JPS624933Y2

JPS624933Y2 -

Info

Publication number: JPS624933Y2
Application number: JP1980114488U
Authority: JP
Priority date: 1980-08-14
Filing date: 1980-08-14
Publication date: 1987-02-04
Also published as: JPS5738392U; DE3132128C2; FR2488764A1; US4390979A; GB2085634A; GB2085634B; DE3132128A1; FR2488764B1

Description

【考案の詳細な説明】本考案は円盤状情報記録媒体をターンテーブル
上にクランプする装置に係り、特に、クランプ爪
によるクランプ動作及びクランプ解除動作をばね
等の特別の部材を必要とすることなく行ないうる
構成の円盤状記録媒体クランプ装置を提供するこ
とを目的とする。

本出願人は、先に、ビデオデイスク及びPCM
オーデイオデイスク等のデイスクをターンテーブ
ル上で再生する装置において、デイスクをターン
テーブル上にクランプする装置を特願昭55−
41623号で提案した。このデイスククランプ装置
は、上下動してデイスクを支持するデイスク支持
昇降機構にクランプ爪を設け、クランプ爪に関連
してこれをクランプ解除位置に回動させるばね、
逆にクランプ位置に回動させる永久磁石片を設け
た構造としてある。このため、ばね等の特別の部
材を必要とし、構造が複雑となり、組立が面倒と
なり、それだけ高価となるという問題点を有して
いる。

本考案はクランプ爪の形状を工夫して、上記問
題点を解決したものであり、以下図面と共にその
一実施例について説明する。

まず、本考案になるクランプ装置が適用される
デイスク再生装置について、第１図を参照して概
略的に説明する。

デイスク収納ケース１は、デイスク２を収納す
るケース本体３とこのケース本体３の前面開口３
ａを塞ぐ蓋４とよりなる。

デイスク再生装置１０は、ケース本体３の開口
部を拡開させる機構１１、デイスク２の外周グル
ープガードをクランプする機構１２、及び蓋４を
掛止めする機構１３等を有する。

デイスクを再生するに際して、デイスク２が再
生装置１０内のターンテーブル１４上に装着され
る。デイスク装着は、操作者がケース１をその蓋
側より再生装置１０内にその奥部まで挿入し、こ
の後これを引き出すことにより行なわれる。即
ち、ケース１は、ケース本体３の開口側を機構１
１により拡開された状態で、左右端をスライダ１
５ａ，１５ｂに支持されてガイドレール１６ａ，
１６ｂに沿つて矢印X₁方向に挿入される。ケー
ス１が再生装置１０の奥部まで挿入されると、蓋
４が蓋掛止め機構１３に掛け止めされ、デイスク
２の外周グルーブガードがクランプ機構１２によ
りクランプされ、ケース本体３だけが矢印X₂方
向に引き出される。ケース本体３が装置外に引き
出された段階で、デイスク２は外周グルーブガー
ドをクランプ機構１２にクランプされ、且つ中心
孔２ａを上昇位置にある昇降支持機構１７により
支持されてターンテーブル１４の上側の位置に支
持される。この後、プレイ操作により、クランプ
機構１２がクランプを解除し、昇降支持機構１７
が下降し、デイスク２はターンテーブル１４上に
載置され且つ中央孔部分を後述するようにクラン
プされて装着される。デイスク２はモータ１９
（第２図、第３図）によりターンテーブル１４と
一体的に矢印Ａ方向に回転し、矢印Y₁方向に移
動する信号ピツクアツプ機構１８により再生され
る。

停止操作をすると、デイスク２は回転を停止
し、上記の場合とは逆に信号ピツクアツプ機構１
８が矢印Y₂方向に元の待機位置まで復帰し、更
には昇降支持機構１７が上昇しクランプ機構１２
が動作し、デイスク２はターンテーブル１４の上
側の位置に支持される。この状態で、空のケース
本体３を装置内に挿入しその後引き出すことによ
り、デイスク２はケース本体３内に収納され、蓋
４がケース本体３に結合される。これにより、デ
イスク２はケース内に回収されて再生装置１０よ
り離脱される。

次に、デイスクをターンテーブル上にクランプ
する機構及びこの機構が組込まれる昇降支持機構
について、第２図、第３図、第４図を併せ参照し
て説明する。

第２図は昇降支持機構１７が上昇していてデイ
スク２をターンテーブル１４より離れた位置に支
持している状態、第３図は昇降支持機構１７が下
降してデイスク２がターンテーブル１４上にクラ
ンプされた状態を示す。第４図はクランプ爪の形
状及び動作を拡大して示す図である。

ターンテーブル１４は、モータ１９（シヤーシ
に固定してある）の回転軸２０に固定してあるフ
ランジ２１に嵌合してネジ止めしてある。ハブ２
２は外周面をテーパ面とされた形状を有し、ピン
２３によりフランジ２１と連結されてこれと一体
的に回転する。またハブ２２は回転軸２１に摺動
可能に嵌合しており、コイルばね２４により上方
向へ付勢されている。

昇降支持機構１７は、上部の支持リング２５
と、下部のリング２６と、ターンテーブル１４を
貫通して両方のリングを連結する複数の脚２７と
より構成してあり、昇降部材２８の昇降動作に応
じて昇降動作する。支持リング２５には、デイス
ク２の中心孔２ａを案内する突片２５ａが円周方
向上三等分した角度位置に２個ずつ形成してあ
る。

デイスク中心クランプ機構３０は、上記支持リ
ング２５の各突片２５ａの位置に設けたクランプ
爪３１よりなる。

クランプ爪３１は、第４図に拡大して示すよう
に、大略、鉤形状のクランプ部３１−_１、斜右下
方向に突出形成された三角形状部３１−_２、係止
片３１−_３とよりなる形状とされ、点３２の位置
が重心の位置である。クランプ爪３１はピン３１
−_４を脚２７の上側折曲部２７ａに形成してある
Ｕ字状切欠２７ｂ内で軸承されて回転可能に支持
されている。こゝで、ピン３１−_４は重心３２よ
り右方向に偏倚した位置にあり、クランプ爪３１
は偏重心支持構造としてあり、それ自体の作用に
よりピン３１−_４に関して反時計方向の回動モー
メントが作用している。

従つて、昇降支持機構１７が上昇位置にあると
き、クランプ爪３１は、第１図、第２図、第４図
に示すように、自重により反時計方向に回動し、
係止片３１−_３が折曲部２７ａに係止された状態
にあり、クランプ部３１−_１がモータ回転軸方向
に移動して隣接する突片２５ａの間に引き込まれ
た状態にある。

これにより、昇降支持機構１７が上昇するとき
（例えばデイスク装着に際してデイスクを再生装
置内に残してケース本体だけを引き抜くときに起
こる）、クランプ爪３１のクランプ部３１−_１は
突片２５ａの間に引き込まれ、クランプ爪３１に
より何ら悪影響を受けることなく、突片２５ａが
傾斜面２５ａ−_１の案内作用によりデイスク中心
孔２ａ内に円滑に嵌入する。これにより、デイス
ク２は中心孔２ａの周囲部を支持リング２５によ
り支持されて、上昇位置に保持される。この状態
を第２図に示す。

ケース本体が引き抜かれた後、プレイ操作をす
ると、昇降部材２８が下降し、昇降支持機構１７
が下降する。デイスク２は昇降支持機構１７に支
持されつゝ下降し、外周グルーブガード２ｂを最
外周円環突部１４ａ、内周グルーブガード２ｃを
中央円環突部１４ｂに夫々支持されてターンテー
ブル１４上に載置される。

また、昇降支持機構１７の下降によりデイスク
中心クランプ機構３０が動作する。昇降支持機構
１７の下降により、突片２５ａ及びクランプ爪３
１はハブ２２の切欠き部２２ａ内に没入して下降
し、クランプ解除方向に回動しているクランプ爪
３１の三角形状突出部３１−_２がフランジ２１の
上面に当接する。この後の下降により、クランプ
爪３１は第３図及び第４図中時計方向（クランプ
動作方向）に回動し、クランプ部３１−_１が突片
２５ａより外周方向に移動してデイスク２の中心
孔周辺部の上面側に突き出し、デイスクを掛止め
する。

昇降支持機構１７は、第３図及び第４図（一点
鎖線）に示す最終位置まで下降する。即ち、昇降
部材２８がリング２６より離れた下側の位置にあ
り、折曲部２７ａはフランジ２１より浮いた位置
にある。これにより昇降支持機構１７の全体の重
量がクランプ爪３１にクランプ動作方向の相当大
なる回動力として作用した状態となり、デイスク
２は中央孔２ａの周縁近傍を下方に押付けられて
強力にクランプされる。デイスク中心クランプは
円周方向上三等分された各位置で行なわれる。

また、このときデイスク２はその中心孔２ａ内
に上方に附勢してあるハブ２２の外周テーパ面部
が嵌入して中心位置を正確に定められる。

こゝで、デイスク２が周囲部が反り上つた状態
（Ｖ字状）に反つている場合には、デイスクの内
周グルーブガード２ｃはそのまゝでターンテーブ
ルの中央円環突部１４ｂに密着するため空気の吸
入がなくなり、高速回転時にデイスクとターンテ
ーブルとの間の空間に負圧が生じ、この負圧の作
用でデイスク外周部がターンテーブル上に吸着さ
れるものであるが、デイスクが中央部が反り上つ
た状態（逆Ｖ字状）で反つている場合には、デイ
スクを単にターンテーブル上に載置しただけで
は、内周グルーブガード２ｃはターンテーブルの
中央円環突部１４ｂより浮いた状態となり、この
部分に隙間ができ空気の通路が形成されているた
め、高速回転時に負圧が生じにくゝ、負圧の作用
によるデイスクの矯正は出来ない。しかし、上記
のようにデイスク中心孔２ａの近傍に強力なクラ
ンプ力を作用させることにより、逆Ｖ字状に反つ
たデイスクの場合にもデイスクの反りが矯正され
デイスク２の内周グルーブガード２ｃがターンテ
ーブル１４の中央円環突部１４ｂに密着され、高
速回転時に負圧を効果的に生ぜしめることが出
来、以後は上記のクランプ爪３１によるクランプ
力と負圧の作用により、デイスク２はターンテー
ブル１４上に吸着された状態で回転する。

再生を終了させる操作をすると、昇降部材２８
が上昇し、昇降支持機構１７がデイスク２と共に
押し上げられる。昇降支持機構１７が押し上げら
れるとき、クランプ爪３１は三角形状突出部３１
−_２がフランジ２１より離れてそれ自体の回転モ
ーメントにより第２図乃至第４図中反時計方向
（クランプ解除方向）に元の位置まで回動してク
ランプ解除状態となる。（第２図、第４図）。

なお、各クランプ爪３１は金属製であり、クラ
ンプ状態において、デイスクの静電気は各クラン
プ爪３１、フランジ２１等を介してアースに逃が
される。

上述の如く、本考案になる円盤状情報記録媒体
クランプ装置は、クランプ爪をクランプ解除方向
に回動する偏重心支持構造とし、クランプ爪が支
持機構の下降時に係止部材に係止されてこれを支
持機構の重量の作用でクランプする方向に動作さ
せる構成としてあるため、クランプ爪をクランプ
解除する方向に回動させるためのばね部材、及び
クランプ爪にクランプ動作方向回動力を付与する
ための磁石部材等を特別に必要とすることなく構
成出来、従つて部品点数を少なくして小型に且つ
簡単に構成出来、コスト低減を図り得るという特
長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案になるクランプ機構が適用され
るデイスク再生装置の概略構成を示す斜視図、第
２図及び第３図は夫々本考案になるクランプ装置
の一実施例の非クランプ時及びクランプ時での状
態を示す断面図、第４図はクランプ装置のクラン
プ爪の動作を拡大して示す図である。１……デイスク収納ケース、２……デイスク、
３……ケース本体、１０……デイスク再生装置、
１４……ターンテーブル、１７……昇降支持機
構、１８……信号ピツクアツプ機構、１９……モ
ータ、２１……フランジ、２２……ハブ、２４…
…コイルばね、２５……支持リング、２５ａ……
突片、２７……脚部、２７ｂ……Ｕ字状切欠、２
８……昇降部材、３０……デイスク中心クランプ
機構、３１……クランプ爪、３１−_１……クラン
プ部、３１−_２……三角形状突出部、３１−_３…
…係止片、３１−_４……ピン、３２……重心。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

円盤状情報記録媒体の中心孔近傍に作用してこ
れをターンテーブル上にクランプするクランプ爪
を該円盤状情報記録媒体を支持してこれを該ター
ンテーブル上に下降させ又は該ターンテーブルよ
り上昇させる支持機構に回動可能に設けてなる円
盤状記録媒体クランプ装置において、該クランプ
爪をクランプ解除方向に回動する偏重心支持構造
とし、該支持機構の下降時に係止部材に係止され
てクランプ動作方向に回動し、該支持機構の重量
の作用でクランプする構成としてなる円盤状記録
媒体クランプ装置。