JPS62242034A - 床スラブ構築方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、床スラブの構築方法および装置に係り、特に
、デツキプレートを用いた床スラブの構築方法および装
置に関する。

〔従来の技術〕

従来の床スラブの構築方法は、特開昭５７−２１６４０
号に記載の様なデツキプレートによって実施されていた
。従来の施工例を第４１ｉ！ｌＩを用いて説明する。

符号１は予め打設されたコンクリート床面であって、こ
のコンクリート床面上にコンクリート壁２の配筋（図示
せず）を施し、しかる後、このコンクリート壁２の内側
および外側となる型枠３Ｑ。

３ｂを固定し、デツキビーム４の受は部５を足場６を使
って設ける。次にこの受は部５にデツキビーム４を取り
付けるためのアンカーボルト７を設け、しかる後、型枠
３ａ、３ｂ内にコンクリートを受は部５まで打設してコ
ンクリート壁２を形成していた。コンクリートの養生期
間経過後は、内側型枠３ａを解体と同時に、受は部５に
デツキビーム４及びデツキプレート８を水平に設置する
と共に、デツキビーＡｓ　４をアンカーボルト７で固定
する。又、デツキビーム４の基部４ａに、当て板９を型
枠３ａの延長上に位置させて固着する。次に足場６を解
体すると共に、これに並進してデツキプレート８上にコ
ンクリート上部床としての配筋を施し、その後このデツ
キプレート８上の配筋部分及び当て板９のアンカーボル
ト７の埋込部１０にコンクリートを打設して上部床面１
１を形成する。

〔発明が解決しようとする問題点〕

この工法は、デツキビーム４の厚さｄを十分にとった場
合は、デッキビーム４自体で、鉄筋コンクリート強度が
保障される時期までの床スラブの荷重を支えることがで
きるが、デツキビーム４の厚さｄが十分でない場合、床
スラブの荷重をデツキビーム自体で支えることができず
、支えフレーム１２を必要とし、コンクリート強度が保
障される時期まで林立している支えフレーム１２が取り
除かれないので５機材の搬入及び期付は作業開始が遅れ
て、この建屋を使用する例えば原子力発電所の完成が遅
れる。又、無理に、水平な壁を構築する作業と並行して
機材の搬入及び据付は作業を行おうとしても、林立して
いる支えフレームが存在して、それらの作業が現実的に
は不可能であった。

また、デツキビーム４の厚さｄを十分に大きくとった場
合は、受は部５や、デツキビーム４の構造が大きくなり
、デツキビーム４の下階において、受は部５やデツキビ
ーム４と１機器、配管、ダクト、ケーブルトレイ、サポ
ート等の原子力発電用の構成物が干渉し、デツキビーム
４を切り欠かなくてはならず、デツキピー２１本来の機
能が発揮できない欠点があった。更に、デツキビームを
切り欠かない場合でも、前述の配管類のルート変更を余
儀なくされ、工期が延長し工数が増大する欠点があった
。

本発明の目的は、デツキプレートを用いて床スラブを構
築するに際し、床下部の機材の搬入や据付は作業と干渉
せず、全体の工期を大幅に短縮可能な床スラブの構築方
法および装置を提供することである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、上記目的を達成するために、デツキプレート
位置の上方にデツキプレートを吊り下げるアーチ型吊り
設備を両側の壁または柱に支持させて架構し、デツキプ
レートを吊り下げ、この状態で配筋およびコンクリート
打設を行ない、コンクリート固化後にアーチ型面り設備
を撤去する床スラブ構築方法を提供するものである。

この方法の実施に用いるアーチ型吊り設備は、中間部分
に架構幅をＦｌｌｌ！するスライド式アジャスターを備
えることができる。

また、このアーチ型吊り設備を壁または柱に固定する部
分は、埋込金物あるいはガセットプレートを用いる。

更に、アーチ型吊り設備から、デツキプレートを吊り下
げる金具には、デツキプレートを貫通して抜は落ちて、
下階の機材や作業員に危険を与えないようにストッパー
を付けておくことが望ましい、１〔作用〕 本発明では、アーチ型吊り設備を用いて上方からデツキ
プレートを吊り下げ、デツキプレート下部には殆ど硝造
物がないので、下階で行なわれる機材の搬入や据付は作
業と干渉することがなく全体の作業工期を大幅に短縮で
きる。

なお、両側の柱や壁への取付は固定をボルトとナツトに
よって行なう方式にしておけば、次の床スラブ打設部分
にクレーンで吊り上げ移して再度利用可能であり、最下
部の床から支持構造を立上げる従来の方法に比較して、
物量が少なく、移設が簡単である。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図から第３図までの各図
に基づいて説明する。

まず、第２図の如く建屋の鉄筋コンクリート製あるいは
鉄骨鉄筋コンクリート製の柱又は壁１３を構築する。こ
の柱又は１ｉ１３を作るに際しては、あらかじめ、柱又
はａ１３の上部近傍に埋込金物１４．１５を埋め込んで
その表面が表に出るように配置しておく。柱又は壁１３
を構築した後にデツキプレート受は金具１６を溶接によ
って埋込金物１５に溶着する。この溶接作業と並行して
機器１７や配管１８等を柱又は壁１３によって囲まれた
空間内に、搬入仮置きする。この搬入作業は。

天井が空いていることを利用してクレーンを用いて上方
から吊り込む。空間内に、機器１７や配管１８等を搬入
し終った後、デツキプレート８をクレーンを利用し上方
から吊り込み、前述のデツキプレート受は金具１６上に
仮設置する。

デツキプレート８には、アーチ型吊り設備でデツキプレ
ートを吊るために、あらかじめ穴があけられ、その穴に
吊り金具２３が貫通している。吊り金具２３の両端は、
ネジ構造になっており、下端には、ワッシャーとナツト
が取り付けられている。また、吊り金具２３の中間には
、吊り金具２３が下へ抜けない様に抜は止めのストッパ
ー２４が取り付けられており、デツキプレート８の吊込
み中の落下を防止している。

次に埋込金物１４にアーチ型吊り設備支持金具１９を溶
接によって強固に固定する。

ここで第１図の如くアーチ型吊り設備２０をクレーンを
利用し吊り込み、支持金具１９に接合し、ボルト２１等
で強固に固定する。

また、アーチ型吊り設備２０は、柱又は壁１３−１３間
の大きさに関係なく畏手力向の寸法を自由自在に変更で
きる様に、第３１！ｌに示す如＜、Ｕ字鋼材２片とボル
トナツトを用いたスライド式アジャスター構造を備えて
いる。大幅に寸法を変更する場合には、アーチ型吊り設
備を構成する鋼材２２を適度な寸法を持、つた鋼材と交
換して対応し。

前述のスライド式アジャスター構造と併用することで、
床スラブ面の大きさに合わせてアーチ型吊り設備２０の
大きさを調整可能である。

第１図の如く、アーチ型吊り設備２０には、前述した吊
り金具用の孔がおいており、この孔を通し、デツキプレ
ート８に取り付けられた吊り金具２３をナツトで固定し
、デツキプレート８を吊ることができる。アーチ型吊り
設ａ２０とデツキプレート８との寸法調整は、吊り金具
上端のネジ部２５で行なう。

次にデツキプレート上部で、床スラブ面の配筋設定作業
を開始するが、デッキプレート８下部では、機器や配管
類の裾付作業の邪魔となる支持フレームがないので、配
筋設定作業と並行して機器や配管類の据付作業を開始で
きる。

また、アーチ型吊り設備は、建屋の柱又は壁面と干渉し
ないように壁面に対し、こう配させであるので配筋設定
作業終了後は、このアーチ型吊り設備を取りはずすこと
なく、柱又は壁面の配筋作業や型枠作業ができる。第１
図が示すように、配筋設定作業終了後は、デツキプレー
ト８上にコンクリートを注入する。この場合、アーチ型
吊り設備間を利用して、養生用のビニールシート２６で
床スラブ面をおおい、雨や風の悪影響から床スラブ面を
保護することもできる。

一定期間の養生が済んだ後は、ビニールシート２６を取
りはずし、吊り金具２３を床面で切断する０次にアーチ
型吊り設備２０とその支持金具１９とを接合しているボ
ルトとナツトをはずし、柱又はＭ１３とアーチ型吊り設
備２０を分離する。

こうして分離したアーチ型吊り設備２０は、別の場所で
再度使用する。

以上の方法により、床スラブ下部の機器や配管据付作業
を妨げることなく、床スラブを構築でき机 なお、ここでは、吊り設備のみによりデツキプレートを
支える例を示したが、厚さが薄くデツキプレート下面付
近の作業の障害にならないような支持ビームをデツキプ
レート受は金具部分に支持よお、デッヤプ、−８を支ｔ
”ｃｙ’＞　＜併用し、もよい。

〔発明の効果〕

本発明によれば、上方からのアーチ型吊り設備を用いて
デツキプレートを吊り下げ、デツキプレート下部には殆
ど構造物がないので、下階で行なわれる機材の搬入や据
付は作業と干渉することがなく、全体の作業工期を大幅
に短縮し建設コストを下げることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の床スラブ構築方法の一実施例を示す支
所面図、第２図は第１＠実施例の施工途中段階を示す支
所面図、第３図は第１図のＡ部の詳細を示す図、第４図
は従来の床スラブ構築方法の一例を示す支所面図である
。 １・・・コンクリート床面、２・・・コンクリート壁、
３　ａ　ｒ　３　ｂ・・・型枠、４・・・デツキビーム
、５・・・受は物、６・・・足場、７・・・アンカーボ
ルト、８・・・デツキプレート、９・・・当て板、１０
・・・埋込部、１１・・・上部床面、１２・・・支えフ
レーム、１３・・・柱又は壁、１４・・・埋込金物、Ｊ
５・・・埋込金物、１６・・・デツキプレート受金具、
１７・・・機器、１８・・・配管、１９・・・仮設吊り
構造物支持金具、２０・・・仮設吊り構造物、２１・・
・ボルト、２２・・・鋼材、２３・・・吊り金具、２４
・・・吊り金具用の穴、２５・・・吊り金具ネジ部、２
６・・・ビニールシート。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、少なくとも両端を壁または柱によって囲まれた床ス
   ラブをデッキプレートを用いて構築する床スラブの構築
   方法において、前記デッキプレート位置の上方にこのデ
   ッキプレートを吊り下げるアーチ型吊り設備を前記壁ま
   たは柱に支持させて架構し、デッキプレートを吊り下げ
   、デッキプレート上で配筋し、コンクリートを打設し、
   コンクリート固化後に前記アーチ型吊り設備を撤去する
   ことを特徴とする床スラブ構築方法。 ２、少なくとも両端を壁または柱によって囲まれた床ス
   ラブをデッキプレートを用いて構築する床スラブの構築
   装置において、前記デッキプレート位置の上方でこのデ
   ッキプレートを吊り下げるアーチ型吊り設備と、このア
   ーチ型吊り設備を前記壁または柱に固定する金具と、前
   記アーチ型吊り設備から前記デッキプレートを吊り下げ
   る金具とからなることを特徴とする床スラブ構築装置。 ３、特許請求の範囲第２項に記載の床スラブ構築装置に
   おいて、アーチ型吊り設備が、中間部分に架構幅を調整
   するスライド式アジャスタを備えたことを特徴とする床
   スラブ構築装置。 ４、特許請求の範囲第２項または第３項に記載の床スラ
   ブ構築装置において、前記固定金具が前記壁または柱の
   埋込金物であることを特徴とする床スラブ構築装置。 ５、特許請求の範囲第２項または第３項に記載の床スラ
   ブ構築装置において、前記固定金具が前記壁または柱の
   鉄骨構造物に取り付けられたがセットプレートであるこ
   とを特徴とする床スラブの構築装置。 ６、特許請求の範囲第２項〜第５項のいずれか一項に記
   載の床スラブ構築装置において、前記デッキプレート吊
   り金具が、デッキプレートを貫通して落下するのを防ぐ
   ストッパーを有することを特徴とする床スラブ構築装置
   。