JP5166047B2 - 電子楽器 - Google Patents

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Description

本発明は、使用者により接触された位置に対応する音高値の楽音を出力する電子楽器に関し、特に、一音一音を区切らずに滑るように演奏された際に出力する楽音における音高値の並び方の数を増加させる技術に関する。
従来、使用者により接触された位置に対応する音高値の楽音を出力する電子機器としては、鍵盤が備える複数の鍵に対応して押鍵を検出するセンサが設けられ、押鍵を検出したセンサの座標値に基づいて、その座標値に対応する音高値の楽音を出力する電子楽器がある。なお、この鍵盤の鍵は、演奏者に対して左右方向に一列に並べられている。
ところで、このような電子楽器における奏法の一つとして、グリッサンド奏法が知られている。グリッサンド奏法とは、例えば左側の鍵から右側の鍵へ向かって、及び右側の鍵から左側の鍵へ向かって一音一音を区切らずに滑るように押鍵する技法である。上述のような電子楽器において、グリッサンド奏法のように左側の鍵から右側の鍵へ向かって、及び右側の鍵から左側の鍵へ向かって一音一音を区切らずに滑るように演奏された際に出力する楽音における音高値の並び方は二つである。この音高値の並び方とは、例えば「ド」の音高値、「レ」の音高値、「ミ」の音高値の順番に並んでいることを言う。
また、近年、使用者の指で接触されることによりX軸方向の座標値及びY軸方向の座標値を出力するタッチパネル上に鍵盤の絵が直接描かれ、タッチパネルが接触された場合には、タッチパネルから出力した、X軸方向の座標値に基づき音高値が計算され、Y軸方向の座標値に基づきパラメータ(音量、音色など)値が計算され、これらの計算された音高値とパラメータ値とに基づいて楽音信号が生成され、その生成された楽音信号によって楽音が放音(出力)される電子楽器が知られている(例えば、特許文献1参照)。なお、この鍵盤の鍵は、演奏者に対して左右方向に一列に並べられている(特許文献1の図1参照)。このような電子楽器においても、グリッサンド奏法のように左側の鍵から右側の鍵へ向かって、及び右側の鍵から左側の鍵へ向かって一音一音を区切らずに滑るように演奏された際に出力する楽音における音高値の並び方は二つである。
特許第3183385号公報(第4〜8頁、図1,2,6)
しかし、従来の電子楽器では、グリッサンド奏法のように左側の鍵から右側の鍵へ向かって、及び右側の鍵から左側の鍵へ向かって一音一音を区切らずに滑るように演奏された際に出力する楽音における音高値の並び方が二つだけである。そのため、従来の電子楽器において、このように演奏された際に出力する楽音における音高値の並び方が予測され易く、演奏者や聴衆に単調な印象を与えるおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、一音一音を区切らずに滑るように演奏された際に出力する楽音における音高値の並び方の数を増加できる電子楽器を提供することにある。
上述した問題点を解決するためになされた請求項1,4,9に係る電子楽器は、検出手段と、位置情報生成手段と、記憶手段と、楽音出力手段と、楽音出力制御手段とを備える。このうち、検出手段が、利用者が接触可能な板状の接触部を有し、接触部における利用者により接触された位置の第一方向の座標値と第一方向に交差する第二方向の座標値とを検出可能である。位置情報生成手段が、検出手段によって検出された第一方向の座標値と第二方向の座標値とに基づいて前記位置を特定する位置情報を生成する。記憶手段が、位置情報と音高の値を示す音高値とを関連付けて記憶する。楽音出力手段が、記憶手段に記憶されている音高値に基づいて楽音を出力可能である。楽音出力制御手段が、位置情報生成手段によって生成された位置情報と関連付けられて記憶手段に記憶されている音高値を読み出し、楽音出力手段を制御して前記読み出した音高値に基づいて楽音を出力させる。
このように構成された請求項1,4,9に係る電子楽器によれば、検出手段の接触部における利用者により接触された位置の第一方向の座標値と第二方向の座標値とに基づいて生成された位置情報と関連付けられて記憶されている音高値に基づいて楽音を出力する。そのため、一音一音を区切らずに滑るように演奏される際に、接触部の内部において第一方向だけでなく第二方向に滑らせた場合にも、接触された位置を特定する位置情報と関連付けられて記憶されている音高値に基づいて楽音を出力する。また、接触部の内部において、第一方向に滑らせた後に第二方向に滑らせた場合、第二方向に滑らせた後に第一方向に滑らせた場合、及び第一方向と第二方向とに交互に滑らせた場合にも、接触された位置を特定する位置情報と関連付けられて記憶されている音高値に基づいて楽音を出力する。なお、これらの場合には、第一方向に滑らせる長さ寸法と第二方向に滑らせる長さ寸法とを変化させることもできる。さらに、接触部の内部において、第一方向と第二方向とに対して傾斜した方向に滑らせた場合、及び接触部の内部において曲線で滑らせた場合にも、接触された位置を特定する位置情報と関連付けられて記憶されている音高値に基づいて楽音を出力する。なお、上述したいずれの場合であっても、接触部の内部であれば、第一方向と反対側の方向、及び第二方向と反対側の方向に滑らせることもできる。このことにより、一音一音を区切らずに滑るように演奏された際に、接触部の内部において第一方向だけでなく第二方向にも滑らせることができるため、出力する楽音における音高値の並び方の数が増加する。したがって、一音一音を区切らずに滑るように演奏された際に、出力する楽音における音高値の並び方の数を増加できるので、上述の「発明が解決しようとする課題」欄で記載した従来の電子楽器おいて出力する楽音における音高値の並び方が二つだけである場合と比較して、音高値の並び方が予測され難く、演奏者や聴衆に斬新な印象を与えることができる。
ところで、利用者により接触された位置を特定する位置情報を次のようにして生成することが考えられる。
た、請求項1,4,9に記載のように、位置情報生成手段は、接触部における第一方向に区分けされた区間である行区間のうち検出手段によって検出された第一方向の座標値が存在する検出行区間と、接触部における第二方向に区分けされた区間である列区間のうち検出手段によって検出された第二方向の座標値が存在する検出列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報を生成することが考えられる。
このように構成された電子楽器によれば、利用者により接触された位置の第一方向に区分けされた検出行区間と第二方向に区分けされた検出列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報を生成する。そして、この生成された位置情報と関連付けられて記憶されている音高値に基づいて楽音を出力する。この行区間とは、例えば第一方向の座標における所定の数値ごとに区分けされた区間を言う。また、列区間とは、例えば第二方向の座標における所定の数値ごとに区分けされた区間を言う。なお、この所定の数値とは、例えば長さ寸法10mmにおける数値「10」を言う。また、検出行区間と検出列区間とに対応する領域とは、第二方向に検出行区間を含む領域と第一方向に検出列区間を含む領域とが重なる領域を言う。そのため、検出行区間と検出行区間とに対応する領域の内部であれば、接触された位置の座標値が変化しても、同一の音高値に基づいて楽音を出力する。したがって、検出行区間と検出行区間とに対応する領域の内部であっても、接触された位置の座標値が変化すると同一の音高値の楽音を出力しない場合と比較して、使用者によって所望される音高値の楽音を出力し易い。
ところで、位置情報と関連付けられて記憶手段に記憶されている音高値は、固定値として予め設定されてもよい。しかし、この音高値を使用者の意向に沿って変更したいという要望もあり得る。なお、位置情報と関連する音高値を一つずつ受け付けて変更することも考えられるが、このような手法では手間がかかる。
そこで、記憶手段に記憶されている音高値を、利用者から受け付けた音高値に基づいて生成した更新音高値関連情報における音高値に更新することが考えられる。
具体的には、請求項1,4,9に記載のように、電子楽器は、さらに、利用者から一つ以上の音高値である受付音高値を受け付け可能な音高値受付手段と、更新音高値関連情報生成手段と、更新手段とを備える。このうち、更新音高値関連情報生成手段が、音高値受付手段によって受け付けられた受付音高値に基づいて行区間それぞれに対応して一つの音高値を有する列音高値群を列区間それぞれに対応して一つずつ生成し、その生成した列音高値群それぞれにおける音高値とその音高値が対応している行区間と列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報とを関連付けた更新音高値関連情報を生成する。更新手段が、記憶手段に記憶されている音高値を、その音高値と関連付けられて記憶手段に記憶されている位置情報と同一の位置情報を含む更新音高値関連情報における音高値に更新することが考えられる。
このように構成された電子楽器によれば、記憶手段に記憶されている音高値を、利用者から受け付けた音高値に基づいて生成した更新音高値関連情報における音高値に更新する。したがって、記憶手段に記憶されている音高値を使用者の意向に沿って手間をかけずに変更できるので、使用者の要望を満たすことができる。
ところで、一音一音を区切らずに滑るように演奏された際に、和音を構成する音高値に基づいて楽音を出力したときには、演奏者や聴衆に心地よい印象を与える。そこで、記憶手段に記憶されている音高値を、受付音高値に基づいて判別された和音を構成する音高値に基づいて生成した更新音高値関連情報における音高値に更新することが考えられる。
具体的には、請求項1,4,10に記載のように、電子楽器は、さらに、受付音高値に基づいて和音を判別する判別手段を備える。電子楽器の更新音高値関連情報生成手段は、判別手段によって判別された和音を構成する音高値である和音構成音高値に基づいて行区間それぞれに対応して一つの音高値を有する列音高値群を列区間それぞれに対応して一つずつ生成し、その生成した列音高値群それぞれにおける音高値とその音高値が対応している行区間と列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報とを関連付けた更新音高値関連情報を生成することが考えられる。
このように構成された電子楽器によれば、記憶手段に記憶されている音高値を、受付音高値に基づいて判別された和音を構成する音高値に基づいて生成した更新音高値関連情報における音高値に更新する。したがって、列音高値群における音高値の配列の順番にその音高値に基づいて楽音を出力した際に和音を出力するので、演奏者や聴衆に心地よい印象を与えることができる。
ところで、列音高値群を和音構成音高値に基づいて次の(ハ)〜(ホ)のようにして生成することが考えられる。
(ハ)まず、請求項3,5,11に記載のように、電子楽器の更新音高値関連情報生成手段は、第一方向に行区間それぞれに対応して、和音構成音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列順に選出した一つの音高値を有する列音高値群を生成することが考えられる。
このように構成された電子楽器によれば、列音高値群における音高値の配列順にその音高値に基づいて楽音を出力した際に、例えばハープによって演奏されたときのような和音を出力するので、演奏者や聴衆に心地よい印象を与えることができる。
(ニ)また、請求項1,6,12に記載のように、電子楽器の更新音高値関連情報生成手段は、和音構成音高値における音高値が配列されている順番を入れ替えて入替音高値を生成し、第一方向に行区間それぞれに対応して、入替音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列順に選出した一つの音高値を有する列音高値群を生成することが考えられる。
このように構成された電子楽器によれば、列音高値群における音高値の配列順にその音高値に基づいて楽音を出力した際に、和音構成音高値における音高値が配列されている順番を入れ替えた和音を出力するので、演奏者や聴衆に和音構成音高値とは趣を異にする和音を楽しませることができる。
ところで、和音構成音高値における音高値が、例えばCコードである「ド」、「ミ」、及び「ソ」の順番で配列されている場合に、更新音高値関連情報生成手段が、その和音構成音高値における音高値が配列されている順番を入れ替えて例えば「ミ」、「ソ」、及び「ド」の順番で配列して入替音高値を生成することもあり得る。なお、Cコードの和音における基礎をなす音である根音は、「ド」である。しかし、上述の例のように生成された入替音高値における根音である「ド」の順番「3」が、和音構成音高値における根音である「ド」の順番「1」でない場合には、入替音高値における音高値の配列の順番にその音高値に基づいて楽音を出力した際に、和音構成音高値における音高値の配列の順番にその音高値に基づいて楽音を出力したときに比べて、演奏者や聴衆に同じような安定感を有する響きとして感じさせないおそれがある。
そこで、請求項2,7,13に記載のように、更新音高値関連情報生成手段は、和音構成音高値における根音の音高値が配列されている順番と同一の順番に根音の音高値が配列されている入替音高値を生成するとよい。
このように構成された電子楽器によれば、入替音高値における根音の音高値が配列される順番は、和音構成音高値における根音の音高値が配列されている順番と同一である。したがって、入替音高値における音高値の配列の順番にその音高値に基づいて楽音を出力した際に、和音構成音高値における根音の順番と同一の順番に根音を有する和音を出力するので、演奏者や聴衆に和音構成音高値と同じような安定感を有する響きとして感じさせることができる。
(ホ)さらに、請求項4,14に記載のように、電子楽器の更新音高値関連情報生成手段は、和音構成音高値における音高値のいずれかの音高値からオクターブが整数倍上の音高値を生成し、その生成した音高値を和音構成音高値における音高値のいずれかに隣接するように配列して加入音高値を生成し、第一方向に行区間それぞれに対応して、加入音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列順に選出した一つの音高値を有する列音高値群を生成することが考えられる。
このように構成された電子楽器によれば、列音高値群における音高値が配列順にその音高値に基づいて楽音を出力した際に、和音構成音高値における音高値のいずれかの音高値から生成したオクターブが整数倍上の音高値を加えた和音を出力するので、演奏者や聴衆に和音構成音高値とはさらに趣を異にする和音を楽しませることができる。
ところで、加入音高値における根音の音高値が配置される順番が、和音構成音高値における根音の音高値が配置される順番と同一でない場合には、加入音高値における音高値の配列の順番にその音高値に基づいて楽音を出力した際に、和音構成音高値における音高値の配列の順番にその音高値に基づいて楽音を出力したときに比べて、演奏者や聴衆に同じような安定感を有する響きとして感じさせないおそれがある。
そこで、請求項8,15に記載のように、更新音高値関連情報生成手段は、和音構成音高値における根音の音高値が配列されている順番と同一の順番に根音の音高値が配列されている加入音高値を生成するとよい。
このように構成された電子楽器によれば、加入音高値における根音の音高値が配列される順番は、和音構成音高値における根音の音高値が配列されている順番と同一である。したがって、加入音高値における音高値の配列の順番にその音高値に基づいて楽音を出力した際に、和音構成音高値における根音の順番と同一の順番に根音を有する和音を出力するので、演奏者や聴衆に和音構成音高値と同じような安定感を有する響きとして感じさせることができる。
ところで、更新音高値関連情報生成手段が、列音高値群それぞれにおける音高値が配列されている順番が、他の列音高値群における音高値が配列されている順番と同一の列音高値群を生成することもあり得る。この場合、同一の列音高値群それぞれにおける音高値が配列されている順番にその音高値に基づいて楽音を出力した際には、当然ながら同一の和音を出力することになり、演奏者や聴衆に単調な印象を与えるおそれがある。
そこで、請求項9に記載のように、更新音高値関連情報生成手段は、列音高値群それぞれにおける音高値が配列されている順番が、他の列音高値群における音高値が配列されている順番と相違するように列音高値群それぞれを生成することが考えられる。
このように構成された電子楽器によれば、列音高値群それぞれにおける音高値が配列されている順番が、他の列音高値群の音高値が配列されている順番と相違するため、列音高値群それぞれにおける音高値が配列されている順番にその音高値に基づいて楽音を出力した際に同一の和音を出力しないので、演奏者や聴衆に単調な印象を与えない。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[1.電子オルガンの構成の説明]
図1(a)は電子オルガン1の構成を示すブロック図であり、図1(b)は電子オルガン1を上方から見た外観図であり、図1(c)は図1(b)における操作パネル30を拡大して示す説明図であり、図1(d)はタッチパネル40の構造を示す縦断面図であり、図1(e)は図1(b)におけるタッチパネル40を拡大して示す説明図である。なお、図1(b)において、演奏者から電子オルガン1の鍵盤20を見た場合における鍵盤20の左側を「左」とし、その反対側を「右」とし、鍵盤20の手前側を「前」とし、その反対側を「後」とする。
電子オルガン1は、図1(a)に示すように、CPU10、ROM11、RAM12、音源回路(TGとも称する。)14、波形メモリ15、デジタル信号処理回路(DSPとも称する。)16、D/A変換回路(D/Aとも称する。)17、スピーカ出力回路18、スピーカ19、鍵盤20、操作パネル30、タッチパネル40、及びシステムバス50を備える。また、これらのうち、CPU10、ROM11、RAM12、TG14、DSP16、鍵盤20、操作パネル30、及びタッチパネル40は、システムバス50によりそれぞれデータ送受信可能に接続されている。
ROM11には、各種処理をCPU10が実行するためのプログラムなどが記憶されている。
RAM12は、各種情報を一時記憶する。なお、RAM12のメモリ領域については後述する。
波形メモリ15は、例えばROMなどの読み出し専用メモリから構成されており、種々の音色を実現するべく、各音色、各鍵域、押鍵速度等に対応した種々の波形データを記憶する。
TG14は、種々の波形データを格納している波形メモリ15から読み込んだ波形データに基づいて楽音波形及び効果音波形を生成してDSP16に出力する。
DSP16は、TG14によって出力された楽音波形及び効果音波形にエフェクト付与してD/A17に出力する。
D/A17は、DSP16が出力するエフェクト付与された楽音波形及び効果音波形に関するデジタル信号をアナログ信号に変換してスピーカ出力回路18に出力する。
スピーカ出力回路18は、D/A17によって出力されたアナログ信号を増幅してスピーカ19に出力する。
スピーカ19は、例えばコーンスピーカなどの音声出力装置から構成されており、スピーカ出力回路18から出力されたアナログ信号に基づいて楽音を出力する。
鍵盤20は、図1(b)に示すように、出力すべき楽音の音高を選択するための複数の鍵を備えている。各鍵に対応して番号(キーコード)が付与されている。このキーコードは、楽音の音高を指定する。また、鍵盤20には、各鍵に対応して、その鍵の押鍵・離鍵を検出するための鍵スイッチ(図示せず)が設けられている。この鍵スイッチは、接点を備えており、押鍵の場合には接点がオンされ、一方、離鍵の場合には接点がオフされるように構成されている。鍵スイッチの接点がオンまたはオフされた旨の情報は、内蔵するスキャン回路が各鍵スイッチをスキャンすることにより検出され、そのキーコードとともに、バスライン50に送出される。
操作パネル30は、図1(c)に示すように、入力パネル310、及び表示パネル330を備えている。
このうち、入力パネル310は、電子オルガン1に各種の情報、指令を入力するための複数の操作子320から構成されている。複数の操作子320として、例えば音色を選択するための音色スイッチ、エフェクトを選択するためのエフェクトスイッチ、ボリュームコントローラ、バーチュオソスイッチ320a、和音判別スイッチ320bなどが設けられている。このうち、バーチュオソスイッチ320aは、バーチュオソ処理を実行させる場合にはオンされ、一方、バーチュオソ処理を実行させない場合にはオフされるように構成されている。和音判別スイッチ320bは、和音判別処理を実行させる場合にはオンされ、一方、和音判別処理を実行させない場合にはオフされるように構成されている。このバーチュオソ処理、及び和音判別処理については後述する。入力パネル310の操作子320が操作された旨の情報は、内蔵するスキャン回路が各操作子320をスキャンすることにより検出され、バスライン50に送出される。
また、表示パネル330は、例えば液晶ディスプレイなどの画像表示装置から構成されており、CPU10の指示を受けて各種案内情報などを表示する。
タッチパネル40は、図1(d)に示すように、接触部410、及びタッチパネル本体部420を備えている。
このうち、接触部410は、例えば合成樹脂製の板材からなり、略矩形の形状をなしている。接触部410の一方の面(表面)410aは利用者によって接触可能なように形成されており、他方の面(裏面)410bはタッチパネル本体部420の一方の面(表面)420aに貼付されている。また、接触部410の表面410aは、図1(e)に示すように、左右方向及び前後方向にメッシュ状に区切られている。この接触部410の表面410をメッシュ状に区切るための線分は、接触部410の表面410aに例えば油性塗料などで直接描かれることによって形成される。本実施形態では、接触部410の表面410が左右方向に行区間R1〜行区間Rnに区切られており、前後方向に列区間C1〜列区間C3に区切られている。そして、接触部410の表面410には、各行区間(R1〜Rn)と各列区間(C1〜C3)とに対応する区画A11〜区画A3nが形成される。なお、行区間と列区間とに対応する区画とは、前後方向に行区間を含む区画と左右方向に列区間を含む区画とが重なる区画を言う。一例を挙げると、行区間R1と列区間C1とに対応する区画とは、前後方向に行区間R1を含む区画と左右方向に列区間C1を含む区画とが重なる区画A11を言う。
また、タッチパネル本体420は、接触部410の外形に沿って略矩形の形状をなし、上述のメッシュ状に区切られて形成された各区画(A11〜A3n)ごとに配設された接触スイッチを備えている。この接触スイッチは、接点を備えており、例えば使用者の指により接触部410が接触された場合には、その接触された区画に配設された接触スイッチの接点がオンされ、一方、その接触されていない区画に配設された接触スイッチについてはその接点がオフされるように構成されている。タッチパネル本体420の接触スイッチが接触された旨の情報または接触されていない旨の情報は、内蔵するスキャン回路がタッチパネル本体420の接触スイッチをスキャンすることにより検出され、その接触スイッチが配設されている各行区間(R1〜Rn)と各列区間(C1〜C3)とに基づいてタッチパネル本体420により生成された区画(A11〜A3n)の位置を示す位置データとともに、バスライン50に送出される。
CPU10は、ROM11内に記憶されたプログラムに従って、メイン処理、イベント処理、キーイベント処理、パネルイベント処理、バーチュオソ処理などの各種処理を実行する。なお、このメイン処理、イベント処理、キーイベント処理、パネルイベント処理、及びバーチュオソ処理については後述する。また、CPU10は、上述した鍵盤20によってバスライン50に送出された鍵スイッチの接点がオン又はオフされた旨の情報及びキーコードを取り込み、RAM12に記憶する。さらに、CPU10は、上述した操作パネル30によってバスライン50に送出された入力パネル310の操作子320が操作された旨の情報を取り込む。また、CPU10は、上述したタッチパネル40によってバスライン50に送出された接触スイッチが接触された旨の情報または接触されていない旨の情報及びその接触スイッチが配設されている行区間と列区間とに基づいて生成された区画の位置を示す位置データを取り込み、RAM12に記憶する。
[1−1.RAM12のメモリ領域の説明]
図2(a)はRAM12に設けられたメモリ領域を示す説明図であり、図2(b)は音高値関連データのメモリ領域(1)121を示す説明図であり、図2(c)は音高値関連データのメモリ領域(2)122を示す説明図であり、図2(d)は音高値関連データのメモリ領域(3)123を示す説明図である。
RAM12には、図2(a)に示すように、音高値関連データのメモリ領域(1)121、音高値関連データのメモリ領域(2)122、及び音高値関連データのメモリ領域(3)123などが設けられている。音高値関連データのメモリ領域(1)121には、図2(b)に示すように、列区間C1を含む区画(A11〜A1n)の位置を示す位置データ(D11〜D1n)に対応する音高値関連データが記録されている。音高値関連データのメモリ領域(2)122には、図2(c)に示すように、列区間C2を含む区画(A21〜A2n)の位置を示す位置データ(D21〜D2n)に対応する音高値関連データが記録されている。音高値関連データのメモリ領域(3)123には、図2(d)に示すように、列区間C3を含む区画(A31〜A3n)の位置を示す位置データ(D31〜D3n)に対応する音高値関連データが記録されている。以下音高値関連データを説明する。
(イ)音高値関連データ
音高値関連データは、タッチパネル40の接触部410における各区画(A11〜A3n)と音高値とを関連付けたデータであり、接触部410における利用者により接触された区画(A11〜A3n)と関連付けられた音高値の楽曲を出力する際に用いられる。この音高値関連データは、図2(b)、図2(c)、及び図2(d)に示すように、各区画(A11〜A3n)の位置を示す位置データ(D11〜D3n)と音高値を示す音高値データ(E11〜E3n)とを関連付けている。一例を挙げると、区画A11の位置を示す位置データ(D11)に対応する音高値関連データは、区画A11の位置を示す位置データD11と音高値データE11とを関連付けている。なお、音高値データは、上述のようにRAM12に記憶されたキーコードが指定する音高に基づいてCPU10によって生成される。
[2.対応関係の説明]
以上、電子オルガン1の構成について説明したが、本実施形態における電子オルガン1の構成と、特許請求の範囲に記載した構成との対応は次のとおりである。本実施形態の電子オルガン1が、特許請求の範囲における電子楽器に相当する。また、タッチパネル40が、検出手段、及び位置情報生成手段に相当する。さらに、RAM12が、記憶手段に相当する。また、TG14、波形メモリ15、DSP16、D/A17、スピーカ出力回路18、及びスピーカ19が、楽音出力手段に相当する。また、CPU10が、楽音出力制御手段、更新音高値関連情報生成手段、更新手段、及び判別手段に相当する。また、鍵盤20が、音高値受付手段に相当する。また、電子オルガン1の「左右方向」が、「第一方向」に相当し、電子オルガン1の「前後方向」が、「第二方向」に相当する。また、電子オルガン1の「区切り」が、「区分け」に相当し、電子オルガン1の「区画」が、「領域」に相当する。
[3.電子オルガン1のCPU10が実行するメイン処理の説明]
次に、電子オルガン1のCPU10が実行するメイン処理の手順を図4(a)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、電子オルガン1が起動されている場合に実行される。
まず、本処理が起動されると、各種の初期化処理を行う(S110)。具体的には、RAM12に設けられた音高値関連データのメモリ領域(1)121、音高値関連データのメモリ領域(2)122、及び音高値関連データのメモリ領域(3)123のメモリ領域をクリアにするなどの初期化処理を行う。S110の処理が終了したらS120の処理へ移行する。
S120の処理においては、イベントが発生したか否かを判断する。具体的には、鍵盤20によってバスライン50に送出された鍵スイッチの接点がオン又はオフされた旨の情報及びキーコードに基づいてキーイベントが発生したか否かや、操作パネル30によってバスライン50に送出された入力パネル310の操作子320が操作された旨の情報に基づいてパネルイベントが発生したか否かを判断する。イベントが発生したと判断した場合には(S120:YES)、S130の処理へ移行する。一方、イベントが発生していないと判断した場合には(S120:NO)、S140の処理へ移行する。
S130の処理においては、発生したイベントに対応するイベント処理を実行する。このイベント処理については後述する。S130の処理が終了したらS140の処理へ移行する。
S140の処理においては、定常処理を実行する。この定常処理については後述する。S140の処理が終了したら上述のS120の処理へ戻る。
[4.電子オルガン1のCPU10が実行するイベント処理の説明]
次に、電子オルガン1のCPU10が実行するイベント処理の手順を図4(b)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、メイン処理のS130の処理へ移行した際に実行される。
まず、キーイベントが発生したか否かを判断する(S210)。具体的には、鍵盤20によってバスライン50に送出された鍵スイッチの接点がオン又はオフされた旨の情報及びキーコードに基づいてキーイベントが発生したか否かを判断する。キーイベントが発生したと判断した場合には(S210:YES)、S220の処理へ移行する。一方、キーイベントが発生していないと判断した場合には(S210:NO)、S230の処理へ移行する。
S220の処理においては、キーイベント処理を実行する。このキーイベント処理については後述する。S220の処理が終了したらリターンする。
S230の処理においては、パネルイベントが発生したか否かを判断する。具体的には、操作パネル30によってバスライン50に送出された入力パネル310の操作子320が操作された旨の情報に基づいてパネルイベントが発生したか否かを判断する。パネルイベントが発生したと判断した場合には(S230:YES)、S240の処理へ移行する。一方、パネルイベントが発生していないと判断した場合には(S230:NO)、S250の処理へ移行する。
S240の処理においては、発生したパネルイベントに対応するパネルイベント処理を実行する。このパネルイベント処理については後述する。S240の処理が終了したらリターンする。
S250の処理においては、その他のイベント処理を実行する。S250の処理が終了したらリターンする。
[5.電子オルガン1のCPU10が実行するキーイベント処理の説明]
次に、電子オルガン1のCPU10が実行するキーイベント処理の手順を図5(a)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、イベント処理のS220の処理へ移行した際に実行される。
まず、各鍵スイッチをスキャンする(S310)。具体的には、上述した鍵盤20によってバスライン50に送出された鍵スイッチの接点がオン又はオフされた旨の情報及びキーコードを取り込み、RAM12の所定の領域(図示せず)に記憶する。S310の処理が終了したらS320の処理へ移行する。
S320の処理においては、各鍵が押鍵されたか否かを判断する。具体的には、S310の処理においてRAM12の所定の領域に記憶された鍵スイッチの接点がオンされた旨の情報であるときには、その鍵スイッチが設けられている鍵が押鍵されたと判断し、一方、鍵スイッチの接点がオフされた旨の情報であるときには、その鍵スイッチが設けられている鍵が押鍵されていないと判断する。鍵が押鍵されたと判断した場合には(S320:YES)、S330の処理へ移行する。一方、鍵が押鍵されていないと判断した場合には(S320:NO)、S340の処理へ移行する。
S330の処理においては、発音する。具体的には、TG14、及びDSP16を制御してRAM12の所定の領域に鍵スイッチの接点がオンされた旨の情報とともに記憶されているキーコードが指定する音高に基づいてスピーカ19から楽音を出力させる。S330の処理が終了したらリターンする。
S340の処理においては、消音する。具体的には、RAM12の所定の領域に鍵スイッチの接点がオフされた旨の情報とともに記憶されているキーコードが指定する音高に基づいて楽音を出力させていたときには、TG14、及びDSP16を制御してスピーカ19からの楽音の出力を停止させる。S340の処理が終了したらリターンする。
[6.電子オルガン1のCPU10が実行するパネルベント処理の説明]
次に、電子オルガン1のCPU10が実行するパネルイベント処理の手順を図5(b)のフローチャートに基づいて説明する。本処理は、イベント処理のS240の処理へ移行した際に実行される。
まず、バーチュオソイベントが発生したか否かを判断する(S410)。具体的には、タッチパネル40によってバスライン50に送出された接触スイッチが接触された旨の情報または接触されていない旨の情報及びその接触スイッチが配設されている行区間と列区間とに基づいて生成された区画の位置を示す位置データに基づいてバーチュオソイベントが発生したか否かを判断する。バーチュオソイベントが発生したと判断した場合には(S410:YES)、S420の処理へ移行する。一方、バーチュオソイベントが発生していないと判断した場合には(S410:NO)、S430の処理へ移行する。
S420の処理においては、バーチュオソ処理を実行する。このバーチュオソ処理については後述する。S420の処理が終了したらリターンする。
S430の処理においては、その他処理を実行する。具体的には、操作パネル30によってバスライン50に送出された入力パネル310の操作子320である音色スイッチ、エフェクトスイッチ、ボリュームコントローラ、バーチュオソスイッチ320aなどのオン/オフやポジションに応じて、音色、エフェクト、音量、バーチュオソ処理を実行させることなどを設定するためのパネルイベント処理を実行する。S430の処理が終了したらリターンする。
[7.電子オルガン1のCPU10が実行するバーチュオソ処理の説明]
次に、電子オルガン1のCPU10が実行するバーチュオソ処理の手順を図6のフローチャートに基づいて説明する。
まず、タッチパネル40の接触スイッチをスキャンする(S550)。具体的には、上述したタッチパネル40によってバスライン50に送出された接触スイッチが接触された旨の情報または接触されていない旨の情報及びその接触スイッチが配設されている行区間と列区間とに基づいて生成された区画の位置を示す位置データを取り込み、RAM12の所定の領域(図示せず)に記憶する。S550の処理が終了したらS555の処理へ移行する。
S555の処理においては、タッチパネル40の接触スイッチが接触されたか否かを判断する。具体的には、S550の処理においてRAM12の所定の領域に記憶されたタッチパネル本体420の接触スイッチが接触された旨の情報であるときには、接触スイッチが接触されたと判断し、一方、タッチパネル本体420の接触スイッチが接触されていない旨の情報であるときには、接触スイッチが接触されていないと判断する。タッチパネル40の接触スイッチが接触されたと判断した場合には(S555:YES)、S565の処理へ移行する。一方、タッチパネル40の接触スイッチが接触されていないと判断した場合には(S555:NO)、S580の処理へ移行する。
S565の処理においては、位置データを含む音高値関連データにおける音高値データを読み出す。具体的には、S550の処理においてRAM12の所定の領域にタッチパネル本体420の接触スイッチが接触された旨の情報とともに記憶されている位置データが含まれている音高値関連データをRAM12に設けられた音高値関連データのメモリ領域(1)121、音高値関連データのメモリ領域(2)122、及び音高値関連データのメモリ領域(3)123から読み出し、その読み出した音高値関連データにおける音高値データを読み出す。S565の処理が終了したらS570の処理へ移行する。
S570の処理においては、読み出した音高値データに基づいてスピーカ19から楽音を出力させる。具体的には、TG14、及びDSP16を制御してS565の処理において読み出した音高値データに基づいてスピーカ19から楽音を出力させる。S570の処理が終了したらリターンする。
ところで、先のS555の処理においてタッチパネル40の接触スイッチが接触されていないと判断した場合には(S555:NO)、消音する(S580)。具体的には、S550の処理においてRAM12の所定の領域にタッチパネル本体420の接触スイッチが接触されていない旨の情報とともに記憶されている位置データが含まれている音高値関連データをRAM12に設けられた音高値関連データのメモリ領域(1)121、音高値関連データのメモリ領域(2)122、及び音高値関連データのメモリ領域(3)123から読み出し、その読み出した音高値関連データにおける音高値データを読み出す。さらに、読み出した音高値データに基づいてスピーカ19から楽音を出力させていたときには、TG14、及びDSP16を制御してスピーカ19からの楽音の出力を停止させる。S580の処理が終了したらリターンする。
[8.電子オルガン1のCPU10が実行する定常処理の説明]
次に、電子オルガン1のCPU10が実行する定常処理の手順を図7のフローチャート、及び図3に基づいて説明する。なお、図3(a)は列区間C1に対応する列音高値群を示す説明図であり、図3(b)は列区間C2に対応する列音高値群を示す説明図であり、図3(c)は列区間C3に対応する列音高値群を示す説明図である。なお、以下の説明において、「列区間C1に対応する列音高値群」を「第一列音高値群」とも称し、「列区間C2に対応する列音高値群」を「第二列音高値群」とも称し、及び「列区間C3に対応する列音高値群」を「第三列音高値群」とも称する。本処理は、メイン処理のS140の処理へ移行した際に実行される。
まず、一つ以上の音高値を受け付ける旨の案内情報を操作パネル30の表示パネル330に表示させる(S610)。具体的には、例えば「1個以上の鍵を押鍵して下さい。」などの案内情報を操作パネル30の表示パネル330に表示させる。S610の処理が終了したらS612の処理へ移行する。
S612の処理においては、S310の処理と同様の処理により、各鍵スイッチをスキャンする。S612の処理が終了したらS615の処理へ移行する。
S615の処理においては、S320の処理と同様の処理により、各鍵が押鍵されたか否かを判断する。鍵が押鍵されたと判断した場合には(S615:YES)、S620の処理へ移行する。一方、鍵が押鍵されていないと判断した場合には(S615:NO)、S625の処理へ移行する。
S620の処理においては、S330の処理と同様の処理により、発音する。S620の処理が終了したらS627の処理へ移行する。
S625の処理においては、S340の処理と同様の処理により、消音する。S625の処理が終了したらS627の処理へ移行する。
S627の処理においては、和音判別するか否かを判断する。具体的には、操作パネル30によってバスライン50に送出された入力パネル310の和音判別スイッチ320bがオンされた旨の情報であるときには、和音判別すると判断し、一方、和音判別スイッチ320bがオフされた旨の情報であるときには、和音判別しないと判断する。和音判別すると判断した場合には(S627:YES)、S630の処理へ移行する。一方、和音判別しないと判断した場合には(S627:NO)、S650の処理へ移行する。
S630の処理においては、受付音高値に基づいて和音を判別する。具体的には、RAM12の所定の領域に鍵スイッチの接点がオンされた旨の情報とともに記憶されているキーコードが指定する音高に対応する音高値である受付音高値に基づいて和音を判別する。なお、各鍵に対応して付与されているキーコードが指定する音高に基づいて和音を判別する処理については公知技術にしたがっているのでここではその詳細な説明は省略する。また、このS630の処理が、上述した和音判別処理に相当する。S630の処理が終了したらS635の処理へ移行する。
S635の処理においては、S630の処理において判別された和音を構成する音高値である和音構成音高値に基づいて第一列音高値群を生成する。本実施形態では、和音構成音高値を、Cコードの和音を構成する音高値である「ド」、「ミ」、及び「ソ」として、具体的に説明する。図3(a)に示すように、和音構成音高値(ド、ミ、ソ)から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列を生成する。そして、接触部410の表面410aにおける列区間C1に対応する区画(A11〜A1n)それぞれに対応して、生成した音高値の配列における配列順に選出した一つの音高値を有する第一列音高値群を生成する。S635の処理が終了したらS640の処理へ移行する。
S640の処理においては、S630の処理において判別された和音構成音高値に基づいて第二列音高値群を生成する。具体的には、図3(b)に示すように、和音構成音高値(ド、ミ、ソ)の音高値「ミ」と音高値「ソ」の順番を入れ替えた入替音高値(ド、ソ、ミ)を生成する。なお、和音構成音高値における根音である音高値(ド)が配列されている順番と同一の順番に根音である音高値(ド)が配列されるように入替音高値を生成する。また、入替音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列を生成する。そして、接触部410の表面410aにおける列区間C2に対応する区画(A21〜A2n)それぞれに対応して、上記生成した音高値の配列における配列順に選出した一つの音高値を有する第二列音高値群を生成する。S640の処理が終了したらS645の処理へ移行する。
S645の処理においては、S630の処理において判別された和音構成音高値に基づいて第三列音高値群を生成する。具体的には、図3(c)に示すように、和音構成音高値(ド、ミ、ソ)の音高値「ド」から一オクターブ上の音高値「ド’」を生成し、この生成した音高値「ド’」を音高値「ド」と音高値「ミ」との間に挿入した加入音高値(ド、ド’、ソ、ミ)を生成する。なお、和音構成音高値における根音である音高値(ド)が配列されている順番と同一の順番に根音である音高値(ド)が配列されるように加入音高値を生成する。また、加入音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列を生成する。そして、接触部410の表面410aにおける列区間C3に対応する区画(A31〜A3n)それぞれに対応して、上記生成した音高値の配列における配列順に選出した一つの音高値を有する第三列音高値群を生成する。S645の処理が終了したらS670の処理へ移行する。
ところで、先のS627の処理において和音判別しないと判断した場合には(S627:NO)、受付音高値に基づいて第一列音高値群を生成する(S650)。具体的には、RAM12の所定の領域に鍵スイッチの接点がオンされた旨の情報とともに記憶されているキーコードが指定する音高に対応する音高値である受付音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列を生成する。そして、接触部410の表面410aにおける列区間C1に対応する区画(A11〜A1n)それぞれに対応して、生成した音高値の配列における配列順に選出した一つの音高値を有する第一列音高値群を生成する。S650の処理が終了したらS655の処理へ移行する。
S655の処理においては、受付音高値に基づいて第二列音高値群を生成する。具体的には、受付音高値における音高値の順番を入れ替えた入替音高値を生成する。また、入替音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列を生成する。そして、接触部410の表面410aにおける列区間C2に対応する区画(A21〜A2n)それぞれに対応して、上記生成した音高値の配列における配列順に選出した一つの音高値を有する第二列音高値群を生成する。S655の処理が終了したらS660の処理へ移行する。
S660の処理においては、受付音高値に基づいて第三列音高値群を生成する。具体的には、受付音高値における一つの音高値から一オクターブ上の音高値を生成し、この生成した音高値を、受付音高値における他の隣接する二つの音高値の間に挿入した加入音高値を生成する。また、加入音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列を生成する。そして、接触部410の表面410aにおける列区間C3に対応する区画(A31〜A3n)それぞれに対応して、上記生成した音高値の配列における配列順に選出した一つの音高値を有する第三列音高値群を生成する。S660の処理が終了したらS670の処理へ移行する。
S670の処理においては、列音高値群に基づいて更新音高値関連データを生成する。具体的には、第一列音高値群、第二列音高値群、及び第三列音高値群における音高値を示す音高値データと、その音高値が対応している区画(A11〜A3n)の位置を示す位置データとを関連付けた更新音高値関連データを生成する。S670の処理が終了したらS675の処理へ移行する。
S675の処理においては、RAM12に記憶されている音高値関連データにおける音高値データを、S670の処理において生成された更新音高値関連データにおける音高値データに更新する。具体的には、RAM12に設けられている音高値関連データのメモリ領域(1)121、音高値関連データのメモリ領域(2)122、及び音高値関連データのメモリ領域(3)123それぞれに記憶されている音高値関連データにおける音高値データを、その音高値データを含む音高値関連データにおける位置データと同一の位置データを含むS540の処理において生成された更新音高値関連データにおける音高値データに更新する。S675の処理が終了したらリターンする。
[9.効果の説明]
(1)本実施形態の電子オルガン1によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、バーチュオソ処理において、CPU10は、タッチパネル40の接触スイッチが接触されたと判断した場合には(S555:YES)、RAM12の所定の領域にタッチパネル本体420の接触スイッチが接触された旨の情報とともに記憶されている位置データが含まれている音高値関連データをRAM12から読み出し、その読み出した音高値関連データにおける音高値データを読み出す(S565)。そして、CPU10は、TG14、及びDSP16を制御して読み出した音高値データに基づいてスピーカ19から楽音を出力させる(S570)。そのため、一音一音を区切らずに滑るように演奏される際に、タッチパネル40の接触部410の内部において、左右方向と前後方向とに対して傾斜した方向に滑らせた場合、及び曲線で滑らせた場合にも、接触された区画の位置を示す位置データと関連付けられて記憶されている音高値データに基づいて楽音を出力する。したがって、一音一音を区切らずに滑るように演奏される際に、例えば左右方向に滑らせた場合だけ接触された位置に対応する楽音を出力する場合と比較して、出力する楽音における音高値の並び方の数を増加できるので、音高値の並び方が予測され難く、演奏者や聴衆に斬新な印象を与えることができる。
(2)また、本実施形態の電子オルガン1によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、定常処理において、CPU10は、一つ以上の音高値を受け付ける旨の案内情報を操作パネル30の表示パネル330に表示させ(S610)、鍵盤20によってバスライン50に送出された鍵スイッチの接点がオン又はオフされた旨の情報及びキーコードを取り込み、RAM12の所定の領域に記憶する(S612)。また、CPU10は、和音判別すると判断した場合には(S627:YES)、RAM12の所定の領域に鍵スイッチの接点がオンされた旨の情報とともに記憶されているキーコードが指定する音高に対応する音高値である受付音高値に基づいて和音を判別し(S630)、判別された和音を構成する音高値である和音構成音高値に基づいて第一列音高値群(S635)、第二列音高値群(S640)、及び第三列音高値群(S645)を生成し、それらの第一列音高値群、第二列音高値群、及び第三列音高値群における音高値を示す音高値データと、その音高値が対応している区画の位置を示す位置データとを関連付けた更新音高値関連データを生成する(S670)。そして、CPU10は、RAM12に記憶されている音高値関連データにおける音高値データを、その音高値データを含む音高値関連データにおける位置データと同一の位置データを含む更新音高値関連データにおける音高値データに更新する(S675)。したがって、RAM12に記憶されている音高値を使用者の意向に沿って変更したいという要望に対して、手間をかけずに変更できるので、使用者の要望を満たすことができる。
また、CPU10は、和音判別しないと判断した場合には(S627:NO)、RAM12の所定の領域に鍵スイッチの接点がオンされた旨の情報とともに記憶されているキーコードが指定する音高に対応する音高値である受付音高値に基づいて第一列音高値群(S650)、第二列音高値群(S655)、及び第三列音高値群(S660)を生成し、それらの第一列音高値群、第二列音高値群、及び第三列音高値群における音高値を示す音高値データと、その音高値が対応している区画の位置を示す位置データとを関連付けた更新音高値関連データを生成する(S670)。そして、CPU10は、RAM12に記憶されている音高値関連データにおける音高値データを、その音高値データを含む音高値関連データにおける位置データと同一の位置データを含む更新音高値関連データにおける音高値データに更新する(S675)。したがって、利用者が意図して和音を構成しない音高値の楽音を出力させたい場合に、利用者から受け付けた和音を構成しない音高値の配列の順番にその音高値に基づいてスピーカ19から楽音を出力できる。
上述したように、CPU10が、RAM12の所定の領域に鍵スイッチの接点がオンされた旨の情報とともに記憶されているキーコードが指定する音高に対応する音高値である受付音高値に基づいて和音を判別する(S630)。したがって、列音高値群における音高値の配列の順番にその音高値に基づいてスピーカ19から楽音を出力した際に和音を出力するので、演奏者や聴衆に心地よい印象を与えることができる。
(3)また、本実施形態の電子オルガン1によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、定常処理において、CPU10は、和音構成音高値(ド、ミ、ソ)から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列を生成する。そして、CPU10は、接触部410の表面410aにおける列区間C1に対応する区画(A11〜A1n)それぞれに対応して、生成した音高値の配列における配列順に選出した一つの音高値を有する第一列音高値群を生成する(S635)。したがって、第一列音高値群における音高値の配列順にその音高値に基づいてスピーカ19から楽音を出力した際に、例えばハープによって演奏されたときのような和音を出力するので、演奏者や聴衆に心地よい印象を与えることができる。
(4)また、本実施形態の電子オルガン1によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、定常処理において、CPU10は、和音構成音高値(ド、ミ、ソ)の音高値「ミ」と音高値「ソ」の順番を入れ替えた入替音高値(ド、ソ、ミ)を生成する(S640)。なお、CPU10は、和音構成音高値における根音である音高値(ド)が配列されている順番と同一の順番に根音である音高値(ド)が配列されるように入替音高値を生成する。また、CPU10は、入替音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列を生成する。そして、CPU10は、接触部410の表面410aにおける列区間C2に対応する区画(A21〜A2n)それぞれに対応して、上記生成した音高値の配列における配列順に選出した一つの音高値を有する第二列音高値群を生成する。したがって、第二列音高値群における音高値の配列順にその音高値に基づいてスピーカ19から楽音を出力した際に、和音構成音高値における音高値が配列されている順番を入れ替えた和音を出力するので、演奏者や聴衆に和音構成音高値とは趣を異にする和音を楽しませることができる。
上述したように、CPU10は、和音構成音高値における根音である音高値(ド)が配列されている順番と同一の順番に根音である音高値(ド)が配列されるように入替音高値を生成する。したがって、入替音高値における音高値の配列の順番にその音高値に基づいてスピーカ19から楽音を出力した際に、和音構成音高値における根音の順番と同一の順番に根音を有する和音を出力するので、演奏者や聴衆に和音構成音高値と同じような安定感を有する響きとして感じさせることができる。
(5)また、本実施形態の電子オルガン1によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、定常処理において、CPU10は、和音構成音高値(ド、ミ、ソ)の音高値「ド」から一オクターブ上の音高値「ド’」を生成し、この生成した音高値「ド’」を音高値「ド」と音高値「ミ」との間に挿入した加入音高値(ド、ド’、ソ、ミ)を生成する(S645)。なお、CPU10は、和音構成音高値における根音である音高値(ド)が配列されている順番と同一の順番に根音である音高値(ド)が配列されるように加入音高値を生成する。また、CPU10は、加入音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列を生成する。そして、CPU10は、接触部410の表面410aにおける列区間C3に対応する区画(A31〜A3n)それぞれに対応して、上記生成した音高値の配列における配列順に選出した一つの音高値を有する第三列音高値群を生成する。したがって、第三列音高値群における音高値が配列順にその音高値に基づいてスピーカ19から楽音を出力した際に、和音構成音高値の音高値のいずれかの音高値から生成したオクターブが整数倍上の音高値を加えた和音を出力するので、演奏者や聴衆に和音構成音高値とはさらに趣を異にする和音を楽しませることができる。
上述したように、CPU10は、和音構成音高値における根音である音高値(ド)が配列されている順番と同一の順番に根音である音高値(ド)が配列されるように加入音高値を生成する。したがって、加入音高値における音高値の配列の順番にその音高値に基づいてスピーカ19から楽音を出力した際に、和音構成音高値における根音の順番と同一の順番に根音を有する和音を出力するので、演奏者や聴衆に和音構成音高値と同じような安定感を有する響きとして感じさせることができる。
(6)また、本実施形態の電子オルガン1によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、上述した第一列音高値群、第二列音高値群、及び第三列音高値群の三つの列音高値群それぞれにおける音高値が配列されている順番が、他の列音高値群における音高値が配列されている順番と相違するように列音高値群それぞれが生成されている。したがって、列音高値群それぞれにおける音高値が配列されている順番が、他の列音高値群の音高値が配列されている順番と相違するため、列音高値群それぞれにおける音高値が配列されている順番にその音高値に基づいてスピーカ19から楽音を出力した際に同一の和音を出力しないので、演奏者や聴衆に単調な印象を与えない。
[10.他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することができる。
(1)上記実施形態の電子オルガン1では、タッチパネル40のタッチパネル本体420は、接触部410の表面410aにメッシュ状に区切られた各行区間(R1〜Rn)と各列区間(C1〜C3)とに対応する各区画(A11〜A3n)ごとに配設された接触スイッチを備えているが、これには限らない。各区画をさらに細かく分割した分割区画ごとに接触スイッチが配設されてもよい。一例を挙げると、図1(f)に示すように、図1(e)における区画A11をさらに細かく分割した分割区画(A1111〜A1133)ごとに接触スイッチを配設するといった具合である。この場合、タッチパネル本体420が、例えば使用者の指により接触部410における区画A11が接触された際に、分割区画(A1111〜A1133)ごとに配設された接触スイッチのうちいずれの接触スイッチがオンされたときにも、区画A11の接触スイッチが接触された旨の情報をバスライン50に送出するように構成する。このように構成された実施形態によれば、例えば使用者の指により接触部410が接触された場合には、その接触された各区画(A11〜A3n)の内部であれば、その内部に配設された接触スイッチのうちいずれの接触スイッチがオンされたときにも、同一の音高値データに基づいてスピーカ19から楽音を出力するので、使用者によって所望される音高値の楽音を出力し易い。
(2)上記実施形態の電子オルガン1では、接触部410の表面410aが、前後方向に列区間C1〜列区間C3の三つの列区間に区切られているが、これには限らない。列区間の区間数は、二つ以上であればよく、接触部410の表面410aにおける前後方向の長さ寸法に応じて利用者が操作し易いように適切に区分けされた区間数とするとよい。このように構成された実施形態によれば、上記実施形態の電子オルガン1と同様の作用効果を奏する。
(3)上記実施形態の電子オルガン1では、接点式の接触スイッチが、タッチパネル40のタッチパネル本体420に備えられているが、これには限らない。接点式の接触スイッチの代わりに、例えば接触された位置を光によって検出する光学式のセンサを用いてもよいし、接触された位置を静電容量によって検出する静電容量式のセンサを用いてもよい。この場合、タッチパネル40の接触部410における利用者により接触された位置の左右方向の座標値と前後方向の座標値とを検出し、その検出された左右方向の座標値と前後方向の座標値とに対応する点の位置を示す位置データを生成するように構成してもよい。なお、左右方向の座標値と前後方向の座標値とに対応する点とは、前後方向に左右方向の座標値を通過する直線と左右方向に前後方向の座標値を通過する直線とが交差する点を言う。このように構成された実施形態によれば、上記実施形態の電子オルガン1と同様の作用効果を奏する。
(4)上記実施形態の電子オルガン1では、バーチュオソ処理において、CPU10は、タッチパネル40の接触スイッチが接触されていないと判断した場合には(S555:NO)、スピーカ19から楽音を出力させていたときには、TG14、及びDSP16を制御してスピーカ19からの楽音の出力を停止させるが(S580)、これには限らない。スピーカ19からの楽音の出力を停止させる際に、例えば押鍵されたピアノの弦のように、楽音の出力を徐々に減衰させるように構成してもよい。このように構成された実施形態によれば、ピアノの弦のように、楽音の出力が徐々に減衰しながら停止するので、演奏者や聴衆に心地よい印象を与えることができる。
また、スピーカ19からの楽音の出力を停止させる際に、一定時間経過するまで楽音を出力した後に、楽音の出力を停止させるように構成してもよい。このように構成された実施形態によれば、楽音の出力が余韻を残してから停止するので、演奏者や聴衆に心地よい印象を与えることができる。
(5)上記実施形態の電子オルガン1では、接触部410の表面410aをメッシュ状に区切るための線分は、接触部410の表面410aに例えば油性塗料などで直接描かれることによって形成されるが、これには限らない。接触部410の表面410をメッシュ状に区切るための線分を描いた例えば樹脂製のフィルムが接触部410の表面410aに貼付されることによって形成されてもよい。このように構成された実施形態によれば、上記実施形態の電子オルガン1と同様の作用効果を奏する。
(a)は電子オルガン1の構成を示すブロック図であり、(b)は電子オルガン1を上方から見た外観図であり、(c)は(b)における操作パネル30を拡大して示す説明図であり、(d)はタッチパネル40の構造を示す縦断面図であり、(e)は(b)におけるタッチパネル40を拡大して示す説明図であり、(f)は(e)における区画A11を拡大して示す説明図である。 (a)はRAM12に設けられたメモリ領域を示す説明図であり、(b)は音高値関連データのメモリ領域(1)121を示す説明図であり、(c)は音高値関連データのメモリ領域(2)122を示す説明図であり、(d)は音高値関連データのメモリ領域(3)123を示す説明図である。 (a)は列区間C1に対応する列音高値群を示す説明図であり、(b)は列区間C2に対応する列音高値群を示す説明図であり、(c)は列区間C3に対応する列音高値群を示す説明図である。 (a)は電子オルガン1のCPU10が実行するメイン処理の手順を示すフローチャートであり、(b)は電子オルガン1のCPU10が実行するイベント処理の手順を示すフローチャートである。 (a)は電子オルガン1のCPU10が実行するキーイベント処理の手順を示すフローチャートであり、(b)は電子オルガン1のCPU10が実行するパネルイベント処理の手順を示すフローチャートである。 電子オルガン1のCPU10が実行するバーチュオソ処理の手順を示すフローチャートである。 電子オルガン1のCPU10が実行する定常処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1…電子オルガン、10…CPU、11…ROM、12…RAM、14…音源回路(TG)、15…波形メモリ、16…デジタル信号処理回路(DSP)、17…D/A変換回路(D/A)、18…スピーカ出力回路、19…スピーカ、20…鍵盤、30…操作パネル、40…タッチパネル、50…システムバス、121…音高関連データのメモリ領域(1)、122…音高関連データのメモリ領域(2)、123…音高関連データのメモリ領域(3)、310…入力パネル、320…操作子、320a…バーチュオソスイッチ、320b…和音判別スイッチ、330…表示パネル、410…接触部、410a…表面、410b…裏面、420…タッチパネル本体部、420a…表面、420b…裏面、R1〜Rn…行区間、C1〜C3…列区間、A11〜A3n…区画、A1111〜A1133…分割区画。

Claims (15)

  1. 利用者が接触可能な板状の接触部を有し、前記接触部における利用者により接触された位置の第一方向の座標値と前記第一方向に交差する第二方向の座標値とを検出可能な検出手段と、
    前記検出手段によって検出された第一方向の座標値と第二方向の座標値とに基づいて前記位置を特定する位置情報を生成する位置情報生成手段と、
    前記位置情報と音高の値を示す音高値とを関連付けて記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されている音高値に基づいて楽音を出力可能な楽音出力手段と、
    前記位置情報生成手段によって生成された位置情報と関連付けられて前記記憶手段に記憶されている音高値を読み出し、前記楽音出力手段を制御して前記読み出した音高値に基づいて楽音を出力させる楽音出力制御手段と、
    前記位置情報生成手段は、
    前記接触部における前記第一方向に区分けされた区間である行区間のうち前記検出手段によって検出された第一方向の座標値が存在する検出行区間と、前記接触部における前記第二方向に区分けされた区間である列区間のうち前記検出手段によって検出された第二方向の座標値が存在する検出列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報を生成し、
    さらに、
    利用者から一つ以上の音高値である受付音高値を受け付け可能な音高値受付手段と、
    前記音高値受付手段によって受け付けられた受付音高値に基づいて前記行区間それぞれに対応して一つの音高値を有する列音高値群を前記列区間それぞれに対応して一つずつ生成し、その生成した列音高値群それぞれにおける音高値とその音高値が対応している前記行区間と前記列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報とを関連付けた更新音高値関連情報を生成する更新音高値関連情報生成手段と、
    前記記憶手段に記憶されている音高値を、その音高値と関連付けられて前記記憶手段に記憶されている位置情報と同一の位置情報を含む前記更新音高値関連情報における音高値に更新する更新手段と、
    前記受付音高値に基づいて和音を判別する判別手段と
    を備え、
    前記更新音高値関連情報生成手段は、
    前記判別手段によって判別された和音を構成する音高値である和音構成音高値に基づいて前記行区間それぞれに対応して一つの音高値を有する列音高値群を前記列区間それぞれに対応して一つずつ生成し、その生成した列音高値群それぞれにおける音高値とその音高値が対応している前記行区間と前記列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報とを関連付けた更新音高値関連情報を生成し、
    さらに、
    前記和音構成音高値における音高値が配列されている順番を入れ替えて入替音高値を生成し、前記第一方向に前記行区間それぞれに対応して、前記入替音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列順に選出した一つの音高値を有する列音高値群を生成する
    ことを特徴とする電子楽器。
  2. 請求項1に記載の電子楽器において、
    前記更新音高値関連情報生成手段は、
    前記和音構成音高値における根音の音高値が配列されている順番と同一の順番に前記根音の音高値が配列されている入替音高値を生成することを特徴とする電子楽器。
  3. 請求項1,2のいずれか1項に記載の電子楽器において、
    前記更新音高値関連情報生成手段は、
    前記第一方向に前記行区間それぞれに対応して、前記和音構成音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列順に選出した一つの音高値を有する列音高値群を生成する
    ことを特徴とする電子楽器。
  4. 利用者が接触可能な板状の接触部を有し、前記接触部における利用者により接触された位置の第一方向の座標値と前記第一方向に交差する第二方向の座標値とを検出可能な検出手段と、
    前記検出手段によって検出された第一方向の座標値と第二方向の座標値とに基づいて前記位置を特定する位置情報を生成する位置情報生成手段と、
    前記位置情報と音高の値を示す音高値とを関連付けて記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されている音高値に基づいて楽音を出力可能な楽音出力手段と、
    前記位置情報生成手段によって生成された位置情報と関連付けられて前記記憶手段に記憶されている音高値を読み出し、前記楽音出力手段を制御して前記読み出した音高値に基づいて楽音を出力させる楽音出力制御手段と、
    前記位置情報生成手段は、
    前記接触部における前記第一方向に区分けされた区間である行区間のうち前記検出手段によって検出された第一方向の座標値が存在する検出行区間と、前記接触部における前記第二方向に区分けされた区間である列区間のうち前記検出手段によって検出された第二方向の座標値が存在する検出列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報を生成し、
    さらに、
    利用者から一つ以上の音高値である受付音高値を受け付け可能な音高値受付手段と、
    前記音高値受付手段によって受け付けられた受付音高値に基づいて前記行区間それぞれに対応して一つの音高値を有する列音高値群を前記列区間それぞれに対応して一つずつ生成し、その生成した列音高値群それぞれにおける音高値とその音高値が対応している前記行区間と前記列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報とを関連付けた更新音高値関連情報を生成する更新音高値関連情報生成手段と、
    前記記憶手段に記憶されている音高値を、その音高値と関連付けられて前記記憶手段に記憶されている位置情報と同一の位置情報を含む前記更新音高値関連情報における音高値に更新する更新手段と、
    前記受付音高値に基づいて和音を判別する判別手段と
    を備え、
    前記更新音高値関連情報生成手段は、
    前記判別手段によって判別された和音を構成する音高値である和音構成音高値に基づいて前記行区間それぞれに対応して一つの音高値を有する列音高値群を前記列区間それぞれに対応して一つずつ生成し、その生成した列音高値群それぞれにおける音高値とその音高値が対応している前記行区間と前記列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報とを関連付けた更新音高値関連情報を生成し、
    さらに、
    前記和音構成音高値における音高値のいずれかの音高値からオクターブが整数倍上の音高値を生成し、その生成した音高値を前記和音構成音高値における音高値のいずれかに隣接するように配列して加入音高値を生成し、前記第一方向に前記行区間それぞれに対応して、前記加入音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列順に選出した一つの音高値を有する列音高値群を生成する
    ことを特徴とする電子楽器。
  5. 請求項4に記載の電子楽器において、
    前記更新音高値関連情報生成手段は、
    前記第一方向に前記行区間それぞれに対応して、前記和音構成音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列順に選出した一つの音高値を有する列音高値群を生成することを特徴とする電子楽器。
  6. 請求項4または請求項5に記載の電子楽器において、
    前記更新音高値関連情報生成手段は、前記和音構成音高値における音高値が配列されている順番を入れ替えて入替音高値を生成し、前記第一方向に前記行区間それぞれに対応して、前記入替音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列順に選出した一つの音高値を有する列音高値群を生成することを特徴とする電子楽器。
  7. 請求項6に記載の電子楽器において、
    前記更新音高値関連情報生成手段は、前記和音構成音高値における根音の音高値が配列されている順番と同一の順番に前記根音の音高値が配列されている入替音高値を生成することを特徴とする電子楽器。
  8. 請求項4〜7のいずれか1項に記載の電子楽器において、
    前記更新音高値関連情報生成手段は、前記和音構成音高値における根音の音高値が配列されている順番と同一の順番に前記根音の音高値が配列されている加入音高値を生成することを特徴とする電子楽器。
  9. 利用者が接触可能な板状の接触部を有し、前記接触部における利用者により接触された位置の第一方向の座標値と前記第一方向に交差する第二方向の座標値とを検出可能な検出手段と、
    前記検出手段によって検出された第一方向の座標値と第二方向の座標値とに基づいて前記位置を特定する位置情報を生成する位置情報生成手段と、
    前記位置情報と音高の値を示す音高値とを関連付けて記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されている音高値に基づいて楽音を出力可能な楽音出力手段と、
    前記位置情報生成手段によって生成された位置情報と関連付けられて前記記憶手段に記憶されている音高値を読み出し、前記楽音出力手段を制御して前記読み出した音高値に基づいて楽音を出力させる楽音出力制御手段と、
    前記位置情報生成手段は、
    前記接触部における前記第一方向に区分けされた区間である行区間のうち前記検出手段によって検出された第一方向の座標値が存在する検出行区間と、前記接触部における前記第二方向に区分けされた区間である列区間のうち前記検出手段によって検出された第二方向の座標値が存在する検出列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報を生成し、
    さらに、
    利用者から一つ以上の音高値である受付音高値を受け付け可能な音高値受付手段と、
    前記音高値受付手段によって受け付けられた受付音高値に基づいて前記行区間それぞれに対応して一つの音高値を有する列音高値群を前記列区間それぞれに対応して一つずつ生成し、その生成した列音高値群それぞれにおける音高値とその音高値が対応している前記行区間と前記列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報とを関連付けた更新音高値関連情報を生成する更新音高値関連情報生成手段と、
    前記記憶手段に記憶されている音高値を、その音高値と関連付けられて前記記憶手段に記憶されている位置情報と同一の位置情報を含む前記更新音高値関連情報における音高値に更新する更新手段と、
    前記更新音高値関連情報生成手段は、
    前記列音高値群それぞれにおける音高値が配列されている順番が、他の列音高値群における音高値が配列されている順番と相違するように前記列音高値群それぞれを生成することを特徴とする電子楽器。
  10. 請求項9に記載の電子楽器において、
    前記受付音高値に基づいて和音を判別する判別手段を備え、
    前記更新音高値関連情報生成手段は、前記判別手段によって判別された和音を構成する音高値である和音構成音高値に基づいて前記行区間それぞれに対応して一つの音高値を有する列音高値群を前記列区間それぞれに対応して一つずつ生成し、その生成した列音高値群それぞれにおける音高値とその音高値が対応している前記行区間と前記列区間とに対応する領域の位置を特定する位置情報とを関連付けた更新音高値関連情報を生成する
    ことを特徴とする電子楽器。
  11. 請求項10に記載の電子楽器において、
    前記更新音高値関連情報生成手段は、前記第一方向に前記行区間それぞれに対応して、前記和音構成音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列順に選出した一つの音高値を有する列音高値群を生成する
    ことを特徴とする電子楽器。
  12. 請求項10または請求項11に記載の電子楽器において、
    前記更新音高値関連情報生成手段は、前記和音構成音高値における音高値が配列されている順番を入れ替えて入替音高値を生成し、前記第一方向に前記行区間それぞれに対応して、前記入替音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列順に選出した一つの音高値を有する列音高値群を生成することを特徴とする電子楽器。
  13. 請求項12に記載の電子楽器において、
    前記更新音高値関連情報生成手段は、前記和音構成音高値における根音の音高値が配列されている順番と同一の順番に前記根音の音高値が配列されている入替音高値を生成することを特徴とする電子楽器。
  14. 請求項13に記載の電子楽器において、
    前記更新音高値関連情報生成手段は、前記和音構成音高値における音高値のいずれかの音高値からオクターブが整数倍上の音高値を生成し、その生成した音高値を前記和音構成音高値における音高値のいずれかに隣接するように配列して加入音高値を生成し、前記第一方向に前記行区間それぞれに対応して、前記加入音高値から一オクターブずつ上がる音高値を順に並べた音高値の配列順に選出した一つの音高値を有する列音高値群を生成することを特徴とする電子楽器。
  15. 請求項14に記載の電子楽器において、
    前記更新音高値関連情報生成手段は、前記和音構成音高値における根音の音高値が配列されている順番と同一の順番に前記根音の音高値が配列されている加入音高値を生成することを特徴とする電子楽器。
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