JPS629781Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は脱穀機における２番処理装置に関す
る。

すなわち、２番スロワーにより跳上げた２番物
をこなすようにして扱室の入口側に良好に還元で
きるようにし、しかも２番スロワーにより起生さ
れる圧風が扱室に流れて粉塵だちが発生するとい
つたことのないようにその圧風を除去する風抜孔
がつまらないようにし常に風抜孔からの吹抜けを
良好なものにして圧風の除去を効果的になさしめ
るものを、簡単な構造にして好適に実施できるよ
う提供するものである。

次に、図面に示す実施例について説明する。

第１図はコンバインに搭載する脱穀機の断面図
を示し、扱室１の側方にそわせて上下にフイード
チエン９と挾杷稈１０を対設し、扱歯１１付きの
扱胴１２を内装した扱室１の下部両側には供給口
１３と排藁口１４を形成し、扱室１の下部に張設
したクリンプ網１５の終端側には下向きの送塵口
１６を形成し、扱室１の下方から、吸引排塵機１
７を連設した後方の選別排塵室１８の下方にかけ
て、選別板１９、グレンシーブ２０、ストローラ
ツク２１等を有する揺動選別体２２を延設し、揺
動選別体２２の下方には圧風唐箕２３、１番コン
ベア２４、２番コンベア２５を順次配設し、該２
番コンベア２５の一端側には２番スロワー３を連
通連設して従来形構造同様に構成する。

前記扱室１の上部側方でフイードチエン９の反
対側には還元室２を並設し、該還元室２の他端側
には少しく大なる跳出室２ａを連通させて形成す
るとともに、供給口１３に接近した扱室１の入口
側における側部には跳出室２ａとの間となる還元
口５を形成し、還元室２の一端側上方には前記２
番スロワー３の上方口４をのぞませるようにして
連通連設し、還元室２の底部を形成する樋６の上
方には接近させてスパイラー７を軸架するととも
に、跳出室２ａの内方にはスパイラー７の端部で
同軸となる跳出し羽根２６を軸架し、スパイラー
７と跳出し羽根２６の軸２７を両端側のメタル２
８，２８に軸架し、軸２７の外端には入力プーリ
ー２９を嵌着して構成する。

また、前記スパイラー７の下方に接近する樋６
の下面部分にはスパイラー７の軸方向に直交する
方向に長くなるスリツト状の風抜孔８を間隔をお
いて両端にかけ多数形成し、その樋６の下方には
前記揺動選別体２２の側部上方に傾斜する流穀板
３０を張設して構成する。

そして、前記の還元室２の一端側に連通連設す
る２番スロワー３の上方口４はこの還元室２の上
部から下方に向けて挿入させて上方口４から吹出
する圧風を下方めがけて吹出させ前記スパイラー
７を通して風抜孔８から下方に吹抜ける構成にし
てある。

しかして、作業時には、２番コンベア２５によ
り搬送されて２番スロワー３により跳上げられる
２番物は圧風とともに上方口４から還元室２の一
端側に送入され、そのままスパイラー７により搬
送されて還元室２から跳上室２ａに搬送され、跳
上室２ａから跳出し羽根２６により還元口５を通
して扱室１内に還元されながら処理されることに
なる。

その場合、２番スロワー３の上方口４より還元
室２の一端側に吹出する圧風は上方口４から下方
に向けて吹出してスパイラー７の側圧を受けて搬
送される２番物の間を通つて風抜孔８より下方に
抜けることになり、そのためにその圧風が扱室１
内に流出することはなくなり、また、その風抜孔
８の上方にはスパイラー７が接近して回転してい
るので、風抜孔８に２番物が詰まろうとしても除
去されることになつて詰まることは防止されるこ
とになる。

このように本考案は、扱室に並設した還元室の
一端側には２番スロワーの上方口を連通連設する
とともに、還元室の他端側を扱室の入口側に還元
口を介して連通連設し、還元室の底部を形成する
樋上には一端側から他端側へ２番物を搬送して還
元口より扱室に還元させるスパイラーを軸架し、
該スパイラーの下側の樋部分にはスリツト状の風
抜孔を多数形設せしめ、かつ還元室の一端側に連
通する前記２番スロワーの上方口を該還元室の上
部から下方に向けて挿入させ、上方口から吹出す
る圧風をスパイラーを通して前記風抜孔から下方
に吹抜ける構成にしたのであるから、２番スロワ
ーにより跳上げた２番物をスパイラーによりこな
すようにして搬送しながら還元口より扱室に良好
に還元することができ、その２番物の跳上げとと
もに還元室の一端側の吹出する圧風は上方口から
下方に向けて吹出されるようになり、その風はス
パイラーの側圧を受けて搬送される２番物の間を
通つて風抜孔から下方に吹抜け還元室内から除去
することができ、そのために従来のように２番ス
ロワーにより起生される圧風が扱室に流れて粉塵
だちを生じたり扱室内の流通バランスを阻害する
といつた欠点が解決され、しかもスパイラーによ
り風抜孔が詰まらないようになつて常に風抜孔か
らの吹抜けを良好なものにして圧風の除去を効果
的になさしめ、簡単な構造にして好適に実施でき
る特長を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は脱穀機
の断面図、第２図はその平断面図、第３図は要部
の断面図、第４図は要部の縦断面図、第５図は第
３図の一部の拡大図、第６図は第４図の一部の拡
大図である。 １……扱室、２……還元室、３……２番スロワ
ー、４……上方口、５……還元口、６……樋、７
……スパイラー、８……風抜孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 扱室１に並設した還元室２の一端側には２番ス
   ロワー３の上方口４を連通連設するとともに、そ
   の還元室２の他端側を扱室１の入口側に還元口５
   を介して連通し、該還元室２の底部を形成する樋
   ６上には一端側から他端側へ２番物を搬送して前
   記還元口５より扱室１に還元させるスパイラー７
   を軸架し、該スパイラー７下側の樋６部分にはス
   リツト状の風抜孔８を多数形設せしめ、かつ還元
   室２の一端側に連通する前記２番スロワー３の上
   方口４を該還元室２の上部から下方に向けて挿入
   させ、上方口４から吹出する圧風をスパイラー７
   を通して前記風抜孔８から下方に吹抜ける構成に
   したことを特徴とする脱穀機における２番処理装
   置。