JPH07196882A - 合成樹脂製品 - Google Patents
合成樹脂製品Info
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- JPH07196882A JPH07196882A JP24994A JP24994A JPH07196882A JP H07196882 A JPH07196882 A JP H07196882A JP 24994 A JP24994 A JP 24994A JP 24994 A JP24994 A JP 24994A JP H07196882 A JPH07196882 A JP H07196882A
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
てなる合成樹脂製品において、少なくとも1個の樹脂成
形体が、メタアクリル系樹脂20〜99重量%と下記
(a)〜(e)で規定されるメタアクリル系二層構造重
合体1〜80重量%との混合物からなるメタアクリル系
樹脂組成物で構成される合成樹脂製品。(a)メタアク
リル酸メチル単位(MMA)を主成分とする粘度平均分
子量(Mv)50万〜500万の重合体、または多官能
単量体0.1〜10重量%を含むMMA単位を主成分と
する重合体からなる内層。(b)MMA単位を主成分と
するMv5万〜30万の重合体からなる外層。(c)内
層と外層との重量比が、1:9〜9:1。(d)ガラス
転位温度が、50〜120℃。(e)平均粒径が、20
0〜5000Å。 【効果】接合部の信頼性が高く、デザインの自由度が大
きく、さらに低コスト化が可能で、生産工程においてア
ニール処理が不要。
Description
形成される樹脂成形体を少なくとも1個含む2個以上の
樹脂成形体を熱溶着法により接合してなる合成樹脂製品
に関する。
器ハウジング、各種の屋外用の照明カバーや表示装置カ
バーなどは、透光性、耐候性に優れたメタアクリル樹脂
製カバーと、光源や計器類を組み付けたABS樹脂また
はポリプロピレン樹脂製ボックスとを接着剤で接合した
り、機械的に接合したりしたものが知られている。しか
しながら、これらの製品は、溶剤や温度・湿度等の変化
に対して弱いため、自動車部品や屋外用の照明カバーに
使用するには耐久性が不十分であった。
インの自由度が大きく、さらに低コスト化が可能な2種
以上の樹脂成形体を熱溶着法により接合した上記カバー
類の使用が試みられているが、通常のメタアクリル系樹
脂で形成された成形品同士、またはこれと他の樹脂から
形成される成形体とを熱溶着法により接合することによ
り製造された合成樹脂製品は、接合部に歪みが生じ、そ
の結果、白化、クラック、マイクロクレーズ等のいわゆ
るクレージングが発生するという問題があった。接合部
における歪みの発生を防止する方法としては、アニール
処理が知られているが、アニール処理は80℃前後の高
温を保つ必要があるうえに、その処理に数時間〜数十時
間を要するため、工業生産においては効率面、およびコ
スト面で問題があった。また、樹脂材料面からもクレー
ジングの発生を抑制する、いわゆる耐クレージング性の
向上が試みられているが、樹脂成形体同士を熱溶着法で
接合した後、アニール処理を施すことなく使用し得る合
成樹脂製品は開発されていない。
接合部の信頼性が高く、デザインの自由度が大きく、さ
らに低コスト化が可能な熱溶着法により2種以上の樹脂
成形体を接合した樹脂製品であって、工業生産において
は、コスト面で問題があるアニール処理を施すことなく
使用し得る合成樹脂製品を開発すべく鋭意検討を重ねた
結果、本発明を完成させるに至った。
着法により2個以上の樹脂成形体を接合してなる合成樹
脂製品において、少なくとも1個の樹脂成形体が、メタ
アクリル系樹脂20〜99重量%と下記(a)〜(e)
で規定されるメタアクリル系二層構造重合体1〜80重
量%との混合物からなるメタアクリル系樹脂組成物で構
成されることを特徴とする合成樹脂製品を提供するもの
である。 (a)メタアクリル酸メチル単位を主成分とする単量体
を重合して得られる粘度平均分子量50万〜500万の
重合体、または一分子中に炭素−炭素二重結合を2個以
上有する多官能単量体0.1〜10重量%を含むメタア
クリル酸メチル単位を主成分とする単量体を重合して得
られる重合体からなる内層。 (b)メタアクリル酸メチル単位を主成分とする単量体
を重合して得られる粘度平均分子量5万〜30万の重合
体からなる外層。 (c)内層と外層との重量比が、1:9〜9:1。 (d)ガラス転位温度が、50〜120℃。 (e)平均粒径が、200〜5000Å。
発明の合成樹脂製品は、熱溶着法により2個以上の樹脂
成形体を接合してなるものであり、そのうち少なくとも
1個の樹脂成形体は、メタアクリル系樹脂とメタアクリ
ル系二層構造重合体との混合物からなるメタアクリル系
樹脂組成物で構成されており、例えば、メタアクリル系
樹脂組成物からなる樹脂成形体同士の接合体、メタアク
リル系樹脂組成物からなる樹脂成形体とABS樹脂成形
体やポリプロピレン樹脂成形体などの他の熱可塑性樹脂
からなる成形体との接合体などを挙げることができる。
る。メタアクリル系樹脂を構成する単量体としては、メ
タアクリル酸メチル単量体、またはメタアクリル酸メチ
ル単量体と共重合可能な他の単量体との混合物などが挙
げられる。
な他の単量体としては、アルキル基の炭素数が1〜8の
アクリル酸アルキルエステル、スチレンに代表される芳
香族ビニル単量体、アクリロニトリル、アルキル基の炭
素数が2〜8のメタアクリル酸アルキルエステルなどが
挙げられる。単量体成分として、メタアクリル酸メチル
単量体とこのような他の単量体の混合物として使用する
場合、メタアクリル酸メチルの使用割合は、通常、70
重量%以上である。
たは単量体混合物を、周知の方法、例えば乳化重合、懸
濁重合、塊状重合などで、バッチまたは連続方式により
製造することができる。
を向上させる目的で、メタアクリル系樹脂にアクリル系
ゴムまたはブタジエン系ゴムを含有せしめたゴム変性メ
タアクリル系樹脂として用いることも有効である。
種類が知られているが、例えば、アクリル酸アルキルエ
ステルとスチレンまたはスチレン誘導体、及び一分子中
に炭素一炭素二重結合を二個以上有する多官能単量体と
を共重合して得られる架橋弾性体、該架橋弾性体にさら
にメタアクリル酸メチルを主成分とする単量体をグラフ
ト重合させて得られたもの、あるいは、特公昭55-27576
号公報、特開昭55-94917号公報、特公昭59-36645号公報
などに開示されているごとき、アクリル酸アルキルエス
テルとスチレンまたはスチレン誘導体、及び上記多官能
単量体からなる層と、メタアクリル酸メチルを主成分と
する層とを多段階的に重合して得られたものなどが挙げ
られる。
ば、ポリブタジエンにメタアクリル酸メチルやアクリル
酸アルキルエステル、またはスチレンをグラフト共重合
したもの、あるいは、特公昭55-27576号公報に開示され
ている様に、ブタジエンを含む単量体を重合した層とメ
タアクリル酸メチルを主成分とする層とを多段階的に重
合して得られたものなどが挙げられる。
含有量は、通常、60重量%未満、好ましくは50重量
%未満である。耐衝撃強度をより向上させるためには、
通常、3重量%以上、好ましくは5重量%以上配合され
る。ゴム成分の含有量が、60重量%を超えると、耐熱
性、剛性度などの機械的性質が低下する場合がある。
分をメタアクリル系樹脂に、溶融混合したり、または、
ゴム成分の存在下に、メタアクリル酸メチル単量体と共
重合可能な単量体との混合物を重合することにより得る
ことができる。
いて説明する。メタアクリル系二層構造重合体は、核と
なる内層と、外層からなり、内層としては、次に示す
またはの構成のものが挙げられる。 メタアクリル酸メチル単位を主成分とする単量体を重
合して得られる粘度平均分子量が50万〜500万、好
ましくは200万〜500万の重合体から構成されるも
の。 一分子中に炭素−炭素二重結合を2個以上有する多官
能単量体0.1〜10重量%を含むメタアクリル酸メチ
ル単位を主成分とする単量体を重合して得られる重合体
から構成されるもの。
クリル酸メチル単量体、およびメタアクリル酸メチル単
量体と共重合可能な、例えば、前記したような他の単量
体等の単量体などが挙げられる。主成分であるメタアク
リル酸メチル単量体が、全体の約60重量%以上含まれ
ていることが好ましい。
その粘度平均分子量は、通常、50万〜500万、好ま
しくは200万〜500万である。50万未満では、耐
クレージング性の向上が認められない場合があり、50
0万を超えると、耐クレージング性は問題ないが、重合
速度が低下する場合がある。なお、粘度平均分子量を調
整するため、必要に応じて、メルカプタン等の周知の重
合度調節剤を用いてもよい。
層に記載のものの他に、一分子中に炭素−炭素二重結
合を2個以上有する多官能単量体などが挙げられる。内
層は、これらの単量体を重合することにより得られる
架橋重合体からなる。ここで多官能単量体としては、エ
チレングリコールジメタクリレート、エチレングリコー
ルジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタ
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジビニ
ルベンゼントリアリルシアヌレート、アリルシンナメー
ト、アリルメタクリレート、ケイヒ酸アリル、アリルソ
ルベート、ジアリルフタレート、ジアリルマレート等が
挙げられ、好ましくは、アリルメタクリレート、ケイヒ
酸アリル、1,3−ブチレングリコールジメタクリレー
ト等が挙げられる。多官能単量体は、内層を構成する
単量体全体に対して、通常、0.1〜10重量%含まれ
ており、0.1重量%未満、および10重量%を超えて
添加すると耐クレージング性の向上が認められない場合
がある。
ング性の向上は良好であるが、粘度平均分子量が50万
〜500万、好ましくは200万〜500万である架橋
していない高分子重合体からなるものがより好ましい。
メチルを主成分とする単量体を重合してなり、メタアク
リル系樹脂とメタアクリル系二層構造重合体との相溶性
を高め、応力等によるクレーズの発生や、機械的強度の
低下を防ぐ効果を有する。外層を構成する単量体として
は、メタアクリル酸メチル単量体、およびメタアクリル
酸メチル単量体と共重合可能な、例えば、前記したよう
な他の単量体等の単量体などが挙げられる。主成分であ
るメタアクリル酸メチル単量体が約70重量%以上含ま
れていることが好ましい。
の粘度平均分子量は、5万〜30万、好ましくは7万〜
20万である。粘度平均分子量が、5万未満では、耐ク
レージング性の向上が認められない場合があり、500
万を超えると、耐クレージング性には問題ないが、流動
性が低下し、成形加工性が不十分となる場合がある。な
お、粘度平均分子量を調整するため、必要に応じて、メ
ルカプタン等の周知の重合度調節剤を用いてもよい。
層で構成されてもよい。複層の場合は、例えば、上記し
た外層のさらに外側に、外層より粘度平均分子量が小さ
い重合体を配した構造のものなどが好ましい。
る。内層が外層の10%未満になると、耐クレージング
性が十分でないだけでなく、流動性が下がり成形加工性
が低下する場合があり、また逆に外層が内層の10%未
満になると、応力によりクレーズが生じるなど機械的強
度の低下を引き起こす場合がある。
移温度は、機械的性質および耐熱性を維持する上で高い
ほど好ましく、通常、50〜120℃、好ましくは80
〜120℃である。ガラス転移温度は、構成単量体のう
ちメタアクリル酸メチルの含量が多い程高くなるため、
メタアクリル酸メチル単量体と共重合可能な他のエチレ
ン系不飽和単量体の種類、含量を上記範囲内で調整する
ことにより変えることが可能である。
は、200〜5000Å、好ましくは、1000〜45
00Åの範囲である。粒子径が、200Åより小さい
と、メタアクリル樹脂組成物の流動性が低下する場合が
あり、5000Åより大きいと、成形品表面での肌荒れ
現象が起こる場合がある。
ば、周知の乳化重合による逐次二段階重合法により、最
初に核となる内層を重合し、続いて、内層存在下に外層
の成分を重合する乳化重合により容易に製造することが
できる。
であれば特に限定されることはなく、例えば、過硫酸
塩、過硝酸塩等の無機系重合開始剤、またはそれらと亜
硫酸塩の如き還元剤との組み合わせたレドックス系重合
開始剤、有機ヒドロパーオキサイド−第一鉄塩、有機ヒ
ドロパーオキサイド−ソジウムホルムアルデヒドスルホ
キシレート等のレドックス系重合開始剤、ベンゾイルパ
ーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル等の重合開
始剤などを使用することができる。
れば特に限定されることはなく、例えば、長鎖アルキル
カルボン酸塩、スルホコハク酸アルキルエステル塩、ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩などを使用することができ
る。
は、乳化剤の濃度など乳化条件により調整することが可
能であるが、乳化剤は過剰に使用すると二層構造の形成
を阻害する場合もあり、適宜調整して使用することが好
ましい。
状態での顕微鏡観察法、吸光度法、静的光散乱法、動的
光散乱法、遠心沈降法等の既知の方法により測定するこ
とが可能である。
は、通常、30〜120℃程度である。
構造重合体との混合比は、通常、メタアクリル系樹脂2
0〜99重量%に対して、メタアクリル系二層構造重合
体1〜80重量%であり、好ましくは、メタアクリル系
樹脂50〜95重量%に対して、メタアクリル系二層構
造重合体5〜50重量%である。該二層構造重合体が1
重量%未満の場合は、耐クレージング性の改良効果が低
い場合があり、80重量%を超える場合は、流動性が低
下し、加工性が低下する場合がある。
構造重合体とを混合する方法としては、均一に混合でき
れば特に制限はなく、通常、樹脂の混合に用いられる方
法が全て適用できる。
レットや粉末とメタアクリル系二層構造重合体とを、ま
たはメタアクリル系樹脂ペレットや粉末、好ましくは粉
粒体と、変性用ゴム成分及びメタアクリル系二層構造重
合体とを、V型ブレンダー、ヘンシェルミキサーなどで
混合した後、ミキシングロール、スクリュー型押出機な
どを用いて、150〜300℃で溶融混合する (2) メタアクリル系樹脂を構成する単量体またはそのシ
ロップ中に、メタアクリル系二層構造重合体を分散させ
る (3) 変性用ゴム成分ゴムのラテックスに、メタアクリル
系二層構造体のラテックスをブレンドした後、樹脂分を
分離、その樹脂分とメタアクリル系樹脂とを溶融混合す
る方法、または前記2種類のラテックスとメタアクリル
系樹脂のラテックスをブレンドした後、樹脂分を分離す
ることにより混合する などの方法が挙げられる。なお、上記混合の際には、必
要に応じて、安定剤、滑剤、可塑剤、染顔料、充填剤等
を添加してもよい。
構造重合体との混合物は、塊状重合、懸濁重合などの方
法により重合して樹脂成形体とすることができる。
実施され、該熱溶着法としては、例えば、熱板融着法、
熱風溶着法、高周波誘導加熱溶着法、超音波溶着法、フ
リクション溶着法、バイブレーション溶着法、スピン溶
着法などが挙げられる。
る樹脂成形品を少なくとも1個含む2個以上の樹脂成形
品を熱溶着法により接合することにより、接合部の信頼
性が高く、デザインの自由度が大きく、さらに低コスト
化が可能で、生産工程においてアニール処理が不要とな
る合成樹脂製品を提供することが可能となる。
るが、本発明が実施例により限定されるものでないこと
は言うまでもない。実施例中に用いる略号は下記の如く
である。 メタアクリル酸メチル: MMA アクリル酸エチル: EA アクリル酸ノルマルブチル: BA メタアクリル酸アリル: AMA スチレン: ST クメンハイドロパーオキサイド: CHP ドデシルベンゼンスルフォン酸ソーダ: NaDD
BS
ある。 ・粘度平均分子量Mvは、JIS Z8803の方法に
より測定した溶液粘度より下記の式により求めた。 ηSP/C=〔η〕(1÷0. 4〔η〕・C) 〔η〕=4. 8×10-5(Mv)0.8 ただし、ηSP/C :還元粘度(dl/g) 〔η〕 :固有粘度 C :溶液濃度(g/dl) Mv :粘度平均分子量 ・耐クレージング性は、熱溶着した製品の接合部をエタ
ノールを浸けたガーゼで3回ワイピングし、その後自然
乾燥1時間、40℃、1時間の熱風乾燥をした後肉眼で
白化、クラックあるいはマイクロクレーズの有無を検査
する工程を1サイクルとして、該工程を5回繰り返し評
価した。 ・流動性(MI)は、ASTMーD1238の方法によ
り、230℃、3.8kgの荷重、10分で測定した。
(g/10分) ・粒径は超微粒子粘度分析計(日機装株式会社 BIー
90S)を用いて測定した。 ・ガラス転移点温度は、示差走査熱量計(精工電子工業
社製DS−10)を、用いて測定した。 ・加工装置としては、ベント型スクリュー型押出機は、
田辺プラスチック機械(株)製30mm押出機を用い、
射出成形機は、(株)ファナック製オートショット15
0D(型締め力150ton)を用いた。
ン交換水1740g、NaDDBS 30g、ロンガリ
ット 0. 6gを仕込み、窒素気流下で撹拌後、CHP
0. 1%を溶解させたMMA 366g、EA 15
gを仕込んだ。つづいて撹拌しながら70℃に昇温し、
45分撹拌を続けた後、CHPを0. 1%溶解させたM
MA 1080g、EA 45gの混合物を100分間
にわたって添加した。添加終了後、更に60分撹拌を続
け内層の重合を完了した。このラテックスのごく少量を
抜き出し、水分を蒸発させ、樹脂分を乾固させた後、溶
液粘度を測定し内層の粘度平均分子量を求めたところ
1, 900, 000であった。
カプタンを0. 4%溶解させたMMA360g、EA1
5gの混合物を60分間にわたって添加した。添加終了
後更に60分撹拌を続け外層の重合を完了した。
500Åであった。得られたラテックスを0. 5%塩化
アルミニウム水溶液に投入して重合体を凝集させた。こ
れを温水にて5回洗浄後、乾燥して、二層構造重合体と
した。得られた二層構造重合体のガラス転移温度は、1
04℃であった。
別途内層が無いこと以外は同一の条件にて重合させた。
得られた重合体の粘度平均分子量は、110, 000で
あった。
96重量%とアクリル酸エチル単位4重量%からなる分
子量80, 000のメタアクリル樹脂粉粒体と、上記
(a)で得られた二層構造重合体とを表1に示す割合で
ヘンシェルミキサーにより混合したのち、ベント付きス
クリュー型押出機を用いてシリンダー温度220〜27
0℃で溶融混合しペレット化した。
後、射出成形機により260℃の温度で図1に示す形状
の成形体を成形した。接合する相手材は、ABS樹脂
(住友ダウ(株)クララスチックMH)で成形体と同
一形状の成形体である。
プレート上で加熱溶融後、同様にして別の180℃のホ
ットプレート上で加熱溶融した成形体の接合部同士を
4〜5kg/cm2 の圧力で圧着して樹脂製品とし、耐
クレージング性を評価した。
て、該メタアクリル樹脂粉粒体と該メタアクリル系二層
構造重合体とを表1に示す割合で用いた以外は実施例1
と同様に行った。結果を表1に示す。
0の内層を得、これに引き続きCHPを0. 1%とラウ
リルメルカプタンを0. 6%溶解させたMMA360
g,EA 15gの混合物を60分間にわたって添加し
た。添加終了後更に60分間撹拌を続け、外層の重合を
完了した。
500Åであった。得られたラテックスを0. 5%塩化
アルミニウム水溶液に投入して重合体を凝集させた。こ
れを温水にて5回洗浄後、乾燥して、メタアクリル系二
層構造重合体とした。得られたメタアクリル系二層構造
重合体のガラス転移温度は、103℃であった。
別途内層が無いこと以外は同一の条件にて重合させた。
得られた重合体の粘度平均分子量は、80, 000であ
った。
構造重合体を実施例1におけるメタアクリル系二層構造
重合体に代えて用いる以外は実施例1と同様に行った。
結果を表1に示す。
ン交換水1740g、NaDDBS 30g、ロンガリ
ット 0. 6gを仕込み、窒素気流下で撹拌後、CHP
0. 1%を溶解させたMMA 358g、EA 15
gと、AMA7. 5gを仕込んだ。つづいて撹拌しなが
ら70℃に昇温し、45分撹拌を続け内層の重合を完了
した。
A 1430g、EA 55gの混合物を60分間にわ
たって添加した。添加終了後更に60分撹拌を続け外層
の重合を完了した。
380Åであった。得られたラテックスを0. 5%塩化
アルミニウム水溶液に投入して重合体を凝集させた。こ
れを温水にて5回洗浄後、乾燥して、メタアクリル系二
層構造重合体とした。得られたメタアクリル系二層構造
重合体のガラス転移温度は、104℃であった。
重合体に代えて、上記のメタアクリル系二層構造重合体
を用いる以外は実施例1と同様に行った。結果を表1に
示す。
アクリル系二層構造重合体とを表1に示す割合で用いた
以外は実施例5と同様に行った。結果を表1に示す。
して三層構造からなるアクリル系ゴムを製造した。ガラ
ス製の5リットルの反応容器に、イオン交換水1700
g、炭酸ナトリウム 0. 7g、過硫酸ナトリウム
0. 3gを仕込み、窒素気流下で撹拌後、ペレックスO
T−P(花王製界面活性剤)4. 46g、イオン交換水
150g、MMA 510gとAMA 0. 3gを仕
込んだ後75℃に昇温し150分間撹拌を続けた。
AMA 17gの混合物と過硫酸ナトリウム 0. 85
g、ペレックスOT−P 7. 4gとイオン交換水 5
0gの混合物を別の入口から90分間にわたり添加し、
さらに90分間重合を続けた。重合を完了後、さらに、
MMA 326g、EA 14gの混合物と過硫酸ナト
リウム 0. 34gを溶解させたイオン交換水 30g
を別の入口から30分間にわたって添加した。添加終了
後更に60分間保持し重合を完了した。本重合体の粒子
径は3800Åであった。得られたラテックスを0. 5
%塩化アルミニウム水溶液に投入して重合体を凝集させ
た。これを温水にて5回洗浄後、乾燥してアクリルゴム
を得た。
粒体と上記(a)で得られたアクリルゴムとを、60:
10の重量割合でヘンシェルミキサーにより混合した
後、ベント付きスクリュー型押出機を用いてシリンダー
温度220〜270℃で溶融混合し、ペレット化した。
量部と、実施例1の(a)で得られたメタアクリル系二
層構造重合体30重量部をヘンシェルミキサーにより混
合した後、ベント付きスクリュー型押出機を用いてシリ
ンダー温度220〜270℃で溶融混合しペレット化し
た。このペレットを、実施例1の(c)(d)と同様に
して樹脂製品を作り耐クレージング性を評価した。結果
を表1に示す。
70重量部と、実施例5の(a)で得られたメタアクリ
ル系二層構造重合体30重量部をヘンシェルミキサーに
より混合した後、ベント付きスクリュー型押出機を用い
てシリンダー温度220〜270℃で溶融混合しペレッ
ト化した。このペレットを、実施例1の(c)(d)と
同様にして樹脂製品を作り耐溶剤性を評価した。結果を
〔表1〕に示す。
を、実施例1と同様に行い評価した。結果を表1に示
す。
て、メタアクリル樹脂粉粒体とアクリルゴムとの混合割
合を80:20とし、本発明のメタアクリル系二層構造
重合体を含まない樹脂組成物とした以外は、実施例8と
同様に行った。結果を表1に示す。
Claims (5)
- 【請求項1】熱溶着法により2個以上の樹脂成形体を接
合してなる合成樹脂製品において、少なくとも1個の樹
脂成形体が、メタアクリル系樹脂20〜99重量%と下
記(a)〜(e)で規定されるメタアクリル系二層構造
重合体1〜80重量%との混合物からなるメタアクリル
系樹脂組成物で構成されることを特徴とする合成樹脂製
品。 (a)メタアクリル酸メチル単位を主成分とする単量体
を重合して得られる粘度平均分子量50万〜500万の
重合体、または一分子中に炭素−炭素二重結合を2個以
上有する多官能単量体0.1〜10重量%を含むメタア
クリル酸メチル単位を主成分とする単量体を重合して得
られる重合体からなる内層。 (b)メタアクリル酸メチル単位を主成分とする単量体
を重合して得られる粘度平均分子量5万〜30万の重合
体からなる外層。 (c)内層と外層との重量比が、1:9〜9:1。 (d)ガラス転位温度が、50〜120℃。 (e)平均粒径が、200〜5000Å。 - 【請求項2】メタアクリル系二層構造重合体が、下記
(a)〜(e)で規定される請求項1記載の合成樹脂製
品。 (a)メタアクリル酸メチル単位を主成分とする単量体
を重合して得られる粘度平均分子量200万〜500万
の重合体からなる内層。 (b)メタアクリル酸メチル単位を主成分とする単量体
を重合して得られる粘度平均分子量7万〜20万の重合
体からなる外層。 (c)内層と外層との重量比が、1:9〜9:1。 (d)ガラス転位温度が、80〜120℃。 (e)平均粒径が、1000〜4500Å。 - 【請求項3】メタアクリル系樹脂が、メタアクリル酸メ
チル70重量%以上、およびこれと共重合可能な他の単
量体からなる共重合体である請求項1または2記載の合
成樹脂製品。 - 【請求項4】メタアクリル系樹脂が、アクリル系ゴムま
たはブタジエン系ゴムを含むゴム変性メタアクリル系樹
脂である請求項1または2記載の合成樹脂製品。 - 【請求項5】メタアクリル系樹脂組成物が、メタアクリ
ル系樹脂50〜95重量%とメタアクリル系二層構造重
合体5〜50重量%との混合物からなる請求項1または
2記載の合成樹脂製品。
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