JP2015206955A - 鍵盤装置及び電子鍵盤楽器 - Google Patents

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Hiroki Akai
弘樹 赤井
雄一 西村
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雄一 西村
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Abstract

【課題】アコースティックのピアノに近い鍵タッチ感を簡易な構成で実現するとともに、鍵タッチ感の事後的な調整を行うことも可能な鍵盤装置及び電子鍵盤楽器を提供する。
【解決手段】鍵盤シャーシと、鍵盤シャーシに上下方向に搖動可能に取り付けられた複数の鍵32と、複数の鍵32それぞれに設けられ、鍵側磁石5を着脱自在に収容可能な磁石収容部327と、磁石収容部327の下方に配置され、鍵側磁石5と磁力により相互に反発し合うシャーシ側磁石4とを有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、鍵盤装置及び電子鍵盤楽器に関するものである。
従来、アコースティックのピアノと同様に複数の鍵を有する鍵盤を備え、押鍵操作をセンサによって検出し、検出結果に応じた楽音を発生させる電子鍵盤楽器が知られている。
例えば特許文献1には、ハンマシャンクの端部にハンマヘッドが設けられたハンマ部材を各鍵ごとに備え、ハンマヘッドで被打撃体を打撃して、その振動等をセンサにより検出する構成の電子鍵盤楽器が開示されている。
このような電子鍵盤楽器では、演奏者ができるだけアコースティックのピアノに近い感覚で演奏することができるように、アコースティックのピアノと同様の鍵タッチ感を実現することが好ましい。
アコースティックのピアノでは、アクション機構を構成するハンマヘッドとして、低音側には重いものを使用し、高音側に行くに従って軽いものを使用することにより、押鍵時における鍵タッチ感(演奏者が指に感じる荷重)が低音側では重く、高音側に行くに従って徐々に軽くなるように調整している。
このような鍵タッチ感の変化を電子鍵盤楽器において再現するため、例えば特許文献1では、ハンマシャンクの長さを低音側から高音側に行くに従って短くしたり、ハンマシャンクの重さを低音側から高音側に行くに従って軽くしたりすることによって鍵タッチ感を低音側から高音側に行くに従って変化させる構成が提案されている。
このようにハンマ部材の長さや重さを変えて鍵毎の鍵タッチ感に差異を生じさせることによって、電子鍵盤楽器における鍵タッチ感を、アコースティックのピアノの鍵タッチ感により近づけることができる。
特開2002−99280号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、各鍵ごとにハンマ部材のハンマシャンクの長さや重さ等を変えなければならず、ハンマ部材の生産に手間がかかり、部品種類が増えることによる部品管理の手間も増加する。
また、電子鍵盤楽器を組み立てる際も、このようなハンマ部材等を、低音側から高音側に行くに従ってハンマシャンクが短くなる順や軽くなる順で組み付けなければならない。このため、作業工数が増え、電子鍵盤楽器の生産性の低下やコスト高を招くおそれがある。
さらに、特許文献1に記載の構成では、電子鍵盤楽器の製造段階で各鍵の鍵タッチ感が決まってしまい、事後的に演奏者(ユーザ)の好みを反映させて調整することが難しい。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、アコースティックのピアノに近い鍵タッチ感を簡易な構成で実現するとともに、鍵タッチ感の事後的な調整を行うことも可能な鍵盤装置及び電子鍵盤楽器を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明に係る鍵盤装置は、
鍵盤シャーシと、
前記鍵盤シャーシに上下方向に搖動可能に取り付けられた複数の鍵と、
前記複数の鍵それぞれに設けられ、第1の磁石を着脱自在に収容可能な磁石収容部と、
前記磁石収容部の下方に配置され、前記第1の磁石と磁力により相互に反発し合う第2の磁石と、
を有していることを特徴としている。
また、本発明に係る電子鍵盤楽器は、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の鍵盤装置と、
前記鍵盤装置を内部に収容する楽器ケースと、
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、アコースティックのピアノに近い鍵タッチ感を簡易な構成で実現するとともに、鍵タッチ感の事後的な調整を行うことができるという効果を奏する。
本実施形態の電子鍵盤楽器の上面図である。 (a)は、第1の実施形態に係る鍵盤装置の要部断面図であり、(b)は、(a)に示す鍵の斜視図である。 (a)は、第1の実施形態の一変形例に係る鍵盤装置の要部断面図であり、(b)は、(a)に示す鍵の斜視図である。 (a)は、第1の実施形態の一変形例に係る鍵盤装置の要部断面図であり、(b)は、(a)に示す鍵の斜視図である。 (a)は、第2の実施形態に係る鍵盤装置の要部断面図であり、(b)は、(a)に示す鍵の斜視図である。 第2の実施形態の一変形例に係る鍵盤装置の要部断面図である。 (a)から(d)は、第3の実施形態に係る鍵盤装置に適用される鍵側磁石の斜視図である。 (a)から(d)は、第3の実施形態に係る鍵盤装置の要部断面図である。 (a)は、第4の実施形態に係る鍵盤装置の鍵の斜視図であり、(b)は、(a)に示す鍵に鍵側磁石を装着した状態を示す斜視図である。 (a)は、第4の実施形態の一変形例に係る鍵盤装置の鍵の斜視図であり、(b)は、(a)に示す鍵に鍵側磁石を装着した状態を示す斜視図である。 (a)は、第5の実施形態に係る鍵盤装置の鍵の非押鍵時の要部断面図であり、(b)は、(a)に示す鍵の押鍵時の要部断面図である。 第5の実施形態の一変形例に係る鍵盤装置の鍵の要部断面図である。 第5の実施形態の一変形例に係る鍵盤装置の鍵の要部断面図である。 第5の実施形態の一変形例に係る鍵盤装置の要部断面図である。
[第1の実施形態]
図1及び図2を参照しつつ、本発明に係る鍵盤装置及びこれを備える電子鍵盤楽器の第1の実施形態について説明する。本実施形態において、電子鍵盤楽器は、例えば電子ピアノやキーボード等である。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本実施形態における電子鍵盤楽器の上面図であり、図2(a)は、本実施形態に係る鍵盤装置の要部断面図であり、図2(b)は、鍵の斜視図である。
図1に示すように、電子鍵盤楽器100は、楽器ケース2と、楽器ケース2の内部に収容された鍵盤装置3とを備えている。
楽器ケース2は、鍵盤装置3を内部に収容する筐体である。
楽器ケース2内には、電子鍵盤楽器100における発音動作等を制御するための図示しない基板や、スピーカ等が収容されている。
また、図示は省略するが、楽器ケース2の上面等には、電子鍵盤楽器100の音量や音色等の各種機能を選択指定する複数のスイッチ等を有する図示しない操作スイッチ部が設けられている。
鍵盤装置3は、鍵盤シャーシ31と鍵盤シャーシ31に取り付けられた複数の鍵32とを備えている。
図1に示すように、鍵32は、複数の白鍵32aと黒鍵32bからなる。なお、白鍵32a及び黒鍵32bの構成はほぼ同じであるため、以下においては白鍵32aを例として説明する。
図2(a)に示すように、鍵盤シャーシ31は、複数の鍵32を支持するものである。なお、鍵盤シャーシ31は、楽器ケース2の下側部分に一体的に設けられていてもよい。
鍵盤シャーシ31の後端部(図2(a)において左端部)には、各鍵32の後端部(図2(a)において左端部)を支持するための鍵支持部311が上方に突出して設けられている。
鍵盤シャーシ31における鍵支持部311よりも前側(図2(a)において右側)には、
スイッチ基板312を搭載するためのスイッチ基板取付部313が上方に突出して設けられている。
スイッチ基板312の上には、ゴムスイッチ314が配置されている。
ゴムスイッチ314は、後述する各鍵32(白鍵32a及び黒鍵32b)の各スイッチ押圧部325に対応してそれぞれ設けられている。
ゴムスイッチ314は、例えばゴムシート上に弾性変形可能なドーム状の膨出部が各鍵32それぞれに対応して形成されたものである。
ゴムスイッチ314の膨出部の内部には、図示しない可動接点が設けられており、スイッチ基板312の上面には膨出部内の可動接点に対して接離可能に構成された固定接点が設けられている。
ゴムスイッチ314は、押鍵操作によって膨出部が押圧されると、膨出部が弾性変形し、その内部に設けられた可動接点がスイッチ基板312上に設けられた固定接点に接触する。これにより、押鍵操作に応じたスイッチ信号が出力されるようになっている。
また、ゴムスイッチ314の膨出部は、各鍵32のスイッチ押圧部325の下面に当接し、膨出部の弾性復帰力により各スイッチ押圧部325を介して各鍵32を上方に押し上げている。
鍵盤シャーシ31におけるスイッチ基板取付部313よりも前側(図2(a)において右側)には、鍵32をガイドする鍵ガイド315が各鍵32に対応してそれぞれ形成されている。
また、これら鍵ガイド315よりも前側(図2(a)において右側)であって後述する鍵32の鍵フック部326に対応する位置には、上限ストッパ部316が設けられている。本実施形態において、上限ストッパ部316の下面には、フェルト等の緩衝材料で形成された緩衝部材316aが配置されている。
各ゴムスイッチ314の膨出部の弾性復帰力及び各鍵32の屈曲部322の弾性復帰力により各鍵32が押し上げられた状態において、上限ストッパ部316の緩衝部材316aには、各鍵32に形成されたL字状の鍵フック部326が当接する。これにより非押鍵時において各鍵32は所定の上限位置(初期位置)に位置規制される。
鍵盤シャーシ31の前部側(図2(a)では右側部)であって、後述する鍵32の磁石収容部327の下方位置には、第2の磁石であるシャーシ側磁石4が設けられている。
シャーシ側磁石4は、磁石収容部の下方に配置され磁石収容部327に収容されている第1の磁石と磁力により相互に反発し合うものである。
本実施形態では、シャーシ側磁石4は、ゴムシート41の裏面側(図2(a)において下面側)に磁石部42が設けられたものである。例えばゴムシート41は鍵32の配列方向に沿って延在する長尺のシートであり、磁石部42は、ゴムシート41における各鍵32の磁石収容部327に対応する位置にそれぞれ配置されている。
なお、シャーシ側磁石4の構成は、ここに例示したものに限定されず、例えば、合成樹脂に磁性材を混ぜ込むことで形成されたマグネットシートでもよい。
シャーシ側磁石4は、鍵32に対向する側(すなわち、図2(a)において上側)の極が磁石収容部327に収容されている第1の磁石の極と同じになるように設置される。
例えば、第1の磁石における、シャーシ側磁石4に対向する側(すなわち、図2(a)において下側)の極がN極である場合には、シャーシ側磁石4は、上側の極がN極となるように配置される。
鍵盤シャーシ31の前端部(図2(a)では右側端部)には、白鍵32aの前端部における下部側を覆う前カバー部317が形成されている。
また、前カバー部317とシャーシ側磁石4との間には、白鍵32aの下限位置を規制するための鍵ストッパ部318が設けられている。鍵ストッパ部318は、押鍵操作が行われた際に、鍵32の下面に付き当てられて、各鍵32の下限位置を規制する。なお、鍵ストッパ部318の上端部には、フェルト等の緩衝材料で形成された緩衝部材が設けられることが好ましい。
鍵32(図2(a)においては、白鍵32a)は、例えば合成樹脂等で形成されており、図2(a)に示すように、その内部が中空状となった鍵本体321を備えている。
各鍵32の鍵本体321の後端部(図2(a)において左端部)には、それぞれ鍵32を上下方向に変位させるための薄肉形状の屈曲部322が撓み変形可能に形成されている(なお、図2(a)では、黒鍵32bの屈曲部322等の図示を省略している。)。
本実施形態では、各白鍵32aの屈曲部322は、それぞれ複数の鍵32の配列方向(図1において左右方向)に沿って各鍵32を順次連結する共通連結部323aに連設されており、各黒鍵32bの屈曲部322は、それぞれ複数の鍵32の配列方向(図1において左右方向)に沿って各鍵32を順次連結する共通連結部323bに連設されている。
これにより、各鍵32は、複数の白鍵32aごと、複数の黒鍵32bごとに、それぞれ一体に形成されている。
なお、鍵盤装置3には、例えば、アコースティックのピアノと同様に、88個の鍵32(白鍵32aが52鍵、黒鍵32bが36鍵)が設けられているが、このうちの全ての白鍵32aが1つの共通連結部323aによって連結され、全ての黒鍵32bが1つの共通連結部323bによって連結されていてもよい。
また、白鍵32a、黒鍵32bをそれぞれいくつかのブロック(例えば白鍵32aを13鍵ずつ4ブロック、黒鍵32bを9鍵ずつ4ブロック等)に分けて、各鍵32が各ブロックごとに1つの共通連結部323a,323bによって連結されていてもよい。
また、共通連結部323a,323bを備えず、各鍵32がそれぞれ個別に鍵盤シャーシ31に取り付けられる構成としてもよい。
複数の鍵32は、白鍵32aの共通連結部323aを黒鍵32bの共通連結部323bの上に重ね合わせ、この状態で両者の共通連結部323a,323bを鍵盤シャーシ31の後端部に設けられた鍵支持部311上にビス324等によって固定される。
これにより、複数の白鍵32aおよび複数の黒鍵32bが鍵盤シャーシ31上に配列された状態で、上下方向に搖動可能に取り付けられる。
すなわち、複数の鍵32は、白鍵32aが押鍵された際には、当該白鍵32aが屈曲部322の撓み変形によってそれぞれ上下方向に変位、搖動する。また、黒鍵32bが押鍵された際には、当該黒鍵32bが屈曲部322の撓み変形によってそれぞれ上下方向に変位、搖動する。
また、各鍵32の鍵本体321には、ゴムスイッチ314の膨出部に対応する位置にスイッチ押圧部325が設けられている。
スイッチ押圧部325は、鍵32が押鍵操作された際に、ゴムスイッチ314の膨出部を押圧して、膨出部を弾性変形させる。
さらに、各鍵32の鍵本体321の下側であって、鍵盤シャーシ31の上限ストッパ部316に対応する位置には、L字状の鍵フック部326が形成されている。
鍵フック部326は、上限ストッパ部316の緩衝部材316aに下側から当接し、鍵32が上方向に上がり過ぎないように、鍵32の上限位置を規制する。
本実施形態において各鍵32は、鍵盤シャーシ31に設けられている第2の磁石であるシャーシ側磁石4の上方位置に、第1の磁石を着脱自在に収容可能な磁石収容部327を備えている。
図2(a)及び図2(b)に示すように、磁石収容部327は、鍵本体321の側面に開口する凹部である。
本実施形態では、鍵本体321の前端面に開口部が形成されている。
なお、図2(b)では、白鍵32aのみに磁石収容部327が設けられている場合を図示しているが、黒鍵32bにも同様の磁石収容部327が設けられていてもよい。
磁石収容部327の内部には、鍵側磁石5が収容されている。黒鍵32bにも磁石収容部327を設ける場合には、鍵側磁石5として、白鍵32a用のものと黒鍵32b用のものとがそれぞれ用意されていてもよいし、白鍵32a及び黒鍵32bに同じ大きさ、形状の磁石収容部327を設けて、鍵側磁石5を白鍵32a及び黒鍵32bに共通で適用可能なものとしてもよい。
鍵側磁石5は、鍵盤装置3の鍵タッチ感(演奏者が指に感じる荷重)を調整するための第1の磁石である。
本実施形態の鍵側磁石5は、磁石収容部327の形状に沿う直方体形状に形成された筐体51とこの筐体51の内部に収容された磁石部52とからなる。
なお、第1の磁石である鍵側磁石5が筐体51と磁石部52とで構成されていることは必須の構成ではなく、筐体を備えない磁石のみであってもよい。
図2(b)に示すように、本実施形態では、鍵側磁石5を鍵本体321の前端面に形成されている開口部から磁石収容部327内に嵌装する。
なお、鍵側磁石5は、磁石収容部327内に嵌装した状態において、磁石収容部327の開口側に配置される面が鍵本体321の前端面とほぼ面一となることが好ましい。
また、鍵側磁石5には、その筐体51の一側面等に、爪等を引っ掛けることのできる係止部(図示せず)が設けられていることが好ましい。このような係止部を設けることにより、鍵側磁石5を磁石収容部327に着脱する際に、係止部に爪を係止させることができ、鍵側磁石5の着脱を円滑に行うことができる。
前述のように、鍵側磁石5は鍵盤シャーシ31側のシャーシ側磁石4との間で磁力により互いに反発し合うようになっている。このため、演奏者(ユーザ)が押鍵操作を行った際には、鍵側磁石5とシャーシ側磁石4との間の反発力により、鍵本体321は上方向(図2(a)において上方向)に押し戻され、演奏者(ユーザ)の指には荷重として感じられる。これにより、アコースティックのピアノを演奏する場合に近い鍵タッチ感(演奏者が指に感じる荷重)を実現することができる。
特に本実施形態では、複数の鍵32の磁石収容部327に収容される第1の磁石としての鍵側磁石5は、低音側の鍵32ほど磁力による反発力が強く、高音側の鍵32ほど磁力による反発力が弱くなるように配置されている。
すなわち、本実施形態では、鍵側磁石5として磁力の異なるものが複数種類用意されており、磁石収容部327内にいずれの鍵側磁石5を収容するかによって鍵32と鍵盤シャーシ31との間の反発力を調整することができるようになっている。
これにより、アコースティックのピアノと同様に、低音側の鍵32ほど重く、高音側の鍵32ほど軽い鍵タッチ感(演奏者が指に感じる荷重)を得ることができる。
磁力の強さの異なる鍵側磁石5を何種類用意するかは特に限定されない。
前述のように、鍵盤装置3には鍵32が88鍵設けられており、そのうち、白鍵32aは52鍵、黒鍵32bは36鍵であるため、白鍵32a用の鍵側磁石5を52種類、黒鍵32b用の鍵側磁石5を36種類用意すれば、全ての鍵32の鍵タッチ感を少しずつ変えることができる。また、例えば、磁力の強さの異なる鍵側磁石5を4種類用意して、4段階に鍵タッチ感(演奏者が指に感じる荷重)を調整可能としてもよい。
なお、鍵側磁石5は磁力の強さに応じて筐体51に識別表示等が施されていることが好ましい。また、磁力の強さに応じて筐体51の色等を変えてもよい。
次に、本実施形態における鍵盤装置3及びこれを備える電子鍵盤楽器100の作用について説明する。
まず、鍵盤装置3を組み立てる際には、鍵盤シャーシ31の上に各鍵32又は共通連結部323a,323bによって一体化、ブロック化された一群の鍵32を並べ、ビス324により鍵盤シャーシ31の鍵支持部311に固定する。
そして、各鍵32の磁石収容部327に鍵側磁石5を嵌装する。このとき、低音側の鍵32ほど磁力による反発力の強い鍵側磁石5を嵌装し、高音側の鍵32ほど磁力による反発力の弱い鍵側磁石5を嵌装する。
なお、磁石収容部327内に鍵側磁石5を嵌装する際には、鍵本体321の先端側を少し持ち上げて鍵盤シャーシ31の前カバー部317よりも上に磁石収容部327の開口部分を露出させ、鍵側磁石5を開口部から磁石収容部327内に挿入する。
これにより、鍵盤装置3の組み立てが完了する。また、組み立てが完了した鍵盤装置3を楽器ケース2内に収容し、各種スイッチや電子部品等の配線を接続することにより、電子鍵盤楽器100の組み立てが完了する。
なお、鍵盤装置3の組み立て手順は特に限定されず、例えば、各鍵32の磁石収容部327に鍵側磁石5を嵌装した後に、鍵32を鍵盤シャーシ31の上に並べ、鍵盤シャーシ31の鍵支持部311に固定してもよい。
また、鍵盤装置3を楽器ケース2内に収容して電子鍵盤楽器100としての組み立てを行った後に、各鍵32の磁石収容部327に鍵側磁石5を嵌装してもよい。
また、鍵側磁石5は、製造段階において磁石収容部327内に嵌装されていなくてもよく、演奏者(ユーザ)が、自分の好みに応じて鍵側磁石5を選択し、適宜各鍵32の磁石収容部327に嵌装してもよい。
また、本実施形態では、鍵側磁石5は、容易に磁石収容部327から着脱可能となっている。
このため、演奏者(ユーザ)は、自分の好みに応じて事後的に鍵側磁石5を自由に入れ替えることが可能である。例えば、手の力の弱い子供等が演奏する場合には、低音側の鍵32にも磁力による反発力の弱い鍵側磁石5を嵌装してもよいし、一部又は全部の鍵側磁石5を取り外して演奏を行ってもよい。
鍵側磁石5を磁石収容部327内から取り出す際には、例えば磁石収容部327の開口部に鍵側磁石5と磁力により互いに引き合う極性を有する取り出し用の磁石を近接させて、この取り出し用の磁石に鍵側磁石5を吸着させて磁石収容部327の開口部から引き出すようにする。鍵側磁石5の筐体51の側面等に、爪等を引っ掛けることのできる係止部が設けられている場合には、この係止部に爪等を引っ掛けて引き出すことで、より容易に鍵側磁石5を取り出すことができる。なお、鍵側磁石5の着脱の仕方はここに例示したものに限定されず、各種の手法を用いることができる。
上記のように、各鍵32の磁石収容部327に、低音側の鍵32ほど磁力による反発力の強い鍵側磁石5を嵌装し、高音側の鍵32ほど磁力による反発力の弱い鍵側磁石5を嵌装することにより、本実施形態の電子鍵盤楽器100は、アコースティックのピアノと同様に、低音側の鍵32ほど重く、高音側の鍵32ほど軽い鍵タッチ感(演奏者が指に感じる荷重)を得ることができる。
以上のように、本実施形態によれば、鍵盤装置3において、鍵盤シャーシ31に上下方向に搖動可能に取り付けられた複数の鍵32は、それぞれ第1の磁石である鍵側磁石5を着脱自在に収容可能な磁石収容部327を有し、鍵盤シャーシ31は、磁石収容部327の下方に配置され鍵側磁石5と磁力により相互に反発し合う第2の磁石としてのシャーシ側磁石4を有している。
これにより、鍵32を押鍵操作した際、鍵側磁石5とシャーシ側磁石4との間の反発力による抵抗(荷重)が演奏者(ユーザ)の指に伝わり、あたかもアコースティックのピアノを演奏しているかのような鍵タッチ感(演奏者が指に感じる荷重)を得ることができる。
特に、本実施形態では、複数の鍵32の磁石収容部327に収容される第1の磁石である鍵側磁石5は、低音側の鍵32ほど磁力による反発力が強く、高音側の鍵32ほど磁力による反発力が弱くなるように配置されている。
アコースティックのピアノでは、アクション機構を構成するハンマヘッドとして、低音側には重いものを使用し、高音側に行くに従って軽いものを使用することにより、押鍵時における鍵タッチ感(演奏者が指に感じる荷重)が低音側では重く、高音側に行くに従って徐々に軽くなるように調整されているところ、上記のような構成をとることで、よりアコースティックのピアノに近い鍵タッチ感(演奏者が指に感じる荷重)を電子鍵盤楽器100において再現することができる。
また、磁石収容部327は、鍵32の側面(本実施形態では鍵32の前側の端面)に開口を有する凹部である。このため、磁石収容部327が鍵盤シャーシ31の前カバー部317によって隠れ、鍵盤装置3の外観を損なわない。
なお、鍵側磁石5の形状等は本実施形態に例示したものに限定されない。
例えば、図3(a)及び図3(b)に示すように、鍵側磁石5の磁石部52を収容する筐体51における磁石収容部327への挿入方向手前側の端面に、鍵32の前端面を被覆する被覆板53を設けてもよい。
被覆板53は、鍵32の前端面とほぼ同じ大きさ及び形状に形成された薄い板状の部材である。
このような被覆板53を設けた場合には、鍵側磁石5を磁石収容部327に嵌装した際、鍵32の前端面が被覆板53によって覆われる。このため、磁石収容部327及びこれに嵌め込まれた鍵側磁石5を外部から視認できず、鍵盤装置3の外観上好ましい。
また、鍵側磁石5を着脱する際には、被覆板53に指等を係止することができるため、磁石収容部327への着脱を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、磁石収容部327が、鍵本体321の前端面に開口している場合を例示したが、磁石収容部327の位置や形状、磁石収容部327の開口する位置等はここに例示したものに限定されない。
例えば、図4(a)及び図4(b)に示すように、磁石収容部328は、鍵本体321の側部の一端面に開口する凹部であってもよい。
この場合には、鍵側磁石56を鍵本体321側方から磁石収容部328内に嵌装する。
具体的には、例えば、鍵側磁石6を装着したい鍵32の磁石収容部328が開口している側の隣に位置する鍵32を押し下げることにより、磁石収容部328の開口部を露出させ、この開口部から鍵側磁石56を磁石収容部328内に挿入する。
なお、この場合には、鍵側磁石56は、磁石収容部328内に嵌装した状態において、磁石収容部328の開口側に配置される面が鍵本体321の側面とほぼ面一となるか、鍵本体321の側面よりもやや内側に入り込む程度の大きさ・形状であることが好ましい。
このように、磁石収容部328を、鍵本体321の側部に開口する凹部とした場合には、隣に位置する鍵32を押し下げるだけで容易に鍵側磁石6の着脱を行うことができる。
[第2の実施形態]
次に、図5(a)及び図5(b)を参照しつつ、本発明に係る鍵盤装置及びこれを備える電子鍵盤楽器の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、磁石収容部及びこれに嵌装される鍵側磁石の構成のみが第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
図5(a)は、本実施形態に係る鍵盤装置の要部断面図であり、図5(b)は、鍵の斜視図である。
図5(a)及び図5(b)に示すように、本実施形態における磁石収容部329は、鍵32の上面に形成された凹部である。
なお、図5(b)では、白鍵32aのみに磁石収容部329が設けられている場合を図示しているが、黒鍵32bにも同様の磁石収容部329が設けられていてもよい。
磁石収容部329の内部には、第1の磁石としての磁石部62とこれを収容する筐体61とを備える鍵側磁石6が収容されている。
鍵側磁石6は、磁石収容部329内に嵌装した状態において、上側に配置される面が鍵本体321の上面とほぼ面一となる大きさ・形状であることが好ましい。
なお、演奏中に鍵側磁石6ががたついたりずれたりしないように、磁石収容部329の底面と、これに対応する鍵側磁石6の外側面等に鍵側磁石6を固定するための係止部材等が設けられていてもよい。係止部材は、例えばフック状のものであってもよいし、雄雌の起毛群よりなる面ファスナー(例えば、マジックテープ(登録商標)、ベロクロファスナー)等であってもよい。
なお、その他の構成は、第1の実施形態と同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態における鍵盤装置及びこれを備える電子鍵盤楽器の作用について説明する。
まず、第1の実施形態と同様に、複数の鍵32を鍵盤シャーシ31の鍵支持部311に固定し、各鍵32の磁石収容部329に上側から鍵側磁石6を嵌装する。このとき、低音側の鍵32ほど磁力による反発力の強い鍵側磁石6を嵌装し、高音側の鍵32ほど磁力による反発力の弱い鍵側磁石6を嵌装する。磁石収容部329及び鍵側磁石6に係止部材が設けられている場合には、当該係止部材により磁石収容部329に鍵側磁石6を係止する。
鍵側磁石6を磁石収容部329から取り外す際は、係止部材による係止を解除して鍵側磁石6を上方向に取り出す。
上記のように、各鍵32の磁石収容部329に、低音側の鍵32ほど磁力による反発力の強い鍵側磁石6を嵌装し、高音側の鍵32ほど磁力による反発力の弱い鍵側磁石6を嵌装することにより、本実施形態の電子鍵盤楽器は、アコースティックのピアノと同様に、低音側の鍵32ほど重く、高音側の鍵32ほど軽い鍵タッチ感(演奏者が指に感じる荷重)を得ることができる。
なお、その他の点については、第1の実施形態と同様であることから、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得られる他、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、磁石収容部329が鍵32の上面に形成されている。
このため、鍵側磁石6を鍵32の上方から着脱することができ、鍵32の鍵タッチ感を容易に調整することができる。
なお、磁石収容部329の形状や鍵側磁石6の形状は、ここに例示したものに限定されない。
例えば、図6に示すように、磁石収容部331を鍵本体321の上面に開口し深く形成された凹部とし、鍵側磁石8を、この磁石収容部331に沿う形状の筐体81とこの筐体81内にほぼ水平(図6における水平)に収容配置された板状の磁石部82で構成してもよい。
この場合、鍵側磁石8は、磁石収容部331内に嵌装した状態において、上側に配置される面が鍵本体321の上面とほぼ面一となる大きさ・形状であることが好ましい。
なお、鍵側磁石8を、図6に示すような構成とした場合、筐体81内における磁石部82の上下方向(図6における上下方向)の位置を変更可能とすることにより、鍵盤シャーシ31側のシャーシ側磁石4との間での磁力による反発力を調整可能としてもよい。
すなわち、磁石部82を筐体81内の底面近くに配置した場合には、シャーシ側磁石4との距離が近接し、磁力による反発力は強くなる。また、磁石部82を筐体81内の上面近くに配置した場合には、シャーシ側磁石4との距離が離間し、磁力による反発力は弱くなる。
このため、筐体81内における磁石部82の上下方向の位置を適宜調整することによって、1種類の鍵側磁石8であってもシャーシ側磁石4との間で複数段階の反発力を生じさせることができ、鍵32の鍵タッチ感を自在に調整することができる。
なお、この場合には、磁石部82の位置がずれないように、磁石部82を筐体81の内側面に係止するための係止部材(例えば面ファスナー等)を設けることが好ましい。
[第3の実施形態]
次に、図7(a)から図7(d)及び図8(a)から図8(d)を参照しつつ、本発明に係る鍵盤装置及びこれを備える電子鍵盤楽器の第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、磁石収容部及びこれに嵌装される鍵側磁石の構成のみが第1の実施形態等と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態等と異なる点について説明する。
図7(a)から図7(d)は、本実施形態における鍵側磁石の斜視図であり、図8(a)から図8(d)は、本実施形態に係る鍵盤装置の要部断面図である。
図7(a)から図7(d)に示すように、本実施形態における鍵側磁石7は、ほぼ直方体形状の筐体71の内部に板状の磁石部72を収容したものである。
なお、鍵側磁石7は、磁石収容部331内に嵌装した状態において、上側に配置される面が鍵本体321の上面とほぼ面一となる大きさ・形状であることが好ましい。
図8(a)から図8(d)に示すように、鍵盤装置3の複数の鍵32には、ほぼ同じ位置に磁石収容部331が配置されており、第1の磁石である鍵側磁石7は、磁石収容部331内における収容位置を変えることで低音側の鍵ほど磁力による反発力が強く、高音側ほど磁力による反発力が弱くなるように調整される。
具体的には、磁石収容部331は鍵本体321の上面に開口し深く形成された凹部であり、鍵側磁石7の筐体71は、この磁石収容部331に沿う形状となっている。
鍵側磁石7は、上下(図8(a)から図8(d)における上下)及び前後(図8(a)から図8(d)における左右)を反転させても磁石収容部331に嵌装することが可能となっている。
また、筐体71内には、筐体71の上下方向(図8(a)から図8(d)における上下方向)の寸法のほぼ半分程度の高さ寸法の板状の磁石部72が、筐体71の内部であって底面側又は上面側の一側面に接するように、すなわち、筐体71の内部の上下いずれかの角部に接して収容配置されている。
本実施形態では、磁石部72は接着材等により、筐体71内の所定位置に固定されている。
図8(a)から図8(d)に示すように、本実施形態では、シャーシ側磁石4が磁石収容部331の真下よりもわずかに鍵盤装置3の手前側(図8(a)から図8(d)における右側)にずれた位置に配置されている。
この場合に、図7(a)及び図8(a)に示すように、磁石部72が筐体71内の下側(図7(a)及び図8(a)における下側)であって手前側(図7(a)及び図8(a)における右側)に位置する向きで、鍵側磁石7を磁石収容部331に収容すると、鍵側磁石7とシャーシ側磁石4との間の距離が近くなり、磁力による反発力が強くなる。
また、図7(b)及び図8(b)に示すように、磁石部72が筐体71内の下側(図7(b)及び図8(b)における下側)であって奥側(図7(b)及び図8(b)における左側)に位置する向きで、鍵側磁石7を磁石収容部331に収容すると、鍵側磁石7とシャーシ側磁石4との間の距離が、図7(a)及び図8(a)における場合よりも遠くなり、磁力による反発力はわずかに弱くなる。
さらに、図7(c)及び図8(c)に示すように、磁石部72が筐体71内の上側(図7(c)及び図8(c)における上側)であって手前側(図7(c)及び図8(c)における右側)に位置する向きで、鍵側磁石7を磁石収容部331に収容すると、鍵側磁石7とシャーシ側磁石4との間の距離が、図7(b)及び図8(b)における場合よりも遠くなり、磁力による反発力はさらに弱くなる。
また、図7(d)及び図8(d)に示すように、磁石部72が筐体71内の上側(図7(d)及び図8(d)における上側)であって奥側(図7(d)及び図8(d)における左側)に位置する向きで、鍵側磁石7を磁石収容部331に収容すると、鍵側磁石7とシャーシ側磁石4との間の距離が、図7(c)及び図8(c)における場合よりもさらに遠くなり、磁力による反発力は最も弱い状態となる。
なお、その他の構成は、第1の実施形態等と同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態における鍵盤装置及びこれを備える電子鍵盤楽器の作用について説明する。
まず、第1の実施形態等と同様に、複数の鍵32を鍵盤シャーシ31の鍵支持部311に固定し、各鍵32の磁石収容部331に上側から鍵側磁石7を嵌装する。このとき、低音側の鍵32ほど磁力による反発力が強くなるように鍵側磁石7を嵌装し、高音側の鍵32ほど磁力による反発力が弱くなるように鍵側磁石7を嵌装する。
本実施形態では1種類の鍵側磁石7によって、磁力による反発力を4段階に調整することが可能である。
このため、例えば鍵盤装置3に設けられる鍵32を4つのブロックに分けて、最低音側に位置するブロックに属する鍵32には図7(a)及び図8(a)に示す向きで鍵側磁石7を磁石収容部331に収容し、次のブロックに属する鍵32には図7(b)及び図8(b)に示す向きで鍵側磁石7を磁石収容部331に収容し、その次のブロックに属する鍵32には図7(c)及び図8(c)に示す向きで鍵側磁石7を磁石収容部331に収容し、最高音側に位置するブロックに属する鍵32には図7(d)及び図8(d)に示す向きで鍵側磁石7を磁石収容部331に収容する。
これにより、低音側の鍵32から高音側の鍵32にいくにしたがって段階的に磁力による反発力が弱くなる。
なお、磁力の異なる磁石部72が収容された鍵側磁石7を複数種類備えた場合には、磁力による反発力をさらに複数段階に調整することができる。
この場合には、例えば最低音側の鍵32には、最も磁力の強い磁石部72を備える鍵側磁石7を図7(a)及び図8(a)に示す向きで磁石収容部331に収容する。また、最高音側の鍵32には、最も磁力の弱い磁石部72を備える鍵側磁石7を図7(d)及び図8(d)に示す向きで磁石収容部331に収容する。
上記のように、各鍵32の磁石収容部331に、低音側の鍵32ほど磁力による反発力が強くなるように鍵側磁石7を嵌装し、高音側の鍵32ほど磁力による反発力が弱くなるように鍵側磁石7を嵌装することにより、本実施形態の電子鍵盤楽器は、アコースティックのピアノと同様に、低音側の鍵32ほど重く、高音側の鍵32ほど軽い鍵タッチ感(演奏者が指に感じる荷重)を得ることができる。
なお、その他の点については、第1の実施形態等と同様であることから、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態等と同様の効果を得られる他、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、磁石収容部331は複数の鍵32のほぼ同じ位置に配置されており、第1の磁石である鍵側磁石7は、磁石収容部331内における収容位置(本実施形態では鍵側磁石7を磁石収容部331に嵌装する際の装着向き)を変えることで低音側の鍵32ほど磁力による反発力が強く、高音側の鍵32ほど磁力による反発力が弱くなるように調整することができる。
このため、鍵側磁石7を複数種類用意しなくても、鍵側磁石7の装着向きを変えるだけで鍵タッチ感(演奏者が指に感じる荷重)を複数段階に調整することができる。
これにより、鍵側磁石7の生産性を向上させることができ、装置コストを下げることができる。
なお、上記実施形態では、磁石部72が筐体71内の所定位置に固定されている場合を例示したが、磁石部72を筐体71内の複数の位置に移動可能に構成してもよい。
この場合には、鍵側磁石7の上下(図8(a)から図8(d)における上下)及び前後(図8(a)から図8(d)における左右)の形状を同じにする必要がなく、鍵側磁石7の形状の自由度が増す。
なお、この場合には、磁石部72の位置がずれないように、磁石部72を筐体71の内側面に係止するための係止部材(例えば面ファスナー等)を設けることが好ましい。
また、上記実施形態では、鍵側磁石7が四角柱形状である場合を例示したが、鍵側磁石7の形状はこれに限定されない。
鍵側磁石を例えば六角柱形状や八角柱形状等、さらに多角形状とした場合には、鍵側磁石の装着向きによって筐体内部における磁石部の位置をさらに細かく変更することができ、1種類の鍵側磁石によって、より複数段階に磁力による反発力を調整可能となる。
[第4の実施形態]
次に、図9(a)及び図9(b)を参照しつつ、本発明に係る鍵盤装置及びこれを備える電子鍵盤楽器の第4の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、磁石収容部及びこれに嵌装される鍵側磁石の構成のみが第1の実施形態等と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態等と異なる点について説明する。
図9(a)及び図9(b)は、本実施形態に係る鍵盤装置における鍵の斜視図であり、図9(a)は、鍵側磁石を磁石収容部に装着する前の状態を示し、図9(b)は、鍵側磁石を磁石収容部に装着した状態を示している。
図9(a)及び図9(b)に示すように、本実施形態における磁石収容部332は、鍵32の上面に形成された凹部である。
磁石収容部332は、側面視において鍵本体321の手前側から奥側に向かって緩やかに傾斜するV字状に形成されている。
鍵側磁石9は、磁石収容部332の形状に沿うように、側面視においてほぼ楔形に形成されている。
鍵側磁石6の上側に配置される面は、鍵側磁石9を磁石収容部332に装着した際に鍵本体321の上面とほぼ面一となることが好ましい。
なお、演奏中に鍵側磁石9ががたついたりずれたりしないように、磁石収容部332の底面と、これに対応する鍵側磁石9の下側面等に鍵側磁石9を固定するための係止部材等が設けられていてもよい。係止部材は、例えばフック状のものであってもよいし、雄雌の起毛群よりなる面ファスナー(例えば、マジックテープ(登録商標)、ベロクロファスナー)等であってもよい。
なお、その他の構成は、第1の実施形態等と同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態における鍵盤装置及びこれを備える電子鍵盤楽器の作用について説明する。
まず、第1の実施形態等と同様に、複数の鍵32を鍵盤シャーシ31の鍵支持部311に固定する。
そして、鍵タッチ感を調整する場合には、各鍵32の磁石収容部332に上側から鍵側磁石9を嵌装する。このとき、低音側の鍵32ほど磁力による反発力の強い鍵側磁石9を嵌装し、高音側の鍵32ほど磁力による反発力の弱い鍵側磁石9を嵌装する。磁石収容部332及び鍵側磁石9に係止部材が設けられている場合には、当該係止部材により磁石収容部332に鍵側磁石9を係止する。
鍵側磁石9を磁石収容部332から取り外す際は、係止部材による係止を解除して鍵側磁石9を上方向に取り出す。
上記のように、各鍵32の磁石収容部332に、低音側の鍵32ほど磁力による反発力の強い鍵側磁石9を嵌装し、高音側の鍵32ほど磁力による反発力の弱い鍵側磁石9を嵌装することにより、本実施形態の電子鍵盤楽器は、アコースティックのピアノと同様に、低音側の鍵32ほど重く、高音側の鍵32ほど軽い鍵タッチ感(演奏者が指に感じる荷重)を得ることができる。
また、付け爪等により指の爪が長い演奏者が演奏を行う場合には、磁石収容部332に鍵側磁石9を装着していない状態で演奏を行う。
この場合には、爪先が凹部内に収まり、爪が長い場合でも演奏の妨げにならないようにすることができる。
なお、その他の点については、第1の実施形態等と同様であることから、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態等と同様の効果を得られる他、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、磁石収容部332として、鍵本体321の上面に鍵本体321の手前側から奥側に向かって傾斜する凹部を設けている。
これにより、磁石収容部332に鍵側磁石9を装着していない状態では、演奏者の指の爪が伸びていたり付け爪をしている等により長い場合でも、爪が凹部である磁石収容部332内に収まるため、付け爪等をした爪の長い状態でも爪が演奏の妨げとならず、通常の手姿勢のまま円滑な演奏を行うことができる。
なお、磁石収容部332に装着される鍵側磁石9の形状はここに例示したものに限定されない。
例えば、図10(a)及び図10(b)に示すように、鍵側磁石90は、鍵本体321の上面を覆うシート部材91と、このシート部材91の下面に設けられ、磁石収容部332の形状に沿うように側面視においてほぼ楔形に形成された磁石部92とで構成されていてもよい。
シート部材91は、鍵本体321の上面と同様の触感を有する材料で形成されていてもよいし、触感の異なる各種材料で形成されたものが複数種類用意されていて演奏者(ユーザ)がその中から好みの触感のものを選択できるようにしてもよい。この場合、各鍵32ごとに異なる触感となるように演奏者の好みに応じてアレンジすることも可能である
なお、シート部材91と磁石部92とは一体的に形成されていてもよいし、別体となっていてもよい。
両者を別体とした場合には、図9(a)及び図9(b)に示すような鍵側磁石9である磁石部を磁石収容部332に装着した後、演奏者(ユーザ)が好みの材料で形成されたシート部材91を鍵本体321の上面に乗せることで磁石収容部332及びこれに装着される鍵側磁石9をシート部材91によって覆い隠す。
なお、この場合には、演奏中にシート部材91がずれたりしないように、シート部材91の裏面等にシート部材91を固定するための係止部材等が設けられていてもよい。係止部材は、例えば仮止め可能な両面テープ等が適用可能である。
[第5の実施形態]
次に、図11(a)及び図11(b)を参照しつつ、本発明に係る鍵盤装置及びこれを備える電子鍵盤楽器の第5の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、鍵を照明する構成を有する点が第4の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第4の実施形態と異なる点について説明する。
図11(a)及び図11(b)は、本実施形態に係る鍵盤装置における鍵の断面図であり、図11(a)は、押鍵前の状態を示し、図11(b)は、押鍵時の状態を示している。
図11(a)及び図11(b)に示すように、各鍵32の上面には、磁石収容部332として、第4の実施形態と同様、側面視において鍵本体321の手前側から奥側に向かって緩やかに傾斜するV字状に形成された凹部が設けられている。
磁石収容部332内には、光を分散・屈折・全反射・複屈折させるための光学部材が嵌め込まれている。
本実施形態では、磁石収容部332内であって鍵本体321の手前側から奥側に向かって傾斜する傾斜面に光学部材としてのプリズム36が嵌め込まれている。
鍵32の下方であって光学部材としてのプリズム36に対応する位置には、LED(light emitting diode)等で構成される光源35が配置されている。また、光源35とプリズム36との間には、プリズム36に入射する光を絞るスリット部材351が配置されている。
光源35が点灯し光が照射されると、当該光がスリット部材351を介してプリズム36に入射する。光はプリズム36により分散・屈折・全反射・複屈折して磁石収容部332内を照明する。
これにより、磁石収容部332内に演奏者(ユーザ)の指の爪Tが配置されている場合には、プリズム36により分散・屈折等された光によって爪Tが照明される。
なお、光源35の下側に、各光源35からの光のうち、下方に向かう光を反射するリフレクタ等を設けて、光源35から照射された光を上方向に集める構成としてもよい。
また、各鍵32を形成する材料は特に限定されないが、光を透過させない光非透過性の材料で各鍵32を形成することにより、プリズム36の先に配置されている爪Tにのみ光を照射することが可能となる。
なお、鍵タッチ感を調整する際には、第4の実施形態と同様に、磁石収容部332の形状に沿うように側面視においてほぼ楔形に形成された図示しない鍵側磁石が、磁石収容部332に装着される。
なお、その他の構成は、第4の実施形態等と同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態における鍵盤装置及びこれを備える電子鍵盤楽器の作用について説明する。
まず、第4の実施形態等と同様に、複数の鍵32を鍵盤シャーシ31の鍵支持部311に固定する。
そして、鍵タッチ感を調整する場合には、各鍵32の磁石収容部332に上側から鍵側磁石を嵌装する。このとき、低音側の鍵32ほど磁力による反発力の強い鍵側磁石を嵌装し、高音側の鍵32ほど磁力による反発力の弱い鍵側磁石を嵌装する。磁石収容部332及び鍵側磁石に係止部材が設けられている場合には、当該係止部材により磁石収容部332に鍵側磁石を係止する。
鍵側磁石を磁石収容部332から取り外す際は、係止部材による係止を解除して鍵側磁石9を上方向に取り出す。
上記のように、各鍵32の磁石収容部332に、低音側の鍵32ほど磁力による反発力の強い鍵側磁石を嵌装し、高音側の鍵32ほど磁力による反発力の弱い鍵側磁石を嵌装することにより、本実施形態の電子鍵盤楽器は、アコースティックのピアノと同様に、低音側の鍵32ほど重く、高音側の鍵32ほど軽い鍵タッチ感(演奏者が指に感じる荷重)を得ることができる。
また、付け爪等により指の爪Tが長い演奏者が演奏を行う場合には、磁石収容部332に鍵側磁石を装着していない状態で演奏を行う。
この場合には、爪Tが凹部内に収まり、爪Tが長い場合でも演奏の妨げにならないようにすることができる。
このように磁石収容部332に鍵側磁石を装着していない状態で演奏を行う場合には、光源35を点灯させることにより、磁石収容部332内に配置されている爪Tの照明を行う。
スリット部材351を介してプリズム36に入射された光源35からの光は分光され、プリズム36の先にある爪Tに投影される。
このとき、磁石収容部332内のプリズム36の形状や位置、光源35であるLEDやスリット部材351の位置を調整することにより、爪Tに投影される光を選択的に赤〜紫に設定することも可能であるし、特に色を選択せずに爪Tに虹色の光を投影させることも可能である。
爪Tに光が投影された状態で演奏者が鍵32を押下すると、図11(a)及び図11(b)に示すように、光源35からの光がプリズム36に入射される際の入射角度が変化する。そして、爪Tに投影される分光された光は、この入射角度の変化に応じて変化する。
この結果、演奏者が鍵32を押離することにより、爪Tに投影される光を段階的に変化させることができ、例えば赤色から青色へと少しずつ変化させたり、虹色のパターンを変化させることが可能となる。
なお、その他の点については、第4の実施形態等と同様であることから、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、第4の実施形態等と同様の効果を得られる他、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、鍵32の下方に光源35を配置するとともに、磁石収容部332において、鍵本体321の手前側から奥側に向かって傾斜する傾斜面にプリズム36を設けている。
これにより、磁石収容部332に鍵側磁石9を装着していない状態では、演奏者の爪Tを、プリズム36を介して照射される光によって照明することができ、演奏の際に、光による変化に富んだ演出を行うことができる。
また、光非透過性の材料で各鍵32を形成することにより、プリズム36の先に配置されている爪Tにのみ光を照射することが可能となり、演奏することで自分の爪Tが光るため、楽しく演奏することができるとともに、鍵32を押下したことを視覚的にも認識することができる。
また、プリズム36を介して光を照射することにより、鍵32を押すことで爪Tに照射される光を変化させたり、きらきらと虹色に光らせたりすることができ、演奏をより楽しむことができる。
なお、磁石収容部332内に設けられるプリズムの形状は、図示例に限定されない。
例えば、図12に示すように、光学部材として表面に凹凸が形成されたプリズム37を適用することにより、鍵32を押すと光源35からプリズム37に入射する光がより複雑に分散・屈折して磁石収容部332内の爪Tに投影される光をきらきらと変化させながら輝かせることも可能となる。
例えば、図13に示すように、シート状のレンズやプリズム等であるシート部材38を磁石収容部332内に設け、このシート部材38を介して爪Tにのみ光が照射されるように構成してもよい。
また、光学部材は、光源35からの光を分散・屈折等させて、鍵32の押離動作に応じて変化に富んだ光の演出を創出することのできるものであればよく、プリズムに限定されない。
また、鍵タッチ感を調整する際に磁石収容部332内に装着される鍵側磁石は、第4の実施形態において例示したもの(すなわち、図9(a)及び図9(b)に図示したもの)に限定されない。
例えば、鍵側磁石は、図10(a)及び図10(b)に示したようなシート部材を備えるものでもよい。
また、例えば、図14に示すように、筐体93に磁石部94が収容された鍵側磁石95を磁石収容部332内に装着してもよい。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記各実施形態では、鍵32のうち、白鍵32aの後端部に屈曲部322を介して共通連結部323aを設け、黒鍵32bの後端部に屈曲部322を介して共通連結部323bを設け、白鍵32aの共通連結部323aを黒鍵32bの共通連結部323bを重ね合わせて鍵盤シャーシ31の鍵支持部311上に取り付けるように構成した場合について説明したが、複数の鍵32を鍵盤シャーシ31に取り付ける構成はこれに限定されない。
例えば、鍵盤シャーシ31の鍵支持部311上に支持軸を設け、この支持軸に複数の白鍵32aおよび複数の黒鍵32bの各後端部をそれぞれ回転可能に取り付けることにより、各鍵32がそれぞれ独立して上下方向に回転するように構成してもよい。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
鍵盤シャーシと、
前記鍵盤シャーシに上下方向に搖動可能に取り付けられた複数の鍵と、
前記複数の鍵それぞれに設けられ、第1の磁石を着脱自在に収容可能な磁石収容部と、
前記磁石収容部の下方に配置され、前記第1の磁石と磁力により相互に反発し合う第2の磁石と、
を有していることを特徴とする鍵盤装置。
<請求項2>
前記複数の鍵の前記磁石収容部に収容される前記第1の磁石は、低音側の鍵ほど磁力による反発力が強く、高音側ほど磁力による反発力が弱くなるように配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の鍵盤装置。
<請求項3>
前記複数の鍵には、ほぼ同じ位置に前記磁石収容部が配置されており、
前記第1の磁石は、前記磁石収容部内における収容位置を変えることで低音側の鍵ほど磁力による反発力が強く、高音側ほど磁力による反発力が弱くなるように調整されることを特徴とする請求項2に記載の鍵盤装置。
<請求項4>
前記磁石収容部は、前記鍵の側面に開口を有する凹部であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の鍵盤装置。
<請求項5>
前記磁石収容部は、前記鍵の上面に形成された凹部であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の鍵盤装置。
<請求項6>
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の鍵盤装置と、
前記鍵盤を内部に収容する楽器ケースと、
を備えることを特徴とする電子鍵盤楽器。
3 鍵盤装置
4 シャーシ側磁石
5 鍵側磁石
31 鍵盤シャーシ
32 鍵
35 光源
36 プリズム
100 電子鍵盤楽器
327 磁石収容部

Claims (6)

  1. 鍵盤シャーシと、
    前記鍵盤シャーシに上下方向に搖動可能に取り付けられた複数の鍵と、
    前記複数の鍵それぞれに設けられ、第1の磁石を着脱自在に収容可能な磁石収容部と、
    前記磁石収容部の下方に配置され、前記第1の磁石と磁力により相互に反発し合う第2の磁石と、
    を有していることを特徴とする鍵盤装置。
  2. 前記複数の鍵の前記磁石収容部に収容される前記第1の磁石は、低音側の鍵ほど磁力による反発力が強く、高音側ほど磁力による反発力が弱くなるように配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の鍵盤装置。
  3. 前記複数の鍵には、ほぼ同じ位置に前記磁石収容部が配置されており、
    前記第1の磁石は、前記磁石収容部内における収容位置を変えることで低音側の鍵ほど磁力による反発力が強く、高音側ほど磁力による反発力が弱くなるように調整されることを特徴とする請求項2に記載の鍵盤装置。
  4. 前記磁石収容部は、前記鍵の側面に開口を有する凹部であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の鍵盤装置。
  5. 前記磁石収容部は、前記鍵の上面に形成された凹部であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の鍵盤装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の鍵盤装置と、
    前記鍵盤を内部に収容する楽器ケースと、
    を備えることを特徴とする電子鍵盤楽器。
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