JPS6244186A - 抗生物質6270物質の製法及びその生産菌 - Google Patents

抗生物質6270物質の製法及びその生産菌

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JPS6244186A
JPS6244186A JP60183847A JP18384785A JPS6244186A JP S6244186 A JPS6244186 A JP S6244186A JP 60183847 A JP60183847 A JP 60183847A JP 18384785 A JP18384785 A JP 18384785A JP S6244186 A JPS6244186 A JP S6244186A
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JP
Japan
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substance
antibiotic
methanol
absorption spectrum
streptomyces
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Application number
JP60183847A
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English (en)
Inventor
Hideo Sugawara
菅原 日出男
Taku Mizuno
卓 水野
Yukio Miyazaki
宮崎 幸雄
Akio Kiyono
清野 昭雄
Hiroshi Komuro
小室 博司
Ryusuke Taguchi
田口 龍佑
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Kaken Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kaken Pharmaceutical Co Ltd
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は抗生物質6270物質の製法及びその生産菌に
関するものである。
本発明者らは、新規な抗生物質の探索を目的として多数
の微生物を土壌より分離し、その産生ずる抗生物質を探
索した。
その結果青森県野辺地にて採取した土壌より分離したス
トレプトマイセス属に属する微生物を適宜の培地で培養
すると、グラム陽性細菌に強い抗菌力を示す抗生物質が
培地中に蓄積されることを見出した。そこでこの抗生物
質を単離し、その理化学的性質及び生物学的性質を検討
したところ、さきに日下部らがノカルディオプシス属菌
を用いて採取した抗生物質6270物質と同一であるこ
とを認めた(特願昭59−72912号参照)。
本発明はこの知見に基づくもので抗生物質6270物貿
を生産する能力を有するストレプトマイセス屈菌を培養
し、その培養物から抗生物質6270物質を採取するこ
とを特徴とする抗生物質6270物質の製法である。
抗生物質6270物質の製造に用いられる微生物として
は、抗生物質6270物質の産生能を有する限りすべて
のストレプトマイセス属に属する微生物を用いることが
できるが1例えば本発明者らが新たに分離したストレプ
トマイセス ミサキエンシス ナカムラ T−848号
株 (SIZrept、omyces  m1sakien
si、s  Nakamura  丁−848)(受託
番号:微工研菌寄第8367号)が好まししA 。
本発明に用いられるストレプトマイセス ミサキエンシ
ス ナカムラ T−848号株は1分岐する真正の菌糸
を有し空中にのびる気菌糸は分断して長い胞子の連鎖と
なり、10個からそれ以上の胞子を形成する。
全細胞の加水分解物からはL L−ジアミ、ノピメリン
酸が検出されるが、メソジアミノピメリン酸は検出され
ない。
また糖成分としてガラクトースとグルコースが検出され
るが、アラビノースとマジュロースは検出されない。
これらの点で、本菌株は明らかに放線菌日中のストレプ
トマイセス科ストレプトマイセス属に属する一菌株とし
て認められる。
ストレプトマイセス ミサキエンシス ナカムラT−8
48号株は下記の菌学的性質を有する。
(I)形態学的性質 基土菌糸はよく発達し分岐し、菌糸のl】はほぼ0.6
〜0.8μmである。十分に発達すると培地表面はもり
−にかり、しばしばヒダ状になる。
数種の培地例えばグルコース・アスパラギン寒天培地、
スターチ寒天培地、千〇シン寒天培地、イースト・スタ
ーチ寒天培地、酵母エキス・麦芽エキス寒天培地などで
、非常に良好に気菌糸を着生する。気菌糸は良好に発育
し分岐し直線状である。胞子の表面は平滑で形状は球状
である。大きさはほぼ0.8X1μmである。胞子のう
、菌核。
束菌糸などは観察されない。
(TI)培養上の諸性質 実験の方法はイー・ビー・シャーリングらの報告(イン
ターナショナル・ジャーナル・オブ・システマチック・
バグテリオロジー16巻、313〜340頁、1966
年)に準じ、その他付加的に公知の培地及び実験方法を
併用した。色調の決定にはキセノンランプを光源とする
標章光源下で標準色票としてカラー・ハーモニー・マニ
ュアル第4版を用い、一致する色票があれば初めに一船
名を示し、次いで括弧内に色票コードを併記した。
繰返し同色が現われた場合は色票コードのみを示した。
以下特記しないかぎり、28℃、3週日の生育の状態で
あり、寒天平板培養である。aaにはその生育状況、b
欄には気菌糸の状態、ctlaには可溶性色素を記載し
た。
(1)シュークロース・硝酸塩寒天培地(ディフコ・ツ
アペック ソリューション アガー)a:はじめは遅い
が次第に良好。パール・シェル・ティンにアグレー、3
ha) b:僅かに着生。パール・シェル・ティンC:認められ
ない。
(2)グルコース・アスパラギン寒天培地a:良好、隆
起する。初めナチュラルにツーグレー3dc)からチェ
スナツト・ブラウン・スペース;ブラウン(4ni)。
b=良好に着生。シルバーグレーにアーグレー3fe) C:認められない。
(3)グリセロール・アスパラギン寒天培地(ISP−
5ディフコ) a:不良、初めサンドにアーグレー3cb)からナチュ
ラルになる。
b二着生不良。
C:認められない。
(4)スターチ寒天培地(TSP−4デイフコ、無機塩
スターチ・アガー) a:旺盛に生育し、粉状、しわがあり、初めダーク・ブ
ラウン・アポガニ−;ダーク・ブラウン(6pn)、チ
ョコレート・ブラウン;ダークブラウン(5p n)チ
ョコレート・ダーク・ブラウン(4nQ)になる。
b=良好に着生。プシーウィロー・グレーにアーグレー
5dc)。
C:赤に近い茶色。
(5)チロシン寒天培地(ISP−7ディフコ、チロシ
ンアガー) a:旺盛に生育し、粉状で拡散。ブラック・プラムにア
ーグレー10po)になる。
b=旺盛に生育。アシニスにアーグレー5fe)C:う
す茶。
(6)栄養寒天培地 a:不良ないし普通。ビスケット・エクル・オーミール
・サンド(2e c)から(エクストラ・パステル・シ
リーズ、2dc)になる。
b:良好着生。シェル・ピンクにアグレー5ha)。
C:作らない (7)イースト・マルト寒天培地(ISP−2゜ディフ
コ、イースト・マルト・エキストラクト・アガー) a:旺盛。初めにチョコレート・ブラウン;ダーク・ブ
ラウン(4pn)からクローブ・ブラウン;ディープ・
ブラウン(3p Q)となる。
b:旺盛に生育。パール・グレー・スモークにツーグレ
ー13dc)。
C:茶色。
(8)オートミール寒天培地(ISP−3デイ。
フコ) a:不良。バーガンディ・コードパン;ディープ・マロ
ン(71/2pfl)からヴイスク・ライト・ベージュ
(3ec)。
b=普通から良好に着生。プシーウィロー・グレーにな
る。
C:赤に近いピンク色。
(9)イース1へ・スターチ寒天培地 a:旺盛で拡散。ブラック・プラムにアーグレー10p
o)から黒色。
b:旺盛に着生。プシーウィロー・グレー。
C:認められない。
(10)ヌートリエント寒天培地(ディフコ、ヌートリ
エント・アガー) a:不良から良好になり、拡散。ダーク・カバード・グ
レーにアーグレー2ih)。
b:非常に良好。綿状。オーキト・ミストにアーグレー
10cb)。
C:認められない。
(III)生理生化学的性質 (1)生育温度範囲(イースト・スターチ寒天培地、滅
菌前pH7,2、温度勾配装置使用、2週目の生育) 適温:19.O℃〜34.2℃生育 可能温度:10.5〜38.0℃(2)ゼラチンの液化
(グルコース・ペプトン・ゼラチン培地穿刺培養):陽
性 (3)脱脂乳の凝固・ペプトン化(ディフコ、スキムミ
ルク28℃ないし37℃) 28℃:ペプトン化は陽性、凝固は陰性37℃:ペプト
ン化は陽性、凝固は陰性(4)メラニンの生成 チロシン寒天培地:疑陽性 メラニン生成培地:陰性 トリプトン・イースト液体培地:陰性 ペプトン・イースト鉄寒天培地:陰性 (5)アデニン、キサンチン、ヒポキサンチン、チロシ
ンの溶解 チロシン:陽性 キサンチン、ヒボキサンチン、アデニン:陰性 (6)耐塩性(イースト・スターチ寒天培地中食塩) ニア%迄生育するが、10%では生育しない。
(IV)炭素源の利用能(ディフコ、カーボン・ユティ
リゼイション寒天培地、28℃、2週目)陽性=D−グ
ルコース、L−アラビノース、フラクトース、シューク
ロース、 疑陽性:D−キシロース、ラフィノース。
ラムノース。
陰性:サリシン、イノシトール、マンニトール以上の諸
性質によって公知の文献から類似種を検索するとストレ
プトマイセス ミサキエンシスナカムラ (Strep
tomyces m1sakiensis Nakam
ura)、ストレプトマイセスラムローサス エトリン
ゲル、ゴイマン、ヒュッター、ケラー−シーエルライン
、ゲランドルファー、ナイプ、プレログ アンド ツエ
ーナ−(Sjreptomyces ran+uloS
us Et、t、1inger、  GHumann、
  HGtter、  Kaller−5chierl
ein。
にragolfer、 Ne1pp、 Prelog 
and Z’5hner )が見い出される。しかし、
ストレプトマイセスラムローサスはシュークロース、ラ
ムロース、キシロースを資化せず、マンニトールを資化
し、メラニンを産生ずる点、耐塩菌で13%まで生育す
る点が異なる。
ストレプトマイセス ミサキエンシスはメラニン生成培
地、トリプトン・イースト液体培地でのメラニン産生が
陽性又は疑陽性になること以外一致した。
従って本菌株はストレプトマイセス ミサキエンシスの
1菌株として同定しストレプトマイセスミサキエンシス
 ナカムラ T−848と命名した。
本発明の製法としては一般に通気撹拌培養することが好
適である。生産培地としては、ストレプトマイセス属菌
の培養に用いられる通常の原料が使用され、すなわち各
種の炭素源、窒素源及び有機又は無機塩類並びに場合に
より消泡剤などを適宜に組合せて用いることができる。
一般には炭素源としてはグルコース、澱粉、グリセリン
、デキストリン、シュクロース、動植物油等、窒素源と
しては大豆粉、コーンスチープリカー、ペプトン。
肉エキス、酵母エキス、小麦はい芽、アンモニア等を使
用することができる。その他必要に応じ、炭酸カルシウ
ム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、リン酸塩等の無機
塩を添加し、また菌の発育を助けて抗生物質6270物
質の生産を促進する作用を有する有機又は無機塩を適宜
に添加することもできる6 培養温度は一般に25〜35℃の範囲であるが30℃付
近が好ましい。培養時間は種々の条件により異なるが通
常は92〜164時間にて抗生物質6270物質の産生
蓄積量は最大となる。
培養物から抗生物質6270物質を単離、精製するため
には、本物質の理化学的性質を利用し、公知の手段5例
えば不純物との溶解度の差を利用する手段、イオン交換
樹脂又は各種吸着剤に対する吸着力の差を利用する手段
、水と混和しない有8!溶媒による抽出手段、あるいは
沈殿、不純物の除去、透析、乾燥、再結晶などの手段を
適宜選択し組合わせて行うことができる6 培養物中に生産された抗生物質6270物質は。
例えば次のようにして採取することが好ましい。
培養液に濾過助剤5例えば珪藻土、ラジオライト700
等を加えて培養液を濾過し、濾液及び菌体を夫々適当な
溶媒、例えば酢酸エチル、アセトン等で抽出する。次い
で、菌体抽出液と濾液抽出液を合わせ、この抽出液から
溶媒を留去すると抗生物質6270物質の粗抽出物が得
られる。
この粗抽出物より抗生物質6270物質を単離するため
には、例えばアルミナ及びシリカゲルのカラムグロマト
グラフィー、セファデックスLH−20のカラムクロマ
トグラフィー精製し、活性区分を集め、濃縮、乾燥する
ことにより抗生物質6270物質は高純度の粉末として
得られる。
次にこの粉末を酢酸エチルにとかし、希塩酸溶液で処理
し、溶媒層を濃縮すると抗生物質6270物質が遊離酸
として結晶する。
ナトリウム塩として得るためには前記希塩酸溶液で処理
した溶媒層を次に希炭酸ナトリウム溶液で処理し、溶媒
層を濃縮すると抗生物質6270物質がナトリウム塩と
して得られる。ここに得た遊離酸型及びナトリウム塩型
の抗生物質6270物質は適当な溶媒例えばn−ヘキサ
ン−酢酸エチル等で再結晶することにより純粋な結晶と
して得ることか出来る。こうして得られた遊離酸型の抗
生物質6270物貿の性状は次のとおりである。
(1)無色針状結晶、酸性物質 (2)融点 115〜118℃ (3)元素分析値(実測値 %) C62,72%、  8 9.49%。
0 27.78% (4)比旋光度 〔α]”=−11,5° (c1.0
,メタノール) (5)紫外線吸収スペクトル:メタノール溶液中で測定
すると、210nm以上に吸収極大を示さない。
(6)赤外線吸収スペクトル(臭化カリウム錠で測定)
における特性吸収(cm−’):3470.2980,
2945,2890,1735.1460,1380,
1315,1165゜1102.1075,987,9
80 吸収スペクトルを第1図に示す。
(7)溶解性: メタノール、エタノール、酢酸エチル、クロロホルム、
エーテル、アセトン、ベンゼン等に可溶。
水に不溶。
(8)呈色反応: バニリン−硫酸反応、ドラーゲンドルフ反応陽性。
ニンヒドリン反応に陰性。■2気体で着色。
(9)薄層クロマトグラフィー(メルク社製キーセルゲ
ルGF254使用): (10) 1H−NMRスペクトル: TMSを内部標
準として、重クロロホルム中100MHzで測定した結
果を第2図に示す。δppm3.39(3H)、3.4
9  (6H)に3個のメトキシル基の存在を示す。
(11)” C−NMRスペクトル:TMSを内部標準
として、重クロロホルム中25 M Hzで測定した結
果を第3図に示す。
(12)抗菌スペクトルを第1表に示す。
第1表 表中の記号aは栄養寒天培地、bはグ リセリン栄養寒天培地、Cはばれいしょ一ショ糖寒天培
地を示す。
以上の理化学的及び生物学的性質から、本物質はポリエ
ーテル群と総称される抗生物質に属する。
本物質は’ )l−NMRスペクトルから分子中に3個
のメトキシル基を有することが推定されるが、ポリエー
テル群抗生物質のうち分子中に3個のメトキシル基を有
する既知の抗生物質としてはc20−12(特開昭58
−53919号)、A−204B(ハンドブック オブ
 マイクロバイオロジイ 410.Vol、3.   
CRCPress) 、T−42082(特開昭51−
79730号)、T−40517(特開昭50−105
81号)、38295 (特開昭51−125793号
)、No、6016 (特開昭54−84576号)、
X−14868c(特開昭56−120696号)、C
P−47433(特開昭57−154108号)、47
434 (特開昭57−154187号)、LL−C2
3024β(特開昭58−78598号)があげられる
しかし6270物質は融点、比旋光度、元素分析値又は
赤外線吸収スペクトルなどの性質が前記既知物質と異な
る抗生物質である。
抗生物質6270物質は特にダラム陽性菌に対して強力
な抗菌作用を有することから、抗菌剤として有用である
。更に、低濃度にて抗コクシジウム作用、殺ダニ作用及
び抗ウィルス作用を有し、そのほか牛、豚等の家畜の下
痢及び治療剤並びに飼料効率改善剤及び発育促進剤とし
て有用である。
実施例1 グルコース2%、スターチ1%、肉エキス0゜5%、酵
母エキスO95%、N−Z−アミン0゜5%及び炭酸カ
ルシウム0.1%を含有する培地(殺菌前pH7,0)
を用いた。
上記の種培地を500mQ、容フラスコに各々70mQ
を分取し、各フラスコにストレプトミセスミサキエンシ
ス ナカムラ T−848株(受託番号:微工研菌寄第
8367号)を接種し、28℃、48時間の振どう培養
を行った。
次いでこの培養液IQをグルコース2%、シュークロー
ス5%、大豆粉1%、小麦胚芽3.5%、肉エキス0.
5%、ビール酵母0.5%、硫酸アンモニウム0.2%
、硫酸マグネシウム0.2%、炭酸カルシウム0.5%
、塩化アンモニウム0゜2%及び消泡剤CA−123(
日本油脂■製)0゜2%からなる組成の培地100Ωに
接種し、30℃で96時間、200Q容タンク中で通気
撹拌培養する。通気量は10012/分、ベラ回転数は
200rpmとする。
培養終了後、培養液に濾過助剤(商品名:セライト)を
加えて濾過し、濾液と菌体とに分離する。
菌体部分を90%アセトン水100Qを加え1時間撹拌
後、濾過し次いでアセトンを減圧留去し、水溶液10Q
を得る。
この水溶液は前記培養濾液と合し、酢酸エチル50Qで
2度抽出し、酢酸エチル層を減圧濃縮し、5Qの酢酸エ
チル濃縮液を得る。
次に酢酸エチル濃縮液を予め酢酸エチルで調製したアル
ミナカラム(5,5cm径X10cm)にかけ、メタノ
ールで展開すると活性部分が溶出される。活性部分を集
め減圧濃縮してメタノールを留去し乾燥すると、約Lo
gの粗粉末が得られる。 さらに、この粗粉末logを
少量の酢酸エチルに溶解し、シリカゲル800 m Q
を充填したカラムにかけ、酢酸エチル−ベンゼン(1:
1)を用いて展開し、活性部分を集めて減圧濃縮、乾燥
することにより、抗生物質6270物質の粗粉末1.2
gが得られる。
次いで、粗粉末1.2gを少量のアセトンに溶解し、ア
セトンで充填したセファデックスL H−20(ファル
マシア社製)のカラムに吸着させ、アセトンで展開溶出
を行ない、得られた活性フラクションを濃縮すると抗生
物質6270物質の粗結晶ttomgが得られる。
得られた抗生物質6270物質の粉末110mgを酢酸
エチルに溶解し、少欲の希塩酸と共に振とうしたのち、
酢酸エチル層を減圧下に濃縮すると、抗生物質6270
物質の遊離酸が56 m g得られる。
こうして得られた抗生物質6270物質遊離酸は前記の
理化学的性質及び生物学的性質を示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は臭化カリウム錠で測定した抗生物質6270物
質の赤外線吸収スペクトル、第2図はTMSを内部標準
とし、重クロロホルム中で測定した抗生物質6270物
質の18−NMRスペクトル、第3図はTMSを内部標
準とし、重クロロホルム中で測定した抗生物質6270
物質の13C−NMRスペクトルを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)抗生物質6270物質を生産する能力を有するスト
    レプトマイセス属菌を培養し、その培養物から抗生物質
    6270物質を採取することを特徴とする下記の理化学
    的性質を有する抗生物質6270物質の製法。 (1)無色針状結晶、酸性物質。 (2)融点115〜118℃ (3)元素分析値(実測値%) C62.72%、H9.49%、 O27.78% (4)比旋光度〔α〕^2^0_D=−11.5°(c
    1.0,メタノール) (5)紫外線吸収スペクトル:メタノール溶液中で測定
    すると、210nm以上に吸収極大を示さない。 (6)赤外線吸収スペクトル(臭化カリウム錠で測定)
    における特性吸収(Cm^−^1) 3470、2980、2945、2890、1735、
    1460、1380、1315、1165、1102、
    1075、987、980 (7)溶解性: メタノール、エタノール、酢酸エチル、クロロホルム、
    エーテル、アセトン、ベンゼン等に可溶、水に不溶。 (8)呈色反応: バニリン−硫酸反応、ドラーゲンドルフ反応陽性。 ニンヒドリン反応に陰性。I_2気体で着色。 (9)薄層クロマトグラフィー(メルク社製キーセルゲ
    ルGF_2_5_4使用): ▲数式、化学式、表等があります▼ (10)^1H−NMRスペクトル:TMSを内部標準
    として重クロロホルム中100MHzで測定した結果、
    δppm3.39(3H)、3.49(6H)に3個の
    メトキシル基の存在がみとめられる。 2)抗生物質6270物質生産菌ストレプトマイセス 
    ミサキエンシス ナカムラT−848号株
JP60183847A 1985-08-23 1985-08-23 抗生物質6270物質の製法及びその生産菌 Pending JPS6244186A (ja)

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