JPS62283032A - ル−フモ−ルの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 「産業上の利用分野」 本発明は、自動車ルーフ上面の幅方向両側に、ルーフモ
ールを前後方向に連続して取り付ける取付構造の改良に
関するものである。

「従来の技術」 従来のこの種取付構造として、実開昭６０−第４５１５
５号公報に示すものが存する。

該従来の取付構造は、自動車ルーフ上面の幅方向両側に
おいて、ルーフパネルとクォータパネルの重合溶接部に
取付溝条を形成すると共に、該溝条内に一定の間隔をお
いて複数の固定用切欠を形成したフランジ部を連続して
立設し、該フランジ部の各切欠に合成樹脂で一体成形さ
れたクリップを直接固定して、該各クリップの両側に設
けられている係止部に、ルーフモールの背面部に設けら
れた面係合部を夫々係止することにより、ルーフモール
を上記取付溝条内に連続して取り付けるものである。

「発明が解決しようとする問題点」 然し乍ら、斯る従来の取付構造にあっては、取付溝条内
に立設されるフランジ部に複数の固定用切欠を形成し、
該各切欠にクリップを個々に固定する構造となっている
ので、フランジ部の加工が徒に大変となることは勿論の
こと、特に固定用切欠の形成は、取付溝条を画成するル
ーフパネルやクォータパネルに、サビを発生させる大き
な原因となっていた。

又、クリップを直接フランジ部の切欠に固定することは
、クリップの固定作業時に、フランジ部やパネルの塗膜
を傷つけて、このことからもサビを発生させる問題を有
していた。

ｒ問題点を解決するための手段」 而して、本発明は上記従来の取付構造の問題点を有効に
解決するために開発されたもので、自動車ルーフ上面の
幅方向両側に取付溝条を形成し、該取付溝条内にルーフ
モールを取り付ける構造を前提として、ルーフモールを
係止する複数のクリップと、取付溝条の底面に両面接着
テープを介して固着される長尺ファスナーの２部品を備
え、クリップは、自身の両側にルーフモールの係合部に
係止する係止部を形成すると共に、下面に脚体を一体に
垂設し、他方長尺ファスナーは、自身の上面に該クリッ
プの脚体を固定する受部を一体に形成して、該長尺ファ
スナーの受部に各クリップの脚体を固定する構成を採用
した。

「作用」 依って、本発明にあっては、ルーフモールを係止するク
リップの他に、長尺ファスナーを備えるものであるから
、該長尺ファスナーを両面接着テープを介して取付溝条
の底面に固着した後、係止部と係合部の係止状態を得て
、ルーフモールに一定の間隔をおいて装着された各クリ
ップの脚体を、長尺ファスナーの受部に固定すれば、ル
ーフモールを確実に取付溝条内に取り付けることが可能
となるので、サビの原因となる固定用切欠を形成したフ
ランジ部を、取付溝条内に立設する必要が全くなくなる
。

「実施例」 以下、本発明を図示する各実施例に基づいて詳述すれば
、第一実施例に係る取付構造も、ルーフ上面に形成され
た取付溝条内に、ルーフモールを取り付けるものではあ
るが、特徴とするところは、ルーフモールを係止する複
数のクリップと、取付溝条内に固着される長尺ファスナ
ーの２部品を用いて、ルーフモールを取付溝条に取り付
ける点に存する。

前者のクリップ１は、合成樹脂成形の短尺体で、第１図
に示す如く、自身の基板２の両側下縁に、ルーフモール
３０の背面部に設けられた係合部３０ａ・３０ｂを係止
する係止部３ａ・３ｂを形成すると共に、該基板２の下
面に後述する長尺ファスナー側の受部に固定される２本
の脚体４・５を一体に垂設する構成となっている。

又、該２本の脚体中、一方の脚体４は下端部を湾曲して
一側面に肩部４ａを形成し、他方の脚体５は下端部に両
側に張り出す肩部５ａ・５ａを形成するものとする。

後者の長尺ファスナー１１は、同じく合成樹脂の一体成
形品で、全体が薄肉の帯状体を呈し、図示する如く、後
述する取付溝条の底面に両面接着テープ１７を介して固
着されると共に、自身の上面に上記クリップ１の各脚体
４・５と対応する受４一 部１２・１３を、自身の長手方向に連続して一体に形成
する構成となっている。

具体的には、一方の脚体４を固定する受部１２は、上端
部にロック爪１２ｂを有する１個の立上り壁１２ａで構
成して、該ロック爪１２ｂと上記肩部４ａを側方より弾
性係合することにより、一方の脚体４を固定し、他方の
脚体５を固定する受部１３は、夫々上端部内側にロック
爪１３ｃを有する一対の立上り壁１３ａ・１３ｂで構成
して、該一対の立上り壁１３ａ・１３ｂ間に他方の脚体
５を嵌入して、各ロック爪１３ｃと両側肩部５ａ・５ａ
を係合することにより、他方の脚体５を確実に固定する
構造となす。

又、図中１４は、ルーフモール３０の係止部３０ｂの延
長端３０ｃを収容するために、受部１３の立上り壁１３
ｂと案内壁１５により画成される収容部である。

他方、ルーフ上面側の構造は、図示する如く、従来と同
様ルーフパネル２１とクォータパネル２２の重合溶接部
に取付溝条２３を形成するものであるが、従来の如き固
定用切欠を形成したフランジ部は一切立設しないものと
する。

依って、斯る実施例において、ルーフ上面に形成された
取付溝条２３にクリップ１と長尺ファスナー１１を用い
て、ルーフモール３０を取り付ける場合には、ます長尺
ファスナー１１を両面接着テープ１７を介して、取付溝
条２３の底面に固着する６ そして、係止部３ａ・３ｂと係合部３０ａ・３０ｂの係
止状態を得て、複数のクリップ１をルーフモール３０に
一定の間隔をおいて装着した後、該各クリップ１の２本
の脚体４・５を、長尺ファスナー１１の対応する受部１
２・１３に対して上方から押圧すると、一方の脚体４の
肩部４ａが受部１２のロック爪１２ｂと弾性係合すると
同時に、他方の脚体５が受部１３の両立上り壁１３ａ・
１３ｂを拡開しながら、該各室上り壁１３ａ・１３ｂ間
に嵌入して、自身の両側肩部５ａ・５ａをロック爪１３
ｃに夫々係合するので、これによりルーフモール３０は
取付溝条２３に対して、確実に連続して取り付けられる
こととなる。

次に、本発明の第二実施例について説明すると、該第二
実施例に係る取付構造は、第２図に示す如く、クリップ
１の基板２両側下縁にルーフモール３０の係合部３０ａ
・３０ｂを係止する係止部３ａ・３ｂを形成する点では
、第一実施例と同様であるが、基板２下面に両側肩部５
ａ・５ａを有する脚体５のみを１本垂設する構成となし
、他方長尺ファスナー１１には、該脚体５を固定する受
部１３のみを形成すると共に、上記ルーフモール３０の
係合部３０ｂから延長する延長端３０ｃを固定する受部
１６を別に形成する構成となしたものである。

尚、該受部１６は、図示する如く、一対の立上り壁１６
ａ・１６ｂから成り、一方の立上り壁１６ａの上端部に
ロック爪１６ｃを設け、他方の立上り壁１６ｂの上端部
を外方に湾曲するものとする。

依って、斯る実施例において、取付溝条２３にクリップ
１と長尺ファスナー１１を用いて、ルーフモール３０を
取り付ける場合には、ます長尺ファスナー１１を両面接
着テープ１７を介して、取付溝条２３の底面に固着した
後、第一実施例と同様に、係止部３ａ・３ｂと係合部３
０ａ・３０ｂの係止状態を得て、複数のクリップ１をル
ーフモール３０に一定の間隔をおいて装着する。

そして、該各クリップ１の１本の脚体５とルーフモール
３０の延長端３０ｃを、長尺ファスナー１１の対応する
受部１３・１６に対して上方から押圧すると、脚体５が
受部１３の両立上り壁１３ａ・１３ｂを拡開しながら、
該立上り壁１３ａ・１３ｂ間に嵌入して、自身の両側肩
部５ａ・５ａをロック爪１３ｃと強固に係合すると同時
に、ルーフモール３０の延長端３０ｃが受部１６の他方
の立上り壁１６ｂの案内を受けて、一方の立上り壁１６
ａのロック爪１６ｃに係合するので、これによりルーフ
モール３０は取付溝条２３に対して、確実に連続して取
り付けられることとなる。

従って、いずれの実施例にあっても、従来の如く取付溝
条２３にフランジ部を立設しなくとも、Ｑ− ルーフモール３０は取付溝条２３に確実に取り付けられ
ることとなる。

又、ルーフモール３０の取り付は後、ルーフパネル２１
とルーフモール３０間に空間Ｓを画成する構成とすれば
、該空間Ｓが雨水等の流水路となり得るので、ルーフ構
造の簡素化が期待できることとなる。

「発明の効果」 以上の如く、本発明は、ルーフモールを係止する複数の
クリップと、取付溝条の底面に両面接着テープを介して
固着される長尺ファスナーの２部品を備え、クリップは
、自身の両側にルーフモールの係合部に係止する係止部
を形成すると共に、下面に脚体を一体に垂設し、長尺フ
ァスナーは、自身の上面に該クリップの脚体を固定する
受部を一体に形成して、該長尺ファスナーの受部に各ク
リップの脚体を固定することを特徴とするものであるか
ら、従来の如くクリップを固定するためのフランジ部を
形成する必要が全くなくなった。

従って、本発明にあっては、取付溝条の加工が頗る簡易
となるばかりか、取付溝条を画成するパネルにサビを発
生させる心配が完全に一掃されることとなる。

しかも、取付溝条の底面に長尺ファスナーを両面接着テ
ープで固着する構成は、該接着テープにより取付溝条の
底面、即ちパネル面が保護されることともなるので、こ
の点からもパネル面の損傷及びこれに起因するサビの発
生をも、併せて有効に防止することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第一実施例に係る取付構造を示す要部
断面図、第２図は第二実施例に係る取付構造を示す要部
断面図である。 １・・・クリップ、３ａ・３ｂ・・・係止部、４・５・
・・脚体、１１・・・長尺ファスナー、１２・１３・・
・受部、１７・・・両面接着テープ、２３・・・取付溝
条、３０・・・ルーフモール、３０ａ・３０ｂ・・・係
合部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 自動車ルーフ上面の幅方向両側に取付溝条を形成し、該
   取付溝条にルーフモールを取り付ける構造において、ル
   ーフモールを係止する複数のクリップと、上記取付溝条
   の底面に両面接着テープを介して固着される長尺ファス
   ナーの２部品を備え、クリップは、自身の両側にルーフ
   モールの係合部に係止する係止部を形成すると共に、下
   面に脚体を一体に垂設し、他方長尺ファスナーは、自身
   の上面に該クリップの脚体を固定する受部を一体に形成
   して、該長尺ファスナーの受部に各クリップの脚体を固
   定するように構成したことを特徴とするルーフモールの
   取付構造。