JP2602768Y2 - モール用保持具 - Google Patents

モール用保持具

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JP2602768Y2
JP2602768Y2 JP1992078124U JP7812492U JP2602768Y2 JP 2602768 Y2 JP2602768 Y2 JP 2602768Y2 JP 1992078124 U JP1992078124 U JP 1992078124U JP 7812492 U JP7812492 U JP 7812492U JP 2602768 Y2 JP2602768 Y2 JP 2602768Y2
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clip
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mounting
engaging portion
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茂雄 大井
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Togo Seisakusho Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、モールを固定するた
めの保持具に関し、特に左右対称の勾配をもった傾斜面
を利用して取り付けられるモールに適用されるものに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のピラーモールを固定す
るための保持具としては、従来より、図5〜図7に示す
ようなものが知られている。保持具はモール側に固定さ
れるクリップCR,CLと、ボディB側への固定のため
の固定具Gとからなり、さらに図5に示すように、クリ
ップCR,CLは一部が対称形状をなす2種類のものが
用意され、これらは図示しないモールの装着箇所によっ
て使い分けがなされてきた。使い分けが必要となる理由
は、自動車のセンターピラーには型抜きの関係上、部分
的に凹所30が形成され、モールはこの凹所30を利用
して取り付けられる保持具によって固定されるのである
が、凹所30内の傾斜面34は図6,図7に示すよう
に、左右のピラーで傾斜方向が対称となっている。した
がって、クリップCと固定具Gとの連結状況が左右で異
なり、これが原因で、保持具は両ピラーにおいて兼用す
ることができず、以下に説明するように、クリップの形
状を左右で異ならせる必要があった。
【0003】まず、クリップCの連結相手となる固定具
Gについて説明すると、固定具Gの頭部にはクリップC
を係止させるための係止溝31が形成され、下部には脚
部32が形成されており、この脚部32を凹所30に貫
通して形成された取付け孔33へ押し嵌めることで、固
定具G全体が傾斜面34の勾配に沿って斜めに取り付け
可能となる。一方、クリップCにはモールを装着するた
めのモール装着部MSが上部側に設けられ、下部側には
固定具Gの係止溝31を両側から挟み付けるようにして
係止する一対の連結脚片35が形成されている。この場
合、両連結脚片35の下縁35aは傾斜面34の勾配に
沿うように斜めに切り落とし形成されており、全体とし
てピラーパネルと平行な姿勢に保持されるようにしあ
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような形式の保持具では、左右で別個のクリップCL,
CRを用意しなければならず、コスト的にも作業上の取
扱いの面からも不都合である。また、図7の想像線で示
すように、クリップCL,CRと固定具Gとの連結関係
にずれを生じると、モールに浮き上がりを生じ外観を損
ねる、といった問題も生じる。本考案はこのような事情
に鑑みて開発工夫されたものであり、その目的とすると
ころは左右のクリップの一元化とモールの外観保持に寄
与する保持具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本考案の構成は、車両ボディの左右対称位置に配さ
れるモールを、ボディ側へ取り付けるための取付け部位
が、これら両モールに対して左右対称の勾配をもって形
成された傾斜面となっているものにおいて、前記モール
に装着されるクリップと、このクリップと連結可能なク
リップ係合部と前記傾斜面に固定可能なボディ係合部を
備えた固定具とからなるモール用保持具であって、前記
クリップ係合部とこのクリップ係合部に対するクリップ
側の連結部分とのいずれか一方には、前記傾斜面の両勾
配にほぼ等しい勾配をもつ取付け基準面が左右対称に形
成され、他方は傾斜面の勾配の向きに合わせて選択され
た一つの取付け基準面上に適合して当接可能となってい
ることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】固定具はボディ係合部によりボディの傾斜面に
固定され、全体は傾斜面の傾斜方向にしたがって斜めに
取り付けられる。そして、モールに取り付けられるクリ
ップとはクリップ係合部とが係合することで、固定具と
クリップとが連結状態となり、これによってモールがボ
ディに固定される。クリップと固定具との連結にあた
り、固定具が取り付けられる傾斜面の傾斜方向に対応し
た取付け基準面を選択すれば、クリップはボディのパネ
ル面に沿って支持されることになるため、モールがボデ
ィに沿って装着される。なお、傾斜方向が異なる傾斜面
においては、他の取付け基準面が選択され、同様の手順
により取付けがなされる。
【0007】このように、取付け基準面が常にボディの
パネル面に平行に保持されるため、クリップと固定具と
の相対的な位置ずれがあっても、クリップはパネル面と
ほぼ平行な姿勢に保持される。
【0008】
【考案の効果】本考案の効果は次のようである。クリッ
プを左右兼用にできるため、コストの低減と取扱いの向
上が図れる。また、クリップと固定具との相対的な位置
ずれを生じるようなことがあっても、クリップの取付け
高さは一定に保持されるため、モールの浮き上がりの問
題を生じることはなく、外観保持に寄与する。
【0009】
【実施例】以下、本考案を具体化した実施例を図面にし
たがって詳細に説明する。但し、本例のモールMが取り
付けられる箇所は自動車のセンターピラー(ボディ)で
あり、ボディBのパネル面の一部には図1等に示すよう
な傾斜面1が連続して凹み形成されている。しかし、こ
の傾斜面1の傾斜方向が自動車の左右で対称の関係にな
っていることは既に述べた通りである。
【0010】さて、図1には本例保持具を構成するクリ
ップCとグロメットG(固定具)が示されており、これ
らは共に合成樹脂材により形成されている。このうち、
クリップCは枠片2を有し、その一方の側の上縁にはモ
ールMの第1フランジ縁f1に係合可能な一対の係止片
3が設けられ、それぞれは末広がり状に延出されかつ良
好な撓み性を有する。そして、その下方でありかつ係止
片3の基端からやや後退した位置からはウインドガラス
G(詳しくはクォータウィンドガラスであるが、以下単
にガラスという。)の端面に弾接する一対の押圧翼片4
が、上記した両係止片3と同様にして延出されている。
また、両押圧翼片4の先端部にはガラスGの下面に係止
する係止突起5がそれぞれ突出している。
【0011】枠片2の反対側の両端部にはモールMの第
2フランジ縁f2の下面側から係合する一対の爪片6が
一体に突出形成されている。また、この爪片6が設けら
れている側には側片7が横架され、その上縁中央部には
モールMの第2フランジ縁f2の内側から係合可能な突
片8が突出している。さらに、枠片2において前記側片
7と反対側には次述するグロメットGに対する連結手段
の一方を構成する連結片9が横架され、もう一方の連結
片9は側片7の内方においてほぼ平行をなすようにして
架設され、これらには共に拡開方向への良好な撓み性が
付与されている。
【0012】グロメットGはボディB側への固定のため
のボディ係合部と、クリップC側への連結のためのクリ
ップ係合部GCとからなっている。ボディ係合部GBは
所定間隔をおいて対向する一対の脚片10を有し、全体
として傾斜面1の適所に貫通して形成された取付け孔1
1へ遊挿可能となっている。そして、クリップ係合部G
C側からねじ12(タッピングスクリュー)が締め込ま
れることによって、両脚片10は強制的に拡開変形し取
付け孔11からの抜け止めが可能となる。 なお、両脚
片10の基部にはシールゴム20が嵌着されている。ク
リップ係合部GCはボディ係合部GBとの境界部分に円
盤状の基板13を有しており、その中心部にはねじ12
を通すための透孔14が貫通し、上記した両脚片10間
に開口している。なお、ねじ12は初期の状態(モール
Mの組み付け現場へ搬入される前の状態)では、両脚片
10を拡開させない程度で透孔14に緩くねじ込まれて
いる。また、基板13上には上方へ開口する支筒15が
この透孔14を取り囲むようにして立設されており、そ
の内壁によってねじ12を起立姿勢に保持しかつねじ込
み動作を案内する。
【0013】さらに、基板13の上面でありかつ支筒1
5の外側には、クリップCをボディBのパネル面に平行
に保持するための取付け基準面(下側基準面16a,1
6b)が、傾斜方向を異にして、つまり両側からそれぞ
れ中央へ向けて上り勾配となるような断面山形状をなす
ようにして形成されており、傾斜面1が左右で傾斜方向
が異なることに対応できるようにしてある。このため、
傾斜方向が異なるそれぞれの基準面16a,16bはモ
ールMが設けられる方向に直交する方向で区画形成さ
れ、それぞれは傾斜面1の勾配にほぼ等しい勾配に設定
されている。一方、支筒15の外壁面において対向する
位置は平面状に面取り17が施されており、この面取り
17がなされている部分の開口縁寄りにはクリップCの
両連結片9に係合可能な係合突起18がそれぞれ突出形
成されている。両係合突起18は下側取付け基準面16
a,16bとの間で連結片9を上下から挟み込みかつ連
結片9の上縁に沿って接することができるよう、その下
縁には2種類の上側基準面19a,19bが形成されて
いる。そして、これらは下側基準面16a,16bと対
角位置にあるものが相互に平行となるようにしてあり、
対応する上下の基準面の間隔はほぼ連結片9の幅にほぼ
等しく設定されている。
【0014】次に、上記のように構成された本例保持具
の作用効果を具体的に説明する。まず、グロメットGの
脚片10を取付け孔11に適合させて差し込んだ後、ね
じ12を締め込んでゆくと、両脚片10は強制的に拡開
変形するため、グロメットG全体が傾斜面1に対して抜
け止め状態で固定される。この際、グロメットG全体は
傾斜面1の勾配に沿って斜めに取り付けられるが、取付
け基準面は傾斜面の勾配にほぼ等しく形成されているた
め、上下の取付け基準面16a,16b,19a,19
bのうちの一方の組のものは共にボディBのパネル面と
ほぼ平行をなす。
【0015】一方、クリップCをモールMに装着させる
べく、両係止片3の先端側をモールMの第1フランジ縁
はf1に差し込み、これらを撓み変形させながら突片8
を第2フランジ縁f2に係合させ、同フランジ縁f2を
突片8と両爪片6とによって挟着する。これによって、
クリップCがモールMに対して先付けされる。しかる後
に、モールMをボディBのパネル面に沿わせながらクリ
ップCとグロメットGとを連結状態とすれば、両押圧翼
片4はガラスGの端面に弾性力をもって圧接しかつ両係
止突起5がガラスGの下面に係合する。クリップCとグ
ロメットGとを連結させる場合において、両連結片9は
上下の取付け基準面16a,16b,19a,19bの
うちのいずれか一方の組のもの(ボディBパネルのパネ
ル面と平行をなす組のもの)によって上下から面接触状
態で挟み込まれる。この場合、選択された上下の取付け
基準面16a,16b,19a,19bは共にパネル面
とほぼ平行をなしているため、クリップC全体はパネル
面に沿って取り付けられる。
【0016】なお、この操作を傾斜方向が異なる傾斜面
1に対して行う場合には、上記で選択されなかった他の
取付け基準面を選択すれば、上記と同様にしてクリップ
Cをパネル面に沿わせることができる。以上のように、
本例の保持具によれば傾斜方向が異なる傾斜面1に対し
ても単一種のクリップCでよく、製造コストの低減と取
扱いの便宜が図られる。また、クリップCとグロメット
Gとの組み付け位置にずれがあっても、クリップCは上
下の取付け基準面に沿って変位するだけで、高さの変動
がないため、モールMの浮き上がりがなく、外観が保持
される。なお、本考案は取付け基準面をグロメットG側
に設定したが、クリップC側(連結片)に設定すること
も可能である。また、グロメットGのボディB係合部は
必ずしも本例のものに限らず、ねじ込みを必要としない
単なる押し嵌めによって固定可能な形式であってもよ
い。さらに、本例では2種類の傾斜方向に対応できるよ
うに取付け基準面を2つ設定したが、例えば上下の取付
け基準面間にそれぞれ水平な部分を追加配置するような
ことも可能である。また、本例では固定具としてグロメ
ット(ねじによって強制的に脚片12を拡開させるも
の)を使用したが、これに限らず、要はボディ側への係
合が可能なものであれば、その形式は問わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】保持具の分解斜視図
【図2】モールMの組み付け状況を示す断面図
【図3】傾斜面1に対する取付け状況を示す断面図
【図4】傾斜面1に対する取付け状況を示す断面図
【図5】従来の保持具の分解斜視図
【図6】従来に係る保持具の傾斜面1に対する取付け状
況を示す断面図
【図7】従来に係る保持具の傾斜面1に対する取付け状
況を示す断面図
【符号の説明】
1…傾斜面 16a,16b,19a,19b…取付け基準面 G…グロメット(固定具) C…クリップ GC…クリップ係合部 GB…ボディ係合部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両ボディの左右対称位置に配されるモ
    ールを、ボディ側へ取り付けるための取付け部位が、こ
    れら両モールに対して左右対称の勾配をもって形成され
    た傾斜面となっているものにおいて、 前記モールに装着されるクリップと、このクリップと連
    結可能なクリップ係合部と前記傾斜面に固定可能なボデ
    ィ係合部を備えた固定具とからなるモール用保持具であ
    って、 前記クリップ係合部とこのクリップ係合部に対するクリ
    ップ側の連結部分とのいずれか一方には、前記傾斜面の
    両勾配にほぼ等しい勾配をもつ取付け基準面が左右対称
    に形成され、他方は傾斜面の勾配の向きに合わせて選択
    された一つの取付け基準面上に適合して当接可能となっ
    ていることを特徴とするモール用保持具。
JP1992078124U 1992-10-14 1992-10-14 モール用保持具 Expired - Lifetime JP2602768Y2 (ja)

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JPH0635012U JPH0635012U (ja) 1994-05-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0629059Y2 (ja) * 1987-04-14 1994-08-10 株式会社東郷製作所 自動車用ガラス保持具

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JPH0635012U (ja) 1994-05-10

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