JPS6237341B2 - - Google Patents

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JPS6237341B2
JPS6237341B2 JP8443379A JP8443379A JPS6237341B2 JP S6237341 B2 JPS6237341 B2 JP S6237341B2 JP 8443379 A JP8443379 A JP 8443379A JP 8443379 A JP8443379 A JP 8443379A JP S6237341 B2 JPS6237341 B2 JP S6237341B2
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JP
Japan
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test piece
acid
bilirubin
solution
water
Prior art date
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Expired
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JP8443379A
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English (en)
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JPS5610255A (en
Inventor
Hiroshi Motobayashi
Akiko Tokita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 技術分野 本発明は、血液及び尿等の体液中ビリルビンを
定量的に検出し、正常者と肝臓病患者を識別す
る、つまりビリルビン検出用試験片に関する。 先行技術 肝機能の障害によつて血液及び尿等の体液中に
増加してくるビリルビンを定量的に検出すること
は、臨床上極めて重要なことである。すなわち、
慢性及び急性肝疾患の発見、先天性及び後天性そ
して、妊娠による黄疸の診断、かつ、これら疾病
の管理において体液中のビリルビンを検出するこ
とは、早期発見、早期治療上欠かせないものであ
る。 ビリルビンの定量方法は公知であり、これまで
一般的には、ジアゾカツプリング反応を応用した
ビリルビン検出方法が用いられていて、ビリルビ
ンがジアゾニウム塩と反応して呈色を示すことが
知られている。この際、ジアゾニウム塩は各種の
アニリン類に亜硝酸を反応させジアゾ化してつく
られる。例えばアリニン類をジアゾ化して、各種
の塩で安定化したものを試験片に含有させる方法
がある。 この際、ジアゾ化した物質を安定にする塩とし
て弗化硼素酸塩、硫酸塩、メタ燐酸塩、アリール
スルホネート等が使用される。また、ジアゾ化し
た物質を安定にする必要上、上記溶液を含有した
試験片のPHを4以下に保持する為にスルホサリチ
ル酸、メタ燐酸、クエン酸、フタル酸等が緩衝剤
として使用される。 さらに、試験片に対して試料の吸収性を高め、
ビリルビンとの反応性を均一にする為に湿潤剤を
含有することができる。湿潤剤としては、陽イオ
ン界面活性剤(例えば、アルキルピリジニウムク
ロライド)、非イオン界面活性剤(ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル)、陰イオン界
面活性剤(ドデシルベンゼンスルホン酸)が挙げ
られる。 従来技術の問題点 ビリルビンを検出する為の試験片には基本的
に、上記に掲げたようなジアゾニウム化合物、緩
衝剤、界面活性剤が含有されている。しかし、体
液中ビリルビンを測定する際、これら3つの基本
物質だけでは、呈色感度及び体液中の他の物質か
らの阻害作用による影響の面でビリルビン濃度を
判定し難いばかりでなく、判定不可能な場合もあ
るので充分な試験片とは言えない。これら諸問題
を検討する為に、反応促進剤として尿素誘導体又
はジフエニル燐酸、反応阻害による影響を除く方
法として2,6―ジクロルベンゼンジアゾニウム
塩が使用されているが、ビリルビン検出の為の試
験片として検出感度は良くない。 発明の目的 本発明はかかる事情に鑑みて従来の欠点を除去
したビリルビン検出用試験片を提供するものであ
る。上記目的を達成するものは、吸収性担持体に 一般式: H2N―Ar―SO3H () (式中、Arは芳香族炭化水素を表わす)をジ
アゾ化したジアゾニウム化合物、緩衝剤及び水溶
性アミノ酸の乾燥物の層を設け、該層の上に界面
活性剤の乾燥物を設けたことを特徴とするビリル
ビン検出用試験片である。 さらに好ましくは、前記水溶性アミノ酸はグリ
シン、アラニン及びバリンの群から選ばれた少な
くとも一つを含むものである。 発明の具体的説明 一般式のジアゾニウム化合物は、そのジアゾ
基を安定にしておく意味において弗化硼素酸塩、
硫酸塩、塩酸亜鉛塩、アリールスルホン酸塩の形
であつても良い。 一方、試験片として好適な吸収性担持体として
は、濾紙、ガラス繊維、プラステイツク素材から
成る不織布等であり、含浸液と反応したり含浸液
に溶解したりせず、吸収性を有しているものであ
れば良い。また、溶剤については混合物が容易に
溶けるものであれば良く、有利には水、エタノー
ル、メタノール、アセトン、酢酸エチル、ジメチ
ルスルホキシド等が挙げられる。 本発明の具体的作用 次に本発明を実施例で説明するが、それによつ
て本発明は制限されるものではない。 実施例 溶液 P―ジアゾベンゼンスルホン酸 0.5g メタ燐酸 15g アミノ酢酸(グリシン) 8g 水 100ml 溶液 セチルピリジニウムクロライド 3g エタノール 100ml 吸水性担持体を溶液に含浸して40℃の乾燥器
の中で乾燥する。これによりp―ジアゾベンゼン
スルホン酸、メタ燐酸、アミノ酸(グリシン)の
乾燥物を含有した吸水性担持体が作成される。さ
らに、その吸水性担持体を溶液に含浸して40℃
の乾燥器の中で乾燥する。これにより、吸水性担
持体にp―ジアゾベンゼンスルホン酸、メタ燐
酸、アミノ酸の乾燥物からなる層の上にセチルピ
リジニウムクロライドの乾燥物を設けた試験片が
作成される。このように界面活性剤であるセチル
ピリジニウムクロライドを後から含有させること
により試験片の尿に対する湿潤性を高めるととも
に、p―ジアゾベンゼンスルホン酸が溶解しない
溶媒(アルコール)を用いてセチルピリジニウム
クロライドを含有させることによりp―ジアゾベ
ンゼンスルホン酸がセチルピリジニウムクロライ
ドと反応して分解することなく両者を乾燥物とし
て吸収性担持体に含有させることができる。 参考例 1 溶液 スルフアニル酸(一般式) 1g 亜硝酸ナトリウム 0.5g アミノ酢酸(グリシン) 8g 蒸留水 100ml 溶液 スルホサリチル酸 10g ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 2g エタノール 100ml 試験片を溶液に含浸して40℃の乾燥器の中で
乾燥する。次に溶液で処理した試験片を溶液
に含浸して40℃の乾燥器の中で乾燥する。上記の
ように行なつて処理した試験片を参考例1の試験
片とする。 参考例 2 溶液 4―アミノ―1―ナフタリンスルホン酸 (一般式) 1g 亜硝酸ナトリウム 0.5g アラニン 8g 蒸留水 100ml 溶液 スルホサリチル酸 10g ツイーン80 3g エタノール 100ml 試験片を溶液に含浸して40℃の乾燥器の中で
乾燥する。次に溶液で処理した試験片を溶液
に含浸して40℃の乾燥器の中で乾燥する。上記の
ように行なつて処理した試験片を参考例2の試験
片とする。 参考例 3 溶液 5―アミノ―1―ナフタリンスルホン酸 1g 亜硝酸ナトリウム 0.5g バリン 3g 水 100ml 溶液 ドデシルベンゼンスルホン酸 3g エタノール 100ml 試験片を溶液に含浸して40℃の乾燥器の中で
乾燥する。次に溶液で処理した試験片を溶液
に含浸して40℃の乾燥器の中で乾燥する。上記の
ように行なつて処理した試験片を参考例3の試験
片とする。 上記実施例で用いた一般式の芳香族炭化水素
中には、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン
基、アミノ基、アリール基、ヒドロキシル基、ス
ルホン酸基等の置換基が存在し得る。 また、試験片上のジアゾニウム塩を安定にして
おく為に実施例では、溶液のPHを4以下に保持す
るようなメタリン酸又はスルホサリチル酸を使用
したが、これら以外にクエン酸、マレイン酸等の
PH安定剤を使用することができる。 発明の具体的効果 以上のように本発明による実施例を掲げたが、
本発明による効果を従来使用されている方法、例
えば、以下の通り示した比較例1及び2と対比し
つつ説明する。 比較例 1 2,4―ジクロルアリニン 0.1g 1,5―ナフタレンジスルホン酸ナトリウム
0.6g スルホサリチル酸 7g 亜硝酸ナトリウム 0.05g メチルビニルエーテル―無水マレイン酸共重
合体 1g 水 50ml エタノール 50ml 比較例 2 溶液 2,6―ジクロルベンゼンジアゾニウムフル
オレート 0.1g メタ燐酸 10g クエン酸 3g 水 100ml 溶液 リン酸ジフエニルエステル 5g 酢酸エステル 100ml 溶液含浸後の試験片は前記実施例と同様な方法
で乾燥処理をする。 まず、ビリルビン標準液作成にあたつて、牛結
晶ビリルビン50mgを0.1N水酸化ナトリウム液100
mlに溶解し、ビリルビン50mg/dl溶液とする。次
にこの溶液を体液で希釈して、各々0.5mg/dl、
2.5mg/dl、5mg/dlの標準液とする。これらの
標準液に対して、前記実施例と比較例1及び比較
例2から得られた各試験片のビリルビン検出感度
を調べた結果を表に示す。
【表】 表より、本発明による実施例に於ては、各ビリ
ルビン標準液に対して試験片の呈色が鮮明で感度
は良好であつた。しかし、従来の方法によると、
ビリルビン濃度0.5mg/dlの標準液に対しては、
比較例1に於て呈色感度が悪く、比較例2に於て
は呈色が不鮮明で、かつ判定が不可能であつた。
また、参考例1乃至3の呈色反応については実施
例とほぼ同様の効果があつた。水溶性アミノ酸と
してはグリシン、アラニン、バリンが呈色増感剤
として効果があつた。 一方、試験液が尿である場合について注目する
と、早朝尿、昼尿、ブドウ糖尿、ウロビリノーゲ
ン尿等に牛結晶ビリルビンを添加して上記実施例
について比較してみると、本発明による実施例で
は感度の低下及び反応阻害はまつたく認められな
かつた。 また、一般式中の芳香族炭化水素の置換基と
してアミノ基とスルホン酸基また、他のハロゲン
基、アルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシル基
及びアリール基を有した一般式についても本実
施例における同様の処理をして、試験片を作成し
てビリルビン検出を行なつた結果、実施例と同様
の効果がみられた。 しかして、本発明は体液中のビリルビンを正確
に、しかも迅速に検出し、その濃度を判定するこ
とができる。すなわち、本発明によれば一般式
をジアゾ化したジアゾニウム化合物に水溶性アミ
ノ酸を含有させた溶液を試験片に含浸させること
により、ビリルビン検出の為の試験片の呈色感度
を高め、体液中の他の物質による反応阻害をなく
し、これにより体液中のビリルビンを精確かつ容
易に検出することができる。 従つて、本発明によるビリルビン検出用試験片
を使用することによつて、肝疾患から誘起された
体液中ビリルビン増加を伴つた肝臓病患者の識別
を精確かつ容易にそして即座に行なうことができ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 吸収性担持体に 一般式 H2N―Ar―SO3H () (式中、Arは芳香族炭化水素を表わす)をジ
    アゾ化したジアゾニウム化合物、緩衝剤及び水溶
    性アミノ酸の乾燥物の層を設け、該層の上に界面
    活性剤の乾燥物を設けたことを特徴とするビリル
    ビン検出用試験片。 2 水溶性アミノ酸はグリシン、アラニン及びバ
    リンの群から選ばれた少なくとも一つを含む特許
    請求の範囲第1項記載のビリルビン検出用試験
    片。
JP8443379A 1979-07-05 1979-07-05 Bilirubin detecting test piece Granted JPS5610255A (en)

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JP3009584A Division JPS59166862A (ja) 1984-02-20 1984-02-20 ビリルビン検出用試験片およびその製造方法

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JPS5610255A JPS5610255A (en) 1981-02-02
JPS6237341B2 true JPS6237341B2 (ja) 1987-08-12

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4468467A (en) * 1982-02-01 1984-08-28 Eastman Kodak Company Diazonium salt for bilirubin assay
EP0103628A4 (en) * 1982-03-11 1984-09-19 Arthur Babson STABILIZATION OF DIAZONIUM SALINE SOLUTIONS.
JPH0788077B2 (ja) * 1986-09-18 1995-09-27 株式会社岡部ロック 開口ケ−スへのシ−ト挿入装置
JPH0542004Y2 (ja) * 1988-01-22 1993-10-22
JPH03114074A (ja) * 1990-08-09 1991-05-15 Toyo Electric Mfg Co Ltd カラー画像記録装置

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JPS5610255A (en) 1981-02-02

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