JP3399070B2 - 合成樹脂製品 - Google Patents
合成樹脂製品Info
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- JP3399070B2 JP3399070B2 JP00024994A JP24994A JP3399070B2 JP 3399070 B2 JP3399070 B2 JP 3399070B2 JP 00024994 A JP00024994 A JP 00024994A JP 24994 A JP24994 A JP 24994A JP 3399070 B2 JP3399070 B2 JP 3399070B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
形成される樹脂成形体を少なくとも1個含む2個以上の
樹脂成形体を熱溶着法により接合してなる合成樹脂製品
に関する。
器ハウジング、各種の屋外用の照明カバーや表示装置カ
バーなどは、透光性、耐候性に優れたメタアクリル樹脂
製カバーと、光源や計器類を組み付けたABS樹脂また
はポリプロピレン樹脂製ボックスとを接着剤で接合した
り、機械的に接合したりしたものが知られている。しか
しながら、これらの製品は、溶剤や温度・湿度等の変化
に対して弱いため、自動車部品や屋外用の照明カバーに
使用するには耐久性が不十分であった。
インの自由度が大きく、さらに低コスト化が可能な2種
以上の樹脂成形体を熱溶着法により接合した上記カバー
類の使用が試みられているが、通常のメタアクリル系樹
脂で形成された成形品同士、またはこれと他の樹脂から
形成される成形体とを熱溶着法により接合することによ
り製造された合成樹脂製品は、接合部に歪みが生じ、そ
の結果、白化、クラック、マイクロクレーズ等の、いわ
ゆるクレージングが発生するという問題があった。接合
部における歪みの発生を防止する方法としては、アニー
ル処理が知られているが、アニール処理は80℃前後の
高温を保つ必要があるうえに、その処理に数時間〜数十
時間を要するため、工業生産においては、効率面および
コスト面で問題があった。また、樹脂材料面からもクレ
ージングの発生を抑制する、いわゆる耐クレージング性
の向上が試みられているが、樹脂成形体同士を熱溶着法
で接合した後、アニール処理を施すことなく使用し得る
合成樹脂製品は開発されていない。
の信頼性が高く、デザインの自由度が大きく、さらに低
コスト化が可能な熱溶着法により2種以上の樹脂成形体
を接合した樹脂製品であって、工業生産においては、コ
スト面で問題があるアニール処理を施すことなく使用し
得る合成樹脂製品を開発すべく鋭意検討を重ねた結果、
本発明を完成させるに至った。
着法により2個以上の樹脂成形体を接合してなる合成樹
脂製品において、少なくとも1個の樹脂成形体が、メタ
アクリル系樹脂20〜99重量%と下記(a)〜(e)
で規定されるメタアクリル系二層構造重合体1〜80重
量%との混合物からなるメタアクリル系樹脂組成物で構
成されることを特徴とする合成樹脂製品を提供するもの
である。 (a)メタアクリル酸メチルを主成分とする単量体を重
合して得られる粘度平均分子量50万〜500万の重合
体、または一分子中に炭素−炭素二重結合を2個以上有
する多官能単量体0.1〜10重量%を含むメタアクリ
ル酸メチル単位を主成分とする単量体を重合して得られ
る重合体からなる内層、 (b)メタアクリル酸メチルを主成分とする単量体を重
合して得られる粘度平均分子量5万〜30万の重合体か
らなる外層、 (c)内層と外層との重量比が1:9〜9:1、 (d)ガラス転位温度が50〜120℃、 (e)平均粒径が200〜5000Å。
発明の合成樹脂製品は、熱溶着法により2個以上の樹脂
成形体を接合してなるものであり、そのうち少なくとも
1個の樹脂成形体は、メタアクリル系樹脂とメタアクリ
ル系二層構造重合体との混合物からなるメタアクリル系
樹脂組成物で構成されており、例えば、メタアクリル系
樹脂組成物からなる樹脂成形体同士の接合体、メタアク
リル系樹脂組成物からなる樹脂成形体とABS樹脂成形
体やポリプロピレン樹脂成形体などの他の熱可塑性樹脂
からなる成形体との接合体などを挙げることができる。
る。メタアクリル系樹脂を構成する単量体としては、メ
タアクリル酸メチル単量体、またはメタアクリル酸メチ
ル単量体と共重合可能な他の単量体との混合物などが挙
げられる。メタアクリル酸メチル単量体と共重合可能な
他の単量体としては、アルキル基の炭素数が1〜8のア
クリル酸アルキルエステル、スチレンに代表される芳香
族ビニル単量体、アクリロニトリル、アルキル基の炭素
数が2〜8のメタアクリル酸アルキルエステルなどが挙
げられる。単量体成分として、メタアクリル酸メチル単
量体とこのような他の単量体の混合物を使用する場合、
メタアクリル酸メチルの使用割合は、通常70重量%以
上である。
たは単量体混合物を、周知の方法、例えば乳化重合、懸
濁重合、塊状重合などで、バッチまたは連続方式により
製造することができる。
を向上させる目的で、メタアクリル系樹脂にアクリル系
ゴムまたはブタジエン系ゴムを含有せしめたゴム変性メ
タアクリル系樹脂として用いることも有効である。
種類が知られているが、例えば、アクリル酸アルキルエ
ステルとスチレンまたはスチレン誘導体、及び一分子中
に炭素−炭素二重結合を2個以上有する多官能単量体と
を共重合して得られる架橋弾性体、該架橋弾性体にさら
にメタアクリル酸メチルを主成分とする単量体をグラフ
ト重合させて得られたもの、あるいは、特公昭 55-2757
6 号公報、特開昭 55-94917 号公報、特公昭 59-36645
号公報などに開示されているごとき、アクリル酸アルキ
ルエステルとスチレンまたはスチレン誘導体、及び上記
多官能単量体からなる層と、メタアクリル酸メチルを主
成分とする層とを多段階的に重合して得られたものなど
が挙げられる。
ば、ポリブタジエンにメタアクリル酸メチルやアクリル
酸アルキルエステル、またはスチレンをグラフト共重合
したもの、あるいは、特公昭 55-27576 号公報に開示さ
れているように、ブタジエンを含む単量体を重合した層
とメタアクリル酸メチルを主成分とする層とを多段階的
に重合して得られたものなどが挙げられる。
含有量は、通常60重量%未満、好ましくは50重量%
未満である。耐衝撃強度をより向上させるためには、通
常3重量%以上、好ましくは5重量%以上配合される。
ゴム成分の含有量が60重量%を超えると、耐熱性、剛
性度などの機械的性質が低下する場合がある。
分をメタアクリル系樹脂に溶融混合したり、または、ゴ
ム成分の存在下に、メタアクリル酸メチル単量体と共重
合可能な単量体との混合物を重合することにより得るこ
とができる。
いて説明する。メタアクリル系二層構造重合体は、核と
なる内層と、外層とからなり、内層としては、次に示す
またはの構成のものが挙げられる。メタアクリル
酸メチルを主成分とする単量体を重合して得られる粘度
平均分子量が50万〜500万、好ましくは200万〜
500万の重合体から構成されるもの。一分子中に炭
素−炭素二重結合を2個以上有する多官能単量体0.1
〜10重量%を含み、メタアクリル酸メチルを主成分と
する単量体を重合して得られる重合体から構成されるも
の。
クリル酸メチル単量体、および必要に応じて用いられる
メタアクリル酸メチル単量体と共重合可能な、例えば、
前記したような他の単量体などが挙げられる。主成分で
あるメタアクリル酸メチル単量体が、全体の約60重量
%以上含まれていることが好ましい。
その粘度平均分子量は、通常、50万〜500万、好ま
しくは200万〜500万である。50万未満では、耐
クレージング性の向上が認められない場合があり、50
0万を超えると、耐クレージング性は問題ないものの、
重合速度が低下する場合がある。なお、粘度平均分子量
を調整するため、必要に応じて、メルカプタン等の周知
の重合度調節剤を用いてもよい。
層に記載のものの他に、一分子中に炭素−炭素二重結
合を2個以上有する多官能単量体などが挙げられる。内
層は、これらの単量体を重合することにより得られる
架橋重合体からなる。ここで多官能単量体としては、エ
チレングリコールジメタクリレート、エチレングリコー
ルジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタ
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジビニ
ルベンゼン、トリアリルシアヌレート、アリルメタクリ
レート、ケイ皮酸アリル、アリルソルベート、ジアリル
フタレート、ジアリルマレート等が挙げられ、好ましく
は、アリルメタクリレート、ケイ皮酸アリル、1,3−
ブチレングリコールジメタクリレート等が挙げられる。
多官能単量体は、内層を構成する単量体全体に対し
て、通常0.1〜10重量%含まれており、10重量%
を超えて添加すると、耐クレージング性の向上が認めら
れない場合がある。
ング性の向上に有効であるが、粘度平均分子量が50万
〜500万、好ましくは200万〜500万である架橋
していない高分子重合体からなるものがより好ましい。
メチルを主成分とする単量体を重合してなり、メタアク
リル系樹脂とメタアクリル系二層構造重合体との相溶性
を高め、応力等によるクレーズの発生や、機械的強度の
低下を防ぐ効果を有する。外層を構成する単量体として
は、メタアクリル酸メチル単量体、および必要に応じて
用いられるメタアクリル酸メチル単量体と共重合可能
な、例えば、前記したような他の単量体などが挙げられ
る。主成分であるメタアクリル酸メチル単量体が約70
重量%以上含まれていることが好ましい。
の粘度平均分子量は5万〜30万、好ましくは7万〜2
0万である。粘度平均分子量が5万未満では、耐クレー
ジング性の向上が認められない場合があり、30万を超
えると、耐クレージング性には問題ないものの、流動性
が低下し、成形加工性が不十分となる場合がある。な
お、粘度平均分子量を調整するため、必要に応じて、メ
ルカプタン等の周知の重合度調節剤を用いてもよい。
層で構成されてもよい。複層の場合は、例えば、上記し
た外層のさらに外側に、外層より粘度平均分子量が小さ
い重合体を配した構造のものなどが好ましい。
る。内層がメタアクリル系二層構造重合体全体の10%
未満になると、耐クレージング性が十分でないだけでな
く、流動性が下がり成形加工性が低下する場合があり、
また逆に外層が全体の10%未満になると、応力により
クレーズが生じるなど機械的強度の低下を引き起こす場
合がある。
移温度は、機械的性質および耐熱性を維持するうえで、
高いほど好ましく、通常50〜120℃、好ましくは8
0〜120℃である。ガラス転移温度は、構成単量体の
うちメタアクリル酸メチルの含量が多いほど高くなるた
め、メタアクリル酸メチル単量体と共重合可能な他のエ
チレン系不飽和単量体の種類、含量を上記範囲内で調整
することにより変えることが可能である。
は、200〜5000Å、好ましくは1000〜450
0Åの範囲である。粒子径が200Åより小さいと、メ
タアクリル樹脂組成物の流動性が低下する場合があり、
5000Åより大きいと、成形品表面での肌荒れ現象が
起こる場合がある。
ば、周知の乳化重合による逐次二段階重合法で、最初に
核となる内層を重合し、続いて、内層存在下に外層の成
分を重合する方法により、容易に製造することができ
る。このときの重合温度は、通常30〜120℃程度で
ある。
あれば特に限定されることはなく、例えば、過硫酸塩、
過硝酸塩等の無機系重合開始剤、またはそれらと亜硫酸
塩の如き還元剤とを組み合わせたレドックス系重合開始
剤、有機ヒドロパーオキサイド−第一鉄塩、有機ヒドロ
パーオキサイド−ソジウムホルムアルデヒドスルホキシ
レート等のレドックス系重合開始剤、ベンゾイルパーオ
キサイド、アゾビスイソブチロニトリル等の重合開始剤
などを使用することができる。
ば特に限定されることはなく、例えば、長鎖アルキルカ
ルボン酸塩、スルホコハク酸アルキルエステル塩、アル
キルベンゼンスルホン酸塩などを使用することができ
る。メタアクリル系二層構造重合体の粒子径は、乳化剤
の濃度など、乳化条件により調整することが可能である
が、乳化剤は過剰に使用すると二層構造の形成を阻害す
る場合もあり、適宜調整して使用することが好ましい。
状態での顕微鏡観察法、吸光度法、静的光散乱法、動的
光散乱法、遠心沈降法等の既知の方法により測定するこ
とが可能である。
構造重合体との混合比は、通常、メタアクリル系樹脂2
0〜99重量%に対して、メタアクリル系二層構造重合
体1〜80重量%であり、好ましくは、メタアクリル系
樹脂50〜95重量%に対して、メタアクリル系二層構
造重合体5〜50重量%である。該二層構造重合体が1
重量%未満の場合は、耐クレージング性の改良効果が低
いことがあり、80重量%を超える場合は、流動性が低
下し、加工性が低下することがある。
構造重合体とを混合する方法としては、均一に混合でき
れば特に制限はなく、通常、樹脂の混合に用いられる方
法が全て適用できる。
レットや粉末とメタアクリル系二層構造重合体とを、ま
たはメタアクリル系樹脂ペレットや粉末、好ましくは粉
粒体と、変性用ゴム成分及びメタアクリル系二層構造重
合体とを、V型ブレンダー、ヘンシェルミキサーなどで
混合した後、ミキシングロール、スクリュー型押出機な
どを用いて、150〜300℃で溶融混合する、 (2) メタアクリル系樹脂を構成する単量体またはそのシ
ロップ中に、メタアクリル系二層構造重合体を分散させ
て重合する、 (3) 変性用ゴム成分のラテックスに、メタアクリル系二
層構造体のラテックスをブレンドした後、樹脂分を分
離、その樹脂分とメタアクリル系樹脂とを溶融混合する
か、または前記2種類のラテックスとメタアクリル系樹
脂のラテックスをブレンドした後、樹脂分を分離するこ
とにより混合するなどの方法が挙げられる。なお、上記
混合の際には、必要に応じて、安定剤、滑剤、可塑剤、
染顔料、充填剤等を添加してもよい。
単量体またはシロップとメタアクリル系二層構造重合体
との混合物は、塊状重合、懸濁重合などの方法により重
合して、樹脂組成物とすることができる。
実施され、該熱溶着法としては、例えば、熱板融着法、
熱風溶着法、高周波誘導加熱溶着法、超音波溶着法、フ
リクション溶着法、バイブレーション溶着法、スピン溶
着法などが挙げられる。
成物から構成される樹脂成形品を少なくとも1個含む2
個以上の樹脂成形品を熱溶着法により接合することによ
り、接合部の信頼性が高く、デザインの自由度が大き
く、さらに低コスト化が可能で、生産工程においてアニ
ール処理が不要となる合成樹脂製品を提供することが可
能となる。
が、本発明が実施例によって限定されるものでないこと
は言うまでもない。実施例中に用いる略号は下記の如く
である。 メタアクリル酸メチル :MMA アクリル酸エチル :EA アクリル酸ノルマルブチル :BA メタアクリル酸アリル :AMA スチレン :ST クメンハイドロパーオキサイド :CHP ドデシルベンゼンスルフォン酸ソーダ:NaDDBS
とおりである。
方法により測定した溶液粘度から、下記の式により求め
た。 ηsp/C=〔η〕(1÷0.4〔η〕・C) 〔η〕=4.8×10-5(Mv)0.8 ただし、ηsp/C:還元粘度(dl/g) 〔η〕:固有粘度 C :溶液濃度(g/dl) Mv :粘度平均分子量
接合部をエタノールを浸けたガーゼで3回ワイピング
し、引き続き、自然乾燥1時間と、40℃で1時間の熱
風乾燥をした後、白化、クラックまたはマイクロクレー
ズの有無を肉眼で検査する工程を1サイクルとし、この
サイクルを5回繰り返して評価した。
により、230℃、3.8kgの荷重、10分で測定した
(g/10分)。
式会社製のBI−90S)を用いて測定した。
工電子工業社製のDS−10)を用いて測定した。
型押出機は、田辺プラスチック機械株式会社製の30mm
押出機を用い、射出成形機は、株式会社ファナック製の
オートショット150D(型締め力150ton )を用い
た。
ン交換水1740g、NaDDBS30g、およびロン
ガリット0.6gを仕込み、窒素気流下で撹拌後、CH
P0.1%を溶解させたMMA366gとEA15gを
仕込んだ。次いで撹拌しながら70℃に昇温し、45分
撹拌を続けた後、CHPを0.1%溶解させたMMA1
080gとEA45gの混合物を、100分間にわたっ
て添加した。添加終了後、更に60分撹拌を続けて内層
の重合を完了した。このラテックスのごく少量を抜き出
し、水分を蒸発させ、樹脂分を乾固させた後、溶液粘度
を測定して内層の粘度平均分子量を求めたところ、1,
900,000であった。
カプタンを0.4%溶解させたMMA360gおよびE
A15gの混合物を、60分間にわたって添加した。添
加終了後、更に60分撹拌を続けて外層の重合を完了し
た。
1,500Åであった。得られたラテックスを0.5%塩
化アルミニウム水溶液に投入して重合体を凝集させた。
これを温水にて5回洗浄後、乾燥して、二層構造重合体
とした。得られた二層構造重合体のガラス転移温度は、
104℃であった。
別途内層が無いこと以外は同一の条件にて重合させたと
ころ、得られた重合体の粘度平均分子量は、110,0
00であった。
位96重量%とアクリル酸エチル単位4重量%からなる
分子量80,000のメタアクリル樹脂粉粒体と、上記
(a)で得られた二層構造重合体とを、表1に示す割合
でヘンシェルミキサーにより混合したのち、ベント付き
スクリュー型押出機を用いて、シリンダー温度220〜
270℃で溶融混合し、ペレット化した。
後、射出成形機により、260℃の温度で図1に示す形
状の成形体を作製した。
クララスチックMH)で、成形体と同一形状の成形体
である。(c)で得られた成形体の接合部表面を3
70℃のホットプレート上で加熱溶融し、また接合され
る成形体の接合部表面を別の180℃のホットプレー
ト上で加熱溶融し、両者の接合部同士を4〜5kg/cm2
の圧力で圧着して樹脂製品とし、図2に示す接合部での
耐クレージング性を評価した。
て、該メタアクリル樹脂粉粒体と該メタアクリル系二層
構造重合体とを表1に示す割合で用いた以外は実施例1
と同様に行った。結果を表1に示す。
の内層を得、これに、引き続き、CHPを0.1%とラ
ウリルメルカプタンを0.6%溶解させたMMA360
gおよびEA15gの混合物を60分間にわたって添加
した。添加終了後更に60分間撹拌を続け、外層の重合
を完了した。
1,500Åであった。得られたラテックスを0.5%塩
化アルミニウム水溶液に投入して重合体を凝集させた。
これを温水にて5回洗浄後、乾燥して、メタアクリル系
二層構造重合体とした。得られたメタアクリル系二層構
造重合体のガラス転移温度は、103℃であった。
別途、内層が無いこと以外は同一の条件にて重合させ
た。得られた重合体の粘度平均分子量は、80,000
であった。
構造重合体を実施例1におけるメタアクリル系二層構造
重合体に代えて用い、メタアクリル樹脂粉粒体とこのメ
タアクリル系二層構造重合体の割合を表1に示すとおり
とした以外は、実施例1と同様に行った。結果を表1に
示す。
ン交換水1740g、NaDDBS30g、およびロン
ガリット0.6gを仕込み、窒素気流下で撹拌後、CH
P0.1%を溶解させたMMA358g、EA15gお
よびAMA7.5gを仕込んだ。次いで撹拌しながら7
0℃に昇温し、45分撹拌を続けて、内層の重合を完了
した。
A1430gとEA55gの混合物を60分間にわたっ
て添加した。添加終了後、更に60分撹拌を続けて、外
層の重合を完了した。
1,380Åであった。得られたラテックスを0.5%塩
化アルミニウム水溶液に投入して、重合体を凝集させ
た。これを温水にて5回洗浄後、乾燥して、メタアクリ
ル系二層構造重合体とした。得られたメタアクリル系二
層構造重合体のガラス転移温度は、104℃であった。
重合体に代えて、上で得たメタアクリル系二層構造重合
体を用いる以外は、実施例1と同様に行った。結果を表
1に示す。
アクリル系二層構造重合体とを表1に示す割合で用いた
以外は、実施例5と同様に行った。結果を表1に示す。
て、三層構造からなるアクリル系ゴムを製造した。すな
わち、ガラス製の5リットルの反応容器に、イオン交換
水1700g、炭酸ナトリウム0.7gおよび過硫酸ナ
トリウム0.3gを仕込み、窒素気流下で撹拌後、ペレ
ックスOT−P(花王株式会社製の界面活性剤)4.4
6g、イオン交換水150g、MMA510gおよびA
MA0.3gを仕込んだ後、75℃に昇温し、150分
間撹拌を続けた。
びAMA17gの混合物と、過硫酸ナトリウム0.85
g、ペレックスOT−P(界面活性剤)7.4gおよび
イオン交換水50gの混合物とを、別の入口から90分
間にわたり添加し、さらに90分間重合を続けた。重合
を完了後、さらに、MMA326gおよびEA14gの
混合物と、過硫酸ナトリウム0.34gを溶解させたイ
オン交換水30gとを別の入口から30分間にわたって
添加した。添加終了後、更に60分間保持して重合を完
了した。本重合体の粒子径は3,800Åであった。得
られたラテックスを0.5%塩化アルミニウム水溶液に
投入して、重合体を凝集させた。これを温水にて5回洗
浄後、乾燥してアクリルゴムを得た。
粒体と上記(a)で得られたアクリルゴムとを60:1
0の重量割合でヘンシェルミキサーにより混合した後、
ベント付きスクリュー型押出機を用いてシリンダー温度
220〜270℃で溶融混合し、ペレット化した。
量部と、実施例1の(a)で得られたメタアクリル系二
層構造重合体30重量部とを、ヘンシェルミキサーによ
り混合した後、ベント付きスクリュー型押出機を用いて
シリンダー温度220〜270℃で溶融混合し、ペレッ
ト化した。このペレットを用い、実施例1の(c)およ
び(d)と同様にして樹脂製品を作り、耐クレージング
性を評価した。結果を表1に示す。
70重量部と、実施例5の(a)で得られたメタアクリ
ル系二層構造重合体30重量部とを、ヘンシェルミキサ
ーにより混合した後、ベント付きスクリュー型押出機を
用いてシリンダー温度220〜270℃で溶融混合し、
ペレット化した。このペレットを用い、実施例1の
(c)および(d)と同様にして樹脂製品を作り、耐ク
レージング性を評価した。結果を表1に示す。
用い、実施例1と同様にして樹脂製品を作り、評価し
た。結果を表1に示す。
て、メタアクリル樹脂粉粒体とアクリルゴムとの混合割
合を80:20とし、本発明のメタアクリル系二層構造
重合体を含まない樹脂組成物とした以外は、実施例8と
同様に行った。結果を表1に示す。
Claims (11)
- 【請求項1】熱溶着法により2個以上の樹脂成形体を接
合してなる合成樹脂製品であって、少なくとも1個の樹
脂成形体は、メタアクリル系樹脂20〜99重量%と、
下記(a)〜(e): (a)メタアクリル酸メチルを主成分とする単量体を重
合して得られる粘度平均分子量50万〜500万の重合
体、または一分子中に炭素−炭素二重結合を2個以上有
する多官能単量体0.1〜10重量%を含むメタアクリ
ル酸メチルを主成分とする単量体を重合して得られる重
合体からなる内層、 (b)メタアクリル酸メチルを主成分とする単量体を重
合して得られ、内層なしで重合させた場合には粘度平均
分子量が5万〜30万となる重合体からなる外層、 (c)内層と外層との重量比が1:9〜9:1、 (d)ガラス転位温度が50〜120℃、 (e)平均粒径が200〜5000Åで規定されるメタ
アクリル系二層構造重合体1〜80重量%との混合物か
らなるメタアクリル系樹脂組成物で構成され、これに接
合される少なくとも1個の樹脂成形体は他の熱可塑性樹
脂で構成されることを特徴とする合成樹脂製品。 - 【請求項2】メタアクリル系二層構造重合体が、下記
(a)〜(e): (a)メタアクリル酸メチルを主成分とする単量体を重
合して得られる粘度平均分子量200万〜500万の重
合体からなる内層、 (b)メタアクリル酸メチルを主成分とする単量体を重
合して得られ、内層なしで重合させた場合には粘度平均
分子量が7万〜20万となる重合体からなる外層、 (c)内層と外層との重量比が1:9〜9:1、 (d)ガラス転位温度が80〜120℃、 (e)平均粒径が1000〜4500Åで規定される請
求項1記載の合成樹脂製品。 - 【請求項3】他の熱可塑性樹脂がABS樹脂またはポリ
プロピレン樹脂である請求項1または2記載の合成樹脂
製品。 - 【請求項4】メタアクリル系樹脂が、メタアクリル酸メ
チル70重量%以上、およびこれと共重合可能な他の単
量体からなる共重合体である請求項1〜3のいずれかに
記載の合成樹脂製品。 - 【請求項5】メタアクリル系樹脂が、アクリル系ゴムま
たはブタジエン系ゴムを含むゴム変性メタアクリル系樹
脂である請求項1〜3のいずれかに記載の合成樹脂製
品。 - 【請求項6】メタアクリル系樹脂組成物が、メタアクリ
ル系樹脂50〜95重量%とメタアクリル系二層構造重
合体5〜50重量%との混合物からなる請求項1〜3の
いずれかに記載の合成樹脂製品。 - 【請求項7】熱溶着法により2個以上の樹脂成形体を接
合してなる合成樹脂製品であって、少なくとも1個の樹
脂成形体が、メタアクリル系樹脂20〜99重量%と、
下記(a)〜(e): (a)メタアクリル酸メチルを主成分とする単量体を重
合して得られる粘度平均分子量50万〜500万の架橋
していない重合体からなる内層、 (b)メタアクリル酸メチルを主成分とする単量体を重
合して得られ、内層なしで重合させた場合には粘度平均
分子量が5万〜30万となる重合体からなる外層、 (c)内層と外層との重量比が1:9〜9:1、 (d)ガラス転位温度が50〜120℃、 (e)平均粒径が200〜5000Åで規定されるメタ
アクリル系二層構造重合体1〜80重量%との混合物か
らなる メタアクリル系樹脂組成物で構成されることを特
徴とする合成樹脂製品。 - 【請求項8】メタアクリル系二層構造重合体が、下記
(a)〜(e): (a)メタアクリル酸メチルを主成分とする単量体を重
合して得られる粘度平均分子量200万〜500万の重
合体からなる内層、 (b)メタアクリル酸メチルを主成分とする単量体を重
合して得られ、内層なしで重合させた場合には粘度平均
分子量が7万〜20万となる重合体からなる外層、 (c)内層と外層との重量比が1:9〜9:1、 (d)ガラス転位温度が80〜120℃、 (e)平均粒径が1000〜4500Åで規定される請
求項7記載の合成樹脂製品。 - 【請求項9】メタアクリル系樹脂が、メタアクリル酸メ
チル70重量%以上、およびこれと共重合可能な他の単
量体からなる共重合体である請求項7または8記載の合
成樹脂製品。 - 【請求項10】メタアクリル系樹脂が、アクリル系ゴム
またはブタジエン系ゴムを含むゴム変性メタアクリル系
樹脂である請求項7または8記載の合成樹脂製品。 - 【請求項11】メタアクリル系樹脂組成物が、メタアク
リル系樹脂50〜95重量%とメタアクリル系二層構造
重合体5〜50重量%との混合物からなる請求項7また
は8記載の合成樹脂製品。
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