JPS61192764A

JPS61192764A - 潤滑性樹脂組成物

Info

Publication number: JPS61192764A
Application number: JP3151885A
Authority: JP
Inventors: Shigeru Matsuo; 茂松尾; Tomoyoshi Murakami; 友良村上
Original assignee: Idemitsu Kosan Co Ltd
Current assignee: Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date: 1985-02-21
Filing date: 1985-02-21
Publication date: 1986-08-27

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の技術分野］本発明は、潤滑性樹脂組成物に関し、更に詳しくは、摺
動特性に優れると共に相手材を損傷することなく、かつ
耐熱性９機械的強度にすぐれた潤滑性樹脂組成物に関す
る。

［発明の技術的背景とその問題点］電子・電気機器や機械においては、一般に、構成部品と
して、軸受やギヤ、カムなどの摺動部品が多く用いられ
ている。これらの摺動部品の材料には、良好な摺動特性
の外、高い機械的強度、良好な耐熱性などの特性が要求
され、従来、金属が用いられてきたが、近年、軽量であ
る。生産性が高いなどの特徴を生かしてプラスチック材
料が多く用いられるようになってきた。

ところで、プラスチック材料として、耐熱性。

機械的強度などに優れた樹脂を上記摺動部品の構成材料
として単独で用いた場合には、それ自体が充分な自己潤
滑性を有していないため充分な摺動特性が得られない。

また、摺動特性の向上を目的として、このような樹脂に
黒鉛や二硫化モリブデンなどの固体潤滑剤を配合した場
合には、摺動特性の向上がみられるものの、一方では、
摺動時に相手材を損傷するという問題が生じて好ましく
ない。

［発明の目的］本発明は、上記した問題点を解消し、摺動特性に優れる
と共に相手材を損傷することなく、かつ機械的強度も優
れた潤滑性樹脂組成物の提供を目的とする。

［発明の概要］本発明の潤滑性樹脂組成物は、次式：のいずれか一つを表わす、）で示される繰り返し単位を５０モル％以上含有するポリ
シアノアリールエーテル４０〜９０重量％と。

フッ素樹脂５〜４０重量％と。

で示される繰り返し単位を有するポリエステル５〜４０
重量％とからなることを特徴とする。

まず１本発明における第１の成分であるポリシアノアリ
ールエーテルは上記（Ｉ）式で示される繰り返し単位を
５０モル％以上含有するものである。

ＣＩ）式で示される繰り返し単位の含有量が５０モル％
未満の場合は、得られた樹脂組成物の耐熱性９機械的強
度が低下する。

また、本発明で使用されるポリシアノアリールエーテル
は、　（Ｉ）式で示される繰り返し単位の他に、次式：（式中、　Ａｒ’は、　（Ｉ）式中の７リール基とは異
なるアリール基を表わす、）で示される繰り返し単位の少なくとも１種を５０モル％
以下含有した共重合体であってもよい。

（ｍ）式中のＡｒ’　としては、ｎ３（ＩＩＩ）式で示される繰り返し単位の共重合成分が５
０モル％を超えて含有されると樹脂組成物の機械的強度
が低下する。

本発明におけるポリシアノアリールエーテルは、そのポ
リシアノアリールエーテルを、ｐ−クロロフェノールに
溶解してその濃度を０．２ｇ／ｄｉとしたときこの溶液
の６０℃における還元粘度ｒηｓｐ／ｃｌが０．４ｄｌ
　／ｇ以上であるような分子量を有するものである。還
元粘度　【η！ＩＰ／ＣＩが０．４ｄｆＬ／ｇ未満であ
るような重合度の場合にはこのポリシアノアリールエー
テルの成形物に充分な機械的強度が発現しないので好ま
しくない。

上記したポリシアノアリールエーテルは、次のようにし
て製造される。

すなわち、ジハロゲノベンゾニトリルと二価させて所定
温度で反応させたのち、水又はアルコールで処理する。

なお、ポリシアノアリールエーテルを共重合体とする場
合には、２種以上の二価フェノールを用いる。

上記したポリシアノアリールエーテルは１本発明の潤滑
性樹脂組成物において４０〜９０重量％配合される。配
合量が４０重量％未満の場合には機械的強度が低下し、
９０重量％を超えると摺動特性が不十分となる。

次に第２の成分であるフッ素樹脂は、本発明組成物にお
いて摺動特性向上に寄与し、その種類は格別限定されも
のではなく１例えば、四フッ化エチレンの重合体または
共重合体、四フッ化エチレンと六フッ化プロピレンの共
重合体、四フッ化エチレンとパーフロロアルキルビニル
エーテルの共重合体、三フッ化塩化エチレン重合体、フ
ッ化ビニリデン重合体などがあげられる。

これらフッ素樹脂はそれぞれ単独で用いてもよいし、２
種以上を適宜に組合せて用いてもよい。

これらのうちで、四フッ化エチレン重合体が好適である
。

フッ素樹脂の配合量は５〜４０重量％好ましくは１０〜
３０重量％である。配合量が５重量％未満の場合には摺
動特性が劣化し、４０重量％を超えると機械的強度が低
下する。

第３の成分である　（ＩＩ）式で示される繰り返し単位
を有するポリエステルは、樹脂組成物の機械的強度の向
上に寄与する。

ポリエステルの配合量は５〜４０重量％好ましくは１０
〜２０重量％である。配合量が５重量％未満の場合には
摺動特性が劣化し、４０重量％を超えると成形性１機械
的強度が低下する。

上記した３成分の他に、必要に応じて安定剤。

着色剤、充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤
を加えてもよい。

本発明の樹脂組成物を得るためには、例えば上記したポ
リシアノアリールエーテル、フッ素樹脂、ポリエステル
の所定量を１例えば、ヘンシェルミキサー、リボンブレ
ンダー、タンブラ−などの混合機を用いて例えばトライ
ブレンドしたのち、−軸又は多軸の押出機で溶融混練し
、ペレット化する。得られたペレットを用いて１例えば
軸受などを成形するには射出成形を適用すればよい。

［発明の実施例］実施例１〜３０Ｍす、ｐ−クロロフェノールを溶媒とする濃度０．２１／
ｄＪＬの溶液の８０℃における還元粘度　【ηｓｐ／ｃ
ｌが１．４５　ｄ！Ｌ／ｇのポリシアノアリールエーテ
ルと、ポリテトラフルオロエチレン　（インペリアルケ
ミカルインダストリー社製：フルオン＠　Ｌ１１１１９
）　、およる繰り返し単位からなるポリエステル（住友
化学工業■製：エコノール・ＥＩＯＩ）を、表の組成比
となるように配合して、ヘンシェルミキサーで混合し、
二軸押出機を用いて、シリンダ一温度３６０〜４００℃
において混練押出を行ないペレット化した。ついで、得
られた配合ペレットを用いて試験片を製造し、引張特性
、動摩擦係数、摩耗係数。

相手材の摩耗量を測定した。動摩擦係数と摩耗係数の測
定は、相手材料として５ＵＳ３０４を用い、摺動時荷重
２０ｋｇ／ｃｒ＋ｆ　、摺動時速度１０■／ｗｉｎの条
件で、スラスト式摩耗試験機を用いて行なった。これら
の結果を表に示す。

実施例４〜６Ｎ位からなり、Ｎ−メチルピロリドンを溶媒とする濃度０
．２ｇ／ｄｌの溶液の３０°Ｃにおける還元粘度［７７
ＳＰ／Ｃ］が　１．３１ｄＩＬ／ｇのポリシアノアリー
ルエーテルを用いたほかは、実施例１〜３と同様にして
潤滑性樹脂組成物を製造し、同様に物性の測定を行なっ
た。

実施例７〜９０Ｍ位からなり、ｐ−クロロフェノールを溶媒とする０、２
ｇ／ｄｌ濃度の溶液の８０℃における還元粘度［ηｓｐ
／ｃｌが０．８２ｄＪＬ　／ｇのポリシアノアリールエ
ーテルを用いたほかは、実施例１〜３と同様にして潤滑
性樹脂組成物を製造し、同様に測定を行なった。

［発明の効果］以上、発明の実施例から明らかなように、本発明の樹脂
組成物は、摺動特性にすぐれていると共に相手材を損傷
することがなく、かつ機械的強度にもすぐれているため
、電子・電気機器や機械の摺動部品　（例えば軸受、カ
ム、ギヤ）の素材に適用して有効であり、その工業的価
値は大である。

Claims

【特許請求の範囲】次式： ▲数式、化学式、表等があります▼………（ I ）（式中、Ａｒは、▲数式、化学式、表等があります▼、
▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
表等があります▼ のいずれか一つを表わす。）で示される繰り返し単位を５０モル％以上含有するポリ
シアノアリールエーテル４０〜９０重量％と、フッ素樹
脂５〜４０重量％と、次式：▲数式、化学式、表等があります▼………（II）で示される繰り返し単位を有するポリエステル５〜４０
重量％とからなることを特徴とする潤滑性樹脂組成物。