JPH048531Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、例えばステレオ音楽、カラオケ音
楽等の情報を収録しその情報はレーザー光による
光学式読取り装置で読み取られるコンパクトデイ
スクをばプレーヤーで使用可能な状態に収納する
コンパクトデイスクケースに係り、さらにいえ
ば、クランパー開口、駆動窓孔及び読取窓孔を
各々開閉自在のシヤツター板を具備したコンパク
トデイスクケースに関する。

（従来技術とその問題点など） コンパクトデイスク超精密品であり、わずかで
も傷ついたりホコリやゴミ、タバコのヤニが付い
たり、手で触つて指紋が付いたり、汚れたりする
と、情報の読み取り再生に支障をきたす。そこ
で、コンパクトデイスクを収納し保護すると共に
そのままコンパクトデイスクプレーヤーで使用可
能ならしめる構造のコンパクトデイスクケースが
開発され実用に供されている。

しかし、コンパクトデイスクを収納したままで
使用可能ならしめるためにコンパクトデイスクケ
ースの表裏面にはクランパー開口、駆動窓孔、読
取窓孔が大きく開口されており、これらの開口が
依然としてコンパクトデイスクの汚れ、損傷など
の原因となつていた。

（考案の目的、解決すべき技術的課題） そこで、この考案の目的は、クランパー開口や
駆動窓孔、読取窓孔を平常はホコリやゴミが侵入
しないように、あるいは使用者の指先がコンパク
トデイスクに直接触ることがないように遮蔽し、
コンパクトデイスクプレーヤーにセツトした使用
時には前記各開口を自動的に開いて支障なく自動
的に情報の再生ができる構成の自動開閉シヤツタ
ー付きコンパクトデイスクケースを提供すること
である。

（考案の構成、課題解決の手段） 上記目的を達成するために、この考案のコンパ
クトデイスクケースは、ケースの片側内面に、同
ケースに設けたクランパー開口を開閉自在のシヤ
ツター板を支点ピンで回動自在に設置し、他側内
面には同ケースに設けた駆動窓孔及び読取窓孔を
開閉自在のシヤツター板を設置し、これら二つの
シヤツター板は連動する関係に連結している。一
方、同ケースの内面に、同ケースをデイスクロー
デイング装置に着脱する方向と略平行な向きにス
ライド自在のシヤツター駆動板を設置し、該シヤ
ツター駆動板と前記いずれか一のシヤツター板と
を連結している。シヤツター駆動板の先端部を、
ケースの前端面に設けた操作用窓孔に臨ませた構
成とされている。

（作用効果） つまり、デイスクローデイング装置に挿入しコ
ンパクトデイスクプレーヤーにセツトするとき、
操作用窓孔からデイスクローデイング装置に設け
てある操作手段をケース内に進入せしめシヤツタ
ー駆動板を一定ストローク動かすと、シヤツター
駆動板に連結した二つのシヤツター板が各々クラ
ンパー開口、駆動窓孔、読取窓孔を開く方向に連
動する。かくして、コンパクトデイスクプレーヤ
ーへのセツトを完了したときはクランパ部による
コンパクトデイスクのクランプ、ターンテーブル
による回転駆動及び光学式読取り部による情報の
読み取り再生が可能である。

逆にコンパクトデイスクをコンパクトデイスク
プレーヤーからリセツトするときは、コンパクト
デイスクケースがリセツト動作するにしたがい、
前記操作手段が抜け出るので、これに伴ないシヤ
ツター駆動板が復元動作をする。よつてこれに連
動する二つのシヤツター板は各開口を閉じる方向
に動き、遂に完全な閉止状態となるに至る。

従つて、デイスクローデイング装置から取り出
されたコンパクトデイスクケースは、既に使用者
の指先等が中のコンパクトデイスクに触つて汚損
するようなこと、あるいは保管中にゴミやホコリ
又はゴキブリその他の虫が侵入して汚れたり傷つ
くことがないように完全に保護されている。よつ
て、常に最良の状態でコンパクトデイスクに収録
された情報の再生を可能ならしめている。

（実施例） 第１図〜第３図に示したコンパクトデイスクケ
ース１は、レーザー光で読み取られる情報を収録
したコンパクトデイスク２を回転自在に収納して
いる。即ち、コンパクトデイスク２は、ケース１
内に設置したクツシヨン保持部３により暴れない
ように、かつ、クランパーやターンテーブルとの
係合を正しく行なえる状態に支持されている。

第１図中４及び５はケース１の下面側に設けら
れた、ターンテーブルを働かせる駆動窓孔及び光
学読取り部を働かせる読取り窓孔である。第２図
中６はケース１の上面側に設けられたクランパ部
を働かせるためのクランパー開口である。

図中７はケース１の下面側内面（第３図参照）
に支点ピン８を中心として回動自在に設置された
薄いシヤツター板である。該シヤツター板７の主
部７ａは、駆動窓孔４及び読取窓孔５と略同形で
あるが若干大きめに形成されている。シヤツター
板７は、主部７ａが前記駆動窓孔４及び読取り窓
孔５を開閉するのに最適の位置を支点ピン８で止
められている。

第２図中９はケース１の上面側内面（第３図参
照）に支点ピン１０を中心として回動自在に設置
された薄いシヤツター板である。該シヤツター板
９の主部９ａはクランパー開口６より若干大きい
円形に形成されている。シヤツター板９は、主部
９ａが前記クランパー開口６を開閉するのに最適
の位置を支点ピン１０で止められている。

上記二つのシヤツター板７と９は、シヤツター
板７の基端部７ｂに立設したピン１１をばシヤツ
ター板９の基端部９ｂに立設した２枚の略平行な
リブ１２，１２間に挟ませることにより、コンパ
クトデイスク２の存在に支障なく連動する関係に
連結されている。

第１図中１３はシヤツター板７，９に復元力を
与える復元ばねであり、その一端がシヤツター板
７の基端部に連結されている。同復元ばね１３の
他端はケース１の内面に止着されている。

第１図中１４はシヤツター板７を駆動窓孔４及
び読取窓孔５の閉止位置に位置決めするためケー
ス１に立設されたストツパピンである。

第１図中１５は薄板状のシヤツター駆動板であ
る。また、図中１６はケース１の下側内面であつ
て上記シヤツター板７より下側位置（第３図参
照）に同ケース１内面にシヤツター駆動板１５の
板厚よりやや深く、かつ、同シヤツター駆動板１
５のスライド範囲に形成した凹部である。該凹部
１６中（第３図）にシヤツター駆動板１５が当該
ケース１の着脱方向と平行にスライド自在に設置
されている。即ち、シヤツター駆動板１５は、ケ
ース１をデイスクローデイング装置へ着脱する方
向（第２図の矢印方向）と平行な部分１５ａ，１
５ｂと略同一幅に、かつ、前記着脱方向と平行に
形成された箇所によりそのスライドを案内され
る。

シヤツター駆動板１５には、第１図中左端部に
スライド方向と略直角な向きに略Ｕ字形状の切り
欠き１７が形成されている。この切り欠き１７と
ラツプするようにシヤツター板７に形成した腕７
ｃのピン１８を前記切り欠き１７にはめてシヤツ
ター板７とシヤツター駆動板１５とが連結されて
いる。シヤツター駆動板１５の第２図中右端部に
は、下向きに屈曲した被押圧部１５ｃが形成され
ている。該被押圧部１５ｃはケース１をデイスク
ローデイング装置へ挿入する方向（第２図の矢印
方向）の前端部１ａに設けた操作用窓孔２０に臨
まされている。

なお、ケース１の下面部には、前記操作用窓孔
２０と一連に、デイスクローデイング装置の台枠
２１に設けた操作手段たる突条２２が前記操作用
窓孔２０を通じて進入し被押圧部１５ｃを押し込
みシヤツター駆動板１５のスライドを可能ならし
める切り欠き２４が挿入方向と平行に設けられて
いる。第３図中２３は突条２２により一定ストロ
ーク押し動かされたシヤツター駆動板１５の前端
をその移動後の位置に止どめるストツパピンであ
る。

つまり、このコンパクトデイスクケース１は、
デイスクローデイング装置によりデイスクプレー
ヤーにセツトされる際、まず突条２２が被押圧部
１５ｃを押してシヤツター駆動板１５を動かし、
シヤツター駆動板１５と連動するシヤツター板
７，９を動かす。その結果シヤツター板７は駆動
窓孔４及び読取窓孔５を、シヤツター板９はクラ
ンパー開口６を開放する。そして、その開状態は
ストツパピン２３により保持される。従つてクラ
ンプ部によるコンパクトデイスク２のクランプ、
ターンテーブルによるコンパクトデイスク２の回
転駆動、光学式読取装置による情報の読取りが可
能である。

コンパクトデイスクケース１のリセツト時に
は、クランプ部、ターンテーブル、光学式読取装
置が逃げたあとでストツパピン２３が逃げ、復元
ばね１３により各シヤツター板７，９が夫々の開
口を閉じる。従つて、デイスクローデイング装置
から取り出されたコンパクトデイスクケース１の
開口は全て閉鎖されている。よつて、保管や取扱
上汚損したり傷ついたりする心配は全くないので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るコンパクトデイスクケ
ースの下面側を切り欠いて示した底面図、第２図
は同前のケースの平面図、第３図は第１図の−
断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. レーザー光で読み取られる情報を収録したコン
   パクトデイスクを収納するコンパクトデイスクケ
   スにおいて、ケース１の片側内面に、同ケース１
   に設けたクランパー開口６を開閉自在のシヤツタ
   ー板９を支点ピン１０で回動自在に設置してあ
   り、他側内面には同ケース１に設けた駆動窓孔４
   及び読取窓孔５を開閉自在のシヤツター板７を支
   点ピン８で回動自在に設置し、前記二つのシヤツ
   ター板７，９は連動する関係に連結してあり、前
   記ケース１の内面に同ケース１の着脱方向と略平
   行な向きにスライド自在なシヤツター駆動板１５
   を設置し、該シヤツター駆動板１５と前記いずれ
   かのシヤツター板７とを連結してあり、シヤツタ
   ー駆動板１５の先端部１５ｃがケース１の前端面
   １ａに設けた操作用窓孔２０に臨まされているこ
   とを特徴とするコンパクトデイスクケース。