JPS62280247A - 塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂組成物

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JPS62280247A
JPS62280247A JP12314086A JP12314086A JPS62280247A JP S62280247 A JPS62280247 A JP S62280247A JP 12314086 A JP12314086 A JP 12314086A JP 12314086 A JP12314086 A JP 12314086A JP S62280247 A JPS62280247 A JP S62280247A
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conjugated diene
parts
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vinyl chloride
chloride resin
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JP12314086A
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Hiroshi Kinomura
木野村 博
Hiroshi Akatsuka
赤塚 弘
Yasuyuki Shimozato
康之 下里
Tomoji Yamamoto
山元 友治
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は透明性および耐衝撃性に優れた塩化ビニル系樹
脂組成物に関するものである。更に詳しくは、特定の重
合体粒子径から成る共役ジエン系ゴム質重合体の存在下
に特定のビニル系単量体を主成分とするビニル系単量体
をグラフト共重合せしめて得た特定重合体粒子系のグラ
フト共重合体と塩化ビニル系樹脂とを混合して得られる
透明性、耐衝撃性に優れた塩化ビニル系樹脂組成物に関
するものである。
〔従来の技術〕
従来、塩化ビニル系樹脂は、難燃性、透明性、耐薬品性
等多くの長所を有する安価な樹脂として広く知られてい
るが、塩化ビニル系樹脂単独では耐衝撃性が劣るといっ
た欠点を有しているのでその用途に制御を受けている。
そこでかかる性質を改善すべく特公昭42−10735
号公報等によって共役ジエン系ゴム質重合体の存在下に
メタクリル酸メチル、スチレン、アクリロニトリル等を
グラフト共重合した共役ジエン系ゴム質グラフト共重合
体等の多くの改質材が開発されて来た。
そしてこれら改質材は耐衝撃性や透明性に優れた塩化ビ
ニル系樹脂としてブローボトル、シートおよびフィルム
等の用途において広く使用されてきた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、これら改質材では高耐衝撃性や低温下で
の耐衝撃性を得ようとすると、かかる改質材の塩化ビニ
ル系樹脂への添加量が多くなり、経済的” でなくなる
ばかりでなく、塩化ビニル系樹脂の特徴である透明性が
損なわれるといった問題が生じる。
したがって、研究者にとっては、塩化ビニル系樹脂への
少ない添加量で高耐衝撃性や低温耐衝撃性および透明性
に優れた改質材を開発することが長年の課題であって、
その解決に今まで多大の努力が払われてきた。
しかし、従来の耐衝撃性を向上させる方法では塩化ビニ
ル系樹脂組成物の透明性改良効果には不充分な点があり
、また耐衝撃性、低温耐衝撃性の点においても改良の余
地があった。
c問題点を解決するための手段〕 本発明者等は、前記問題点を解決すべく種々の検討を重
ねた結果、重合体の平均粒子径が0.07μ未満で且つ
0.07μ以上の粒子径を有する粒子の含量が20重量
%以下の共役ジエン系ゴム質重合体の存在下に芳香族ビ
ニル、メタクリル酸アルキルエステルを主成分とするビ
ニル系単量体をグラフト共重合せしめて得た平均粒子径
0.15〜0.24μの共役ジエン系ゴム質グラフト共
重合体が、最終目的物である塩化ビニル系樹脂組成物の
耐衝撃性、低温耐衝撃性および透明性効果と密接な関係
があることを見い出し、常温下および低温下での耐衝撃
性および透明性に優れた本発明の塩化ビニル系樹脂組成
物を完成するに至ったものである。
即ち、本発明はCA、)平均粒子径が0.07μ未満で
且つ0.07μ以上の粒子径を有する粒子の含量が20
重量%以下の共役ジエン径ゴム質重合体40〜80重量
部に対し、該共重合体の粒子の肥大化処理、並びに芳香
族ビニルおよびメタクリル酸アルキルエステルを主成分
とするビニル系単量体20〜60重量部のグラフト共重
合とを行なって得た平均粒子径が0.15〜0.24μ
の共役ジエン系ゴム質グラフト共重合体2〜20重量部
と、〔B〕塩化ビニル系樹脂80〜98重量部とからな
る塩化ビニル系樹脂組成物である。
〔発明の詳細な説明〕
以下、本発明を具体的に説明する。
共1″L′ジエン系ゴム質重合 本発明にかかる共役ジエン系ゴム質重合体は共役ジエン
が50重量%以上、好ましくは60重量%以上含む共役
ジエン系ゴム質重合体である。
咳共役ジエン系ゴム質重合体を構成する共役ジエンとし
ては、ブタジェン、イソプレン、クロロプレン等が使用
できるが、このうちブタジェンが好ましい。
前記共役ジエンと共重合できる単量体としては、芳香族
ビニル、不飽和カルボン酸、メタクリル酸アルキルエス
テル、アクリル酸アルキルエステル、シアン化ビニル、
多官能性単量体等が挙げられる。これらの中でも芳香族
ビニルが好ましく、必要に応じて少量の不飽和カルボン
酸単量体や少量の多官能性単量体が利用される。しかし
ながら共役ジエンが共重合体中に50重四%未満では最
終組成物の低温時における耐衝撃性改良効果が劣るので
、共役ジエンは50重量%以上とすることが望ましい。
共役ジエン系ゴム質重合体を製造するための前記共役ジ
エンの乳化重合に際しては、一般に使用されている乳化
剤、電解質、重合調節剤、重合開始剤等を用いることが
できる。
上記乳化剤としては、ロジン酸のアルカリ金属塩、脂肪
酸のアルカリ金属塩、脂肪族アルコール硫酸エステルの
アルカリ金属塩、アルキルアリルスルホン酸のアルカリ
金属塩等が挙げられ、電解質としては、硫酸、リン酸、
塩酸、炭酸の各アルカリ金属塩等が挙げられる。
また、上記重合調節剤としては、メルカプタン類、テル
ペン類、ハロゲン化物等が必要に応じて添加でき、重合
開始剤としては、過硫酸塩、有機ハイドロパーオキサイ
ド類、或いは有機ハイドロパーオキサイドと還元剤の組
み合せによるレドックス触媒等が好適に使用できる。
共役ジエン系ゴム質重合体を製造するための前記共役ジ
エンの重合方法としては、単量体の一括添加重合、連続
的添加重合、多段階重合等の一般に広く知られている乳
化重合法を適用することが可能であるし、また乳化剤も
単量体と同様にして添加することができる。
この共役ジエンの重合によって共役ジエン系ゴム質重合
体が得られるのであるが、得られた共役ジエン系ゴム質
重合体粒子は次のグラフト共重合に付されて、本発明組
成物の一方の成分である共役ジエン系ゴム質グラフト共
重合体となる。
共役!」!J建34しくどムヒ先l沓生グラフト共重合
に付される共役ジエン系ゴム質重合体の平均粒子径は0
.07μ未満で且つ0.07μ以上の粒子径を有する粒
子の含量が20重世%以下のものが用いられる。平均粒
子径が0.02〜0.07μとくに0.04〜0.06
μで、且つ、0.07μ以上の粒子の含量が10重量%
以下のものが好ましい。
平均粒子径が0.07μ以上および0.07μ以上の粒
子径を有する粒子の含量が20重量%を超えると、たと
え後述する共役ジエン系ゴム質グラフト共重合体の平均
粒子径が0.15μ〜0.24μの範囲内であっても最
終組成物の補強効果は少なく耐衝撃性が低下する。
共役ジエン系ゴム質グラフト共重合体は上記共役ジエン
系ゴム質重合体40〜80重量部、好ましくは50〜7
0重量部の存在下に芳香族ビニルおよびメタクリル酸ア
ルキルエステルを主成分とするビニル車量耐20〜60
重量部、好ましくは30〜50重量部をグラフト重合し
て得られる。
グラフト共重合体中の共役ジエン系ゴム質重合体の量が
40重量部未満であると、(ビニル系it体が60重量
部を超えると)最終組成物の耐衝撃性が低下し好ましく
ない。また、逆にグラフト共重合体中の共役ジエン系ゴ
ム質重合体が80重量部を超えると(ビニル系単量体が
20重量部未満であると)グラフト量の不足により、塩
化ビニル系樹脂との相容性が低下して最終組成物の透明
性が低下するばかりでなく耐衝撃性も低下する。
グラフト共重合に供するビニル系単量体としては芳香族
ビニル、メタクリル酸アルキルエステルを主成分とする
ビニル系単量体である。
前記芳香族ビニルとしてはスチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルキシレン、クロルスチレン、P−タージャリ
ールブチルスチレン、エチルスチレン等があり、これら
は1種または2種以上で使用される。
好ましい芳香族ビニルはスチレンまたはスチレンを50
重世%以上含んだものである。
また、前記メタクリル酸アルキルエステルとしてはメタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブ
チル等があり、これらは1種または2種以上で使用され
る。これらメタクリル酸アルキルエステルの中でもメタ
クリル酸メチルまたはメタクリル酸メチルを50重量%
以上含んだメタクリル酸アルキルエステルであることが
好ましい。
また、上記芳香族ビニル、メタクリル酸アルキルエステ
ル以外のビニル系単量体としては、アクリル酸アルキル
エステル、シアン化ビニル、多官能性単量体等を用いる
ことができる。
これらのうち、グラフト共重合に供する単量体の好まし
い組成としてはメタクリル酸アルキルエステル30〜7
0重世%、芳香族ビニル30〜70重量%でアクリル酸
アルキルエステル、シアン化ビニル、多官能性単量体は
必要に応じて0〜30重量%使用することができる。前
記メタクリル酸アルキルエステル単量体が30重量%未
満であると(芳香族ビニルが70重量%を超えると)、
最終組成物の透明性および耐衝撃性が低下するので好ま
しくない。逆にメタクリル酸アルキルエステル単量体が
70重量%を超えても(芳香族ビニルが30重量%未満
であると)、最終組成物の透明性および耐衝撃性が低下
する。
また、前記アクリル酸アルキルエステル、シアン化ビニ
ル、多官能性単量体を少量添加することにより、最終組
成物の透明性、加工性、耐衝撃性等を向上させることも
できるが、やはり30重量%を超えるとかえって最終組
成物の物性の低下を招き好ましくない。
共役ジエン系ゴム質グラフト共重合体はその粒子の平均
粒径が0.15〜0.24μ、好ましくは0.16〜0
.22μの範囲内になるようにグラフト共重合が行なわ
れる。
共役ジエン系ゴム質グラフト共重合体の平均粒子径が0
.24μを超えると最終組成物の透明性が低下する。逆
に平均粒子径が0.15μ未満であると、耐衝撃性が低
下し好ましくない。
該グラフト共重合の方法としては広く知られている種々
のグラフト共重合方法が可能である。
それらの中でも以下に示す■〜■の方法が好適である。
■ 共役ジエン系ゴム質重合体の存在下に先ずメタクリ
ル酸アルキルエステル単量体を添加してグラフト共重合
せしめた後、次いで芳香族ビニル単量体を添加しグラフ
ト共重合を完結させる方法。
■ 共役ジエン系ゴム質重合体の存在下に先ずメタクリ
ル酸アルキルエステル単量体を添加してグラフト共重合
せしめた後、次いで少量のメタクリル酸アルキルエステ
ル単量体を含む芳香族ビニル単量体を添加しグラフト共
重合を完結させるグラフト共重合方法。
■ 共役ジエン形、ゴム質重合体の存在下に先ず芳香族
ビニル単量体を添加してグラフト共重合せしめた後、次
いでメタクリル酸アルキルエステル単量体を添加しグラ
フト共重合を完結させるグラフト共重合方法。
なお、グラフト共重合に際しては、前記の共役ジエン系
ゴム質重合体の製造の際に使用される乳化剤、重合開始
剤、重合調節剤、電解質等を用いることができる。
また、グラフト共重合条件としては30〜90℃、好ま
しくは45〜85℃の温度で行なわれるのが普通である
また、上記グラフト共重合が完結した後、2,6  ・
ジ・ターシャリ−ブチル・4メチルフエノール等の酸化
防止剤を添加することもできる。
このようにして得られた共役ジエン系ゴム質グラフト共
重合体はその粒子の平均粒子径が0.15〜0.24μ
の範囲内のものであり、グラフト共重合前の前記共役ジ
エン系ゴム質重合体の平均粒子径0.07μ未満のもの
よりも粒子径が肥大化されている。
このように本発明の組成物は塩化ビニル樹脂との配合に
際して適度な粒径を有するグラフト共重合体であること
が必須であり、そのために平均粒子径0.07μ未満の
共役ジエン系ゴム質重合体を平均粒子径0.15〜0.
24μの共役ジエン系ゴム質グラフト共重合体に粒子径
を肥大化させるに際して、前記グラフト共重合の前に粒
子径肥大化工程に付することもできるが、グラフト重合
中に肥大化を進行させることが特に好ましい。
粒子径肥大化工程 平均粒子径0.07μ未満の共役ジエン系ゴム質重合体
の粒子径を肥大化するには公知の方法を適用することが
できるが、以下に示す方法が好適である。
■ グラフト共重合開始前あるいはグラフト共重合中に
塩酸、酢酸、硫酸、リン酸、蟻酸等の酸を添加するか、
或いはこれらの酸と塩化カリウム、硫酸カリウム、リン
酸カリウム、炭酸カリウム等の電解質を併用して添加す
る等によって粒径を肥大化する方法。
■ グラフト共重合に先だっであるいはグラフト共重合
中に塩化カリウム、硫酸カリウム、リン酸カリウム、炭
酸カリウム等の電解質、またはホルムアルデヒドスルホ
キシレート塩等を添加し、メタクリル酸アルキルエステ
ル単量体等をグラフト共重合させながら粒子径を肥大化
させる方法。
なお、これら■、■の方法において、酸あるいは電解質
の量が多いほど、また重合温度が高いほど粒子径の肥大
化が進む。従ってこれらの条件を適宜組み合わせて目的
の粒子径に肥大化させることができる。
化ビニル系樹脂組 物 かくして得られた共役ジエン系ゴム質グラフト共重合体
は、凝固・乾燥を経て粉末化された後、塩化ビニル系樹
脂と所望の耐衝撃強度、或いは透明性に応じて必要量を
混合すればよいが、本発明を効果的に達成する為には、
共役ジエン系ゴム質グラフト共重合体が2〜20重量部
、好ましくは3〜16重量部と塩化ビニル系樹脂80〜
98重量部、好ましくは84〜98重量部混合する。
咳共役ジエン系ゴム質グラフト共重合体が2重量部未満
では添加効果が見られず耐衝撃性が劣る。逆に20重量
部を超えると、塩化ビニル系樹脂の優れた特性が失われ
るし経済的でない。
該塩化ビニル系樹脂はポリ塩化ビニル、もしくは70重
量%以上の塩化ビニル単量体と臭化ビニル、塩化ビニリ
デン、酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、エチレ
ン等共重合可能な単量体30重量%未満との共重合体、
或いは、後塩素化ポリ塩化ビニル等が使用可能である。
共役ジエン系ゴム質グラフト共重合体と塩化ビニル系樹
脂との混合は、粉末状で、例えばリボンブレンダー・ヘ
ンシェル型ミキサーで混合され、公知の混錬機や成型機
、例えばミキシングロール、バンバリーミキサ−1押出
機、ブロー成型機によって混合でき、また成型加工する
ことができる。
なお必要とあれば混合に際して常用の安定剤、顔料、充
填剤、可塑剤、滑剤、加工助剤、等を添加することもさ
しつかえない。
〔実施例〕
次に本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発
明はその要旨を越えない限りこれらの実施例に制約され
るものではない。
なお、以下の実施例、比較例において部は重量部%は重
量%を意味する。
実施例−1 (l)共役ジエン系ゴム質重合体の製造1.3−ブタジ
ェン74部、スチレン26部、ステアリン酸カリウム9
.5部、硫酸カリウム1.0部、過硫酸カリウム0.5
部、および脱イオン水220部を窒素置換を行なったオ
ートクレーブ中に仕込み、攪拌しながら50℃、5 k
g / crAの圧力で重合し重合転化率90%で乳化
重合を終結させた。
得られ°た重合体の平均粒子径を日化機製ナノサイザー
を用いて測定したところ0.053μであった。また、
重合体粒子中の0.07部以上の粒子径を有する粒子の
含量をアルギン酸法で求めたところ8重量%であった。
(2)共役ジエン系ゴム質グラフト共重合体の製造窒素
置換したフラスコ中に前記(1)で製造した共役ジエン
系ゴム質重合体ラテックスを固型分として60部と硫酸
カリウム0.4部、および脱イオン水150部(共役ジ
エン系ゴム質重合体ラテックス中の水分を含む)を仕込
み、昇温し、内部温度が80℃に達したら、1段階目の
グラフト共重合として、キュメンハイドロパーオキサイ
ド0.2部とメタクリル酸メチル20部との混合液と、
ホルムアルデヒドスルホキシレートナトリウム0.05
部を脱イオン水10部に溶解した溶液とを別々の供給口
より同時に4時間かけて連続滴下し、さらに1時間攪拌
保持して0.2kg/cdの圧力下でグラフト共重合を
続けた。
次いで2段階回のグラフト共重合として、キュメンハイ
ドロパーオキサイド0.2部とスチレン20部との7昆
合液と、ホルムアルデヒドスルホキシレートナトリウム 4時間かけて連続滴下しさらに1時間保持して0.2k
g / cnlの圧力下でグラフト共重合を完結させた
得られたグラフト共重合体の平均粒子径は0. 193
μであった。
次いでブチル化ヒドロキシトルエン1部を添加した後0
.5%硫酸水溶液で塩析を行なった。
続いて、該塩析スラリーに水酸化カリウム水)各板を添
加してpHを8に調整してから、遠心分離機でスラリー
を分離した後温水で洗浄し、乾燥工程を経て白色粉末を
得た。
(3)物性評価 平均重合度700の塩化ビニル樹脂100部と前記(2
)の共役ジエン系ゴム質グラフト共重合体の製造で製造
した共役ジエン系ゴム質グラフト共重合体6部とシフチ
ルスズマレート系安定剤2部とフタル酸ジオクチル3部
とモンタン酸ブチレングリコールエステル0.5部との
混合物をヘンシェル型ミキサー内に仕込み、120”C
まで撹拌昇温した後50°Cまで冷却した混合物を30
m/m Tダイシート押出機で厚み0.5−mのシート
を成型し、該シートの物性を評価した。
耐衝撃性の評価 前記0.5鶴シートを用い先端アールが378インチの
打撃捧を用い、測定温度23℃と一10°Cにおけるデ
ュポン式落錘衝撃強度を測定した。
デュポン式落錘衝撃強度の算出方法は、50%以上破壊
した時の荷重と扁さの積( k( cm )で表わした
透明性の評価 前記0.5mシートを用いAST)1−D−1003−
61による全光線透過率と曇価を測定した。
実施例−1の結果は23°Cデュポン式落錘強度33k
gcm、−10°Cデュポン式落錘強度35kgcm、
全光線透過率89.7%、曇価1.6%で常温、低温下
の耐衝撃性および透明性が極めて優れていた。
比較例−1 1,3−ブタジェン75部、スチレン25部、オレイン
酸3部、水酸化カリウム0.04部、塩化カリウム0.
55部、3級ドデシルメルカプタン0.2部、エチレン
ジアミンテトラ酢酸2ナトリウム0.02部、硫酸第一
鉄o、oos部、ホルムアルデヒドナトリウムスルホキ
シレートo、i 部、ジイソプロピルベンゼンハイドロ
パーオキサイド0.1部、脱イオン水76部を窒素置換
したオートクレーブ中に仕込み、攪拌しながら5℃、2
kg/Cl11の圧力で重合し重合転化率90%で乳化
重合を集結させた。
得られた共役ジエン系ゴム質重合体の平均粒子径は0.
092μであり、また、0.07部以上の粒子径を有す
る粒子の含量は100%であった。
次いで、実施例−1の(2)の共役ジエン系ゴム質グラ
フト共重合体の製造法で記述したグラフト共重合方法で
平均粒子径0.186μの共役ジエン系ゴム質グラフト
共重合体を製造し、実施例−1の(3)の物性評価で記
述する方法によって物性を評価した。
23℃デュポン式落鐘衝撃強度は、32kg/Cl11
であり、O℃デュポン式落鑵衝撃強度は23 kg /
 cmであった。
また、全光線透過率は89.5%、曇価1.7%であっ
た。
従って、低温下の耐衝撃性が実施例−1に比べて著しく
劣ることが理解できる。
比較例−2 実施例−1の(11の共役ジエン系ゴム質重合体で記述
した乳化剤であるステアリン酸カリウムを4部、電解質
である硫酸カリウムを0.5部に変えて実施例−1(1
1の共役ジエン系ゴム質重合体と同じ方法で共役ジエン
系ゴム質重合体を製造した。
得られた共役ジエン系ゴム質重合体の平均粒子径は0.
082μであり、また0、07部以上の粒子径を有する
粒子の含量は100%であった。
次いで、実施例−1の(2)の共役ジエン系ゴム質グラ
フト共重合体の製造法で記述したグラフト共重合方法で
平均粒子径0.196μの共役ジエン系ゴム質グラフト
共重合体を製造し、実施例−1(5)の物性評価で記述
した方法によって物性を評価した。
で記述した方法によって物性を評価した。
23℃デュポン弐落錘衝撃強度は34kgcmであり、
−10℃デュポン弐落錘衝撃強度は25kgcmであっ
た。
また、全光線透過率は89.3%、曇価1.8%であっ
た。
従って低温下の耐衝撃性が実施例−1に比べて著しく劣
ることが理解できる。
比較例−3 実施例−1の(11の共役ジエン系ゴム質重合体の製造
法で製造した共役ジエン系ゴム質重合体40%と比較例
−2の(11の共役ジエン系ゴム質重合体の製造法で製
造した共役ジエン系ゴム質重合体60%とを混合した。
得られた混合共役ジエン系ゴム質重合体の平均粒子径は
0.060μであり、共重合体粒子中の0.07部以上
の粒子径を有する粒子の含量は45%であった。
次いで実施例−1の(2)の共役ジエン系ゴム質グラフ
ト共重合体の製造法に記述したグラフト共重合方法で平
均粒子径0.207μの共役ジエン系ゴム質グラフト共
重合体を製造し、実施例−1の(3)の物性評価に記述
した方法によって物性を評価した。
23℃デュポン式落錘衝撃強度は33kgcmであり、
−10℃デュポン式落錘衝撃強度は26kgc!lであ
った。
また、全光線透過率は89.5%で、曇価は1.8%で
あうた・ したがって低温下の耐衝撃性が劣っていることが理解で
きる。
実施例−2〜3および比較例4〜5 実施例−1の(11の共役ジエン系ゴム質重合体で製造
した共役ジエン系ゴム質重合体を用いて、共役ジエン系
ゴム質重合体と単量体の組成を変えて実施例−1の(2
)の共役ジエン系ゴム質グラフト共重合体の製造法に記
述した方法によって共役ジエン系ゴム質グラフト共重合
体を製造し、実施例−1の(3)の物性評価と同様な方
法でシートの物性を評価した。
評価結果を表−2に示す。
実施例−4〜5および比較例−6〜7 実施例−1の(11の共役ジエン系ゴム質重合体の製造
で製造した共役ジエン系ゴム質重合体を用いて、実施例
−1の(2)の共役ジエン系ゴム質グラフト共重合体の
製造に記述した硫酸カリウムの量を変えてグラフト共重
合して、平均粒子径の異なる共役ジエン系ゴム質グラフ
ト共重合体を製造した。
続いて、実施例−1の(3)の物性評価と同様な方法で
物性を評価した。
評価した結果を表−3に示す。
以上表−3の実施例1〜5および比較例1〜7の結果か
らみて理解できるごとく本発明の範囲内の組成物であれ
ば、常温・低温下の耐衝撃強度および透明性の両者に優
れていることが理解できる。
、しかし本発明の範囲から外れる組成物であると、耐衝
撃性および透明性の両者、或いはいずれか一方の性質が
低下するといった欠点を有している。
〔発明の効果〕
以上から明らかな如く、本発明によって得られる塩化ビ
ニル系樹脂組成物は、塩化ビニル系樹脂の優れた特性を
失うことなく、優れた常温、低温下の耐衝撃性と優れた
透明性を兼ねそなえた組成物である。
この特長ゆえにブローボトル、透明性シート、透明フィ
ルム等の成型材料として好適であり、その利用価値は極
めて大で、今後急速にその使用量を伸長することが期待
される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)〔A〕平均粒子径が0.07μ未満で、且つ0.
    07μ以上の粒子径を有する粒子の含量が20重量%以
    下の共役ジエン系ゴム質重合体40〜80重量部に対し
    、該重合体の粒子の肥大化処理、並びに芳香族ビニルお
    よびメタクリル酸アルキルエステルを主成分とするビニ
    ル系単量体20〜60重量部のグラフト共重合とを行な
    って得た平均粒子径が0.15〜0.24μの共役ジエ
    ン系ゴム質グラフト共重合体2〜20重量部と、〔B〕
    塩化ビニル系樹脂80〜98重量部 とからなる塩化ビニル系樹脂組成物。
  2. (2)グラフト共重合体がグラフト共重合中に上記共役
    ジエン系ゴム質重合体の粒子の肥大化処理を進行させて
    得たものである特許請求の範囲第1項記載の塩化ビニル
    系樹脂組成物。
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