JPH0749511Y2 - 鍵盤楽器の蓋開閉装置 - Google Patents

鍵盤楽器の蓋開閉装置

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JPH0749511Y2
JPH0749511Y2 JP1986018280U JP1828086U JPH0749511Y2 JP H0749511 Y2 JPH0749511 Y2 JP H0749511Y2 JP 1986018280 U JP1986018280 U JP 1986018280U JP 1828086 U JP1828086 U JP 1828086U JP H0749511 Y2 JPH0749511 Y2 JP H0749511Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は電子オルガン等の鍵盤楽器に適用して好適な
蓋開閉装置に係り、特に鍵盤蓋の前端部のどの部分を操
作してもスムーズに開閉させ得るようにしたものであ
る。
〔従来の技術〕
従来から、電子オルガン等の電子楽器の鍵盤蓋としては
前後方向にスライド自在に配設された所謂スライド蓋
(例実公昭48−29155号公報)が知られている。このス
ライド蓋は複数個の蓋構成部材を一連に屈曲自在に連結
したよろい戸状のもので、その両側端部を楽器本体の内
側面に設けたガイド溝に沿つて前後方向に直線的もしく
は曲線的にスライドさせることにより、鍵盤部および拍
子木等の操作子部を開閉操作するように構成されてい
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかるに、このような従来の鍵盤蓋は、単にその両側端
部をガイド溝で案内保持した簡単な構造であるため、ガ
タ付き易く、特に薄形軽量のものにおいてはその傾向が
強く、そこでガイド溝と鍵盤蓋との隙間を小さく設定し
てガタ付きを少なくしようとすると、これら両者間の摩
擦が大きくなるため逆にスムーズに摺動しなくなるとい
う不都合があつた。また、この種のスライド蓋は、複数
個の蓋構成部材と、この構成部材を相互に屈曲自在に連
結するための連結部材を必要とするため、蓋自体の構造
が複雑で、製造および組立作業が面倒である上、両手で
均等に力を加えないと鍵盤蓋がゆがんで動かなくなると
いう不都合もあつた。
そこで、このような問題を解決する手段として鍵盤蓋を
屈曲自在なリンク機構によつて保持し、該リンク機構の
回動によつて鍵盤蓋を山板の上面に沿つて前後方向にほ
ぼ水平に移動させるようにした蓋開閉装置(実願昭60−
11333号)を本出願人によつて既に提案している。この
ような装置においては蓋の構造が簡単で、前後方向にス
ムーズに平行移動させることができる利点を有するが、
反面リンク機構を使用しているので、部品点数が増加
し、組立作業が面倒であるなどの不都合があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案に係る鍵盤楽器の蓋開閉装置は上述したような
問題を一挙に解決すべくなされたもので、楽器本体の左
右各内側面側にそれぞれ取付けられた一対の山板と、前
記楽器本体の鍵盤部上方を覆うスライド自在な鍵盤蓋
と、前記鍵盤蓋の後部に回動自在に設けられ前記一対の
山板の離間間隔にわたる長さを持ち、左右に一対のピニ
オンを持つ1本の軸と、を備え、前記一対の山板のそれ
ぞれには、前記ピニオンと前記鍵盤蓋の開閉範囲にわた
って常時噛合するラックと、このラックとピニオンが噛
合するようにピニオンから突出した軸端を摺動自在に保
持するガイド溝がラックと平行に前記鍵盤蓋の開閉範囲
にわたって設けられ、鍵盤蓋の開閉動作に応答して一対
のピニオンがそれぞれ噛合するラック上で回動すること
を特徴とするものである。
〔作用〕
この考案においてはラツクとピニオンを使用しているの
で、構造が簡単で、力の伝達が確実で鍵盤蓋の前端のど
の部分を保持して開閉操作しても歪んだりして動かなく
なることがなく、該蓋をスムーズに開閉させることがで
きる。
〔実施例〕
以下、この考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説
明する。
第1図はこの考案に係る蓋開閉装置を備えた電子楽器の
一実施例を示す側断面図、第2図は要部断面図である。
これらの図において、楽器本体1は、底板2,左右一対の
側板3,4,上面板5,背面板6,口棒7,開閉自在な鍵盤蓋8等
によつて横長の浅箱形に形成され、その内部には各音高
に対応する多数の白鍵9Aと黒鍵9Bとからなる鍵盤9,電気
回路10,鍵盤蓋8を前後方向に移動自在にかつ上下方向
に回動自在に保持する蓋開閉装置11等が配設されてい
る。
前記鍵盤9は、底板2の前端部上面に配設された鍵盤フ
レーム12上にその後端を支点部材13によつて上下方向に
回動自在に支持されて配設され、押鍵操作に伴い前端部
が回動下降されると、下面に設けたアクチユエータ14が
一体的に下降して鍵盤フレーム12の下面に配設されてい
る当該鍵に対応する鍵スイツチ15を動作させ、これによ
り楽音形成回路が動作し電子音を発生させるように構成
されている。なお、鍵盤9は図示を省略した復帰用ばね
の力により第1図時計方向の回動習性を付与されてお
り、通常は後端部上面が鍵前端部下面に設けられたスト
ツパ9aがストツパーフエルト12aに当接係合されること
により初期位置に係止されている。操作パネル16は後述
する左右一対の山板30,31間に横架されて鍵盤9の後端
部上方を覆い、その上面前端寄りに回転ボリユーム,ト
ーンボリユーム,パワースイツチ等の各種電気部品17の
操作つまみ17aが配設されている。そして、この操作パ
ネル16は、両側端が前後一対の止めねじ18a,18bによつ
て各山板30,31の内側面に固定されているが、前記電気
回路10,電気部品17等の保守点検、交換時において一方
の止めねじ18aを外して他方の止めねじ18bを緩め、長孔
19に沿つて後方にずらされた後、前記止めねじ18bを回
動支点として上方に回動されるように構成されている。
前記上面板5上には後方に折畳み自在な譜面台20と、譜
面の滑りを防止するすべり止め21が配設されている。
また、この上面板5も前記鍵盤押え、すなわち操作パネ
ル16と同様、保守点検時等において背面板6と共に第3
図一点鎖線で示すように後方に回動されるように構成さ
れている。このため、背面板6の下端は底板2の後端面
に蝶番23を介して回動自在に連結されている。
前記鍵盤蓋8は鍵盤部25および操作パネル16の上方を不
使用時において覆うことにより鍵盤9,操作つまみ17a等
を保護するもので、透明もしくは透光性を有するプラス
チツク材料によつて板状に形成され、その前後端にはそ
れぞれ押し出し加工等によつて形成されたアルミニウム
等からなる補助金具26,27が全幅に亘つて嵌合固定され
ており、前方側の補助金具26には、閉蓋時において前記
下口棒7の上面に当接し鍵盤9の前端面を覆う垂下片26
aが一体に設けられ、またこの垂下片26aの表面には鍵盤
蓋8を開閉操作するためのつまみ28が設けられている。
さて、前記蓋開閉装置11は、第1図および第2図に示す
ように前記左右一対の山板30,31と、前記補助金具27に
ブラケツト33を介して配設された回転自在な軸34と、こ
の軸34の軸端に配設された左右一対のピニオン35,36と
を有している。前記各山板30,31の後半部上面aには、
前記各ピニオン35,36がそれぞれ噛合するラック40,41が
設けられており、またこれらラック40,41の外側で上方
にはガイド溝38,39がラックと平行に形成されている。
前記軸34は、左右一対の山板30,31の隙間間隔にわたる
長さを有する一本の軸からなり、その各軸端が前記ガイ
ド溝38,39にそれぞれ摺動自在に挿通されている。ガイ
ド溝38,39とラック40,41は、前記鍵盤蓋8の開閉範囲を
カバーする長さを有し、軸34がガイド溝38,39の前方壁
に当接すると、第1図に示すように鍵盤蓋8が楽器本体
1より引き出されて、鍵盤部を覆い、軸34がガイド溝3
8,39の後方壁に当接すると、第3図に示すように鍵盤蓋
8が楽器本体1内に完全に収納されるようになってい
る。各山板30,31の前半部上面bは閉蓋時において鍵盤
蓋8の側端部をそれぞれ支持している。
このような構成からなる電子楽器において、鍵盤蓋8は
その閉蓋時において前述した通り一対の山板30,31の前
半部上面bによつて保持されることにより、鍵盤部25お
よび操作パネル16の上方を覆い、補助金具26の垂下片26
aで鍵盤9の前端面を覆つている。この時、軸34はガイ
ド溝38,39の前方壁に当接している。このような状態に
おいて、つまみ28を持ち上げて前記垂下片26aを山板30,
31の前端部上面より高く持ち上げるかもしくは前記前端
部上面に載置し、しかる後後方にスライドさせると、軸
34の各軸端がガイド溝38,39に沿つて後方に移動し、ま
たこれに伴つて各ピニオン35,36がラツク40,41上を回転
するため、鍵盤蓋8は第3図点線で示すように楽器本体
1の内部に収納される。また、鍵盤蓋8は軸34に対して
回動自在に構成されているため、第3図に示すようにあ
らかじめ上面板5と背面板6を後方に開いておけば、一
点鎖線で示すように山板30,31の後半部上適宜箇所にて
起立させることができ、保守点検、部品の交換作業等を
容易にする。
この場合、補助金具27に一体に設けた係止片27aの両側
端を各ラツク40,41の歯に係合させることにより、鍵盤
蓋8を後方に適宜角度傾斜させた状態で係止することが
でき、前方への倒れ込みを防止し得る。
かくしてこのような構成からなる蓋開閉装置11によれ
ば、軸34がガイド溝38,39に沿つて移動し、またピニオ
ン35,36がラツク40,41に沿つて移動するので、ガタ付い
たりせず鍵盤蓋8をスムーズに開閉操作することができ
る。また、構造が簡単で部品点数が少なく、しかも鍵盤
蓋8を一枚の板体で構成し得るため、該蓋の前端のどの
部分を操作しても開閉動作が円滑かつ確実である。さら
に、鍵盤蓋8は必要に応じて回動され山板30,31上に立
設されるので、内部機構,部品等の保守点検,交換作業
等を容易にする。
〔考案の効果〕
以上説明したようにこの考案に係る鍵盤楽器の蓋開閉装
置によれば、構造が簡易にして部品点数が少なく安価に
製作,提供し得るばかりか、鍵盤蓋を円滑かつ確実にス
ライドさせることができ、開閉操作が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る蓋開閉装置を備えた電子楽器の
一実施例を示す側断面図、 第2図は要部断面図、 第3図は開蓋時の要部断面図である。 1……楽器本体、3,4……側板、5……上面板、6……
背面板、8……鍵盤蓋、9……鍵盤、11……蓋開閉装
置、30,31……山板、34……軸、35,36……ピニオン、3
8,39……ガイド溝、40,41……ラツク。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽器本体の左右各内側面側にそれぞれ取付
    けられた一対の山板と、 前記楽器本体の鍵盤部上方を覆うスライド自在な鍵盤蓋
    と、 前記鍵盤蓋の後部に回動自在に設けられ前記一対の山板
    の離間間隔にわたる長さを持ち、左右に一対のピニオン
    を持つ1本の軸と、 を備え、 前記一対の山板のそれぞれには、前記ピニオンと前記鍵
    盤蓋の開閉範囲にわたって常時噛合するラックと、この
    ラックとピニオンが噛合するようにピニオンから突出し
    た軸端を摺動自在に保持するガイド溝がラックと平行に
    前記鍵盤蓋の開閉範囲にわたって設けられ、鍵盤蓋の開
    閉動作に応答して一対のピニオンがそれぞれ噛合するラ
    ック上で回動することを特徴とする鍵盤楽器の蓋開閉装
    置。
JP1986018280U 1986-02-13 1986-02-13 鍵盤楽器の蓋開閉装置 Expired - Lifetime JPH0749511Y2 (ja)

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JPS62132589U JPS62132589U (ja) 1987-08-21
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2539159Y2 (ja) * 1989-06-14 1997-06-25 株式会社河合楽器製作所 鍵盤楽器の蓋開閉装置
JP4595856B2 (ja) * 2006-03-24 2010-12-08 ヤマハ株式会社 電子鍵盤楽器

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JPS5426272Y2 (ja) * 1973-06-26 1979-08-31
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