JP5166047B2 - 電子楽器 - Google Patents
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Description
具体的には、請求項1,4,9に記載のように、電子楽器は、さらに、利用者から一つ以上の音高値である受付音高値を受け付け可能な音高値受付手段と、更新音高値関連情報生成手段と、更新手段とを備える。このうち、更新音高値関連情報生成手段が、音高値受付手段によって受け付けられた受付音高値に基づいて行区間それぞれに対応して一つの音高値を有する列音高値群を列区間それぞれに対応して一つずつ生成し、その生成した列音高値群それぞれにおける音高値とその音高値が対応している行区間と列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報とを関連付けた更新音高値関連情報を生成する。更新手段が、記憶手段に記憶されている音高値を、その音高値と関連付けられて記憶手段に記憶されている位置情報と同一の位置情報を含む更新音高値関連情報における音高値に更新することが考えられる。
具体的には、請求項1,4,10に記載のように、電子楽器は、さらに、受付音高値に基づいて和音を判別する判別手段を備える。電子楽器の更新音高値関連情報生成手段は、判別手段によって判別された和音を構成する音高値である和音構成音高値に基づいて行区間それぞれに対応して一つの音高値を有する列音高値群を列区間それぞれに対応して一つずつ生成し、その生成した列音高値群それぞれにおける音高値とその音高値が対応している行区間と列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報とを関連付けた更新音高値関連情報を生成することが考えられる。
(ハ)まず、請求項3,5,11に記載のように、電子楽器の更新音高値関連情報生成手段は、第一方向に行区間それぞれに対応して、和音構成音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列順に選出した一つの音高値を有する列音高値群を生成することが考えられる。
[1.電子オルガンの構成の説明]
図1(a)は電子オルガン1の構成を示すブロック図であり、図1(b)は電子オルガン1を上方から見た外観図であり、図1(c)は図1(b)における操作パネル30を拡大して示す説明図であり、図1(d)はタッチパネル40の構造を示す縦断面図であり、図1(e)は図1(b)におけるタッチパネル40を拡大して示す説明図である。なお、図1(b)において、演奏者から電子オルガン1の鍵盤20を見た場合における鍵盤20の左側を「左」とし、その反対側を「右」とし、鍵盤20の手前側を「前」とし、その反対側を「後」とする。
RAM12は、各種情報を一時記憶する。なお、RAM12のメモリ領域については後述する。
DSP16は、TG14によって出力された楽音波形及び効果音波形にエフェクト付与してD/A17に出力する。
スピーカ出力回路18は、D/A17によって出力されたアナログ信号を増幅してスピーカ19に出力する。
鍵盤20は、図1(b)に示すように、出力すべき楽音の音高を選択するための複数の鍵を備えている。各鍵に対応して番号(キーコード)が付与されている。このキーコードは、楽音の音高を指定する。また、鍵盤20には、各鍵に対応して、その鍵の押鍵・離鍵を検出するための鍵スイッチ(図示せず)が設けられている。この鍵スイッチは、接点を備えており、押鍵の場合には接点がオンされ、一方、離鍵の場合には接点がオフされるように構成されている。鍵スイッチの接点がオンまたはオフされた旨の情報は、内蔵するスキャン回路が各鍵スイッチをスキャンすることにより検出され、そのキーコードとともに、バスライン50に送出される。
このうち、入力パネル310は、電子オルガン1に各種の情報、指令を入力するための複数の操作子320から構成されている。複数の操作子320として、例えば音色を選択するための音色スイッチ、エフェクトを選択するためのエフェクトスイッチ、ボリュームコントローラ、バーチュオソスイッチ320a、和音判別スイッチ320bなどが設けられている。このうち、バーチュオソスイッチ320aは、バーチュオソ処理を実行させる場合にはオンされ、一方、バーチュオソ処理を実行させない場合にはオフされるように構成されている。和音判別スイッチ320bは、和音判別処理を実行させる場合にはオンされ、一方、和音判別処理を実行させない場合にはオフされるように構成されている。このバーチュオソ処理、及び和音判別処理については後述する。入力パネル310の操作子320が操作された旨の情報は、内蔵するスキャン回路が各操作子320をスキャンすることにより検出され、バスライン50に送出される。
タッチパネル40は、図1(d)に示すように、接触部410、及びタッチパネル本体部420を備えている。
図2(a)はRAM12に設けられたメモリ領域を示す説明図であり、図2(b)は音高値関連データのメモリ領域(1)121を示す説明図であり、図2(c)は音高値関連データのメモリ領域(2)122を示す説明図であり、図2(d)は音高値関連データのメモリ領域(3)123を示す説明図である。
音高値関連データは、タッチパネル40の接触部410における各区画(A11〜A3n)と音高値とを関連付けたデータであり、接触部410における利用者により接触された区画(A11〜A3n)と関連付けられた音高値の楽曲を出力する際に用いられる。この音高値関連データは、図2(b)、図2(c)、及び図2(d)に示すように、各区画(A11〜A3n)の位置を示す位置データ(D11〜D3n)と音高値を示す音高値データ(E11〜E3n)とを関連付けている。一例を挙げると、区画A11の位置を示す位置データ(D11)に対応する音高値関連データは、区画A11の位置を示す位置データD11と音高値データE11とを関連付けている。なお、音高値データは、上述のようにRAM12に記憶されたキーコードが指定する音高に基づいてCPU10によって生成される。
以上、電子オルガン1の構成について説明したが、本実施形態における電子オルガン1の構成と、特許請求の範囲に記載した構成との対応は次のとおりである。本実施形態の電子オルガン1が、特許請求の範囲における電子楽器に相当する。また、タッチパネル40が、検出手段、及び位置情報生成手段に相当する。さらに、RAM12が、記憶手段に相当する。また、TG14、波形メモリ15、DSP16、D/A17、スピーカ出力回路18、及びスピーカ19が、楽音出力手段に相当する。また、CPU10が、楽音出力制御手段、更新音高値関連情報生成手段、更新手段、及び判別手段に相当する。また、鍵盤20が、音高値受付手段に相当する。また、電子オルガン1の「左右方向」が、「第一方向」に相当し、電子オルガン1の「前後方向」が、「第二方向」に相当する。また、電子オルガン1の「区切り」が、「区分け」に相当し、電子オルガン1の「区画」が、「領域」に相当する。
次に、電子オルガン1のCPU10が実行するメイン処理の手順を図4(a)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、電子オルガン1が起動されている場合に実行される。
[4.電子オルガン1のCPU10が実行するイベント処理の説明]
次に、電子オルガン1のCPU10が実行するイベント処理の手順を図4(b)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、メイン処理のS130の処理へ移行した際に実行される。
S230の処理においては、パネルイベントが発生したか否かを判断する。具体的には、操作パネル30によってバスライン50に送出された入力パネル310の操作子320が操作された旨の情報に基づいてパネルイベントが発生したか否かを判断する。パネルイベントが発生したと判断した場合には(S230:YES)、S240の処理へ移行する。一方、パネルイベントが発生していないと判断した場合には(S230:NO)、S250の処理へ移行する。
[5.電子オルガン1のCPU10が実行するキーイベント処理の説明]
次に、電子オルガン1のCPU10が実行するキーイベント処理の手順を図5(a)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、イベント処理のS220の処理へ移行した際に実行される。
次に、電子オルガン1のCPU10が実行するパネルイベント処理の手順を図5(b)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、イベント処理のS240の処理へ移行した際に実行される。
S430の処理においては、その他処理を実行する。具体的には、操作パネル30によってバスライン50に送出された入力パネル310の操作子320である音色スイッチ、エフェクトスイッチ、ボリュームコントローラ、バーチュオソスイッチ320aなどのオン/オフやポジションに応じて、音色、エフェクト、音量、バーチュオソ処理を実行させることなどを設定するためのパネルイベント処理を実行する。S430の処理が終了したらリターンする。
次に、電子オルガン1のCPU10が実行するバーチュオソ処理の手順を図6のフローチャートに基づいて説明する。
次に、電子オルガン1のCPU10が実行する定常処理の手順を図7のフローチャート、及び図3に基づいて説明する。なお、図3(a)は列区間C1に対応する列音高値群を示す説明図であり、図3(b)は列区間C2に対応する列音高値群を示す説明図であり、図3(c)は列区間C3に対応する列音高値群を示す説明図である。なお、以下の説明において、「列区間C1に対応する列音高値群」を「第一列音高値群」とも称し、「列区間C2に対応する列音高値群」を「第二列音高値群」とも称し、及び「列区間C3に対応する列音高値群」を「第三列音高値群」とも称する。本処理は、メイン処理のS140の処理へ移行した際に実行される。
S615の処理においては、S320の処理と同様の処理により、各鍵が押鍵されたか否かを判断する。鍵が押鍵されたと判断した場合には(S615:YES)、S620の処理へ移行する。一方、鍵が押鍵されていないと判断した場合には(S615:NO)、S625の処理へ移行する。
S625の処理においては、S340の処理と同様の処理により、消音する。S625の処理が終了したらS627の処理へ移行する。
(1)本実施形態の電子オルガン1によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、バーチュオソ処理において、CPU10は、タッチパネル40の接触スイッチが接触されたと判断した場合には(S555:YES)、RAM12の所定の領域にタッチパネル本体420の接触スイッチが接触された旨の情報とともに記憶されている位置データが含まれている音高値関連データをRAM12から読み出し、その読み出した音高値関連データにおける音高値データを読み出す(S565)。そして、CPU10は、TG14、及びDSP16を制御して読み出した音高値データに基づいてスピーカ19から楽音を出力させる(S570)。そのため、一音一音を区切らずに滑るように演奏される際に、タッチパネル40の接触部410の内部において、左右方向と前後方向とに対して傾斜した方向に滑らせた場合、及び曲線で滑らせた場合にも、接触された区画の位置を示す位置データと関連付けられて記憶されている音高値データに基づいて楽音を出力する。したがって、一音一音を区切らずに滑るように演奏される際に、例えば左右方向に滑らせた場合だけ接触された位置に対応する楽音を出力する場合と比較して、出力する楽音における音高値の並び方の数を増加できるので、音高値の並び方が予測され難く、演奏者や聴衆に斬新な印象を与えることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することができる。
Claims (15)
- 利用者が接触可能な板状の接触部を有し、前記接触部における利用者により接触された位置の第一方向の座標値と前記第一方向に交差する第二方向の座標値とを検出可能な検出手段と、
前記検出手段によって検出された第一方向の座標値と第二方向の座標値とに基づいて前記位置を特定する位置情報を生成する位置情報生成手段と、
前記位置情報と音高の値を示す音高値とを関連付けて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている音高値に基づいて楽音を出力可能な楽音出力手段と、
前記位置情報生成手段によって生成された位置情報と関連付けられて前記記憶手段に記憶されている音高値を読み出し、前記楽音出力手段を制御して前記読み出した音高値に基づいて楽音を出力させる楽音出力制御手段と、
前記位置情報生成手段は、
前記接触部における前記第一方向に区分けされた区間である行区間のうち前記検出手段によって検出された第一方向の座標値が存在する検出行区間と、前記接触部における前記第二方向に区分けされた区間である列区間のうち前記検出手段によって検出された第二方向の座標値が存在する検出列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報を生成し、
さらに、
利用者から一つ以上の音高値である受付音高値を受け付け可能な音高値受付手段と、
前記音高値受付手段によって受け付けられた受付音高値に基づいて前記行区間それぞれに対応して一つの音高値を有する列音高値群を前記列区間それぞれに対応して一つずつ生成し、その生成した列音高値群それぞれにおける音高値とその音高値が対応している前記行区間と前記列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報とを関連付けた更新音高値関連情報を生成する更新音高値関連情報生成手段と、
前記記憶手段に記憶されている音高値を、その音高値と関連付けられて前記記憶手段に記憶されている位置情報と同一の位置情報を含む前記更新音高値関連情報における音高値に更新する更新手段と、
前記受付音高値に基づいて和音を判別する判別手段と
を備え、
前記更新音高値関連情報生成手段は、
前記判別手段によって判別された和音を構成する音高値である和音構成音高値に基づいて前記行区間それぞれに対応して一つの音高値を有する列音高値群を前記列区間それぞれに対応して一つずつ生成し、その生成した列音高値群それぞれにおける音高値とその音高値が対応している前記行区間と前記列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報とを関連付けた更新音高値関連情報を生成し、
さらに、
前記和音構成音高値における音高値が配列されている順番を入れ替えて入替音高値を生成し、前記第一方向に前記行区間それぞれに対応して、前記入替音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列順に選出した一つの音高値を有する列音高値群を生成する
ことを特徴とする電子楽器。 - 請求項1に記載の電子楽器において、
前記更新音高値関連情報生成手段は、
前記和音構成音高値における根音の音高値が配列されている順番と同一の順番に前記根音の音高値が配列されている入替音高値を生成することを特徴とする電子楽器。 - 請求項1,2のいずれか1項に記載の電子楽器において、
前記更新音高値関連情報生成手段は、
前記第一方向に前記行区間それぞれに対応して、前記和音構成音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列順に選出した一つの音高値を有する列音高値群を生成する
ことを特徴とする電子楽器。 - 利用者が接触可能な板状の接触部を有し、前記接触部における利用者により接触された位置の第一方向の座標値と前記第一方向に交差する第二方向の座標値とを検出可能な検出手段と、
前記検出手段によって検出された第一方向の座標値と第二方向の座標値とに基づいて前記位置を特定する位置情報を生成する位置情報生成手段と、
前記位置情報と音高の値を示す音高値とを関連付けて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている音高値に基づいて楽音を出力可能な楽音出力手段と、
前記位置情報生成手段によって生成された位置情報と関連付けられて前記記憶手段に記憶されている音高値を読み出し、前記楽音出力手段を制御して前記読み出した音高値に基づいて楽音を出力させる楽音出力制御手段と、
前記位置情報生成手段は、
前記接触部における前記第一方向に区分けされた区間である行区間のうち前記検出手段によって検出された第一方向の座標値が存在する検出行区間と、前記接触部における前記第二方向に区分けされた区間である列区間のうち前記検出手段によって検出された第二方向の座標値が存在する検出列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報を生成し、
さらに、
利用者から一つ以上の音高値である受付音高値を受け付け可能な音高値受付手段と、
前記音高値受付手段によって受け付けられた受付音高値に基づいて前記行区間それぞれに対応して一つの音高値を有する列音高値群を前記列区間それぞれに対応して一つずつ生成し、その生成した列音高値群それぞれにおける音高値とその音高値が対応している前記行区間と前記列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報とを関連付けた更新音高値関連情報を生成する更新音高値関連情報生成手段と、
前記記憶手段に記憶されている音高値を、その音高値と関連付けられて前記記憶手段に記憶されている位置情報と同一の位置情報を含む前記更新音高値関連情報における音高値に更新する更新手段と、
前記受付音高値に基づいて和音を判別する判別手段と
を備え、
前記更新音高値関連情報生成手段は、
前記判別手段によって判別された和音を構成する音高値である和音構成音高値に基づいて前記行区間それぞれに対応して一つの音高値を有する列音高値群を前記列区間それぞれに対応して一つずつ生成し、その生成した列音高値群それぞれにおける音高値とその音高値が対応している前記行区間と前記列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報とを関連付けた更新音高値関連情報を生成し、
さらに、
前記和音構成音高値における音高値のいずれかの音高値からオクターブが整数倍上の音高値を生成し、その生成した音高値を前記和音構成音高値における音高値のいずれかに隣接するように配列して加入音高値を生成し、前記第一方向に前記行区間それぞれに対応して、前記加入音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列順に選出した一つの音高値を有する列音高値群を生成する
ことを特徴とする電子楽器。 - 請求項4に記載の電子楽器において、
前記更新音高値関連情報生成手段は、
前記第一方向に前記行区間それぞれに対応して、前記和音構成音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列順に選出した一つの音高値を有する列音高値群を生成することを特徴とする電子楽器。 - 請求項4または請求項5に記載の電子楽器において、
前記更新音高値関連情報生成手段は、前記和音構成音高値における音高値が配列されている順番を入れ替えて入替音高値を生成し、前記第一方向に前記行区間それぞれに対応して、前記入替音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列順に選出した一つの音高値を有する列音高値群を生成することを特徴とする電子楽器。 - 請求項6に記載の電子楽器において、
前記更新音高値関連情報生成手段は、前記和音構成音高値における根音の音高値が配列されている順番と同一の順番に前記根音の音高値が配列されている入替音高値を生成することを特徴とする電子楽器。 - 請求項4〜7のいずれか1項に記載の電子楽器において、
前記更新音高値関連情報生成手段は、前記和音構成音高値における根音の音高値が配列されている順番と同一の順番に前記根音の音高値が配列されている加入音高値を生成することを特徴とする電子楽器。 - 利用者が接触可能な板状の接触部を有し、前記接触部における利用者により接触された位置の第一方向の座標値と前記第一方向に交差する第二方向の座標値とを検出可能な検出手段と、
前記検出手段によって検出された第一方向の座標値と第二方向の座標値とに基づいて前記位置を特定する位置情報を生成する位置情報生成手段と、
前記位置情報と音高の値を示す音高値とを関連付けて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている音高値に基づいて楽音を出力可能な楽音出力手段と、
前記位置情報生成手段によって生成された位置情報と関連付けられて前記記憶手段に記憶されている音高値を読み出し、前記楽音出力手段を制御して前記読み出した音高値に基づいて楽音を出力させる楽音出力制御手段と、
前記位置情報生成手段は、
前記接触部における前記第一方向に区分けされた区間である行区間のうち前記検出手段によって検出された第一方向の座標値が存在する検出行区間と、前記接触部における前記第二方向に区分けされた区間である列区間のうち前記検出手段によって検出された第二方向の座標値が存在する検出列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報を生成し、
さらに、
利用者から一つ以上の音高値である受付音高値を受け付け可能な音高値受付手段と、
前記音高値受付手段によって受け付けられた受付音高値に基づいて前記行区間それぞれに対応して一つの音高値を有する列音高値群を前記列区間それぞれに対応して一つずつ生成し、その生成した列音高値群それぞれにおける音高値とその音高値が対応している前記行区間と前記列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報とを関連付けた更新音高値関連情報を生成する更新音高値関連情報生成手段と、
前記記憶手段に記憶されている音高値を、その音高値と関連付けられて前記記憶手段に記憶されている位置情報と同一の位置情報を含む前記更新音高値関連情報における音高値に更新する更新手段と、
前記更新音高値関連情報生成手段は、
前記列音高値群それぞれにおける音高値が配列されている順番が、他の列音高値群における音高値が配列されている順番と相違するように前記列音高値群それぞれを生成することを特徴とする電子楽器。 - 請求項9に記載の電子楽器において、
前記受付音高値に基づいて和音を判別する判別手段を備え、
前記更新音高値関連情報生成手段は、前記判別手段によって判別された和音を構成する音高値である和音構成音高値に基づいて前記行区間それぞれに対応して一つの音高値を有する列音高値群を前記列区間それぞれに対応して一つずつ生成し、その生成した列音高値群それぞれにおける音高値とその音高値が対応している前記行区間と前記列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報とを関連付けた更新音高値関連情報を生成する
ことを特徴とする電子楽器。 - 請求項10に記載の電子楽器において、
前記更新音高値関連情報生成手段は、前記第一方向に前記行区間それぞれに対応して、前記和音構成音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列順に選出した一つの音高値を有する列音高値群を生成する
ことを特徴とする電子楽器。 - 請求項10または請求項11に記載の電子楽器において、
前記更新音高値関連情報生成手段は、前記和音構成音高値における音高値が配列されている順番を入れ替えて入替音高値を生成し、前記第一方向に前記行区間それぞれに対応して、前記入替音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列順に選出した一つの音高値を有する列音高値群を生成することを特徴とする電子楽器。 - 請求項12に記載の電子楽器において、
前記更新音高値関連情報生成手段は、前記和音構成音高値における根音の音高値が配列されている順番と同一の順番に前記根音の音高値が配列されている入替音高値を生成することを特徴とする電子楽器。 - 請求項13に記載の電子楽器において、
前記更新音高値関連情報生成手段は、前記和音構成音高値における音高値のいずれかの音高値からオクターブが整数倍上の音高値を生成し、その生成した音高値を前記和音構成音高値における音高値のいずれかに隣接するように配列して加入音高値を生成し、前記第一方向に前記行区間それぞれに対応して、前記加入音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列順に選出した一つの音高値を有する列音高値群を生成することを特徴とする電子楽器。 - 請求項14に記載の電子楽器において、
前記更新音高値関連情報生成手段は、前記和音構成音高値における根音の音高値が配列されている順番と同一の順番に前記根音の音高値が配列されている加入音高値を生成することを特徴とする電子楽器。
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