JPS6240777B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はレコード盤を連続して自動溝奏するた
めのチエンジヤースピンドルが装着可能なレコー
ドプレーヤに関するものであり、その目的とする
ところはチエンジヤースピンドルの上部に載置し
た多数のレコード盤の水平状態を簡単な構全にし
て確実に保持できるようにすることにある。

従来例の構成とその問題点 一般にレコード盤を連続して自動演奏するため
のチエンジヤースピンドルが装着可能なレコード
プレーヤにおいては、上記チエンジヤースピンド
ルの上部に載置した多数のレコード盤を１枚ずつ
確実に降下させるため、これら多数のレコード盤
を水平状態に保持する必要がある。したがつて、
上述のレコードプレーヤでは上記チエンジヤース
ピンドルの上部に載置した多数のレコード盤を水
平状態に保持する手段として別にコントロールア
ームを設け、そのコントロールアームを多数の重
ねたレコード盤のうちの最上位のレコード盤上面
に当接させるように構成していた。しかしなが
ら、上述の場合には上記チエンジヤースピンドル
の上部に載置した多数のレコード盤に対してコン
トロールアームをセツトし、ダストカバーを閉め
るという面倒な操作を行なわなければならず、大
変に使い勝手が悪いものであつた。

発明の目的 本発明はこのような従来の問題点を解決するも
ので、簡単な構成で多数のレコード盤の水平状態
を確実に保持できるようにすることを目的とす
る。

発明の構成 本発明はターンテーブルの中央にチエンジヤー
スピンドルを装着可能なレコードプレーヤ本体
と、このレコードプレーヤ本体に対して回動自在
に装着されたダストカバーと、このダストカバー
の中央部に上記チエンジヤースピンドルの軸方向
に可動自在に取付けられたレコード押えを備えて
なり、上記ダストカバーを閉じたとき上記レコー
ド押えを上記チエンジヤースピンドルの上部に載
置したレコード盤上面に押し当てることにより上
記レコード押え自体で上記チエンジヤースピンド
ル上のレコード盤を水平に保持するように構成し
たものである。

実施例の説明 以下、本発明について実施例の図面と共に説明
する。第１図および第２図は本発明のレコードプ
レーヤの一実施例を示しており、図中、１はレコ
ードプレーヤ本体、２は上記レコード本体１の上
面に装着したターンテーブル、３は上記ターンテ
ーブル２の中心に設けられた中空のスピンドル
（図示せず）に着脱自在なチエンジヤースピンド
ル、４は上記ターンテーブル２の中心に装着され
た上記チエンジヤースピンドル３の上部に載置さ
れたレコード盤、５は上記チエンジヤースピンド
ル３から上記ターンテーブル２上に下降せしめら
れた１枚のレコード盤４の変調溝をトレースして
演奏するためのトーンアーム装置、６は上記トー
ンアーム装置５、ターンテーブル２、チエンジヤ
ースピンドル３及びレコード盤４をおおうように
上記レコードプレーヤ本体１に対して開閉自在に
設けられたダストカバーである。上記トーンアー
ム装置５は一般によく知られているように先端に
ピツクアツプカートリツジ７を有するトーンアー
ム本体８が上記レコードプレーヤ本体１に設けた
アーム架台９に対して上下方向および左右方向に
移動可能なように軸支されたものである。そし
て、上記トーンアーム装置５は上記ターンテーブ
ル２上に載置された１枚のレコード盤４の演奏が
終了するとレスト位置に復帰した次に上記チエン
ジヤースピンドル３の上部に載置した多数のレコ
ード盤４のうち最下位のレコード盤４を上記ター
ンテーブル２上に降下せしめ、上記ターンテーブ
ル２上に新たに載置された１枚のレコード盤４を
演奏するように上記チエンジヤースピンドル３お
よび上記ターンテーブル２等に関連して動作され
る。つまり、上記トーンアーム装置５は上記チエ
ンジヤースピンドル３の上部に載置した多数のレ
コード盤４のうち上記ターンテーブル２上に順次
降下される１枚のレコード盤４を連続して自動演
奏するように構成されている。上記ダストカバー
６はその中央部に上記チエンジヤースピンドル３
の上部に載置された多数のレコード盤４のうち最
上位のレコード盤４の上面に当接されるレコード
押え１０が摺動自在に設けられており、そのレコ
ード押え１０が上記ダストカバー６の内方にコイ
ルバネ１１によつて弾性付勢されている。また、
上記ダストカバー６はその後端に上レコードプレ
ーヤ本体１に設けた支えバネ１２，１２に係合す
る突片１３，１３が設けられており、その側面に
上記レコードプレーヤ本体１に設けた凹部１４，
１４に入り込む支軸１５，１５が設けられてい
る。上記ダストカバー６は通常、開成された状態
においては第１図に示すように上記支軸１５，１
５が上記レコードプレーヤ本体１の凹部１４，１
４に入り込んでその後端の突片１３，１３が上記
レコードプレーヤ本体１の支えバネ１２，１２に
係合されており、その開成状態が維持される。そ
して、上記ダストカバー６は上記レコードプレー
ヤ本体１に対して回路自在で、かつ着脱自在に設
けられている。

ここで、上記レコード押え１０は第３図および
第４図に示すように天板部を有する円筒状に構成
され、その円筒状部１０ａの下端周縁に外方に伸
びるようにリング状のフランジ部１０ｂが設けら
れたものである。そして、上記レコード押え１０
の円筒状部外周にはその軸方向に等間隔で複数の
回り止め用突起１６が設けられており、それら回
り止め用突起１６の間にそれぞれ先端に係止爪１
７ａを有する弾性片１７が設けられている。一
方、上記ダストカバー６の中央部には上記レコー
ド押え１０の円筒状部１０ａが入り込む透孔１８
が設けられると共にその透孔１８の周縁に上記回
り止め用突起１６が入り込む複数の凹部１９が等
間隔で設けられており、それら凹部１９の間にあ
つて上記ダストカバー６の表面にはそれぞれ上記
弾性片１７先端の係止爪１７ａが入り込む凹端２
０が設けられている。このような構成のレコード
押え１０はその円筒状部１０ａにコイルバネ１１
を挿入すると共にそのフランジ部１０ｂに座板２
１を挿入し、上記円筒状部１０ａを上記ダストカ
バー６の中央部に設けた透孔１８を挿入すること
により、上記回り止め用突起１６が上記透孔１８
周縁の凹部１９に入り、又上記弾性片１７の先端
に設けた係止爪１７ａが上記透孔１８周縁の凹端
２０に入り、上記ダクトカバー６に対して回るこ
となく上下動するように取付けられ、そのダクト
カバー６の内方に弾性付勢される。

このような構成のレコードプレーヤにおいて
は、上記チエンジヤースピンドル３の上部に複数
のレコード盤４を載置した状態において第５図に
示すようにダストカバー６を閉成すると、上記ダ
ストカバー６に設けたレコード押え１０が上記複
数のレコード盤４の最上位のレコード盤４の上面
に当接され、上記コイルバネ１１が圧縮されるこ
とにより、上記コイルバネ１１の付勢力によつて
上記レコード押え１０を下方に押し下げようとし
て上記レコード盤４を水平状態に保持する。レコ
ードの自動演奏によつて上記チエンジヤースピン
ドル３上のレコード盤４が１枚ずつターンテーブ
ル２上に降下して行つても上記レコード押え１０
が上記コイルバネ１１の付勢力によつて下方に押
し下げられるために上記チエンジヤースピンドル
３上のレコード盤４を水平状態に保持する。この
時、上記コイルバネ１１の荷重はレコード盤４を
水平に保持するだけのものでよく、ダストカバー
６の重量に比べてかなり弱い荷重であるためにダ
ストカバー６を持ち上げるようなことはない。そ
して、上記チエンジヤースピンドル３の上部に載
置して、複数のレコード盤４のすべてが第６図に
示すようにターンテーブル２に降下した場合には
上記レコード押え１０が上記ダストカバー６の中
央部にほぼ水平に保持されるので、意匠的な違和
感は全くない。

尚、上記の実施例ではレコード押え１０をコイ
ルバネ１１の付勢力によつてダストカバー６の内
方に押し下げてレコード盤４の上面に当接させる
ことによりレコード盤４を水平に維持するように
構成したものについて説明したが、これ以外にも
レコード押え１０自体を高比重の材料で形成した
り、座板２１として鉄製の座金を用いてレコード
押え１０に固着してレコード１０の重量を増すこ
とにより、コイルバネ１１を省略することができ
る。

また、レコード自動演奏装置におけるレコード
の演奏の終了を検知する方法については、スピン
ドルを上下可動形にしておき、レコード盤がセツ
トされ、ダストカバー６の重量がチエンジヤース
ピンドル３に加わつた時はチエンジヤースピンド
ル３を下げて連続演奏を行ない、最後のレコード
盤がターンテーブル２上に落下した時にチエンジ
ヤースピンドル３が上昇してレコード演奏が終了
するよう構成することができる。

さらに、チエンジヤースピンドル３上にセツト
されたレコード盤が一枚だけの時にダストカバー
６を開けた時のレコード盤の傾きを防止するため
の手段として、ダストカバー６の回転中心のため
の支軸１５の位置およびダストカバー６の天井面
の形状を種々変形することによつて可能である。

発明の効果 以上のように本発明によれば、ダストカバーの
上面部に設けた透孔に、チエンジヤースピンドル
の軸方向に可動自在に嵌挿したレコード押えを備
え、透孔の周縁部によりレコード押えを水平に保
持し、ダストカバー閉成時にレコード押えがチエ
ンジヤースピンドルの上部に載置したレコード盤
上面を押圧することによつてチエンジヤースピン
ドル上のレコード盤を水平に保持するように構成
したので、別途コントロールアームを設ける必要
がなく、ダストカバーの開閉のみで確実にレコー
ド盤の水平状態を保持することができる。また、
レコード押えはレコード盤の中央部のレベル部分
だけを押えるものであるためにレコード盤の音溝
を傷つけるという心配がなくなるものである。し
かも、レコード押えがダストカバーに可動自在な
ものであるためにダストカバーをレコードプレー
ヤ本体に移動することなく装着した状態において
も確実にレコード盤の水平状態を保持することが
できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のレコードプレーヤの一実施例
を示す側面図、第２図はその分解斜視図、第３図
は同レコードプレーヤの要部を示し、ａは断面平
面図、ｂは断面図、ｃは切欠斜視図、第４図は同
レコードプレーヤの要部の拡大組立斜視図、第５
図および第６図は同レコードプレーヤの動作説明
図である。 １……レコードプレーヤ本体、２……ターンテ
ーブル、３……チエンジヤースピンドル、４……
レコード盤、５……トーンアーム装置、６……ダ
ストカバー、１０……レコード押え、１１……コ
イルバネ、２１……座板。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ターンテーブルの中央にチエンジヤースピン
   ドルを装着可能なレコードプレーヤ本体と、この
   レコードプレーヤ本体に対して回動自在に装着さ
   れたダストカバーと、このダストカバーの上面部
   に設けた透孔に上記チエンジヤースピンドルの軸
   方向に可動自在に嵌挿したレコード押えを備えて
   なり、上記ダストカバーを閉じたとき上記レコー
   ド押えを上記チエンジヤースピンドルの上部に載
   置したレコード盤上面に押し当て、上記透孔の周
   縁部により上記レコード押えを水平に保持し、上
   記チエンジヤースピンドル上のレコード盤を水平
   に保持するように構成したことを特徴とするレコ
   ードプレーヤ。 ２ レコード押えはコイルバネによつてダストカ
   バーの内方に弾性的に付勢したことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載のレコードプレーヤ。 ３ レコード押えはそれ自体又は付加されるおも
   りによつてチエンジヤースピンドル上のレコード
   盤上面に押し当てられるように構成したことを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載のレコードプ
   レーヤ。