JPS6131427Y2

JPS6131427Y2 -

Info

Publication number: JPS6131427Y2
Application number: JP11171381U
Authority: JP
Priority date: 1981-07-28
Filing date: 1981-07-28
Publication date: 1986-09-12
Also published as: JPS5817682U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、円板状の薄板に磁気的、光学的、静
電的等の何等かの記録手段により情報を記録して
なるビデオ或いはオーデイオ等のデイスクのキヤ
デイーに関するものである。

たとえば、デジタル記録されたデイスクは、そ
のピツトが非常に微細であるため傷やホコリが付
き易く、また手で触れることによる汚れ等に弱い
という問題がある。

本考案は、上記デイスクに直接手を触れること
なく、プレーヤに直接装着することのできるキヤ
デイーを提供しようとするものである。

さらに、本考案はデイスクをキヤデイーに入れ
たままの状態でプレーヤによる再生ができるよう
にしようとするものである。

さらに、本考案はデイスクのプレーヤへの着脱
に際し、デイスクとキヤデイーを分離したり再び
収納させるという手間を必要とすることなく、デ
イスクとキヤデイーとは常に一体的に組付けられ
た状態をとり得るようなキヤデイーを提供しよう
とするものである。

さらに本考案の目的はキヤデイーのプレーヤへ
の着脱操作に連動して、該キヤデイーのシヤツタ
ー機構を開閉できるようにしようとすることにあ
る。

すなわち、本考案は、プレーヤに装着して情報
信号が再生されるようになされたデイスク用のキ
ヤデイーであつて、内部に上記デイスクを回転自
在に収容し得る薄函状に形成されたキヤデイー本
体と、この本体の下板に開設され上記デイスクの
半径方向であり前記装着の方向に開口されたヘツ
ド対向窓と、この窓を開閉し得るように上記下板
に沿つて前記装着の方向と直交する方向に摺動自
在に設けられた開閉蓋板と、上記下板に前記装着
の方向に形成された第１の溝と、この第１の溝に
対して所定の角度傾斜した前記開閉蓋板に形成さ
れた第２の溝と、前記開閉蓋板を摺動方向と直交
する方向に付勢して前記開閉蓋板を位置決めする
弾性附勢手段とを設け、前記キヤデイーを前記プ
レーヤに装着することにより前記プレーヤに設け
られた係合突部が前記第１及び第２の溝に挿入さ
れて前記開閉板が前記装着の方向と直交する方向
に摺動されて開閉制御がなされるようにしたこと
を特徴とするものである。

以下、本考案を図面に示す一実施例について説
明する。

先ず、第１図乃至第５図において、Ａはキヤデ
イーであり、内部にはデイスクＤが回動自在に内
装されている。

本考案のキヤデイーＡは、上板１と中板２と下
板３との三枚の板を重ね合せて、これら各板１，
２，３の周部の適所においてビス４により一体結
合し、上記上板１と中板２間にはデイスクＤの装
入用空隙５を有するとともに、中板２と下板３間
にはシヤツター板６の装入用空隙７が形成されて
いる。

すなわち、上板１は中央部に円形穴１１が開設
され、該穴１１の内側面周部には環状凸部１２が
突設されている。また、この上板１の内側面には
デイスクＤの外径よりも稍々長径であつて、デイ
スクＤを十分に嵌合内装し得る深さの環状凹部１
３が刻設され、この凹部１３の外周部分は中板２
との重ね合せ部１４となつている。また、上記凹
部１３の外周の一部には小径半円状の切欠き凹部
１５が形成されている。

そして、上記重ね合せ部１４には複数のビス穴
１６が貫通形成されている。

また、上記中板２は外周形状は上板１と同形状
を成すように形成されている。なお、後述する下
板３の外周形状もこれら上板１及び中板２と同形
状となつている。そして、この中板２の中央部附
近から一側縁２１の稍々内方寄りの部分に亘り長
形穴２２が開設されている。この長形穴２２は中
央部寄りの穴部分２２ＡはデイスクＤの中央部分
に対応するとともに、この部分２２Ａから一側縁
２１方向に連らなる径方向長穴部分２２Ｂはデイ
スクＤの半径上に開口して、図示しないプレーヤ
ーの光学ヘツドがデイスクＤの半径方向にトラツ
キングし得るようになつている。そして、この中
板２の周縁附近には、前記上板１の各ビス穴１６
と適合してビス挿通穴２３が貫通形成されてい
る。

さらに、下板３は、その中央部附近から一側縁
３１方向に向い、前記中板２の長形穴２２に対応
する長形穴３２が開設されている。また、下板３
の内側面には一側縁３１寄りの略半分の部分に、
略方形状の凹部３３が刻設されている。そして、
この凹部３３の中央寄りの周壁３３Ａ部分には前
記穴３２の両側に板バネ係合凹部３４が形成さ
れ、さらに該凹部３３の一側縁３１寄りの周壁３
３Ｂの中央部附近には凹部３５と突起３６により
構成される板バネ取付部３７が形成されている。
さらに、上記一側縁３１から中央部方向に向い、
上記長形穴３２の両側に細長い直線状の第１の溝
である切欠き溝３８〜４１が切込み形成されてい
る。これら各溝３８〜４１は、該デイスクＡを図
示しないプレーヤーに装着するときに、プレーヤ
ー側に設けたシヤツター開閉用突起が挿入される
ための穴である。そして、この下板３の周部附近
にも、前記上板１のビス穴１６及び前記中板２の
ビス挿通穴２３と対応してビス螺合雌ネジ穴４２
が設けられている。さらに、他側縁３１Ｂ附近の
両側附近にはプレーヤ装着時の位置決め用の穴４
３，４４が開設されている。

次に、シヤツター板６について説明すると、こ
の例では左右対象形状の二板のシヤツター板６か
ら成り、前記中板２の長形穴２２及び下板３の長
形穴３２の各径方向長穴部分２２Ｂ及び３２Ｂを
開閉するためのものである。すなわち、キヤデイ
ーＡをプレーヤーから外してあるときには、シヤ
ツター板６は上記径方向長穴部分２２Ｂ及び３２
Ｂを閉蓋し、一方、プレーヤーに装填するときに
は開閉してプレーヤーの光学ヘツドがデイスク面
と対峙し得るようにするためのものである。そし
て、このシヤツター板６は上記中板２と下板３間
に下板３の凹部３３により形成された空隙７内に
面方向、すなわち左右方向に摺動自在となるよう
に挿入内装されている。なお、このとき、シヤツ
ター板６の一側縁６１側は前記板バネ取付部３７
内に係合配設された板バネ４５の圧接端部４５
Ａ，４５Ｂが摺接するとともに、他側縁６２側は
前記各バネ係合凹部３４内に係合配設した板バネ
４６が摺接して遊動を阻止されるようになつてい
る。そして、各シヤツター板６の下側面には前記
プレーヤー側に設けたシヤツター開閉用突起と係
合するための第２の長溝である長溝６４〜６７が
刻設されている。この長溝６４〜６７は各一端６
４Ａ〜６７Ａがシヤツター板６の一側縁６１に開
口し、他端６４Ｂ〜６７Ｂは他側縁６２方向に向
つて連らなつている。そして、各長溝６４〜６７
は中途部の折曲部６４Ｃ〜６７Ｃを境にして一端
６４Ａ〜６７Ａ側部分は垂直部６４Ｄ〜６７Ｄと
なり、他端６４Ｂ〜６７Ｂ側部分は傾斜部６４Ｅ
〜６７Ｅとなつている。そして、各垂直部６４Ｄ
〜６７Ｄの間隔は、各シヤツター板６の内側縁６
３が突当り、前記各長形穴２２及び３２を蓋閉す
る状態において、前記下板３の切欠き穴３８〜４
１と対応重なり合うようになつている。なお、各
シヤツター板６のコーナ部に切欠さられ弧状切欠
部６４，６４は、シヤツター板６が蓋閉時におい
ても、キヤデイーＡの中央部分に円形穴を十分に
開口し、プレーヤー側のデイスクチヤツク部がデ
イスクＤを上下両面より挾持し得るようにするた
めのものである。

上記構成の各上板１と中板２と下板３を重ね合
わせるとともに、上板１と中板２間に空隙５内に
デイスクＤを内装し、中板２と下板３間の空隙７
内にシヤツター板６を内装し、さらにバネ４５，
４６を組込んでビス４により上記各板１，２，３
を一体に結合固定してキヤデイーＡを完成する。

そして、このキヤデイーＡはプレーヤーに装填
されていない状態においては第１図に示す如くシ
ヤツター板６が閉じた状態を採り、プレーヤーへ
の装填時には第２図に示す如くシヤツター板６が
開きデイスクＤは長形穴２２，３２より外部に露
出した状態となる。

すなわち、上記構成のキヤデイーＡはプレーヤ
から取り外されている状態においては、上記第１
図に示す如く、シヤツター板６が長形穴２２，３
２部分を蓋閉しているため、デイスクＤは外部に
露出されることなく、キヤデイー内にしつかりと
収容されており、不用意に手指等でデイスクＤ面
を汚したり、ホコリが付着したりすることを十分
に防止できる。なお、このとき、上記シヤツター
板６は上記例ではバネ４５，４６により圧接支持
されているので不用意に遊動して開くことはな
い。また、この第１図の状態では、シヤツター板
６に形成された各長溝６４〜６７の垂直部６４Ｄ
〜６７Ｄは下板３の切欠き穴３８〜４１と一致し
ている。そこで、上記第１図の状態にあるキヤデ
イーＡを第１０図に示すごとくプレーヤーＰのデ
イスク挿入部８内に先端A₁側より挿入すると、
該プレーヤーＰに設けたシヤツター板開閉用突部
９が前記切欠き孔３８〜４１を通じてシヤツター
板６の各長溝６４〜６７の垂直部６４Ｄ〜６７Ｄ
に係合する。この状態から、上記キヤデイーＡの
プレーヤーＰ内への挿入がさらに進められ、上記
突部９の相対係合位置が各長溝６４〜６７の切曲
部６４Ｃ〜６７Ｃより傾斜部６４Ｅ〜６７Ｅに至
ると、シヤツター板６は上記キヤデイー挿入操作
に伴なつて、上記傾斜部６４Ｅ〜６７Ｅと突部９
との相対係合により次第に長形穴２２，３２部分
を開口するように両側方へ開かれることにある。
したがつて、キヤデイーＡがプレーヤーＰ内の所
定位置、すなわち再生ヘツド上の所定位置まで挿
入されると上記長形穴２２，３２は第２図に示す
ごとく十分に開口され、デイスクＤはヘツド上に
対向露出された状態におかれ、デイスクＤはキヤ
デイーＡ内に内装されたままの状態で再生読み取
りを行ない得るものである。

また、上記プレーヤーＰ内で前記第２図の状態
に長形穴２２，３２が開口された状態から、この
キヤデイーＡをプレーヤーＰより抜き取ると、上
記挿入時と逆に、シヤツター板６はその長溝６４
〜６７の傾斜部６４Ｅ〜６７Ｅと突部９との相対
係合作用により閉蓋され、再度第１図に示す如く
シヤツター板６が長形穴２２，３２を閉じること
ができる。

なお、上記実施例においては、シヤツター板６
は左右方向に平行移動して開閉するように構成さ
れているが、第１１図及び第１２図に示すように
支点６８，６８を中心に回動して開閉されるよう
にすることも可能である。なお、この例の場合に
は、下板３の切欠き穴３８，４１は円弧状に形成
しておき、プレーヤー側に設けられる前記突部９
はキヤデイーＡのプレーヤーへの挿脱に伴ない回
動されるレバー等に先端に設け、上記切欠き穴３
８，４０の円弧に沿つて回動するようにすれば、
この例の場合にもシヤツター板６は容易に長形穴
２２，３２を開閉し得るものである。

上述のように、本考案においてはデイスクがホ
コリや手指で直接触れることに依る汚れから十分
に保護され、また落したりしても傷が付かず、取
扱いが極めて楽になる。また、デイスクはキヤデ
イー内に入つたままの状態で再生できるので、キ
ヤデイーが邪魔にならない。

さらに本考案は、開閉蓋板としてのシヤツター
板を弾性附勢手段としてのバネで摺動方向と直交
する方向に附勢され、この附勢力により互いに接
触して位置決めする構成を有するので、当該キヤ
デイーのプレーヤへの装着時の負荷を少なくで
き、円滑な挿入操作が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第１０図は本考案の一実施例を示す
図であり、第１図は閉蓋時平面図、第２図は開蓋
時平面図、第３図は第１図の−線拡大断面
図、第４図は第１図の−線拡大断面図、第５
図は第１図の−線拡大断面図である。第６図
は上板の内側平面図、第７図は中板の平面図、第
８図は下板の下側平面図、第９図はシヤツター板
の平面図、第１０図はキヤデイーのプレーヤへの
着脱操作を略示する概略側面図である。第１１図
及び第１２図は本考案の他の実施例を示し、第１
１図は蓋閉状態平面図、第１２図は開蓋状態の平
面図である。Ａ……キヤデイー、Ｄ……デイスク、１……上
板、２……中板、３……下板、４……ビス、５…
…デイスク装入用空隙、６……シヤツター板、７
……シヤツター板装入用空隙、１１……円形穴。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

プレーヤに装着して情報信号が再生されるよう
になされたデイスク用のキヤデイーであつて、内
部に上記デイスクを回転自在に収容し得る薄函状
に形成されたキヤデイー本体と、この本体の下板
に開設され上記デイスクの半径方向であり前記装
着の方向に開口されたヘツド対向窓と、この窓を
開閉し得るように上記下板に沿つて前記装着の方
向と直交する方向に摺動自在に設けられた開閉蓋
板と、上記下板に前記装着の方向に形成された第
１の溝と、この第１の溝に対して所定の角度傾斜
した前記開閉蓋板に形成された第２の溝と、前記
開閉蓋板を摺動方向と直交する方向に付勢して前
記開閉蓋板を位置決めする弾性附勢手段とを設
け、前記キヤデイーを前記プレーヤに装着するこ
とにより前記プレーヤに設けられた係合突部が前
記第１及び第２の溝に挿入されて前記開閉板が前
記装着の方向と直交する方向に摺動されて開閉制
御がなされるようにしたことを特徴とするデイス
ク用キヤデイー。