JP4595856B2 - 電子鍵盤楽器 - Google Patents
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Description
特定の楽器音色を、鍵盤楽器の標準楽器音色とすれば、ピアニスト等の自然楽器系の奏者が弾く場合に適したものとなる。
しかし、最近の電子鍵盤楽器にはピアノアクション機構が導入されているため、ピアノに近い鍵タッチが得られるようになった。従って、ピアニストが電子鍵盤楽器を弾いても演奏上の違和感が少なくなった。
また、鍵盤楽器を習わせようとする親は、将来、子供がピアニストと電子鍵盤楽器奏者とのいずれをも選択できるように、演奏が簡単な電子鍵盤楽器を子供に選択させる場合が多くなっている。
そのため、ピアニストが舞台で演奏する際には、舞台にピアノを運び込まなければならないし、家庭では、親が電子鍵盤楽器を演奏できない。
このような、種々の事情から、電子鍵盤楽器において、操作パネル上に配設された多数の設定操作子類を操作しなくても、アコースティック系の鍵盤楽器と変わらない演奏ができるようにしたいという要求がある。
また、ユーザによっては、自然鍵盤楽器の標準楽器音色以外の、いつも決まった任意の楽器音色で演奏をしたい場合が想定される。この場合、操作パネル上に配設された多数の設定操作子類を操作する必要がないし見る必要もない。
従来の電子鍵盤楽器において、電子楽器本体の前部分を覆う鍵盤蓋を持つものがある(特許文献1参照)。そこで、鍵盤蓋を開ける操作に関連して、自然鍵盤楽器の音色に設定することが考えられる。
また、電子楽器の鍵盤中央部に、この中央部のみを部分的に覆うことが可能な鍵盤蓋を配設し、この中央部を覆ったときは、鍵盤演奏領域を左右鍵盤に分割したことになり、左右鍵盤の音色を変更できるものが知られている(特許文献3参照)。しかし、鍵盤の全体を覆う蓋の開閉によって電子楽器自体の楽器音色を設定するものではない。
従って、ユーザは、開閉蓋を意図的に操作するだけで、その開き具合により、特定の楽器音色で鍵盤演奏をすることができるようになる。
ここで、特定の楽器音色を自然鍵盤楽器の標準音色にすれば、鍵盤楽器として違和感のない演奏をすることができる。
上述した所定の状態においては、電子楽器特有の多数の操作子や表示画面等が配置された操作パネル部が開閉蓋により覆われているので、自然鍵盤楽器の外観を呈する。その結果、自然鍵盤楽器の演奏に習熟しているが、電子楽器の演奏に習熟していない演奏者であっても、安心して、かつ、余分な設定操作を要することなく、特定の楽器音色の演奏をすることができる。
従って、ユーザは、開閉蓋を意図的に操作するだけで、その開き具合により、楽器音色以外の少なくとも1つの設定項目についても特定の設定データを設定できるようになる。例えば、設定項目が音量データであれば、特定の値の音量データを設定する。
ここで、特定の設定データを、自然鍵盤楽器の演奏を表現するための設定データとすれば、さらに、鍵盤楽器として違和感のない演奏をすることができる。
従って、特定の楽器音色は固定的なものではなく、ユーザの好みに応じて設定することができる。
特定の楽器音色の設定は、具体的には、例えば、演奏前あるいは演奏中における必要な時に、ユーザの操作により設定することができる。
例えば、特定の楽器音色を設定する特定の楽器音色指定操作子を有し、上述した特定の楽器音色設定手段は、この設定操作子の操作に応じて、特定の楽器音色を設定する。
あるいは、上述した特定の楽器音色設定は、ユーザ登録が可能な電子鍵盤楽器においては、ユーザ登録時(登録更新時を含む)に、予め特定の楽器音色を登録設定しておき、かつ、登録設定されていた特定の楽器音色を楽器音色として設定してもよい。
ユーザ登録時の特定の楽器音色についても、予め特定の楽器音色として決められた標準音色群の中から選択されて登録してもよいし、全ての楽器音色の中から任意に選択されて登録してもよい。
従って、上述した特定の楽器音色で演奏する際に、鍵盤部を含んだ楽器本体前部の一部分を開け放した所定の状態を一時的に固定し、開閉蓋により開放する部分と覆う部分との境目を明確に規定することができる。その結果、操作パネル部など、自然鍵盤楽器としての外観を呈しないものを正確に隠すことができる。
また、開閉蓋の位置が移動したり、さらに、特定の楽器音色演奏から、異なる楽器音色の演奏に切り換わってしまったりしないようにできる。
上述した係止手段は、板バネにより実現することができ、上述した調整は、この板バネの取り付け位置を調整することにより実現することができる。
従って、押鍵案内機能用の表示パネルは、仕切り部という、見やすい位置に配置できる。かつ、上述した所定の状態における演奏では、押鍵案内用の可視表示がされないので、自然鍵盤楽器の外観を損なったり、自然鍵盤楽器に習熟した演奏者のプライドを損なったりしない。開閉蓋を全開状態にして従来の電子鍵盤楽器として使用する場合においては、押鍵案内表示が可能となる。
従って、ユーザは、開閉蓋を意図的に操作するだけで、その開き具合により、特定の楽器音色で鍵盤演奏をすることができるようになる。上述した所定の状態においては、電子楽器特有の操作パネル部が開閉蓋により覆われているので、自然鍵盤楽器の外観を呈する。その結果、自然鍵盤楽器の演奏に習熟しているが、電子楽器の演奏に習熟していない演奏者であっても、安心して、かつ、余分な設定操作を要することなく、特定の楽器音色の演奏ができる。特定の楽器音色を自然鍵盤楽器の標準音色にすれば、鍵盤楽器として違和感のない演奏ができる。
ここで、1又は限られた複数の操作子とは、個別に楽器音色を指定する楽器音色指定スイッチ(操作子)、又は、複数桁の楽器音色番号を指定するテンキースイッチのような複数の操作子のことである。
開閉蓋の開き具合として、閉位置、中間位置、全開位置という3状態を規定したり、閉位置、全開位置という2状態を規定してもよい。
従って、開閉蓋を開いて操作パネル部を露出させ、1又は限られた複数の操作子により楽器音色を設定変更操作をした場合でも、再び、操作パネル部を覆うだけで、簡単に特定の楽器音色に再設定できる。
特定の楽器音色をユーザが好む特定の楽器音色に設定しておけば、いつでも簡単に好みの楽器音色で演奏することができる。特に、この特定の楽器音色が自然鍵盤楽器として標準の楽器音色であれば、自然鍵盤楽器系の演奏者は、不安や不満なく電子楽器の鍵盤演奏に専念できる。また、操作パネル部が露出しない自然鍵盤楽器と同様な外観を呈する状態で鍵盤演奏することができる。
開閉蓋の開け具合によって、従来の電子鍵盤楽器と全く同様の設定にすることもできるから、電源断時にバックアップされた任意の楽器音色を選択できるなど、従来の電子鍵盤楽器の有する機能を損なわない。
任意楽器音色指定部1は、従来と同様に、楽器音色指定操作子の操作により、任意の楽器音色を指定し、楽器音色設定部3は、指定された楽器音色をこの電子鍵盤楽器の楽器音色として設定する。音源部6は、この楽器音色設定部3に設定されている楽器音色の楽音を鍵盤部の演奏操作に応じて生成する。
特定楽器音色設定部2は、この特定楽器音色指定操作子4の操作に応じて、特定の楽器音色指定データを設定する。例えば、第1,第2の特定楽器音色指定データの中からユーザに応じて1つを選択し、選択したものを特定の楽器音色指定データとして設定して記憶しておく。
特定楽器音色設定部2としては、図示のように、予め特定の楽器音色の候補として決められている複数の楽器音色(特定楽器音色群)の中から選択されたものを設定してもよいし、電子鍵盤楽器の音源に設定できる楽器音色の中から任意に選択されたものを設定してもよい。
また、ユーザ登録が可能な電子鍵盤楽器においては、特定楽器音色指定部4は、ユーザ登録時に特定の楽器音色を設定する特定楽器音色指定操作子の操作を検出する手段であってもよい。特定楽器音色設定部2は、この特定楽器音色指定操作子の操作に応じて、ユーザ登録時(登録更新時を含む)に、又は、その後に、この特定の楽器音色指定データが必要となるときに、これを設定する。
第1,第2の特定楽器音色として、例えば、自然(アコースティック)鍵盤楽器にとって標準の楽器音色といえる標準楽器音色の候補が固定的に用意されている。具体的には、グランドピアノ、ハープシコード(以下、チェンバロという)の2音色が用意されている。第3の特定の楽器音色として、オルガン(リードオルガン又はパイプオルガン)の音色を用意してもよい。しかし、パイプオルガンの場合は、音色が可変であるので、その中から少なくとも1つの音色を特定して設定することになる。
上述したように、特定の楽器音色としては、一般に、自然鍵盤楽器の標準楽器音色にするのがよい。しかし、ユーザが、自然鍵盤楽器の標準楽器音色以外の、いつも決まった任意の楽器音色で演奏をする場合も想定されるから、いつも決まった任意の楽器音色を特定の楽器音色として選択できるようにするとよい。
なお、楽器本体の前部の全体、すなわち、鍵盤部及び操作パネル部をともに開放する(露出させた)状態も検出するようにしてもよい。この状態は、完全に電子楽器の外観を呈する状態である。
ここで、電源起動時の初期設定時において、楽器音色設定部3は、任意楽器音色指定データが設定される。この任意楽器音色指定データは、例えば、バックアップがオンに設定されていたときは、前回の電源オン中に設定され、電子鍵盤楽器の電源オフ状態でも保持されていた任意の楽器音色になり、バックアップがオフに設定されていたときは、工場出荷時に設定された楽器音色になる。この任意楽器音色は、電源オン中においては、ユーザの音色指定操作により任意に変更される。
なお、特定の楽器音色を1つに固定しておく(例えば、グランドピアノ)場合は、上述した特定楽器音色設定部2及び特定楽器音色指定部4は不要である。
しかし、楽器音色の設定に伴い、楽器音色の設定に連動して、リバーブの種類、深さ、エフェクトの種類及びその深さなどを設定してもよい。また、楽器音色以外にも、電子鍵盤楽器に設定する多種類の設定データがある。例えば、デュアル演奏機能の設定データ、鍵盤スプリット演奏機能の設定データ、鍵タッチレスポンス機能の設定データ、出力音量設定データ、基準ピッチを決める設定データ、音律を決める設定データ、ペダル機能の設定データ等である。
従って、蓋開き状態検出部5により検出された蓋開き状態が所定の状態であるとき、楽器音色以外の少なくとも1つの設定項目について、この設定項目の設定手段は、各設定項目の指定手段により指定される任意の指定データに代えて特定の指定データを、この電子鍵盤楽器の設定データとしてもよい。
特定の指定データとして、例えば、自然鍵盤楽器として標準の指定データとすることにより、自然鍵盤楽器の演奏を表現することができる。
なお、特定の指定データを1つに固定しておく場合は、上述した特定楽器音色設定部2及び特定楽器音色指定部4に相当するものは不要である。
楽器本体11の上部は、下方の床面まで伸びている左右一対の側板12(楽器本体の下部)の間に、底板(棚板)13、背面板14、上面板15、鍵盤蓋16、及び、口棒17に囲まれた箱形に形成されている。
その箱の内部前方には、鍵盤フレーム18上に、多数の白鍵19a,黒鍵19bの鍵盤列が配設された鍵盤ユニット20が載置されている。
上述した各種設定用の押しボタンスイッチのうち、楽器音色指定スイッチ(操作子)221は、鍵盤部側に近い方に設けられている。この楽器音色指定スイッチ221は、鍵並び方向に221−1,221−2,221−3,・・・のように、複数個設けられており、例えば、マリンバ,ブラス,ギター等が選択可能となっている。この楽器音色指定スイッチ221の中には、特定楽器音色指定操作子としての、グランドピアノ,チェンバロ等の楽器音色を設定するものも含まれる。
左右一対の山板26の内側面には、取付部材222が止めねじ27によって固定される。操作パネル部21は、この取付部材222にその両端がネジ223で固着されて配設される。
山板26の前半部上面26aは、鍵盤蓋16の開蓋時,閉蓋時において鍵盤蓋16の側端部を支持し、スライドさせるスライドガイドとして機能している。
一方、左右一対の山板26の後半部上側面には、上述したピニオン33とかみ合うラック34が設けられるとともに、ラック34の上方外側に、それぞれガイド溝35が設けられている。両ガイド溝35に回転軸32の両軸が摺動自在にはめ込まれている。
ラック34及びガイド溝35は、鍵盤蓋16が開閉移動し得る全範囲にわたって設けられる。
ピニオン33がラック34上を前方に移動し、回転軸32がガイド溝35の前方端部に当接したとき、鍵盤蓋16は、口棒17まで移動していて、鍵盤ユニット20を覆う。
この状態から、把持部29を持ち上げて鍵盤蓋垂下片28を山板26の前半部上面26aに載置し、鍵盤蓋16を後方に摺動させ、回転軸32がガイド溝35の後方端部に当接したとき、鍵盤蓋16は、楽器本体11の後方部に収容される。その結果、鍵盤ユニット20の白鍵19a,黒鍵19bの鍵盤面、仕切り部24、及び、操作パネル部21を開放露出させる。
なお、37は図4を参照して後述する係止機構が設置される位置を示す。
図中、図2と同様な部分には同じ符号を付している。
従来の装置では、鍵盤蓋16が、図中、第2の状態として示すような、鍵盤蓋16を完全収納し、楽器本体11の前部全体を開放した状態で演奏をすることが想定されていた。
これに対し、本願発明の実施の形態においては、図中、第1の状態として示すような、鍵盤蓋16が、鍵盤ユニット20を含む前部の一部分のみを開け放し、操作パネル部21を覆う、所定の状態(蓋中間位置)においても演奏し得るようにした。このとき、仕切り部24は、鍵盤蓋垂下片28とともに、鍵盤ユニット部20側と、操作パネル部21側とを仕切る。
すなわち、図1に示した特定楽器音色指定部5により設定されている特定の楽器音色が選択されるようにした。具体例では、自然鍵盤楽器の音色が選択されるようにした。蓋開き状態検出部5は、蓋開き状態を検出することにより、鍵盤蓋16が、上述した第1の状態にあるか、第2の状態にあるかを検出する。
鍵盤蓋16が第1の状態にあることを、例えば、鍵盤蓋16の任意の部分又はこれと一体の鍵盤蓋垂下片28の任意の部分が、楽器本体の所定位置に配置されたマイクロスイッチのアクチュエータを押したり、透過型又は反射型のフォトセンサの光路を遮断したことを検出する。
フォトセンサを、例えば、仕切り部24の上側面に設けて、鍵盤蓋垂下片28を検出すれば、この所定の状態を正確に検出することができる。また、後述する図4の板バネの移動に連動してスイッチングするセンサを設けて、前記第1の状態を検出するようにしてもよい。
上述した、第1の状態及び第2の状態が、第1の使用状態及び第2の使用状態における鍵盤蓋16の開き状態である。これ以外の開き状態において、特定の楽器音色、任意の楽器音色のどちらを指定するか、又は、演奏できないようにするかは任意である。
より具体的には、鍵盤ユニット20において、鍵の見え懸かり部(白鍵19a、黒鍵19bの、仕切り部24に隠されていない部分)に併設された部位(例えば:拍子木)上に設ければよい。
図1に示した特定楽器音色指定部4は、操作パネル部21上の複数個の楽器音色指定スイッチ221(221−1,221−2,221−3,・・・)のうち、任意の設定操作子の選択操作によって、対応する楽器音色を指定したり、又は、テンキースイッチのような限られた複数の設定操作子の組み合わせ選択操作によっても任意の楽器音色を指定して設定し得るようにしたりしてもよい。
また、操作パネル部21の前方に、上述した電気部品22と同じ高さか又は高い位置に立上る仕切り部24を設けていることから、上述した第2の状態にあるとき、鍵盤蓋垂下片28と仕切り部24との隙間が小さくなる。
この仕切り部24は、鍵盤ユニット部20側と、操作パネル部21側とを仕切るものであるから、意匠的なアクセントになっている。
また、この仕切り部24の下方部底面が非押鍵状態の白鍵19aの上面に近接し、下方部前面が非押鍵状態の黒鍵19bの後端面に近接している。
すなわち、電子鍵盤楽器の制御部に、発光ダイオード41の点灯、消灯により、各鍵の押鍵案内をする押鍵案内機能と、図1に示した蓋開き状態検出部5により、鍵盤蓋16が第2の状態にあることが検出されているときは、上述した押鍵案内表示機能の実行指示を有効とし、鍵盤蓋16が第1の状態にあることが検出されているときは、押鍵案内表示手機能の実行指示があったとしてもこれを無効とする押鍵案内表示機能無効化機能を持たせればよい。
上述した発光ダイオード41を用いた可視表示に代えて、可視表示手段、例えば、液晶表示パネルなどを押鍵案内表示パネルを用いてもよい。
図4は、図2に示した位置37に設けた係止機構Kを説明する部分構造図である。
図中、図2,図3と同様な部分には同じ符号を用いている。
51a,51bは左側山板26の外側面の前後に設けた窪み段差部であり、窪み段差部51a,51bの間は、ガイド溝35の奥壁部分が切り欠かれている。
この窪み段差部51a,51bにまたがって、曲げ加工された帯状の板バネ52が、その一端52aを取付けねじ53により窪み段差部51aに固定され、その他端52bを弾性力により窪み段差部51bに付勢されている。
板バネ52の中間は、楽器本体左右外側方向に突出させた係止用の凹部52cとなっており、中間安定位置を形成する。
鍵盤蓋16を蓋閉状態から蓋開方向に押して、第1の状態になるとき、軸端32aが、前方側の山部を乗り越えて凹部52cに嵌合するようにする。
軸端32aは、凹部52cにはまりこんで係止され、前後の移動が阻止される。凹部52cはなめらかな傾斜をしているので、演奏者が、鍵盤蓋16に余分に力を加えれば、再び、移動が可能となる。
鍵盤蓋16を第1の状態から、さらに後方に押し込めば、軸端32aは後方側の山部を乗り越え、ガイド溝35の終端に当接するようになる。このとき、鍵盤蓋16は、第2の状態となり、全開となる。
蓋を閉じる方向に戻すときも、軸端32aが、後方の山部を乗り越えて凹部52cに嵌合する。
なお、54はねじ孔であり、左側山板26を図2の左側側板12に固定するためのタッピングねじ用のものである。
図中、61はバス、62はCPUである。63はRAMであり、CPU62を動作させるためのワークエリアが設けられている。そのワークエリアの一部を、音源部70,DSP71を含む電子鍵盤楽器に対する現在の設定データを記憶するカレントバッファにしている。
ROM64に記憶されているデータは電源スイッチがオフにされても消去されない。その少なくとも一部を、フラッシュROMなどの、不揮発性で再書き込み可能なメモリとすれば、図1を参照して説明した、第1,第2の特定楽器音色指定データ、任意楽器音色指定データを含む任意の設定データを、電源オフ時にバックアップ保存する記憶部とすることができる。なお、バックアップは、バックアップ電源等から電源が供給されているメモリを用いて行ってもよい。
設定操作子を操作することにより、カレントバッファの設定データを書き換える。書き換え後のカレントバッファの内容は、その設定データのバックアップがオンに設定されているときは、電源オフ時にもバックアップされるメモリにセーブされる。
67は蓋開閉位置検出スイッチ部65及び操作子66の操作を検出する検出回路である。68は表示回路である。69は表示部であって、操作パネル部21に配置された液晶表示器、押鍵案内用の発光ダイオード41等の表示器である。
73は外部機器、74は通信インタフェースである。外部機器73は、例えば、MIDI鍵盤等の電子音楽装置、シーケンサ機能を有するパーソナルコンピュータ等である。
本装置にMIDIケーブル、RS232C、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394等で接続された外部機器73は、本装置にMIDIメッセージ等の演奏情報を出力したり本装置から演奏情報を入力したりする。
CPU62は、また、制御プログラムを実行することにより、図1に示した、任意楽器音色指定部1,特定楽器音色設定部2、楽器音色設定部3、特定楽器音色指定部4,蓋開き状態検出部5の機能を実現する。
また、通信ネットワークを介してサーバコンピュータと接続し、制御プログラムや設定データ、設定パラメータ等をROM64(フラッシュROM)に新規、又は、更新のためにダウンロードしてもよい。
図6(a)はメインのフローチャートであり、図6(b)は割り込み処理のフローチャートである。
図6(a)は、この電子鍵盤楽器の電源プラグがコンセントに差し込まれた状態で、図2に示した鍵盤蓋16を閉蓋状態から開くか楽器本体の目立たない場所に設けられた隠れ電源スイッチをオンとする、のいずれかによって起動する。
S82において、蓋開き状態(蓋位置)を検出する。蓋位置が中間位置(図3では第1の状態)であったときは、S83に処理を進める。
なお、鍵盤蓋16を動かしている過程において、一時的に中間位置を通過した際に、直ちに使用モード1になってしまわないように、所定時間以上、中間位置にあることを条件とした方がよい。
S83において、PW=1でなければS84に処理を進めてPW=1にし、S85において、カレントバッファに記憶された現在の楽器音色設定データを、グランドピアノを指定するデータ(第1の特定楽器音色指定データ)とし、S86に処理を進める。既にPW=1であれば直ちにS86に処理を進める。
いずれの選択操作もなければ、直ちにS89に処理を進める。
S89,S90は、鍵盤演奏処理であって、S89において、鍵盤操作子の操作状態に変化があったときは、S90に処理を進めて、カレントバッファに記憶された現在の各種設定データに応じた楽音発生・消音処理等の鍵盤処理を行い、音源70(図5)を制御し、S82に処理を戻す。ペダル鍵盤やペダルを備えた電子楽器鍵盤であれば、これらの操作検出及び対応する処理も行う。
S93において、使用モード2で使用する、鍵盤以外の操作子による操作イベントの有無を判定し、あればS94に処理を進め、なければ既に説明したS89に処理を進める。
音量操作子の操作イベントであれば、その操作に応じた音量指定データを、音量設定データとする。その他の操作子の操作イベントであれば、その操作に応じた指定データを設定データとする。
その後は、既に説明したS89,S90の鍵盤演奏に処理を進める。
その結果、先に、使用モード2において、楽器音色が設定変更された場合でも、設定変更された楽器音色はリセットされて、特定の楽器音色に簡単に再設定される。
S95において、PW=0か否かを判定し、0でなければS96に処理を進めてPW=0とし、S97において電源終了準備(電源供給を終了するための準備)をする。
S97において、現在の設定状態を、S81において行った電源投入時の初期設定状態に戻す。従って、電源オン中に、使用モード1において、操作されて変更された楽器音色設定データやその他の設定データを、電源投入時の初期設定状態に戻す。
ただし、バックアップONに設定されているとき、S94で設定された設定データが、既にバックアップ処理されている第1の仕様の場合は、変更された楽器音色設定データやその他の設定データにより初期設定状態が既に変更されている。
S98において、例えば3秒の所定時間が経過したか否かを判定し、まだであれば、S82に処理を戻す。
電源終了準備状態が、所定時間継続されたときには、S99に処理を進め、電源終了処理を実行する。
なお、電源プラグがコンセントに差し込まれており、隠れ電源スイッチがオンになるか、鍵盤蓋16を開く操作に連動した図示しない電源スイッチがオンになったとき、図示しない電源制御部が起動し、図5に示したハードウエア構成に電源を供給する。この電源制御部は、S99において、ハードウエア構成への電源供給を断つ。
このフローチャートは、所定の割り込み時間間隔で起動し、S101において、電源終了準備モード、すなわち、PW=0であれば、S102に処理を進め、時間経過パラメータTを+1して終了する。このTの値はS81の初期設定時に0とされている。S98においては、所定時間に対応したTの値と、図6(b)の割り込み処理により増加する現在のTの値とを比較すればよい。
しかし、使用モード2においても、特定楽器音色指定スイッチを設けてこれを操作したり、既存の操作子を操作したりすることにより、予め特定の楽器音色を設定しておくことができるように処理を変更してもよい。電源オンのまま、使用モード2から次に使用モード1になったときに、この特定の楽器音色が設定されることになる。
また、使用モード2において、現在の楽器音色を直ちに特定の楽器音色にするには、特定の楽器音色に該当する楽器音色を指定する既存の楽器音色指定操作子を操作すればよい。これに加えて、使用モード2においても、特定楽器音色指定スイッチを操作すれば、直ちに、現在の楽器音色が特定の楽器音色になるように処理を変更してもよい。
すなわち、図6のS82において、鍵盤蓋16が中間位置にあるときの、使用モード1の処理の変更例である。
ユーザ登録が可能な電子鍵盤楽器において、ユーザ登録時(登録更新を含む)に、予め特定の楽器音色を登録設定しておき、登録設定されていた特定の楽器音色を特定の楽器音色として設定する。
S113において、ユーザ登録時(この処理ステップは図示を省略している)に、特定の楽器音色が指定(以後、「ユーザ指定」という)されていたか否かを判定する。
ユーザ指定がないときは、S114において、特定の楽器音色指定データをグランドピアノ指定データ(第1の特定楽器音色指定データ)とし、S116に処理を進める。
S116においては、上述したS114又はS115において設定された特定の楽器音色設定データを、現在の楽器音色設定データとする。また、標準の音量設定データを現在の音量設定データとし、現在の自動機能設定データを全てオフにする。
なお、電子鍵盤楽器を単独のユーザが使用する場合は、ユーザ登録をしても、ユーザ識別は省略してもよい。
電子鍵盤楽器に複数のユーザを登録しておける場合は、S94あるいはS99において、ユーザ毎に各種の設定データをバックアップしておき、電源の再投入時に、図6のS81において、電源オン操作をしたユーザを識別する処理を行い、電源を起動したユーザに登録されているバックアップデータを復元することにより、ユーザ毎に初期設定を行うことができる。
ユーザの識別は、ユーザIDを設定しておき、電源オン時に、S81において、ユーザIDを入力させて、設定されたIDと照合すればよい。又は、楽器本体の特定の部分、例えば、隠れ電源スイッチ又はその近傍、鍵盤蓋垂下片28の把持部29又はその近傍に、指紋パターンや静脈パターンを照合する、識別装置を取り付けておき、登録済みの本人パターンと照合することにより、ユーザを識別できる。
また、いずれの特定楽器音色設定モードでも設定されるようにしてもよい。この場合、最後に行われた設定を有効とするか、いずれか一方の特定楽器音色設定モードによる設定を優先するようにすればよい。
グランドピアノの構造を前提に、開閉蓋を設けたものであり、楽器本体の上部前方を示している。
楽器本体121は、左右の側板122の間に、棚板(底板)123、口棒124、上面板125が設けられたものである。上面板125の後方は、三角屋根蓋126で覆われている。棚板123の上には、ハンマー機構付きの鍵盤ユニット127が載置され、その上方を蓋を閉じた状態の鍵盤蓋主部128が覆う。鍵盤蓋主部128と鍵盤蓋垂下片129とにより鍵盤蓋が構成される。
133は、電子楽器用の操作パネル部であり、鍵盤ユニット127の鍵盤配列の後方側に配置されている。この操作パネル部には、設定操作子、表示パネル等の複数の電気部品134が配置されている。135はプリント基板である。Pは鍵盤蓋垂下片129と鍵盤蓋主部128とを蝶番で回動自在に接続した場合の回動支点部である。
このとき、鍵盤ユニット127の鍵盤面が開放され、自然鍵盤楽器の外観を呈する。このときが、既に説明した第1の使用状態となり、特定の楽器音色にて演奏される使用状態である。
また、一時的に図8(a)の蓋閉状態にしたときは、初期設定状態にリセットされる。
操作パネル部133は適度な傾斜及び形状になっているので、重ねられた鍵盤蓋垂下片129、鍵盤蓋128、前板130が、図8(b)の状態から、図8(c)の状態に回動する間において、電機部品134にぶつからない。
この実施の形態においても、図2,図3に示した仕切り部24とほぼ同様の仕切り部136を設け、この仕切り部136を押鍵案内の可視表示部にしてもよい。
また、図8(a)において鍵盤蓋128が開いたこと、鍵盤蓋128が図8(b),図8(c)の位置になったことは、例えば、上述した係止機構にスイッチを併設すればよい。
図8(a)〜図8(c)のいずれの状態でもない、過渡的な位置で使用することは想定していないが、鍵盤蓋128が開かれた後は、図8(b)の状態でない限り、第2の使用モードを割り当てればよい。
この実施の形態において、開閉蓋143は、閉蓋時(図示の状態)に、鍵盤部141(白鍵,黒鍵の図示を省略した)の後方上面に位置する操作パネル部142を覆うものの、鍵盤部141は覆わない。
操作パネル部142には、任意の楽器音色を設定するための楽器音色指定操作子(図示を省略するが、例えば、図3の221と同様のスイッチ又はテンキースイッチ)及びその他の操作子(図3の22と同様)、加えて、音量制御等のマスターボリューム等の操作子(図示せず)が配設されている。
すなわち、開閉蓋142の蓋閉時には、操作パネル部142はその前側面(図では、黒く塗りつぶして図示している)しか見えず、その上面にある各種の操作子が見えない。また、電源スイッチも見えないようにしている。
一方、開閉蓋142が開いているときを使用モード2として、操作パネル部142が見え、操作パネル部上142の各種の操作子を用いて設定ができ、従来の電子鍵盤楽器と同様な鍵盤演奏をする。
開閉蓋143及びその受け部には、図4に示した蓋開閉装置36の蓋スライド機構を、そのサイズを変更して小規模にしたものを用いることができる。
図10は、図9に示した実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。
図6に示したフローチャートを一部変更したものであるため、一部分のみを図示し、同様な処理については、図示を省略し、図6のフローチャートを流用して説明する。加えて、図10中においても、図6と同様なステップには同じステップ番号を付している。
そのため、この電子鍵盤楽器の電源プラグをコンセントに差し込んだとき、又は、電源プラグをコンセントに差し込んだ後、隠れ電源スイッチ(機械的スイッチ)をオンにしたときに、制御プログラムが起動するようにすればよい。
S81においては、電源投入時の初期設定をする。
S161においては、開閉蓋143が、閉位置(図9の状態)であるか、操作パネル部142が露出した全開位置であるかを検出する。全開に至るまでの過渡的な位置にあるときは、閉位置とみなしてもよいが、このステップS161の判定処理を繰り返して、閉位置又は全開位置のいずれかになるまで待ってもよい。
S162においては、電源オフ操作があったか否かを判定する。ここで、電源オフ操作は、例えば、センサ・スイッチ144により実行される。センサ・スイッチ144に指を近づけるか触れるかにより、電源オフ操作があったとする。
一方、電源オフ操作がなければ、図6に示したS83に処理を進め、S84〜S90に示した使用モード1(自然鍵盤楽器音色)による演奏が可能となる。
また、S161において、蓋位置が全開位置にあれば、図6に示したS91に処理を進め、S91〜S94、S89,S90に示した使用モード2(従来と同様の、電源起動時の初期設定楽器音色又は操作パネル部上の楽器音色指定操作子により設定変更された楽器音色)による鍵盤演奏が可能となる。
なお、開閉蓋143が全開状態では、隠れ電源スイッチがオフ操作されない限り、電源がオフにならないようにしている。そのため、ユーザが鍵盤演奏を終了した時には、ユーザが自然に開閉蓋143を蓋閉状態にすることを期待できる。その結果、再び電源をオンにしたときには、そのまま、使用モード1として鍵盤演奏が可能となる。
図示のセンサ・スイッチ144の領域の内部に非接触センサ(例えば、静電容量変化検出型センサ)を配設し、この領域に指を接近させるか触れるかにより、電源をオフにする。センサ・スイッチ144としては、非接触センサの代わりに、目立たないように可撓性の表面材の内側に設けられた機械的接触スイッチであってもよい。
。その場合、例えば、非接触センサ(機械的接触スイッチ)を3個並べて配設しておく。少なくとも、その両端の2個の非接触センサ(機械的接触スイッチ)に2本の指をそれぞれ接近させるか触れることにより、電源をオフにする。一方、中央の非接触センサ(機械的接触スイッチ)のみに、1本の指を接近させるか触れることにより電源をオンにする。
このセンサ・スイッチ144の領域は、電子鍵盤楽器のメーカ名が表面に印刷されている部分とすれば、センサ・スイッチ144の位置及び個々の非接触センサ(機械的接触スイッチ)の位置がよくわかる。このセンサ・スイッチ144の領域の表面は、不透明または半透明とし、非接触センサ(機械的接触スイッチ)が外部から見えないか見えにくくなるようにしておけば、メーカ名の印刷がセンサ・スイッチ144のマーカとなる。
さらに、センサ・スイッチ144により、電源プラグをコンセントに差し込んだ状態で電源をオン/オフする場合は、電源プラグがコンセントに差し込まれている間は、電源制御部が起動しているようにし、常時、センサ・スイッチ144のオン/オフ操作を監視し、センサ・スイッチ144がオン操作されたときに、図5に示したハードウエア構成へ電源を供給すればよい。
上述した説明において、鍵盤楽器本体部の構造として3つの具体例を示したが、これらの構造に限られるものではない。鍵盤楽器本体部の構造に応じて、開閉蓋の構造も種々変更される。
5,65,67,62,63、S82,S161…蓋開き状態検出手段、
3,62,63,S81,S85,S86,S87,S88,S94,S97,S116…楽器音色設定手段、
62,63,S81,S85,S94,S97,S116…楽器音色以外の設定手段、
62,63,S85,S86,S87,S88,S114,S115…特定楽器音色設定手段、
62,63…押鍵案内手段、
62,63…押鍵案内表示無効化手段
Claims (7)
- 前部に鍵盤部と操作パネル部が実装された楽器本体と、前記前部を開閉し、前記鍵盤部及び前記操作パネル部をともに覆う状態と前記鍵盤部及び前記操作パネル部をともに開放する状態との間に、前記鍵盤部を開け放し前記操作パネル部を覆うという所定の状態をとる開閉蓋と、任意に設定された楽器音色の楽音を前記鍵盤部の演奏操作に応じて生成する音源を備えた電子鍵盤楽器において、
前記開閉蓋の開き状態を検出する蓋開き状態検出手段と、
該蓋開き状態検出手段により検出された蓋開き状態が、前記所定の状態であるときは、前記任意に設定された楽器音色に代えて特定の楽器音色を、前記音源が生成する楽音の楽器音色として設定する楽器音色設定手段、
を有することを特徴とする電子鍵盤楽器。 - 前記蓋開き状態検出手段により検出された蓋開き状態が、前記所定の状態であるとき、前記楽器音色以外の少なくとも1つの設定項目について任意の設定データに代えて特定の設定データを設定する前記楽器音色以外の設定手段、
を有することを特徴とする請求項1に記載の電子鍵盤楽器。 - 前記特定の楽器音色をユーザに応じて設定する特定楽器音色設定手段を有する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子鍵盤楽器。 - 前記蓋開き状態が前記所定の状態にあるとき、前記楽器本体に、前記開閉蓋を一時的に係止する係止手段を設けた、
ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の電子鍵盤楽器。 - 前記楽器本体は、前記鍵盤部と前記操作パネル部とを仕切る仕切り部が実装されたものであり、
前記仕切り部の前記鍵盤部側は、前記鍵盤部の各鍵に対応して複数の可視表示手段が設置された表示パネルであり、
前記可視表示手段により前記各鍵の押鍵案内をする押鍵案内手段と、
前記蓋開き状態検出手段により前記開閉蓋が前記所定の状態にあることが検出されているとき、前記押鍵案内表示手段の動作を無効とする押鍵案内表示無効化手段、
を有することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の電子鍵盤楽器。 - 鍵盤部と複数操作子を備えた操作パネル部とを有した楽器本体と、
少なくとも前記操作パネル部を閉時に覆う開閉蓋であって、移動自在に配設した開閉蓋と、
任意の楽器音色を設定する楽器音色設定手段と、
該楽器音色設定手段により設定された楽器音色の楽音を前記鍵盤部の演奏操作に応じて生成する音源と、
を備えた電子鍵盤楽器であって、
前記楽器音色設定手段は、前記開閉蓋の移動し得る特定の位置によって特定の楽器音色を設定するとともに、前記複数操作子のうち1又は限られた複数の操作子の選択操作によっても任意の楽器音色に設定し得るように構成され、
前記開閉蓋は、前記操作パネル部を覆う位置を前記特定の位置として、前記開閉蓋が前記特定の位置に位置したとき前記特定の楽器音色に設定されるようにした、
ことを特徴とする電子鍵盤楽器。 - 前記楽器音色設定手段は、前記開閉蓋が前記特定の位置から前記操作パネル部が露出した位置に移動し、前記特定の楽器音色のまま前記露出した位置に移動した状態で、前記1又は限られた複数の操作子による設定変更操作があったときは、設定変更された楽器音色に設定され、かつ、前記操作パネル部が露出した位置から前記特定の位置に移動したときは、前記設定変更操作があった場合でも、前記設定変更された楽器音色をリセットし、前記特定の楽器音色に再設定することを特徴とする、
請求項6に記載の電子鍵盤楽器。
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