JPS6241403Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はデイスクを再生するデイスク再生装置
に関するもので、特にデイスクを斯かる装置へ装
着するデイスク装着装置に関するものである。

最近、音響信号等のアナログ信号をデジタル信
号に変換し、デイスクに記録するようにした所謂
デジタルオーデイオデイスク（DAD）が提案さ
れている。斯かるデジタルオーデイオデイスク
（DAD）は、従来のアナログオーデイオデイスク
と比較して、直径が小さく（フイリツプス社が提
案したコンパクトデイスクの場合12cm）且つ再生
時間が長い、音質が良い等の利点を有するもので
ある。

斯かるデイスクを再生する装置としては、装置
本体に対して開閉可能な蓋体と、蓋体に対して取
付けられたデイスク収納部とを備え、斯かる蓋体
の開閉蓋動作を自動的に行うもの或いは開蓋動作
のみ自動的に行うもの等種々提案されている。

然し乍ら、前者に於いては構造が複雑になり、
後者に於いては閉蓋時、蓋体を手で押す際蓋体が
重く閉蓋力として大きな力を必要とするという問
題を有するものであつた。

そこで、本考案の目的は、簡単な構成で閉蓋力
も小さくて済むデイスク装着装置を提供するもの
である。

以下、図面を参照して本考案の一実施例につい
て説明する。

第１図及び第２図は本考案の一実施例を示す図
で、１はデイスク再生装置本体に対して回動自在
に設けられた蓋体で、トーシヨンバネ（図示せ
ず）にて開蓋方向へ付勢されている。２はデイス
ク再生装置本体に設けられ、蓋体１の回動中心と
なる軸、３は蓋体１に対して上下方向に摺動自在
なデイスク収納部、４はデイスク収納部３の摺動
時、デイスク収納部３を案内する案内部材で、蓋
体１に取付けられている。５は案内部材４に設け
られた突出部、６はデイスク再生装置本体に形成
された軸７を中心に回動自在に取付けられた回動
アームで、一端に形成された軸８はデイスク収納
部３に取付けられ、他端は開蓋状態において案内
部材４の突出部５と当接する。又、回動アーム６
は軸７に取付けられたトーシヨンバネ（図示せ
ず）にて時計方向へ回動するように付勢されてい
る。９は案内部材４の側面に穿設された透孔で、
回動アーム６の一端に形成された軸８が摺動自在
に挿通されると共に面積が漸次変化している。前
記した回動アーム６の一端に形成された軸８は斯
かる透孔９を挿通されてからデイスク収納部３に
取り付けられている。

第３図は本考案に係るデイスク装着装置のデイ
スク収納部を示す図で、３ａはデイスクが挿入又
は排出される開口、３ｂはデイスクに記録された
情報を読み出す為のピツクアツプが摺動する孔、
３ｃは回動アーム６の一端に設けられた軸８が取
付けられる孔である。

次に、斯かる装置の動作について説明する。

（） 閉蓋動作 第１図に示す開蓋状態より蓋体１をトーシヨン
バネ（図示せず）の付勢力に抗してＡ方向へ押圧
すると、案内部材４に形成された突出部５にて回
動アーム６をトーシヨンバネ（図示せず）の付勢
に抗してＢ方向へ回動させる。尚この時、案内部
材４に穿設された透孔９は図において上側の面積
が広くなつている為、Ａ方向の押圧力は直接回動
アーム６の軸８に加わらない。回動アーム６がＢ
方向へ回動すると、一端に設けられた軸８が透孔
９を下方向へ摺動する。従つて、軸８に取付けら
れたデイスク収納部３も案内部材４に案内されて
Ｃ方向（デイスク装着方向）へ移動する。斯かる
突出部５による回動アーム６の押圧が続き、蓋体
１が所定角度閉じてくると、突出部５による回動
アーム６の押圧が解除されるが、蓋体１のＡ方向
の押圧により案内部材４に穿設された透孔９の側
面にて回動アーム６の軸８をＣ方向へ摺動させる
為、デイスク収納部３のＣ方向への摺動は継続さ
れる。この時、軸８が回動アーム６の作用点とな
るが、蓋体１が所定角度回動し、蓋体１と回動ア
ーム６のなす角が鋭角になつている為、蓋体１を
Ａ方向へ押圧する力は小さくて済む。斯かるＡ方
向の押圧を継続し、第２図に示す閉蓋位置まで蓋
体１を回動させた後、ロツク機構（図示せず）に
て蓋体１をロツクして閉蓋動作は達成される。
尚、この時、デイスクはデイスク保持機構（図示
せず）にて保持される為デイスク収納部３より離
間した位置にある。又、回動アーム６の軸８は透
孔９の狭面積部９ａに保持される為ガタを生じな
い。

（） 開蓋動作 デイスクの再生が終了し、デイスクを交換する
際、蓋体１のロツク機構（図示せず）によるロツ
クを解除すると、軸２に取付けられ蓋体１を開蓋
方向へ付勢するトーシヨンバネ（図示せず）及び
回転アーム６を時計方向へ付勢するトーシヨンバ
ネ（図示せず）の付勢力にて蓋体１が開蓋方向へ
回動し始める。従つて、回動アーム６の軸８は案
内部材４の透孔９に沿つてC′方向に摺動し、回
動アーム６の一端が取付けられたデイスク収納部
３もC′方向（デイスク排出方向）へ摺動する。
斯かる回動が続き、回動アーム６の他端が案内部
材４の突出部５と当接すると同時に回動アーム６
の一端が透孔９の上端部９ｂと当接することによ
り蓋体１の回動は止まり開蓋動作は達成される。
又、開蓋状態に於いては、斯様に回動レバー６が
突出部５及び透孔９の上端部９ｂと当接している
為、蓋体１にガタを生じることもない。更に、デ
イスクの排出量を充分に得ることが出来るので、
デイスクの取り出しが容易に行い得る。

以上、詳述した通り本考案に依れば、デイスク
再生装置本体に対して回動自在に取付けられた蓋
体と、蓋体に対して摺動自在に配されたデイスク
収納部と、デイスク収納部を案内する案内部材
と、案内部材に設けられた突出部と、一端がデイ
スク収納部に取付けられると共に他端が開蓋時突
出部と当接する回動部材とを設け、閉蓋時、突出
部にて回動部材を回動させることによりデイスク
収納部をデイスク装着方向へ摺動させるようにし
たので、簡単な構成で且つ閉蓋時小さな力（軽い
力）で蓋体を閉じることが出来る。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本考案を示す図で、第１図は開
蓋状態を示す側面断面図、第２図は閉蓋状態を示
す側面部分断面図、第３図はデイスク収納部を示
す斜視図である。 １……蓋体、３……デイスク収納部、４……案
内部材、５……突出部、６……回動アーム。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) デイスク再生装置本体に対して回動自在に取
   付けられた蓋体と、該蓋体に対して摺動自在に
   配されたデイスク収納部と、前記蓋体に関連し
   て設けられた突出部と、一端が前記デイスク収
   納部に取付けられると共に他端が開蓋時前記突
   出部と当接する回動部材とを設け、閉蓋時、前
   記突出部にて前記回動部材を回動させることに
   より前記デイスク収納部をデイスク装着方向へ
   摺動させるようにしたことを特徴とするデイス
   ク装着装置。 (2) デイスク収納部材を摺動自在に保持する案内
   部材がデイスク収納部の摺動範囲を規制する規
   制部を備えている実用新案登録請求の範囲第(1)
   項記載のデイスク装着装置。