、スライ
ド蓋がガタ付き、開閉時の雑音が大きくなるものである
。

さらに、スライド蓋を開蓋時に楽器本体内に完全に収納
する必要があるため、大きな収納スペースを必要とし、
奥行が大きくなるという不都合もあった。

これに対して後者の回動蓋は開蓋時に楽器本体上に立設
されるため、楽器本体内に収納スペースを確保する必要
がないという利点を有するものの、鍵盤が上下二段以上
になると、回動蓋の奥行寸法が大きくなるため、蓋自体
の重量が増加し、開閉操作がしにくいという不都合を写
している。特に、開閉操作時に重心の移動により回動蓋
が急激に落下するため、手をはさんだ９して安全性に欠
けるという問題がある。また、奥行寸法が大きいと大き
な面積をＭするため、開蓋時に楽器本体上に立設された
際、演奏者に圧迫感を与えるという不都合もあった。し
たがつて、この種の回動蓋は二段鍵盤以上の電子楽器に
は不向きとさｎている。

〔問題点全解決するための手段〕

この発明に係る電子楽器の蓋体構造は上述したような問
題を解決すべぐなされたもので、楽器本体に上下方向に
回動自在に配設され鍵盤部を被う蓋体の回動支点を、核
蓋体の後端から前方方向および蓋体下面から下方方向に
それぞれ一定の距離はなれた位置に設け、かつ開蓋時に
蓋体後端部を楽器本体の上面に設けた開口部より該楽器
本体内に収納するように構成したものである。

〔作　用〕

この発明においては回動支点を蓋体の後端寄り下方に設
けているので、蓋体の奥行寸法が大きくとも開閉操作が
容易で、また開蓋時に蓋体後端部が楽器本体内に収納さ
れるので、演奏者に圧迫感を与えることも少ない。

〔実施例〕

以下、この発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説
明する。

第１図はこの発明に係る蓋体構造を採用した電子楽器の
一実施例を示す側断面図、第２図は開蓋途中における要
部斜視図である。これらの図において、楽器本体１は、
左右一対の側板２．３、上面板４．底板５．背面板６．
蓋体７等によって横長浅箱形に形成されている。楽器本
体１の前半部は上方に開放してβ振部１０を構成してお
り、この鍵盤部１０に、それぞれ多数の白鍵８Ａと黒鍵
８Ｂとからなる下鍵ｍ８と、同じく多数の白鍵９Ａと黒
鍵９Ｂとからなる上鍵盤９とが配設されている。これら
の下鍵盤８および十鍵盤９は前記底板５上に配設された
図示を省略した鍵盤フレーム上にその後端を支持されて
上下動自在に配設され、押鍵操作されると、当該鍵盤に
対応する鍵スイツナ（図示せず）を動作させ、これによ
り楽音形成回路が動作し電子音を発生させるように構成
されている。そして、楽器本体１の内部後方には背面板
６の内側面に沿って電気回路１２が配設されている。

前記上鍵盤９の後方上部には略り字形に形成された第１
パネル１３が配設されており、この第１パネル１３の後
端と前記十面板４の前端との間には開口１４が楽器本体
１のほぼ全暢に亘って設けられている。また、前記上鍵
盤９の前端と下鍵盤８の後端との間には第２パネル１５
が配設されておシ、このパネル１５の表面にはレジスト
レーションスイッチ等の各植電気部品の操作子１６が配
設されている。なお、前記下鍵盤８および上鍵盤９の両
側には操作パネル１７が配設され、このパネル１７の表
面にも多数の操作子１９が配設されている。

さて、前記蓋体Ｔは楽器本体１に上下方向に回動（開閉
）自在に配設され、閉蓋時に前記鍵盤部１０の上方を被
い、前記下鍾ｍ８．上鍵盤９．操作子１６．１９等を保
護するもので、透明もしくは半透明なプラスチック材料
からなる第１蓋体７Ａと、アルミニウム等によって形成
され前記第１蓋体７Ａの後牛部を保持する横長コ字状の
第２蓋体７Ｂとで構成されている。この第２蓋体７Ｂの
下面後端側両側部にはそれぞれ略り字状に形成されるこ
とにより折曲部が前方に延在する左右一対の支点部材２
０が配設されており、これら一対の支点部材２０の先端
部を軸２１によって回動自在に支持している。＠２１は
前記一対の側板２，３間に横架され、前記一対の支点部
材２０は前記楽器本体１の上半開口部１４よ）該楽器本
体１内に挿入されている。この場合、蓋体７の回動支点
を構成する前記軸２１は、前記支点部材２０を支持する
ことで、蓋体７の後端から前方および蓋体下面から下方
にそれぞれ一定の距ｔ４１ｆＤ＋、Ｄ２だげはなれてい
る。そして、第２蓋体７Ｂの下面前端部には譜面受ｆｆ
２３が蝶番２４を介して回動自在に配設石れている。

このような構成からなる電子楽器において、蓋体７はそ
の閉蓋時において前述した通り鍵盤部１０を被い、下鍵
盤８．上鍵盤９等を保護している。

この時、第１蓋体７Ａの両側端部は各側板２，３の上面
にて支持され、第２蓋体７Ｂの後端部は開口部１４を閉
塞している。このような状態において軸２１を回動支点
として蓋体７を上方に回動させると、第２蓋体７Ｂは前
記開口部１４より楽器本体１内に第１図一点鎖線で示す
ようにほぼ完全に収納され、ストッパーピン２５に当接
することで開蓋位置に係止される。この状態において、
第１蓋体７Ａは楽器本体１上に後方に適宜角度傾斜した
状態で立設され、譜面受け２３を開いて第１パネル１３
にその先端を当接させると、該譜面受け２３が前記開口
部１４の一部、すなわち第２蓋体７Ｂと第１パネル１３
間の開口部分を閉塞し、この上に譜面２６が載置され第
１蓋体７Ａに立てかけられる。

なお、前記ストッパーピン２５は前記各側板２．３の内
１．Ｉ　Ｉｊにそれぞれ突設されている。

かくして、このような構成からなる蓋体構造によれば、
無体７の構造が簡単で、軸２１を回動支点として回動さ
れるので、ガタ付いたりすることがなくスムーズに開閉
操作することができる。この場合、特に軸２１を蓋体７
の後端寄り下方に設けているので、蓋体７の奥行寸法が
大きい割には蓋の重心から回動支点までの距離が小さく
、自重による支点回りのモーメントが小さいので、急激
な落下を防止され、開閉操作時の安全性を向上さぜる。

また、開蓋時に蓋体７の後端部が楽器本体１内に収納さ
れるので、外部に露呈している部分の面積がそれだけ小
さくなり、演奏者に圧迫感を与えることも少ない。した
がって、二段鍵盤以上の電子楽器に適用して好適である
。また、蓋体７の後端部のみを収納しているので、収納
スペースも小さくて済み、楽器本体１の奥行寸法を大き
くする必要がない。さらに、蓋体７の両生ｇを透明もし
くは半透明部材からなる第１蓋体７Ａで構成しているの
で、開蓋時の圧迫感を一層少なくし得る。加えて、開蓋
時に譜面受け２３により開口部１４の蓋体７より前方部
分を閉塞しているので、楽器本体１の内部が視認されず
外観体裁が良好にして異物、埃等の侵入、落下を防止し
得る。

第３図はこの発明の他の実施例を示す賛部側断面図であ
る。なお、図中第１図および第２図と同一構成部品のも
のに対しては同一符号を以って示し、その説明を省略す
る。本実施例は蓋体７の後端部を回り対偶で連結された
四節回転機構３０で保持した点と、譜面受け２３を第１
パネル１３の後端縁に沿って配設した点が上記実施例と
異なシ、その他の点はほぼ同様である。

前記四節回転機構３０は、第２蓋体７Ｂの下面後端部に
固定された略三角形の支点部材２０と、系器本体１内で
前記譜面受け２３の下方に互いに近接して設けられた固
定軸を溝底する第１および第２＠２１Ａ、２１Ｂ　と、
・一端がそれぞれ前記第１および第２軸２１Ａ、２１Ｂ
によって回動自在に軸支され、他端がそれぞれ前記支点
部材２０の異なった位置にピン３２．３３（可動軸）を
介して連結されることにより蓋体Ｔを保持するＭｌおよ
び第２リンク３４．３５とで構成きれている。軸２１Ａ
　Ｆｉ＠２１Ｂ　Ｋ隣接して後方側に設けられ、ピン３
３はピン３２より斜め後方下方に設けられている。第１
リンク３４は第２リンク３５より短かく、開面受け２３
の後端部との干渉を避けるため略釣針形に屈曲形成され
ている。同様に第２リンク３５も第１軸２１Ａ　との干
渉を避けるため略Ｊ字形に折曲形成されている。但し、
第１および第２リンク３４．３５の形状はあくまでも譜
面受げ２３との位置関係およびリンク同士の位置関係に
【つて決定されるものであるため、上記形状に特定され
るものではなく、例えば譜面受げ２３の外側に両リンク
３４．３５を互いにその板厚方向にずらして設けた場合
は、共に直線形状にすることが可能であることは容易に
理解されるであろう。

前記譜面受け２３は前記第１パネル１３の後端縁に沿っ
て固定されることにより、楽器本体１の上面に設けられ
る開口部１４の前端縁全形成している。

このような構成からなる蓋体構造において、第１および
第２リンク３４．３５は蓋体７の開閉動作時に互いに拘
束された回動運動をし、ピン３２．３３を結ぶ線分が時
々刻々移動するときの瞬間中心の軌跡は第３図破線ＢＬ
のようになる。また、支点部材２０と前記各リンク３４
．３５とはピン３２．３３を介して相対回動自在に連結
されていることからして蓋体Ｔを徐々に開放していくと
、該蓋体７のリンク３４．３５に対する角度が変化する
。したがって、蓋体７は機構学上その後端部が下方にず
れるように沈みながら回動し、この沈み込み効果として
第１図に示した実施例構造による蓋体の開蓋時における
停止位置よシ前方にて停止する。この結果、同じ傾斜角
度で立設した場合、本実施例構造においては、蓋体７が
前方にて停止する分だけ楽器本体１の開口部１４０前後
方向の幅りを小さくすることができ、また同時に開蓋時
における蓋体７と譜面受げ２３との間隔ｄを最小限に設
定し得るものである。この結果、塵埃の侵入、鴎記其の
落下等をより一層防止することができる。

第４図はこの発明のさらに他の実施例を示す要部の側断
面間である。

この実施例は蓋体７の開蓋時における該蓋体７と上面板
４との間の隙間を防塵カバー４０によって閉塞するよう
に構成したものである。防塵カバー４０は、その上端が
上面板４の下面前端部に蝶番４１によって回動自在に枢
着され、かつ該蝶番４１に組込まれたコイルスプリング
（図示せず）により閉方向、すなわち第４図時計方向の
回動習性を付与されるもので、蓋体７の閉蓋時において
は核蓋体７の後端によυ実線で示す開放位置に係止され
、開蓋時には蓋体７の表面に圧接されるように栴底され
ている。

したがって、このような構成においては上面板４と蓋体
Ｔの隙間を防摂カバー４０によって常時閉塞することが
でき、また開蓋時には防塵カバー４０が蓋体１を開く方
向に押圧して安定体持し、閉蓋動作時には急奴な落下を
防止する緩衝部材として作用するなどの利点金有してい
る。

なお、上記実施例は蓋体７の回動支点′ｆＪ：１つの軸
２１で構成したが、第３図に示した実施例と同様、四節
回転機構を用い、２つの固定軸、すなわち第１　オヨヒ
ｆｆ１２４４ｔ１２１Ａ、２１Ｂ　　と、　２つの可動
軸、すなわちピン３２．３３とで＃１成してもよいこと
は勿論である。

〔発明の効果〕

以上説明したようにこの発明に係る電子楽器の蓋体構造
は、楽器本体に上下方向に回動自在に配設される蓋体の
回動支点を、蓋体の後端よシ前方にかつ蓋体下面から下
方にそれぞれ一定路湛はなれて設けたので、奥行寸法が
大きい割には蓋体を軽快に開閉操作でき、二段鍵盤以上
の電子楽器に実施して好適である。また、開蓋時に蓋体
の後端部を楽器本体内に収納するようにしているので、
演奏者に圧迫感を与えることも少ない。さらに、蓋体の
構造が１早で安価に実作、提供し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る蓋体構造を採用した電子楽器の
一実施例を示す側断面図、第２図は開通途中における要部斜視図、第３図はこの発
明の他の実施例を示す要部側断面図、第４図はこの発明のさらに他の実施例を示す要部ｆｌｉ
ｌｌ断面図である。１・・・・楽器本体、２，３・・・・側板、４・・・・
上面板、７・・・・蓋体、８・・・・下鍵盤、９・・・・上鍵盤、１０＠拳・・鍵
盤部、１４・・・・開口部、２１・・・・軸、２３・・
・・譜面受け、３０・・・・四節回転機構、３４．３５−・・・リンク、４０・・・・防塵カバー。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）回動支点を中心として上下方向に回動自在に配設
され閉蓋時に楽器本体の鍵盤部を被う蓋体を備えた電子
楽器において、前記回動支点を前記蓋体の後端から前方方向および蓋体
下面から下方方向にそれぞれ一定の距離はなれた位置に
設け、開蓋時に前記蓋体の後端部を、前記楽器本体の上
面に設けた開口部より該楽器本体内に収納するようにし
たことを特徴とする電子楽器の蓋体構造。
（２）蓋体の前半部が透明もしくは半透明部材からなる
ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の電子楽器
の蓋体構造。
（３）蓋体は譜面受けを有し、開蓋時にこの譜面受けで
楽器本体の開口部を閉塞するようにしたことを特徴とす
る特許請求の範囲第１項または第２項記載の電子楽器の
蓋体構造。
（４）蓋体は回り対偶で連結された四節回転機構によつ
て保持されていることを特徴とする特許請求の範囲第１
項記載の電子楽器の蓋体構造。
（５）譜面受けが楽器本体の開口部の前端縁を構成して
いることを特徴とする特許請求の範囲第４項記載の電子
楽器の蓋体構造。