JPH0553829B2 - - Google Patents

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JPH0553829B2
JPH0553829B2 JP16974983A JP16974983A JPH0553829B2 JP H0553829 B2 JPH0553829 B2 JP H0553829B2 JP 16974983 A JP16974983 A JP 16974983A JP 16974983 A JP16974983 A JP 16974983A JP H0553829 B2 JPH0553829 B2 JP H0553829B2
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【発明の詳細な説明】
本発明は、耐熱性および耐衝撃性にすぐれた熱
可塑性樹脂に関し、より詳しくはメタクリル酸メ
チル、スチレンまたはビニルトルエンおよび無水
マレイン酸からなる単量体混合物を重合してなる
共重合物と、ジエン系グラフト共重合体とからな
る耐熱性および耐衝撃性にすぐれた熱可塑性樹脂
組成物に関する。 これまで耐熱性および耐衝撃性にすぐれた熱可
塑性樹脂を得る方法として、ジエン系ゴムにスチ
レンやアクリロニトリルをグラフト共重合させた
グラフト共重合体に、α−メチルスチレン、メタ
クリル酸メチルおよびアクリロニトリルからなる
三元共重合体を混合する方法(特開昭57−70143
号公報)、あるいはポリカーボネート樹脂とジエ
ン系ゴムとを混合する方法(特公昭38−15225号
公報)などが提案されている。しかしこれらの方
法では、耐熱性と耐衝撃性のバランス難しく、ま
たポリカーボネートとジエン系ゴムの混合物の場
合、流動加工性が著しく低下するなどの問題点を
有しており、耐熱性と耐衝撃性をかね備えた材料
はいまだに開発されていないのが実情である。 本発明者らは、流動加工性の良好な耐熱性、耐
衝撃性熱可塑性樹脂組成物について鋭意検討した
結果、特定の組成および構造を有する重合体の樹
脂組成物が所期の目的が十分達成することを見い
出し本発明に到達した。 本発明は、メタクリル酸メチル50〜98重量%、
スチレンまたはビニルトルエン1〜25重量%およ
び無水マレイン酸1〜25重量%からなる単量体混
合物を重合して得られた共重合物〔〕1〜99重量
%と、ブタジエン10〜100重量%と、これと共重
合性の他のビニル系単量体0〜90重量%および分
子中に2個以上の炭素間2重結合を有する共重合
性の多官能性単量体0〜5重量%からなる単量体
またはその混合物を重合して得たジエン系弾性体
100重量部の存在下に、メタクリル酸メチル、ま
たはスチレンから選ばれる少なくとも一種の単量
体60〜100重量%と、これと共重合性の他のビニ
ル系単量体0〜40重量%からなる単量体またはそ
の混合物10〜1000重量部を重合することにより得
られるジエン系グラフト共重合体〔〕1〜99重量
%とからなる耐熱性および耐衝撃性にすぐれた熱
可塑性樹脂組成物を第1の発明とし、上記共重合
物〔〕1〜99重量%、ジエン系グラフト共重合体
〔〕1〜99重量%、および98重量%以下のメタク
リル系樹脂、ポリカーボネート、AS樹脂、メタ
クリル酸メチル−スチレン共重合体、ポリスチレ
ン、ポリエステル、ナイロンから選ばれる少なく
とも1種の樹脂〔〕とからなる耐熱性および耐衝
撃性にすぐれた熱可塑性樹脂組成物を第2の発明
とするものである。 本発明樹脂組成物の特徴は、前記の共重合物
〔〕と、ジエン系グラフト共重合体〔〕との相乗
効果によつて耐熱性、耐衝撃性および流動加工性
においてバランスのとれたすぐれた特性を発現さ
せることができるものである。 本発明における共重合物〔〕はメタクリル酸メ
チル50〜98重量%、スチレンまたはビニルトルエ
ン1〜25重量%および無水マレイン酸1〜25重量
%とからなる単量体混合物を重合させたものであ
り、最終的な樹脂組成物に耐熱性と流動加工性を
付与する作用を有している。また、共重合物〔〕
のメタクリル酸メチル、スチレンまたはビニルト
ルエン、無水マレイン酸の各構成割合は、共重合
物〔〕の耐熱性、耐候性、重合速度、流動加工性
などのバランスから定められたものであり、いず
れの単量体成分も上記の範囲外では、耐熱性や、
耐候性が劣つたり、生産性が極めて悪いなどの問
題点を生じる。共重合物〔〕の配合割合は、全樹
脂組成物中1〜99重量%、より好ましくは、10〜
90重量%であり、1重量%未満では、耐熱性、流
動加工性に劣り、99重量%を越えと耐衝撃性が劣
る傾向がある。 共重合物〔〕は、上記の単量体混合物をラジカ
ル重合開始剤によつて、塊状重合、溶液重合な
ど、通常行なわれている重合方法によつて製造す
ることができる。又必要に応じて第4成分として
10重量%以下の共重合可能な他の単量体単位を追
加することも可能である。 ジエン系グラフト共重合体〔〕は目的とする樹
脂組成物に耐衝撃性を付与する作用を有してお
り、全樹脂組成物中1〜99重量%が適当であり、
より好ましくは10〜90重量%である。1重量部未
満では耐衝撃性に劣り、99重量%を越えると耐熱
性が劣り、共に好ましくない。 本発明の最も重要な点のひとつは、ジエン系グ
ラフト共重合体〔〕の構造にある。 本発明で用いられるジエン系グラフト共重合体
〔〕を樹脂組成物中に分散させた場合、耐衝撃性
や外観特性のため、ジエン系グラフト共重合体
〔〕の粒子径を考慮する必要があり、0.05〜
0.5μm、より好ましくは、0.07〜0.35μmの範囲で
あることが必要である。 ジエン系グラフト共重合体〔〕は2段階の重合
によつて製造される。 第一段階は、ブタジエン10〜100重量%と、こ
れと共重合性の他のビニル系単量体0〜90重量%
および分子中に炭素間2重結合を2個以上有する
共重性の多官能性単量体0〜5重量%とからなる
単量体、またはその混合物を重合させたものであ
り、ブタジエンと共重合性の他の単量体として
は、アルキル基の炭素数1〜4のメタクリル酸ア
ルキルエステル、アルキル基の炭素数が1〜8の
アクリル酸アルキルエステル、スチレン、アクリ
ロニトリル、メタクリル酸などが挙げられる。分
子中に2個以上の炭素間2重結合を有する共重合
性の多官能性単量体としては、エチレングリコー
ルジメタクリレート、1,3−ブチレンジメタク
リレート、エチレングリコールジアクリレート、
トリメチロールプロパントリアクリレート、アリ
ルメタクリレート、アリルシンナメート、アリル
ソルベート、ジビニルベンゼン、トリアリルシア
ヌレート、トリアリルイソシアヌレート、ジアリ
ルフタレート、ジアリルマレエート、ジアリルフ
マレートなど挙げられ、好ましくは、1,3−ブ
チレンジメタクリレート、ジビニルベンゼン、ア
リルメタクリレート、トリアリルシアヌレート、
トリアリルイソシアヌレート、アリルシンナメー
トであり、これらは単独でまたは組み合せて用い
ることができる。第二段階は、第一段階で得られ
た共重合体の存在下に、メタクリル酸メチルまた
はスチレンから選ばれる少なとも1種の単量体60
〜100重量%と、これと共重合性の他のビニル系
単量体例えばアクリロニトリル、アルキル基の炭
素数が1〜8のアクリル酸アルキルエステル、ア
クリル酸、メタクリル酸、スチレン以外の芳香族
ビニル化合物等から選ばれる少なくとも一種の単
量体40〜0重量%とからなる単量体またはその混
合物を重合させたものである。 ジエン系グラフト共重合体〔〕において、第一
段階100重量部の存在下に重合させる第二段階は、
10〜1000重量部、好ましくは、20〜500重量部の
範囲である。これらの範囲外では、耐熱性、耐衝
撃性が低下したり、生産性が低下たりする等の問
題が生じる。 なお、第一段、第二段の各段階を構成する単量
体には、必要に応じて分子量を調節するためメル
カプタン等の重合度調節剤を用いることも可能で
ある。用い得る重合度調節剤としては、アルキル
メルカプタン、チオグリコール酸およびそのエス
テル、β−メルカプトプロピオン酸およびそのエ
ステル、チオフエノール、チオクレゾールなどの
芳香族メルカプタンなどが挙げられる。 ジエン系グラフト共重合体〔〕を構成する、第
一段階、第二段階はその各段階において均質な組
成を持つ必要はなく、特許請求の範囲内で組成を
変更することも可能である。 本発明の耐熱性および耐衝撃性にすぐれた樹脂
組成物を組造するには、ジエン系グラフト共重合
体〔〕は乳化重合法によるのが特に好ましいこと
から、乳化重合法の場合の例によつて説明する。 反応容器に脱イオン水、重合開始剤、乳化剤を
加えた後、第一段階を構成する単量体を重合し、
次いで第二段階を構成する単量体を重合させる。 重合温度は30〜120℃、より好ましくは50〜100
℃である。 重合時間は重合開始剤および乳化剤の種類と
量、重合温度等によつて異なるが、通常は各重合
段階、でそれぞれ0.5〜48時間である。 重合体と水との比は、単量体/水=1/20〜1/1
が好ましい。 重合開始剤および乳化剤は、水相あるいは単量
体相のいずれか片方または双方に添加することが
できる。各重合段階における各単量体の仕込方法
は、一括または分割で行なうことができるが第一
段階については一括仕込法、第二段階については
重合発熱等の点で分割仕込法がより好ましい。 乳化剤は通常用いられるものであれば特に限定
する必要はないが、その例としては、長鎖アルキ
ルカルボン酸塩、スルホコハク酸アルキルエステ
ル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩等である。 重合開始剤の種類も特に限定する必要はなく、
通常用いられる、過硫酸塩、過硼酸塩等の無機開
始剤を、単独でまたは亜硫酸塩、チオ硫酸塩と組
み合せてレドツクス開始剤として、用いることも
できる。 また有機ヒドロパーオキシド−第一鉄塩、有機
ヒドロパーオキシド−ソジウムホルムアルデヒド
スルホキシレートのようなレドツクス開始系、ベ
ンゾイルパーオキシド、アゾビスイソブチロニト
リル等の開始系も用いることができる。 乳化重合法によつて得られたポリマーラテツク
スは公知の方法により凝固乾燥させる。 本発明の組成物は、共重合物〔〕とジエン系グ
ラフト共重合体〔〕とからなるものであるが、使
用する目的に応じて、他のメタクリル系樹脂、ポ
リカーボネート、AS樹脂、メタクリル酸メチル
−スチレン共重合体、ポリスチレン、ポリエステ
ル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート)、ナイロンから選ばれた少なく
とも一種の樹脂〔〕を組成物中に98重量%以下添
加することもできる。例えば極めて良好な耐候性
が必要な場合には、メタクリル系樹脂やポリエチ
レンテレフタレート樹脂適当であり、また高度の
流動加工性が必要な場合には、ポリスチレン、
AS樹脂およびメタクリル酸メチル−スチレン共
重合体が使用される。 また本発明の組成物においては、さらに必要に
応じて、安定剤、滑剤、可塑剤、染顔料、充てん
剤等を適宜加え、V型ブレンダー、ヘンシユルミ
キサーなどで混合したのち、ミキシングロール、
スクリユー型押出機等を用いて、150〜300℃で溶
融混合する。 得られた組成物を、押出成形機、射出成形機等
を用いて成形することにより、耐熱性、耐衝撃性
にすぐれた成形品を得ることができるので、車両
外装部品、ソーラシステム機器部品および電機部
品等の用途に有用である。 下記実施例中の部は重量部、%は重量%を意味
する。 実施例1〜4、比較例1〜3 共重合物〔〕の製造 冷却管、温度計、かきまぜ装置を備えたSUS
製の反応容器に、メタクリル酸メチル66Kg、スチ
レン19Kg、無水マレイン酸15Kg、t−ドデシルメ
チルカプタン250gを仕込み、かきまぜながら窒
素ガスを吹き込んで、系内の空気を追い出した。
その後加熱し、内温70℃で、2,2′−アゾビス―(
2,4−ジメチルバレロニトリル)200gを加え
て、内温95℃から15分間保持し後室温まで冷却し
粘稠な部分重合物を得た。 この部分重合物100Kgに対して、ラウロイルパ
ーオキサイド400g、t−ドデシルメルカプタン
300g、Tinuvin−P(チバ・ガイギ社製)30g、
JP−504(城北化学(株)製)20g、Mark−329(アデ
カ・アーガス(株)製100g、ステアリン酸モノグリ
セライド100gを加え、十分にかきまぜて溶解さ
せた後、ポリ塩化ビニル製ガスケツトを介してな
る6mmの間隔で相対する2枚の強化ガラス板で形
成し熱電対をセツトしたセル数組に、先に調整し
た部分重合物を注入し、800℃の温水中に浸漬し
重合硬化させた。浸漬後セルの内温がピークに達
したことを確認しさらに30分間重合を継続した
後、温水中よりセルを取り出し130℃の空気加熱
炉中で2時間熱処理した。冷却後セルを外し、厚
みが約6mmの樹脂板を得た。この板状ポリマーを
切断、粉砕してペレツト状物とした。 ジエン系グラフト共重合物〔〕の製造 a ジエン系弾性体の製造 脱イオン水(以下DWと略す)20Kg、ノンサー
ルTK−1(日本油脂(株)製品:以下TK−1と略
す)200g、ナトリウムホルムアルデヒドスルホ
キシレート(以下SFSと略す)40g、硫酸第一鉄
0.05g、エチレンジアミン四酢酸2トリウム(以
下EDTA−2Naと略す)0.15gを仕込んだ50グ
ラスライニング加工反応容器に、スチレン1.6Kg、
アクリル酸ブチル400g、p−イソプロピルクミ
ルハイドロパーオキサイド30gを仕込み、容器中
の酸素を窒素で置換した後、8Kgのブタジエンを
仕込んだ。その後撹拌下50℃で8時間重合した。 b ブタジエン系グラフト共重合体〔〕の製造 第一段階の重合が実質上終了した同反応容器
に、DW14Kg、TK−1 100g、SFS30g、を追
加添加し、80℃に昇温し、メタクリル酸メチル
77.7%、スチレン20%、アクリル酸ブチル2%、
t−ブチルハイドロパーオキサイド0.3%からな
る単量体混合物7Kgを1.5時間にわたつて連続的
に添加して重合し、添加終了後さらに1.5時間重
合を継続した。 吸光度法により算出したポリマーラテツクスの
粒子径は0.108μmであつた。 得られたジエン系グラフト共重合体〔〕のラテ
ツクス40Kgに、シリコンオイル、KF−96(信越化
学(株)製)66g、ジステアリルチオジプロピオネー
ト66g、t−ブチルヒドロキシトルエン26.4gお
よびトリフエニルフオスフアイト39.6gを加えた
後、0.25%硫酸水で、ラテツクス/水=1/2,50
℃の条件下で凝固した。得られたスラリー状の白
色ポリマーを30倍のDWで水洗し、脱水した後、
60℃×24時間の条件下に乾燥した。 次に上記で得られた、共重合物〔〕とジエン系
グラフト共重合体〔〕、および他の樹脂〔〕を表
1の割合でヘンシエルミキサーにより混合した
後、スクリユー押出機を使用して、シリンダー温
度200〜270℃、ダイ温度260℃で溶融混練しペレ
ツト化した。これを下記の条件で射出成形し、得
られた試験片から表1の評価結果を得た。 射出成形機;日本製鋼所製、V−17−65型スク
リユー式自動射出成形機 射出成形条件;シリンダー温度 変更射出圧
700Kg/cm2 金型温度52℃ 試験片サイズ;110×110×2(厚さ)mm70×
12.5×6.2(厚さ)mm 実施例 5〜6 共重合物〔〕は実施例1〜4と全く同一のもの
を使用し、ジエン系グラフト共重合体〔〕は、製
造時のブタジエンの使用量を8Kgから4Kgへ変更
する以外は実施例1〜4と全く同様にして製造し
た。そのものを用いて表1に示す割合でブレンド
賦形した。得られたペレツトを実施例1〜4と同
様な評価を行ない表1に示す結果を得た。
【表】 実施例7〜11、比較例4〜5 実施例1〜4で用いた、共重合物〔〕およびジ
エン系グラフト共重合体〔〕の割合、および樹脂
〔〕の種類と割合を表2のように変更し、実施例
1〜4と同様に評価し表2の結果を得た。
【表】
【表】 実施例12〜15、比較例6〜9 ブタジエン系グラフト共重合体〔〕の製造 (1) 基体ゴム(A−1)ラテツクスの製造 下記組成の物質を100オートクレーブに仕込
み50℃で重合した。9時間でほぼ重合は完了し、
転化率97%、粒子径0.08μmのジエン系基体ゴム
(A−1)ラテツクスを得た。 1,3−ブタジエン 100部 ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキシド
0.2部 オレイン酸カリウム 1部 ロジン酸カリウム 1部 ピロリン酸ソーダ 0.5部 硫酸第一鉄 0.005部 デキストローズ 0.3部 水 200部 (2) 酸基含有共重合体(B−1)ラテツクスの製
造 n−ブチルアクリレート 25部 オレイン酸カリウム 2部 ジオクチルスルホコハク酸ソーダ 1部 クメンヒドロパーオキシド 0.1部 ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート
0.3部 水 200部 上記組成の物質を反応容器に仕込み70℃で1.5
時間重合させた後、 n−ブチルアクリレート 60部 メタクリル酸 15部 クメンヒドロパーオキシド 0.3部 の組成の混合物を引続き70℃で1時間かけて滴下
し、その後1時間撹拌を続けて転化率98%の酸基
含有共重合体(B−1)ラテツクスを得た。 (3) 肥大化ゴムラテツクスの調整 上記(1)で製造した基体ゴム(A−1)ラテツク
ス100部(固形分として)に上記(2)で製造した酸
基含有共重合体(B−1)ラテツクス2部(固形
分として)を撹拌しながら添加した。得られた肥
大化ゴム粒径を電子顕微鏡で観察したところ平均
粒径0.28μmであつた。 (4) グラフト共重合体〔〕の製造 上記(3)において30分間撹拌して得られた肥大化
ゴムラテツクスを用いて直ちに下記組成に従つて
60℃,5時間にてグラフト重合を行つた。 肥大化ゴムラテツクス(固形分として) 45部 アクリロニトリル 16.5部 スチレン 38.5部 t−ドデシルメルカプタン 0.2部 ウツドロジン乳化剤 2部 ブドウ糖 0.5部 EDTA 0.2部 硫酸第二鉄 0.01部 クメンヒドロパーオキシド 0.2部 水 200部 得られたグラフト共重合体ラテツクスを希硫酸
で凝固し、洗浄、過を行い、乾燥し、粉末状グ
ラフト共重合体〔〕を得た。 次に共重合物〔〕とジエン系グラフト共重合体
〔〕〔〕および他の樹脂〔〕を表2の割合でヘン
シエルミキサーにより混合した後、スクリユー押
出機を使用してペレツト化して実施例1〜11、比
較例1〜5と同様の評価を実施した。結果を表3
に示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 メタクリル酸メチル50〜98重量%、スチレン
    またはビニルトルエン1〜25重量%および無水マ
    レイン酸1〜25重量%からなる単量体混合物を重
    合して得られた共重合物〔〕1〜99重量%と、ブ
    タジエン10〜100重量%と、これと共重合性の他
    のビニル系単量体0〜90重量%および分子中に2
    個以上の炭素間2重結合を有する共重合性の多官
    能性単量体0〜5重量%からなる単量体またはそ
    の混合物を重合して得たジエン系弾性体100重量
    部の存在下に、メタクリル酸メチル、またはスチ
    レンから選ばれる少なくとも一種の単量体60〜
    100重量%と、これと共重合性の他のビニル系単
    量体0〜40重量%からなる単量体またはその混合
    物10〜1000重量部を重合することにより得られる
    ジエン系グラフト共重合体〔〕1〜99重量%とか
    らなる耐熱性および耐衝撃性にすぐれた熱可塑性
    樹脂組成物。 2 メタクリル酸メチル50〜98重量%、スチレン
    またはビニルトルエン1〜25重量%および無水マ
    レイン酸1〜25重量%からなる単量体混合物を重
    合して得られた共重合物〔〕1〜99重量%、ブタ
    ジエン10〜100重量%と、これと共重合性の他の
    ビニル系単量体0〜90重量%および分子中に2個
    以上の炭素間2重結合を有する共重合性の多官能
    性単量体0〜5重量%からなる単量体またはその
    混合物を重合して得たジエン系弾性体100重量部
    の存在下に、メタクリル酸メチル、またはスチレ
    ンから選ばれる少なくとも一種の単量体60〜100
    重量%と、これと共重合性の他のビニル系単量体
    0〜40重量%からなる単量体またはその混合物10
    〜1000重量部を重合することにより得られるジエ
    ン系グラフト共重合体〔〕1〜99重量%、および
    98重量%以下のメタクリル系樹脂、ポリカーボネ
    ート、AS樹脂、メタクリル酸メチル−スチレン
    共重合体、ポリスチレン、ポリエステル、ナイロ
    ンから選ばれる少なくとも1種の樹脂〔〕とから
    なる耐熱性および耐衝撃性にすぐれた熱可塑性樹
    脂組成物。
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