JPH0224340A - 塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂組成物

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JPH0224340A
JPH0224340A JP17417288A JP17417288A JPH0224340A JP H0224340 A JPH0224340 A JP H0224340A JP 17417288 A JP17417288 A JP 17417288A JP 17417288 A JP17417288 A JP 17417288A JP H0224340 A JPH0224340 A JP H0224340A
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JP
Japan
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particle size
conjugated diene
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graft copolymer
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JP17417288A
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Inventor
Hiroshi Kinomura
木野村 博
Hiroshi Akatsuka
赤塚 弘
Kazumi Nakazawa
和美 中沢
Tomoji Yamamoto
山元 友治
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a、産業上の利用分野 本発明は透明性、折り曲げ白化性および耐衝撃性に優れ
た塩化ビニル系樹脂組成物に関する。
さらに詳しくは、共役ジエン系ゴム質重合体の存在下に
特定のビニル系単量体を主成分とするビニル系単量体を
グラフト重合せしめて得た、特定の平均粒径および粒径
分布を有するグラフト共重合体と、塩化ビニル系樹脂と
を混合して得られる、透明性、折り曲げ白化性および耐
衝撃性に優れた塩化ビニル系樹脂組成物に関する。
b、従来の技術 従来、塩化ビニル系樹脂は、難燃性、透明性、耐薬品性
などの多くの長所を有する安価な樹脂として広く知られ
ているが、塩化ビニル系樹脂単独では耐衝撃性が劣ると
いった欠点がある。このため、共役ジエン系ゴム質重合
体の存在下にメタクリル酸メチル、スチレン、アクリロ
ニトリルなどをグラフト重合したグラフト共重合体など
の多くの改質材が開発されてきた。
しかしながら、これらの改質材を用いて高耐衝撃性を得
ようとすると、塩化ビニル系樹脂の特徴である透明性が
損なわれるといった問題が生じるだけでなく、折り曲げ
白化性が劣るといった致命的な欠点が生じ、その用途に
制限を受けている。
ここに折り曲げ白化性とは、最終成型品に折り曲げや衝
撃などの外力を加えたとき、外力を受けた局部が白濁す
る現象を意味し、この白濁部分が不透明化を起こして成
型品の外観を損なう現象を指す。
そこで、こうした欠点を改善するために、50%以上が
0.1μ以下の粒径である共役ジエン系ゴム質重合体ラ
テックスの存在下に、メタクリル酸メチル、スチレン、
アクリロニトリルなどをグラフト重合したグラフト共重
合体(特公昭42−20847号公報)や、80%以上
が0.1μ以下の粒径である共役ジエン系ゴム質重合体
ラテックスの存在下に、先ずホルムアルデヒドスルホキ
シル酸塩と過酸化物を添加処理し、該重合体ラテックス
の80%以上が0.1μ以下の粒径であるうちに、メタ
クリル酸メチル、スチレン、アクリロニトリルなどをグ
ラフト重合したグラフト共重合体(特公昭44−222
9号公報)などの改質材が開発されてきた。
C8発明が解決しようとする課題 しかしながら、これ迄上記欠点の対策としては、グラフ
ト共重合体の原料であるゴム質重合体ラテックスの粒径
にのみ関心が集中し、肝心のグラフト共重合体自体の粒
径は顧慮されることなく放置されるがままであったため
、上記特公昭42−20847号公報および特公昭44
−2229号公報などに開示された共役ジエン系ゴム質
グラフト共重合体改質材は、該グラフト共重合体中のゴ
ム粒子の粒径分布が広く、肥大化したゴム粒子が存在し
、折り曲げ白化性、透明性について十分な効果を示さず
、その改良が望まれていた。
したがって、耐衝撃性を保持しながら透明性および折り
曲げ白化性に優れた改質材を開発することが長年の課題
であって、その解決に多大の努力が払われてきた。
41課題を解決するための手段 本発明者等は、上記課題を解決すべく種々の検討を重ね
た結果、共役ジエン系ゴム質重合体の存在下に、芳香族
ビニルおよびメタクリル酸アルキルエステルを主成分と
するビニル系単量体をグラフト重合して得たグラフト共
重合体の平均粒径および粒径分布を規制し、その特定量
を塩化ビニル系樹脂に配合することにより、透明性、折
り曲げ白化性および耐衝lif+に優れた塩化ビニル系
樹脂組成物が得られることを見出し、本発明を完成する
に至ったものである。
すなわち、本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、(A)
共役ジエン系ゴム質重合体40〜80重量部の存在下に
、芳香族ビニルおよびメタクリル酸アルキルエステルを
主成分とするビニル系単量体60〜20重量部をグラフ
ト重合した後の重合系中に分散している生成重合体粒子
の平均粒径が0803〜0.07μで、かつ0.08μ
以上の粒径の該粒子の含有率が生成重合体の10重量%
未満であるグラフト共重合体1〜30重量部と、(B)
塩化ビニル系樹脂99〜70重量部とからなるものであ
る。
以下、本発明を具体的に説明する。
(1)  廿′ジエン ゴム  人 について;本発明
で用いる共役ジエン系ゴム質重合体は、共役ジエンを5
0重量%以上、好ましくは60重量%以上含む共役ジエ
ン系ゴム質重合体である。
該共役ジエン系ゴム質重合体を構成する共役ジエンとし
ては、ブタジェン、イソプレン、クロロプレンなどを使
用することができ、これらのうちブタジェンが好ましい
上記共役ジエンと共重合できる単量体としては、芳香族
ビニル、不飽和カルボン酸、メタクリル酸アルキルエス
テル、アクリル酸アルキルエステル、シアン化ビニル、
多官能性単量体などが挙げられる。
これらの中でも芳香族ビニルが好ましく、必要に応じて
少量の不飽和カルボン酸単量体や少量の多官能性単量体
が利用できる。しかしながら共役ジエンが共重合体中に
50重貴重未満では最終組成物の低温時における耐衝撃
性改良効果が劣るので、共役ジエンは50重量%以上と
することが望ましい。
共役ジエン系ゴム質重合体を製造するために前記共役ジ
エンを乳化重合するに際しては、一般に使用されている
乳化剤、電解質、重合調節剤、重合開始剤などを用いる
ことができる。
乳化剤としては、ロジン酸のアルカリ金属塩、脂肪酸の
アルカリ金属塩、脂肪族アルコール硫酸エステルのアル
カリ金属塩、アルキルアリルスルホン酸のアルカリ金属
塩などが挙げられ、電解質としては、硫酸、リン酸、塩
酸、炭酸の各アルカリ金属塩などが挙げられる。
また、重合調節剤としては、メルカプタン類、テルペン
類、ハロゲン化物などが必要に応じて添加でき、重合開
始剤としては、過硫酸塩、有機ハイドロパーオキサイド
類、あるいは有機ハイドロパーオキサイドと還元剤の組
み合せによるレドックス触媒などが好適に使用できる。
共役ジエン系ゴム質重合体を製造するための前記共役ジ
エンの重合方法としては、単量体の一括添加重合、連続
的添加重合、多段階重合などの一般に広く知られている
乳化重合法を適用することができ、また乳化剤も単量体
と同様にして添加することができる。
この共役ジエンの重合によって共役ジエン系ゴム質重合
体が得られるが、得られた共役ジエン系ゴム質重合体粒
子は、次のグラフト共重合に付されて、本発明組成物の
一方の成分であるグラフト共重合体となる。
(2)ブーツ fA、   A につい ;グラフト共
重合体は上記共役ジエン系ゴム質重合体40〜80重量
部、好ましくは50〜70重量部の存在下に芳香族ビニ
ルおよびメタクリル酸アルキルエステルを主成分とする
ビニル系単量体60〜20重量部、好ましくは50〜3
0重量部をグラフト重合して得られる。
グラフト共重合体中の共役ジエン系ゴム質重合体の量が
40重量部未満であると(ビニル系単量体の量が60重
量部を超えると)、最終組成物の耐衝撃性が低下し好ま
しくない。
また、逆にグラフト共重合体中の共役ジエン系ゴム質重
合体の量が80重量部を超えると(ビニル系単量体の量
が20重量部未満であると)、塩化ビニル系樹脂との相
溶性が低下して最終組成物の透明性が低下するばかりで
なく耐折り曲げ白化性も低下する。
グラフト共重合に供するビニル系単量体としては上述の
ように芳香族ビニル、メタクリル酸アルキルエステルを
主成分とするビニル系単量体が用いられる。
上記芳香族ビニルとしてはスチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルキシレン、クロルスチレン、Pターシャリ−
ブチルスチレン、エチルスチレンなどがあり、これらは
単独でまたは2種以上を組み合わせて使用できる。好ま
しい芳香族ビニルはスチレンまたはスチレンを50重量
%以上含んだものである。
また、上記メタクリル酸アルキルエステルとしては、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
ブチルなとがあり、これらは単独でまたは2種以上を組
み合わせて使用できる。これらメタクリル酸アルキルエ
ステルの中でもメタクリル酸メチルまたはメタクリル酸
メチルを50重重量以上含んだメタクリル酸アルキルエ
ステルが好ましい。
また、上記主成分となる芳香族ビニル、メタクリル酸ア
ルキルエステルのほかに用いられるビニル系単量体とし
ては、アクリル酸アルキルエステル、シアン化ビニル、
多官能性単量体などがある。
これらのうち、グラフト共重合に供するビニル系単量体
の好ましい組成としては、メタクリル酸アルキルエステ
ル30〜70重量%、芳香族ビニル70〜30重量%で
アクリル酸アルキルエステル、シアン化ビニル、多官能
性単量体は必要に応じて0〜30重量%使用することが
できる。前記メタクリル酸アルキルエステル単量体が3
0重置型未満であると(芳香族ビニルが70重量%を超
えると)、最終組成物の透明性および耐折り曲げ白化性
が低下するので好ましくない。
逆にメタクリル酸アルキルエステル単量体が70重量%
を超えると(芳香族ビニルが30重量%未満であると)
、最終組成物の透明性および耐衝撃性が低下する。
また、前記アクリル酸アルキルエステル、シアン化ビニ
ル、多官能性単量体を少量添加することにより、最終組
成物の透明性、折り曲げ白化性、加工性、耐衝撃性など
を改善させることができるが、やはり30重量%を超え
るとかえって最終組成物の物性の低下を招き好ましくな
い。
グラフト共重合する方法としては、広く知られている種
々のグラフト共重合方法を適用することができる。
それらの中でも、以下に示す■〜■の方法が好適である
■ 共役ジエン系ゴム質重合体の存在下に先ずメタクリ
ル酸アルキルエステル単量体を添加してグラフト共重合
せしめたのち、次いで芳香族ビニル単量体を添加しグラ
フト共重合を完結させる方法。
■ 共役ジエン系ゴム質重合体の存在下に先ずメタクリ
ル酸アルキルエステル単量体を添加してグラフト共重合
せしめたのち、次いで少量のメタクリル酸アルキルエス
テル単量体を含む芳香族ビニル単量体を添加しグラフト
共重合を完結させるグラフト共重合方法。
■ 共役ジエン系ゴム質重合体の存在下に先ず芳香族ビ
ニル単量体を添加してグラフト共重合せしめたのち、次
いでメタクリル酸アルキルエステル単量体を添加しグラ
フト共重合を完結させるグラフト共重合方法。
なお、グラフト共重合に際しては、前記の共役ジエン系
ゴム質重合体の製造の際に使用した乳化剤、重合開始剤
、重合調節剤、電解質などを用いることができる。
また、グラフト共重合は30〜90°C1好ましくは4
5〜85°Cの温度条件下で行なわれる。
また、上記グラフト共重合が完結したのち、2゜6−ジ
−ターシャリ−ブチル−4メチルフエノールなどの酸化
防止剤を添加することもできる。
グラフト共重合体(A)の重合後、該重合系中に分散し
ているゴム質重合体の平均粒径が0.07μを超えるか
、または0.08μ以上の粒径のゴム質重合体の含有率
が10重量%を超えると最終組成物の透明性、耐折り曲
げ白化性が低下し本発明の効果を得ることができない。
逆に平均粒径が0.03μ未満であると耐衝撃性が低下
して好ましくない。該平均粒径のさらに好ましい範囲は
0.04μ〜0.07μである。
このように本発明のグラフト共重合体(A)は、塩化ビ
ニル系樹脂と配合するために、上記の適度な粒径を有す
るグラフト共重合体であることが必須である。
かかる条件を満たすグラフト共重合体を得る方法として
は、共役ジエン系ゴム質重合体の平均粒径が0.03〜
0.07μで、かつ0.08μ以上の粒径のゴム質重合
体の含有率が10重量%未満の範囲のラテックスを用い
ることが好ましい。このような粒径の共役ジエン系ゴム
質重合体の製造方法としては、例えば、乳化剤を多量に
添加するか電解質の添加量を減らす方法、あるいは開始
剤の量を増やして反応速度を速める方法などが挙げられ
る。
上記特定の平均粒径および粒径分布を得るためのグラフ
ト重合方法としては、重合温度をグラフト共重合可能な
限り低温下で行う方法、グラフト単量体を連続添加して
反応系中の未反応単量体の量を制限する方法、乳化剤を
多量に添加するか電解質の添加量を減らす方法、重合用
脱イオン水の量を増やす方法、あるいは開始剤の量を増
やして反応速度を速める方法などが挙げられる。
なお、重合体の粒径は、大塚電子■製レーザー粒径解析
装置などで容易に測定できる。
(3)    ビニル      について;かくして
得られたグラフト共重合体(A)は、そのまま塩化ビニ
ル系樹脂(B)と混合してもよいが、通常は凝固・乾燥
を経て粉末化したのち、塩化ビニル系樹脂と所望の耐衝
撃強度、折り曲げ白化性、あるいは透明性が得られるよ
うに、必要量を混合すればよい。
本発明の目的を効果的に達成するためには、グラフト共
重合体(A)1〜30重量部、好ましくは3〜16重量
部と、塩化ビニル系樹脂(B)99〜70重量部、好ま
しくは98〜84重量部を混合するのが好ましい。
グラフト共重合体(A)が1重量部未満では添加効果が
見られず耐衝撃性が劣る。逆に30重量部を超えると、
塩化ビニル系樹脂(B)の優れた特性が失われるし経済
的でない。
塩化ビニル系樹脂(B)としては、ポリ塩化ビニル、7
0重量%以上の塩化ビニル単量体と臭化ビニル、塩化ビ
ニリデン、酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、エ
チレンなどの共重合可能な単量体30重量%未満との共
重合体、あるいは後塩素化ポリ塩化ビニルなどが使用で
きる。
グラフト共重合体(A)と塩化ビニル系樹脂(B)は、
粉末状で、例えばリボンブレンダー・ヘンシェル型ミキ
サーを用いて混合でき、また公知の混練機や成型機、例
えばミキシングロール、バンバリーミキサ−1押出機、
ブロー成型機によっても混合でき、また成型加工するこ
とができる。
なお必要とあれば、混合に際して常用の安定剤、顔料、
充填剤、可塑剤、滑剤、加工助剤などを添加することも
さしつかえない。
e、実施例 次に本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発
明はその要旨を越えない限りこれらの実施例に制約され
るものではない。
なお、以下の実施例、比較例において部は重量部、%は
重量%を意味する。
実施例−1 (1)共役ジエン系ゴム質重合体の製造脱イオン水15
0部、■、3−ブタジェン66部、スチレン34部、ラ
ウリン酸カリウム4.8部、リン酸カリウム0.6部、
ジイソプロピルベンゼンハイドロバーオキサイド0.0
6部、および硫酸第一鉄0.01部、エチレンジアミン
テトラ酢酸2ナトリウム0.025部、ホルムアルデヒ
ドスルホキシル酸ナトリウム0.04部・の混合水溶液
を窒素置換したオートクレーブ中に仕込み、撹はんしな
から5°Cにて6時間重合し、重合転化率90%で乳化
重合を終結させた。
次いで、得られた共役ジエン系ゴム質重合体ラテックス
の中に水蒸気を吹き込み、未反応上ツマ−を除去した。
得られた重合体ラテックスの平均粒径を大塊電子■製レ
ーザー粒径解析装置を用いて測定したところ0.053
μであった。また、重合体ラテックス中の0.08部以
上の粒径を有する粒子の含有率は3.5%であった。
(2)グラフト共重合体の製造 窒素置換したフラスコ中に前記(1)で製造した共役ジ
エン系ゴム質重合体ラテックスを固形分として60部と
脱イオン水150部(共役ジエン系ゴム質重合体ラテッ
クス中の水分を含む)を仕込み、昇温し、内部温度が7
0°Cに達したら、1段階目のグラフト共重合として、
キュメンハイドロパーオキサイド0.1部とスチレン1
4部との混合液と、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナ
トリウム0.05部を脱イオン水10部に溶解した溶液
とを、別々の供給口より同時に2時間かけて連続滴下し
、さらに1時間撹はんを保持してグラフト重合を続けた
次いで、2段階目のグラフト共重合として、キュメンハ
イドロパーオキサイド0.1部とメタクリル酸メチル2
6部との混合液と、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナ
トリウム0.05部を脱イオン水10部に溶解した溶液
を4時間かけて連続滴下し、さらに1時間撹はんを保持
してグラフト重合を完結させた。得られたグラフト共重
合体ラテックスの平均粒径を大塊電子■製レーザー粒径
解析装置を用いて測定したところ0.056μであった
。また、重合体ラテックス粒子中の0.08部以上の粒
径を有する粒子の含有率は5.5%であった。
次いでブチル化ヒドロキシトルエン1部を添加したのち
0.5%硫酸水溶液で塩析を行なった。
続いて、該塩析スラリーに水酸化カリウム水溶液を添加
してpHを8に調整してから、遠心分離機でスラリーを
分離したのち、温水で洗浄し、乾燥工程を経て白色粉末
を得た。
(3)塩化ビニル系樹脂組成物の製造およびその物性評
価 平均重合度700の塩化ビニル樹脂94部と前記(2)
の方法により製造したグラフト共重合体6部とジブチル
スズマレート系安定剤2部とフタル酸ジオクチル3部と
モンタン酸ブチレングリコールエステル0.5部との混
合物をヘンシェル型ミキサー内に仕込み、120°Cま
で撹はん昇温したのち50°Cまで冷却した混合物を、
30m/m Tダイシート押出機を用いて、厚さ0 、
5 mmのシートに成形し、該シートの物性を評価した
甜」1社しく社)限値 先端アールが378インチの打撃棒を用いて、前記0.
5mmシートの試験片50 X 50 X O,5ri
rmを用いて、測定温度23°Cにおけるデュポン式落
錘衝撃強度を測定した。
デュポン式落錘衝撃強度の算出方法は、50%以上破壊
した時の荷重と高さの積(kgcm)で表わした。
透凱住夏往盪 前記0.5鵬シートを用いて、^STM−D−1003
−61による全光線透過率と曇価を測定した。
1 番゛   の量・ 前記シートの粉砕品を射出成形機で1/2(ンチ×17
4インチX2.5イ:zfの試験片に成形し、この試験
片20本を用いて、測定温度23°Cで次の方法で折り
曲げ白化性を判定した。
アイゾツト衝撃試験機を用い、ハンマーが該試験片の1
74インチ巾の面を打つように該試験片を固定して衝撃
を与え目視観察して折り曲げ白化を起こすエネルギーを
算出し、20本の平均値を折り曲げ白化性の判定尺度と
した。
その結果を表−1に示す。
実施例−2 実施例−1の(1)の共役ジエン系ゴム質重合体製造の
際、重合転化率40%で反応を停止せしめた。得られた
重合体ラテックスの平均粒径は0.035μであった。
また、重合体粒子中の0.08部以上の粒径を有する粒
子の含有率は1.0%であった。
この共役ジエン系ゴム質重合体を用いて、実施例1の(
2)の方法でグラフト重合した。
得られたグラフト共重合体ラテックスの平均粒径は0.
045μであった。また、重合体ラテックス粒子中の0
.08部以上の粒径を有する粒子の含有率は4.8%で
あった。次いで、実施例−1の(3)の物性評価方法に
よって物性を評価した。
その結果を表−1に示す。
実施例−3 実施例−1の(1)の共役ジエン系ゴム質重合体製造の
際、リン酸カリウムの量を1.0部に変更して重合した
。得られた重合体ラテックスの平均粒径は0.066μ
であった。また、重合体粒子中の0.08部以上の粒径
を有する粒子の含有率は6.7%であった。
次いで、得られた共役ジエン系ゴム質重合体ラテックス
を固形分として60部と脱イオン水200部(共役ジエ
ン系ゴム質重合体ラテックス中の水分を含む)およびラ
ウリン酸カリウム1.0部を仕込み、実施例−1の(2
)のグラフト共重合体の製造方法で記述した方法でグラ
フト重合した。
得られたグラフト共重合体ラテックスの平均粒径は0.
068μであった。
また、得られたグラフト共重合体ラテックス粒子中の0
.08部以上の粒径を有する粒子の含有率は8,5%で
あった。次いで、実施例−1の(3)の物性評価方法に
よって物性を評価した。
その結果を表−1に示す。
比較例−1 実施例=1の(1)で製造した共役ジエン系ゴム質重合
体ラテックスを固形分として60部と脱イオン水150
部(共役ジエン系ゴム質重合体ラテックス中の水分を含
む)を仕込み、昇温し、内部温度が80°Cに達したら
、硫酸カリウム1.0部水溶液を添加したのち、1段階
目のグラフト共重合として、キュメンハイドロパーオキ
サイド0.1部と、メタクリル酸メチル26部との混合
液と、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム0.
05部を脱イオン水10部に溶解した溶液とを別々の供
給口より同時に4時間かけて連続滴下し、さらに1時間
撹はんを保持してグラフト重合を続けた。
次いで、2段階目のグラフト共重合として、キュメンハ
イドロパーオキサイド0.1部とスチレン14部との混
合液と、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム0
.05部を脱イオン水10部に溶解した溶液を4時間か
けて連続滴下し、さらに1時間撹はんを保持してグラフ
ト重合を完結させた。
得られたグラフト共重合体ラテックスの平均粒径は0.
156μであった。また、重合体ラテックス粒子中の0
.08部以上の粒径を有する粒子の含有率は70.3%
であった。
次いで、実施例−1の(3)の物性評価方法によって物
性を評価した。その結果を表−1に示す。
比較例−2 実施例−2で製造した共役ジエン系ゴム質重合体ラテッ
クスを用い、比較例−1の方法によりグラフト重合した
得られたグラフト共重合体ラテックスの平均粒径は0.
138μであった。また、重合体ラテックス粒子中の0
.08部以上の粒径を有する粒子の含有率は76.8%
であった。
次いで、実施例−1の(3)の物性評価方法によって物
性を評価した。その結果を表−1に示す。
比較例−3 実施例−3で製造した共役ジエン系ゴム質重合体ラテッ
クスを用い、実施例−1の方法によりグラフト重合した
得られたグラフト共重合体ラテックスの平均粒径は0.
079μであった。また、重合体ラテックス粒子中の0
.08部以上の粒径を有する粒子の含有率は18.3%
であった。
次いで、実施例−1の(3)の物性評価方法によって物
性を評価した。その結果を表−1に示す。
比較例−4 実施例−3で製造した共役ジエン系ゴム質重合体ラテッ
クスを用い、比較例−1の方法によりグラフト重合した
得られたグラフト共重合体ラテックスの平均粒径は0.
176μであった。また、重合体ラテックス粒子中の0
.08部以上の粒径を有する粒子の含有率は83.8%
であった。
次いで、実施例−1の(3)の物性評価方法によって物
性を評価した。その結果を表−1に示す。
比較例−5 脱イオン水150部、1.3−ブタジェン66部、スチ
レン34部、ラウリン酸カリウム4.8部、リン酸カリ
ウム1.3 L シイ゛lプロピルベンゼンハイドロパ
ーオキサイド0.06部、および硫酸第一鉄0.01部
、エチレンジアミンテトラ酢酸2ナトリウム0.025
部、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム0.0
4部の混合水溶液を窒素置換したオートクレーブ中に仕
込み、撹はんしなから5°Cにて16時間重合し重合転
化率90%で乳化重合を終結させた。
次いで、得られた共役ジエン系ゴム質重合体ラテックス
の中に水蒸気を吹き込み未反応モノマーを除去した。
得られた共役ジエン系ゴム質重合体ラテックスの平均粒
径は0.064μであった。また、重合体粒子中の0.
08部以上の粒径を有する粒子の含有率は7.5%であ
った。
次いで、実施例−1の(2)の方法によりグラフト重合
した。
得られたグラフト共重合体ラテックスの平均粒径は0.
067μであった。また、重合体ラテックス粒子中の0
.08部以上の粒径を有する粒子の含有率は21.3%
であった。
次いで、実施例−1の(3)の物性評価方法によって物
性を評価した。その結果を表−1に示す。
表−1に示す結果から明らかなように、実施例−1〜3
で得られた組成物は、グラフト共重合体ラテックスの平
均粒径、および粒径分布を顧慮したものであり、透明性
、折り曲げ白化性および耐衝撃性がいずれも極めて優れ
ている。
これに対して、比較例−1〜4の組成物は、実施例−1
〜3で得られた共役ジエン系ゴム質重合体ラテックスを
用いて、グラフト重合したが、グラフト共重合体ラテッ
クスの平均粒径、および粒径分布が顧慮されていない、
本発明の範囲外の組成物であり、折り曲げ白化性および
透明性が著しく劣っている。
すなわち、比較例−1および2の組成物は、グラフト共
重合体ラテックスの平均粒径および粒径0.08μ以上
の粒子の含有率が本発明の範囲外のものであり、透明性
および折り曲げ白化性がいちじるしく劣っている。
比較例−3および4の組成物は、グラフト共重合体ラテ
ックスの平均粒径および粒径0.08μ以上の粒子の含
有率が本発明の範囲外のものであり、やはり透明性およ
び折り曲げ白化性が著しく劣っている。
これらの実施例および比較例から、グラフト重合方法に
よって、グラフト共重合体ラテックスの平均粒径および
粒径0.08以上の粒子の含有率が著しく変わり、透明
性および折り曲げ白化性に大きく影響を及ぼすことが判
る。
比較例−5の組成物は、グラフト共重合体ラテックスの
粒径0.08μ以上の粒子の含有率が本発明の範囲外の
ものであり、やはり透明性および折り曲げ白化性が著し
く劣っている。
実施例−4および5.比較例−6および7実施例−1の
(1)で製造した共役ジエン系ゴム質重合体を用いて、
共役ジエン系ゴム質重合体と単量体の組成を表−2に示
すごとく変えて、実施例−1の(2)のグラフト共重合
体の製造方法で記述した方法でグラフト重合した。
次いで、実施例−1の(3)の物性評価で記述する方法
によって物性を評価した。その結果を表−2に示す。
表−2に示す結果から明らかなように、実施例−4およ
び5で得られた組成物は、透明性、折り曲げ白化性およ
び耐衝撃性がいずれも極めて優れている。
これに対して、比較例−6の組成物は、グラフト共重合
体中の共役ジエン系ゴム質重合体の配合割合が本発明の
組成物よりも多いものであり、透明性および折り曲げ白
化性が劣っている。
比較例−7の組成物は、グラフト共重合体中のビニル系
単量体(メタクリル酸メチル士スチレン)の配合割合が
本発明の組成物よりも多いものであり、耐衝撃性が劣っ
ている。
実施例−6および7.比較例−8および9実施例−1の
(1)(2)で製造したグラフト共重合体を用いて、該
グラフト共重合体の配合組成を表−3に示すごとく変え
て、実施例−1の(3)の物性評価で記述した方法によ
って物性を評価した。その結果を表−3に示す。
表−3に示す結果から明らかなように、実施例6および
7で得られた組成物は、透明性、折り曲げ白化性および
耐衝撃性がいずれも極めて優れている。
これに対して、比較例−8の組成物は、最終樹脂組成物
中のグラフト共重合体の配合割合が、本発明の組成物よ
りも多いものであり、透明性および折り曲げ白化性が劣
っている。
比較例−9の組成物は、最終樹脂組成物中のグラフト共
重合体の配合割合が、本発明の組成物よりも少ないもの
であり、耐衝撃性が劣っている。
以上、表−1〜3の実施例1〜7および比較例−1〜9
の結果から理解できるように、本発明の範囲内の組成物
は、透明性、折り曲げ白化性および耐衝撃性に優れてい
る。
これに対して、本発明の範囲外の組成物は、耐衝撃性、
透明性および折り曲げ白化性のいずれかの性質が低下す
るといった欠点を有している。
10発明の効果 以−Lから明らかなごとく、本発明によって得られる塩
化ビニル系樹脂組成物は、塩化ビニル系樹脂の優れた特
性を失うことなく、優れた透明性と折り曲げ白化性を兼
ね揃えた耐衝撃性組成物である。
この特徴故にブローボトル、透明シート、透明フィルム
などの成形材料として好適であり、その利用価値は極め
て大で、今後急速にその使用量を伸長することが期待さ
れる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (A)共役ジエン系ゴム質重合体40〜80重量部の存
    在下に、芳香族ビニルおよびメタクリル酸アルキルエス
    テルを主成分とするビニル系単量体60〜20重量部を
    グラフト重合した後の重合系中に分散している生成重合
    体粒子の平均粒径が0.03〜0.07μで、かつ0.
    08μ以上の粒径の該粒子の含有率が生成重合体の10
    重量%未満であるグラフト共重合体1〜30重量部と、
    (B)塩化ビニル系樹脂99〜70重量部とからなる塩
    化ビニル系樹脂組成物。
JP17417288A 1988-07-13 1988-07-13 塩化ビニル系樹脂組成物 Pending JPH0224340A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999003925A1 (fr) * 1997-07-14 1999-01-28 Kureha Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Composition de resine de chlorure de vinyl chloree

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WO1999003925A1 (fr) * 1997-07-14 1999-01-28 Kureha Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Composition de resine de chlorure de vinyl chloree

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