JPS6287520A - 抗腫瘍性物質spf−100−f1及びその製法 - Google Patents

抗腫瘍性物質spf−100−f1及びその製法

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JPS6287520A
JPS6287520A JP60227720A JP22772085A JPS6287520A JP S6287520 A JPS6287520 A JP S6287520A JP 60227720 A JP60227720 A JP 60227720A JP 22772085 A JP22772085 A JP 22772085A JP S6287520 A JPS6287520 A JP S6287520A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規な抗腫瘍性物質SPF−100−F I
及びその製法に関するものである。
従来、溶連菌の生菌体を弱毒化して製剤化したものは、
すでに制癌剤として使用されている。
また、ストレプトコッカス・ピオゲネスの菌体を破砕復
水または塩類溶液で有効成分を抽出し。
有機溶媒を加えて、抗腫瘍性成分を沈澱として。
回収する方法(特公昭38−1647)、溶連菌を溶菌
酵素、リゾチーム、セルラーゼまたは蛋白質分解酵素に
より、溶菌し、活性画分を水溶性区分として分画する方
法(英国特許第1163865号)などが知られている
このように、ストレプトコッカス属細菌そのものもしく
はその菌体成分に抗腫瘍活性があることは広く知られて
いるのであるが、従来知られたものは、菌体もしくは水
可溶性もしくは不溶性高分子細胞構成物質であるに過ぎ
なかった。菌体もしくは菌体内から有効成分を単離しよ
うとすれば、菌体を溶菌したり、機械的に破砕したりし
て全体を分画しなければならなかった。このような処理
によれば、精製は複雑となり、有効成分の単離はきわめ
て困難であった。実際に分離し、有効成分として測定さ
れた例では分子量200,000の蛋白質(特公昭48
−43841、特開昭51−44617)及び分子量i
so、oooの糖蛋白質(特開昭58−22026)が
知られている程度である。
本発明者らは、先に溶連菌の培養濾液中に抗腫瘍性成分
を溶出させる方法を求めて研究したところ、培養中に、
ペニシリン又は、その関連物質を添加することによって
抗腫瘍性成分が培養液中に溶出することを見出しく特開
昭60−92218号)培養液中から生理活性物質SP
F −1を分離するに至ったのである。(特開昭60−
30689)本発明者らは、よりすぐれた抗腫瘍性有効
成分を溶連菌に求めて鋭意研究した結果、全く新規な抗
腫瘍性物質SPF−100−F Iを培養中から分画し
た。
本発明の抗腫瘍性物質SPF−100−F Iは培養生
菌体外に排出され、培養液中に存在するようになるので
、菌体を濾過して除去し、培養濾液を精製すればよいの
で、単離はかなり容易なものとなる。
本発明の抗腫瘍性物質SPF−100−F Iは培養液
中に排出されるとともに、分子量が9,000〜11 
、000であることによって特徴づけられる。
従来、溶連菌関連の抗腫瘍性物質で、培養液中に蓄積さ
れたものはなく、また分子量も数万以下のものは知られ
ておらず、本発明の抗腫瘍性物質SPF−100−F 
Iは全く新規な物質と認められる。
また、本発明の抗腫瘍性物質SPF−100−Frは、
元素分析、呈色反応等からペプチド性物質と認められる
が、紫外線吸収スペクトルで特異な吸収があり、従来広
く知られた抗腫瘍活性物質などとも明らかに相違する物
質であって、物質として新規なものと認められるもので
ある。
本発明は、ストレプトコッカス属に属する抗腫瘍性物質
SPF−100−F I生産菌を培養し、培養物から抗
腫瘍性物質SPF−100−F lを採取することを特
徴とする抗腫瘍性物質SPF−1oo −F Iの製法
を包含するものである。
本発明においては、ストレプトコッカス属に属する抗腫
瘍性物質SPF−100−F I生産菌が広く使用され
るが、その−例としてストレプトコッカス・ピオゲネス
(Streptococcus pyogenes) 
ATCC21060、ストレプトコッカス・エスピー(
Streptococcus sp、) ATCC21
597、ストレプトコッカス0ピオゲネス(Strep
tococcus pyogenes)ATCC215
46、ストレプトコッカス・ピオゲネス(Strept
ococcus pyogenes) ATCC215
47、ストレプトコッカス・ピオゲネス(Strept
ococcuspyogenes) ATCC2154
8があげられる。
培養液は、肉エキス培地、酷母エキス培地、プレイン・
ハート・インフュージョン培地(BHI培地)等の天然
培地がよく用いられるが、ストレプトコッカス属細菌が
有効に生育する培地であれば炭素源、窒素源等含んだ一
般培地も使用することができる。
培養はpH5,0〜8.0、好ましくは6.1〜7.2
で30〜40℃好ましくは35〜37℃であり嫌気的に
静置培養をおこなうのが一般的であるが、その他攪拌培
養等の変法も採用することができる。
本発明においては、培養中の適当な時期にペニシリン又
はその関連物質を添加することが、抗腫瘍性物質SPF
−100−F lの取得に重要な役割をはだすことにな
る。
ペニシリン又はその関連物質の添加時期は37℃の培養
で対数増殖期にかかって後3〜20時間の間。
特に5〜10時間の間が好ましい。その後1時間乃至2
0時間好ましくは3〜15時間そのまま培養を続けるこ
とによって、培養液中に抗腫瘍性物質SPF−ioo 
−F Iを多f蓄積させることができる。
ペニシリン又はその関連物質としてはすでに知られたペ
ニシリンと類似の作用をもつ関連物質であればいかなる
ものでもよいが、ペニシリンGが普通用いられる。添加
量はペニシリンGで100〜3000単位/ m Q、
好ましくは300〜1500単位/ m Q培養液程度
で十分である。
得られた培養液は、遠心分離によって菌体を除去し、濾
液に硫安を添加し50〜90%飽和度の両分を分取して
得られた沈澱物を緩衝液に溶解する。
抗jII瘍性物質SPF−100−F I含有液は凍結
状態で又は凍結乾燥して保存することができる。この物
質は必要に応じてイオン交換体あるいはゲル濾過剤と接
触せしめてさらに精製することができる。
イオン交換体としてはイオン交換樹脂、イオン交換セル
ロース、イオン交換セファデックス(ファルマシア社製
)、ハイドロキシアパタイト等が用いられ、ゲル濾過剤
としては、トヨパール)(W50F(東洋曹達(株)製
)、セファデックス(ファルマシア社製)等が用いられ
る。本精製過程において、上記担体を用いる回分法、又
は担体をカラムに充てん後流通法により精製される。抗
腫瘍性物質SPF−100−F Iは、上記精製法によ
り得られた標品をG3000SWカラム(東洋曹達(株
)製)を用いた高速液体クロマトグラフィーを行うこと
により得られる。
実施例1で得られた本発明の抗腫瘍性物質SPF−10
0−F Iはペプチド性物質で、凍結乾燥すると淡黄色
の粉末となる。
次に、抗腫瘍性物質SPF−100−F Iの理化学的
性質を示す。
1、元素分析 C45,22−45,46H6,15−
6,22 N    11.23−11.48 0   36.26−34.48 Ash   1.14−2.36 2、 分子量 ゲル濾過法による測定では、分子B9ooo〜1100
0である。
3、分解点 本物質は160℃で褐変し、200℃になると黒色とな
り分解する。
4、比旋光度 〔α〕ら’=−80〜−84 (C=1.00)5、紫
外線吸収スペクトル 本物質の0.1%の水溶液の紫外線吸収スペクトルは第
1図に示される。 320nm、 280nmに吸収を
有しており特徴的である。
6、赤外線吸収スペクトル 第2図に示される。
7、溶剤に対する溶解性 水に可溶であるが、メタノール、エタノール。
n−ブタノール、イソブタノール、n−プロパノ−ル、
n−ヘキサン、クロロホルム、アセトン。
メチルイソブチルケトン、エチルエーテル等の溶剤には
N溶又は不溶である。
8、塩基性、酸性、中性の区別 本物質の0.1%水溶液のpHは6.95である。
9、物質の色 淡黄色粉末状である。
10、呈色反応 ニンヒドリン反応      十 ビュウレット反応      士 モーリッシュ反応      士 オルシン塩酸反応      − アンスロン反応       + システイン硫酸反応     士 モーリッシュ反応、オルシン塩酸反応、アンスロン反応
、システィン硫酸反応の各呈色反応は、0.1%水溶液
を用いて行った。
11、安定化 本物質はL−システイン、ジチオスレイトール(DDT
)、グリセロール、アルブミン、グロブリン、α−およ
びβ サイクロアキス1−リン、 (NH4)、SOい
食塩等の添加によって安定化される。
次に本発明の実施例を示す。
なお実施例における抗腫瘍性物質SPF−100−F 
1の活性11を位の測定は鵜高法(Journal o
fAntibiotics vol 35 (10)、
1312−1318 (1982);、Iournal
 of Antibiotics vol 35 N+
x1013+9−1325OCT 1982)によった
。測定には−rr+分子透過性大腸菌変異株UR〜;3
を使用し、てOR−3に対する抗菌活性を指標としてバ
イオ・アッセイする。
すなわち、バクト・アンチバイオチックメディアム3(
ディフコ社製) 1.75%、寒天1.3%より成る培
地(M、−培地)を120℃、15分加熱殺菌し、20
m Qずつシャーレに分注し、放冷してプレート培地を
調整する。
一方、ペプトン0.5%、肉エキス0.5%、NaCQ
o、3%、寒天0.8%より成る培地を120℃、15
分加熱殺菌する。その後42℃の恒温槽に保ち、培地の
温度が42℃になったらあらかじめ37℃で17時間培
養した0R−3菌を1+nQ中に104個の細胞が存在
する様に培地中に加える。ピペットによって2+nQを
採取し、あらかじめ作製して置いたM3培地表面上に加
え、すばやく均一にひろげ固化させる。抗腫瘍性物質S
PF−100−F Iを含む被験液を適当に希釈して、
その溶液0.05mQをペーパー・ディスク(直径8 
mm) (東洋濾紙)にしみ込ませる。このペーパー・
ディスクを前記作製プレート上に置き、37℃で17時
間培養し、抗腫瘍性物質SPF−100−F Iによっ
てできる阻止用の大きさを測定する。阻止用の直径10
mmを与える抗腫瘍性物質SPF−100−F Iの濃
度を1単位(IU)と定義する。
抗腫瘍活性の測定方法 抗腫瘍活性の測定は、培養細胞L 1210の生育阻止
率(IR%)の測定により行った。
1.1210細胞を10%FBS添加RPMI 164
0培地(5mg/Qカナマイシン含有)に懸濁した。こ
の培養液0.511IQをファルコン2058チューブ
に注加し、細胞数がlXl05cells/1ubeに
なるようにした。
次いでこの培養液に所定量の標品(抗腫瘍性物質SPF
 −100−F I )を目的濃度になるように培養液
に溶解した0、5m111を注加して537℃で5%C
O7存在下に培養した。標品を添加して48時間後にト
リパンブルーによる染色をおこない、次式によりiR(
%)を算出した。
ここで(A)とは対照群の生細胞数を示す。
対照は標品を含まない培養液0.51112を用い同時
に行った。
実施例1 第1表 培地A マルトース        0.25%肉エキス   
     110% ポリペプトン      i、o% 酵母エキス        0.25%リン酸カリウム
      0.1 %硫酸マグネシウム     0
.05%塩化ナトリウム     0.1% pH6,7 ス1−レブトコッカス・ピオゲネス (Streptoc、occus pyogenes)
 ATCC21060をBHI培地100m D、に接
種して37℃8時間静置培養をおこなった種培養液10
0m Qを培地A 1. Qに接種し種培養と同じ条件
で前培養する。
この前培養液を培地A8Qに接種159.10Qのジャ
ーファーメンタ−を用いて、37℃14.5時間300
rpmで嫌気的に培養後、ペニシリンG 1000QL
位/+IIQまで添加し、更に5時間培養を継続する。
得られた培養液を遠心分薄し菌体を除去する。
培養液に硫安を添加しで、50〜90%飽和度の両分を
分取して抗腫瘍性物質SPF−100−F Iを富む沈
殿物を得る。この沈殿物全量を安定止剤含有緩衝液30
0o+ Qに溶解し、1〕E A E−セルローズカラ
ム(5,OX 70cm)に加えて吸着させる。これに
0.3M塩化す1−リウムを含む緩衝液で段階的に溶出
させ、UR−3活性部分を分取する。
更に、この溶出液を濃縮しゲル濾過剤トヨバール[15
0Fカラム12.6 X 100cm)に吸着させ、緩
1街d々で溶:B L IJR−3活性部分を分取し濃
縮する。
この濃縮液をTSK −GEL G 30(10實(東
洋曹達工業(株)0,75 X 60cI11)カラノ
、を用いた高速液体り[17トグラフイーを行った、こ
の溶出曲線は第:3図に示される。
ここでAの両分をSPF−100−1月とし、l)の両
分をSr’F−100−F HとしたaAの両分を凍M
乾燥した。この凍結乾燥商品は抗腫瘍性物質SPF−1
00−F Iであり、 43rsgを得た。 SPF−
400・Flを被験薬とした抗腫瘍性活性は実験例1に
示すようにインビトロ(in vitro)実験でその
効果を確認した。
実施例2 ス1−レブ1−コツカス・ピオゲネスATCC2106
0を第1表に示した培地Aを用いて実施例1と同様に培
養した。この場合、ペニシリンGは300単位/mQ培
養液となるように添加し、更に培養を10時間継続した
。、′″′、の培養濾液を実施例1と同様に精製して抗
腫瘍性成分SPF−100−F目8mgを得た。
実施例3 スト1ノブ1−コツカス・ピオゲネスATCC2106
0を第1表に示した培地Aを用いて実施例1と同様に培
養した。この場合、ペニシリンGは3000単位/mQ
培養液どなるように添加し、更に培養を3時間継続した
。この培養濾液を実施例I−と同様に精製して抗腫瘍性
成分SPF −100−F X 61mgを得た。
実施例4 ス1−レプトコッカス・ピオゲネスATCC21060
を第2表に示す培地Bを用いて実施例1と同様に培養し
た。この場合、ペニシリンGは1000噴位/mΩ培養
液となるように添加し、更に培養を5時間、継続した。
この培養濾液を実施例1と同様に精製して抗腫瘍性成分
SPF −100−F I 32mgを得た。
第2表 培地■3 マルトース        0.1% 肉エキス        0.5% ポリペプトン      1+0% 酵母エキス       0.25% 塩化ナトリウム      0.1% pl+=7.2 実施例5 ス1−レプトコッカス・ピオゲネス^TCC21060
を第3表に示す培地Cを用いて実施例1と同様に35℃
で培養した。この場合、ペニシリンGは1000m位/
1IIQ培養液となるように添加し、更に培養を5時間
継続した。この培養濾液を実施例Jと同様に精製して抗
腫瘍性成分SPF−100〜F 114mgを得た。
第3表 培地C マルトース        0.1 %肉エキス   
     0.5% ボリペブ11ン      Q 、 5%カザミノ酸 
      0,3% 酵母エキス        0.5% 酸性第一燐酸カリウム  0.1’X。
硫酸マグネシウム    0.05% pH=6.5 実施例6 ストレゾl−コツカス・ピオゲネスATCC21060
を第4表に示す培地りを用いて実施例1と同様に培養し
た。この場合、ペニシリンGは1000 、!、1’−
位/l培養液となるように添加し、更に培養を5時間継
続したにの培養濾液を実施例1−と同様に精製して抗腫
瘍性成分SPF −100−F夏49mgを得た。
第4表 培養D マルトース        0.25%カザミノ酸  
      0.3% 酵母エキス        1.0% 酸性第一燐酸カリウム  0.1% 硫酸マグネシウム    0.05% pH=6.9 実施例7 ストレプトコッカス・エスピーATCC21597ヲ第
1表に示した培地Aを用いて実施例1と同様に培養した
。この場合、ペニシリンGは1000単位/社培養液と
なるように添加し、更に培養を5時間継続した。この培
養濾液を実施例1と同様に精製して抗腫瘍性物質SPF
 −100−F I 39+mgを得た。
実施例8 ストレプトコッカス・ピオゲネスATCC21546を
第1表に示した培地Aを用いて実施例1と同様に培養し
た。この場合、ペニシリンGは1000単位/m(l培
養液となるように添加し、更に培養を5時間継続した。
この培養濾液を実施例1と同様に精製して抗腫瘍性成分
SPF −100−F I 51mgを得た。
実施例9 ストレプトコッカス・ピオゲネスATCC21547を
第1表に示した培地Aを用いて実施例1と同様に培養し
た。この場合、ペニシリンGはxooo、;Ii位/m
Q培養液となるように添加し、更に培養を5時間継続し
た。この培養濾液を実施例1と同様に精製して抗腫瘍性
成分SPF −100−F I 38mgを得た。
実施例10 ストレプトコッカス・ピオゲネスATCC21548を
第1表に示した培地Aを用いて実施例1と同様に培養し
た。この場合、ペニシリンGは1000単位/mQ培養
液となるように添加し、更に培養を5時間継続した。こ
の培養濾液を実施例1と同様に精製して抗腫瘍性成分S
PF −100−F I 47mgを得た。
実施例11 ストレプトコッカス・ピオゲネスATCC21060を
第1表に示した培地Aを用いて実施例1と同様に培養し
た。この場合、セファロスポリンCは6000μg/+
aΩ培養液となるように添加し、更に培養を5時間継続
した。この培養濾液を実施例1と同様に精製して抗腫瘍
性成分SPF−100−F I 13mgを得た。
実験例1 実施例1で得られた抗腫瘍性成分SPF−100−F 
1のインビトロにおける抗腫瘍活性試験は1本文中に記
載した抗腫瘍活性の測定方法により行い、その結果を表
−5に示す。
表−59PF −100−F Iの抗腫瘍活性の結果S
PF−100−Fl (mg/mu)    IR%0
.125      100.0 0.05       45.2 0.025       36.6 0.013       24.2
【図面の簡単な説明】
第1図は抗PafJS性物質SPF−100−F I 
(7)紫外線吸収スペクトルを示し、第2図は同じく赤
外線吸収スペクトルを示す。第3図は実施例1における
活性画分のTSK−GEL G 3000 SWカラム
を用いた高速液体クロマトグラフィーにおける溶出曲線
を示図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の理化学的性質を有する抗腫瘍性物質SPF
    −100−FI 1、元素分析 C   45.22−45.46        H    6.15− 6.22        N   11.23−11.48        O   36.26−34.48        Ash  1.14− 2.36 2、分子量 ゲル濾過法による測定では、分子量約9000〜110
    00である。 3、分解点 本物質は160℃で褐変し、200℃になると黒色とな
    り分解する。 4、比旋光度 〔α〕^2^0_D=−80〜−84(C=1.00)
    5、紫外線吸収スペクトル 本物質の0.1%の水溶液の紫外線吸収スペクトルは第
    1図に示される。 320nm、280nmに吸収を有しており特徴的であ
    る。 6、赤外線吸収スペクトル 第2図に示される。 7、溶剤に対する溶解性 水に可溶であるが、メタノール、エタノール、n−ブタ
    ノール、イソブタノール、n−プロパノール、n−ヘキ
    サン、クロロホルム、アセトン、メチルイソブチルケト
    ン、エチルエーテル等の溶剤には難溶又は不溶である。 8、塩基性、酸性、中性の区別 本物質の0.1%水溶液のpHは6.95である。 9、物質の色 淡黄色粉末状である。 10、呈色反応 ニンヒドリン反応 + ビュウレット反応 + モーリッシュ反応 ± オルシン塩酸反応 − アンスロン反応   + システイン硫酸反応 ± 11、安定化 本物質はL−システイン、ジチオスレイトール(DDT
    )、グリセロール、アルブミン、グロブリン、α−およ
    びβ−サイクロデキストリン、(NH_4)_2SO_
    4、食塩等の添加によって安定化される。
  2. (2)ストレプトコッカス属に属する抗腫瘍性物質SP
    F−100−FI生産菌を培養し、培養物から抗腫瘍性
    物質SPF−100−FIを採取することを特徴とする
    抗腫瘍性物質SPF−100−FIの製法。
  3. (3)ストレプトコッカス属に属する抗腫瘍性物質SP
    F−100−FI生産菌を培養するに際し、培養中の適
    当な時期にペニシリン又はその関連物質を添加して培養
    することを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の抗
    腫瘍性物質SPF−100−FIの製法。
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