JPH04285653A - メタアクリル樹脂組成物 - Google Patents

メタアクリル樹脂組成物

Info

Publication number
JPH04285653A
JPH04285653A JP3049434A JP4943491A JPH04285653A JP H04285653 A JPH04285653 A JP H04285653A JP 3049434 A JP3049434 A JP 3049434A JP 4943491 A JP4943491 A JP 4943491A JP H04285653 A JPH04285653 A JP H04285653A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methacrylic resin
polymer
weight
layer
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3049434A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3111487B2 (ja
Inventor
Teruhisa Koyama
小山 輝久
Hideaki Matsuura
秀昭 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP03049434A priority Critical patent/JP3111487B2/ja
Priority to TW080102792A priority patent/TW202470B/zh
Priority to EP91303277A priority patent/EP0453198B1/en
Priority to DE69120852T priority patent/DE69120852T2/de
Priority to CA002040481A priority patent/CA2040481A1/en
Priority to US07/685,080 priority patent/US5236911A/en
Priority to KR1019910006093A priority patent/KR0173986B1/ko
Publication of JPH04285653A publication Critical patent/JPH04285653A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3111487B2 publication Critical patent/JP3111487B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メタアクリル樹脂組成
物に関する。詳しくは、成形加工性、耐熱変形性及び耐
衝撃性、引張強度などの機械的性質、耐溶剤性の優れた
メタアクリル樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】メタアクリル樹脂は、その透明性、耐候
性、機械的性質、成形加工性など優れた特性から、自動
車部品、電気関係部品、工業部品、雑貨などの広い分野
で使用されている。しかしながら、メタアクリル樹脂は
衝撃強度が低いため割れやすく、またメタノール、エタ
ノールなどのアルコール類やシンナーなどの有機溶剤と
接触させた場合、クレーズやクラックが発生し、機械的
性質も低下するという欠点を有している。
【0003】これらの欠点を改良する方法として、メタ
クリル樹脂にゴム成分を添加することはよく知られてい
る。
【0004】例えば、特公昭59−10745号公報で
は、メチルメタアクリレートを主成分とする単量体と多
官能グラフト剤との重合体を第一層とし、アルキルアク
リレートを主成分とする単量体と多官能性架橋剤との重
合体を第二層とし、メタアクリレート80重量%以上の
単量体の重合体を第三層とした重合体で、粒径が200
〜900Åを有するアクリルゴム粒子をメタアクリル樹
脂に分散させたアクリル樹脂組成物が提案されている。
【0005】特開昭61−60749号公報にはアクリ
ル酸アルキルエステルとブタジエン単位を共重合させた
ゴムをメタアクリル樹脂に分散させ、耐溶剤性を改良し
た耐溶剤性メタアクリル樹脂が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来知られて
いるゴム成分をメタアクリル樹脂に分散させた樹脂組成
物は、衝撃強度が改良され、耐溶剤性もある程度の改良
効果がみられるが、充分満足されているとは云えない。
【0007】本発明はメタアクリル樹脂本来の特性であ
る成形加工性、耐熱変形性及び機械的性質などを損なう
ことなく、これに耐衝撃性及び耐溶剤性を付与したメタ
アクリル樹脂を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ゴム変性メタ
アクリル樹脂20〜99重量%に、以下(a) 〜(e
) にて規定されるメタアクリル系二層構造重合体1〜
80重量%との混合物からなるメタアクリル樹脂組成物
である。 (a) 一分子中に炭素−炭素二重結合を二個以上有す
る多官能単量体0.1〜10重量%を含むメタアクリル
酸メチルを主成分とする単官能単量体を重合して得られ
る内層,(b) メタアクリル酸メチルを主成分とする
単官能単量体を、該内層の存在下に重合してなる外層,
(c) 内層と外層の重量比が1:9〜9:1,(d)
 ガラス転移温度が50℃〜120℃,(e)平均粒径
が200〜5000Å,
【0009】本発明に用いるゴム変性メタアクリル樹脂
とは、メタアクリル酸メチルを70重量%以上と、これ
と共重合可能な他のエチレン系不飽和単量体を重合して
得られる硬質アクリル樹脂中に、アクリル系ゴムあるい
は、ブタジエン系ゴムを含有する樹脂である。
【0010】硬質メタアクリル樹脂における共重合可能
な他のエチレン系不飽和単量体としては、アルキル基の
炭素数が1〜8のアクリル酸アルキルエステル、スチレ
ンに代表される芳香族ビニル単量体、アクリロニトリル
、アルキル基の炭素数が2〜8のメタアクリル酸アルキ
ルエステルなどが挙げられる。
【0011】アクリル系ゴムとしては、従来数多くの種
類が知られているが、例えばアクリル酸アルキルエステ
ルとスチレンまたはスチレン誘導体、及び一分子中に炭
素−炭素二重結合を二個以上有する多官能単量体を共重
合して得られた架橋弾性体;該架橋弾性体にさらにメタ
アクリル酸メチルを主成分とする単量体をグラフト重合
させて得られたもの:あるいは、特公昭55−2757
6号公報、特開昭55−94917号公報、特公昭59
−36645号公報などに開示されているごとき、アク
リル酸アルキルエステルとスチレンまたはスチレン誘導
体及び上記多官能単量体からなる層と、メタアクリル酸
メチルを主成分とする層を多段階的に重合して得られた
ものなどが挙げられる。
【0012】ブタジエン系ゴムとしては、ポリブタジエ
ンにメタアクリル酸メチルやアクリル酸アルキルエステ
ル、またはスチレンをグラフト共重合したもの、あるい
は、特公昭55−27576号公報に開示されている様
に、ブタジエンを含む単量体を重合した層とメタアクリ
ル酸メチルを主成分とする層を多段階的に重合して得ら
れたものなどが挙げられる。
【0013】本発明に用いるゴム変性メタアクリル樹脂
中のゴム成分の含有量は3〜60重量%、好ましくは5
〜50重量%である。ゴム成分の含有重量が3重量%よ
り少ない場合は、衝撃強度が低いためゴム成分を添加す
る効果がみられず、また60重量%より多い場合は、耐
熱性,剛性度などの機械的性質が低下するため好ましく
ない。
【0014】該ゴム変性メタアクリル樹脂は、ゴム成分
を硬質メタアクリル樹脂に、溶融混合したり、あるいは
、ゴム成分の存在下でメタアクリル酸メチルを70重量
%以上含む単量体成分を重合する方法により得ることが
出来る。この重合は周知の方法、すなわち乳化重合、懸
濁重合、塊状重合などの方法を採用すればよい。
【0015】本発明の、メタアクリル系二層構造重合体
は、核となる内層と、外層からなっている。
【0016】内層は、一分子中に炭素−炭素二重結合を
二個以上有する多官能単量体0.1〜10重量%を含む
メタアクリル酸メチルを主成分とする単官能単量体を重
合して得られる架橋重合体よりなる。
【0017】内層は、該メタアクリル樹脂組成物の硬度
、耐熱性と耐溶剤性を向上させる。
【0018】該多官能単量体、0.1重量%未満あるい
は、10重量%を越える量では、耐溶剤性の改良効果が
少なくなるために好ましくない。
【0019】このメタアクリル酸メチルを主成分とする
単官能単量体とは、メタアクリル酸メチルを約60重量
%以上で、その他前述の共重合可能な他のエチレン系不
飽和単量体を含むものである。
【0020】該多官能単量体としては、エチレングリコ
ールジメタアクリレート、エチレングリコールジアクリ
レート、1,3−ブチレングリコールジメタアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタ
エリスリトールテトラアクリレート、ジビニルベンゼン
、トリアリルシアヌレート、アリルシンナメート、アリ
ルメタクリレート、アリルアクリレート、桂皮酸アリル
、アリルソルベート、ジアリルフタレート、ジアリルマ
レートなどで、好ましくは、アリルメタアクリレート、
アリルアクリレート、桂皮酸アリル、1,3−ブチレン
グリコールジメタアクリレートなどが挙げられる。
【0021】二層構造重合体の外層は、上記内層の外側
に存在するメタアクリル酸メチルを主成分とする単官能
単量体の重合体で形成させるものである。この外層は、
単一層でもよいし、場合によっては、二段階以上の複層
で形成されてもよい。  この複層としては、例えば、
外になる程分子量が小さいもの等が挙げられる。
【0022】このメタアクリル酸メチルを主成分とする
単官能単量体とは、メタアクリル酸メチルを約70重量
%以上で、その他前述の共重合可能な他のエチレン系不
飽和単量体を含むものである。
【0023】外層は、硬質メタアクリル樹脂と二層構造
重合体の相溶性を高め、メタアクリル樹脂組成物の応力
などによるクレーズの発生や、機械的強度の低下を防ぐ
効果を有する。
【0024】二層重合体における内層と外層量比は1:
9〜9:1である。内層が少な過ぎると、耐溶剤性が充
分でないだけでなく、流動性が下がり成形加工性の低下
をもたらす。また外層が少ないと応力によりクレーズが
生じたり、機械的強度が低い。
【0025】二層構造重合体のガラス転移温度は、メタ
アクリル樹脂組成物の機械的性質と耐熱性を維持する上
で高い程好ましく、少なくとも、50℃以上であり、上
限は、メタアクリル樹脂の最も高い120℃程度となる
【0026】このガラス転移温度は、構成単量体の内、
メタアクリル酸メチルが多い程高くなるので、共重合可
能な他のエチレン系不飽和単量体の種類により、上記限
定した量の範囲内で適宜調整すればよい。
【0027】二層構造重合体の粒子径は、200〜50
00Åの範囲が必要である。200Åより小さいと、メ
タアクリル樹脂組成物の流動性が著しく低く、5000
Åより大きいと、成形品表面での肌荒れ現象が起こり好
ましくない。
【0028】本発明に用いる二層構造重合体は、周知の
乳化重合による逐次二段階重合法によって容易に得られ
る。つまり乳化重合により、最初に核となる内層を重合
し、続いて、内層存在下で外層の成分を重合する方法を
用いる。
【0029】重合温度は30〜120℃、重合時間は、
重合開始剤及び乳化剤の種類と量によって異なるが、通
常は各重合段階で0.5〜7.0時間である。
【0030】単量体/水の比は、1/20〜1/1程度
である。
【0031】なお、外層を構成する単量体には必要に応
じメルカプタンなどの周知の重合度調節剤を用いること
も可能である。
【0032】乳化剤は通常用いられているものであれば
特に限定されないが、その例としては、長鎖アルキルカ
ルボン酸塩、スルホコハク酸アルキルエステル塩、アル
キルベンゼンスルホン酸塩などである。
【0033】二層構造重合体の粒径は、乳化重合の周知
の技術である乳化剤の濃度など、乳化条件で調整すれば
よい。
【0034】粒子径の測定は、重合終了時のラテックス
の状態で顕微鏡観察法、吸光度法、静的光散乱法、動的
光散乱法、遠心沈降法などの既知の方法により測定可能
である。
【0035】重合開始剤も周知のものが用いられる。例
えば、過硫酸塩、過硝酸塩などの無機開始剤、またはそ
れらと亜硫酸塩との組み合わせによるレドックス開始剤
、有機ヒドロパーオキサイド−第一鉄塩、有機ヒドロパ
ーオキサイド−ソジウムホルムアルデヒドスルホキシレ
ートのレドックス開始剤、ベンゾイルパーオキサイド、
アゾビスイソブチロニトリルなどの開始剤も用いること
ができる。
【0036】本発明のメタアクリル樹脂組成物は、ゴム
変性メタアクリル樹脂20〜99重量%と、二層構造重
合体1〜80重量%とを混合することにより得られる。 好ましくは、ゴム変性メタアクリル樹脂50〜95重量
%、二層構造重合体5〜50重量%である。二層構造重
合体が1重量%より少ない場合は、耐溶剤性の改良効果
は極めて小さいし、80重量%より多い場合流動性が低
下し、加工性が低下するので好ましくない。
【0037】上記ゴム変性メタアクリル樹脂と二層構造
重合体を混合する方法は、均一に混合できればいかなる
方法でもよく、通常の樹脂の混合方法が全て適用できる
【0038】例えば、ゴム変性メタアクリル樹脂のペレ
ットや粉末と、二層構造重合体とを、または、硬質メタ
アクリル樹脂の粉粒体と、ゴム成分及び二層構造重合体
とをV型ブレンダー、ヘンシェルミキサーなどで混合し
た後、ミキシングロール、スクリュー型押出機などを用
いて、150〜300℃で溶融混合する方法である。
【0039】この時さらに、必要に応じて、安定剤、滑
剤、可塑剤、染顔料と充填剤等を添加することができる
【0040】また、ゴム変性メタアクリル樹脂を製造す
る工程において乳化重合法により得られたゴム成分のラ
テックスに、二層構造体のラテックスをブレンドした後
、樹脂分を分離、その樹脂と硬質メタアクリル樹脂とを
溶融混合する方法、あるいは、前記二種のラテックスと
硬質メタアクリル樹脂のラテックスをブレンドした後、
樹脂分を分離して取り出す方法などが例示できる。
【0041】
【発明の効果】本発明の組成物は、ゴム変性メタアクリ
ル樹脂が有している成形加工性、耐熱変形性及び耐衝撃
性、引張強度などの機械的性質を損なうことなく、耐溶
剤性の優れたものである。また、従来知られているアク
リルゴム成分を有する多層重合体組成物を混合したメタ
アクリル樹脂組成物に比べ、さらに耐溶剤性が改良され
たものである。
【0042】
【実施例】以下、本発明を実施例にて、詳細に説明する
。実施例中に用いる略号は下記の如くである。   メタクリル酸メチル:             
         MMA  アクリル酸エチル:  
                      EA 
 アクリル酸ノルマルブチル:           
     BA  メタクリル酸アリル:      
                AMA  スチレン
:                        
        ST  クメンハイドロパーオキサイ
ド:            CHP  ドデシルベン
ゼンスルフォン酸ソーダ:      NaDDBS

0043】実施例で示す物性の測定法は以下の通りであ
る。・耐溶剤性は、射出成形した126.5 ×12.
7×3.3mm ダンベルを片持ち梁り法で支点上の表
層に150Kg/cm2 の応力がかかるように支点か
ら66mmの距離に荷重をかけ、支点上にイソプロピル
アルコールを塗り、試験片の表面にクレイズが発生する
時間を測定し、3回の平均値で表した。(秒)
【0044】・  流動性(MI)は、ASTM−D1
238の方法により、230℃、3.8Kgの荷重、1
0分で測定した。
【0045】・  引張り強度は、ASTM−D638
 に準拠して測定した。(Kg/cm2)
【0046】・  アイゾット衝撃強度は、ASTM−
D256 に準拠してノッチ付き23℃にて測定した。  (Kg・cm/cm)
【0047】・  耐熱性とし
て熱変形温度(HDT)は、ASTM−D648に準拠
して測定を行った。(℃)
【0048】・  粒径の測
定は、超微粒子粒度分析計(日機装(株)BI−90 
)を用いた。
【0049】・  成形品の表面状態は、樹脂組成物を
射出成形により60×60×3mm の板とし、その表
面に肌荒れのないものを○、肌荒れの有るものを×とし
た。
【0050】・  ガラス転移温度は、示差走査熱量計
(精工電子工業社製DS−10)を用いて測定した。
【0051】・  加工装置として、ベント型スクリュ
ー型押出機は、(株)東洋精機製作所製20mm押出機
を用い、射出成形機は、(株)名機製作所製M−90を
用いた。
【0052】実施例1 (a) 二層構造重合体の製造 ガラス製の5リットルの冷却機付き反応容器内に、イオ
ン交換水1740g、NaDDBS30g、ロンガリッ
ト0.6gを仕込み、窒素気流下で攪拌後、CHP 0
.1%溶解させたMMA 358g、EA15gと、A
MA 7.5gを仕込んだ。
【0053】つづいて攪拌しながら70℃に昇温し、4
5分攪拌を続け内層の重合を完了した。
【0054】引き続きCHP を0.1%溶解させたM
MA 1430g、EA55gの混合物を80分間にわ
たって添加した。添加終了後更に60分間保持し外層の
重合を完了した。この重合体の粒子径を測定したところ
1380Åであった。
【0055】得られたラテックスを0.5%塩化アルミ
ニウム水溶液に投入して重合体を凝集させた。これを温
水にて5回洗浄後、乾燥して、二層構造重合体を得た。
【0056】得られた二層構造重合体のガラス転移温度
は、104℃であった。
【0057】(b) アクリル系ゴムの製造特公昭55
−57576号の実施例に記載の方法に準拠して三層構
造からなるアクリル系ゴムを製造した。ガラス製の5リ
ットルの反応容器内に、イオン交換水1700g、炭酸
ナトリウム0.7g、過硫酸ナトリウム0.3gを仕込
み、窒素気流下で攪拌後、ペレックスOT−P((株)
花王製界面活性剤)4.46g、イオン交換水150g
、MMA510gとAMA0.3gを仕込んだ後75℃
に昇温し150分間攪拌を続けた。
【0058】続いてBA689g、ST162g、AM
A17gの混合物と過硫酸ナトリウム0.85g、ペレ
ックスOT−P7.4gとイオン交換水50gの混合物
を別の入口から90分間にわたり添加し、さらに90分
間重合を続けた。重合を完了後、さらに、MMA326
g、EA14gの混合物と過硫酸ナトリウム0.34g
を溶解させたイオン交換水30gを別々の口から30分
間にわたって添加した。添加終了後更に60分間保持し
重合を完了した。本重合体の粒子径は3800Åであっ
た。 得られたラテックスを0.5%塩化アルミニウム水溶液
に投入して重合体を凝集させた。これを温水にて5回洗
浄後、乾燥してアクリルゴムを得た。
【0059】(c) ゴム変性メタアクリル樹脂の製造
メタアクリル酸メチル96重量%とアクリル酸エチル4
重量%を通常の懸濁重合して得られた分子量90000
の硬質アクリル樹脂粉粒体と上記(b) で得られたア
クリルゴムとを60:30の重量割合でヘンシェルミキ
サーにより混合した後、ベント付きスクリュー型押出機
を用いてシリンダー温度220〜270℃で溶融混合し
、ペレット化した。
【0060】(d) メタアクリル樹脂組成物の製造上
記(b) で得られたゴム変性メタアクリル樹脂90重
量部と、上記(a) で得られた二層構造重合体10重
量部をヘンシェルミキサーにより混合した後、ベント付
きスクリュー押出機を用いてシリンダー温度220〜2
70℃で溶融混合しペレット化した。このペレットを8
0℃で5時間乾燥した後、射出成形機により240℃の
温度で所定のダンベルを成形し、評価した。評価結果を
表1に示す。
【0061】実施例2〜4 実施例1の(c) ,(d) で用いたアクリルゴムと
二層構造重合体とを硬質メタアクリル樹脂粉粒体に、表
1に示す割合で配合する以外は実施例1と同様に行った
。評価結果を表1に示す。
【0062】比較例1 実施例1(c) のゴム変性アクリル樹脂の製造におい
て、硬質アクリル樹脂粉粒体とアクリルゴムとを80:
20とし、二層構造重合体を含まない樹脂組成物とした
以外は実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示す
【0063】
【0064】実施例5及び比較例2 実施例1の(a) 二層構造重合体の製造において、乳
化条件を変えて表2に示す比較的大きい粒径の二層構造
重合体を得た。  その後は、実施例3と同様に実施し
た。  結果を表2に示す。
【0065】実施例6 (a) 二層構造重合体の製造 ガラス製の5リットルの冷却機付き反応容器内に、イオ
ン交換水1740g、NaDDBS30g、ロンガリッ
ト0.6gを仕込み、窒素気流下で攪拌後、CHP 0
.1%溶解させたMMA 358g、EA15gと、A
MA 7.5gを仕込んだ。
【0066】つづいて攪拌しながら70℃に昇温し、4
5分攪拌を続け内層の重合を完了した。
【0067】引き続きCHP を0.1%溶解させたM
MA 1094g、EA44gの混合物を90分間にわ
たって添加した。添加終了後更に60分間保持し外層の
一部を重合した。  更にCHP を0.1%溶解させ
たMMA 358g、EA15g、ラウリルメルカプタ
ン1.1gの混合物を30分間にわたって添加した。添
加終了後更に30分間保持し外層の重合を完了した。こ
の重合体の粒子径を測定したところ1120Åであった
【0068】得られたラテックスを0.5%塩化アルミ
ニウム水溶液に投入して重合体を凝集させた。これを温
水にて5回洗浄後、乾燥して、二層構造重合体を得た。
【0069】得られた二層構造重合体のガラス転移温度
は、104℃であった。
【0070】(b) メタアクリル樹脂組成物の製造実
施例1の(d) メタアクリル樹脂組成物の製造におい
て上記二層構造重合体を用い実施例3の量比とした以外
は同様に行った。  結果を表2に示す。
【0071】実施例7 (a) 二層構造重合体の製造 ガラス製の5リットルの冷却機付き反応容器内に、イオ
ン交換水1740g、NaDDBS30g、ロンガリッ
ト0.6gを仕込み、窒素気流下で攪拌後、CHP 0
.1%溶解させたMMA 894g、EA35gと、A
MA 18.6gを仕込んだ。
【0072】つづいて攪拌しながら70℃に昇温し、4
5分攪拌を続け内層の重合を完了した。
【0073】引き続きCHP を0.1%溶解させたM
MA 894g、EA35gの混合物を60分間にわた
って添加した。添加終了後更に60分間保持し外層の重
合を完了した。この重合体の粒子径を測定したところ1
030Åであった。
【0074】得られたラテックスを0.5%塩化アルミ
ニウム水溶液に投入して重合体を凝集させた。これを温
水にて5回洗浄後、乾燥して、二層構造重合体を得た。
【0075】得られた二層構造重合体のガラス転移温度
は、103℃であった。
【0076】(b) メタアクリル樹脂組成物の製造実
施例1の(d) メタアクリル樹脂組成物の製造におい
て上記二層構造重合体を用い実施例3の量比とした以外
は同様に行った。  結果を表2に示す。
【0077】
【0078】実施例8 (a) ゴム変性メタアクリル樹脂の製造特開昭55−
147514 号公報の実施例の記載の方法に従ってブ
タジエン系ゴムで変性されたメタアクリル樹脂を製造し
た。まず同公報の実施例1の方法に準拠して、ポリブタ
ジエンゴム8重量部、スチレン20重量部、メタアクリ
ル酸メチル72重量部からなるシロップを得た。このシ
ロップを用いて同公報の参考例1に記載の方法に準拠し
て懸濁重合して重合体を得た。
【0079】(b) メタアクリル樹脂組成物の製造実
施例1の(d) メタアクリル樹脂組成物の製造におい
て上記ゴム変性メタアクリル樹脂70重量部、実施例1
の(a) 二層構造重合体30重量部を用いた以外は同
様に行った。  結果を表3に示す。
【0080】比較例3 上記実施例8のゴム変性メタアクリル樹脂のみを評価し
た。結果を表3に示す。
【0081】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム変性メタアクリル樹脂20〜99重量
    %と下記(a) 〜(e) にて規定される、メタアク
    リル系二層構造重合体1〜80重量%との混合物からな
    るメタアクリル樹脂組成物。 (a) 一分子中に炭素−炭素二重結合を二個以上有す
    る多官能単量体0.1〜10重量%を含むメタアクリル
    酸メチルを主成分とする単官能単量体を重合して得られ
    る内層,(b) メタアクリル酸メチルを主成分とする
    単官能単量体を、該内層の存在下に重合してなる外層,
    (c) 内層と外層の重量比が1:9〜9:1,(d)
     ガラス転移温度が50℃〜120℃,(e)平均粒径
    が200〜5000Å,
JP03049434A 1990-04-16 1991-03-14 メタアクリル樹脂組成物 Expired - Fee Related JP3111487B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03049434A JP3111487B2 (ja) 1991-03-14 1991-03-14 メタアクリル樹脂組成物
TW080102792A TW202470B (ja) 1990-04-16 1991-04-11
DE69120852T DE69120852T2 (de) 1990-04-16 1991-04-12 Methacrylharzzusammensetzung
EP91303277A EP0453198B1 (en) 1990-04-16 1991-04-12 Methacrylic resin composition
CA002040481A CA2040481A1 (en) 1990-04-16 1991-04-15 Methacrylic resin composition
US07/685,080 US5236911A (en) 1990-04-16 1991-04-15 Methacrylic resin composition
KR1019910006093A KR0173986B1 (ko) 1990-04-16 1991-04-16 메타아크릴수지 조성물

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03049434A JP3111487B2 (ja) 1991-03-14 1991-03-14 メタアクリル樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04285653A true JPH04285653A (ja) 1992-10-09
JP3111487B2 JP3111487B2 (ja) 2000-11-20

Family

ID=12831001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03049434A Expired - Fee Related JP3111487B2 (ja) 1990-04-16 1991-03-14 メタアクリル樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3111487B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002241572A (ja) * 2000-12-20 2002-08-28 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd キャップストック用樹脂組成物
JP2002254495A (ja) * 2001-02-28 2002-09-11 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd アクリル系艶消し熱可塑性樹脂フィルムとその製造方法
JP2006524718A (ja) * 2003-10-29 2006-11-02 エルジー・ケム・リミテッド ゴムラテックス及びこれの製造方法
JPWO2018051870A1 (ja) * 2016-09-16 2019-06-27 住友化学株式会社 熱可塑性樹脂組成物およびその成形体

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002241572A (ja) * 2000-12-20 2002-08-28 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd キャップストック用樹脂組成物
JP2002254495A (ja) * 2001-02-28 2002-09-11 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd アクリル系艶消し熱可塑性樹脂フィルムとその製造方法
JP4484381B2 (ja) * 2001-02-28 2010-06-16 株式会社カネカ アクリル系艶消し熱可塑性樹脂フィルムとその製造方法
JP2006524718A (ja) * 2003-10-29 2006-11-02 エルジー・ケム・リミテッド ゴムラテックス及びこれの製造方法
JPWO2018051870A1 (ja) * 2016-09-16 2019-06-27 住友化学株式会社 熱可塑性樹脂組成物およびその成形体

Also Published As

Publication number Publication date
JP3111487B2 (ja) 2000-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0231933B2 (en) Thermoplastic resin compositions having excellent impact resistance, weather resistance and moldability, and process for preparing the same
US5932655A (en) Weatherable resinous composition having improved opacity and impact strength
JP3396240B2 (ja) メタアクリル樹脂組成物
JP2941485B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
US5236911A (en) Methacrylic resin composition
US6187862B1 (en) Weatherable resinous composition having improved opacity and impact strength
JP3563166B2 (ja) 透明熱可塑性樹脂組成物
US4778850A (en) Thermoplastic moulding materials made from vinyl chloride polymers and graft polymers and having improved properties
EP1312641B1 (en) Transparent impact-resistant thermoplastic resin composition
US4886857A (en) Styrene based resin composition
JP3111487B2 (ja) メタアクリル樹脂組成物
US6288167B1 (en) Polymer blends with improved colorability
US5990240A (en) Rubber-containing resin composition and styrene resin composition containing the same
JP3399070B2 (ja) 合成樹脂製品
JP2969770B2 (ja) アクリル樹脂組成物
JP2854697B2 (ja) 高ニトリル系重合体組成物の製造方法
EP0459074B1 (en) Graft-modified polymers containing alpha-methyl styrene and process for preparing same
US6072002A (en) Weatherable resinous composition
KR100469866B1 (ko) 내후성 및 내충격성이 향상된 열가소성 수지조성물 및 그제조방법
JP2613860B2 (ja) 高ニトリル系重合体組成物、成形品およびその製造法
JPH0553829B2 (ja)
JPH06298878A (ja) 耐衝撃性、耐候性、熱可塑性樹脂組成物
JP2002047386A (ja) 透明性、耐衝撃性アクリル系樹脂組成物
JPH1081813A (ja) 耐衝撃性および成形性に優れた熱可塑性樹脂組成物
JP2002212375A (ja) 透明且つ耐衝撃性を有するアクリル芳香族系樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922

Year of fee payment: 8

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D05

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees