JPS6228732Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は油機器とガス機器の接続装置に関する。
絶縁のために絶縁油を用いた変圧器の如き油機器
と、絶縁のために絶縁ガスを用いたガス絶縁開閉
装置やガスしや断器の如きガス機器とを接続する
場合がある。

この接続には、従来第１図に示す構造が採用さ
れている。同図において、１は変圧器本体で内部
に絶縁油２が充填されている。変圧器１の壁を貫
通して油−ガスブツシング３が設けられフレキシ
ブルリード４によつて変圧器の要素に電気的に接
続されている。

５はガス絶縁開閉装置で内部にSF₆ガス６が充
填されている。７は装置５の壁を貫通したガス−
ガスブツシングでガス中の端子は絶縁スペーサ８
で支持された導体９に接続されている。１０は両
機器間に構成された中間室で、接続容器１１及び
金属ベローズ１２により構成されており、内部に
SF₆ガス６が充填されている。両ブツシング３，
７は導体接続部１３により中間室１０内で接続さ
れている。

両機器１，５の接続作業は後者５を所定位置に
据付けた後前者１をこれに近寄せてきて接続容器
１１及び金属ベローズ１２の部分で接続してい
た。

このため、何らかの原因でブツシング３又は７
を取換えたり、中間室を点検したい様な場合に
は、変圧器１、ガス絶縁開閉装置５等の重量機器
の移動を必要としていた。又、この種装置は移動
用ケーブルを用いて給電することも行なわれる
が、この接続は他の機器を取外した後にできる構
造となつており、接続作業が困難であつた。更に
ブツシングを２本用いているので、どうしても接
続部構造が大形となる欠点があつた。

本案はこれらの点に鑑み案出されたもので、そ
の目的は油機器、ガス機器を移動させることなく
両者の接続、断路を行なえるようにすると共に移
動用ケーブルの接続も可能とした接続装置を提供
するにある。

以下、第２図〜第４図に示す実施例に基づき本
案を説明する。第２図において、２１は金属ベロ
ーズで一方のフランジ２１ａは変圧器１のフラン
ジ１ａに外側から取けられている。２２はダブル
フランジの油−ガスブツシングで一方のフランジ
２２ａは金属ベローズ２１の他方のフランジ２１
ｂに外側から取付けられている。２３はガス絶縁
開閉装置５の端部に絶縁スペーサ８を介して取付
けられた接続容器であり内部にSF₆ガス６が充填
されている。この接続容器２３の端部にはフラン
ジ２３ａが設けられ、この内径は前記ブツシング
２２の他方のフランジ２２ｂの外径よりも大きく
構成されている。フランジ２２ｂ，２３ａは同一
平面上に配設され接続容器２３の内部に設けられ
た接続フランジ２４に互に外側から締付けられて
いる。

ブツシング２２はガス中で接続導体２５に接続
され、該導体２５は導体９と導体接続部２６で接
続されている。この導体接続部２６はフレキシブ
ルリード２７とこれを覆うシールド２８で構成さ
れている。

又、接続導体２５にはスリツプオン形接触子の
受側接触子２９が設けられ、該接触子２９は接続
容器２３のハンドホール３０に向けられている。
そして、常時は盲蓋３１で密閉され、移動用ケー
ブル３２の接続に際しては盲蓋３１が取除かれ、
アダプタ３３を介してスリツプオン形のものが取
付けられ前記ケーブルの中心導体と前記接触子２
９との間で接続が行なわれる。

上述の構成でこれを分解するには次の手順によ
る。

(イ) 接続容器２３のガス６を脱いたうえ、ハンド
ホール３０を開口し、ここから手を入れて接続
導体２５及び接続部２６を取外す。（第３図ａ
を参照） (ロ) ハンドホール（図示せず）を開口して変圧器
本体１の絶縁油２及びリード４を除く。

(ハ) ブツシング２２をフランジ２４と共に接続容
器２３内に移動する。（第３図ｂを参照） (ニ) ベローズ２１を除去する。

(ホ) ブツシング２２とフランジ２４を分離しブツ
シング２２のみ外部へ取出す。（第３図ｃを参
照） 組立は以上の逆の手順による。

若し移動用ケーブル２９を用いて変圧器本１の
みに給電したい場合は、導体接続部２６を取外
し、移動用ケーブル３２を接触子２９に接続して
行なう。

第４図は他の実施例を示すもので、油−ガスブ
ツシング４１がシングルフランジ４１ａを有して
いる。この場合には金属ベローズ２１の径を接続
容器２３のそれよりも大とし且つ補助フランジ４
２に接続容器のフランジ２３ａと接続フランジ２
４を締付けたうえ、この補助フランジ４２を金属
ベローズ２１のフランジ２１ｂに外側から締付け
ている。フランジ２３ａを外側に延在させフラン
ジ４２を省略してもよい。

この分解は、接続容器２３のガス６及び変圧器
本体１の油２を脱いた後、フランジ２１ｂ，４２
の締結を外して行なう。以後は第２図の場合と同
様である。

なお、上述の説明では単相形のものを例示した
が、三相一括形のものにも適用できる。又、ハン
ドホール３０から接続フランジ２４を取出せる様
にその直径を選ぶと都合が良い。更にフランジ２
３ａを接続容器２３から取外しできる様にしてお
けば、接続フランジ２４をここから取出すことが
できる。

上述の構造を採用すると、現地工程は、油入機
器、ガス機器の何れでも先に据付ができ、最後に
ブツシングを取付けて両者を接続することが可能
となる。従つて、油入機器、ガス機器を移動する
ことなくブツシングの修理、取外し等を実施でき
る。更に移動用ケーブルの接続は接続容器のハン
ドホールの部分で行ない得るので接続作業が非常
に容易である。必要に応じ接続容器内のフレキシ
フルリードを取外して油機器とガス機器の電気的
分離を行なうこともできる。

以上詳述した通り、本案によるときは油機器及
びガス機器を移動することなく両者の接離を行な
い得る外、移動用ケーブルの接離作業が容易であ
るという極めて実用的な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置を示す縦断面図、第２図は本
案の１実施例を示す縦断面図、第３図は第２図の
ものの分解手順を示すものでａはフレキシブルリ
ードを除去した状態、ｂは金属ベローズと接続容
器を分離し、ブツシングを接続容器内に引込んだ
状態、ｃは金属ベローズを取外しブツシングを取
出す状態をそれぞれ示している。第４図は本案の
他の実施例の要部縦断面図である。 １……油機器、５……ガス機器、２１……金属
ベローズ、２２，４１……油−ガスブツシング、
２３……接続容器、２６……導体接続部、２９…
…接触子、３０……ハンドホール、３２……移動
用ケーブル。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 絶縁油を充填した油機器と、 この油機器に隣接配置され絶縁ガスを充填した
   ガス機器と、 前記油機器に取付けられ絶縁油が充填された金
   属ベローズと、 前記ガス機器に取付けられ絶縁ガスが充填され
   ていると共に先端が前記金属ベローズの先端に対
   向配置された接続容器と、 前記金属ベローズと前記接続容器の対向する先
   端をそれぞれ気密貫通した油−ガスブツシング
   と、 この油−ガスブツシングのガス側端子に取付け
   られた接続導体と、 前記接続容器の中で前記ガス機器の導体と前記
   接続導体との間を接続した導体接続部と、 前記接続容器に設けられ且つ移動用ケーブルを
   気密に取付け得ると共に前記接続導体及び導体接
   続部を出し入れ出来るハンドホールと、 前記接続導体に設けられ且つ前記ハンドホール
   に取付けられた移動用ケーブルの中心導体が接続
   される接触子とより成ることを特徴とする油機器
   とガス機器の接続装置。