JPS6286049A

JPS6286049A - アリレ−ンサルフアイド系樹脂組成物

Info

Publication number: JPS6286049A
Application number: JP22639085A
Authority: JP
Inventors: Yoji Umezawa; 梅沢　洋二; Katsuhisa Tanaka; 勝久田中
Original assignee: Mitsubishi Monsanto Chemical Co
Current assignee: Mitsubishi Kasei Polytec Co
Priority date: 1985-10-11
Filing date: 1985-10-11
Publication date: 1987-04-20
Also published as: JPH0571057B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「産業上の利用分野１本発明は、押出成形法、圧縮成形法、射出成形法等によ
って、物性が優れ、そりが少ない各種成形品を製造する
ことができるアリレーンサルファイド果樹１１Ｗ４（１
成物に関する。

「従来の技術１一般に、アリレーンサルファイド系樹脂は、ポリアセタ
ール、ポリアミＶ、ポリカーボネート、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリサルホン、ポリエーテルイミＶ、ボ
リアリレート、ポリエーテルサルホンなどの他のエンジ
ニアリング樹脂に比べて、優れた耐熱性、耐薬品性また
は剛性などの性質を持っているので、特に注目されてい
る。しかし、アリレーンサルファイド系樹脂は、Ｌのよ
うな優れた性質を有する反面、耐衝撃性において劣るた
めに、この点を改良すべく、プラスｙＪ、Ｍ￥や炭素繊
維を配合する方法が知られている。

しかしながら、〃ラス繊ＡＩＩを配合したアリレーンサ
ルファイド系樹脂は、それを成形して得られる成形品の
表面が粗くなり、しｒこがって外観が悪くなるという欠
点がある。

また、炭素繊維を配合したアリレーンサルファイド系樹
脂は、成形収縮率の方向による差が大きいために成形し
て得られる成形品に、いわゆる”そり”が発生するとい
う欠点があった。

更に、この点を改良するために、特開昭５６−１３５５
４９号公報に記載されているように、特定の繊維長さを
有する炭素繊維を配合する方法が提案されているが、こ
の方法によるときも、実用的に十分満足できる程度のも
のではない。更にまた、炭素繊維を使用するときには、
このような欠点があるばかりでなく、炭素繊維が高価で
経済的でないという欠点もある。

「発明が解決しようとする問題点１本発明は、特定の繊維状物性を使用することにより、そ
りが殆どなく、かつ耐衝撃性も、外観もすぐれた成形品
を得ることができるアリレーンサルファイド系樹脂組成
物を提供しようとするものである。

［問題点を解決するための手段１しかして本発明の要旨とするところは、アリレーンサル
ファイド系樹脂およびカルシウム・アルカリ金属・メタ
リン酸塩繊維状物質を含有することを特徴とするアリレ
ーンサルファイド系樹脂組成物に存する。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明においてアリレーンサルファイド系樹脂とは、通
常使用されているアリレーンサルファイド系樹脂を意味
するものであり、例えばポリフェニレンサルファイド、
ポリ（４，４’−ビフェニレンサルファイド）、ポリ（
２，４−）リレンサルファイド）、ｐ−ジクロロベンゼ
ンまたは２．４−ジクロロトルエンと硫化ナトリウムと
の共重合体などがあげられる。

本発明に係る組成物は、−上記アリレーンサルファイド
系樹脂とカルシウム・アルカリ金属・メタリン酸塩繊維
状物質とを含有している。第二成分であるカルシウム・
アルカリ金属・メタリン酸塩繊維状物質としては、カル
シウム・ナトリウム・メタリン酸塩繊維状物質またはカ
ルシウム・リチ°クム・メタリン酸塩繊維状物質がある
６本発明に係る組成物において、上記の繊維状物質は通常
これとアリレーンサルファイド系樹脂との合計量に対し
て、５ないし８０ｆｌ量％の割合で用いられる。すなわ
ち、と記の繊維状物質が５重量％より少ないと効果が余
りなく、８０重量％より多いと得られた組成物を成形加
工することが困難となるので好ましくない。

また、上記の繊維状物質は、直径１へ２５μ鴫、繊維の
長さ５０ｔす４００　Ａ１ｌ１１のものを使用するとき
、特に効果が顕著である。

本発明に係る組成物の第二成分を構成するカルシウム・
アルカリ４ｒ属・メタリン酸塩繊維状物質は、その製法
に特に制約はなく、いずれの方法によって製造されたも
のでもよい６例えば特開昭５６−９６７０９号公報に記
載されている方法に従う場合には、１５〜３０モル％の
Ｎａ２ＯまたはＬ　ｉ　２０．４８〜６０モル％のＰ、
Ｏ，、および２０〜３７モル％のＣａＯを融解させた後
、５００〜７８０℃に保持し、結晶化させる。これを１
００℃以下に冷却してから水と接触させて、可溶性の成
分を溶解させ、不溶物を回収する。得られた生成物を、
磨砕または破砕することにより、繊維化することによっ
ても得られる。

本発明に係る７リレ一ンサルフアイド系樹脂組成物は、
アリレーンサルファイド系樹脂と、カルシウム・アルカ
リ金属・メタリン酸塩繊維状物質とを、例えばヘンシェ
ルミキサーまたはタンブラ−などの混合機を用いて混合
することによって得られ、得られた樹脂組成物は、通常
−紬押出擁、二紬押出磯または加圧ニーグーなどで加熱
、ｉＨ＋練した後ベレット化される。

本発明に係る樹脂組成物には、更に、他の成分例えば、
ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ボリアリールサ
ルホン、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリカーボネート、ボリアリレート、ポ
リスチレン、ポリアミド、ポリフェニレンエーテル、ポ
リアミドイミド、ポリエーテルエーテルケトンまたはポ
リイミドなどの樹脂、黒鉛、グラファイト、炭素Ｍ＆紺
、タルク、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、マイカ、
〃ラスビーズ、ガラスパウダー、ケイ酸塩、ガラス繊維
、硫酸バリウム、カオリン、煉成りレー、ゼオライト、
ベントナイト、炭酸マグネシウム、酸化鉄、酸化亜鉛、
チタン酸カルシウム、ワラストナイトなどの黒磯充填材
を添加することができる。また、適当量の酸化防市剤、
安定剤、離〜Ｊ剤、着色剤または場合によっては発泡剤
などを添加することもできる。

本発明に係る７　１７レ一ンサルフアイド系樹脂組成物
は、通常の押出成形法、圧縮成形法、射出成形法等によ
って成形可能であり、アリレーンサルファイド系樹脂組
成物がもっている優れた耐熱性、耐薬品性、強度等を生
かした電気機器部品、精密機器部品、化学機器部品等の
製造泪に使用することができる。

１゛発明の効果」本発明は、次のように特別に顕著な効果を奏するので、
その産業りの利用価値は極めて大である。

（１）本発明に係るアリレーンサルファイド系Ｏ（脂組
酸物は、成形したときに”そＩ）″の少ない成形品を得
ることができる。

（２）　本発明に係るアリレーンサルファイド系樹脂組
成物より得られる成形品は、耐衝撃性に優れ、しかも外
観も損なわれない。

（３）本発明に係るＯ（脂組酸物で必須とするカルシウ
ム・アルカリ金属・メタリン酸塩繊維状物質は、その硬
度が３．７〜４．３程度と低いので、押出機や、射出成
形機などの加工機をＰＪｆＸすることが少ない。

（４）　本発明に係る樹蒲組成物で必須とするカルシウ
ム・アルカリ金属・メタリン酸塩繊維状物質は、取り扱
われる過程で人間の体内に吸入された場合でも、酸素に
より分解される性質があるので、アスベスト、ガラスｍ
、Ｍ＃などよりも人体に対して安全で、環境衛生上も好
ましいという利点もある。

［実施例１次に本発明を、実施例および比較例によって更に具体的
に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下
の例に制約されるものではない。

実施例１ポリフェニレンサルファイド（米国、フィリップス・ベ
トローリアム社製、商品名、ライドンＰ−４＞５６重動
部および直径１〜５μ「自、繊維長５０″＆４（１０μ
ｍを有するカルシウム・ナトリウム・メタリン酸塩繊維
状物質（米国、モンサント社製、７オス７ヱート　ファ
イバー）４４爪量部を、ヘンンエルミキサーに入れ混合
し、ポリフェニレンサル７フイド用脂と７オス７二−ト
　ファイバーとの清、合物を得た。

この混合物を、シリング一温度３００°Ｃで、４　（１
ｒａｉｎ二軸押出機にて加熱混練しベレットを得た。

」二のベレットを原料とし、射出成形機を用いシリング
一温度３３０　’Ｃ１金型温度１４０″Ｃの条件で厚さ
１　、５　ｒａｉｎｓ　直径１００　Ｉｎａｎの円板を
成形した。

得られた円板について、次のようにして”そり”を測定
した。すなわち直径を測るように直線定規をあて、定規
の下面から円板の中心までの距離を測定して、”そり”
の値とした。また、円板を内服によって観察し、充填材
の浮き出しなどを評価し、表面外観の良否を？ｑ定した
。結果を表１に示す。

比較例１実施例１に記載した例において、カルシウム・ナトリウ
ム・メタリン酸塩の代りに直径１０．５１１１１ｆｉ、
繊４１１２００μｍの炭素＃！＆、ＩＩ＃Ｉ羽化学工業
（株）製）３３重量部を使用し、ポリフェニレンサルフ
ァイド（ライドンＰ−４）６７重量部（体積分率は実施
例１とほぼ同一）と共に、実施例１にす；けると同様に
して混合して混合物とし、同様に押出機で混練してベレ
ットを得た。このベレットについても実施例１における
と同様に円板を成形し、この円板について”そり”およ
び表面外観の評価を行った。結果を表１に併記する。

比較例２比較例１に記載した例においで、炭素繊Ｍ［の代りに直
径１０μｍＭ＆維艮、３１６１１１の〃ラス繊Ａ１１（
旭７アイバーグラス（株）製）４０１Ｔｉｙｍ部を使用
し、他は比較例１におけると同様にして混合物、ベレッ
トを（！１だ。ペレットから、ＩＩ４様に円板を成形し
、円板について”そり”および表面外観の評価を行った
。結果を表１に併記す為。

表　　１実施例２〜６および比較例３〜４実施例１に記載した例においで、カルシウム・ナトリウ
ム・メタリン酸塩繊維状物質の配合割合を変えて、表２
に示すような割合で実施例１と同様のポリフェニレンサ
ル７アイト（ライドンｐ−４）と混合し、得られた混合
物を押出機で混練してベレット化した。ペレットから同
様に円板を成形し、円板について実施例１におけると同
様の評価を行った。その結果を表２に示す。また、これ
に加えて耐Ｗ１撃性を試験するｒこめに、ベレットから
射出成形法によってテストピースを成形し、このテスト
ピースを用いて耐衝撃性のテストを打った。テストはＡ
ＳＴＭＤ−２５６によるアイゾツト衝撃強度（７ノチ付
さ）の測定法に従って行った。

結果を表２に示す。

表　　２表１および表２より次のことが明らかである。

（１）本発明に係る８４ｍ組成物からは、”そり”の少
ない成形品が得られる。

（２）本発明に係る樹脂組成物からは、耐衝撃性に優れ
、外観の良好な成形品が得られる。特に繊維状物質の配
合量が５　’ｕ　８　（１重電％のとき、その効果が顕
著である。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）アリレーンサルファイド系樹脂およびカルシウム
・アルカリ金属・メタリン酸塩繊維状物質を含有するこ
とを特徴とするアリレーンサルファイド系樹脂組成物。
（２）カルシウム・アルカリ金属・メタリン酸塩繊維状
物質を、これとアリレーンサルファイド系樹脂との合計
量に対して５ないし８０重量％の割合で含有することを
特徴とする、特許請求の範囲（１）に記載のアリレーン
サルファイド系樹脂組成物。
（３）カルシウム・アルカリ金属・メタリン酸塩繊維状
物質は、直径が１〜５μｍで、繊維長が５０〜４００μ
ｍであることを特徴とする、特許請求の範囲（１）に記
載のアリレーンサルファイド系樹脂組成物。