JPS6232374Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はレコード盤を連続して自動演奏するた
めのチエンジヤースピンドルが装着可能なレコー
ドプレーヤに関するものであり、その目的とする
ところはチエンジヤースピンドルの上部に載置し
た多数のレコード盤の水平状態を簡単な構成にし
て確実に保持できるようにすることにある。

一般にレコード盤を連続して自動演奏するため
のチエンジヤースピンドル装着可能なレコードプ
レーヤにおいては、上記チエンジヤースピンドル
の上部に載置した多数のレコード盤を１枚ずつ確
実に降下させるため、これら多数のレコード盤を
水平状態に保持する必要がある。したがつて、上
述のレコードプレーヤでは上記チエンジヤースピ
ンドルの上部に載置した多数のレコード盤を水平
状態に保持する手段として別にコントロールアー
ムを設け、そのコントロールアームを多数のレコ
ード盤のうちの最上位のレコード盤上面に当接さ
せるように構成していた。しかしながら、上述の
場合には上記チエンジヤースピンドルの上部に載
置した多数のレコード盤に対してコントロールア
ームをセツトし、ダストカバーを閉めるという操
作を行なわねばならず、使い勝手が大変に面倒な
ものであつた。

本考案はこのような従来の欠点を解消するもの
であり、以下、本考案について実施例の図面と共
に説明する。

第１図および第２図は本考案のレコードプレー
ヤの１実施例を示し、図中１はレコードプレーヤ
本体、２はそのレコードプレーヤ本体１の上面に
装着したターンテーブル、３は上記ターンテーブ
ル２の中央に設けられたスピンドル（図示せず）
に着脱自在なチエンジヤースピンドル、４は上記
ターンテーブル２の中心に装着された上記チエン
ジヤースピンドル３の上部に載置されたレコード
盤、５は上記チエンジヤースピンドル３から上記
ターンテーブル２上に下降せしめられた１枚のレ
コード盤４の変調溝をトレースして演奏するため
のトーンアーム装置、６は上記トーンアーム装置
５、ターンテーブル２、チエンジヤースピンドル
３及びレコード盤４をおおうように上記レコード
プレーヤ本体１に対して開閉自在なダストカバー
である。上記トーンアーム装置５は一般によく知
られているように先端にピツクアツプカートリツ
ジ７を有するトーンアーム本体８が上記レコード
プレーヤ本体１に設けたアーム架台９に対して上
下方向および左右方向に移動可能なように軸支さ
れたものである。そして、上記トーンアーム装置
５は上記ターンテーブル２上に載置された１枚の
レコード盤４の演奏が終了するとレスト位置に復
帰し、次に上記チエンジヤースピンドル３の上部
に載置した多数のレコード盤４のうち最下位のレ
コード盤４を上記ターンテーブル２上に下降せし
め、上記ターンテーブル２上に新たに載置された
１枚のレコード盤４を演奏するように上記チエン
ジヤースピンドル３及び上記ターンテーブル２等
に関連して動作される。つまり、上記トーンアー
ム装置５は上記チエンジヤースピンドル３の上部
に載置した多数のレコード盤４のうち上記ターン
テーブル２上に順次降下される１枚のレコード盤
４を連続して自動演奏するように構成されてい
る。上記ダストカバー６はその中央部に上記チエ
ンジヤースピンドル３の上部に載置された多数の
レコード盤４のうち最上位のレコード盤４の上面
に当接されるリング状の突部１０ａおよび上記チ
エンジヤースピンドル３が入り込む凹部１０ｂを
有するレコード押え部１０が設けられており、そ
の後端に上記レコードプレーヤ本体１に設けた突
部１ａに係合される凹部１１が設けられており、
その下端に上記レコードプレーヤ本体１に設けた
透孔１ｂに入り込むレコード検出用の突部１２が
設けられている。このダストカバー６に設けた突
部１２は上記チエンジヤースピンドル３の上部に
レコード盤４が載置されているか否かを検出する
ためのものであり、上記トーンアーム装置５と上
記チエンジヤースピンドル３、ターンテーブル２
との関係板溝部材に関連せしめられており、上記
トーンアーム装置５によるレコード演奏の停止と
続行を区別するように形成されている。つまり、
上記チエンジヤースピンドル３の上部にレコード
盤４が載置されていないときに上記トーンアーム
装置５が連続してレコード演奏することのないよ
うに上述の関係機構を制御するようになつてい
る。

このような構成のレコードプレーヤにおいて
は、第３図に示すように上記ダストカバー６をそ
の凹部１１と上記レコードプレーヤ本体１の突部
１ａとの係合部分を中心に図示矢印イ方向に回動
させて開いた状態において、上記ターンテーブル
２の中心に上記チエンジヤースピンドル３を装着
し、その上部に多数のレコード盤４を載置する。
そしてこの状態において上記ダストカバー６を図
示矢印ロ方向に回動させて閉じるとそれに設けた
レコード押え部１０のリング状突部１０ａが上記
チエンジヤースピンドル３に載置した多数のレコ
ード盤４の最上位のレコード盤上面に当接され
る。この状態においては第２図に示すように上記
レコードプレーヤ本体１に設けた突部１ａが上記
ダストカバー６に設けた凹部１１内にあつてその
凹部１１の底面から離れた位置にあり、上記ダス
トカバー６の重量によつて上記多数のレコード盤
４が押えられて水平に保持され、上記ダストカバ
ー４の回動が停止されると共に突部１２が透孔１
６に入り込んでいる。そして、上記のレコード押
え部１０はダストカバーの中央にあり、そのリン
グ状突部１０ａがレコード盤４の上面に当つてい
るためにバランスよく水平状態に保持されること
ができるのである。

以上のように本考案によれば、ダストカバーを
レコードプレーヤ本体に対してチエンジヤースピ
ンドルの軸と平行な方向に上下動可能なように装
着し、上記ダストカバーの略中央部に設けたレコ
ード押え部を上記レコードプレーヤ本体のターン
テーブル中央に装着したチエンジヤースピンドル
上の多数のレコード盤の上面に当接させるように
構成し、かつダストカバーを水平に保持しつつチ
エンジヤースピンドルの軸と平行な方向に案内す
る案内手段を設けたので、上記ダストカバーはレ
コードプレーヤ本体を保護することができるほか
ダストカバー自体の重さによつて上記チエンジヤ
ースピンドル上のレコード盤を水平状態に保持す
ることができ、従つてこのために従来必要であつ
たコントロールアームや押えばね等の別部材を必
要とせずダストカバーの開閉だけでレコード盤の
水平状態を保持できるために操作も簡単であるな
どの利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のレコードプレーヤの１構成例
を示す組立斜視図、第２図、第３図は同レコード
プレーヤのセツト状態における要部の断面図であ
る。 １……レコードプレーヤ、２……ターンテーブ
ル、３……チエンジヤースピンドル、４……レコ
ード盤、５……トーンアーム装置、６……ダスト
カバー、１０……レコード押え部、１１……凹
部、１ａ……突部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ターンテーブルの中央にチエンジヤースピン
   ドルを装着可能なレコードプレーヤ本体と、こ
   のレコードプレーヤ本体に対して上記チエンジ
   ヤースピンドルの軸と平行な方向に上下動自在
   に装着されたダストカバーと、このダストカバ
   ーの略中央部に設けたレコード押え部と、前記
   ダストカバーを水平に保持しつつチエンジヤー
   スピンドルの軸と平行な方向に案内する案内手
   段を備えたことを特徴とするレコードプレー
   ヤ。 (2) 案内手段はダストカバーの下端に設けた突部
   とレコードプレーヤ本体に設けた透孔により構
   成してなる実用新案登録請求の範囲第１項記載
   のレコードプレーヤ。 (3) レコード押え部は、ダストカバーの内面側の
   突出するリング状の突部とそのリング状突部内
   にあつて上記ダストカバーの外面側に突出する
   チエンジヤースピンドルの逃げ凹部を有するこ
   とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項
   又は第２項記載のレコードプレーヤ。