JP2587870Y2 - チェレスタの鍵盤蓋構造 - Google Patents

チェレスタの鍵盤蓋構造

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JP2587870Y2
JP2587870Y2 JP1992026488U JP2648892U JP2587870Y2 JP 2587870 Y2 JP2587870 Y2 JP 2587870Y2 JP 1992026488 U JP1992026488 U JP 1992026488U JP 2648892 U JP2648892 U JP 2648892U JP 2587870 Y2 JP2587870 Y2 JP 2587870Y2
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keyboard
keyboard cover
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celesta
music
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JP1992026488U
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邦夫 太田
俊彦 伊東
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はチェレスタの鍵盤蓋構造
に関し、鍵盤蓋に譜面台機能を組み込むことにより、比
較的大きな譜面を最適な高さに搭載可能とするものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、チェレスタの鍵盤蓋構造としては
以下のようなものが知られている。例えば鍵盤蓋をその
基端を支点として上下方向に回動自在に設けるととも
に、この鍵盤蓋の裏面にあって基端部に突出片を固定
し、また、その先端部に回動自在に可動片を取り付けた
ものである。そして、この鍵盤蓋を回動させて開いた状
態で、突出片を底板とし、鍵盤蓋を背板として譜面を載
置するものである。このとき、可動片は回動させて背板
の一部を構成する。
【0003】また、他のタイプとしては鍵盤蓋が閉止状
態で略水平な板材で形成され、その基端部を支点として
回動し、開いた状態ではこの鍵盤蓋は鍵盤の奥端側にあ
って傾斜して位置するものである。したがって、この鍵
盤蓋では譜面は傾斜した鍵盤蓋に立てかけることとな
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のチェレスタの鍵盤蓋構造にあっては、前者の
場合は、譜面の背板となる部分が短く、例えばオペラ、
現代音楽等に使用される大きな譜面を載置することがで
きない、また、載置しても折れ曲がるという課題があっ
た。また、後者の場合は、譜面台となる鍵盤蓋は鍵の奥
端側が底板となるため、載置した譜面の位置が低くな
り、演奏時、指揮者と譜面とを同時的に見ることが困難
であるという課題があった。
【0005】そこで、本考案は、大きな譜面を載置可能
で、かつ、指揮者と譜面とを同時的に見ることが容易な
チェレスタの鍵盤蓋構造を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案は、前板を、該
前板の上端を固定する上前板よりチェレスタ本体側に段
差をもって設け、鍵盤蓋を、略水平状態となって鍵盤を
覆う閉止位置から、前板の前面に重なり該鍵盤蓋の裏面
が上前板の前面と略同一平面を形成するように傾斜した
開放位置まで、該鍵盤蓋の基端部を支点として回動自在
取り付け、この鍵盤蓋の裏面に、該鍵盤蓋が上記開放
位置にあるとき、この鍵盤蓋の裏面から前方に向かって
突出可能な可動部分を該可動部分の基端を支点として上
下方向に回動自在に取り付けたことを特徴とするチェレ
スタの鍵盤蓋構造である。
【0007】
【作用】この考案に係るチェレスタの鍵盤蓋構造にあっ
ては、鍵盤蓋を閉止位置から開放位置にまで回動する
と、鍵盤蓋は前板の前面に重なって、その裏面が上前板
の前面と略同一平面を形成する。このとき、可動部分
は、この鍵盤蓋の裏面にあって所定の高さ位置で前方に
向かって突出する。よって、この鍵盤蓋および上前板を
背板として、また、可動部分を底板として、これらに譜
面を載置することができる。すなわち、大きな譜面でも
折れ曲がることなく立てかけることができる。かつ、立
てかけた譜面に対しての書き込みを簡単に行うこともで
きる。また、譜面の搭載位置が高くなって、譜面と指揮
者とを同時的に見ることが容易になる。
【0008】
【実施例】以下、本考案に係るチェレスタの鍵盤蓋構造
の実施例を図面を参照して説明する。図1〜図3は本考
案に係るチェレスタの鍵盤蓋構造の一実施例を示すもの
である。
【0009】これらの図において、11はチェレスタの
鍵盤であり、この鍵盤11の上方には前板12が鍵盤1
1または棚板13に対して例えば120度をなして延在
するように傾斜して設けられている。前板12の上端に
は上前板14が段差を有して固定されている。前板12
の下端部にはヒンジ15が配設され、このヒンジ15に
鍵盤蓋16の後端が取り付けられている。すなわち、鍵
盤蓋16はヒンジ15を支点として上下方向に回動自在
に設けられ、略水平状態で鍵盤11を覆う閉止位置をと
る。また、鍵盤蓋16はヒンジ15を支点として図1、
図2の反時計回り方向に回動可能であって、その表面が
上記前板12の前面に当接した、すなわち水平状態から
120度反時計回り方向に回動した状態(開放位置)を
とることができる。なお、前板12の前面の所定高さ位
置にはゴムボタン17が埋設されており、このゴムボタ
ン17の突出面に開放位置で鍵盤蓋16の表面が当接す
る。
【0010】鍵盤蓋16の裏面(閉止位置では鍵盤11
と対向する面)の先端側で所定の位置には可動部分18
がヒンジ19を支点として上下方向に回動自在に取り付
けられている。可動部分18は断面が略L字形状の板材
であって鍵の配列方向に沿って鍵盤蓋16とほぼ同じ長
さに形成されている。可動部分18は鍵盤蓋16が閉止
位置にあるときその先端部18Aが口棒20に当接する
ように、また、鍵盤蓋16が開放位置にあるときは、基
端部18Bの背面が略水平状態に位置するように構成さ
れているものである。この基端部18Bの背面には合成
皮革(エクセーヌ)21が被着され、先端部18Aの上
端面にはゴムボタン22が埋設されている。合成皮革2
1は譜面が載置されたときその滑りを防止するものであ
り、ゴムボタン22は鍵盤蓋16の裏面との間での当接
時の衝撃等を緩和するためのものである。
【0011】したがって、鍵盤蓋16が閉止位置からヒ
ンジ15を支点として反時計回り方向に120度回動す
ると、鍵盤蓋16の表面は前板12に当接して開放位置
をとる。この結果、鍵盤蓋16の裏面は上前板14の前
面と同一の平面、すなわち、水平面に対して略120
度傾斜した面を構成することとなる。また、このとき、
可動部分18はヒンジ19を支点として時計回り方向に
(前方側に向かって)略120度回動し、その基端部1
8Bが所定の高さ位置にて略水平状態となる。したがっ
て、鍵盤蓋16の裏面と上前板12の前面が譜面を立て
かけた場合の背板を構成し、可動部分18の基端部18
Bが譜面に対する底板を構成することとなる。よって、
従来に比較して大きな(背の高い)譜面を折れ曲がるこ
となく載置することができる。また、図3に示すよう
に、譜面Aの位置が演奏者にとって高い位置に配設され
るため、指揮者のタクトの動きBを目線の一部に確認し
ながら、目線を大きく動かすことなく譜面Aを読むこと
が可能となる。すなわち、演奏中の譜面Aに対する目線
の角度θ1に対して指揮者のタクトBに対する目線の角
度θ2が大きくずれることがないため、タクトの動きB
追いながらの演奏が容易になっている。
【0012】
【考案の効果】本考案によれば、譜面の背面全体を支持
することができるので、大きな譜面を載置しても中折れ
することがなく、また書き込みも容易であるとともに、
演奏者が目線を指揮者からそらすことなく譜面を同時的
に見ることができ、その結果、きわめて実用的な譜面台
として使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係るチェレスタの鍵盤蓋
を示す側断面図である。
【図2】 本考案の一実施例に係る鍵盤蓋の動きを示す
側面図である。
【図3】 本考案の一実施例に係るチェレスタの演奏状
態を示す模式図である。
【符号の説明】
14 上前板, 16 鍵盤蓋, 18 可動部分

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前板を、該前板の上端を固定する上前板
    よりチュレスタ本体側に段差をもって設け、 鍵盤蓋を、 略水平状態となって鍵盤を覆う閉止位置か
    ら、前板の前面に重なり該鍵盤蓋の裏面が上前板の前面
    と略同一平面を形成するように傾斜した開放位置まで、
    該鍵盤蓋の基端部を支点として回動自在に取り付け、 この鍵盤蓋の裏面に、該鍵盤蓋が上記開放位置にあると
    き、この鍵盤蓋の裏面から前方に向かって突出可能な
    動部分を該可動部分の基端を支点として上下方向に回動
    自在に取り付けたことを特徴とするチェレスタの鍵盤蓋
    構造。
JP1992026488U 1992-03-30 1992-03-30 チェレスタの鍵盤蓋構造 Expired - Lifetime JP2587870Y2 (ja)

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JPH0579593U JPH0579593U (ja) 1993-10-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5994395U (ja) * 1982-12-15 1984-06-27 ヤマハ株式会社 アツプライトピアノの鍵盤蓋

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JPH0579593U (ja) 1993-10-29

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