JP3620988B2 - 鍵盤楽器の鍵盤蓋装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子オルガンなどの演奏部を開閉する鍵盤楽器の鍵盤蓋装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような鍵盤楽器の鍵盤蓋として図9に示すものが知られている。同図に示すように、鍵盤蓋装置70は、前後(図中の左右方向)2段の鍵盤72,72を備えた電子オルガン71に適用したものであり、蛇腹式の鍵盤蓋73を備えている。この鍵盤蓋73は、左右方向(図中の奥行方向)に延びる板状の8個の蓋部材73aを前後に連結したものであり、前後にスライドすることによって電子オルガン71の鍵盤72,72を含む演奏部74を開閉する。また、電子オルガン71のケース71aの左右の内側面には、鍵盤蓋73のスライドを案内するガイドレール75,75が設けられており(1つのみ図示)、各ガイドレール75は、電子オルガン71の前端部から上方に延び、さらに斜め後上がりに延び、その後端が水平になるように湾曲するとともに、下方に湾曲し、さらに下方に延びている。
【0003】
また、ケース71aの左右の内側面には、鍵盤蓋73を格納するための左右の格納部77,77がそれぞれ設けられている(1つのみ図示)。各格納部77は、上記ガイドレール75の後半部と、これに沿って下方に湾曲し、さらに下方に延びるガイドレール76とで構成されている。電子オルガン71を使用する場合、鍵盤蓋73を後方に押すと、鍵盤蓋73はガイドレール75,76に案内されて後方に移動し、さらに下方に移動して格納部77に格納される。これにより、演奏部74が開放される。また、電子オルガン71の不使用時には、これとは逆に、鍵盤蓋73を手前に引き出し、演奏部74を閉鎖する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年では、国内の住宅事情による設置スペースの確保の観点から、鍵盤楽器の薄型化・小型化が要求されている。しかし、上記従来の鍵盤蓋装置70によれば、蛇腹式の鍵盤蓋73を格納するために、格納部77などの格納スペースを電子オルガン71内に設ける必要があるので、その格納スペースの分だけケース71aの奥行が大きくなり、その分、電子オルガン71が大型化してしまう。また、鍵盤蓋73の開閉の際に、鍵盤蓋73がケース71a内の湾曲したガイドレール75,76によって案内されることや、鍵盤蓋73の押し引き操作により開閉するので、左右方向に沿った姿勢から傾きやすいことなどにより、鍵盤蓋73がガイドレール75,76間やケース71aに引っかかることがある。このため、鍵盤蓋73をスムーズに開閉できず、使い勝手がよくない。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、鍵盤楽器の薄型化・小型化を図ることができ、スムーズに開閉でき、使い勝手を向上させることができる鍵盤楽器の鍵盤蓋装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、楽器本体の鍵盤を含む演奏部を開閉するための鍵盤楽器の鍵盤蓋装置であって、楽器本体に回動自在に取り付けられた支持部材と、この支持部材に支持され、当該支持部材の後方への回動に連動して後方に回動することにより、演奏部の前部を開放する前鍵盤蓋と、楽器本体上に前後方向に摺動自在に載置され、前鍵盤蓋の後端部に回動自在に連結されるとともに、支持部材の後方への回動に連動して楽器本体上を後方に摺動することにより、演奏部の後部を開放する後鍵盤蓋と、を備え、前後の鍵盤蓋の少なくとも一方は、後鍵盤蓋の前鍵盤蓋に対する回動角度を所定角度に規制する蓋ストッパを有していることを特徴とする。
【0007】
この鍵盤楽器の鍵盤蓋装置によれば、支持部材の後方への回動に連動して、前鍵盤蓋が後方に回動することにより演奏部の前部を開放し、後鍵盤蓋が楽器本体上を後方に摺動することにより演奏部の後部を開放する。このように、前鍵盤蓋の回動と後鍵盤蓋の楽器本体上の摺動とによって演奏部が開放されるので、従来の鍵盤蓋装置と異なり、楽器本体内に鍵盤蓋を格納するためのスペースが不要になる。これによって、鍵盤楽器の奥行を小さくし、薄型化・小型化を図ることができる。また、同様の理由により、鍵盤蓋を従来の2つのガイドレール間に格納するものと異なり、前後の鍵盤蓋をスムーズに開閉することができ、使い勝手を向上させることができる。さらに、鍵盤蓋を前後に2分割しているので、演奏部の前後長さが比較的、長い場合でも、演奏部を開閉する際の前鍵盤蓋の回動スペースを小さくすることができる。これに加えて、後鍵盤蓋は、蓋ストッパによって前鍵盤蓋に対する回動角度が所定角度に規制されるので、後鍵盤蓋が所定角度以上に大きく開放されることがなくなる。また、この所定角度を、前後の鍵盤蓋が演奏部を閉鎖している状態から後鍵盤蓋だけを開放しても、これから手を放すと自重で閉まるような角度に設定すれば、後鍵盤蓋の開きっぱなしを防止できることで、演奏部を保護する機能を確保できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る鍵盤楽器の鍵盤蓋装置について説明する。図1および図2は、本実施形態の鍵盤蓋装置1を適用した鍵盤楽器としての電子オルガン2を示している。この電子オルガン2は、楽器本体としてのオルガン本体3と、オルガン本体3に取り付けられ、演奏部9を開閉するための鍵盤蓋装置1とを備えている。オルガン本体3は、鋼材や合成樹脂板などを組み立てることにより製作され、操作パネル4およびその後側の背面パネル5と、これらの外側に前後方向に延びる腕木6,6(1つのみ図示)とを有している。
【0011】
操作パネル4は、背面パネル5の前端部から斜め前下がりに前方に延びるとともに、その左右の前端部からより緩い傾斜で斜め前下がりに所定幅でさらに延びており、この部分が左右の拍子木部4a,4aになっている。左右の拍子木部4a,4a間には、前後2段の鍵盤7,7が配置されており、これらの鍵盤7,7は、ともに左右方向に延びるように配列されている。また、操作パネル4には、多数のスイッチ8が設けられており、これらのスイッチ8を操作することによって、鍵盤7が押鍵されたときにオルガン本体3内の音響装置から発生する音の音色などが調節される。上記演奏部9は、これらの鍵盤7およびスイッチ8などによって構成されている。また、背面パネル5は、操作パネル4の後端部に連続して斜め後下がりに折れ曲がって延びるとともに、その途中に段部を有し、さらに斜め後下がりに延びている。
【0012】
図1〜図3に示すように、鍵盤蓋装置1は、オルガン本体3に回動自在に取り付けられた支持部材としての左右の支持アーム10,10と、これらの支持アーム10,10の前端部に取り付けられた前鍵盤蓋11と、この前鍵盤蓋11の後端部に連結された後鍵盤蓋12とを備えている。図2に示すように、前後の鍵盤蓋11,12は、演奏部9を閉鎖しているときに、互いに一直線状に斜め前下がり延びるとともに、その状態でオルガン本体3上に載置されている。
【0013】
各支持アーム10は腕木6の内面に沿って配置され、その後端部が回動軸13に連結されている(図1参照)。回動軸13は、オルガン本体3内のはりに設けられた軸受13aに図示しないダンパ機構を介して、支持されている。回動軸13は、この軸受13aによって、左右方向に沿う回動軸線回りに回動自在に支持され、その回動時に、ダンパ機構によって減速される。さらに、各腕木6の内面には、内方に突出するアームストッパ14が設けられており、支持アーム10は、後方に回動したときに、アームストッパ14に上方から当接することによって、図4および図5の実線で示す開放位置で制止される。以上の構成によって、支持アーム10は、図5の2点鎖線で示す閉鎖位置と実線で示す開放位置との間で回動自在である。
【0014】
また、図3に示すように、支持アーム10の前端部には、連結アダプタ15を介して前鍵盤蓋11が取り付けられており、連結アダプタ15は、ヒンジ17を介して互いに回動自在に連結された前後対称の前後の連結部16,16を備えている。各連結部16は、互いに平行に延びる上中下3つの壁16a,16b,16cを有する断面「ヨ」字状のアルミ押出成形材で構成され、図示しないが、左右方向(図3の奥行方向)に延びている。前連結部16の下壁16cの下面には、譜面受け16dが折り畳み自在に取り付けられている。譜面受け16dは、その先端が直角に折れ曲がっており、下壁16cの下面からほぼ直角に起こした状態で使用されるとともに、非使用時には、下壁16cに沿って折り畳まれる。
【0015】
一方、前鍵盤蓋11は、左右の腕木6,6間の寸法にほぼ等しい幅と所定の奥行とを有するアクリル板で構成され、その後端部は、連結アダプタ15の前連結部の上壁16aと中壁16bの間に差し込まれた状態で、これに固定されている。前鍵盤蓋11の裏面の前端左右角部には、クッション11a,11aが取り付けられている(1つのみ図示)。各クッション11aは、弾性変形可能な合成樹脂で構成されており、前鍵盤蓋11が演奏部9を閉鎖している状態では、拍子木部4aの上面に上方から当接する。また、クッション11aは、前鍵盤蓋11が演奏部9を閉鎖する際に、拍子木部4aに当接して弾性変形することにより、その衝撃を吸収する。
【0016】
また、後鍵盤蓋12は、上記前鍵盤蓋11と同じ幅で、これよりも短く、図2に示すように、演奏部9を開放したときに、オルガン本体3から後方にはみ出さないような所定の奥行を有している。さらに、後鍵盤蓋12は、上板12aと、上板12aの裏面に取り付けられたスライド板12bとを備えている。上板12aは、アクリルで構成され、その前端部が、上記連結アダプタ15の後連結部16の上壁16aと中壁16bの間に差し込まれた状態で、これに固定されている。スライド板12bは、ウレタンで構成され、その下面に図示しないフッ素樹脂テープが貼り付けられている。図5に示すように、後鍵盤蓋12は、操作パネル4および背面パネル5上を摺動する際に、そのフッ素樹脂テープが両パネル4,5に接することによって、両パネル4,5上をスムーズに摺動する。
【0017】
以上のように構成された本実施形態の鍵盤蓋装置1の開閉動作について説明する。電子オルガン2を使用しない場合、鍵盤蓋装置1は、図2および図3に示すような閉鎖状態とされ、この閉鎖状態では、支持アーム10は閉鎖位置にあり、前後の鍵盤蓋11,12は、互いに一直線状に斜め前下がりに延びるとともに、演奏部9の前後部をそれぞれ閉鎖している。
【0018】
電子オルガン2を使用するために、図5に示すように、閉鎖状態の前鍵盤蓋11を上方に持ち上げると、支持アーム10とともに前鍵盤蓋11が上方に回動する。これに連動して、後鍵盤蓋12は、操作パネル4の上を後方に摺動する。さらに、支持アーム10が後方に回動すると、後鍵盤蓋12は、操作パネル4の上端部を乗り越え、背面パネル5上を下方に摺動する。その後、支持アーム10が図5の実線で示す開放位置まで回動すると、支持アーム10はアームストッパ14によって開放位置に制止される(図4参照)。このとき、支持アーム10は、軸受13aのダンパ機構によって減速されることにより、アームストッパ14に緩やかに制止される。また、前鍵盤蓋11は斜め後上がりの状態に保持され、後鍵盤蓋12は、その後端部が背面パネル5に当接し、斜め後ろ下がりの状態になる。このとき、図4に示すように、前鍵盤蓋11は、譜面受け16dとともに譜面台を構成する。以上によって、演奏部9が開放され、電子オルガン2が演奏可能になる。
【0019】
また、上記とは逆に、開放状態の前鍵盤蓋11を前方に倒すと、支持アーム10とともに前鍵盤蓋11が前方に回動する。これに連動して、後鍵盤蓋12は、背面パネル5の上端部を乗り越えるように、その上を前方に摺動する。この後、支持アーム10が図3の実線で示す閉鎖位置まで回動すると、前鍵盤蓋11は、その前端部のクッション11aが拍子木部4aに当接した状態で、演奏部9の前部を閉鎖する。このとき、前鍵盤蓋11は、ダンパ機構によって減速され、緩やかに回動して閉鎖する。これと同時に、後鍵盤蓋12が演奏部9の後部を閉鎖する。以上によって、演奏部9が閉鎖される。
【0020】
以上詳述したように、本実施形態の鍵盤蓋装置1によれば、前鍵盤蓋11は、支持アーム10とともに後方に回動することにより演奏部9の前部を開放する。これと同時に、この前鍵盤蓋11の回動に伴い、後鍵盤蓋12が操作パネル4および背面パネル5上を後方に摺動し、演奏部9の後部を開放する。このように、前鍵盤蓋11の回動と後鍵盤蓋12の摺動とによって演奏部9が開放されるので、従来と異なり、オルガン本体3内に前後の鍵盤蓋11,12を格納するためのスペースが不要になる。これによって、電子オルガン2の奥行を小さくし、薄型化・小型化を図ることができる。また、同様の理由により、従来の鍵盤蓋を2つのガイドレール間に格納するものと異なり、前後の鍵盤蓋11,12をスムーズに開閉することができ、使い勝手を向上させることができる。さらに、鍵盤蓋が前後の鍵盤蓋11,12に2分割されているので、演奏部9の前後長さが比較的、長い場合でも、演奏部9を開放する際の前鍵盤蓋11の回動スペースを小さくすることができる。
【0021】
次に、本発明の第2実施形態に係る鍵盤楽器の鍵盤蓋装置について説明する。図6に示すように、本実施形態の鍵盤蓋装置1は、第1実施形態の鍵盤蓋装置1と比べて、前後の鍵盤蓋11,12に前後一対の蓋ストッパ20,20がそれぞれ設けられている点のみが異なり、その他は同様に構成されている。前後の蓋ストッパ20,20はそれぞれアルミ押出成形により前後の連結部16,16と一体に形成され、連結アダプタ15の前後の連結部16,16の表面にそれぞれ一対に配置されているとともに、ヒンジ17を間にして互い対峙するように線対称の同じ断面形状で設けられている。また、蓋ストッパ20は、図示はしないが左右方向(図中の奥行方向)に延びている。より具体的には、前蓋ストッパ20は、前連結部16の後端部から湾曲するように表側に突出し、その先端がヒンジ17側にほぼ垂直に折れ曲がっている。
【0022】
図6に示すように、前後の鍵盤蓋11,12がそれぞれ演奏部9を閉鎖している状態では、前後の蓋ストッパ20,20は、所定の間隔で対峙している。この状態から後鍵盤蓋12を手で前方に回動させると、図中に2点鎖線で示すように、後鍵盤蓋12が所定角度、回動した位置で、後蓋ストッパ20が前蓋ストッパ20に当接することにより、後鍵盤蓋12が制止される。この所定角度は、制止された状態の後鍵盤蓋12が鉛直線よりも後方に傾くようなものに設定されており、それゆえ、手を放すと、後鍵盤蓋12が自重で下方に回動することによって、演奏部9が閉鎖される。
【0023】
さらに、図7に示すように、支持アーム10が閉鎖位置から開放位置まで回動し、アームストッパ14に制止された場合、後鍵盤蓋12は、前鍵盤蓋11との角度が上記所定角度よりも小さい状態で、その後端部が背面パネル5に当接する。この状態から、後鍵盤蓋12を上方に回動させようとしても、後蓋ストッパ21が前蓋ストッパ20にすぐ当接することにより、後鍵盤蓋12は、その上方への回動が制止され、図中に示す斜め後ろ下がりの状態に保持される。
【0024】
以上のように、本実施形態の鍵盤蓋装置1によれば、前後の鍵盤蓋11,12がそれぞれ演奏部9を閉鎖している場合、後鍵盤蓋12を前方に回動させても、後蓋ストッパ20が前蓋ストッパ21に当接することによって、後鍵盤蓋12は所定角度、回動した位置で制止される。この制止状態の後鍵盤蓋12は、鉛直線よりも後方に傾いており、手を放すと、その位置から自重で下方に回動し演奏部9を閉鎖する。したがって、後鍵盤蓋12の開きっぱなしを防止できることで、演奏部9を保護する機能を確保できる。
【0025】
次に、本発明の第3実施形態に係る鍵盤楽器の鍵盤蓋装置について説明する。図8に示すように、本実施形態の鍵盤蓋装置1は、上記第2実施形態の鍵盤蓋装置1と比べて、前後の蓋ストッパ20,20に代えて蓋ストッパ30が後鍵盤蓋12に設けられている点のみが異なり、その他は同様に構成されている。図示しないが、蓋ストッパ30は、後鍵盤蓋12の裏面の左端部(または右端部)に設けられており、鋼板を曲げ加工したストッパ本体31と、ストッパ31の先端部に取り付けられたクッション32とで構成されている。ストッパ本体31は、後連結部16の下壁16cにねじ止めされ、その先端部は、下壁16cの裏面から斜め下がりに延び、さらに後鍵盤蓋12と平行に延びている。また、クッション32は、合成ゴムで構成されている。
【0026】
さらに、図8(a)に示すように、前後の鍵盤蓋11,12がそれぞれ演奏部9を閉鎖している状態では、蓋ストッパ30は、操作パネル4と所定の間隔を保っている。この状態から後鍵盤蓋12を手で前方に回動させると、図中に実線で示すように、後鍵盤蓋12が所定角度、回動した位置で、蓋ストッパ30が操作パネル4に当接することにより、後鍵盤蓋12が制止される。この所定角度は、前記と同様に、制止された状態の後鍵盤蓋12が鉛直線よりも後方に傾くようなものに設定されており、それゆえ、手を放すと、後鍵盤蓋12が自重で下方に回動することによって、演奏部9が閉鎖される。
【0027】
以上のように、本実施形態の鍵盤蓋装置1においても、上記第2実施形態の鍵盤蓋装置1と同様に、後鍵盤蓋12の開きっぱなしを防止できることで、演奏部9を保護する機能を確保できる。
【0028】
なお、前述した各実施形態においては、本発明の鍵盤蓋装置を電子オルガン2に適用した例について説明したが、鍵盤蓋装置を適用する対象はこれに限らず、例えばシンセサイザや生楽器のオルガンなどでもよく、鍵盤楽器であればよい。また、前後の蓋ストッパ20,20を前後の鍵盤蓋11,12にそれぞれ設けたり、蓋ストッパ30を後鍵盤蓋12に設けたりしたが、蓋ストッパは、前鍵盤蓋11に設けてもよく、前後の鍵盤蓋11,12が閉鎖されているときに、前鍵盤蓋11に対する後鍵盤蓋12の回動を前述した所定角度に規制できるものであればよい。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、本発明の鍵盤楽器の鍵盤蓋装置によれば、鍵盤楽器の薄型化・小型化を図ることができ、スムーズに開閉できる。さらに、使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る鍵盤蓋装置を備えた鍵盤楽器の右部およびその一部を破断した平面図である。
【図2】図1の鍵盤楽器の側断面図である。
【図3】図2の要部を拡大した図である。
【図4】図3の前後の鍵盤蓋を開放した状態を示す図である。
【図5】鍵盤蓋装置の開放動作を示す説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る鍵盤蓋装置の要部を拡大した側断面図である。
【図7】図6の前後の蓋を開放した状態を示す図である。
【図8】(a)本発明の第3実施形態に係る鍵盤蓋装置の要部を拡大した側断面図と、(b)蓋ストッパの底面図である。
【図9】従来の鍵盤楽器の鍵盤蓋装置を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 鍵盤蓋装置
2 電子オルガン(鍵盤楽器)
3 オルガン本体(楽器本体)
7 鍵盤
9 演奏部
10 支持アーム(支持部材)
11 前鍵盤蓋
12 後鍵盤蓋
20 前蓋ストッパ
21 後蓋ストッパ
30 蓋ストッパ

Claims (1)

  1. 楽器本体の鍵盤を含む演奏部を開閉するための鍵盤楽器の鍵盤蓋装置であって、
    前記楽器本体に回動自在に取り付けられた支持部材と、
    この支持部材に支持され、当該支持部材の後方への回動に連動して後方に回動することにより、前記演奏部の前部を開放する前鍵盤蓋と、
    前記楽器本体上に前後方向に摺動自在に載置され、前記前鍵盤蓋の後端部に回動自在に連結されるとともに、前記支持部材の後方への回動に連動して前記楽器本体上を後方に摺動することにより、前記演奏部の後部を開放する後鍵盤蓋と、を備え、
    前記前後の鍵盤蓋の少なくとも一方は、前記後鍵盤蓋の前記前鍵盤蓋に対する回動角度を所定角度に規制する蓋ストッパを有していることを特徴とする鍵盤楽器の鍵盤蓋装置。
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