JPS62241995A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPS62241995A
JPS62241995A JP61085729A JP8572986A JPS62241995A JP S62241995 A JPS62241995 A JP S62241995A JP 61085729 A JP61085729 A JP 61085729A JP 8572986 A JP8572986 A JP 8572986A JP S62241995 A JPS62241995 A JP S62241995A
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    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10MLUBRICATING COMPOSITIONS; USE OF CHEMICAL SUBSTANCES EITHER ALONE OR AS LUBRICATING INGREDIENTS IN A LUBRICATING COMPOSITION
    • C10M107/00Lubricating compositions characterised by the base-material being a macromolecular compound
    • C10M107/20Lubricating compositions characterised by the base-material being a macromolecular compound containing oxygen
    • C10M107/30Macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C10M107/32Condensation polymers of aldehydes or ketones; Polyesters; Polyethers

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は歯車、軸受、摺動部品等の製作に好適な潤滑性
組成物に係わる。
〔従来の技術及び問題点〕
最近は多くの分野で金属部品がプラスチックス部品に置
き代わりつつある。一般的にプラスチックスは射出成型
法により成型でき、精度良く同一部品を大量生産できる
反面、強度が金属に比して小さく、ま“た熱膨張率が大
きく温度による寸法変化が大きい為、精密なベアリング
リテーナ−2軸受には使用できない。また熱可塑性プラ
スチックスでは温度が高くなると摩擦係数が急激に高く
なる為、面圧が大きく、従って熱の持ちやすい場合には
不向きであるとされている。その為、プラスチックスは
軽荷重部品には良く使用されるようになってはきたが、
重荷重部品には依然として大部分金属が使用されている
〔問題点を解決するための手段〕
異方性溶融相を形成しうる溶融加工性ポリエステル(以
下「液晶性ポリエステル−と略す)は、一般的に線膨張
係数が他のプラスチックスに比して小さいばかりでなく
、アルミ等よりも小さく、また剛性並びに引張、曲げ及
び圧縮等の機械的強度も比強度の面から見れば金属と同
等以上であることから、従来金属しか使用できなかった
高精密ベアリングリテーナ−1軸受にも使用できる可能
性が想到されたが、これら機械的性質に由来すると思わ
れる耐摩擦性は良好であるが、動摩擦係数、限界PV値
が余り良くなく、自己潤滑性がプラスチックス中では優
れているとはいえ、更に自己潤滑性が要求される用途に
は必ずしも十分ではなく、摩擦特性の改良が必要である
ことが判った。
本発明者等は上記の問題点に鑑み鋭意研究した結果、液
晶性ポリエステルに潤滑性物質を主たる成分として配合
することにより、従来これらの部品に使用されてきたナ
イロン66、ガラス繊維強化ポリエステル樹脂、ポリア
セクール樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂など従来エンジニャリングプラスチックス
と称せられている物でも、やや難のあった重荷重用部品
も製造が可能である事を見出し、本発明を完成するに至
った。
即ち本発明は、液晶性ポリエステルと潤滑性物質とを主
たる成分とすることを特徴とする潤滑性組成物を提供す
るものである。
本発明で使用する液晶性ポリエステルは溶融加工性ポリ
エステルで、溶融状態でポリマー分子鎖が規則的な平行
配列をとる性質を有している。分子がこのように配列し
た状態をしばしば液晶状態または液晶性物質のネマチッ
ク相という。このようなポリマーは、一般に細長く、偏
平で、分子の長袖に沿ってかなり剛性が高く、普通は同
軸または平行のいずれかの関係にある複数の連鎖伸長結
合を有しているようなモノマーから製造される。
異方性溶融相の性質は、直交偏光子を利用した慣用の偏
光検査法により確認することができる。より具体的には
、異方性溶融相の確認は、Leitz偏光顕微鏡を使用
し、Le i tzホットステージにのせた試料を窒素
雰囲気下で40倍の倍率で観察することにより実施でき
る。上記ポリマーは光学的に異方性である。すなわち、
直交偏光子の間で検査したときに光を透過させる。試料
が光学的に異方性であると、たとえ静止状態であっても
偏光は透過する。
上記の如き異方性溶融相を形成するポリマーの構成成分
としては ■ 芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸の1つま
たはそれ以上からなるもの ■ 芳香族ジオール、脂環族ジオール、脂肪族ジオール
の1つまたはそれ以上からなるもの■ 芳香族ヒドロキ
シカルボン酸の1つまたはそれ以上からなるもの ■ 芳香族チオールカルボン酸の1つまたはそれ以上か
らなるもの ■ 芳香族ジチオール、芳香族チオールフェノールの1
つまたはそれ以上からなるもの■ 芳香族ヒドロキシア
ミン、芳香族ジアミンの1つまたはそれ以上からなるも
の 等があげられ、異方性溶融相を形成するポリマーは ■)■と■からなるポリエステル ■)■だけからなるポリエステル ■)のと■と■からなるポリエステル ■)■だけからなるポリチオールエステル■)のと■か
らなるポリチオールエステル■)■と■と■からなるポ
リチオールエステル■)■と■と■からなるポリエステ
ルアミド■)■と■と■と■からなるポリエステルアミ
ド 等の組み合わせから構成される。
更に上記の成分の組み合わせの範晴には含まれないが1
、異方性溶融相を形成するポリマーには芳香族ポリアゾ
メチンが含まれ、かかるポリマーの具体例としては、ポ
リ にトリロー2−メチル−1,4−フェニレンニトリ
ロメチリジン−1,4−フェニレンメチリジン);ポリ
にトリロー2−メチル−1,4−フェニレンニトリロメ
チリジン−1,4−フェニレンメチリジン);およびポ
リ にトリロー2−クローロー1.4−フェニレンニト
リロメチリジン−1,4−フェニレンメチリジン)が挙
げられる。
更に上記の成分の組み合わせの範嗜には含まれないが、
異方性溶融相を形成するポリマーとしてポリエステルカ
ーボネートが含まれる。これは本質的に4−オキシベン
ゾイル単位、ジオキシフェニル単位、ジオキシカルボニ
ル単位及びテレフタロイル単位からなるものがある。
以下に上記l)〜■)の構成成分となる化合物を列記す
る。
芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、4.4°
−ジフェニルジカルボン酸、4.4°−トリフェニルジ
カルボン酸、2.6−ナフタレンジカルボン酸、ジフェ
ニルエーテル−4,4′−ジカルボン酸、ジフェノキシ
エタン−4,4”−ジカルボン酸、ジフェノキシブタン
−4,4゛−ジカルボン酸、ジフェニルエタン−4,4
′−ジカルボン酸、イソフタル酸、ジフェニルエーテル
−3,3′−ジカルボン酸、ジフェノキシエタン−3,
3′−ジカルボン酸、ジフェニルエタン−3,3′−ジ
カルボン酸、ナフタレン−1,6−ジカルボン酸の如き
芳香族ジカルボン酸、または、クロロテレフタル酸、ジ
クロロテレフタル酸、ブロモテレフタル酸、メチルテレ
フタル酸、ジメチルテレフタル酸、エチルテレフタル酸
、メトキシテレフタル酸、エトキシテレフタル酸の如き
前記芳香族ジカルボン酸のアルキル、アルコキシまたは
ハロゲン置換体等があげられる。
脂環族ジカルボン酸としては、トランス−1゜4−シク
ロヘキサンジカルボン酸、シス−1,4−シクロヘキサ
ンジカルボン酸、1.3−シクロヘキサンジカルボン酸
等の脂環族ジカルボン酸またはトランス−1,4−(1
−メチル)シクロヘキサンジカルボン酸、トランス−1
,4−(1−クロル)シクロヘキサンジカルボン酸等、
上記脂環族ジカルボン酸のアルキル、アルコキシ、また
はハロゲン置換体等があげられる。
芳香族ジオールとしては、ハイドロキノン、レゾルシン
、4,4°−ジヒドロキシジフェニル、4.4°−ジヒ
ドロキシトリフェニル、2.6−ナフタレンジオール、
4.4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル、ビス(4
゛−ヒドロキシフェノキシ)エタン、3.3’−ジヒド
ロキシジフェニル、3.3’−ジヒドロキシジフェニル
エーテル、1.6−ナフタレンジオール、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2.2−ビス(
4−ヒドロキシフェニル)メタン等の芳香族ジオールま
たは、クロロハイドロキノン、メチルハイドロキノン、
1−ブチルハイドロキノン、フェニルハイドロキノン、
メトキシハイドロキノン、フェノキシハイドロキノン=
 4−クロルレゾルシン、4−メチルレゾルシン等上記
芳香族ジオールのアルキル、アルコキシまたはハロゲン
置換体があげられる。
脂環族ジオールとしては、トランス−1,4−シクロヘ
キサンジオール、シス−1,4−シクロヘキサンジオー
ル、トランス−1,4−シクロヘキサンジメタツール、
シス−1,4−シクロヘキサンジメタツール、トランス
−1,3−シクロヘキサンジオール、シス−1,2−シ
クロヘキサンジオール、トランス−1,3−シクロヘキ
サンジメタツールの如き脂環族ジオールまたは、トラン
ス−1,4−(1+、ジメチルシクロヘキサンジオール
、トランス−1,4−(1−クロロ)シクロヘキサンジ
オールの如き上記脂環族ジオールのアルキル、アルコキ
シまたはハロゲン置換体があげられる。
脂肪族ジオールとしては、エチレングリコール、l、3
−プロパンジオール、1.4−ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール等の直鎖状または分枝状脂肪族ジオー
ルがあげられる。
芳香族ヒドロキシカルボン酸としては、4−ヒドロキシ
安息香酸、3−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−
2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸等の
芳香族ヒドロキシカルボン酸、3.5−ジメチル−4−
ヒドロキシ安息香酸、2.6−シメチルー4−ヒドロキ
シ安息香酸、3−メトキシ゛−4−ヒドロキシ安息香酸
、3.5−ジメトキシ−4−ヒドロキシ安息香酸、6−
ヒドロキシ−5−メチル−2−ナフトエ酸、6−ヒドロ
キシ−5−メトキシ−2−ナフトエ酸、3−クロロ−4
−ヒドロキシ安息香酸、2−クロロー4−ヒドロキシ安
患香酸、2 + 3  yクロロ−4−ヒドロキシ安息
香酸、3,5−ジクロ、n−4−ヒドロキシ安息香酸、
2.5−ジクロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−ブロ
モ−4−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−5−ク
ロロ−2−ナフトエ酸、6−ヒトロキシー7−クロロー
2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−5,7−ジクロロ−
2−ナフトエ酸等の芳香族ヒドロキシカルボン酸のアル
キル、アルコキシまたはハロゲン置換体があげられる。
芳香族メルカプトカルボン酸としては、4−メルカプト
安息香酸、3−メルカプト安息香酸、6−メルカブトー
2−ナフトエ酸、7−メルカブトー2−ナフトエ酸等が
あげられる。
芳香族ジチオールとしては、ベンゼン−1,4−ジチオ
ール、ベンゼン−1,3−ジチオール、2.6−ナフタ
レン−ジチオール、2.7−ナフタレン−ジチオール等
があげられる。
芳香族メルカプトフェノールとしては、4−メルカプト
フェノール、3−メルカプトフェノール、6−メルカプ
トフェノール、7−メルカプトフェノール等があげられ
る。
芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミンとしては4−
アミノフェノール、N−メチル−4−アミンフェノール
、114−フェニレンジアミン、N−メチル−1,4−
フェニレンジアミン、N、N’−ジメチル−1,4−フ
ェニレンジアミン、3−アミノフェノール、3−メチル
−4−アミノフェノール、2−クロロ−4−アミノフェ
ノール、4−アミノ−1−ナフトール、4−アミノ−4
“−ヒドロキシジフェニル、4−アミノ−4°−ヒドロ
キシジフェニルエーテル、4−アミノ−4°−ヒドロキ
シジフェニルメタン、4−アミノ−4゛−ヒドロキシジ
フェニルスルフィド、4.4”−ジアミノフェニルスル
フィド(チオジアニリン) 、4.4°−ジアミノジフ
ェニルスルホン、2.5−ジアミノトルエン、4.4’
−エチレンジアニリン、4.4″−ジアミノジフェノキ
シエタン、4.4°−ジアミノジフェニルメタン(メチ
レンジアニリン) 、4.4°−ジアミノジフェニルエ
ーテル(オキシジアニリン)などが挙げられる。
上記各成分からなる上記ポリマー■)〜■)は、構成成
分及びポリマー中の組成比、シーフェンス分布によって
は、異方性溶融相を形成するものとしないものが存在す
るが、本発明で用いられるポリマーは上記のポリマーの
中で異方性溶融相を形成するものに限られる。
本発明で用いるのに好適な異方性溶融相を形成するポリ
マーである上記I) 、n) 、 III)のポリエス
テル及び■)のポリエステルアミドは、縮合により所要
の反復単位を形成する官能基を有している有機モノマー
化合物同士を反応させることのできる多様なエステル形
成法により生成させることができる。たとえば、これら
の有機モノマー化合物の官能基はカルボン酸基、ヒドロ
キシル基、エステル基、アシルオキシ基、酸ハロゲン化
物、アミン基などでよい。上記有機モノマー化合物は、
溶融アシドリシス法により熱交換流体を存在させずに反
応させることができる。この方法ではモノマーをまず一
緒に加熱して反応物質の溶融溶液を形成する。反応を続
けていくと固体のポリマー粒子が液中に懸濁するように
なる。縮合の最終段階で副生した揮発物(例、酢酸また
は水)の除去を容易にするために真空を適用してもよい
また、スラリー重合法も本発明に用いるのに好適な完全
芳香族ポリエステルの形成に採用できる。この方法では
、固体生成物は熱交換媒質中に懸濁した状態で得られる
上記の溶融アシドリシス法およびスラリー重合法のいず
れを採用するにしても、完全芳香族ポリエステルを誘導
する有機上ツマー反応物質は、かかるモノマーの常温で
のヒドロキシル基をエステル化した変性形態で(すなわ
ち、低級アシルエステルとして)反応に供することがで
きる。低級アシル基は炭素数約2〜4のものが好ましい
。好ましくは、かかる有機モノマー反応物質の酢酸エス
テルを反応に供する。
更に溶融アシドリシス法又はスラリー法のいずれにも任
意に使用しうる触媒の代表例としては、ジアルキルスズ
オキシド(例、ジブチルスズオキシド)、ジアリールス
ズオキシド、二酸化チタン、三酸化アンチモン、アルコ
キシチタンシリケート、チタンアルコキシド、カルボン
酸のアルカリおよびアルカリ土類金属塩(例、酢酸亜鉛
)、ルイス(例、BF3)、ハロゲン化水素(例、II
CI)などの気体状酸触媒などが挙げられる。触媒の使
用量は一般には七ツマ−の全重量に基づいて約0.00
1〜1重量%、特に約0.01−0.2重量%である。
本発明に使用するのに適した完全芳香族ポリマーは、一
般溶剤には実質的に不溶である傾向を示し、したがって
溶液加工には不向きである。
しかし、既に述べたように、これらのポリマーは普通の
溶融加工法により容易に加工することができる。特に好
ましい完全芳香族ポリマーはペンタフルオロフェノール
にはいくらか可溶である。
本発明で用いるのに好適な完全芳香族ポリエステルは一
般に重量平均分子量が約2.000〜200.000 
、好ましくは約10,000〜50,000、特に好ま
しくは約20.000〜25,000である。一方、好
適な完全芳香族ポリエステルアミドは一般に分子量が約
5,000〜50,000.好ましくは約10,000
〜30,000、例えば15,000〜17,000で
ある。かかる分字量の測定は、ゲルバーミニ−シコンク
ロマトグラフィーならびにその他のポリマーの溶液形成
を伴わない標準的測定法、たとえば圧縮成形フィルムに
ついて赤外分光法により末端基を定量することにより実
施できる。また、ペンタフルオロフェノール溶液にして
光散乱法を用いて分子量を測定することもできる。
上記の完全芳香族ポリエステルおよびポリエステルアミ
ドはまた、60℃でペンタフルオロフェノールに0.1
重量%濃度で溶解したときに、少なくとも約2.0 a
/g、たとえば約2.0〜10.Oa/gの対数粘度(
1,V、)を一般に示す。
本発明で用いられる異方性溶融相を示すボ!Jマーは、
芳香族ポリエステル及び芳香族ポリエステルアミドが好
ましく、芳香族ポリエステル及び芳香族ポリエステルア
ミドを同一分子鎖中に部分的に含むポリエステルも好ま
分子鎖中に部分的に含むポリエステルも好ましい例であ
る。
それらを構成する化合物の好ましい例は、2゜6−ナフ
タレンジカルボン酸、2.6−ジヒドロキシナフタレン
、1.4−ジヒドロキシナフタレン及び6−ヒドロキシ
−2−ナフトエ酸等のナフタレン化合113.4.4”
−ジフェニルジカルボン酸、4,4°−ジヒドロキシビ
フェニル等のビフェニル化合物、下記一般式(1)、(
■)又は(I[)で表わされる化合物: (但し、X:アルキレン(Ct〜C4)、アルキリデン
、−O−、−5O−1−SO,−、−5−1−CO−よ
り選ばれる基 Yニー(C1lz)a−(n=1〜4)、−0(C)l
t)−0−(n=1〜4)より選ばれる基) p−ヒドロキシ安息香酸、テレフタル酸、ハイドロキノ
ン、p−アミノフェノール及びp−フェニレンジアミン
等のパラ位置換のベンゼン化合物及びそれらの核置換ベ
ンゼン化合物(置換基は塩素、臭素、メチル、フェニル
、1−フェニルエチルより選ばれる)、イソフタル酸、
レゾルシン等のメタ位置換のベンゼン化合物である。
又、上述の構成成分を同一分子鎖中に部分的に含むポリ
エステルの好ましい例は、ポリアルキレンテレフタレー
トであり、アルキル基の炭素数は2乃至4である。
上述の構成成分の内、ナフタレン化合物、ビフェニル化
合物、パラ位置換ベンゼン化合物より選ばれる1種若し
くは2種以上の化合物を必須の構成成分として含むもの
が更に好ましい例である。又、p−位置換ベンゼン化合
物の内、p−ヒドロキシ安息香酸、メチルハイドロキノ
ン及び1−フェニルエチルハイドロキノ、ンは特に好ま
しい例である。
構成成分の具体的な組み合わせとしては以下のものが例
示される。
式中Zは−CI + −B r + −CIf sより
選ばれる置換基であり、Xはアルキレン(C,〜c4)
、アルキリデン、−O−、−5O−1−SO,−、−s
−、−co−より選ばれる置換基である。
本発明で用いられるのに特に好ましい異方性溶融相を形
成するポリエステルは、6−ヒドロキシ−2−ナフトイ
ル、2.6−シヒドロキシナフタレン及び2.6−ジカ
ルボキシナフタレン等のナフタレン部分含有反復単位を
約10モル%以上の量で含有するものである。好ましい
ポリエステルアミドは上述ナフタレン部分と4−アミノ
フェノール又は1.4−フェニレンジアミンよりなる部
分との反復単位を含有するものである。具体的には以下
の通りである。
(1)  本質的に下記反復単位■および■からなるポ
リエステル。
このポリエステルは約10〜90モル%の単位Iと約1
0〜90モル%の単位■を含有する。1態様において単
位■は約65〜85モル%、好ましくは約70〜8−0
モル%(例、約75モル%)の量まで存在する。別の態
様、において、単位■は約15〜35モル%、好ましく
は約20〜30モル%というずっと低濃度の量で存在す
る。また環に結合している水素原子の少なくとも一部は
、場合により、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜
4のアルコキシ基、ハロゲン、フェニル、置換フェニル
およびこれらの組み合わせよりなる群から選ばれた置換
基により置換されていてもよい。
(2)  本質的に下記反復単位■、■および■からな
るポリエステル。
このポリエステルは約30〜70モル%の単位■を含有
する。このポリエステルは、好ましくは、約40〜60
モル%の単位11約20〜30モル%の単位■、そして
約20〜30モル%の単位■を含有する。また、環に結
合している水素原子の少なくとも一部は、場合により、
炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ
基、ハロゲン、フェニル、置換フェニルおよびこれらの
組み合わせよりなる群から選ばれた置換基により置換さ
れていてもよい。
(3)本質的に下記反復単位I、■、■および■からな
るポリエステル: (式中、Rはメチル、クロロ、ブロモまたはこれらの組
み合せを意味し、芳香環上の水素原子に対する置換基で
ある)、からなり、かつ単位Iを約20〜60モル%、
単位■を約5〜18モル%1、単位■を約5〜35モル
%、そして単位■を約20〜40モル%の量で含有する
。このポリエステルは、好ましくは、約35〜45モル
%の単位■、約10〜15モル%の単位■、約15〜2
5モル%の単位■、そして約25〜35モル%の単位■
を含有する。ただし、単位■と■の合計モル濃度は単位
■のモル濃度に実質的に等しい。
また、環に結合している水素原子の少なくとも一部は、
場合により、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4
のアルコキシ基、ハロゲン、フェニル、置換フェニルお
よびこれらの組み合わせよりなる群から選ばれた置換基
により置換されていてもよい。この完全芳香族ポリエス
テルは、60℃でペンタフルオロフェノールに0.3w
/vχ濃度で溶解したときに少なくとも2.Oa/gた
とえば2.0〜10.0d!/gの対数粘度を一部に示
す。
(4)本質的に下記反復単位■、■、■および■からな
るポリエステル: ■ −最式(0−Ar−0)(式中、Arは少なくとも
1個の芳香環を含む2価基を意味する)で示されるジオ
キシアリール単位、0       〇 一部なくとも1個の芳香環を含む2価基を意味する)で
示されるジカルボキシアリール単位、 からなり、かつ単位Iを約20〜40モル%、単位■を
10モル%を越え、約50モル%以下、単位■を5モル
%を越え、約30モル%以下、そして単位■を5モル%
を越え、約30モル%以下の量で含有する。このポリエ
ステルは、好ましくは、約20〜30モル%(例、約2
5モル%)の単位I、約25〜40モル%(例、約35
モル%)の単位■、約15〜25モル%(例、約20モ
ル%)の単位■、そして約15〜25モル%(例、約2
0モル%)の単位■を含有する。また、環に結合してい
る水素原子の少なくとも一部は、場合により、炭素数1
〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ハロ
ゲン、フェニル、置換フェニルおよびこれらの組み合わ
せよりなる群から選ばれた置換基により置換されていて
もよい。
単位■と■は、ポリマー主鎖内でこれらの単位を両側の
他の単位につなげている2価の結合が1または2以上の
芳香環上で対称的配置にある(たとえば、ナフタレン環
上に存在するときは互いにパラの位置か、または対角環
上に配置されている)という意味で対称的であるのが好
ましい。ただし、レゾルシ、ノールおよびイソフタル酸
から誘導されるような非対称単位も使用できる。
好ましいジオキシアリール単位■は であり、好ましいジカルボキシアリール単位■は である。
(5)本質的に下記反復単位1.IIおよびmからなる
ポリエステル: ■ 一般式(o−Ar−0)(式中、Arは少なくとも
1個の芳香環を含む2価基を意味する)で示されるジオ
キシアリール単位、少なくとも1個の芳香環を含む2価
基を意味する)で示されるジカルボキシアリール単位、 からなり、かつ単位Iを約10〜90モル%、単位■を
5〜45モル%、単位■を5〜45モル%の量で含有す
る。このポリエステルは、好ましくは、約20〜80モ
ル%の単位11約10〜40モル%の単位■、そして約
10〜40モル%の単位■を含有する。さらに好ましく
は、このポリエステルは約60〜80モル%の単位I、
約10〜20モル%の単位■、そして約10〜20モル
%の単位■を含有する。また、環に結合している水素原
子の少なくとも一部は、場合により、炭素数1〜4のア
ルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ハロゲン、フ
ェニル、置換フェニルおよびこれらの組み合わせよりな
る群から選ばれた置換基により置換されていてもよい。
好ましいジオキシアリール単位■は であり、好ましいジカルボキシアリール単位■は である。
(6)本質的に下記反復単位I、■、■および■からな
るポリエステルアミド: くとも1個の芳香環を含む2価基または2価トランス−
シクロヘキサン基を意味する)、■ 一般式イY−Ar
−Z)(式中、Arは少なくとも1個の芳香環を含む2
価基、Yは0、NHまたはNRSZはNHまたはNRを
それぞれ意味し、Rは炭素数1〜6のアルキル基か、ま
たはアリール基を意味する)、■ 一般式(0−Ar’
−0) (式中、Ar’は少なくとも1個の芳香環を含
む2価基を意味する)、 からなり、かつ単位■を約10〜90モル%、単位■を
約5〜45モル%、単位■を約5〜45モル%、そして
単位■を約0〜40モル%の量で含有する。また、環に
結合している水素原子の少なくとも一部は、場合により
、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキ
シ基、ハロゲン、フェニル、置換フェニルおよびこれら
の組み合わせよりなる群から選ばれた置換基により置換
されていてもよい。
好ましいジカルボキシアリール単位■はであり1、好ま
しい単位■は であり、好ましいジオキシアリール単位■はである。
更に、本発明の異方性溶融相を形成するポリマ、−には
、一つの高分子鎖の一部が上記までに説明した異方性溶
融相を形成するポリマーのセグメントから構成され、残
りの部分が異方性溶融相を形成しない熱可塑性樹脂のセ
グメントから構成されるポリマーも含まれる。
上述の液晶性ポリエステルは自己補強効果と相まって高
強度の素材であり、線膨張係数が小さく成型収縮率も小
さいため寸法の狂いが少ない。溶融粘度が低く流動性が
良い反面、180〜200℃の高温にも耐える。耐薬品
性、耐候性、耐熱水性が良く、化学的に極めて不活性で
あると同時に、他に対しても影響を及ぼさない。
本発明で使用する潤滑性物質としては、一般的に本発明
に用いる液晶性ポリエステルの溶融加工温度で分解し難
い分解温度が270℃以上のものが好ましい。また粘性
もある程度高い方が好ましい。
具体的にはスピンドル油、冷凍機油、ダイナモ油、ター
ビン油、マシン油、シリンダー油、ギヤ油、航空ピスト
ン発動機潤滑油等のパラフィン系、ナフテン系鉱油やグ
リース、炭化水素、エステル、ポリグリコール、ポリフ
ェニルエーテル、シリコーン、ハロカーボン系の合成油
等が広範囲に選択できる。
また、パラフィンワックス、低分子量のポリオレフィン
ワックス、例えばポリエチレンワックス、炭化水素系、
脂肪酸系、脂肪酸アミド系、脂肪酸エステル系、金属石
鹸、脂肪族アルコール、多価アルコール、ポリグリコー
ル、ポリグリセロール、脂肪酸と多価アルコールとのエ
ステル、脂肪酸とポリグリコール或いはポリグリセロー
ルとのエステル、ジメチルポリシロキサン(所謂シリコ
ーンワックス)等のワックス状、固状の物もその選択対
象に入れることができる。
また、その他下記の物質が単独又は上記の物と併用して
使用できる。
+1)  飽和脂肪酸 カプリン酸、ウンデカン酸、ウラリン酸、ミリスチン酸
、バルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸
、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、クリリン
酸等。
(2)  不飽和脂肪酸 リンテン酸、ツヅ酸、フィトセトレイン酸、ミリストレ
イン酸、シーマリン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、
エライジン酸、ガドレイン酸、ゴンドラ酸、鯨油酸、エ
ルサ酸、ブラシジン酸、セラゴレイン際、クリリン酸、
キシメニン酸、リノール酸、リノエライジン酸。
(3)脂肪酸エステル 酪酸、カプロン酸、エナント酸、カプリン酸、ペラルゴ
ン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、リグノセリン酸、セロチン酸
、モンタン酸、クリリン酸などの飽和脂肪酸或いはペト
ロセリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、
リルイン酸、アラキシド酸、ブラシジン酸、エルカ酸、
リシノール酸などの不飽和脂肪酸のメチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、アミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル、デシル、コシル、コンチル、オレイルアルコール、
グリセリン、ソルビタンなどのエステルである。
また、二塩基性脂肪酸エステルなども良い。
(4)脂肪酸アミド オクチルアミド、デシルアミド、ラウリルアミド、ミリ
スチルアミド、パルミチルアミド、ステアリルアミド、
エイコシルアミド、トコシルアミド、エチレンビスステ
アリン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、エ
チレンビス−3−(3,5−第三ブチル−4−ヒドロキ
シフェノール)プロパンアミドなど。
(5)金属石鹸 ステアリン酸、オレイン酸、バルミチン酸、ラウレート
酸などと金属、例えばNas Lis Be、Mg、 
Cas Srs Cus Zn%CtL Al、 Ce
、、 Tis Zr。
Pb、、 Cr−、Mnx C0% Ni、、FeSo
g、 Ag、 71% Snとの石鹸 (6)  高級アルコール オクチル、ラウリル、セチル、ステアリル、オレイル等
の高級アルコールである。
潤滑性物質の配合量は液晶性ポリエステル100重量部
に対して1〜30重量部、好ましくは5〜25重量部で
ある。
上記の如く潤滑性物質は単独でも数種混合添加しても良
い。またこれら潤滑性物質と他物質、例えば一般的には
活性炭、グラファイトの如く吸着・吸蔵性の大きい物質
或いは使用する潤滑性物質と相溶性のある物質との併用
、例えばシリコーン油の場合にはシリコーンゴムと混合
した上で液晶性ポリエステルに配合すると潤滑性物質の
保持作用もあり、余分な滲み出しを抑えることができ好
都合である。
本発明の組成物の強度面の性能を更に向上させるために
は、更に目的に応じて各種の無機充填剤を含有せしめる
ことができる。無機物としては、例えば一般の熱可塑性
樹脂及び熱硬化性樹脂に添加される物質で、即ち、ガ)
ス繊維、炭素繊維、金属繊維、セラミック繊維、ボロン
繊維、チタン酸カリウム繊維、アスベスト等の一般無機
繊維、炭酸カルシウム、高分散性けい酸塩、アルミナ、
水酸化アルミニウム、タルク、クレー、マイカ、ガラス
フレーク、ガラス粉、ガラスピーズ、石英粉、けい砂、
ウオラストナイト、各種金属粉末、カーボンブラック、
硫酸バリウム、焼石こう等の粉末物質及び炭化けい素、
アルミナ、ボロンナイトライドや窒化けい素等の粉粒状
、板状の無機化合物、ウィスカーや金属ウィスカー等が
含まれる。
これらの無機充填剤は一種又は二種以上併用混合使用で
きる。特にカーボン繊維など導電性の充填剤を使用する
と静電防止効果もあり、且つ限界PV値も向上し、更に
ガラス繊維の如く相手側の材料を摩耗することもなく好
ましい。
また、上述の充填剤として板状、或いは粉状等表面積の
大きい物を使用し、これに潤滑性物質を滲み込ませた上
で配合すると補強効果と同時に潤滑性物質の保持効果も
ありて好ましい。
これらの充填剤の配合量は多いほど強度面では良いが、
樹脂との混合物全体に対して70重量%以下であること
が成形性等の点から好ましい。
また、本発明組成物には通常摩擦係数を低下させる目的
で従来から用いられている二硫化モリブデン、グラファ
イト、二硫化タングステン、高分子物質、例えば弗素樹
脂等の潤滑性物質を併用添加して用いることができる。
更に一般の熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂に添加される
公知の物質、即ち、可塑剤、酸化防止剤や紫外線吸収剤
等の安定剤、帯電防止剤、難燃剤、染料や顔料等の着色
剤及び流動性や離型性の改善のための滑剤、及び結晶化
促進剤(核剤)等も要求性能に応じ適宜使用することが
できる。
本発明組成物から歯車、軸受、摺動部品等を製作するに
当たっては、本発明組成物を従来プラスチックスの成型
に使用されている慣用的な射出成型法で成型する゛こと
により容易になしうる。
〔発明の効果〕
液晶性ポリエステルは前述の如く、成型性及び機械的強
度は優れているが、摩擦特性については用途によっては
必ずしも十分でない。本発明の様に構成することによっ
て、優れた成型性、機械的特性を損なうことなく、摩擦
特性が著しく改善され、優れた形状安定性を示し、線膨
張係数が小さく、使用中の発熱があっても殆ど寸法に狂
いがない組成物が得られ、従来のプラスチックスはもち
ろん、いわゆるエンジニアリングプラスチックス組成物
や熱硬化性樹脂組成物でも得られなかった高性能の実用
的な歯車、軸受、摺動部品等を作ることができるように
なった。
即ち、本発明組成物の特徴は第1図の1に示した如く、
面圧により動摩擦係数が変動しない点にある。一方、第
1図の3には、比較の為一般的に良く使用されている含
油フェノール樹脂の動摩擦係数の面圧による変化を併記
しであるが、動摩擦係数が面圧により不規則に変化する
ことが判る。また、後記する実施例で示した如く、潤滑
性物質の配合により限界pv値も大幅に向上し、重荷重
用にも十分使用できることが判る。
液晶性ポリエステルのこの様な特性は、分子配列或いは
結晶配列が他のエンジニャリングプラスチックスと著し
く異なることによるものと想像される。
〔実 施 例〕
以下実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれ
に限定されるものではない。
実施例1及び比較例1.2 重量平均分子1t20,000の液晶性ポリエステルA
(詳細後記)70重量部、ウオラストナイト30重量部
、潤滑用シリコーン油5重量部を均一に混合しベレット
を作り、平板に成型して動摩擦係数と面圧との関係を測
定した。結果を実施例1として第1図の1に示した。尚
、摩擦係数は鉛末式摩擦摩耗試験機を使用し、鋼との間
で測定したものである。また比較の為、5重量部のシリ
コーン油を含有するフェノール樹脂について同様に測定
した結果を比較例1−とじて第1図の3に併せて示した
。また、実施例1の組成物からなる試験片について限界
pv値を測定し第2図の2に掲げた。同図には、上記組
成から潤滑用シリコーン油5重量部を除いた組成のもの
を比較例2として4に示した。
本発明組成物による試験片を80℃で5日間放置した後
、表面を観察したが、特に潤滑性物質による表面のベト
ッキは認められなかった。
実施例2〜4 液晶性ポリエステルAに代え、液晶性ポリエステルB、
C及びD(詳細後記)を使用した他は、実施例1と同様
にして平板を作成し、面圧10kg/cm”で動摩擦係
数を測定したところ、B;0.016 、C;0.02
0 、D ;0.01Bであった。
尚、使用した液晶性ポリエステルA、B、C。
Dは下記の構成単位を有するものである。
=60/20/20 −70/l  5/15 上記液晶性ポリエステルA、 B、 C,Dの具体的製
法を次に記す。
く液晶性ポリエステルA〉 4−アセトキシ安息香酸1261重量部、6−アセトキ
シ−2−ナフトエ酸691重量部、を攪拌機、窒素導入
管及び留出管を備えた反応器中に仕込み、窒素気流下で
この混合物を250℃に加熱した。反応器から酢酸を留
出させながら、250℃で3時間、次に280℃で2時
間激しく攪拌した。更に、温度を320℃に上昇させ、
窒素の導入を停止した後、徐々に反応器中を減圧させ2
0分後に圧力を0.1111IHgに下げ、・この温度
、圧力で1時間攪拌した。
得られた重合体は0.1重量%濃度、60℃でペンタフ
ルオロフェノール中で測定して5.4の固有粘度を有し
ていた。
く液晶性ポリエステルB〉 4−アセトキシ安息香酸1081重量部、2.6−ジア
セドキシナフタレン489重量部、テレフタル酸332
重量部を攪拌機、窒素導入管及び留出管を備えた反応器
中に仕込み、窒素気流下でこの混合物を250℃に加熱
した。反応器から酢酸を留出させながら、250℃で2
時間、次に280℃で2.5時間激しく攪拌した。
更に、温度を320℃に上昇させ、窒素の導入を停止し
た後、徐々に反応器中を減圧させ30分後に圧力を0.
2 mm1(Hに下げ、この温度、圧力で1.5時間撹
拌した。
得られた重合体は0.1重量%濃度、60℃でペンタフ
ルオロフェノール中で測定して2.5の固有粘度を有し
ていた。
く液晶性ポリエステルC〉 4−アセトキシ安息香酸1081重量部、6−アセトキ
シ−2−ナフトエ酸460重量部、イソフタル酸166
重量部、1.4−ジアセトキシベンゼン194重量部を
攪拌機、窒素導入管及び留出管を備えた反応器中に仕込
、み、窒素気流下でこの混合物を260℃に加熱した。
反応器から酢酸を留出させながら、260℃で2.5時
間、次に280℃で3時間激しく攪拌した。
更に、温度を320℃に上昇させ、窒素の導入を停止し
た後、徐々に反応器中を減圧させ15分後に圧力を0.
1 auwHgに下げ、この温度、圧力で1時間攪拌し
た。
得られた重合体は0.1重量%濃度、60℃でペンタフ
ルオロフェノール中で測定して5.0の固有粘度を有し
ていた。
〈液晶性ポリエステルD〉 6〜アセトキシ−2−ナフトエ酸1612重量部、4−
ア七トキシアセトアニリド290重量部、テレフタル酸
249重量部、酢酸ナトリウム0.4重量部を攪拌機、
窒素導入管及び留出管を備えた反応器中に仕込み、窒素
気流下でこの混合物を250℃に加熱した。反応器から
酢酸を留出させながら、250℃で1時間、次に300
℃で3時間激しく撹拌した。更に、温度を340℃に上
昇させ、窒素の導入を停止した後、徐々に反応器中を減
圧させ30分後に圧力を0.2 o+mHgに下げ、こ
の温度、圧力で30分間攪拌した。
得られた重合体は0.1重量%濃度、60℃でペンタフ
ルオロフェノール中で測定して3.9の固有粘度を有し
ていた。
【図面の簡単な説明】
第1図は面圧と動摩擦係数との関係を示すグラフである
。 第2図は限界pv値を示すグラフである。 1.2・・・実施例1の組成物 3・・・比較例1の組成物 4・・・比較例2の組成物 出願人代理人  古 谷   馨 第  1  図 面 圧(Vcr112) 第  2  図 速  度 (crIl/sec) 手続補正書(自発) 昭和62年4月17日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 異方性溶融相を形成しうる溶融加工性ポリエステル
    と潤滑性物質とを主たる成分とすることを特徴とする潤
    滑性組成物。 2 潤滑性物質が270℃以上の分解温度を持つもので
    ある特許請求の範囲第1項記載の潤滑性組成物。 3 潤滑性物質の配合量が、異方性溶融相を形成しうる
    溶融加工性ポリエステル100重量部に対して1〜30
    重量部である特許請求の範囲第1項又は第2項記載の潤
    滑性組成物。
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