JP2815043B2 - リフトアップフォーム装置 - Google Patents

リフトアップフォーム装置

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JP2815043B2
JP2815043B2 JP23177696A JP23177696A JP2815043B2 JP 2815043 B2 JP2815043 B2 JP 2815043B2 JP 23177696 A JP23177696 A JP 23177696A JP 23177696 A JP23177696 A JP 23177696A JP 2815043 B2 JP2815043 B2 JP 2815043B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海中に沈下させて
防波堤、岸壁等の建造物の基礎とする鉄筋コンクリート
製の中空の函(ケーソン)の構築装置に係り、特に平面
視断面形状枡形のケーソンの内型枠、内足場をクレーン
を使用することなく安全かつ能率的に構築できるケーソ
ンリフトアップ装置に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】ケーソン
製作における型枠、足場の組み立て作業は、クレーンに
よる大型型枠の吊り込み、鋼製スライドフォームの引き
上げ方式が採用される場合が多い。このためボルト類の
締め付け及び調整は全て人力による型枠背面での高所作
業であり、また型枠の吊り込み及びスライド中はクレー
ンの吊りワイヤだけに支えられているという不安定な状
態である。
【0003】一方、これら一連の作業における作業性、
安全性、据え付け精度及び作業速度などは、クレーンの
オペレータや作業員のチームワーク、経験度や熟練度に
よるところが大きい。また、型枠のクレーン吊り込み時
などに風圧により吊り荷が振れ危険であるなど気象条件
によっても大きく作業性、安全性が左右される。さらに
型枠組み立て作業は足場、鉄筋組み立ての競合作業にな
ることが多い。
【0004】技能工や熟練作業者の不足や、作業者の高
齢化が進むなかで、これらの問題を解消するため、型
枠、足場の組み立て作業について下記の観点から作業
性、安全性の向上が図られる合理的な装置の開発が望ま
れている。
【0005】省力化(作業員、機械の削減) 安全性(危険な環境下での作業の削減) 苦渋作業(苦渋作業の削減) 施工能率(施工能率の向上) そこで既に登録番号1986065 で枡形ケーソン構築装置が
開発されている。
【0006】図23、24、25は前記登録番号198606
5 の枡形ケーソン構築装置の概要を示す図である。該枡
形ケーソン構築装置は、所定の高さまで構築された枡形
ケーソンをさらに1ロットずつ上方へ構築していく装置
であり、コンクリート周壁128の内側中央部に配置さ
れ、頂部に周縁が周囲四方へ水平に張り出す第1作業床
118を備えたタワー117と、タワー117に摺動可
能に外嵌され、タワー117の周囲四方へ周縁が水平に
張り出す第2作業床100を備えた上段外枠119と上
段外枠119の下方で、タワー117に摺動可能に外嵌
され、周囲四面に型枠113を取り付けた中段外枠11
1と、中段外枠111の下方でタワー117に摺動可能
に外嵌され、タワー117の周囲四方へ周縁が水平に張
り出し周縁部にコンクリート周壁128への固定金具1
31を取り付けた第3作業床115を備える下段外枠1
14と、中段外枠111及び下段外枠114をタワー1
17に沿って個別に上昇させるとともに、コンクリート
周壁128に固定された中段外枠111及び第3作業床
115を介して固定された下段外枠114に対してタワ
ー117を相対的に上昇させる動力機構MOとが備わっ
たものである。
【0007】しかし該登録番号1986065 の枡形ケーソン
構築装置には、次のような問題点があった。
【0008】図23の右半分に示すように、構成要素
が、第1作業床118を備えるタワー117と、第2作
業床100を備える上段外枠119と、型枠113を備
える中段外枠111と、第3作業床115を備える下段
外枠114の4ブロックから構成され構造が複雑であ
る。
【0009】従って図25に示すように、型枠113
を備える中段外枠111の上昇機構A、Cと、第3作業
床115を備える下段外枠114の上昇機構B、Dの2
系統となり、該装置の最もコストのかかる部分が増え製
作費が嵩む。
【0010】中段外枠111及び下段外枠114はと
もに、タワー117の外周面を摺動して上昇するように
なっており、その間はそれなりの嵌合空隙を有する。従
って風荷重等により、これらの空隙に起因するフレーム
の揺れを生じ、特に摺動支間距離の短い下段外枠114
とタワー117間ではこの空隙が揺れの主因となり、型
枠面とケーソンコンクリート周壁面,或いは周壁中に埋
設する鉄筋とが干渉するなど、施工上悪影響を及ぼすこ
とがある。
【0011】4ブロックで構成される登録番号198606
5 の装置では、ケーソン底版部と、その次のロットに
は、該ケーソン構築装置は使用できず、従来のクレーン
による型枠設置方式によらねばならなかった。
【0012】そこで本発明では、中央タワーの最下部に
第6作業床(中央タワー固定フレーム、鉄コン穴埋め、
コンクリート補修用)を備えた中央タワーブロックと、
型枠と型枠組立用足場からなる型枠ブロックの2ブロッ
クでリフトアップフォーム装置を構成し、上記〜の
問題を解決するために、創案されたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1請求項は、枡形ケー
ソンの複数個の要素を、下部のロットから順に上部に向
かって1ロットづつ構築していく、リフトアップフォー
ム装置であり、頂部に周縁が四方に水平に張り出す第1
作業床1と、中段に周縁が四方に水平に張り出す第2作
業床2と,最下段に周縁が四方に水平に張り出す第6作
業床3とを備えた中央タワー4と、該中央タワー4の外
周を摺動可能に嵌合された外枠の四周の上部に周縁が四
方に水平に張り出す第3作業床7、中間に第4作業床
8、下部に第5作業床9を備え、更に第3作業床7の外
周下部に垂直にラチェットターンバックル5で型枠6を
上下方向に微調整し得るように吊り下げ、また、上下二
段四隅に取り付けた水平ラチェットターンバックル5’
で直角に隣接する型枠6を緊張、弛緩し得るように配置
した型枠ブロック10と、巻き上げ装置11を備え、中
央タワー4の第6作業床3の周縁部及び型枠ブロック1
0の第5作業床9の周縁部を、ケーソンコンクリート面
に脱着可能に固定し得る手段を有することを特徴とした
リフトアップフォーム装置を主旨とする。
【0014】第2請求項は、型枠ブロック10及び中央
タワー4を、ケーソンコンクリート面に固定するアンカ
ー部の構造を限定したものであり、断面角形状をした側
面L字型のアンカー金物22は正面にアンカーボルト2
1を挿通する水平長孔23を設けてあり、コンクリート
面に鉄板22aが着接し、該アンカー金物22の両側面
に垂直方向に余裕をもった水平長孔24を設け、該アン
カー金物22の角形状に嵌まり固着されたブラケット2
5を第6作業床3及び第5作業床9の周縁部に固定し、
該アンカー金物22の角形状に嵌まるブラケット25
に、前記アンカー金物22の両側面に設けた垂直方向に
余裕をもった水平長孔24に係止するピン26を設け、
該ピン26と平行に前記アンカー金物22の下部に本装
置の全体自重を負担するピン27を設け、前記アンカー
金物22の角形状に嵌まるブラケット25には、底面に
垂直な2枚の板部材27a、27bが溶接構造で取付け
てあり、板部材27a及び板部材27bにはボルト28
を挿通する孔が穿設してあり、両挿通孔にはアンカー金
物鉄板22aまで達する装置の位置調整、位置保持ボル
ト28が挿通してあり、ボルト28を回転することによ
り、コンクリート面を反力にしてナット29を溶接した
回り止め板31、スペーサ30、板部材27aを介し
て、前記アンカー金物22の角形状に嵌まるブラケット
25の位置調整及び位置保持が可能としてあり、アンカ
ー金物22を固定する時の水平方向の位置誤差は、前記
側面L字型のアンカー金物の正面に設けたアンカーボル
ト21を挿通する水平長孔23で吸収し、同時に垂直方
向の位置誤差は、前記アンカー金物の両側面に設けた垂
直方向に余裕をもった水平長孔24と、該水平長孔に係
止するピン26で吸収し、前記角形状に嵌まるブラケッ
ト25に設けた板部材27a、27bを挿通するボルト
28でコンクリート面を反力としたアンカー金物鉄板2
2aを押圧して、装置の位置調整、位置保持を可能と
し、かつ第6作業床3及び第5作業床9の周縁部をコン
クリート面に脱着可能に固定し得る構造を主旨とする。
【0015】請求項3は、型枠6を吊り下げ、上下方向
の微調整をする高さ調整用のラチェットターンバックル
5と直角に隣接する型枠6を緊張、弛緩する型枠脱着用
ラチェットターンバックル5’であり、それぞれ右ねじ
と左ねじを形成するターンバックルボルト61は、ター
ンバックル胴62に螺合し、左右のターンバックル胴6
2に、ラチェットスパナ65を中央に取着したつなぎ材
63を挿入し、つなぎボルト64で固定し、前記ラチェ
ットスパナ65を正逆回転させることによって、ターン
バックルが伸びたり縮んだりして機能を果たすラチェッ
トターンバックル5、5’であることを主旨とする。
【0016】ターンバックルボルトは、端部が部材に係
着しやすいように、円環を形成させる。
【0017】請求項4は、第2作業床2の浮動機構を限
定したものであり、周縁が周囲四方へ水平に張り出す第
2作業床2は、中央タワー4に外嵌し摺動自由になって
おり、中央タワー4には該第2作業床2を支えるブラケ
ット41が固着してあり、第2作業床2を作業に供する
際は、前記中央タワー4に固着されたブラケット41と
止め金具42で、第2作業床2が上載偏荷重等で傾斜し
ないように中央タワー4に固定され、第2作業床2を上
昇させる場合は、止め金具42のロックを解除し、型枠
ブロック10に固着している第3作業床7によって持ち
上げられる第2作業床2の浮動床機構であることを主旨
とする。
【0018】第5請求項は、巻き上げチェーン52が切
断した場合の安全装置であり、中央タワー4に上部スプ
ロケット51aと下部スプロケット51bが軸着してあ
り、エンドレスに巻き上げチェーン52を張り、該巻き
上げチェーン52はチェーン固定金物52aを介して型
枠ブロック10に固着し、型枠ブロック10には別にガ
イドローラ53a、53bが取着してあり、該ガイドロ
ーラ53aの上部に楔金物54aと押上シリンダ55
a、更に上部楔ホルダ56aを設け、前記ガイドローラ
53bの下部に楔金物54b、押下シリンダ55b及び
下部楔ホルダ56bを設け、中央タワー4に両端を固定
され平行にワイヤ57が張ってある楔式安全装置である
ことを主旨とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明のリフ
トアップフォーム装置を説明する。
【0020】図1は本発明のリフトアップフォーム装置
の正面図であり、図2は図1の側面図であり、図3は図
2のA−A視図である。
【0021】本装置は、頂部に周縁が四方に水平に張り
出す第1作業床1と、中段に周縁が四方に水平に張り出
す第2作業床2と,最下段に周縁が四方に水平に張り出
す第6作業床3とを備えた中央タワー4と、中央タワー
4の外周を摺動可能に嵌合された外枠の四周の上部に周
縁が四方に水平に張り出す第3作業床7を備え、該第3
作業床7の外周下部に垂直に、ラチェットターンバック
ル5で型枠6を上下方向に微調整し得るように吊り下
げ、また、上下二段四隅に取付けた水平ラチェットター
ンバックル5’で直角に隣接する型枠6を緊張、弛緩し
得るように配置し、中間に第4作業床8、下部に第5作
業床9を備えた型枠ブロック10と、巻き上げ装置11
からなる。
【0022】ここに、第1作業床1は、主にコンクリー
ト打設及び鉄筋組立用である。
【0023】第2作業床2は主に鉄筋組立用である。
【0024】第3作業床7は主に鉄筋組立及び型枠6の
組立用である。
【0025】第4作業床8は主に垂直ターンバックル5
及び上部水平ターンバックル5’の操作用である。
【0026】第5作業床9は主に型枠ブロック10を周
壁コンクリートに固定するアンカーボルト21の締結及
び型枠6の組立、脱枠のための下部水平ターンバックル
5’の操作用である。
【0027】第6作業床3は主に中央タワー4を周壁コ
ンクリートに固定するアンカーボルト21の締結及び鉄
コン穴埋め、コンクリート補修用である。
【0028】該リフトアップフォーム装置で、ケーソン
を構築する場合、先ず底部の水平部分の底版コンクリー
ト12を打設し、構築順序に合わせて該リフトアップフ
ォーム装置をブロック別に設置する。(図4)最初に中
央タワー4の下部の第6作業床3を、該第6作業床3に
嵌着したアンカー金物22を介して底版立ち上がり周壁
部12’のコンクリート面に固定する。(図5)次いで
型枠6を備える型枠ブロック10をケーソンの第2ロッ
ト鉄筋の組立後に据付け、型枠ブロック10の第5作業
床9に嵌着したアンカー金物22を介してアンカーボル
ト21で周壁12’に固定し、型枠6をセット後にケー
ソンの第2ロットコンクリート13を打設する。
【0029】(図6)次いで第6作業床3に中央タワー
4(第1作業床1、第2作業床2、巻き上げ装置11を
含む)をボルト接合し、第3ロット鉄筋14’を組み立
てる。(図7)次いで型枠ブロック10の第5作業床9
のアンカーを解除(アンカーボルト21bの解除)し、
(図8)中央タワー4の第6作業床3のアンカーを反力
として巻き上げ装置11により型枠ブロック10をケー
ソンの第3ロットまで引き上げて、(図9)該型枠6及
び第5作業床9のアンカー金物22を第2ロットのコン
クリートに埋設した鉄コン21’にアンカーボルト21
a及びアンカー金物22を介して固定する。
【0030】(図10)次いで第3ロットコンクリート
14を打設する。
【0031】(図11)次いで中央タワー4の第6作業
床3のアンカーを解除し(アンカーボルト21bの解
除)、型枠ブロック10の第5作業床9のアンカーを反
力として中央タワー4を引き上げ、ケーソンの第2ロ
ットコンクリートにアンカー定着(アンカーボルト21
a)する。
【0032】このように、型枠ブロック10と中央タワ
ー4を、上方に向かってしゃくとり虫式に進行させなが
らケーソンを完成させていく。
【0033】これらの様子を順を追って、図4〜11に
示す。
【0034】図4はケーソンの第1ロットである底版コ
ンクリート12を打設し、中央タワー4の第6作業床3
を該第1ロットにアンカー定着した図である。
【0035】図5は中央タワー4の第6作業床3を取付
け後に、型枠ブロック10を取付けて、型枠6及び第5
作業床9をアンカー金物22を介しアンカーボルト21
でコンクリート面にアンカー定着し、その後に第2ロッ
トコンクリート13を打設した図である。
【0036】図6は中央タワー4及び第1作業床1、第
2作業床2、巻き上げ装置11等を組み込んで、ケーソ
ンの第3ロット鉄筋14’を組み立てた図である。
【0037】図7は型枠ブロック10の第5作業床9の
アンカー21bを解除する図である。
【0038】図8は中央タワー4の第6作業床3の固定
アンカーボルト21を反力として、巻き上げ装置11に
よって、型枠ブロック10を第3ロットまで引き上げた
図である。
【0039】図9は再び型枠6及び第5作業床9をアン
カー金物22を介してケーソンの第2ロットにアンカー
ボルト21aで固定した図である。
【0040】図10はケーソンの第3ロットコンクリー
ト14を打設した図である。
【0041】図11は中央タワー4の第6作業床3のア
ンカー21bを解除し、型枠ブロック10の第5作業床
9のアンカーを反力として、中央タワー4を巻き上げ装
置11によって、引き上げた図である。
【0042】以下、この工程を繰り返して、しゃくとり
虫式に上方にケーソンを構築する。
【0043】次に型枠ブロック10及び中央タワー4の
しゃくとり虫式上昇機構について説明する。
【0044】中央タワー4にスプロケット51a、51
bが軸着してあり該スプロケット51a、51bに巻き
上げチェーン52が掛かっている。
【0045】図12は型枠ブロック10を引き上げる前
の状態である。型枠ブロック10はチェーン固定金物5
2aを介して巻き上げチェーン52に固定されている。
型枠ブロック10を引き上げる場合は、先ず型枠脱着用
ラチェットターンバックル5’で型枠6の脱枠を行い、
次いで型枠ブロック10のアンカー21を解除し、巻き
上げ装置11によりスプロケット51aを左回転させ
て、巻き上げチェーン52に固着したチェーン固定金物
52aによって型枠ブロック10を引き上げる。
【0046】この場合の反力は、中央タワー4の第6作
業床3及び第6作業床周縁部に取付けてあるアンカー金
物22、アンカーボルト21を介してコンクリートから
得ている。
【0047】図13は型枠ブロック10を引き上げた図
である。
【0048】しかる後、型枠ブロック10をアンカーボ
ルト21aによって、コンクリートにアンカー定着す
る。
【0049】図14は上昇した型枠ブロック10及び型
枠6をコンクリートに再びアンカーボルト21aで定着
した状態を示す図である。
【0050】図15は、巻き上げ装置11によりスプロ
ケット51aを右回転させ、チェーン52及び型枠ブロ
ック10に固着したチェーン固定金物52aを介して、
型枠ブロック10のアンカーボルト21aの反力によっ
て中央タワー4を引き上げた状態を示す図である。
【0051】次に請求項2の型枠ブロック10の第5作
業床9及び中央タワー4の第6作業床3の周縁部に嵌着
してあるアンカー金物の構造について説明する。
【0052】図16は、ケーソンの第1ロットコンクリ
ート12に埋設しているアンカーボルト21cに、アン
カー金物22を固定した図である。図17は図16のB
−B視図である。
【0053】既述のように、型枠ブロック10及び中央
タワー4をケーソンの1ロット完成毎にしゃくとり虫式
に、上方に移設させ、既設のコンクリートにアンカー定
着しなければならないが、アンカーボルト21cの埋設
施工誤差及び本装置全体のフレームの歪み等による変形
で、アンカーボルト21dの鉄コン21’への取付け位
置合わせは困難な作業となる。この誤差を吸収するため
断面角形状をしたアンカー金物22を用いる。該アンカ
ー金物22は断面角形状をなし、正面のアンカーボルト
21の挿通部には水平長孔23を設け、両側部にも垂直
方向に余裕のある水平長孔24を設け、該両側面の長孔
24にピン26を挿通し、ピン26と平行に、更にピン
27を挿通する。該アンカー金物22は断面コ字型ブラ
ケット25に嵌まり固着され、ブラケット25を介し
て、型枠ブロック10の第5作業床9及び中央タワー4
の第6作業床3の周縁部に固定されている。なお、該ブ
ラケット25には垂直の板部材27a、27bがコ字型
内部に固着してある。該垂直な板部材27a及び27b
にはボルト挿通孔が穿設されており、ボルト28が挿通
している。板部材27a、27bの間には、ナット29
を固着した回り止め板31がボルト28に螺合してあ
り、ボルト28を回転することによりナット29固着の
回り止め板31、スペーサ30を介して板部材27aを
反力にして、ボルト28先端部でアンカー金物鉄板22
aを押圧し、型枠ブロック10或いは中央タワー4の位
置調整、位置保持が可能である。アンカー金物22とコ
ンクリートに埋設してある鉄コン21’の位置合わせ
は、横方向の位置誤差を長孔23で吸収し、垂直方向の
位置誤差を長孔24で吸収する。
【0054】また、ボルト28及びアンカー金物22他
は、対称の形態で反対側にもあるので、両方を調整し
て、中央タワー4或いは型枠ブロック10の芯だし及び
位置保持に利用する。
【0055】アンカー解除の場合は、21d、21eを
外し、次にボルト28を緩め、スペーサ30を取り外し
て、ボルト28とナット29を固着してある回り止め板
31をアンカー金物22と同時に内側に引き寄せ、アン
カー金物鉄板22aとコンクリート面との間に約50mm位
の空隙を設け、型枠ブロック10及び中央タワー4の上
昇、下降ができ易いようにする。上述の構造により素早
く50mm位の空隙確保ができる。
【0056】なお、型枠ブロック10及び中央タワー4
の荷重は、ピン27が負担することになる。
【0057】アンカー解除の際のアンカー金物22の取
り外しは、手作業で行うものとする。コンクリート打設
時に側圧を受ける型枠6の支持は、アンカーボルト21
dに螺合するタイボルト21eを締め付けて行う。ま
た、アンカーボルト21c、鉄コン21’は、コンクリ
ート打設前にあらかじめ型枠6上部の所定位置に設けて
あるアンカーボルト埋設用孔に取付け埋設する。
【0058】次に請求項3のラチェットターンバックル
5及び5’について説明する。
【0059】図22はラチェットターンバックル5及び
5’の図である。それぞれ右ねじと左ねじを形成するタ
ーンバックルボルト61は、ターンバックル胴62に螺
合し、左右のターンバックル胴62に、ラチェットスパ
ナ65を中央に取着したつなぎ材63を挿入し、つなぎ
ボルト64で固定した構造とする。ラチェットスパナ6
5を正逆回転させることによって、ターンバックルは伸
びたり縮んだりして機能を果たす。ターンバックルボル
ト61の両端は、他部材に係止できるように円環を形成
している。
【0060】ラチェットスパナ65等の部材は汎用品に
より構成されているため、価格的、制作時間的に今まで
のものより安価でかつ短期に制作できる。
【0061】次に請求項4の第2作業床2の浮動構造に
ついて説明する。
【0062】図18は第2作業床2を固定して、作業に
供している図であり、図19は第2作業床2を浮動させ
んとしている状態を示す図である。
【0063】周縁が周囲四方へ水平に張り出す第2作業
床2は、中央タワー4に外嵌し摺動自由になっている。
中央タワー4には該第2作業床2を支えるブラケット4
1が固着してあり、第2作業床2を作業に供する際は、
前記中央タワー4に固着されたブラケット41と止め金
具42で、第2作業床2が上載偏荷重等で傾斜しないよ
うに中央タワー4に固定される。
【0064】第2作業床2を浮動させる場合は、止め金
具42のロックを解除し、型枠ブロック10に固着して
いる第3作業床7によって持ち上げられる。
【0065】このようにして、鉄筋組立用足場となる第
2作業床2は、型枠ブロック10の上昇の障害にならな
い。
【0066】次に請求項5の楔式安全装置を説明する。
【0067】図20は該楔式安全装置の概念図である。
中央タワー4に上部スプロケット51aと下部スプロケ
ット51bが軸着してあり、エンドレスに巻き上げチェ
ーン52が張ってある。そして該チェーン52はチェー
ン固定金物52aを介して型枠ブロック10に固着して
ある。型枠ブロック10には別にガイドローラ53a、
53bが取着してあり、該ガイドローラ53aの上部
に、楔金物54aと押上シリンダ55a、更に上部楔ホ
ルダ56aが設けてある。また、前記ガイドローラ53
bの下部に楔金物54b、押下シリンダ55b及び下部
楔ホルダ56bを設ける。なお、中央タワー4に両端を
固定され平行にワイヤ57が張ってあり、該ワイヤ57
は楔金物54a’、54b’及び楔ホルダ56a、56
bのワイヤ挿通孔に挿通している。
【0068】このとき楔金物54a、54bは挿通孔と
ワイヤ57の摩擦力によって自重では落下せず、ワイヤ
57上に保持され定位置を保つ機構となっている。
【0069】先ず型枠ブロック10を上昇中、巻き上げ
チェーン52のの箇所が切断した場合を想定する。
【0070】正常時では、巻き上げ装置11によりスプ
ロケット51aを図面上右回転させて型枠ブロック10
を上昇させる。型枠ブロック10の上昇中は押上シリン
ダ55aが伸びた状態となり、上部楔金物54aが上部
ガイドローラ53aと中央タワー4との間へ入り込むの
をを防止する。一方、押下シリンダ55bは縮んだ状態
であるが、下部楔金物54bはワイヤ57と楔金物54
b’の孔との摩擦力によって、下部ガイドローラ53b
から離れる形となる。このとき楔金物54bは楔ホルダ
56bにより支持されながら型枠ブロック10と共に上
昇する。
【0071】チェーン52のが切断した場合、型枠ブ
ロック10は自重により落下しょうとするが、下部楔金
物54bはワイヤ57と楔金物54b’の孔との摩擦力
によってその位置に止まっている。したがって下部楔金
物54bは下部ガイドローラ53bと中央タワー4との
間へ食い込み、型枠ブロック10の落下を阻止し落下防
止安全装置としての機能を果たす。
【0072】次にスプロケット51aを図面上左回転し
中央タワー4を上昇中、チェーン52のの箇所が切断
した場合を想定する。正常時では中央タワー4が上昇中
は、押上シリンダ55aは縮んだ状態であるが上部楔金
物54aはワイヤ57と楔金物54a’の孔との摩擦力
によって上部ガイドローラ53aから離れる形となる。
このとき上部楔金物54aは楔ホルダ56aにより支持
され上部ガイドローラ53aとは一定間隔を保ってい
る。一方、下部押下シリンダ55bは伸びだ状態となっ
ており、ワイヤ57との摩擦力によって下部楔金物54
bが下部ガイドローラ53bと中央タワー4との間に入
り込むのを阻止している。
【0073】チェーン52のが切断した場合、中央タ
ワー4の自重による落下開始と同時に、上部楔金物54
aはワイヤ57と楔金物54a’の孔との摩擦力によっ
て保持され中央タワー4と共に落下を始め、上部楔金物
54aは上部ガイドローラ53aと中央タワー4との間
へ入り込み、中央タワー4の落下を阻止し落下防止安全
装置としての機能を果たす。
【0074】図21は図20の、A−A視図である。
【0075】
【発明の効果】本発明の効果は次の通りである。
【0076】従来は構成要素が、第1作業床を備える
タワーと、第2作業床を備える上段外枠と型枠を備える
中段外枠と、第3作業床を備える下段外枠の4ブロック
から構成され構造が複雑であった。
【0077】本発明では、中央タワーと型枠ブロックの
2ブロックで構成したため、構造が簡潔になり、ケーソ
ン内への設置、撤去に於ける作業が軽減されると同時
に、操作が簡単になり誤操作など起こしにくく安全性が
向上した。
【0078】また、従来機では上昇機構が2系統必要
であり、該装置の最もコストのかかる巻き上げ装置等の
製作費が嵩んでいたが、本発明では中央タワーと型枠ブ
ロックの上昇機構が1系統のみとなり、大幅なコスト低
減となる。
【0079】従来機では中段外枠及び下段外枠はとも
に、タワーの外周面を摺動して上昇するようになってお
り、その間はそれなりの嵌合空隙を有する。従って風荷
重等により、これらの空隙に起因するフレームの揺れを
生じ、特に摺動支間距離の短い下段外枠と、タワー間で
はこの空隙がタワーの揺れの主因となり型枠面とケーソ
ンコンクリート周壁面、或いは周壁中に埋設する鉄筋と
が干渉するなど、施工上悪影響を及ぼすことがあった
が、この問題は解消された。
【0080】従来機では、ケーソンの底版部とその次
の第2ロットには、該ケーソン構築装置は使用できず、
クレーンによる型枠設置方式によらねばならなかった。
【0081】しかし本発明によれば、コンクリート底版
部のみ施工すれば、次の第2ロットから本発明のリフト
アップフォーム装置が利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリフトアップフォーム装置の正面図で
ある。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図2のA−A視図である。
【図4】(a)ケーソンの第1ロットである底版コンク
リート12を打設し、中央タワー4の第6作業床3を該
第1ロットにアンカー定着した図である。 (b)(a)の右下隅の詳細図である。
【図5】(a)中央タワー4の第6作業床3を取付け後
に、型枠ブロック10を取付けて、形枠6及び第5作業
床9をアンカー金物22を介しアンカーボルト21でコ
ンクリート面にアンカー定着し、その後に第2ロットコ
ンクリート13を打設した図である。 (b)(a)の右下隅の詳細図である。
【図6】(a)中央タワー4及び第1作業床1、第2作
業床2、巻き上げ装置11等を組み込んで、ケーソンの
第3ロットの鉄筋14’を組立てた図である。 (b)(a)の下部の詳細図である。
【図7】(a)型枠ブロック10の第5作業床9のアン
カー21bを解除する図である。 (b)(a)の左下隅の詳細図である。
【図8】中央タワー4の第6作業床3の固定アンカーボ
ルト21を反力として、巻き上げ装置11によって、型
枠ブロック10を第3ロットまで引き上げた図である。
【図9】再び型枠6及び第5作業床9を、アンカー金物
22を介してケーソンの第2ロットにアンカーボルト2
1aで固定した図である。
【図10】ケーソンの第3ロットコンクリート14を打
設した図である。
【図11】中央タワー4の第6作業床3のアンカー21
bを解除し、型枠ブロック10の第5作業床9のアンカ
ーを反力として、中央タワー4を巻き上げ装置11によ
って引き上げた図である。
【図12】型枠ブロック10を引き上げる前の状態を示
す図である。
【図13】型枠ブロック10を引き上げた図である。
【図14】上昇した型枠ブロック10及び型枠6をコン
クリートに再びアンカー定着した状態を示す図である。
【図15】巻き上げ装置11によりスプロケット51a
を右回転させ、チェーン52及び型枠ブロック10に固
着したチェーン固定金物52aを介して、型枠ブロック
10のアンカーボルト21aの反力によって、中央タワ
ー4を引き上げた状態を示す図である。
【図16】(a)ケーソンの第1ロットコンクリート1
2に埋設しているアンカーボルト21cに、アンカー金
物22を固定した図である。 (b)(a)のC断面図である。
【図17】図16(a)のB−B視図である。
【図18】第2作業床2を固定して、作業に供している
図である。
【図19】第2作業床2を浮動させんとしている状態を
示す図である。
【図20】楔式安全装置の概念図である。
【図21】図20の、A−A視図である。
【図22】ラチェットターンバックル5及び5’の図で
ある。
【図23】登録番号1986065 の枡形ケーソン構築装置の
概要を示す図で、左半分は初期状態、右半分はタワーを
上昇した図である。
【図24】図23で、型枠を上昇した図である。
【図25】登録番号1986065 の枡形ケーソン構築装置の
上昇機構が2系統になることを示した平面図である。
【符号の説明】
1……第1作業床、2……第2作業床、3……第6作業
床、4……中央タワー、5……高さ調整用ラチェットタ
ーンバックル、5’……型枠脱着用ラチェットターンバ
ックル、6……型枠、7……第3作業床、8……第4作
業床、9……第5作業床、10……型枠ブロック、11
……巻き上げ装置、12……底板コンクリート、13…
…第2ロットコンクリート、14……第3ロットコンク
リート、14’……第3ロット鉄筋、21……アンカー
ボルト、21’……鉄コン、21e……タイボルト、2
2……アンカー金物、22a……アンカー金物鉄板、2
3……長孔、24……長孔、25……ブラケット、26
……ピン、27……ピン、27a……板部材、27b…
…板部材、28……ボルト、29……ナット、30……
スペーサ、31……回り止め板、41……ブラケット、
42……止め金具、51a……上部スプロケット、51
b……下部スプロケット、52……巻き上げチェーン、
52a……チェーン固定金物、53a……上部ガイドロ
ーラ、53b……下部ガイドローラ、54a……上部楔
金物、54b……下部楔金物、55a……上部押上シリ
ンダ、55b……下部押下シリンダ、56a……上部楔
ホルダ、56b……下部楔ホルダ、57……ワイヤ、6
1……ターンバックルボルト、62……ターンバックル
胴、63……つなぎ材、64……つなぎボルト、65…
…ラチェットスパナ、100……第2作業床、111…
…中段外枠、113……型枠、114……下段外枠、1
15……第3作業床、117……タワー、118……第
1作業床、119……上段外枠、128……コンクリー
ト周壁、131……固定金具、
フロントページの続き (72)発明者 宮崎 仁 岡山県岡山市内山下1丁目1番13号 株 式会社大本組内 (72)発明者 林田 紹世 兵庫県尼崎市扶桑町1番21号 住金鋼材 工業株式会社内 (72)発明者 吉田 信二 兵庫県尼崎市扶桑町1番21号 住金鋼材 工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 11/28 E04G 11/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枡形ケーソンの複数個の要素を、下部の
    ロットから順に上部に向かって1ロットづつ構築してい
    く、リフトアップフォーム装置であり、頂部に周縁が四
    方に水平に張り出す第1作業床1と、中段に周縁が四方
    に水平に張り出す第2作業床2と、最下段に周縁が四方
    に水平に張り出す第6作業床3とを備えた中央タワー4
    と、該中央タワー4の外周を摺動可能に嵌合された外枠
    の四周の上部に周縁が四方に水平に張り出す第3作業床
    7、中間に第4作業床8、下部に第5作業床9を備え、
    更に第3作業床7の外周下部に垂直にラチェットターン
    バックル5で型枠6を上下方向に微調整し得るように吊
    り下げ、また、上下二段四隅に取り付けた水平ラチェッ
    トターンバックル5’で直角に隣接する型枠6を緊張、
    弛緩し得るように配置した型枠ブロック10と、巻き上
    げ装置11を備え、中央タワー4の第6作業床3の周縁
    部及び型枠ブロック10の第5作業床9の周縁部を、ケ
    ーソンコンクリート面に脱着可能に固定し得る手段を有
    することを特徴としたリフトアップフォーム装置。
  2. 【請求項2】 中央タワー4の第6作業床3の周縁部及
    び型枠ブロック10の第5作業床9の周縁部を、ケーソ
    ンコンクリート面に脱着可能に固定し得る手段であり、
    断面角形状をした側面L字型のアンカー金物22は正面
    にアンカーボルト21を挿通する水平長孔23を設けて
    あり、コンクリート面に鉄板22aが着接し、該アンカ
    ー金物22の両側面に垂直方向に余裕をもった水平長孔
    24を設け、該アンカー金物22の角形状に嵌まり固着
    されたブラケット25を第6作業床3及び第5作業床9
    の周縁部に固定し、該アンカー金物22の角形状に嵌ま
    るブラケット25に、前記アンカー金物22の両側面に
    設けた垂直方向に余裕をもった水平長孔24に係止する
    ピン26を設け、該ピン26と平行に前記アンカー金物
    22の下部に本装置の全体自重を負担するピン27を設
    け、前記アンカー金物22の角形状に嵌まるブラケット
    25には、底面に垂直な2枚の板部材27a、27bが
    溶接構造で取付けてあり、板部材27a及び板部材27
    bにはボルト28を挿通する孔が穿設してあり、両挿通
    孔にはアンカー金物鉄板22aまで達する装置の位置調
    整、位置保持ボルト28が挿通してあり、ボルト28を
    回転することにより、コンクリート面を反力にしてナッ
    ト29を溶接した回り止め板31、フペーサ30、板部
    材27aを介して、前記アンカー金物22の角形状に嵌
    まるブラケット25の位置調整及び位置保持が可能とし
    てあり、アンカー金物22を固定する時の水平方向の位
    置誤差は、前記側面L字型のアンカー金物の正面に設け
    たアンカーボルトを挿通する水平長孔23で吸収し、同
    時に垂直方向の位置誤差は、前記アンカー金物の両側面
    に設けた垂直方向に余裕をもった水平長孔24と、該水
    平長孔に係止するピン26で吸収し、前記角形状に嵌ま
    るブラケット25に設けた板部材27a、27bを挿通
    するボルト28でコンクリート面を反力としたアンカー
    金物鉄板22aを押圧して、装置の位置調整、位置保持
    を可能とし、かつ第6作業床3及び第5作業床9の周縁
    部をコンクリート面に脱着可能に固定し得る手段を有す
    ることを特徴とした請求項1記載のリフトアップフォー
    ム装置。
  3. 【請求項3】 型枠6を吊り下げ、上下方向の微調整を
    する高さ調整用ラチェットターンバックル5と直角に隣
    接する型枠6を緊張、弛緩する型枠脱着用ラチェットタ
    ーンバックル5’であり、それぞれ右ねじと左ねじを形
    成するターンバックルボルト61は、ターンバックル胴
    62に螺合し、左右のターンバックル胴62に、ラチェ
    ットスパナ65を中央に取着したつなぎ材63を挿入
    し、つなぎボルト64で固定し、前記ラチェットスパナ
    65を正逆回転させることによって、ターンバックルが
    伸びたり縮んだりして機能を果たすラチェットターンバ
    ックル5及び5’を使用したことを特徴とした請求項1
    又は2記載のリフトアップフォーム装置。
  4. 【請求項4】 第2作業床2の浮動床機構であり、周縁
    が周囲四方へ水平に張り出す第2作業床2は、中央タワ
    ー4に外嵌し摺動自由になっており、中央タワー4には
    該第2作業床2を支えるブラケット41が固着してあ
    り、第2作業床2を作業に供する際は、前記中央タワー
    4に固着されたブラケット41と止め金具42で、第2
    作業床2が上載偏荷重等で傾斜しないように中央タワー
    4に固定され、第2作業床2を上昇させる場合は、止め
    金具42のロックを解除し型枠ブロック10に固着して
    いる第3作業床7によって持ち上げられる第2作業床2
    の浮動床機構を備えることを特徴とした請求項1、2又
    は3記載のリフトアップフォーム装置。
  5. 【請求項5】 型枠ブロック10及び中央タワー4の落
    下防止の楔式安全装置であり、中央タワー4に上部スプ
    ロケット51aと下部スプロケット51bが軸着してあ
    り、エンドレスに巻き上げチェーン52を張り、該巻き
    上げチェーン52は、チェーン固定金物52aを介して
    型枠ブロック10に固着し、型枠ブロック10には別に
    ガイドローラ53a、53bが取着してあり、該ガイド
    ローラ53aの上部に楔金物54aと押上シリンダ55
    a、更に上部楔ホルダ56aを設け、前記ガイドローラ
    53bの下部に楔金物54b、押下シリンダ55b及び
    下部楔ホルダ56bを設け、中央タワー4に両端を固定
    され平行にワイヤ57が張ってある楔式安全装置を備え
    ていることを特徴とした請求項1、2、3又は4記載の
    リフトアップフォーム装置。
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