JP2632803B2 - 電動機ローター - Google Patents

電動機ローター

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JP2632803B2
JP2632803B2 JP61045689A JP4568986A JP2632803B2 JP 2632803 B2 JP2632803 B2 JP 2632803B2 JP 61045689 A JP61045689 A JP 61045689A JP 4568986 A JP4568986 A JP 4568986A JP 2632803 B2 JP2632803 B2 JP 2632803B2
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常義 岡田
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    • H02K1/27Rotor cores with permanent magnets

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はフェライトを使用したマイクロモーターなど
の電動機のローターに係わる。
〔従来の技術及び問題点〕
小型電動機のローターには円筒状フェライトが使用さ
れる場合が多く、円筒状フェライトをシャフトと同軸的
に支承するにあたっては、例えばポリアセタールの如き
熱可塑性プラスチックスを使用して、所謂インサート射
出成型法で行うのが好都合である。しかしこの場合の問
題点としては、フェライトが張力に対して極めて弱いた
めに、成形時に円筒状フェライトの内側中空部へ射出さ
れる熱可塑性プラスチックスの射出圧力により、ロータ
ーが外方に破損するおそれがあることである。特公昭59
−33103号はその点の改善に関するものであるが、しか
しかかる改善法は内方からの射出圧に対して円筒状フェ
ライトを保護するために円筒状フェライトの外側にもプ
ラスチックスを充填し、圧バランスさせるため、成型後
に外層部を除去しなければならないという欠点がある。
従って射出成型という効率的な方法をとりながら手作業
が必要であるし、又材料である熱可塑性プラスチックス
の無駄が発生するため余り効率的な方法と言えない。
又、上記の構成により、従来の如く、ナイロン等のエン
ジニアリングプラスチックを使用してフェライトを同軸
的に支承し、製作されたローターでは、これらの樹脂の
熱膨張係数が大なる為、使用中に繰り返し起こる温度変
形によって樹脂の収縮・膨張による力が加わり、フェラ
イトが破損するという問題点がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明はかかる電動機ローターにおいて、円筒状フェ
ライトの支承材に用いる樹脂として、従来のものに代え
て、特殊な異方性溶融相を形成しうる溶融加工性ポリマ
ーを使用することによって、製作の効率化及び熱的苛酷
条件下での安定使用を達成したものである。
本発明は以下詳述する如き、異方性溶融相を形成しう
る溶融加工性ポリマーをフェライト及びフェライトと軸
との支承材とすることにより、この樹脂の有する流動性
の良さから、低い射出圧でも充分成形が可能であるた
め、多少の射出圧力に不均衡が生じても破壊することな
く、又熱膨張係数が金属に近い特性をもつため、温度変
化による膨張、収縮による寸法変化が少ないため、温度
変化による破壊も少ないという利点が存在し、かかる樹
脂の使用により従来の樹脂で問題となる欠点を排除し、
本目的の課題を解決し得たのである。
即ち本発明は、異方性溶融相を形成しうる溶融加工性
ポリマーにより円筒状フェライトをシャフトに対して同
軸的に支承してなることを特徴とする電動機ローターを
提供するものである。
本発明で使用する異方性溶融相を形成しうる溶融加工
性ポリマーは、溶融状態でポリマー分子鎖が規則的な平
行配列をとる性質を有している。分子がこのように配列
した状態をしばしば液晶状態または液晶性物質のネマチ
ック相という。このようなポリマーは、一般に細長く、
偏平で、分子の長軸に沿ってかなり剛性が高く、普通は
同軸または平行のいずれかの関係にある複数の連鎖伸張
結合を有しているようなモノマーから製造される。
異方性溶融相の性質は、直交偏光子を利用した慣用の
偏光検査法により確認することができる。より具体的に
は、異方性溶融相の確認は、Leitz偏光顕微鏡を使用
し、Leitzホットステージにのせた試料を窒素雰囲気下
で40倍の倍率で観察することにより実施できる。上記ポ
リマーは光学的に異方性である。すなわち、直交偏光子
の間で検査したときに光を透過させる。試料が光学的に
異方性であると、たとえ静止状態であっても偏光は透過
する。
上記の如き異方性溶融相を形成するポリマーの構成成
分としては 芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸の1つま
たはそれ以上からなるもの 芳香族ジオール、脂環族ジオール、脂肪族ジオール
の1つまたはそれ以上からなるもの 芳香族ヒドロキシカルボン酸の1つまたはそれ以上
からなるもの 芳香族チオールカルボン酸の1つまたはそれ以上か
らなるもの 芳香族ジチオール、芳香族チオールフェノールの1
つまたはそれ以上からなるもの 芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミンの1つま
たはそれ以上からなるもの 等があげられ、異方性溶融相を形成するポリマーは I)とからなるポリエステル II)だけからなるポリエステル III)ととからなるポリエステル IV)だけからなるポリチオールエステル V)とからなるポリチオールエステル VI)ととからなるポリチオールエステル VII)ととからなるポリエステルアミド VIII)とととからなるポリエステルアミド 等の組み合わせから構成される。
更に上記の成分の組み合わせの範疇には含まれない
が、異方性溶融相を形成するポリマーには芳香族ポリア
ゾメチンが含まれ、かかるポリマーの具体例としては、
ポリ(ニトリロ−2−メチル−1,4−フェニレンニトリ
ロエチリジン−1,4−フェニレンエチリジン);ポリ
(ニトリロ−2−メチル−1,4−フェニレンニトリロメ
チリジン−1,4−フェニレンメチリジン);およびポリ
(ニトリロ−2−クロロ−1,4−フェニレンニトリロメ
チリジン−1,4−フェニレンメチリジン)が挙げられ
る。
更に上記の成分の組み合わせの範疇には含まれない
が、異方性溶融相を形成するポリマーとしてポリエステ
ルカーボネートが含まれる。これは本質的に4−オキシ
ベンゾイル単位、ジオキシフェニル単位、ジオキシカル
ボニル単位及びテレフタロイル単位からなるものであ
る。
以下に上記I)〜VIII)の構成成分となる化合物を列
記する。
芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、4,4′
−ジフェニルジカルボン酸、4,4′−トリフェニルジカ
ルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニル
エーテル−4,4−ジカルボン酸、ジフェノキシエタン−
4,4′−ジカルボン酸、ジフェノキシブタン−4,4′−ジ
カルボン酸、ジフェニルエタン−4,4′−ジカルボン
酸、イソフタル酸、ジフェニルエーテル−3,3′−ジカ
ルボン酸、ジフェノキシエタン−3,3′−ジカルボン
酸、ジフェニルエタン−3,3′−ジカルボン酸、ナフタ
レン−1,6−ジカルボン酸の如き芳香族ジカルボン酸、
または、クロロテレフタル酸、ジクロロテレフタル酸、
ブロモテレフタル酸、メチルテレフタル酸、ジメチルテ
レフタル酸、エチルテレフタル酸、メトキシテレフタル
酸、エトキシテレフタル酸の如き前記芳香族ジカルボン
酸のアルキル、アルコキシまたはハロゲン置換体等があ
げられる。
脂環族ジカルボン酸としては、トランス−1,4−シク
ロヘキサンジカルボン酸、シス−1,4−シクロヘキサン
ジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸等の
脂環族ジカルボン酸またはトランス−1,4−(1−メチ
ル)シクロヘキサンジカルボン酸、トランス−1,4−
(1−クロル)シクロヘキサンジカルボン酸等、上記脂
環族ジカルボン酸のアルキル、アルコキシ、またはハロ
ゲン置換体等があげられる。
芳香族ジオールとしては、ハイドロキノン、レゾルシ
ン、4,4′−ジヒドロキシフェニル、4,4′−ジヒドロキ
シトリフェニル、2,6−ナフタレンジオール、4,4′−ジ
ヒドロキシジフェニルエーテル、ビス(4−ヒドロキシ
フェノキシ)エタン、3,3′−ジヒドロキシジフェニ
ル、3,3′−ジヒドロキシジフェニルエーテル、1,6−ナ
フタレンジオール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
メタン等の芳香族ジオールまたは、クロロハイドロキノ
ン、メチルハイドロキノン、1−ブチルハイドロキノ
ン、フェニルハイドロキノン、メトキシハイドロキノ
ン、フェノキシハイドロキノン:4−クロルレゾルシン、
4−メチルレゾルシン等上記芳香族ジオールのアルキ
ル、アルコキシまたはハロゲン置換体があげられる。
脂環族ジオールとしては、トランス−1,4−シクロヘ
キサンジオール、シス−1,4−シクロヘキサンジオー
ル、トランス−1,4−シクロヘキサンジメタノール、シ
ス−1,4−シクロヘキサンジメタノール、トランス−1,3
−シクロヘキサンジオール、シス−1,2−シクロヘキサ
ンジオール、トランス−1,3−ジクロヘキサンジメタノ
ールの如き脂環族ジオールまたは、トランス−1,4−
(1−メチル)シクロヘキサンジオール、トランス−1,
4−(1−クロロ)シクロヘキサンジオールの如き上記
脂環族ジオールのアルキル、アルコキシまたはハロゲン
置換体があげられる。
脂肪族ジオールとしては、エチレングリコール、1,3
−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペン
チルグリコール等の直鎖状または分枝状脂肪族ジオール
があげられる。
芳香族ヒドロキシカルボン酸としては、4−ヒドロキ
シ安息香酸、3−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ
−2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸等
の芳香族ヒドロキシカルボン酸または、3−メチル−4
−ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シ安息香酸、2,6−ジメチル−4−ヒドロキシ安息香
酸、3−メトキシ−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジ
メトキシ−4−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−
5−メチル−2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−5−メ
トキシ−2−ナフトエ酸、3−クロロ−4−ヒドロキシ
安息香酸、2−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、2,3
−ジクロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジクロロ
−4−ヒドロキシ安息香酸、2,5−ジクロロ−4−ヒド
ロキシ安息香酸、3−ブロモ−4−ヒドロキシ安息香
酸、6−ヒドロキシ−5−クロロ−2−ナフトエ酸、6
−ヒドロキシ−7−クロロ−2−ナフトエ酸、6−ヒド
ロキシ−5,7−ジクロロ−2−ナフトエ酸等の芳香族ヒ
ドロキシカルボン酸のアルキル、アルコキシまたはハロ
ゲン置換体があげられる。
芳香族メルカプトカルボン酸としては、4−メルカプ
ト安息香酸、3−メルカプト安息香酸、6−メルカプト
−2−ナフトエ酸、7−メルカプト−2−ナフトエ酸等
があげられる。
芳香族ジチオールとしては、ベンゼン−1,4−ジチオ
ール、ベンゼン−1,3−ジチオール、2,6−ナフタレン−
ジチオール、2,7−ナフタレン−ジチオール等があげら
れる。
芳香族メルカプトフェノールとしては、4−メルカプ
トフェノール、3−メルカプトフェノール、6−メルカ
プトフェノール、7−メルカプトフェノール等があげら
れる。
芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミンとしては4
−アミノフェノール、N−メチル−4−アミノフェノー
ル、1,4−フェニレンジアミン、N−メチル−1,4−フェ
ニレンジアミン、N,N′−ジメチル−1,4−フェニレンジ
アミン、3−アミノフェノール、3−メチル−4−アミ
ノフェノール、2−クロロ−4−アミノフェノール、4
−アミノ−1−ナフトール、4−アミノ−4′−ヒドロ
キシジフェニル、4−アミノ−4′−ヒドロキシジフェ
ニルエーテル、4−アミノ−4′−ヒドロキシジフェニ
ルメタン、4−アミノ−4′−ヒドロキシジフェニルス
ルフィド、4,4′−ジアミノフェニルスルフィド(チオ
ジアニリン)、4,4′−ジアミノジフェニルスルホン、
2,5−ジアミノトルエン、4,4′−エチレンジアニリン、
4,4′−ジアミノジフェノキシエタン、4,4′−ジアミノ
ジフェニルメタン(メチレンジアニリン)、4,4′−ジ
アミノジフェニルエーテル(オキシジアニリン)などが
挙げられる。
上記各成分からなる上記ポリマーI)〜VIII)は、構
成成分及びポリマー中の組成比、シークエンス分布によ
っては、異方性溶融相を形成するものとしないものが存
在するが、本発明で用いられるポリマーは上記のポリマ
ーの中で異方性溶融相を形成するものに限られる。
本発明で用いるのに好適な異方性溶融相を形成するポ
リマーである上記I)、II)、III)のポリエステル及
びVIII)のポリエステルアミドは、縮合により所要の反
復単位を形成する官能基を有している有機モノマー化合
物同士を反応させることのできる多様なエステル形成法
により生成させることができる。たとえば、これらの有
機モノマー化合物の官能基はカルボン酸基、ヒドロキシ
ル基、エステル基、アシルオキシ基、酸ハロゲン化物、
アミン基などでよい。上記有機モノマー化合物は、溶融
アシドリシス法により熱交換流体を存在させずに反応さ
せることができる。この方法ではモノマーをまず一緒に
加熱して反応物質の溶融溶液を形成する。反応を続けて
いくと固体のポリマー粒子が液中に懸濁するようにな
る。縮合の最終段階で副生した揮発物(例、酢酸または
水)の除去を容易にするために真空を適用してもよい。
また、スラリー重合法も本発明に用いるのに好適な完
全芳香族ポリエステルの形成に採用できる。この方法で
は、固体生成物は熱交換媒質中に懸濁した状態で得られ
る。
上記の溶融アシドリシス法およびスラリー重合法のい
ずれを採用するにしても、完全芳香族ポリエステルを誘
導する有機モノマー反応物質は、かかるモノマーの常温
でのヒドロキシル基をエステル化した変形形態で(すな
わち、低級アシルエステルとして)反応に供することが
できる。低級アシル基は炭素数約2〜4のものが好まし
い。好ましくは、かかる有機モノマー反応物質の酢酸エ
ステルを反応に供する。
更に溶融アシドリシス法又はスラリー法のいずれにも
任意に使用しうる触媒の代表例としては、ジアルキルス
ズオキシド(例、ジブチルスズオキシド)、ジアリール
スズオキシド、二酸化チタン、三酸化アンチモン、アル
コキシチタンシリケート、チタンアルコキシド、カルボ
ン酸のアルカリおよびアルカリ土類金属塩(例、酢酸亜
鉛)、ルイス(例、BF3)、ハロゲン化水素(例、HCl)
などの気体状酸触媒などが挙げられる。触媒の使用量は
一般にはモノマーの全重量に基づいて約0.001〜1重量
%、特に約0.01〜0.2重量%である。
本発明に使用するのに適した完全芳香族ポリマーは、
一般溶剤には実質的に不溶である傾向を示し、したがっ
て溶液加工には不向きである。しかし、既に述べたよう
に、これらのポリマーは普通の溶融加工法により容易に
加工することができる。特に好ましい完全芳香族ポリマ
ーはペンタフルオロフェノールにはいくらか可溶であ
る。
本発明で用いるのに好適な完全芳香族ポリエステルは
一般に重量平均分子量が約2,000〜200,000、好ましくは
約10,000〜50,000、特に好ましくは約20,000〜25,000で
ある。一方、好適な完全芳香族ポリエステルアミドは一
般に分子量が約5,000〜50,000、好ましくは約10,000〜3
0,000、例えば15,000〜17,000である。かかる分子量の
測定は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーなら
びにその他のポリマーの溶融形成を伴わない標準的測定
法、たとえば圧縮成形フィルムについて赤外分光法によ
り末端基を定量することにより実施できる。また、ペン
タフルオロフェノール溶液にして光散乱法を用いて分子
量を測定することもできる。
上記の完全芳香族ポリエステルおよびポリエステルア
ミドはまた、60℃でペンタフルオロフェノールに0.1重
量%濃度で溶解したときに、少なくとも約2.0dl/g、た
とえば約2.0〜10.0dl/gの対数粘度(I.V.)を一般に示
す。
本発明で用いられる異方性溶融相を示すポリマーは、
芳香族ポリエステル及び芳香族ポリエステルアミドが好
ましく、芳香族ポリエステル及び芳香族ポリエステルア
ミドを同一分子鎖中に部分的に含むポリエステルも好ま
分子鎖中に部分的に含むポリエステルも好ましい例であ
る。
それらを構成する化合物の好ましい例は、2,6−ナフ
タレンジカルボン酸、2,6−ジヒドロキシナフタレン、
1,4−ジヒドロキシナフタレン及び6−ヒドロキシ−2
−ナフトエ酸等のナフタレン化合物、4,4′−ジフェニ
ルジカルボン酸、4,4′−ジヒドロキシビフェニル等の
ビフェニル化合物、下記一般式(I)、(II)又は(II
I)で表わされる化合物: (但し、X:アルキレン(C1〜C4)、アルキリデン、−O
−、−SO−、−SO−、−S−、−CO−より選ばれる基 Y:−(CH2−(n=1〜4)、−O(CH2nO−(n
=1〜4)より選ばれる基) p−ヒドロキシ安息香酸、テレフタル酸、ハイドロキ
ノン、p−アミノフェノール及びp−フェニレンジアミ
ン等のパラ位置換のベンゼン化合物及びそれらの核置換
ベンゼン化合物(置換基は塩素、臭素、メチル、フェニ
ル、1−フェニルエチルより選ばれる)、イソフタル
酸、レゾルシン等のメタ位置換のベンゼン化合物であ
る。
又、上述の構成成分を同一分子鎖中に部分的に含むポ
リエステルの好ましい例は、ポリアルキレンテレフタレ
ートであり、アルキル基の炭素数は2乃至4である。
上述の構成成分の内、ナフタレン化合物、ビフェニル
化合物、パラ位置換ベンゼン化合物より選ばれる1種若
しくは2種以上の化合物を必須の構成成分として含むも
のが更に好ましい例である。又、p−位置換ベンゼン化
合物の内、p−ヒドロキシ安息香酸、メチルハイドロキ
ノン及び1−フェニルエチルハイドロキノンは特に好ま
しい例である。
構成成分の具体的な組み合わせとしては以下のものが
例示される。
式中、Zは−Cl,−Br,−CH3より選ばれる置換基であ
り、Xはアルキレン(C1〜C4)、アルキリデン、−O
−、−SO−、−SO−、−S−、−CO−より選ばれる置
換基である。
本発明で用いられるのに特に好ましい異方性溶融相を
形成するポリエステルは、6−ヒドロキシ−2−ナフト
イル、2,6−ジヒドロキシナフタレン及び2,6−ジカルボ
キシナフタレン等のナフタレン部分含有反復単位を約10
モル%以上の量で含有するものである。好ましいポリエ
ステルアミドは上述ナフタレン部分と4−アミノフェノ
ール又は1,4−フェニレンジアミンよりなる部分との反
復単位を含有するものである。具体的には以下の通りで
ある。
(1) 本質的に下記反復単位IおよびIIからなるポリ
エステル。
このポリエステルは約10〜90モル%の単位I約10〜90
モル%の単位IIを含有する。1態様において単位Iは約
65〜85モル%、好ましくは約70〜80モル%(例、約75モ
ル%)の量まで存在する。別の態様において、単位IIは
約15〜35モル%、好ましくは約20〜30モル%というずっ
と低濃度の量で存在する。また環に結合している水素原
子の少なくとも一部は、場合により、炭素数1〜4のア
ルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ハロゲン、フ
ェニル、置換フェニルおよびこれらの組み合わせよりな
る群から選ばれた置換基により置換されていてもよい。
(2) 本質的に下記反復単位I、IIおよびIIIからな
るポリエステル。
このポリエステルは約30〜70モル%の単位Iを含有す
る。このポリエステルは、好ましくは、約40〜60モル%
の単位I、約20〜30モル%の単位II、そして約20〜30モ
ル%の単位IIIを含有する。また、環に結合している水
素原子の少なくとも一部は、場合により、炭素数1〜4
のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ハロゲ
ン、フェニル、置換フェニルおよびこれらの組み合わせ
よりなる群から選ばれた置換基により置換されていても
よい。
(3) 本質的に下記反復単位I、II、IIIおよびIVか
らなるポリエステル: (式中、Rはメチル、クロロ、ブロモまたはこれらの組
み合わせを意味し、芳香環上の水素原子に対する置換基
である)、からなり、かつ単位Iを約20〜60モル%、単
位IIを約5〜18モル%、単位IIIを約5〜35モル%、そ
して単位IVを約20〜40モル%の量で含有する。このポリ
エステルは、好ましくは、約35〜45モル%の単位I、約
10〜15モル%の単位II、約15〜25モル%の単位III、そ
して約25〜35モル%の単位IVを含有する。ただし、単位
IIとIIIの合計モル濃度は単位IVのモル濃度に実質的に
等しい。また、環に結合している水素原子の少なくとも
一部は、場合により、炭素数1〜4のアルキル基、炭素
数1〜4のアルコキシ基、ハロゲン、フェニル、置換フ
ェニルおよびこれらの組み合わせよりなる群から選ばれ
た置換基により置換されていてもよい。この完全芳香族
ポリエステルは、60℃でペンタフルオロフェノールに0.
3w/v%濃度で溶解したときに少なくとも2.0dl/gたとえ
ば2.0〜10.0dl/gの対数粘度を一般に示す。
(4) 本質的に下記反復単位I、II、IIIおよびIVか
らなるポリエステル: III 一般式O−Ar−O(式中、Arは少なくとも1
個の芳香環を含む2価基を意味する)で示されるジオキ
シアリール単位、 IV 一般式 (式中、Ar′は少なくとも1個の芳香環を含む2価基を
意味する)で示されるジカルボキシアリール単位、 からなり、かつ単位Iを約20〜40モル%、単位IIを10モ
ル%を越え、約50モル%以下、単位IIIを5モル%を越
え、約30モル%以下、そして単位IVを5モル%を越え、
約30モル%以下の量で含有する。このポリエステルは、
好ましくは、約20〜30モル%(例、約25モル%)の単位
I、約25〜40モル%(例、約35モル%)の単位II、約15
〜25モル%(例、約20モル%)の単位III、そして約15
〜25モル%(例、約20モル%)の単位IVを含有する。ま
た、環に結合している水素原子の少なくとも一部は、場
合により、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4の
アルコキシ基、ハロゲン、フェニル、置換フェニルおよ
びこれらの組み合わせよりなる群から選ばれた置換基に
より置換されていてもよい。
単位IIIとIVは、ポリマー主鎖内でこれらの単位を両
側の他の単位につなげている2価の結合が1または2以
上の芳香環上で対称的配置にある(たとえば、ナフタレ
ン環上に存在するときは互いにパラの位置か、または対
角環上に配置されている)という意味で対称的であるの
が好ましい。ただし、レゾルシノールおよびイソフタル
酸から誘導されるような比対称単位も使用できる。
好ましいジオキシアリール単位IIIは であり、好ましいジカルボキシアリール単位IVは である。
(5) 本質的に下記反復単位I、IIおよびIIIからな
るポリエステル: II 一般式O−Ar−O(式中、Arは少なくとも1個
の芳香環を含む2価基を意味する)で示されるジオキシ
アリール単位、 III 一般式 (式中、Ar′は少なくとも1個の芳香環を含む2価基を
意味する)で示されるジカルボキシアリール単位、 からなり、かつ単位Iを約10〜90モル%、単位IIを5〜
45モル%、単位IIIを5〜45モル%の量で含有する。こ
のポリエステルは、好ましくは、約20〜80モル%の単位
I、約10〜40モル%の単位II、そして約10〜40モル%の
単位IIIを含有する。さらに好ましくは、このポリエス
テルは約60〜80モル%の単位I、約10〜20モル%の単位
II、そして約10〜20モル%の単位IIIを含有する。ま
た、環に結合している水素原子の少なくとも一部は、場
合により、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4の
アルコキシ基、ハロゲン、フェニル、置換フェニルおよ
びこれらの組み合わせよりなる群から選ばれた置換基に
より置換されていてもよい。
好ましいジオキシアリール単位IIは であり、好ましいジカルボキシアリール単位IIIは である。
(6) 本質的に下記反復単位I、II、IIIおよびIVか
らなるポリエステルアミド: II 一般式 (式中、Aは少なくとも1個の芳香環を含む2価基また
は2価トランス−シクロヘキサン基を意味する)、 III 一般式Y−Ar−Z(式中、Arは少なくとも1
個の芳香環を含む2価基、YはO,NHまたはNR、ZはNHま
たはNRをそれぞれ意味し、Rは炭素数1〜6のアルキル
基か、またはアリール基を意味する)、 IV 一般式O−Ar′−O(式中、Ar′は少なくとも
1個の芳香環を含む2価基を意味する)、 からなり、かつ単位Iを約10〜90モル%、単位IIを約5
〜45モル%、単位IIIを約5〜45モル%、そして単位IV
を約0〜40モル%の量で含有する。また、環に結合して
いる水素原子の少なくとも一部は、場合により、炭素数
1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ハ
ロゲン、フェニル、置換フェニルおよびこれらの組み合
わせよりなる群から選ばれた置換基により置換されてい
てもよい。
好ましいジカルボキシアーリル単位IIは であり、好ましい単位IIIは であり、好ましいジオキシアリール単位IVは である。
更に、本発明の異方性溶融相を形成するポリマーに
は、一つの高分子鎖の一部が上記までに説明した異方性
溶融相を形成するポリマーのセグメントから構成され、
残りの部分が異方性溶融相を形成しない熱可塑性樹脂の
セグメントから構成されるポリマーも含まれる。
異方性溶融相を形成しうる溶融加工性ポリマーの化学
的組成は以上の通りであるが、本発明の目的に使用する
には重量平均分子量が約2,000〜50,000を有するものが
良い。重量平均分子量2,000未満のものは充分な弾性
率、強度をもたず、重量平均分子量50,000以上のものは
流動性が悪くなりフェライトに亀裂を生じさせることが
あり、避ける方が良い。好ましくは重量平均分子量3,00
0〜30,000のものを使用するのが安全である。尚ポリマ
ーにはガラス繊維、カーボン繊維、ウォラストナイト、
チタン酸カリウム繊維など繊維状充填剤、マイカなどの
板状充填剤、或いはシリカ等の粉状充填剤を配合しても
良い。
本発明の電動機ローターには種々の具体的実施態様が
ある。例えば、1)上述の如く既成のシャフトを使用し
インサート成型時に一体的に固定したもの。2)シャフ
トは円筒状フェライト支承部を一体的にインサート成型
したものにシャフトを慣用手段、例えば嵌合で取り付け
たもの。3)インサート成型時にシャフトまで同一プラ
スチックスで成型したもの等である。
ローターの製作にあたっては、これらのいずれの態様
のものを作るかによって若干異なる。
本発明で用いる異方性溶融相を形成しうる溶融加工性
ポリマーは溶融粘度が大変低く、従って一般の熱可塑性
樹脂よりも低い圧力で成型可能である。よって上記特公
昭59−33103号に記載されている如き射出圧バランスの
為の外層部を設けることなく、円筒状フェライトの内部
へ注入しても射出圧によりフェライトが破損することは
ない。但し、ローターの構造によっては、上記のように
圧バランスの為の外層部を設け、外層部にまずポリマー
を注入し、フェライトに対して均等又は圧縮ぎみに成型
する金型を用いてもよいことは勿論である。
ローターの製作は所謂インサート射出成型法とよばれ
る方法で行う。上記1)の場合には円筒状フェライトと
別に製作したシャフトとを金型内に所定の相対関係に保
持して射出成型を行えば良いが、中心にシャフトがある
ため中心に射出ゲートがとれないので、出来ればシャフ
トを中心として対称的に数個所ゲートを設けてバランス
をとるのが良い。
上記2)の場合にはインサート成型する時にプラスチ
ックス部分にはシャフトの取り付け位置等を成型してお
く方法をとる。成型は上記1)と同様に行えばよい。
また上記3)の様に別に製作した通常金属製のシャフ
トを使用せず、シャフトまで同一樹脂で一体的に成型し
てしまう場合には、シャフト中心にゲートを一個所設け
るだけでよいが、圧バランスを考慮して数個所ゲートを
設けても良い。
本発明の電動機ローターは、上記樹脂の使用によりシ
ャフトまでプラスチック化することが可能な強度等の物
性を具備している。
〔発明の効果〕
本発明は以上の如く構成されているので、従来エンジ
ニヤリングプラスチックスと称されている高強度、高弾
性率のプラスチックスであるナイロン66、ガラス繊維強
化ポリアルキレンテレフタレート樹脂、ポリアセタール
樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリカーボネート
樹脂などでは達成できなかった電動機の製造の簡略化を
可能にした。
即ち、本発明で使用するポリマーは熱膨張率、特に流
動方向の線膨張率が熱可塑性プラスチックス中最も低い
部類に属し、且つフェライトに極めて類似しているた
め、本発明のローターは使用中に繰り返し起こる温度変
化によってフェライトに伸縮等による無用な力がかかる
ことがなく、フェライトを損傷することがない。従って
本発明のローターを使用した電動機は相当苛酷な条件下
での使用にも耐える利点がある。
更に前述の如く使用するポリマーの溶融時の流動性が
良く、成型収縮も小さいため、成型時にもフェライトに
大きな力が掛かることもなく、精密な成型が可能であ
る。他方このような性質は高強度と相まってシャフトま
で同一材料で同時成型することを実用的に可能にする。
〔実 施 例〕
以下実施例を挙げて説明するが、本発明はこれに限定
されるものではない。
参考例 1 4−アセトキシ安息香酸1261重量部、6−アセトキシ
−2−ナフトエ酸691重量部、を撹拌機、窒素導入管及
び留出管を備えた反応器中に仕込み、窒素気流下でこの
混合物を250℃に加熱した。反応器から酢酸を留出させ
ながら、250℃で3時間、次に280℃で2時間激しく撹拌
した。更に、温度を320℃に上昇させ、窒素の導入を停
止した後、徐々に反応器中を減圧させ20分後に圧力を0.
1mmHgに下げ、この温度,圧力で1時間撹拌した。
得られた重合体は0.1重量%濃度,60℃でペンタフルオ
ロフェノール中で測定して5.4の固有粘度を有してい
た。
このポリマーは下記の構成単位を有するものである。
参考例 2 4−アセトキシ安息香酸1081重量部、6−アセトキシ
−2−ナフトエ酸460重量部、イソフタル酸166重量部、
1,4−ジアセトキシベンゼン194重量部を撹拌機、窒素導
入管及び留出管を備えた反応器中に仕込み、窒素気流下
でこの混合物を260℃に加熱した。反応器から酢酸を留
出させながら、260℃で2.5時間、次に280℃で3時間激
しく撹拌した。更に、温度を320℃に上昇させ、窒素の
導入を停止した後、徐々に反応器中を減圧させ15分後に
圧力を0.1mmHgに下げ、この温度,圧力で1時間撹拌し
た。
得られた重合体は0.1重量%濃度,60℃でペンタフルオ
ロフェノール中で測定して5.0の固有粘度を有してい
た。
このポリマーは下記の構成単位を有するものである。
参考例 3 4−アセトキシ安息香酸1081重量部、2,6−ジアセト
キシナフタレン489重量部、テレフタル酸332重量部を撹
拌機、窒素導入管及び留出管を備えた反応器中に仕込
み、窒素気流下でこの混合物を250℃に加熱した。反応
器から酢酸を留出させながら、250℃で2時間、次に280
℃で2.5時間激しく撹拌した。更に、温度を320℃に上昇
させ、窒素の導入を停止した後、徐々に反応器中を減圧
させ30分後に圧力を0.2mmHgに下げ、この温度,圧力で
1.5時間撹拌した。
得られた重合体は0.1重量%濃度,60℃でペンタフルオ
ロフェノール中で測定して2.5の固有粘度を有してい
た。
このポリマーは下記の構成単位を有するものである。
参考例 4 6−アセトキシ−2−ナフトエ酸1612重量部、4−ア
セトキシアセトアニリド290重量部、テレフタル酸249重
量部、酢酸ナトリウム0.4重量部を撹拌機、窒素導入管
及び留出管を備えた反応器中に仕込み、窒素気流下でこ
の混合物を250℃に加熱した。反応器から酢酸を留出さ
せながら、250℃で1時間、次に300℃で3時間激しく撹
拌した。更に、温度を340℃に上昇させ、窒素の導入を
停止した後、徐々に反応器中を減圧させ30分後に圧力を
0.2mmHgに下げ、この温度,圧力で30分間撹拌した。
得られた重合体は0.1重量%濃度,60℃でペンタフルオ
ロフェノール中で測定して3.9の固有粘度を有してい
た。
このポリマーは下記の構成単位を有するものである。
実施例 1 重量平均分子量20,000の上記参考例1で得たポリマー
100重量部、ガラス繊維25重量部、ウォラストナイト25
重量部との組成物を使用し、第1図に示した成型金型1,
1′の内面に外径6cm、肉厚8mm、長さ5cmの円筒状フェラ
イト2を取り付け、中心にシャフト3を取り付け射出ゲ
ート4,4′より300℃で20個のローターを射出成型した。
成型後のフェライトを顕微鏡検査したが、ミクロクラッ
クのあるものは一つもなかった。
またこれについて−40℃(4時間)〜+120℃(4時
間)のサイクルを100回繰り返したが、ミクロクラック
は全く認められなかった。
実施例 2〜4 ポリマーとして夫々上記参考例2〜4で得たポリマー
を用いた他は実施例1と同様にローターを成形し、フェ
ライトの表面を顕微鏡検査したが、ミクロクラックのあ
るものはなかった。又、同じサイクルの繰り返しテスト
後にもミクロクラックは認められなかった。
比較例 1 ポリアミド樹脂(ナイロン66)を使用して実施例1と
同一形状のローターを、特公昭59−33103号公報記載の
方法により射出成型をして製作した。樹脂外層部を取り
除いたローターを実施例1と同じサイクル数で繰り返し
テストした所、フェライトにはミクロクラックが認めら
れた。
【図面の簡単な説明】
第1図は成型金型内に円筒状フェライト及びシャフトを
セットしたところを示す断面説明図である。 1,1′……成型金型 2……円筒状フェライト、 3……シャフト、 4,4′……射出ゲート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形金型の射出ゲートの位置を成形品の中
    心或いはシャフトの中心に対して対称的に設け、射出ゲ
    ートより異方性溶融相を形成しうる溶融加工性ポリマー
    を注入し、異方性溶融相を形成しうる溶融加工性ポリマ
    ーにより円筒状フェライトをシャフトに対して同軸的に
    支承してなることを特徴とする電動機ローター。
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